JP2017156144A - 電子時計 - Google Patents
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Abstract
Description
現在時刻を計数する計時部と、
回動可能に設けられた第1の指針と、
前記第1の指針の回動に連動し、前記第1の指針の回転の角度に対して当該回転の角度よりも小さい回転角度回動するように設けられた第2の指針と、
前記第1の指針及び前記第2の指針の回動を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
時刻表示動作の実行時には、前記第1の指針及び前記第2の指針を前記計時部が計数する現在時刻に応じた位置に移動させ、
前記時刻表示動作とは異なる所定の機能動作の実行時には、前記第1の指針を時計回りに回動させて、前記所定の機能動作に係る状態に応じた表示位置に移動させ、
前記第1の指針が前記所定の機能動作に係る状態に応じた表示位置を指示している間に、前記第2の指針により示されている時刻が現在時刻よりも所定の第1基準時間以上遅れた場合には、前記第1の指針を周回動作させて前記第2の指針が示す位置を変更する
ことを特徴とする電子時計である。
図1は、本発明の電子時計の実施形態を示す正面図である。
電子時計1は、文字盤11と、ケーシング12と、時針2と、分針3(第2の指針)と、秒針4(第1の指針)と、日車5と、小時針6と、小分針7と、りゅうずC1と、押しボタンスイッチB2及びB3などを備える。
本実施形態の電子時計1は、上述の時針2、分針3、秒針4、日車5、小時針6及び小分針7(以降まとめて指針2〜7などとも記す)に加えて、輪列機構71〜73と、ステッピングモータ81〜83と、駆動回路51と、制御部(プロセッサ)としてのCPU41(Central Processing Unit)と、ROM42(Read Only Memory)と、RAM43(Random Access Memory)と、発振回路44と、分周回路45と、計時部としての計時回路46と、報知動作部47と、操作受付部48と、無線通信部49及びアンテナ50と、電力供給部52などを備える。
なお、ROM42は、一部又は全部が書き換え可能なフラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)といった種々の不揮発性メモリであっても良い。
RAM43は、CPU41に作業用のメモリ空間を提供し、一時データを記憶する。一時データとしては、無線通信部49による通信の接続先情報43aや、当該接続先から取得された設定情報43bなどが含まれる。
ここでは、アラーム報知、地方時設定、スケジュール報知、及び通信設定が設定記憶可能となっている。
アラーム報知設定は、設定された時刻にアラーム報知動作を行う動作の有無及びアラーム報知設定時刻の情報を含む。アラーム報知動作がオンに設定されている場合、設定された時刻にアラーム報知動作が行われる。
設定内容としては、基本時計及び世界時計のタイムゾーンと、夏時間の実施有無及び実施有りの場合の実施期間や実施時のシフト時間と、の情報が含まれる。世界時計として表示される時刻は、特には限られないが、例えば、これらの地方時設定に基づいて基本時計と世界時計との時差を予め算出しておき、計数されている基本時計の時刻に対してこの時差を適用することで算出される。
報知動作部47は、特には限られないが、例えば、ビープ音を発生する圧電素子を有するビープ音発生部や、振動を発生するおもり付きモータを有する振動発生部などを有する。
また、ステッピングモータ82が1ステップ駆動されるごとに時針2が0.5度ずつ回転する。日車5は、時針2が2周するごとに10時位置から2時位置までの間で時針2の回転に連動して3/62度ずつ回転する。従って、時針2は、時刻表示動作の実行時には1分ごとに移動されて1時間で30度回転移動し、12時間で360度回転移動する。これに伴って日車5は、22時から2時までの間の4時間で240ステップ360/31度、即ち、日付標識の間隔に応じた角度回転移動する。
また、ステッピングモータ83が1ステップ駆動されるごとに小分針7が6度ずつ回転するとともに、これに連動して小時針6が0.5度ずつ回転する。従って、小分針7は、時刻表示動作(世界時計表示を含む)の実行時には、1分ごとに移動されて1時間で360度回転移動し、これに伴って小時針6は、1時間で30度、12時間で360度回転移動する。
本実施形態の電子時計1では、接続先情報43aとして設定されている通信接続先の電子機器(ここでは、主にスマートフォンが想定される)において対応するアプリケーションプログラム(以降、アプリと記す)で設定された動作設定に係る設定情報を受信、取得して設定情報43bとして保持する。そして、設定情報43bにおいて設定されたタイミングにおいて当該タイミングと対応付けられて設定された動作を報知動作部47や指針2〜7の一部又は全部により行わせる。
端末探索動作(Find Me動作ともいう)では、接続先情報43aに電子時計1の通信接続先として予め設定されている電子機器との通信接続を行い、当該電子機器に所定の報知動作、ここでは、主に音声出力を行わせることで、ユーザに電子機器の所在を知らせる。
この電子時計1では、上述の日時情報取得動作、設定情報取得動作、端末探索動作、及び手動接続動作が実行可能となっている。
日時情報取得動作では、予め設定されたタイミングで自動的に処理が開始されて通信接続が確立され、日時情報が取得され次第通信接続が解除される。なお、日時情報の取得は、手動操作によって行わせることも可能となっており、更に、他の種別の通信接続がなされた場合にも併せて行われ得る。
即ち、文字標識「C」を指示している場合に分針3により示されている位置に応じた時刻(各分の28秒に相当)が現在時刻よりも32秒(第1基準時間、0秒位置との角度差で192度と対応)遅れた場合や、文字標識「R」を指示している場合に分針3に示されている位置に応じた時刻(各分の18秒に相当)が現在時刻よりも42秒(0秒位置との角度差で252度と対応)遅れた場合には、分針3の指示位置が変更される。
なお、文字標識「R」を指し示す継続時間は、通常数秒以下と想定されるので、このように、時刻の表示精度と比して十分に短い時間(第2基準時間)以下と想定される場合には、初めから秒針4の周回早送り動作を行わせない設定としても良い。この第2基準時間は適宜定められ、上述の第1基準時間よりも短くても長くても良い。
なお、ここでは、指針5〜7の表示を省略している。
この通信接続制御処理は、CPU41が各種機能動作やその設定動作に係る制御処理において電子機器との通信接続が必要となった場合、及び、ユーザによる所定の押しボタンスイッチB3の押下操作による通信接続命令を検出した場合に開始される。
この世界時計表示設定動作は、電子機器から設定情報として世界時計のタイムゾーン及び夏時間実施情報が取得される場合とは別に、ユーザによる操作受付部48への入力操作に基づいて行われるものである。
この世界時計表示設定処理は、例えば、りゅうずC1が1段階引き出されることで開始される。
CPU41は、駆動回路51に制御信号を出力し、秒針4を世界時計時刻の午前午後に応じて文字標識「A」、「P」の何れかを指し示す位置に移動させる(ステップS302)。
これにより、機能動作の開始後、暫くの間秒針4を周回動作させて分針3の位置を進めなくても表示時刻が現在時刻よりも大きく遅れないので、ユーザの時刻知得に問題を生じさせる可能性を低減しつつ、機能表示に係る状態表示を当該状態の開始当初に中断させずに示すことが出来る。従って、この電子時計1は、時刻の表示と時刻以外の表示とをより適切に両立することが出来る。
また、文字標識の位置への移動を正転(時計回り)早送りに揃えることで、他の機能動作に係る表示への変更や当該他の機能動作に係る表示の遷移であることをよりユーザに分かりやすく示すことが出来る。
このように、通常、数分以内程度の動作時間であり、特に長時間継続することがほとんど想定されない電子時計1における通信接続動作の表示について、CPU41に上述の制御動作を行わせることで、より効果的に分針3による誤差1分程度の略正確な時刻表示と、秒針4による機能動作の状態表示とを維持してユーザに示すことが出来る。
即ち、状態表示の間に分針3により表示される時刻のずれが大きくならない場合には、そもそも現在時刻とのずれを考慮する判別処理を行わないことで、処理を簡略化することが出来る。また、秒針4の周回動作を行っている途中や周回動作の終了直後に機能動作が終了するような場合にわざわざ不必要に早送り処理を分割する手間を省き、また、機能動作の終了を示すタイミングを遅らせる必要を生じさせにくくすることが出来る。
例えば、上記実施の形態では、現在時刻が0秒か否かを判別条件に含み、当該0秒のタイミングで、秒針4を周回動作させて分針3の位置を変更するか否かについての判定を行っているが、この判定を行う条件は、上述のように、分針3の指示する位置(分秒値)と現在時刻(分秒値)との時間差、即ち、分針3が指示する位置(分秒値)の現在時刻(分秒値)からの遅れ、と所定の基準時間との大小関係が同定可能な方法であれば何れでも良く、角度差や、ステップ数の差などのうち何れかに基づいてなされても良い。
その他、上記実施の形態で示した構成、制御手順や表示例などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
<請求項1>
現在時刻を計数する計時部と、
回動可能に設けられた第1の指針と、
前記第1の指針の回動に連動し、前記第1の指針の回転の角度に対して当該回転の角度よりも小さい回転角度回動するように設けられた第2の指針と、
前記第1の指針及び前記第2の指針の回動を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
時刻表示動作の実行時には、前記第1の指針及び前記第2の指針を前記計時部が計数する現在時刻に応じた位置に移動させ、
前記時刻表示動作とは異なる所定の機能動作の実行時には、前記第1の指針を時計回りに回動させて、前記所定の機能動作に係る状態に応じた表示位置に移動させ、
前記第1の指針が前記所定の機能動作に係る状態に応じた表示位置を指示している間に、前記第2の指針により示されている時刻が現在時刻よりも所定の第1基準時間以上遅れた場合には、前記第1の指針を周回動作させて前記第2の指針が示す位置を変更する
ことを特徴とする電子時計。
<請求項2>
前記所定の第1基準時間は、複数の前記状態に応じた表示位置ごとに定められることを特徴とする請求項1記載の電子時計。
<請求項3>
前記所定の第1基準時間は、前記状態に応じた表示位置と所定の基準位置との角度差に従って定められることを特徴とする請求項2記載の電子時計。
<請求項4>
前記第1の指針は秒針であり、
前記第2の指針は分針である
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の電子時計。
<請求項5>
前記所定の第1基準時間は、前記状態に応じた表示位置と0秒位置との角度差に従って定められることを特徴とする請求項4記載の電子時計。
<請求項6>
外部の電子機器との間で情報の送受信を行う無線通信部を備え、
前記所定の機能動作は、前記無線通信部による所定の情報の送信及び受信のうち少なくとも一方であり、
前記制御部は、当該無線通信部による前記電子機器との通信接続状態を前記第1の指針に示させる
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の電子時計。
<請求項7>
前記制御部は、前記第2の指針が示している状態の継続時間が予め定められた所定の第2基準時間以下と想定される場合には、当該状態の間、前記第2の指針が示す位置を変更させないことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の電子時計。
<請求項8>
前記所定の機能動作に係る前記状態が2以上の所定数個定められ、
前記制御部は、前記状態の変化に応じて、前記第1の指針を時計回りに回動させて、新たな状態に応じた位置を指示させる
ことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の電子時計。
2 時針
3 分針
4 秒針
5 日車
6 小時針
7 小分針
11 文字盤
111 小窓
112 開口部
12 ケーシング
41 CPU
42 ROM
43 RAM
43a 接続先情報
43b 設定情報
44 発振回路
45 分周回路
46 計時回路
47 報知動作部
48 操作受付部
49 無線通信部
50 アンテナ
51 駆動回路
52 電力供給部
71〜73 輪列機構
81〜83 ステッピングモータ
B2、B3 押しボタンスイッチ
C1 りゅうず
Claims (8)
- 現在時刻を計数する計時部と、
回動可能に設けられた第1の指針と、
前記第1の指針の回動に連動し、前記第1の指針の回転の角度に対して当該回転の角度よりも小さい回転角度回動するように設けられた第2の指針と、
前記第1の指針及び前記第2の指針の回動を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
時刻表示動作の実行時には、前記第1の指針及び前記第2の指針を前記計時部が計数する現在時刻に応じた位置に移動させ、
前記時刻表示動作とは異なる所定の機能動作の実行時には、前記第1の指針を時計回りに回動させて、前記所定の機能動作に係る状態に応じた表示位置に移動させ、
前記第1の指針が前記所定の機能動作に係る状態に応じた表示位置を指示している間に、前記第2の指針により示されている時刻が現在時刻よりも所定の第1基準時間以上遅れた場合には、前記第1の指針を周回動作させて前記第2の指針が示す位置を変更する
ことを特徴とする電子時計。 - 前記所定の第1基準時間は、複数の前記状態に応じた表示位置ごとに定められることを特徴とする請求項1記載の電子時計。
- 前記所定の第1基準時間は、前記状態に応じた表示位置と所定の基準位置との角度差に従って定められることを特徴とする請求項2記載の電子時計。
- 前記第1の指針は秒針であり、
前記第2の指針は分針である
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の電子時計。 - 前記所定の第1基準時間は、前記状態に応じた表示位置と0秒位置との角度差に従って定められることを特徴とする請求項4記載の電子時計。
- 外部の電子機器との間で情報の送受信を行う無線通信部を備え、
前記所定の機能動作は、前記無線通信部による所定の情報の送信及び受信のうち少なくとも一方であり、
前記制御部は、当該無線通信部による前記電子機器との通信接続状態を前記第1の指針に示させる
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の電子時計。 - 前記制御部は、前記第2の指針が示している状態の継続時間が予め定められた所定の第2基準時間以下と想定される場合には、当該状態の間、前記第2の指針が示す位置を変更させないことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の電子時計。
- 前記所定の機能動作に係る前記状態が2以上の所定数個定められ、
前記制御部は、前記状態の変化に応じて、前記第1の指針を時計回りに回動させて、新たな状態に応じた位置を指示させる
ことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の電子時計。
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