JP2018072259A - アナログ表示装置、電子時計、表示動作制御方法、及びプログラム - Google Patents

アナログ表示装置、電子時計、表示動作制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】アナログ表示内容の変更動作に係るユーザの利便性を向上させることの出来るアナログ表示装置、電子時計、表示動作制御方法及びプログラムを提供する。【解決手段】アナログ電子時計は、可動表示部を有し可動表示部が移動動作することで表示内容が変化する表示部と、可動表示部の移動動作を制御する制御部と、ユーザの入力操作を受け付ける操作受付部と、を備え、制御部は、第1の入力操作に応じて可動表示部を早送り移動動作させて前記表示部による複数の表示内容を順番に表示させ、第2の入力操作に応じて早送り移動動作を中止させ、早送り移動動作を行わせる場合に、表示される順番の隣り合った表示内容間で切り替えるときの少なくとも一部における可動表示部の早送り移動速度を、早送り移動動作により複数の表示内容の表示を一巡させる間の可動表示部の平均移動速度よりも大きい高速移動速度に定める。【選択図】図4

Description

この発明は、アナログ表示装置、電子時計、表示動作制御方法、及びプログラムに関する。
従来、ステッピングモータなどを用いて指針や表示板(以降、指針などと記す)を電気信号に応じて回転動作させて、指し示す方向や標識などとの位置関係に応じて情報を表示するアナログ表示装置がある。このようなアナログ表示装置は、日時や経過時間、温度、気圧や電流、電圧などの計測可能な各種物理量などに応じて動作制御される場合に加え、ユーザの操作に基づく設定値の表示や多機能表示装置における機能種別の切り替え表示などにも用いられる。
このようなアナログ表示装置において、特に、多数の標識が設けられた表示板を文字盤に平行に設け、表示板を回転させて所定数の標識のみが視認可能に文字盤の開口部から露出させる技術がある(例えば、特許文献1)。また、特許文献2には、このような表示板上に日付を示す標識と標準電波の受信周波数を示す標識とを併記させて、一枚の表示板で複数の表示内容を選択的に示すことが可能とする技術が開示されている。このような技術により、表示板上の不要な情報を隠蔽し、且つ文字盤の開口部以外の部分を他の用途に有効に利用することが出来るので、限られた面積で表現可能な機能、デザインの幅を広げることが可能とされている。
特開2010−203782号公報 特開2006−153651号公報
しかしながら、このようなアナログ表示装置では、指針などの回転に係るトルクとステッピングモータの能力とに応じて最速の回転移動速度や回転角度が定められるので、回転動作に要する力の大きな指針など、特に、回転円板などでは、1ステップ当たりの回転角度が小さく定められるなどにより、表示の切替に時間を要してユーザを待たせる場合がある。その一方で、回転移動速度が大きくなると、ユーザ操作に応じて表示の切り替えを行う場合に、ユーザが適切な位置で指針などを停止させづらくなったり、指針などの指示位置や標識を視認しづらくなったりして、ユーザの利便性を損なうという課題がある。
この発明の目的は、アナログ表示内容の変更動作に係るユーザの利便性を向上させることの出来るアナログ表示装置、電子時計、表示動作制御方法及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、
可動表示部を有し、当該可動表示部が移動動作することで表示内容が変化する表示部と、
前記可動表示部の移動動作を制御する制御部と、
ユーザの入力操作を受け付ける操作受付部と、
を備え、
前記制御部は、
前記操作受付部により受け付けられる第1の入力操作に応じて前記可動表示部を早送り移動動作させて前記表示部による複数の表示内容を順番に表示させ、
前記操作受付部により受け付けられる第2の入力操作に応じて前記早送り移動動作を中止させ、
前記早送り移動動作を行わせる場合に、表示される順番の隣り合った表示内容間で切り替えるときの少なくとも一部における前記可動表示部の早送り移動速度を、前記早送り移動動作により前記複数の表示内容の表示を一巡させる間の前記可動表示部の平均移動速度よりも大きい高速移動速度に定める
ことを特徴とするアナログ表示装置である。
本発明に従うと、アナログ表示内容の変更動作に係るユーザの利便性を向上させることが出来るという効果がある。
本発明の実施形態の電子時計を示す正面図である。 回転板の正面図である。 電子時計の機能構成を示すブロック図である。 回転板の回転速度の設定例を示す図である。 回転板動作制御処理の制御手順を示すフローチャートである。 回転板動作制御処理の変形例1を示すフローチャートである。 回転板動作制御処理の変形例2を示すフローチャートである。 回転板の変形例を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明のアナログ表示装置の本実施形態であるアナログ電子時計1の正面図である。
このアナログ電子時計1(電子時計)は、内部に各構成を収めるケーシング2と、ケーシング2内で一方の面(露出面)が外部に露出される文字盤3と、文字盤3の露出面を覆う図示略の透明部材(風防ガラス)と、文字盤3の略中心を回転軸として文字盤3と風防ガラスの間で文字盤3の略全面に亘って回転動作し、文字盤3の外縁付近に設けられた標識や目盛を指し示す3本の時刻指針61、62、63と、文字盤3の露出面とは反対側に当該文字盤3と平行に設けられ、回転動作(移動動作)に応じて文字盤3の4時30分方向に設けられた開口部31から所定数(ここでは、3つ)の標識が露出される回転板64(可動表示部、表示板)と、ケーシング2における文字盤3の露出面側に対して側面側に設けられたりゅうずC1などを備える。
文字盤3には、時、分及び秒を示す目盛や標識(時字)が円環状に設けられている。文字盤3は、開口部31から露出される部分を除いて回転板64の一方の面を覆い隠すように設けられる遮蔽板を構成する。
時刻指針61〜63は、それぞれ、秒針61、分針62及び時針63であり、通常、時刻を表示する場合に、それぞれ、時刻の時、分、秒を指し示す。
図2は、回転板64の正面図である。
回転板64の周縁部には、環状に複数(ここでは、54個)の標識が所定の角度間隔、例えば、6度間隔(必ずしも全て均等間隔である必要は無く、ここでは、一部12度間隔)で設けられている。これらの標識のうち、基準標識A1の方向(任意に設定可能)から回転軸に対し右回りで(以下同様)330度方向に設けられた標識「BAR」から162度方向に設けられた標識「CXI」まで(所定の回転角度範囲)の33個の標識は、世界の各タイムゾーン(UTC=協定世界時を含む)を代表する地域(都市)名を示す。174度方向に設けられた標識「TIME」から204度方向に設けられた標識「TIDE」までは、アナログ電子時計1で実行可能な各種機能の種別を示す。216度方向に設けられた標識「AT」から228度方向に設けられた標識「DST」までは、夏時間の実施有無に係る設定種別を示す。240度方向に設けられた標識「HIGH」から258度方向に設けられた標識「CHG」までは、バッテリの残量を示す。270度方向に設けられた標識「T」から282度方向に設けられた標識「RC」までは、測位衛星からの電波や標準電波の受信による日時や現在位置情報の取得状況を示す。294度方向に設けられた標識「ON」及び300度方向に設けられた標識「OFF」は、アラーム報知機能の設定有無を示す。また、312度方向に設けられた標識「YES」及び318度方向に設けられた標識「NO」は、測位衛星からの電波や標準電波の受信成否を示す。
上述の全ての標識は、回転板64の回転移動に応じて選択的に開口部31から露出可能に設けられている。ここでは、これらの標識のうち、配列順が6度間隔で隣り合う3つ(一部)の標識が露出される。文字盤3には、開口部31から露出される最大3つの標識のうち中央のものを指し示すように4時30分方向、12時方向に対して135度方向に指示標識32が設けられている。この4時30分方向が標識の表示位置とされ、当該表示位置にある標識が表示内容としてユーザに示される。
以下、時刻指針61〜63及び回転板64をまとめて示す場合には、指針61〜64とも記す。
開口部31を含む文字盤3及び回転板64により表示部10が構成される。表示部10には、時刻指針61〜63が含まれ得る。
りゅうずC1は、ユーザからの入力操作を受け付ける。りゅうずC1は、ケーシング2から二段階の引き出し操作が可能であり、一段階又は二段階引き出された状態で所定の単位角度の回転動作が行われることにより操作信号がCPU41(図3参照)に出力され、各種設定に用いられる。
図3は、アナログ電子時計1の機能構成を示すブロック図である。
アナログ電子時計1は、CPU41(Central Processing Unit)(制御部)と、ROM42(Read Only Memory)と、RAM43(Random Access Memory)と、発振回路44と、分周回路45と、計時手段としての計時回路46(計時部)と、操作受付部47と、衛星電波受信処理部48及びそのアンテナAN1と、標準電波受信部49及びそのアンテナAN2と、駆動回路51と、電力供給部52と、上述の時刻指針61〜63及び回転板64と、輪列機構71〜74と、ステッピングモータ81〜84などを備える。
CPU41は、各種演算処理を行い、また、アナログ電子時計1の全体動作を統括制御するプロセッサである。CPU41は、日時の表示に係る指針動作を制御する。CPU41は、設定されているタイムゾーン及び夏時間の実施情報からなる地方時設定情報に基づいて計時回路46の計数する日時を適切な地方時に換算し、通常の時刻表示機能の実行モードにおいて、換算された地方時を時刻指針61〜63により表示させる。
また、CPU41は、衛星電波受信処理部48や標準電波受信部49を動作させて日時情報を取得したり、衛星電波受信処理部48の動作に基づいて現在位置を取得したりする。CPU41は、得られた日時のデータに基づいて計時回路46の計数する日時を修正する。また、CPU41は、現在位置のデータに基づいて地方時設定情報を変更することが出来る。
ROM42は、CPU41により実行される各種制御用のプログラム421や設定データを格納する。プログラム421には、例えば、各種機能モードの動作制御に係るプログラムが含まれている。また、設定データには、地方時設定の際に選択され得る都市名、当該都市を示す標識が設けられた回転板64上の位置(標識位置)、並びに当該都市におけるタイムゾーン(UTC時刻からの時差)及び夏時間実施ルール(実施期間及び実施期間における時刻のシフト量)を対応付けてテーブル記憶させた地方時テーブル422が含まれる。また、ROM42には、回転板64上の各標識の位置、内容及び当該位置が指し示され得る機能動作の種別が対応付けられた標識リスト423が記憶保持される。なお、複数(2以上の所定数)の機能動作の種別に応じた標識が設けられている範囲(回転角度範囲)が各々一意に限られ(即ち、互いに異なり)、当該範囲内で各標識が等間隔で配置されている場合には、機能種別と範囲との対応のみが別途記憶保持されていても良い。
RAM43は、CPU41に作業用のメモリ空間を提供し、一時データを記憶する。また、RAM43には、日時情報及び位置情報の取得に係る履歴、現在選択設定されている地方時設定情報431や、指針位置を示すデータなどが記憶されている。
発振回路44は、所定の周波数信号を生成して出力する。発振回路44は、例えば、水晶発振子を備える。
分周回路45は、発振回路44から出力された周波数信号をCPU41や計時回路46により利用される周波数の信号に分周して出力する。出力される周波数は、CPU41からの制御信号により変更可能に設定されていても良い。
計時回路46は、所定の日時を示す初期値に分周回路45から入力される分周信号を計数して加算していくことにより現在の日時を計数する。この計時回路46により計数される日時は、発振回路44の精度に応じた誤差(歩度)、例えば、一日に0.5秒程度、を有する。この計時回路46の計数する日時は、CPU41からの制御信号により修正されることが可能となっている。
操作受付部47は、ユーザからの入力操作を受け付ける。操作受付部47には、上述のりゅうずC1が含まれる。りゅうずC1が引き出され、押し戻され、また、回転動作がなされたりした場合には、動作種別に応じた電気信号がCPU41に出力される。りゅうずC1は、二段階の引き出しが可能となっており、引き出し状態に応じた内容の操作の受付を行う。操作受付部47は、その他一又は複数の押しボタンスイッチやタッチパネルなどを備えていても良い。
衛星電波受信処理部48は、アンテナAN1を用いて少なくともGPS(Global Positioning System)に係る測位衛星(GPS衛星)を含む測位衛星からの電波を受信し、これら測位衛星からのスペクトラム拡散された送信電波を復調して信号(航法メッセージデータ)を復号、解読する。衛星電波受信処理部48は、受信部481と、制御部482と、記憶部483を備え、受信部481により受信され、復調された航法メッセージの符号列は、制御部482により解読され、更に、必要に応じて各種演算処理が行われることで、日時情報や現在位置情報などが取得される。制御部482からは、CPU41からの要求に応じたデータが予め設定されたフォーマットでCPU41に出力される。
記憶部483には、フラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)といった不揮発性メモリが用いられ、衛星電波受信処理部48への電力供給状態に依らず記憶された内容が保持される。記憶部483には、各種動作制御プログラム、測位衛星から取得される各測位衛星の予測軌道情報やうるう秒補正値などの設定データが記憶保持され得る。
記憶部483には、日時の取得に必要なうるう秒補正データや、各測位衛星の位置予測情報(軌道情報)などが記憶保持され得る。
衛星電波受信処理部48の各構成は、まとめて一つのモジュールとしてチップ上に形成され、CPU41と接続される。衛星電波受信処理部48の動作は、CPU41により、アナログ電子時計1の他の各部の動作とは独立にオンオフの制御がなされる。アナログ電子時計1では、衛星電波受信処理部48を動作させる必要が無い場合には、衛星電波受信処理部48への電力供給を中断することで省電力化が図られる。
標準電波受信部49は、アンテナAN2を介して日時情報を含む標準電波、ここでは、長波長帯の電波により送信されているものを受信し、符号列(タイムコード信号)を復調、同定して二値化されたデジタル信号としてCPU41に出力する。標準電波受信部49は、受信対象のCPU41の制御により、各標準電波の送信周波数に応じて同調周波数を変更して標準電波の受信を行う。また、標準電波受信部49は、各符号の同定におけるノイズの影響を低減除去するための各種処理回路等を備えていて良い。
標準電波受信部49の動作は、CPU41によりアナログ電子時計1の他の各部の動作とは独立にオンオフの制御がなされ得る。
電力供給部52は、各部の動作に係る電力をバッテリ521から所定電圧で供給する。バッテリとしては、例えば、ソーラパネルと二次電池とを備える。或いは、バッテリとして着脱交換可能なボタン型の乾電池が用いられても良い。また、電力供給部52から複数の異なる電圧が出力される場合には、電力供給部52は、例えば、スイッチング電源などを備え、所望の電圧に変換して出力可能な構成とすることが出来る。
ステッピングモータ81は、複数の歯車の配列である輪列機構71を介して秒針61を回転動作させる。ステッピングモータ81が一回駆動されると、秒針61は、1ステップ6度回転し、ステッピングモータ81の60回の動作により文字盤3上で一周する。
ステッピングモータ82は、輪列機構72を介して分針62を回転動作させる。ステッピングモータ82が一回駆動されると、分針62は、1ステップ1度回転し、ステッピングモータ82の360回の動作により文字盤3上で一周する。
ステッピングモータ83は、輪列機構73を介して時針63を回転動作させる。ステッピングモータ83が一回駆動されると、時針63は、1ステップ1度回転し、ステッピングモータ83の360回の動作により文字盤3上で一周する。
ステッピングモータ84は、輪列機構74を介して回転板64を回転動作させる。ステッピングモータ84が一回駆動されると、回転板64が1ステップ0.15度回転される。即ち、回転板64は、40ステップの回転移動により6度回転して、6度間隔で配置されている標識一つ分(即ち6度)移動し、2400ステップの回転移動により文字盤3の下方で一周する。
指針61〜64は、特には限られないが、正転方向(時刻が進む方向、右周り)及び逆転方向(時刻が戻る方向、左回り)にそれぞれ最速で400pps(pulse per second)(最高速度)で回転移動されることが可能であり、アナログ電子時計1では、その他、例えば、200pps、128pps、64pps、32ppsなどの複数の早送り速度(早送り移動速度)で回転移動させるように制御することが出来る。時刻指針61〜63と、回転板64とを何れも400ppsで回転させるために、ステッピングモータ84には、ステッピングモータ81〜83よりも能力の高いものが用いられても良い。回転板64の見かけ上の回転速度は、ステッピングモータの動作速度(pps)と回転板64の1ステップ当たりの回転角(1パルスの入力による回転角)の大きさとの積で定まる。なお、ここでいう回転速度は、特に明記しない限り速度の大きさ(絶対値)であり、回転方向は別途定められる。
駆動回路51は、CPU41からの制御信号に従ってステッピングモータ81〜84に所定電圧の駆動パルスを出力してステッピングモータ81〜84のロータをステータに対して所定角度(例えば、180度)回転動作させる。駆動回路51は、アナログ電子時計1の状態などに応じて駆動パルスの長さ(パルス幅)を変更させることが出来る。また、複数の指針を同時に駆動させる制御信号が入力された場合に、負荷を低減させるために僅かに駆動パルスの出力タイミングをずらしたりすることが出来る。
これらの各構成のうち、CPU41、ROM42、RAM43、発振回路44、分周回路45及び計時回路46は、チップ上に一括してマイコン(コンピュータ)として形成され得る。或いは、ROM42や発振回路44の発振子などはマイコンに対して外付けされても良い。
次に、本実施形態のアナログ電子時計1における回転板64の回転動作について説明する。
アナログ電子時計1では、CPU41が終点を定めて回転板64の回転を自動的に停止させる(即ち、予め設定された2つの表示内容間で表示の切り替え動作を行う)場合と、操作受付部47への入力動作に応じて取得される停止命令に従って、回転板64の回転を任意の位置(停止可能な位置が限定されている場合も含む)で停止させる場合とがある。前者の場合には、CPU41は、回転板64の回転移動方向を決定し、移動量を算出した後、設定可能な最高速度(設定移動速度)で回転板64を回転動作させることで、速やかに所望の位置に回転板64を移動させることが出来る。
一方、操作受付部47への入力動作に基づいて回転板64の回転動作を中止させる場合、ユーザが回転板64の回転位置(例えば、文字盤3の12時方向に対する基準標識A1の角度方向)、即ち、開口部31から露出されている標識を視認しながら所望の位置で停止させる操作を行う。このとき、回転板64の複数の標識のうち3つのみが開口部31から露出されるので、ユーザは、文字盤3に隠されている所望の標識が残り何ステップ程度回転させた後に表示位置に移動して停止させれば良いのかを必ずしも予め推測出来ない。また、回転板64を連続的に早送りさせる場合、早送り速度が速くなるに従って開口部31から各標識が露出される時間が短くなり、所望の標識が露出されたことにユーザが気付いてから停止操作がなされて実際に回転が停止するまでの間のタイムラグにより、当該所望の標識が表示位置を大きく超過したり、更には、ユーザが所望の標識の露出を視認出来なくなったりする。一方で、一律に回転板64の回転速度を低下させると、標識の切り替えに要する時間が長くなる。
本実施形態のアナログ電子時計1では、ユーザ操作に基づいて開口部31から露出させて表示位置に位置させる標識を切り替える場合、ユーザが標識の切り替えに係る機能種別などに応じてりゅうずC1を一段階又は二段階引き出して所定の単位角度回転させることで、露出される標識は、当該機能種別に応じた表示対象の複数の標識(複数の表示内容)の中でりゅうずC1の回転方向に応じて1つ変更される。また、アナログ電子時計1では、所定時間内に2以上の所定回数りゅうずC1の単位角度の回転(第1の入力操作)が検出された場合に、回転板64を連続的に早送りさせ(一段階目の早送り)、この早送りの状態で更に同方向にりゅうずC1の単位角度の回転が検出された場合には、二段階目の早送りに移行する。一段階目の早送りと二段階目の早送りとの違いについては後述する。一段階目及び二段階目の早送り状態で、りゅうずC1が当該単位角度の回転とは反対方向に単位角度回転(第2の入力操作)したことが検出された場合に、早送りを中止する制御が行われる。
これらの標識の切り替え動作において、標識一つ分の切り替え時には高速(高速移動速度)、即ち、400ppsで回転板64を回転させる一方、回転板64の連続的な早送りを行わせる場合には、回転速度(早送り移動速度)をこの高速での回転時よりも若干低下させる。また、回転板64には、実行中の機能種別とは関係のない標識も混在しているので、これら関係のない標識が表示位置を通過する(表示の対象とされない表示内容の表示状態が含まれる)場合には、回転速度を低下させず、高速回転させる。即ち、連続的な早送りでは、高速回転部分とこれより遅い回転速度での回転部分とが混在し、表示対象の標識の表示を一巡させる間の平均回転速度(平均移動速度)は、高速での回転速度より小さく、回転速度が低下した部分での回転速度より大きくなる。
図4は、本実施形態のアナログ電子時計1における回転板64の回転速度の設定例を示す図である。
図4(a)に示すように、例えば、世界時計機能(WT)の実行モードで設定都市を東京(TYO)からドバイ(DXB)に変更する場合、図2に示した回転板64を当初低速(P1)又はこの低速よりも速い中速(P2)で回転板64における都市標識の配列範囲の一端であるクリスマス島(CXI)の標識位置が表示位置に到達するまで早送り回転移動させる。このクリスマス島の標識位置から次の都市標識(即ち都市標識の配列範囲の他端)であるベーカー島(BAR)の標識位置までは、標識一つ分の角度差(6度)よりも大きい角度差があり、また、都市の設定とは関係のない標識が配列されているので、この間の回転移動は、早送りの段階(P1、P2)によらず何れよりも速い高速で行われる。ベーカー島の標識位置が表示位置に到達すると、又は到達する所定ステップ(例えば、20ステップ)前で、回転板64の回転速度は、再び低速(P1)又は中速(P2)に戻される。そして、ドバイ(DXB)の標識が表示位置に到達するタイミング又はその直前(一つ手前のテヘラン(THR)の標識位置が表示位置を通過した後)でユーザが早送り回転動作の停止操作を入力することで、ドバイの標識が表示位置に到達したタイミングで早送りが中止される。
ここで設定される低速、中速、及び高速の実際の速度としては、低速及び中速は、ユーザが無理なく露出された標識を視認可能な上限速度以下に定められるのに対し、高速では、ユーザが露出されている標識が視認可能である必要は無く、ステッピングモータ84及び回転板64などに応じて設定可能な最高速度(400pps)に定めることで移動に要する時間を短縮することが出来る。
図5は、本実施形態のアナログ電子時計1で実行される回転板動作制御処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
この回転板動作制御処理は、りゅうずC1の引き出し動作が検出されて回転板64の回転による各種設定動作に移行した場合に開始される。
回転板動作制御処理が開始されると、CPU41は、表示対象とされ得る標識が配置された範囲に係る情報を取得する(ステップS101)。CPU41は、標識リスト423を参照して、現在動作中の機能種別に応じた標識の配置範囲を読み出す。
CPU41は、りゅうずC1の回転、引き出しや押し戻しの動作に応じた命令の入力が検出されたか否かを判別する(ステップS102)。検出されていないと判別された場合には(ステップS102で“NO”)、CPU41は、ステップS102の処理を繰り返す。検出されたと判別された場合には(ステップS102で“YES”)、CPU41は、検出された命令が各種設定動作の終了命令であるか否かを判別する(ステップS103)。終了命令であると判別された場合には(ステップS103で“YES”)、CPU41は、回転板動作制御処理を終了する。
終了命令ではないと判別された場合には(ステップS103で“NO”)、CPU41は、りゅうずC1の回転動作の向きに応じて回転板64の回転移動の方向を設定する(ステップS104)。CPU41は、回転方向について次に表示対象とされる標識の位置を取得して、当該標識を表示位置に移動させるための移動量を算出する(ステップS105)。
CPU41は、取得された命令が連続早送りの命令か否かを判別する(ステップS106)。ここでいう連続早送りとは、特定の標識を表示位置に移動させたところで早送りを終了させる設定を予めなさずに、ユーザによる停止動作が行われるまで続けられる早送り動作を意味し、回転板64の回転速度が一時的にゼロになる(一時停止する)場合も含む。連続早送りの命令ではないと判別された場合には(ステップS106で“NO”)、CPU41は、駆動回路51に対し、可能な限り高速、即ち、設定可能な最高速度で算出移動量だけ回転板64を回転移動させる命令を出力する(ステップS107)。それから、CPU41の処理は、ステップS102に戻る。
検出された命令が連続早送りの命令であると判別された場合には(ステップS106で“YES”)、CPU41は、表示位置と一致させる移動元の標識から移動先の標識への切り替えによる回転板64の回転移動がステップS101で取得された標識範囲の両端間での移動(両端の標識位置間での回転移動)であるか否かを判別する(ステップS111)。両端間での移動であると判別された場合には(ステップS111で“YES”)、CPU41は、両端間での移動、即ち、算出移動量の移動を上述の最高速度で行わせるように設定する(ステップS115)。それから、CPU41の処理は、ステップS116に移行する。
標識範囲の両端間での移動ではないと判別された場合には(ステップS111で“NO”)、CPU41は、一段階目の早送り動作であるか否かを判別する(ステップS112)。一段階目の早送り動作であると判別された場合には(ステップS112で“YES”)、CPU41は、算出移動量の移動速度を低速に設定する(ステップS113)。ここでいう低速は、上述の最高速度よりも遅く、ユーザが開口部31内の標識を十分に視認可能な速度である。それから、CPU41の処理は、ステップS116に移行する。
一段階目の早送り動作ではない、即ち、二段階目の早送り動作であると判別された場合には(ステップS112で“NO”)、CPU41は、算出移動量の移動速度を中速に設定する(ステップS114)。ここでいう中速とは、上述の低速より速く、且つ最高速度よりも遅い範囲であって、一般的なユーザが開口部31内の標識を視認可能な範囲内の速度とされる。それから、CPU41の処理は、ステップS116に移行する。
ステップS113〜S115の何れかの処理からステップS116の処理に移行すると、CPU41は、前回ステップS118の処理で早送り移動に係る命令を駆動回路51に出力してから、早送りの停止命令の入力が検出されているか否かを判別する(ステップS116)。検出されていると判別された場合には(ステップS116で“YES”)、CPU41は、ステップS113〜S115の何れかの処理でなされた設定を破棄して(ステップS117)、処理をステップS102に戻す。これにより、回転板64は、前回ステップS118の処理で出力された早送り移動の命令の実行(早送りの開始前であれば、ステップS107で出力された移動動作命令の実行)が完了した段階で停止する。
早送りの停止命令の入力が検出されていないと判別された場合には(ステップS116で“NO”)、CPU41は、ステップS113〜S115の何れかの処理でなされた設定に応じた早送り動作の命令を駆動回路51に出力する(ステップS118)。この出力は、既に回転板64の連続早送りが開始されている場合には、前回のステップS118の処理で出力された算出移動量分の早送りに引き続いて(移動速度が変化する場合には当該変化を伴って)連続的に早送りがなされるようになされる。それから、CPU41の処理は、ステップS105に戻る。
[変形例1]
図6は、本実施形態のアナログ電子時計1における回転板動作制御処理の変形例1を示すフローチャートである。
この変形例1では、見かけ上の回転板64の回転動作は、上記実施形態と同一であるが、動作制御の内容が異なる。ここでは、回転板64における標識の間隔が6度40ステップであることが予め設定保持されている。また、標識範囲における両端の標識間の移動ステップ数は、ステップS101の処理で標識範囲が取得されたときに併せて取得又は算出される。
この変形例1の回転板動作制御処理は、上記実施形態の回転板動作制御処理のステップS105、S117の処理が省略されてステップS119の処理が追加され、また、ステップS107、S111、S113〜S115、S118の処理がそれぞれステップS107a、S111a、S113a〜S115a、S118aの処理に変更され、ステップS116の処理の位置が変更されている。その他の処理については同一であり、同一の処理内容には同一の符号を用いることとして詳しい説明を省略する。
ステップS104の処理が終了すると、CPU41の処理は、ステップS106に移行する。ステップS106の判別処理で“YES”に分岐すると、CPU41は、設定最高速度で標識間隔(6度)に応じたステップ数(40ステップ)の移動動作命令を駆動回路51に出力する(ステップS107a)。それから、CPU41の処理は、ステップS102に戻る。
ステップS106の判別処理で“NO”に分岐すると、CPU41は、回転方向に次のステップ位置への移動が表示対象となる標識範囲の外側であるか否かを判別する(ステップS111a)。外側であると判別された場合には(ステップS111aで“YES”)、CPU41は、移動速度を高速に設定する(ステップS115a)。それから、CPU41の処理は、ステップS118aに移行する。
次のステップ位置への移動が標識範囲の外側ではないと判別された場合には(ステップS111aで“NO”)、CPU41は、一段階目の早送りであるか否かを判別し(ステップS112)、一段階目であると判別された場合には(ステップS112で“YES”)、移動速度を低速に設定(ステップS113a)した後、処理をステップS118aに移行させる。一段階目ではないと判別された場合には(ステップS112で“NO”)、CPU41は、移動速度を中速に設定し(ステップS114a)、処理をステップS118aに移行させる。
ステップS113a〜S115aの何れかの処理からステップS118aの処理に移行すると、CPU41は、設定された移動速度に応じた時間が先の回転板64の回転移動動作から経過した後に、駆動回路51に回転板64を1ステップ回転移動動作させる命令を出力する(ステップS118a)。CPU41は、回転移動動作の停止命令の入力が検出されたか否かを判別し(ステップS116)、検出されていないと判別された場合には(ステップS116で“NO”)、CPU41の処理は、ステップS106に戻る。検出されたと判別された場合には(ステップS116で“YES”)、CPU41は、現在の回転板64の回転位置及び回転方向に応じて次に表示位置に到達する表示対象の標識が当該表示位置に到達するまで現在の設定速度で(即ち、時間間隔で)回転板64の回転移動命令を駆動回路51に出力する(ステップS119)。それから、CPU41の処理は、ステップS102に戻る。
即ち、この変形例1の回転板動作制御処理では、回転板64の早送り時には、1ステップの回転移動ごとに標識範囲内外の判別及び早送り段階の判別を行って移動速度の変更を可能とする。
[変形例2]
次に、回転板動作制御処理の変形例2について説明する。
この変形例2の回転板動作制御処理では、一段階目の連続的な早送りにおいて、図4(b)に示すように、表示対象の各標識が表示位置と一致したタイミングで所定時間早送りが中断(一時停止)される。操作受付部47により受け付けられた停止命令の入力動作が検出されない限り、所定時間後にこの中断が解除されて早送りが再開される(即ち、連続的な早送りには、操作入力に依らずに一時的に挿入される回転速度がゼロの期間(一時停止期間)が含まれ得る)。また、変形例1とは反対に、標識間の距離が一定に限られない。従って、表示対象とされる標識範囲が複数のブロックに更に分割されて配置されていても良い。
また、ステップS105の処理において、標識範囲の両端にある標識間で早送り移動を行わせる場合に、ユーザ操作(りゅうずC1の回転動作)によって指示された回転方向に回転移動させる必要は無く、例えば、両者間の距離(角度)が小さい場合には、当該指示とは逆転方向に回転板64を回転移動させることが出来る。図4(c)に示すように、機能動作のモードの切り替えを行う場合に、当該モードの種別を示す標識は6つであって、配列範囲は30度であるので、配列範囲の一端の標識が表示位置にある状態から他端の標識が表示位置にある状態へ早送り移動させる場合、回転板64の早送り方向を逆転させて高速で30度早送り移動させる。この場合、逆転移動中には途中の標識が表示位置に一致するタイミングでの一時停止や早送り中止命令の検出に伴う回転板64の停止制御はなされず、必ず他端の標識が表示位置に到達するまで早送りが継続される。
図7は、本実施形態のアナログ電子時計1における回転板動作制御処理の変形例2を示すフローチャートである。
この変形例2の回転板動作制御処理では、上記実施形態のアナログ電子時計1における図5に示した回転板動作制御処理に対し、ステップS111、S113の処理がそれぞれステップS111b、S113bに置き換えられている。また、ステップS112、S113bの処理は、ステップS116の処理の後に行われる。その他の処理は、同一であり、同一の処理内容については同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
ステップS106の判別処理で“NO”に分岐すると、CPU41は、次に表示対象とされる標識を表示位置に移動させるまでの移動量の絶対値(|移動量|)が基準ステップ数(ここでは、40ステップ;基準量)より大きいか否かを判別する(ステップS111b)。基準ステップ数より大きいと判別された場合には(ステップS111bで“YES”)、CPU41は、算出された移動量を高速で早送り移動させる設定を行う(ステップS115)。それから、CPU41の処理は、ステップS118に移行する。
基準ステップ数より大きくない(以下である)と判別された場合には(ステップS111bで“NO”)、CPU41は、算出された移動量を中速で早送り移動させる設定を行う(ステップS114)。それから、CPU41の処理は、ステップS116に移行する。
ステップS116の判別処理で、連続早送りの停止命令の入力が検出されていないと判別された場合には(ステップS116で“NO”)、CPU41は、連続早送りが一段階目であるか否かを判別する(ステップS112)。一段階目であると判別された場合には(ステップS112で“YES”)、CPU41は、前回のステップS118の移動命令出力に係る早送り動作の完了後、所定時間間隔早送り動作を中断させて待機する(ステップS113b)。それから、CPU41の処理は、ステップS118に移行する。一段階目ではないと判別された場合には(ステップS112で“NO”)、CPU41の処理は、ステップS118に移行する。
このように、変形例2の回転板動作制御処理では、連続早送りの一段階目と二段階目とにおいて、回転速度を中速で等しくする一方で、一段階目では、標識1つ分の早送りがなされるごとに所定の待機時間を挿入して断続的に早送り動作を行わせる。この待機時間は、ユーザが表示内容を視認して、早送りを停止させたい場合に停止命令の入力操作を行うことが可能な時間であれば良く、長い待機時間が定められる必要はない。
以上のように、本実施形態のアナログ表示装置であるアナログ電子時計1は、回転板64を有し、当該回転板64が回転移動することで表示(露出)される標識が変化する表示部10と、回転板64の回転移動を制御するCPU41と、ユーザの入力操作を受け付ける操作受付部47と、を備え、CPU41は、操作受付部47により受け付けられる第1の入力操作に応じて回転板64を早送りで回転移動させて表示部10による複数の標識を順番に表示させ、操作受付部47により受け付けられる第2の入力操作に応じて早送りでの回転移動を中止させ、早送りで回転移動を行わせる場合に、表示される順番の隣り合った標識間で切り替えるときの少なくとも一部における回転板64の早送り速度を、早送りでの回転移動により複数の標識の表示を一巡させる間の回転板64の平均移動速度よりも大きい高速での移動に定める。
このように、表示対象の標識が表示位置に一致する、即ち、所望の標識が表示位置に一致し得るタイミングでは回転板64の移動速度を低下させ又は一時停止させ、表示位置に一致しないタイミングの少なくとも一部で回転板64を高速回転させることで、ユーザの待ち時間の増大を抑えつつ回転する回転板64の標識をユーザが知得しやすくし、適切に回転動作を停止させやすくすることが出来る。従って、アナログ表示内容の変更動作に係るユーザの利便性を向上させることが出来る。
また、CPU41は、表示順の隣り合った標識間での切り替えに係る回転板64の移動量が所定の基準量(40ステップ)より大きい場合には、回転板64の早送り速度を高速に定める。即ち、順番に表示される標識の間隔が広い場合や間に他の標識が挟まれている場合などには、これらの区間を高速で通過移動させるので、ユーザが標識を視認する必要の無い区間の移動に要する時間を短縮する一方で、隣り合う標識が通常に並んで配列されているなどの場合には、高速での移動速度よりも低下させた低速や中速の早送り速度とすることで、ユーザが標識を視認しやすくすることが出来る。
また、CPU41は、早送り動作を行わせる場合に、順番に表示される隣り合った表示内容間での切り替え途中に表示の対象とされない標識がある場合には、切り替えに係る回転板64の早送り速度を高速に定める。
このように、表示対象とされない標識の通過中に早送り速度を低下させないことでユーザに不要な標識を認識させにくくすることが出来る。また、このように部分的に高速で早送りさせることによってユーザに現在の回転角度での停止がないことを示すことで、ユーザが必要以上に回転板64の標識に注目したり、不要な位置での早送り停止操作を行ったりしないようにすることが出来る。
また、CPU41は、回転板64を複数の早送り速度で回転移動させることが可能であり、高速の早送り速度は、複数の早送り速度のうち最高速度である。
このように、表示対象外の標識部分では設定可能な最高速度で回転板64を回転させることで、極力不要な時間を低減させつつ必要な範囲では減速させてユーザに標識を見やすくすることが出来る。
また、CPU41は、表示部10により、予め設定された2つの標識間で表示の切り替え動作を行わせる場合における回転板64の設定移動速度よりも、早送り動作時に高速で移動させない期間の移動速度(即ち、中速や低速の早送り速度)を小さく定める。
このように、既に早送り移動先が定まっていてユーザの操作を要さずにCPU41が早送り移動先で回転板64の回転を停止させる場合にも、ユーザが途中の標識を視認する必要が無いので、ユーザが標識を視認しながら入力操作により所望の回転位置で停止させる場合と比較して高速、即ち短時間で早送り移動させることが出来る。
また、CPU41は、回転板64を複数の早送り速度で回転動作させることが可能であり、設定移動速度は、複数の早送り速度のうち最高速度である。即ち、ユーザの操作を要さない場合の上述の早送り速度も最高速度とすることで、適切に早送り時間の短縮を図ることが出来る。
また、表示部10の可動部分には、回転移動可能に設けられた回転板64を含む。回転板64の回転動作のように、ステッピングモータなどの駆動部の能力とトルクの大きさなどに応じて通常の指針よりも周回に要する動作ステップ数が多いものでは、可能な限り高速で回転させることで早送りに要する時間を短縮させることが出来るが、その結果、手動で早送りを停止させる場合には、正確な位置やその近辺でユーザが停止操作を行いづらくなりやすい。従って、早送り移動を中止しない(表示対象となる標識がない)角度範囲での回転速度を大きく設定する一方で、早送り移動を中止し得る部分(表示対象となる標識が表示位置と一致する回転位置及びその近傍の角度範囲)では回転速度を低下させることで、ユーザの利便性を向上させることが出来る。
また、回転板64における一方の面を覆う文字盤3を備え、この回転板64の一方の面には、当該回転板64の回転移動に応じて文字盤3の開口部31から露出可能に配置された複数の標識が設けられ、開口部31は、回転板64の回転移動により複数の標識のうち一部が選択的に露出可能に形成されている。
このように、回転板64に複数の標識を設けつつ必要な標識のみを開口部31から露出させることで、不要な標識が露出される面積を低減させ、当該低減された範囲を広く多様なデザインに用いることが可能になる。この一方で、一部の標識しか露出されないので、高速で回転板64が回転されると、ユーザが露出されている標識を更に視認し難くなり、視認可能な速度で回転させたとしても標識が露出されるまで開口部31を注視する必要が生じたり、露出されてから早送り回転移動を中止させる操作を行うまでのタイムラグの間に当該標識が表示位置を通過したりするという問題が生じやすくなる。従って、特にこのような構造を有するアナログ表示装置において回転板64の早送り回転をユーザの入力操作に基づいて停止させる場合に、早送り移動を中止させ得る期間における早送り速度をその他の場合の早送り速度よりも低く定めることで、必要以上に早送りに要する時間を長くさせずにユーザがより適切に早送りを中止させ易くすることが出来る。
また、複数の標識は、回転板64の回転軸に対して所定の回転角度範囲に設けられ、CPU41は、この所定の回転角度範囲外では、回転板64を高速で回転移動させる。即ち、ユーザによる選択対象となる標識が回転板64の360度に亘って環状に設けられていない場合には、当該設けられていない範囲が表示位置を通過する間で回転板64の早送り移動を停止させることは無いので、高速で早送りさせることで、表示対象の標識をユーザが視認して回転の停止操作を行いやすくするために回転速度を低下させている分による早送り時間の増大を低減させることが出来る。
また、回転板64には、2以上の所定数の機能動作、ここでは、世界時計機能、アラーム報知機能、バッテリ残量表示機能や、動作機能の選択機能などにそれぞれ係る複数の標識が当該回転板64の回転軸に対して互いに異なる回転角度範囲に設けられ、CPU41は、第1の入力操作に応じて表示の対象とされる機能動作に係る複数の標識が設けられた回転角度範囲外で回転板64を回転移動させる場合には、回転板64を高速で回転移動させる。
即ち、回転板64の表面には、複数の機能動作に係る標識を配列させることが出来、必要に応じて必要な標識を開口部31から露出させ、他の標識を文字盤3の裏側に隠すことが出来る。このような回転板64を早送り回転移動させてユーザが所望の位置で早送りを中止させる場合に、実行中の機能とは関係ない機能動作に係る標識が表示位置を通過する場合に当該標識が設けられた範囲を高速で早送り移動させて通過させることで、不要な標識が設けられた範囲の通過に要する早送り時間を低減させつつ、必要な範囲ではユーザが標識を視認しやすくすることが出来る。また、不要な標識の視認性を低下させることで、ユーザに必要の無い範囲で開口部31から露出される標識を注視し、所望の標識を探す手間を低減させることが出来る。
また、CPU41は、回転板64の早送り動作時に、標識の表示ごとに回転板64を所定時間ずつ一時停止させる。
これにより、ユーザは、より確実に選択対象となる標識を視認して適切なタイミングで早送り移動を中止させる入力操作を行うことが出来る。また、選択対象とならない標識が表示位置と一致するタイミングでは早送りが一時停止しないので、早送り中にはユーザが開口部31から露出されている標識に気を配る必要が無く、また、選択対象外の標識が表示位置にあるタイミングで誤って早送り移動を中止させることがない。
また、本実施形態のアナログ電子時計1は、上述の構成に加えて現在の時刻を計数する計時回路46を備え、表示部10は、時刻指針61〜63を更に備えることで、CPU41の制御により計時回路46が計数する現在の時刻に応じた時刻を表示することが可能である。
このようなアナログ電子時計1が有する回転板64の早送り移動動作に対して本発明を適用して早送り移動速度を回転角度範囲毎に調整することで、回転板64の回転に要する時間を必要以上に長引かせずにしつつ、所望の標識の位置を認識し、容易に表示位置で停止させやすくすることが出来る。特に、腕時計などの携帯可能な小型の電子時計などにおいて、本発明により必要以上に多くの標識を露出させたり、回転板64の回転速度を一律に低速にしたりしないので、電子時計の設計の幅が広がり、操作性とデザイン性とを両立させやすくなる。
また、上述のような回転板64の表示動作制御方法を用いることで、アナログ表示におけるユーザ操作に基づく早送り動作の中止命令を容易且つ適切に可能としながら早送り動作に要する時間を必要以上に増大させないので、ユーザの利便性を向上させることが出来る。
また、回転板動作制御処理の制御に係るプログラム421をROM42に記憶させてCPU41により実行させることで、ハードウェア構成の工夫などを必要とせずに容易かつ柔軟にユーザ操作に基づく回転板64の回転動作の制御を行い、ユーザの利便性を向上させることが出来る。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、表示対象外の角度範囲における回転速度を設定可能な最高速度としたが、本発明は、これに限るものではなく、例えば、電力供給の問題などで連続的な早送りにおいて最速での継続的な移動が困難な場合などに、回転速度が若干減速されて設定されても良い。
また、上記実施の形態における変形例2では、表示対象となる標識位置では、第一段階目の早送りの場合に回転板64の動作を一時停止させることとしたが、この場合、表示対象の角度範囲とそれ以外の範囲とで早送り速度を異ならせずに同一の速度で高速移動させても良い。即ち、第二段階目の早送りと角度範囲外での早送りを同一としても良い。或いは、第二段階の早送り移動がなく、第一段階の早送りと表示対象角度範囲外での連続早送りの二種類だけが設定されていても良い。
また、上記実施形態では、回転板64は円板形状であって、複数の機能種別に係る標識が互いに異なる角度範囲に各々設けられているものを示したが、これに限られない。
図8は、回転板64の変形例を示す正面図である。
このように、回転板64は、扇型やその他の形状であっても良い。また、単一の特定の機能種別に係る複数の標識のみが設けられていても良い。この場合でも、標識が設けられている角度範囲の両端間を早送り移動させる場合に、本発明を適用することが出来る。
また、このような場合に、回転板64は、360度回転自在である必要は無く、一部の回転角度範囲でのみ回転動作可能であっても良い。この場合、両端の標識間での早送りは、逆回転で行われる。
また、上記実施の形態では、標識が設けられた回転板64を回転させて固定された開口部から露出させることとしたが、標識が設けられた固定板に対し、開口部を設けた回転板を回転させて露出させる標識を切り替えるものであっても良い。また、回転板ではなく、無端状の幕をローラなどで回転移動させる構成などでも良い。また、表示対象の標識以外を隠す遮蔽板が設けられているものに限られない。また、標識が設けられた平面状のものに限られず、指針状のものであっても、特に一ステップ当たりの回転角度が小さく、周回移動に要するステップ数が多いもので高速移動が可能なものなどでは、本発明を同様に適用することが出来る。
また、上記実施の形態では、表示対象の標識間の間隔が一部で基準量よりも広い場合に回転速度を上げることとしたが、均一間隔で配列されている場合でも、標識数が少ないなどで各間隔が広い場合には、各間隔の一部、中間部分などで一時的に回転速度の低下を行わせないこととして高速回転させても良い。
また、上記実施の形態では、表示対象の角度範囲では一律に角度範囲外よりも早送り速度を抑えることとしたが、標識間のステップ数が多い場合には、当該標識間の中央付近など一部で早送り速度を上昇させることとしても良い。
また、上記実施の形態では、電子時計における世界時計の都市(地方時)設定や、実行する機能モードの選択などにおける回転板64の早送り動作を例に挙げて説明したが、これに限られない。可動表示部を用い、当該可動部を電子的に動作制御して、アナログ的に表示内容を切り替える表示部を有する各種アナログ表示装置(例えば、各種物理量を計測して表示させるメーターなど)において表示内容を早送りさせながら手動で選択して停止させる場合に、当該表示内容の切り替え途中であって早送りの中止がなされない部分に比して、早送りの停止がなされ得る範囲での早送り速度を抑えることで、ユーザが標識を確実に認識して適切に早送りを中止させ易くすることが出来る。
また、上記実施の形態では、CPU41(マイコン)が回転板動作制御処理を実行して駆動回路51に制御信号を出力することによりソフトウェア的に回転板64の回転動作を制御したが、制御動作の一部などが駆動回路51内の専用ハードウェア回路でなされるものであっても良い。
また、以上の説明では、本発明に係るCPU41の処理動作に係る回転板動作制御処理などの動作処理のプログラム421のコンピュータ読み取り可能な媒体として不揮発性メモリを含み得るROM42を例に挙げて説明したが、これに限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、HDD(Hard Disk Drive)や、CD−ROMやDVDディスクなどの可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)も本発明に適用される。
その他、上記実施の形態で示した構成、制御内容や手順などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
[付記]
<請求項1>
可動表示部を有し、当該可動表示部が移動動作することで表示内容が変化する表示部と、
前記可動表示部の移動動作を制御する制御部と、
ユーザの入力操作を受け付ける操作受付部と、
を備え、
前記制御部は、
前記操作受付部により受け付けられる第1の入力操作に応じて前記可動表示部を早送り移動動作させて前記表示部による複数の表示内容を順番に表示させ、
前記操作受付部により受け付けられる第2の入力操作に応じて前記早送り移動動作を中止させ、
前記早送り移動動作を行わせる場合に、表示される順番の隣り合った表示内容間で切り替えるときの少なくとも一部における前記可動表示部の早送り移動速度を、前記早送り移動動作により前記複数の表示内容の表示を一巡させる間の前記可動表示部の平均移動速度よりも大きい高速移動速度に定める
ことを特徴とするアナログ表示装置。
<請求項2>
前記制御部は、前記隣り合った表示内容間での切り替えに係る前記可動表示部の移動量が所定の基準量より大きい場合には、前記可動表示部の前記早送り移動速度を前記高速移動速度に定めることを特徴とする請求項1記載のアナログ表示装置。
<請求項3>
前記制御部は、前記早送り移動動作を行わせる場合に、順番に表示される隣り合った表示内容間での切り替え途中に表示の対象とされない表示内容の表示状態が含まれる場合には、前記切り替えに係る前記可動表示部の早送り移動速度を前記高速移動速度に定めることを特徴とする請求項1又は2記載のアナログ表示装置。
<請求項4>
前記制御部は、前記可動表示部を複数の早送り移動速度で移動動作させることが可能であり、
前記高速移動速度は、前記複数の早送り移動速度のうち最高速度である
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のアナログ表示装置。
<請求項5>
前記制御部は、前記表示部により、予め設定された2つの表示内容間で表示の切り替え動作を行わせる場合における前記可動表示部の設定移動速度よりも、前記早送り移動動作時に前記高速移動速度で移動させない期間の移動速度を小さく定めることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のアナログ表示装置。
<請求項6>
前記制御部は、前記可動表示部を複数の早送り移動速度で移動動作させることが可能であり、
前記設定移動速度は、前記複数の早送り速度のうち最高速度である
ことを特徴とする請求項5記載のアナログ表示装置。
<請求項7>
前記可動表示部は、回転移動可能に設けられた表示板を含むことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のアナログ表示装置。
<請求項8>
前記表示板における一方の面を覆う遮蔽板を備え、
前記一方の面には、前記表示板の回転移動に応じて前記遮蔽板の開口部から露出可能に配置された複数の標識が設けられ、
前記開口部は、前記表示板の回転移動により前記複数の標識のうち一部が選択的に露出可能に形成されている
ことを特徴とする請求項7記載のアナログ表示装置。
<請求項9>
前記複数の標識は、前記表示板の回転軸に対して所定の回転角度範囲に設けられ、
前記制御部は、前記所定の回転角度範囲外では、前記表示板を前記高速移動速度で回転移動動作させることを特徴とする請求項8記載のアナログ表示装置。
<請求項10>
前記表示板には、2以上の所定数の機能動作にそれぞれ係る複数の標識が当該表示板の回転軸に対して互いに異なる回転角度範囲に設けられ、
前記制御部は、前記第1の入力操作に応じて表示の対象とされる機能動作に係る前記複数の標識が設けられた前記回転角度範囲外で前記表示板を回転移動させる場合には、前記表示板を前記高速移動速度で回転移動動作させる
ことを特徴とする請求項8記載のアナログ表示装置。
<請求項11>
前記制御部は、前記可動表示部の前記早送り移動動作時に、前記表示内容の表示ごとに前記可動表示部を所定時間ずつ一時停止させることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載のアナログ表示装置。
<請求項12>
請求項1〜11の何れか一項に記載のアナログ表示装置と、
現在の時刻を計数する計時部と、
を備え、
前記表示部は、前記制御部の制御により前記計時部が計数する現在の時刻に応じた時刻を表示することが可能である
ことを特徴とする電子時計。
<請求項13>
可動表示部を有し、当該可動表示部が移動動作することで表示内容が変化する表示部と、ユーザの入力操作を受け付ける操作受付部と、を備えるアナログ表示装置の表示動作制御方法であって、
前記操作受付部により受け付けられる第1の入力操作に応じて前記可動表示部を早送り移動動作させて前記表示部による複数の表示内容を順番に表示させる早送り制御ステップ、
前記操作受付部により受け付けられる第2の入力操作に応じて前記早送り移動動作を中止させる早送り中止ステップ、
を含み、
前記早送り制御ステップでは、
表示される順番の隣り合った表示内容間で切り替えるときの少なくとも一部における前記可動表示部の早送り移動速度を、前記早送り移動動作により前記複数の表示内容の表示を一巡させる間の前記可動表示部の平均移動速度よりも大きい高速移動速度に定める
ことを特徴とする表示動作制御方法。
<請求項14>
可動表示部を有し、当該可動表示部が移動動作することで表示内容が変化する表示部と、ユーザの入力操作を受け付ける操作受付部と、を備えるアナログ表示装置のコンピュータを、
前記操作受付部により受け付けられる第1の入力操作に応じて前記可動表示部を早送り移動動作させて前記表示部による複数の表示内容を順番に表示させる早送り制御手段、
前記操作受付部により受け付けられる第2の入力操作に応じて前記早送り移動動作を中止させる早送り中止手段、
として機能させ
前記早送り制御手段は、
表示される順番の隣り合った表示内容間で切り替えるときの少なくとも一部における前記可動表示部の早送り移動速度を、前記早送り移動動作により前記複数の表示内容の表示を一巡させる間の前記可動表示部の平均移動速度よりも大きい高速移動速度に定める
ことを特徴とするプログラム。
1 アナログ電子時計
2 ケーシング
3 文字盤
10 表示部
31 開口部
32 指示標識
41 CPU
42 ROM
421 プログラム
422 地方時テーブル
423 標識リスト
43 RAM
431 地方時設定情報
44 発振回路
45 分周回路
46 計時回路
47 操作受付部
48 衛星電波受信処理部
481 受信部
482 制御部
483 記憶部
49 標準電波受信部
51 駆動回路
52 電力供給部
521 バッテリ
61 秒針
62 分針
63 時針
64 回転板
71〜74 輪列機構
81〜84 ステッピングモータ
AN1 アンテナ
AN2 アンテナ

Claims (14)

  1. 可動表示部を有し、当該可動表示部が移動動作することで表示内容が変化する表示部と、
    前記可動表示部の移動動作を制御する制御部と、
    ユーザの入力操作を受け付ける操作受付部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記操作受付部により受け付けられる第1の入力操作に応じて前記可動表示部を早送り移動動作させて前記表示部による複数の表示内容を順番に表示させ、
    前記操作受付部により受け付けられる第2の入力操作に応じて前記早送り移動動作を中止させ、
    前記早送り移動動作を行わせる場合に、表示される順番の隣り合った表示内容間で切り替えるときの少なくとも一部における前記可動表示部の早送り移動速度を、前記早送り移動動作により前記複数の表示内容の表示を一巡させる間の前記可動表示部の平均移動速度よりも大きい高速移動速度に定める
    ことを特徴とするアナログ表示装置。
  2. 前記制御部は、前記隣り合った表示内容間での切り替えに係る前記可動表示部の移動量が所定の基準量より大きい場合には、前記可動表示部の前記早送り移動速度を前記高速移動速度に定めることを特徴とする請求項1記載のアナログ表示装置。
  3. 前記制御部は、前記早送り移動動作を行わせる場合に、順番に表示される隣り合った表示内容間での切り替え途中に表示の対象とされない表示内容の表示状態が含まれる場合には、前記切り替えに係る前記可動表示部の早送り移動速度を前記高速移動速度に定めることを特徴とする請求項1又は2記載のアナログ表示装置。
  4. 前記制御部は、前記可動表示部を複数の早送り移動速度で移動動作させることが可能であり、
    前記高速移動速度は、前記複数の早送り移動速度のうち最高速度である
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のアナログ表示装置。
  5. 前記制御部は、前記表示部により、予め設定された2つの表示内容間で表示の切り替え動作を行わせる場合における前記可動表示部の設定移動速度よりも、前記早送り移動動作時に前記高速移動速度で移動させない期間の移動速度を小さく定めることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のアナログ表示装置。
  6. 前記制御部は、前記可動表示部を複数の早送り移動速度で移動動作させることが可能であり、
    前記設定移動速度は、前記複数の早送り速度のうち最高速度である
    ことを特徴とする請求項5記載のアナログ表示装置。
  7. 前記可動表示部は、回転移動可能に設けられた表示板を含むことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のアナログ表示装置。
  8. 前記表示板における一方の面を覆う遮蔽板を備え、
    前記一方の面には、前記表示板の回転移動に応じて前記遮蔽板の開口部から露出可能に配置された複数の標識が設けられ、
    前記開口部は、前記表示板の回転移動により前記複数の標識のうち一部が選択的に露出可能に形成されている
    ことを特徴とする請求項7記載のアナログ表示装置。
  9. 前記複数の標識は、前記表示板の回転軸に対して所定の回転角度範囲に設けられ、
    前記制御部は、前記所定の回転角度範囲外では、前記表示板を前記高速移動速度で回転移動動作させることを特徴とする請求項8記載のアナログ表示装置。
  10. 前記表示板には、2以上の所定数の機能動作にそれぞれ係る複数の標識が当該表示板の回転軸に対して互いに異なる回転角度範囲に設けられ、
    前記制御部は、前記第1の入力操作に応じて表示の対象とされる機能動作に係る前記複数の標識が設けられた前記回転角度範囲外で前記表示板を回転移動させる場合には、前記表示板を前記高速移動速度で回転移動動作させる
    ことを特徴とする請求項8記載のアナログ表示装置。
  11. 前記制御部は、前記可動表示部の前記早送り移動動作時に、前記表示内容の表示ごとに前記可動表示部を所定時間ずつ一時停止させることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載のアナログ表示装置。
  12. 請求項1〜11の何れか一項に記載のアナログ表示装置と、
    現在の時刻を計数する計時部と、
    を備え、
    前記表示部は、前記制御部の制御により前記計時部が計数する現在の時刻に応じた時刻を表示することが可能である
    ことを特徴とする電子時計。
  13. 可動表示部を有し、当該可動表示部が移動動作することで表示内容が変化する表示部と、ユーザの入力操作を受け付ける操作受付部と、を備えるアナログ表示装置の表示動作制御方法であって、
    前記操作受付部により受け付けられる第1の入力操作に応じて前記可動表示部を早送り移動動作させて前記表示部による複数の表示内容を順番に表示させる早送り制御ステップ、
    前記操作受付部により受け付けられる第2の入力操作に応じて前記早送り移動動作を中止させる早送り中止ステップ、
    を含み、
    前記早送り制御ステップでは、
    表示される順番の隣り合った表示内容間で切り替えるときの少なくとも一部における前記可動表示部の早送り移動速度を、前記早送り移動動作により前記複数の表示内容の表示を一巡させる間の前記可動表示部の平均移動速度よりも大きい高速移動速度に定める
    ことを特徴とする表示動作制御方法。
  14. 可動表示部を有し、当該可動表示部が移動動作することで表示内容が変化する表示部と、ユーザの入力操作を受け付ける操作受付部と、を備えるアナログ表示装置のコンピュータを、
    前記操作受付部により受け付けられる第1の入力操作に応じて前記可動表示部を早送り移動動作させて前記表示部による複数の表示内容を順番に表示させる早送り制御手段、
    前記操作受付部により受け付けられる第2の入力操作に応じて前記早送り移動動作を中止させる早送り中止手段、
    として機能させ
    前記早送り制御手段は、
    表示される順番の隣り合った表示内容間で切り替えるときの少なくとも一部における前記可動表示部の早送り移動速度を、前記早送り移動動作により前記複数の表示内容の表示を一巡させる間の前記可動表示部の平均移動速度よりも大きい高速移動速度に定める
    ことを特徴とするプログラム。
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