以下に図面を参照して、この発明にかかる携帯型電子機器の(一例として時計の)実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(実施の形態1にかかる時計)
図1は、実施の形態1にかかる時計および携帯端末の一例を示す図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる時計110は、外装(時計ケース)である胴内に、文字板111と、時針112a、分針112bおよび秒針112cと、小窓113と、を備える腕時計である。時計110の外装はベゼルと胴の二体物から構成されてもよい。
時針112a、分針112bおよび秒針112cは、文字板111に対する相対的な位置により時刻を表示する指針である。また、たとえば秒針112cは、後述のように時刻とは異なる情報の表示にも用いられてもよい。小窓113は、日付や曜日等を表示する表示窓である。
また、時計110は、胴の側面に、時計110のユーザが種々の操作を行うための操作部として、リュウズ(竜頭)114およびプッシュボタン115が配置されている。リュウズ114は、ユーザによる引き出し操作が可能な操作部である。図1に示す例では、リュウズ114は、引き出されていない状態(0段引き)と、1段引き出された状態(1段引き)と、2段引き出された状態(2段引き)と、に変位可能である。さらに、リュウズ114は、ユーザによる回転操作が可能であってもよい。図1に示す例では、リュウズ114は3時側に配置されている。プッシュボタン115は、ユーザによる押下操作が可能な操作部である。図1に示す例では、プッシュボタン115は4時側に配置されている。
時計110の胴には、文字板111を覆うようにガラス等の透明材料により形成された風防が取り付けられている。また、時計110における風防の反対側には胴に裏蓋が取り付けられている。また、時計110は、太陽などの光エネルギーを動力源とする太陽電池時計であってもよい。たとえば、文字板111の裏側には太陽電池が配置され、時計110の表側から入光した光により太陽電池において発電がなされる。そのため、文字板111はある程度光線を透過する材質で形成される。太陽電池によって発電された電力は二次電池に蓄積され、二次電池に蓄積された電力は時計110の電源として使用される。二次電池は、たとえばリチウムイオン電池等により実現することができる。
また、時計110は、携帯端末120などの他端末(外部機器)との間でBluetooth等の無線通信が可能な通信インタフェースを備える。この通信インタフェースは、一例としては図4に示す通信部413である。Bluetoothは登録商標である。また、時計110は、携帯端末120との間で無線通信を行うことにより、携帯端末の周辺に携帯端末120の存在を報知する報知動作を携帯端末120に実行させる制御(たとえば後述の端末サーチ)を行う。
また、文字板111の周囲には、接続状態表記116、端末サーチ表記117、アラーム状態表記118およびフライトモード表記119などの表記がある。接続状態表記116は、時計110が携帯端末120と接続しているか否かを秒針112cなどによりユーザに通知するための表記である。接続は、たとえば無線により仮想的な通信回路を確立することである。たとえば、時計110は、接続状態表記116の「ON」を秒針112cにより指すことにより、時計110が携帯端末120と接続していることをユーザに通知する。また、時計110は、接続状態表記116の「OFF」を秒針112cにより指すことにより、時計110が携帯端末120と接続していないことをユーザに通知する。
端末サーチ表記117(「FIND」)は、時計110が携帯端末120を鳴動させる端末サーチの実行を秒針112cなどによりユーザに通知するための表記である。たとえば、時計110は、端末サーチを実行している間、端末サーチ表記117(「FIND」)を秒針112cにより指す。
アラーム状態表記118は、時計110が、たとえば所定時刻にユーザへの通知を行うアラームを設定しているか否かを秒針112cなどによりユーザに通知するための表記である。たとえば、時計110は、アラーム状態表記118の「ON」を秒針112cにより指すことにより、時計110がアラームを設定していることをユーザに通知する。また、時計110は、アラーム状態表記118の「OFF」を秒針112cにより指すことにより、時計110がアラームを設定していないことをユーザに通知する。
フライトモード表記119は、時計110が、たとえば時計110の各無線通信機能をオフにするフライトモード(機内モード)を設定しているか否かを秒針112cなどによりユーザに通知するための表記である。たとえば、時計110は、フライトモード表記119の「ON」を秒針112cにより指すことにより、時計110がフライトモードを設定していることをユーザに通知する。また、時計110は、フライトモード表記119の「OFF」を秒針112cにより指すことにより、時計110がフライトモードを設定していないことをユーザに通知する。
ただし、接続状態表記116、端末サーチ表記117、アラーム状態表記118およびフライトモード表記119などの各表記は任意に変更可能である。
携帯端末120は、時計110との間で無線通信が可能な、スマートフォン、タブレット型端末、ノート型パーソナルコンピュータなどの携帯型の情報端末である。図2に示す例では、携帯端末120はスマートフォンである。たとえば、携帯端末120は、ディスプレイ121と、マイク122と、スピーカ123,124と、を備える。
ディスプレイ121は、ユーザに対して画像を表示する。マイク122は、ユーザからの音声入力を受け付ける。スピーカ123,124は、ユーザに対して音声を出力する。たとえば、スピーカ123は通話時に使用され、スピーカ124は、端末サーチにおける報知動作や着信時のユーザの呼び出しに使用される。
時計110は、リュウズ114に対する所定の引き出し操作を受け付けると、携帯端末120との間で無線通信を行って携帯端末120を鳴動させ、ユーザが携帯端末120の位置を確認しやすくする端末サーチ(たとえばスマホサーチ)を実行する。携帯端末120は、端末サーチにおいて、たとえばスピーカ124から大音量の電子音を出力する。これにより、ユーザは、携帯端末120からの電子音を頼りに、携帯端末120の位置を容易に確認することができる。
また、携帯端末120は、端末サーチにおいて、たとえばディスプレイ121の上部の通知領域に、時計110から携帯端末120を鳴動させていることを示す鳴動通知121aを表示してもよい。図1に示す例では、鳴動通知121aは「時計から鳴らしています」とのメッセージを表示している。
(実施の形態1にかかる携帯端末が表示する鳴動中画面)
図2は、実施の形態1にかかる携帯端末が表示する鳴動中画面の一例を示す図である。ユーザは、端末サーチにおいて携帯端末120が鳴動している状態で、携帯端末120を操作して端末サーチのアプリケーションを立ち上げる。このアプリケーションは、携帯端末120において常時起動していてもよい。
端末サーチのアプリケーションは、たとえば、携帯端末120のディスプレイ121に表示されたホーム画面に含まれる、端末サーチのアプリケーションを示すアイコンをユーザが押下することにより立ち上がる。なお携帯端末120に対する押下は、携帯端末120のディスプレイ121がタッチパネルにより実現される場合はディスプレイ121の該当箇所に触れる(タッチする)ことである。また、端末サーチのアプリケーションは、上述の通知領域の鳴動通知121aをユーザが押下することにより立ち上がってもよい。
端末サーチのアプリケーションが立ち上がると、携帯端末120はディスプレイ121に鳴動中画面211を表示する。このとき、携帯端末120は、上述の通知領域の鳴動通知121aを表示していた場合は鳴動通知121aを非表示にしてもよい。鳴動中画面211は、時計110から携帯端末120を鳴動させていることを示し、鳴動を停止するためのSTOPボタン212を有する。図2に示す例では、鳴動中画面211は「時計からスマートフォンを鳴らしています」とのメッセージを表示している。また、図2に示す例では、STOPボタン212は「STOP」と表示されたボタンである。
(実施の形態1にかかる携帯端末の鳴動の停止)
図3は、実施の形態1にかかる携帯端末の鳴動の停止の一例を示す図である。図2に示した状態においてユーザがSTOPボタン212を押下すると、携帯端末120は、スピーカ124による鳴動を停止し、図2に示した鳴動中画面211を非表示にし、図3に示すリュウズ押下指示画面221を表示する。リュウズ押下指示画面221は、時計110のリュウズ114を押し込むことをユーザに指示し、OKボタン222を有する。図3に示す例では、リュウズ押下指示画面221は「時計のリュウズを押し込んでください」とのメッセージを表示している。
ユーザは、リュウズ押下指示画面221に従って、時計110のリュウズ114を押し込み、OKボタン222を押下する。または、ユーザは、OKボタン222を押下してから時計110のリュウズ114を押し込んでもよい。OKボタン222が押下されると、携帯端末120は、リュウズ押下指示画面221を非表示にする。
(実施の形態1にかかる時計および携帯端末)
図4は、実施の形態1にかかる時計および携帯端末の一例を示すブロック図である。図4において、図1に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図4に示すように、時計110は、指針411と、操作部412と、通信部413と、制御回路414と、を備える。
指針411は、たとえば図1に示した時針112a、分針112bおよび秒針112cを含む。操作部412は、たとえば図1に示したリュウズ114およびプッシュボタン115を含む。通信部413は、携帯端末120との間でBluetooth等の無線通信が可能な通信インタフェースである。
制御回路414は、時計110の動作を制御する。制御回路414は、たとえばCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)やメモリを1つのLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)チップに集積したマイクロコンピュータ等により実現することができる。たとえば、制御回路414は、表示制御部415と、接続制御部416と、を備える。
表示制御部415は、指針411による時刻の表示や、指針411による時計110の各状態の表示等を制御する。指針411による時計110の各状態の表示は、たとえば、上述の接続状態表記116、端末サーチ表記117、アラーム状態表記118およびフライトモード表記119を秒針112cにより指すことによる表示である。
接続制御部416は、時計110と携帯端末120との間のBluetooth等の接続の制御を行う。たとえば、接続制御部416は、通信部413による無線通信を制御する。また、たとえば、接続制御部416は、操作部412によってリュウズ114に対する所定の引き出し操作が受け付けられると、上述のスマホサーチを行うように接続制御部416を制御する。また、接続制御部416は、時計110の接続状態をユーザへ表示する制御を行ってもよい。たとえば、接続制御部416は、表示制御部415を介して指針411を制御することにより、時計110が携帯端末120と接続しているか否かをユーザへ表示する。
また、時計110は、電子音により確認音を鳴らすスピーカを備えてもよい。このスピーカは、たとえば制御回路414により制御される。
図4に示すように、携帯端末120は、ディスプレイ421と、操作部422と、スピーカ423と、通信部424と、制御回路425と、を備える。ディスプレイ421は、携帯端末120のユーザに対して情報を表示するユーザインタフェースであり、たとえば図1~図3に示したディスプレイ121である。操作部422は、携帯端末120のユーザからの操作を受け付けるユーザインタフェースである。ディスプレイ421および操作部422は、それぞれ別の装置により実現されてもよいし、タッチパネル式のディスプレイなどにより実現されてもよい。
スピーカ423は、携帯端末120のユーザに対して電子音を出力するユーザインタフェースであり、たとえば図1~図3に示したスピーカ123,124を含む。通信部424は、時計110との間でBluetooth等の無線通信が可能な通信インタフェースである。
制御回路425は、携帯端末120の動作を制御する。制御回路425は、たとえばCPUやメモリ等により実現することができる。たとえば、制御回路425は、表示制御部426と、接続制御部427と、鳴動制御部428と、を備える。
表示制御部426は、ディスプレイ421による各種の情報の表示を制御する。ディスプレイ421による情報の表示には、上述の鳴動通知121a、鳴動中画面211、リュウズ押下指示画面221などの表示が含まれる。また、表示制御部426は、操作部422に対するユーザからの操作の受付に応じて、鳴動通知121a、鳴動中画面211、リュウズ押下指示画面221などの非表示等の制御を行う。操作部422に対するユーザからの操作には、たとえば上述のSTOPボタン212やOKボタン222の押下などである。
接続制御部427は、時計110と携帯端末120との間のBluetooth等の接続の制御を行う。たとえば、接続制御部427は、通信部424による無線通信を制御する。鳴動制御部428は、たとえば端末サーチにおいてスピーカ423から電子音を出力させる制御を行う。
また、携帯端末120は、端末サーチによる報知動作を振動により行う場合は、鳴動制御部428からの制御によって振動するバイブレータを備えてもよい。また、携帯端末120は、端末サーチによる報知動作を発光により行う場合は、鳴動制御部428からの制御によって発光するLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)や照射ライトなどを備えてもよい。
図4に示す時計110において、報知動作を携帯端末120に実行させる制御を行う制御部は、たとえば制御回路414および通信部413により実現することができる。また、図4に示す時計110において、ユーザに対する通知を行う通知部は、たとえば制御回路414および指針411や、制御回路414および時計110のスピーカなどにより実現することができる。
(実施の形態1にかかる時計の状態遷移)
図5は、実施の形態1にかかる時計の状態遷移の一例を示す図である。時計110は、たとえば図5に示す切断_運用状態511、操作確定待機状態512、接続待機状態513、鳴動完了待機状態514、切断表示状態515、接続_運用状態521、操作確定待機状態522、鳴動完了待機状態523および接続表示状態524の各状態に遷移する。
たとえば、時計110は、起動時に切断_運用状態511へ遷移する。切断_運用状態511は、時計110の運用状態のうち携帯端末120に切断していない状態である。切断_運用状態511において、時計110は、リュウズ114を引かない状態(リュウズ0段引き)にすると1秒運針により現在時刻を表示し、リュウズ114を1段引いた状態(リュウズ1段引き)にすると、アラームが設定されているか否かをアラーム状態表記118および秒針112cで表示する上述のアラーム表示を行う。
切断_運用状態511において、時計110は、リュウズ114が2段引かれると(リュウズ2段引き)、操作確定待機状態512へ遷移する。また、このとき、時計110は、秒針112cを「FIND」の位置へ移動するとともに、リュウズ114が2段引かれたことを示す確認音を鳴らす。この確認音は、たとえば端末サーチにおいて携帯端末120が出力する電子音よりも音量が小さい電子音とすることができる。
操作確定待機状態512は、リュウズ114が2段引かれた状態を所定時間(たとえば3秒)以上継続させる操作の確定を待機する状態である。操作確定待機状態512において、時計110は、秒針112cにより「FIND」の位置を指示した状態を維持する。操作確定待機状態512において、時計110は、リュウズ114が押し込まれると(リュウズ押し込み)、上述の切断_運用状態511へ遷移する。また、操作確定待機状態512において、時計110は、リュウズ114が2段引かれた状態が所定時間(たとえば3秒)以上継続した場合は接続待機状態513へ遷移する。このとき、時計110は、時計110と携帯端末120との間の接続を要求する接続要求を携帯端末120へ送信する。
接続待機状態513は、送信した接続要求に対して携帯端末120からの接続成功通知を待機する状態である。接続待機状態513において、時計110は、秒針112cにより「FIND」の位置を指示した状態を維持する。また、接続待機状態513において、時計110は、時計110と携帯端末120との間の接続が失敗すると(接続失敗)、後述の切断表示状態515へ遷移する。たとえば、時計110は、接続要求を送信してから所定時間(たとえば10秒)以内に携帯端末120からの接続成功通知を受信しない場合や、携帯端末120から接続失敗通知を受信した場合に、時計110と携帯端末120との間の接続が失敗したと判断する。
接続待機状態513において、時計110は、リュウズ114が押し込まれると(リュウズ押し込み)、上述の切断_運用状態511へ遷移する。また、このとき、時計110は、携帯端末120との間の通信動作(たとえば接続成功通知の受信待ち)を停止する。また、接続待機状態513において、時計110は、接続が成功したことを示す接続成功通知を時計110が携帯端末120から受信すると鳴動完了待機状態514へ遷移する。
このとき、時計110は、端末サーチにより携帯端末120が鳴動を開始したことをユーザへ通知するデモ運針を行い、接続理由通知および鳴動指示を携帯端末120へ送信する。デモ運針は、通知部の一つであり、一例としては、「FIND」の位置を中心として秒針112cを往復させる運針である。また、このデモ運針は、1回のみ行われてもよいし、継続して(繰り返し)行われてもよい。この場合の接続理由通知は、端末サーチのための接続であることを示す情報である。鳴動指示は、携帯端末120に対して鳴動を指示する情報である。
鳴動完了待機状態514において、時計110は、リュウズ114が押し込まれると(リュウズ押し込み)、あるいはスマホ側で鳴動を止めた場合は、上述の切断_運用状態511へ遷移する。また、このとき、時計110は、リュウズ114が押し込まれたことを示す操作通知を携帯端末120へ送信し、鳴動の停止が完了したことを示す完了通知を携帯端末120から受信し、携帯端末120との間の接続を切断する切断処理を行う。
また、鳴動完了待機状態514において、時計110は、時計110と携帯端末120との間の接続が切断されると、後述の切断表示状態515へ遷移する。鳴動完了待機状態514における切断は、たとえば、時計110と携帯端末120との間の無線環境の悪化による切断である。
また、鳴動完了待機状態514において、時計110は、鳴動の停止が完了したことを示す完了通知と、切断を指示する切断指示と、を携帯端末120から受信すると、切断表示状態515へ遷移する。このときに、時計110は、携帯端末120との間の接続を切断する切断処理を行う。
切断表示状態515は、時計110と携帯端末120との間の接続が切断されていることを表示する状態である。切断表示状態515において、時計110は、秒針112cで接続状態表記116の「OFF」を指すことにより時計110と携帯端末120との間の接続が切断されていることをユーザへ通知する。切断表示状態515において、時計110、リュウズ114が押し込まれると(リュウズ押し込み)、は上述の切断_運用状態511へ遷移する。
切断_運用状態511において、時計110は、端末サーチ以外の契機で時計110と携帯端末120との間で接続されると接続_運用状態521へ遷移する。接続_運用状態521は、時計110の運用状態のうち携帯端末120に接続している状態である。接続_運用状態521における時計110の動作は、上述した切断_運用状態511における時計110の動作と同様である。
接続_運用状態521において、時計110は、時計110と携帯端末120との間の接続が切断されると、切断_運用状態511へ遷移する。また、接続_運用状態521において、時計110は、リュウズ114が2段引かれると(リュウズ2段引き)、操作確定待機状態522へ遷移する。また、このとき、時計110は、秒針112cを「FIND」の位置へ移動するとともに、リュウズ114が2段引かれたことを示す確認音を鳴らす。この確認音は、時計110が切断_運用状態511から操作確定待機状態512に遷移する際に鳴らす確認音と同様である。
操作確定待機状態522は、上述の操作確定待機状態512と同様に、リュウズ114が2段引かれた状態を3秒以上継続させる操作の確定を待機する状態である。操作確定待機状態522において、時計110は、秒針112cにより「FIND」の位置を指示した状態を維持する。操作確定待機状態522において、時計110は、リュウズ114が押し込まれると(リュウズ押し込み)、上述の接続_運用状態521へ遷移する。また、操作確定待機状態522において、時計110は、時計110と携帯端末120との間の接続が切断されると切断表示状態515へ遷移する。
また、操作確定待機状態522において、時計110は、リュウズ114が2段引かれた状態が所定時間(たとえば3秒)以上継続した場合は、鳴動完了待機状態523へ遷移する。このとき、時計110は、端末サーチにより携帯端末120が鳴動を開始したことをユーザへ通知する上述のデモ運針を行い、接続理由通知および鳴動指示を携帯端末120へ送信する。この場合の接続理由通知は、端末サーチに限らない通常の接続であることを示す情報である。
鳴動完了待機状態523において、時計110は、リュウズ114が押し込まれると(リュウズ押し込み)、上述の接続_運用状態521へ遷移する。このとき、時計110は、リュウズ114が押し込まれたことを示す操作通知を携帯端末120へ送信し、鳴動の停止が完了したことを示す完了通知を携帯端末120から受信する。ただし、この場合は、時計110は上述の切断処理を行わない。また、鳴動完了待機状態523において、時計110は、鳴動の停止が完了したことを示す完了通知を携帯端末120から受信すると、切断処理を行わずに接続表示状態524へ遷移する。また、鳴動完了待機状態523において、時計110は、携帯端末120との間の接続が切断されると、上述の切断表示状態515へ遷移する。
接続表示状態524は、時計110と携帯端末120とが無線により接続されていることを表示する状態である。接続表示状態524において、時計110は、秒針112cで接続の「ON」を指すことにより、時計110と携帯端末120とが無線により接続されていることをユーザへ通知する。
接続表示状態524において、時計110は、リュウズ114が押し込まれると(リュウズ押し込み)、上述の接続_運用状態521へ遷移する。また、このとき、時計110は、リュウズ114が押し込まれたことを示す操作通知を携帯端末120へ送信する。また、接続表示状態524において、時計110は、携帯端末120との間の接続が切断されると、上述の切断表示状態515へ遷移する。
(実施の形態1にかかる携帯端末の状態遷移)
図6は、実施の形態1にかかる携帯端末の状態遷移の一例を示す図である。携帯端末120は、たとえば図6に示す切断_待機状態611、鳴動状態612、接続_待機状態621および鳴動状態622の各状態に遷移する。たとえば、携帯端末120は、起動時に切断_待機状態611へ遷移する。切断_待機状態611は、時計110と接続しておらず時計110からの接続要求を待機する状態である。
切断_待機状態611において、携帯端末120は、時計110と接続し、端末サーチのための接続であることを示す接続理由通知および鳴動指示を時計110から受信すると、鳴動状態612へ遷移する。このとき、携帯端末120は、スピーカ124により鳴動を開始し、ディスプレイ121の通知領域に、時計110から鳴動させていることを示す鳴動通知121aを表示する。
鳴動状態612は、携帯端末120がスピーカ124による鳴動(報知動作)を継続する状態である。鳴動状態612において、携帯端末120は、ユーザが携帯端末120を操作して端末サーチのアプリケーションを起動すると、ディスプレイ121の通知領域の鳴動通知121aを非表示にし、ユーザに対して携帯端末120の鳴動の停止を促す鳴動中画面211をディスプレイ121に表示する。
鳴動状態612において、ユーザが携帯端末120を操作し、鳴動中画面211のSTOPボタン212が押下されると、携帯端末120は上述の切断_待機状態611へ遷移する。このとき、携帯端末120は、スピーカ124による鳴動を停止し、鳴動中画面211を非表示にする。また、携帯端末120は、鳴動の停止が完了したことを示す完了通知と、切断を指示する切断指示と、を時計110へ送信し、その後に時計110との間の接続を切断する切断処理を行う。また、携帯端末120は、時計110のリュウズ114を押し込むことを指示するリュウズ押下指示画面221をディスプレイ121に表示する。表示されたリュウズ押下指示画面221は、リュウズ押下指示画面221のOKボタン222が押下されることにより非表示になる。
鳴動状態612において、携帯端末120は、所定時間(たとえば30秒)が経過することによりタイムアウトになると上述の切断_待機状態611へ遷移する。このとき、携帯端末120は、スピーカ124による鳴動を停止し、鳴動通知121aを非表示(鳴動中画面211が表示されていた場合は鳴動中画面211を非表示)にする。また、携帯端末120は、鳴動の停止が完了したことを示す完了通知と、切断を指示する切断指示と、を時計110へ送信し、その後に時計110との間の接続を切断する切断処理を行う。また、携帯端末120は、時計110のリュウズ114を押し込むことを指示するリュウズ押下指示画面221をディスプレイ121に表示する。表示されたリュウズ押下指示画面221は、リュウズ押下指示画面221のOKボタン222が押下されることにより非表示になる。
鳴動状態612において、携帯端末120は、リュウズ114が押し込まれたことを示す操作通知を時計110から受信すると、上述の切断_待機状態611へ遷移する。このとき、携帯端末120は、スピーカ124による鳴動を停止し、鳴動通知121aを非表示(鳴動中画面211が表示されていた場合は鳴動中画面211を非表示)にし、鳴動の停止が完了したことを示す完了通知と、切断を指示する切断指示と、を時計110へ送信し、その後に時計110との間の接続を切断する切断処理を行う。この場合は時計110のリュウズ114は押し込まれているため、携帯端末120はリュウズ押下指示画面221を表示しなくてよい。
切断_待機状態611において、携帯端末120は、端末サーチ以外の理由で時計110と接続すると、接続_待機状態621へ遷移する。接続_待機状態621は、時計110と接続しており、時計110からの接続理由通知等を待機する状態である。接続_待機状態621において、時計110と携帯端末120との間の接続が切断されると、携帯端末120は、上述の切断_待機状態611へ遷移する。
接続_待機状態621において、携帯端末120は、端末サーチに限らない通常の接続であることを示す接続理由通知および鳴動指示を時計110から受信すると、鳴動状態622へ遷移する。このとき、携帯端末120は、スピーカ124により鳴動を開始し、ディスプレイ121の通知領域に鳴動通知121aを表示する。
鳴動状態622は、携帯端末120がスピーカ124による鳴動を継続する状態である。鳴動状態622において、携帯端末120は、ユーザが携帯端末120を操作して端末サーチのアプリケーションを起動すると、ディスプレイ121の通知領域の鳴動通知121aを非表示にし、ユーザに対して携帯端末120の鳴動の停止を促す鳴動中画面211をディスプレイ121に表示する。
鳴動状態622において、携帯端末120は、ユーザが携帯端末120を操作し、鳴動中画面211のSTOPボタン212が押下されると上述の接続_待機状態621へ遷移する。このとき、携帯端末120は、スピーカ124による鳴動を停止し、鳴動中画面211を非表示にし、鳴動の停止が完了したことを示す完了通知を時計110へ送信し、リュウズ押下指示画面221をディスプレイ121に表示する。表示されたリュウズ押下指示画面221は、リュウズ押下指示画面221のOKボタン222が押下されることにより非表示になる。この場合に、携帯端末120は、時計110と携帯端末120との間の接続を切断する切断処理を行わない。
鳴動状態622において、携帯端末120は、所定時間(たとえば30秒)が経過することによりタイムアウトになると、上述の接続_待機状態621へ遷移する。このとき、携帯端末120は、スピーカ124による鳴動を停止し、鳴動通知121aを非表示(鳴動中画面211が表示されていた場合は鳴動中画面211を非表示)にし、鳴動の停止が完了したことを示す完了通知を時計110へ送信し、リュウズ押下指示画面221をディスプレイ121に表示する。表示されたリュウズ押下指示画面221は、リュウズ押下指示画面221のOKボタン222が押下されることにより非表示になる。この場合に、携帯端末120は、時計110と携帯端末120との間の接続を切断する切断処理を行わない。
鳴動状態622において、携帯端末120は、リュウズ114が押し込まれたことを示す操作通知を時計110から受信すると、上述の接続_待機状態621へ遷移する。このとき、携帯端末120は、スピーカ124による鳴動を停止し、鳴動通知121aを非表示(鳴動中画面211が表示されていた場合は鳴動中画面211を非表示)にし、鳴動の停止が完了したことを示す完了通知を時計110へ送信する。この場合に、携帯端末120は、時計110と携帯端末120との間の接続を切断する切断処理およびリュウズ押下指示画面221の表示を行わない。
鳴動状態622において、携帯端末120は、時計110と携帯端末120との間の接続が切断されると、上述の切断_待機状態611へ遷移する。このとき、携帯端末120は、スピーカ124による鳴動を停止し、鳴動通知121aを非表示(鳴動中画面211が表示されていた場合は鳴動中画面211を非表示)にし、リュウズ押下指示画面221をディスプレイ121に表示する。
(実施の形態1にかかる時計および携帯端末の第1の動作例)
図7は、実施の形態1にかかる時計および携帯端末の第1の動作例を示す図である。図7においては、リュウズ114の2段引きが行われたが、その後の所定時間(たとえば3秒)未満の間にリュウズ114が押し込まれた場合について説明する。最初の状態として、時計110が図5に示した切断_運用状態511であり、携帯端末120が図6に示した切断_待機状態611であるとする。
まず、時計110において、リュウズ114の2段引きが行われたとする(ステップS701)。つぎに、時計110が、秒針112cを「FIND」の位置へ移動するとともに、リュウズ114が2段引かれたことを示す確認音を鳴らす(ステップS702)。この時点で時計110は図5に示した操作確定待機状態512へ遷移している。
つぎに、時計110において、ステップS701におけるリュウズ114の2段引きから3秒未満の間にリュウズ114の押し込みがあったとする(ステップS703)。この場合は、時計110は、リュウズ114が2段引かれた状態を所定時間(たとえば3秒)以上継続させる操作が確定しなかったため、リュウズ114の状態に応じて秒針112cを制御し(ステップS704)、一連の処理を終了する。この時点で時計110は図5に示した切断_運用状態511へ遷移している。
リュウズ114の状態に応じた秒針112cの制御は、たとえばリュウズ114を引かない状態(0段引き)にすると1秒運針により現在時刻を表示し、リュウズ114を1段引いた状態(1段引き)にすると、アラームが設定されているか否かをアラーム状態表記118および秒針112cで表示する上述のアラーム表示を行う制御である。
(実施の形態1にかかる時計および携帯端末の第2の動作例)
図8は、実施の形態1にかかる時計および携帯端末の第2の動作例を示す図である。図8においては、時計110および携帯端末120が接続していない状態において、リュウズ114の2段引きが行われて端末サーチが実行され、ユーザが携帯端末120を操作することにより携帯端末120の鳴動が停止する場合について説明する。
図8に示すステップS801,S802は、図7に示したステップS701,S702と同様である。ステップS802のつぎに、時計110において、リュウズ114の2段引きが、ステップS801から所定時間(たとえば3秒)以上継続したとする(ステップS803)。つぎに、時計110が、時計110と携帯端末120との間の接続を要求する接続要求を携帯端末120へ送信する(ステップS804)。この時点で時計110は図5に示した接続待機状態513へ遷移している。
そして、携帯端末120において、ステップS804の接続要求に基づく時計110と携帯端末120との間の接続が成功したとする(ステップS805)。つぎに、携帯端末120が、時計110と携帯端末120との間の接続が成功したことを示す接続成功通知を時計110へ送信する(ステップS806)。
つぎに、時計110が、端末サーチにより携帯端末120が鳴動を開始したことをユーザへ通知する上述のデモ運針を行う(ステップS807)。また、時計110が、端末サーチのための接続であることを示す接続理由通知と、携帯端末120に対して鳴動を指示する鳴動指示と、を携帯端末120へ送信する(ステップS808)。この時点で時計110は図5に示した鳴動完了待機状態514へ遷移している。
つぎに、携帯端末120が、図2に示したように、スピーカ124により鳴動を開始し、ディスプレイ121の通知領域に、時計110から鳴動させていることを示す鳴動通知121aを表示する(ステップS809)。この時点で携帯端末120は図6に示した鳴動状態612へ遷移している。つぎに、ユーザが、ステップS809の鳴動によって携帯端末120を発見し、携帯端末120を操作して端末サーチのアプリケーションを立ち上げたとする(ステップS810)。
つぎに、携帯端末120が、図2に示したように、ディスプレイ121の通知領域の鳴動通知121aを非表示にし、ユーザに対して携帯端末120の鳴動の停止を促す鳴動中画面211をディスプレイ121に表示する(ステップS811)。つぎに、ユーザが、携帯端末120を操作して鳴動中画面211のSTOPボタン212を押下したとする(ステップS812)。
つぎに、携帯端末120が、図3に示したように、スピーカ124による鳴動を停止し、鳴動中画面211を非表示にする(ステップS813)。また、携帯端末120が、鳴動の停止が完了したことを示す完了通知と、時計110と携帯端末120との間の接続の切断を指示する切断指示と、を時計110へ送信する(ステップS814)。
つぎに、時計110が、携帯端末120との間の接続を切断する切断処理を行い、時計110と携帯端末120との間の接続が切断状態であることを秒針112cでユーザに通知する(ステップS815)。たとえば、時計110は、接続状態表記116の「OFF」を秒針112cで指す。この時点で時計110は図5に示した切断表示状態515へ遷移している。
つぎに、時計110において、リュウズ114の押し込みがあったとする(ステップS816)。つぎに、時計110が、リュウズ114の状態に応じて秒針112cを制御し(ステップS817)、一連の処理を終了する。この時点で時計110は図5に示した切断_運用状態511へ遷移している。
また、携帯端末120が、ステップS814によって完了通知および切断指示を送信した後に、時計110との間の通信を切断する切断処理を行い、時計110のリュウズ114を押し込むことを指示するリュウズ押下指示画面221をディスプレイ121に表示する(ステップS818)。この時点で携帯端末120は図6に示した切断_待機状態611へ遷移している。
つぎに、ユーザが、携帯端末120を操作してリュウズ押下指示画面221のOKボタン222を押下したとする(ステップS819)。つぎに、携帯端末120が、リュウズ押下指示画面221を非表示にし(ステップS820)、一連の処理を終了する。
図8においては、時計110および携帯端末120が接続していない状態において端末サーチが実行される場合について説明したが、時計110および携帯端末120が接続している状態において端末サーチが実行される場合についても同様である。ただし、この場合においては、時計110と携帯端末120との間の接続のための処理や、端末サーチの終了時に時計110と携帯端末120との間の接続の切断が行われない。
たとえば、時計110および携帯端末120が接続していない状態において端末サーチが実行される場合、ステップS804~S806は実行されない。また、この場合、ステップS814において切断指示は送信されず、ステップS815,S818において切断処理は実行されない。また、この場合、ステップS815において、時計110は、時計110と携帯端末120との間が接続状態であることを秒針112cでユーザに通知する。たとえば、時計110は、接続状態表記116の「ON」を秒針112cで指す。
(実施の形態1にかかる時計および携帯端末の第3の動作例)
図9は、実施の形態1にかかる時計および携帯端末の第3の動作例を示す図である。図9においては、時計110および携帯端末120が接続していない状態において、リュウズ114の2段引きが行われて端末サーチが実行され、ユーザが時計110を操作することにより携帯端末120の鳴動が停止する場合について説明する。
図9に示すステップS901~S909は、図8に示したステップS801~S809と同様である。ステップS909のつぎに、時計110においてリュウズ114の押し込みがあったとする(ステップS910)。つぎに、時計110が、リュウズ114が押し込まれたことを示す操作通知を携帯端末120へ送信する(ステップS911)。
つぎに、携帯端末120が、図3に示したように、スピーカ124による鳴動を停止し、通知領域の鳴動通知121aを非表示にする(ステップS912)。また、携帯端末120が、鳴動の停止が完了したことを示す完了通知と、時計110と携帯端末120との間の接続の切断を指示する切断指示と、を時計110へ送信する(ステップS913)。
つぎに、時計110が、携帯端末120との間の接続を切断する切断処理を行い、リュウズ114の状態に応じて秒針112cを制御し(ステップS914)、一連の処理を終了する。この時点で時計110は図5に示した切断_運用状態511へ遷移している。
また、携帯端末120が、ステップS914によって完了通知および切断指示を送信した後に、時計110との間の通信を切断する切断処理を行う(ステップS915)。この時点で携帯端末120は図6に示した切断_待機状態611へ遷移している。
図9においては、時計110および携帯端末120が接続していない状態において端末サーチが実行される場合について説明したが、時計110および携帯端末120が接続している状態において端末サーチが実行される場合についても同様である。ただし、この場合においては、時計110と携帯端末120との間の接続のための処理や、端末サーチの終了時に時計110と携帯端末120との間の接続の切断が行われない。
たとえば、時計110および携帯端末120が接続していない状態において端末サーチが実行される場合、ステップS904~S906は実行されない。また、ステップS913において切断指示は送信されず、ステップS914,S915において切断処理は実行されない。また、ステップS914において、時計110は、たとえば接続状態表記116の「ON」を秒針112cで指すことにより、時計110と携帯端末120との間が接続状態であることを秒針112cでユーザに通知する。
(実施の形態1にかかる時計および携帯端末の第4の動作例)
図10は、実施の形態1にかかる時計および携帯端末の第4の動作例を示す図である。図10においては、時計110および携帯端末120が接続していない状態において、リュウズ114の2段引きが行われて端末サーチが実行され、タイムアウトにより携帯端末120の鳴動が停止する場合について説明する。
図10に示すステップS1001~S1009は、図8に示したステップS801~S809と同様である。ステップS1009の後、時計110におけるリュウズ114の押し込みや携帯端末120における鳴動中画面211のSTOPボタン212の押下がないまま所定時間(たとえば30秒)が経過したとする(ステップS1010)。つぎに、携帯端末120が、図3に示したように、スピーカ124による鳴動を停止し、通知領域の鳴動通知121aを非表示にする(ステップS1011)。ステップS1012~S1018は、図8に示したステップS814~S820と同様である。
図10においては、時計110および携帯端末120が接続していない状態において端末サーチが実行される場合について説明したが、時計110および携帯端末120が接続している状態において端末サーチが実行される場合についても同様である。ただし、この場合においては、時計110と携帯端末120との間の接続のための処理や、端末サーチの終了時に時計110と携帯端末120との間の接続の切断が行われない。
たとえば、時計110および携帯端末120が接続していない状態において端末サーチが実行される場合、ステップS1004~S1006は実行されない。また、ステップS1012において切断指示は送信されず、ステップS1013,S1016において切断処理は実行されない。また、ステップS1015において、時計110は、たとえば接続状態表記116の「ON」を秒針112cで指すことにより、時計110と携帯端末120との間が接続状態であることを秒針112cでユーザに通知する。
(実施の形態1にかかる時計および携帯端末の第5の動作例)
図11は、実施の形態1にかかる時計および携帯端末の第5の動作例を示す図である。図11においては、時計110および携帯端末120が接続していない状態において、リュウズ114の2段引きが行われ、時計110と携帯端末120との間の接続が失敗する場合について説明する。
図11に示すステップS1101~S1104は、図8に示したステップS801~S804と同様である。ステップS1104のつぎに、ステップS1104の接続要求に基づく時計110と携帯端末120との間の接続が失敗したとする(ステップS1105)。時計110と携帯端末120との間の接続の失敗には、携帯端末120が接続要求を受信できなかった場合や、携帯端末120が接続要求を受信したが接続が不可であった場合や、携帯端末120が接続要求を受信し携帯端末120において接続が可能であったが携帯端末120からの接続成功通知を時計110が受信できなかった場合などがある。
つぎに、時計110において、ステップS1104によって接続要求を送信してから、携帯端末120からの接続成功通知を受信しないまま所定時間(たとえば10秒)が経過したとする(ステップS1106)。つぎに、時計110は、携帯端末120との間の通信動作(たとえば接続成功通知の受信待ち)を停止する(ステップS1107)。
つぎに、時計110が、時計110と携帯端末120との間の接続が切断状態であることを秒針112cでユーザに通知する(ステップS1108)。たとえば、時計110は、接続状態表記116の「OFF」を秒針112cで指す。この時点で時計110は図5に示した切断表示状態515へ遷移している。ステップS1109,S1110は、図8に示したステップS816,S817と同様である。
このように、実施の形態1にかかる時計110によれば、リュウズ114に対する所定の引き出し操作(たとえば2段引きを3秒以上)が行われた場合に、携帯端末120との間で無線通信を行うことにより、携帯端末120の周辺に携帯端末120の存在を報知する報知動作を携帯端末120に実行させる制御(たとえば端末サーチ)を行うことができる。
これにより、たとえばプッシュボタン115の押下よりも容易なリュウズ114の引き出し操作により携帯端末120に報知動作を実行させることができる。また、たとえばプッシュボタン115の押下よりも誤操作が発生しにくいリュウズ114の引き出し操作により携帯端末120に報知動作を実行させることができる。このため、報知動作の操作性の向上および意図しない報知動作の実行の防止を図ることができる。
携帯端末120による報知動作は、たとえば音を発する動作とすることができる。これにより、携帯端末120がユーザから目視できない位置にあっても、ユーザが携帯端末120の位置を容易に確認することができる。音を発する動作は、電子音を発する動作でもよいし、振動することによって振動音を発する動作でもよい。
また、携帯端末120による報知動作は、音を発する動作に限らず、たとえば発光する動作としてもよい。これにより、たとえば携帯端末120が暗い位置にあっても、ユーザが携帯端末120の位置を容易に確認することができる。発光する動作には、たとえば、携帯端末120が備えるカメラの照射ライトを用いてもよいし、携帯端末120が備えるLED等の発光部を用いてもよい。また、携帯端末120による報知動作は、上述の各報知動作の組み合わせであってもよい。
また、時計110のリュウズ114は複数段の引き出し操作(たとえば1段引きおよび2段引き)が可能であり、携帯端末120に報知動作を実行させるための所定の引き出し操作は、リュウズ114に対する複数段の引き出し操作のうちリュウズ114を最も引き出す操作(たとえば2段引き)としてもよい。これにより、たとえばリュウズ114を途中まで引く操作より容易なリュウズ114を引き切る操作により携帯端末120に報知動作を実行させることができる。このため、報知動作の操作性の向上を図ることができる。
また、リュウズ114において1段引きのみが可能である場合は、携帯端末120に報知動作を実行させるための操作は1段引きとすることができる。また、リュウズ114において3段引き以上が可能である場合は、携帯端末120に報知動作を実行させるための操作は、上述のようにリュウズ114を最も引き出す操作(3段引き以上)としてもよい。また、携帯端末120に報知動作を実行させるための操作は、リュウズ114を途中まで引く操作であってもよい。また、携帯端末120に報知動作を実行させるための操作は、リュウズ114に対する引き出し操作(たとえば2段引き)とプッシュボタン115の押下との組み合わせ等としてもよい。
また、時計110は、リュウズ114に対する所定の引き出し操作が行われると、報知動作を携帯端末120に実行させる前に、その所定の引き出し操作の受け付けをユーザに通知(たとえば上述の確認音の出力)してもよい。これにより、報知動作の実行前に、報知動作が実行されることをユーザに通知することができる。このため、ユーザは、その報知動作の実行が意図したものでない場合は、報知動作の実行をキャンセルする操作を行ったり、実行された報知動作をすぐに停止する操作を行ったりする等の対応が可能になる。
さらに、報知動作が音を発する動作である場合に、所定の引き出し操作の受け付けの通知は、その報知動作により発せられる音より小さい音による通知(たとえば上述の確認音)としてもよい。たとえば、報知動作が電子音を発する動作である場合に、所定の引き出し操作の受け付けの通知は、報知動作の電子音より小さな電子音や、報知動作の電子音より小さい音を発する振動とすることができる。また、報知動作が振動する動作である場合に、所定の引き出し操作の受け付けの通知は、報知動作の振動より振幅が小さい振動とする。これにより、報知動作で大きな音がなる前に、報知動作よりも小さな音によりユーザに警告することができる。
さらに、所定の引き出し操作の受け付けの通知が音による通知(「通知動作」と称する。)であり、報知動作が音を発する動作である場合に、報知動作は、通知動作の開始よりも後に開始され、通知動作は、携帯端末120が報知動作により音を発している期間の一部または全部において、音を発しない期間を持つようにしてもよい。一例としては、上述の確認音(通知動作)を開始から最大0.5秒間の鳴動とし、報知動作を確認音の鳴動の開始から3秒後に開始して最大30秒間鳴動する動作とすることができる。また、別の一例として、確認音を開始から最大5秒間の鳴動とし、報知動作を確認音の鳴動の開始から3秒後に開始して最大30秒間鳴動する動作としてもよい。これにより、通知動作と報知動作の両方が音を発する動作であっても、報知動作の音のみが発せられる期間が設けられることで、通知動作の発する音によってユーザが探すべき報知動作の音が聞き分けにくくなることを防止することができる。
また、時計110は、携帯端末120に報知動作を実行させている間にリュウズ114が引き出されていない状態(たとえば0段引き)になった場合に、携帯端末120に報知動作を停止させる制御を行ってもよい。これにより、リュウズ114の引き出し操作により実行した報知動作を、リュウズ114を元に戻す操作により停止させることができる。このため、直感的に分かりやすい操作によって報知動作を停止させることができる。
さらに、時計110のリュウズ114は、リュウズ114が引かれていない場合は、リュウズ114が引き出されていない状態になるようバネ等により付勢されていてもよい。これにより、リュウズ114の引き出し操作により実行した報知動作を、リュウズ114を離すことにより停止させることができる。このため、直感的に分かりやすく、かつ迅速に実行可能な操作によって報知動作を停止させることができる。すなわち、ユーザが時計110のリュウズ114を引っ張っている間のみ携帯端末120に報知動作を実行させることができる。
また、携帯端末120に報知動作を実行させるためのリュウズ114に対する所定の引き出し操作は、リュウズ114を引き出した状態を所定時間(たとえば3秒)以上継続する操作としてもよい。これにより、リュウズ114が意図せず引かれた場合に、所定時間内にリュウズ114を元に戻すことで、携帯端末120に報知動作を実行させないようにすることができる。このため、意図しない報知動作の防止を図ることができる。
また、時計110は、時計110(自機器)と携帯端末120との間で無線通信が可能な接続状態であり携帯端末120に報知動作を実行させる場合に、自機器と携帯端末120との間で無線通信が可能な接続状態であることをユーザに通知(たとえば上述のデモ運針)してもよい。これにより、携帯端末120の報知動作をユーザが認識できない状況においても、ユーザは、携帯端末120が時計110と無線通信可能な位置(たとえば時計110と同じ部屋や建物)に存在することを確認することができる。携帯端末120の報知動作をユーザが認識できない状況とは、たとえば、携帯端末120の音や発光が遮蔽物により遮られている状況や、報知動作が音を発する動作である場合で携帯端末120の周辺で他の大きな音が鳴っている状況や、報知動作が発光する動作である場合で携帯端末120の周辺が明るい状況などである。
なお、自機器と携帯端末120との間で無線通信が可能な接続状態であることをユーザに通知する構成においては、携帯端末120に報知動作を実行させる操作は、リュウズ114に対する上述の所定の引き出し操作に限らず、たとえばプッシュボタン115の押下など任意の操作とすることができる。
また、携帯端末120の報知動作は、携帯端末120に対する操作(たとえばSTOPボタン212の押下)により停止可能であり、携帯端末120は、携帯端末120に対する操作により報知動作を停止した場合に、リュウズ114が引き出されていない状態にすることをユーザに指示する通知(たとえばリュウズ押下指示画面221の表示)を行ってもよい。これにより、リュウズ114が引かれた状態が続くことを防止することができる。このため、時計110の防水性の低下等を防止することができる。
なお、携帯端末120に対する操作により報知動作を停止した場合にリュウズ114が引き出されていない状態にすることをユーザに指示する通知を行う構成においては、携帯端末120に報知動作を実行させる操作は、リュウズ114に対する上述の所定の引き出し操作に限らず、たとえばプッシュボタン115の押下など任意の操作とすることができる。
(実施の形態2)
(実施の形態2にかかる時計の時差設定)
図12は、実施の形態2にかかる時計の時差設定の一例を示す図である。実施の形態2にかかる時計1210は、時刻に関する情報として、たとえば、内部時刻1211、時差1212および表示時刻1213を管理している。時計1210は、たとえば上述の時計110である。この場合に、時計1210は、たとえば図4に示した通信部413によって携帯端末1220と無線通信が可能である。また、この場合に、内部時刻1211、時差1212およびディスプレイ121は、たとえば図4に示した制御回路414において管理される。
内部時刻1211は、たとえばGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)電波などの受信によって得られた時刻情報と、GPS電波などの受信によって得られた閏秒情報と、に基づいて設定される。また、内部時刻1211は、時計1210が有するRTC(Real Time Clock:リアルタイムクロック)に基づいて進行する。たとえば、内部時刻1211はUTC(Coordinated Universal Time:協定世界時)である。
時差1212は、たとえば携帯端末1220によって設定される時差(たとえばタイムゾーン)である。表示時刻1213は、内部時刻1211を時差1212により補正することによって得られる現在時刻である。時計1210は、表示時刻1213を指針411によってユーザへ表示する。
実施の形態2にかかる携帯端末1220は、時計1210との間で無線通信が可能な携帯端末であり、OS1221と、時差設定アプリケーション1222と、を実行する。OSはOperating System(オペレーティングシステム)の略である。携帯端末1220は、たとえば上述の携帯端末120である。この場合に、携帯端末1220は、たとえば図4に示した通信部424によって時計1210と無線通信が可能である。また、この場合に、OS1221および時差設定アプリケーション1222は、たとえば図4に示した制御回路425によって実行される。
OS1221は、携帯端末1220におけるオペレーティングシステムであり、OS1221内で使用される時差を管理している。この時差は、OS1221や、OS1221において実行される各アプリケーションにおいて使用される時差である。
時差設定アプリケーション1222は、時計1210の時差1212を携帯端末1220から設定するためのアプリケーションである。たとえば、時差設定アプリケーション1222は、時計1210の時差1212の設定方法の選択をユーザから受け付ける。時差1212の設定方法には、たとえば、第1~第3の設定方法がある。
第1の設定方法は、OS1221の時差を、時計1210の時差1212として設定する方法である。第2の設定方法は、時差設定アプリケーション1222がユーザから都市の選択を受け付け、受け付けた都市に対応する時差を、時計1210の時差1212として設定する方法である。第3の設定方法は、時差設定アプリケーション1222がユーザから時差の選択を受け付け、受け付けた時差を、時計1210の時差1212として設定する方法である。時差の選択については、たとえば15分単位の任意の時差を選択可能とする。
また、初期状態においては、時計1210の時差1212の設定方法は、第1の設定方法になっている。この場合は、時計1210と携帯端末1220とが接続されている間は、時計1210の時差1212はOS1221の時差に同期する。
上述のように、時計1210においては、時刻表示が一系統に統合されている。具体的には時計1210は内部時刻1211および時差1212に基づく表示時刻1213を表示する。これに対して、時差設定アプリケーション1222は、時計1210の時差1212を各設定方法で設定することができる。
また、たとえば、ユーザが現在の都市とは異なる都市に移動した等により、任意の時差に変更したい場合、OS1221での時差の変更は、変更方法が煩雑であると共に、別のアプリケーション(スマートフォン上でのメール送信時刻やアラーム設定時刻等)に影響を与えてしまう。これに対して、時差設定アプリケーション1222に対して第2の設定方法または第3の設定方法で時差変更を指示することにより、OS1221の時差を変更しなくても、時計1210の時差1212を任意の時差に設定することができる。
また、たとえば、時差設定アプリケーション1222は、ユーザにより選択された時差の設定方法を記憶している。そして、時差設定アプリケーション1222は、時計1210と携帯端末1220とが接続(無線接続)される毎に、ユーザにより選択された時差の設定方法に基づいて時計1210の時差1212を設定する。
また、たとえば、ユーザにより選択された時差の設定方法が第1の選択方法であり、時計1210と携帯端末1220との接続中に、OS1221の時差やサマータイムが変化した場合は、時差設定アプリケーション1222は、その変化に追従して時計1210の時差1212を変更してもよい。
また、たとえば、ユーザにより選択された時差の設定方法が第2の選択方法であり、時計1210と携帯端末1220との接続中に、第2の選択方法でユーザが選択した都市の時差やサマータイムが変化した場合は、時差設定アプリケーション1222は、その変化に追従して時計1210の時差1212を変更してもよい。
なお、時差1212は、携帯端末1220からの設定に加えて、たとえば時計1210がGPS電波などに基づく測位受信を行った結果によって設定可能であってもよい。また、時差1212は、携帯端末1220からの設定に加えて、時計1210に対するユーザからの操作によって設定可能であってもよい。
また、表示時刻1213は、手動による補正が可能であってもよい。手動による表示時刻1213の補正は、たとえば上述したリュウズ114に対してユーザが所定の操作を行うことによって実行される。手動による表示時刻1213の補正が実行されると、内部時刻1211や時差1212に関わらず、表示時刻1213が、手動により指定された時刻に補正され、補正後の時刻を基準として進行する。
(実施の形態2にかかる時差設定アプリケーションの画面)
図13は、実施の形態2にかかる時差設定アプリケーションの画面の一例を示す図である。実施の形態2にかかる時差設定アプリケーション1222は、たとえば図13に示す選択画面1300を表示する。たとえば携帯端末1220を携帯端末120に適用する場合は、時差設定アプリケーション1222は図4に示したディスプレイ421によって選択画面1300を表示する。選択画面1300は、マップ1301およびアイコン1302~1304を含む。
ユーザは、上述の第1の設定方法を選択する場合はアイコン1302を押下する。これに対して、時差設定アプリケーション1222は、第1の設定方法の指示を受け付け、OS1221の時差を時計1210の時差1212として設定する。
また、ユーザは、上述の第2の設定方法を選択する場合は、マップ1301のうち選択する都市(図13に示す例ではロンドン)の位置に配置されたアイコン1303を押下する。これに対して、時差設定アプリケーション1222は、第2の設定方法の指示を受け付け、押下されたアイコン1303に対応する都市(図13に示す例ではロンドン)の時差を時計1210の時差1212として設定する。
また、ユーザは、上述の第3の設定方法を選択する場合は、アイコン1304を押下し、その後にたとえば15分単位の任意の時差を携帯端末1220に対して指示する。これに対して、時差設定アプリケーション1222は、第3の設定方法の指示を受け付け、指示された時差を時計1210の時差1212として設定する。
時差設定アプリケーション1222による時計1210の時差1212の設定は、たとえば、時差設定アプリケーション1222が、図4に示した通信部424を介して、設定すべき時差を含む時差情報を時計1210へ送信することにより行うことができる。時計1210は、携帯端末1220から送信された時差情報を、図4に示した通信部413を介して受信し、受信した時差情報に含まれる時差を時差1212として設定する。
このように、実施の形態2にかかる携帯端末1220によれば、携帯端末1220の時差を時計1210に設定する第1の設定方法と、携帯端末1220を介してユーザが任意に選択した時差を時計1210に設定する第2の設定方法または第3の設定方法と、を切り替え可能である。これにより、通常時は時計1210の時差1212を携帯端末1220に同期させることにより時差1212を自動的に設定しつつ、携帯端末1220を操作することによって時計1210の時差1212を一時的に変更することが可能になる。
なお、時計1210が上述の時計110に適用される構成について説明したが、時計1210は時計110とは異なる時計に適用されてもよい。また、携帯端末1220が上述の携帯端末120に適用される構成について説明したが、携帯端末1220は携帯端末120とは異なる携帯端末に適用されてもよい。
また、上述した各実施の形態において、時計110,1210が腕時計である構成について説明したが、このような構成に限らない。たとえば、時計110,1210は、懐中時計、置き時計、掛け時計などの時計であってもよい。また、時計110,1210が指針により時刻を表示するアナログ時計である構成について説明したが、このような構成に限らない。たとえば、時計110,1210は、ディスプレイにより時間を表示するデジタル時計、または音声によって時間を通知する音声時計などであってもよい。
また、この発明にかかる携帯型電子機器の一例として時計110,1210について説明したが、この発明にかかる携帯型電子機器は、時計に限らず、無線通信が可能でありリュウズを備える各種の携帯型の電子機器に適用することができる。たとえば、この発明にかかる携帯型電子機器は、スマートフォンやタブレット端末などの情報端末であってもよいし、人間が身につけるウェアラブルコンピュータなどであってもよい。
また、この発明にかかる携帯型電子機器によって報知動作を実行させる携帯端末120,1220がスマートフォンである構成について説明したが、携帯端末120,1220は、無線通信および報知動作が可能な各種の携帯端末とすることができる。たとえば、携帯端末120,1220は、腕時計などの時計であってもよいし、タブレット端末などであってもよいし、ウェアラブルコンピュータなどであってもよい。
また、この発明にかかる携帯型電子機器と携帯端末との間の無線通信にBluetoothを用いる構成について説明したが、この発明にかかる携帯型電子機器と携帯端末との間の無線通信はこれに限らず、たとえば携帯型電子機器と携帯端末の間で直接実行される各種の無線通信とすることができる。
また、上述した秒針112cを用いた各種の通知は、時針112a、分針112bまたはその他の指針を用いた通知や、小窓113を用いた通知や、電子音や画面表示による通知としてもよい。
以上説明したように、携帯型電子機器によれば、報知動作の操作性の向上および意図しない報知動作の実行の防止を図ることができる。