JP2011122687A - 取付部品の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】パネル材等からなる取付部材に被取付部品を容易に取り付けることができる取付部品の取付構造を提供すること。
【解決手段】取付部品の取付構造は、ナット4とボルト5とを螺合することにより、被取付部品3を取付部材1に固定するものである。取付部材1には、この取付部材1の後側表面1aに被取付部品3が配置される固定座10が一体的に形成されている。固定座10には、座面10aに被取付部品3を介在してボルト5が配置されると共に、座面10aの裏面10c側にナット4を保持して回り止めする保持部11が形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば、車両の荷室内や車室内の内装材等の取付部材に形成された固定座に、被取付部品を容易に取り付けることができる取付部品の取付構造に関する。
従来、被取付部品を取付部材の固定座に取り付ける場合の取付手段としては、一般にボルトとナットとがよく使用されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された建設機械等におけるカウンタウエイトの取付装置は、ボルトとナットとによって被取付部品(カウンタウエイト)を取付部材(フレーム)に固定させる際に、ボルトを回転させてナットに螺合させるときに、ナットがボルトと一緒に回転することがある。このナットが回転するのを阻止するために、取り付け金具には、回り止め用板部が一体形成されている。
特開平6−300023号公報(図1)
特許文献1のような建設機械等におけるカウンタウエイトの取付装置の取り付け金具では、座金用板部に対してL字状に折曲された回り止め用板部をナットの外周面の一箇所に当接させることで、ナットがボルトと一緒に回転するのを阻止している。
しかしながら、このようなボルト及びナットでは、ボルトをナットに螺合させる際に、ナットがボルトと一緒に回転することは阻止できるものの、ボルトに対してフレームの反対側の面にあるナットを螺合させるときに、ナットを手で把持しながら取付作業を行わなければ、ナットが落下することがある。
このように、従来、一方の固定部材であるナットと、他方の固定部材であるボルトとを互いに螺合させる際、作業者は、ナットとボルトとの両方を把持しながら螺合しなければならないので、作業性が悪いという問題点があった。
特に、被取付部品(カウンタウエイト)または取付部材(フレーム)が大きい場合には、それらの表面側に配置されるボルトと、それらの裏面側に配置されるナットとを、作業者が1人の手で同時に把持してボルト締めするときに、手がナットに届かないため、ボルト締めすることが困難であった。
そこで、本発明は、例えば、パネル材等からなる取付部材に被取付部品を容易に取り付けることができる取付部品の取付構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、請求項1に記載の取付部品の取付構造の発明は、一方の固定部材と他方の固定部材とを螺合することにより、被取付部品を取付部材に固定する取付部品の取付構造であって、前記取付部材には、この取付部材の表面に前記被取付部品が配置される固定座が一体的に形成され、前記固定座には、座面に前記被取付部品を介在して前記他方の固定部材が配置されると共に、前記座面の裏面側に前記一方の固定部材を保持して回り止めする保持部が形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の取付部品の取付構造の発明によれば、取付部材には、固定座に一方の固定部材を保持して回り止めする保持部が形成されている。このため、作業者が、一方の固定部材と他方の固定部材とを螺合させるときに、一方の固定部材を保持部に保持させることによって、一方の固定部材を手で把持せずに螺合させることができる。その結果、一方の固定部材と他方の固定部材とは、被取付部品を取付部材に容易に固定することができるため、取付作業の作業性を向上させることができる。
請求項2に記載の取付部品の取付構造の発明は、請求項1に記載の取付部品の取付構造であって、前記保持部には、前記固定座の側面に形成された開口部と、この開口部内に形成されて前記一方の固定部材が係合する係合空間部と、が形成され、前記座面には、前記他方の固定部材が挿入される透孔が形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の取付部品の取付構造の発明によれば、一方の固定部材は、開口部から係合空間部内に挿入されることによって、保持部に係合されて保持される。他方の固定部材は、固定座の座面の透孔から保持部内に挿入させて回転させたとしても、一方の固定部材が、保持部に保持されて他方の固定部材と一緒に回転しないので、一方の固定部材に容易に螺合される。このため、他方の固定部材を一方の固定部材に螺合させて被取付部品を取付部材に固定させる際に、手で一方の固定部材を把持する必要がないので、取付作業の作業性を向上させることができる。
請求項3に記載の取付部品の取付構造の発明は、請求項2に記載の取付部品の取付構造であって、前記他方の固定部材は、ボルトからなり、前記一方の固定部材は、前記ボルトが螺合するナットからなることを特徴とする。
請求項3に記載の取付部品の取付構造の発明によれば、一方及び他方の固定部材は、ボルト及びナットからなることによって、ボルトを、被取付部品を介在して取付部材の固定座の透孔に挿入してナットに螺合させれば、被取付部品を取付部材に容易に固定させることができる。
請求項4に記載の取付部品の取付構造の発明は、請求項2に記載の取付部品の取付構造であって、前記他方の固定部材は、ボルトからなり、前記一方の固定部材は、前記ボルトに形成された雄ねじ部が螺合する雌ねじ部を有するブラケットからなることを特徴とする。
請求項4に記載の取付部品の取付構造の発明によれば、ボルトは、雄ねじ部を被取付部品を介在して透孔に挿入しブラケットの雌ねじ部に螺合させることによって、被取付部品を取付部材に容易に取り付けることができる。
本発明によれば、パネル材等からなる取付部材に被取付部品を容易に取り付けることができる取付部品の取付構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係る取付部品の取付構造の一例を示す図であり、(a)は取付部材の設置状態を示す概略側面図、(b)は取付部材の一例を示す斜視図である。 図1(b)のA−A拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る取付部品の取付構造の一例を示す図であり、カバー部材を取り除いた取付部材の背面図である。 本発明の実施形態に係る取付部品の取付構造の一例を示す図であり、取り付けた部材を取り除いた状態のフロントカバー(取付部材)を示す背面図である。 本発明の実施形態に係る取付部品の取付構造を示す要部拡大分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る取付部品の取付構造を示す要部拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係る取付部品の取付構造の変形例を示す拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る取付部品の取付構造の変形例を示す要部拡大分解斜視図である。 図9は、本発明の実施形態に係る取付部品の取付構造の変形例を示す図であり、(a)はブラケットをハウジング部内に挿入したときの状態を示す拡大斜視図、(b)は凸部及びL字型支持片に当接したときのブラケットを示す拡大斜視図である。
次に、本発明の実施形態に係る取付部品の取付構造の一例を図1〜図6を参照して説明する。
≪取付部材の構成≫
図1(a)、(b)に示す取付部材1は、図2に示す被取付部品3がボルト5(他方の固定部材)とナット4(一方の固定部材)とによって固定される部材である。この取付部材1は、ナット4とボルト5とを互いに螺合させることによって被取付部品3が取り付けられる固定座10を有するものであればよい。このため、取付部材1は、その形状、材質、設置場所及び使用用途等は特に限定されない。
以下、図1(a)に示すように、2シーターの座席Sを有する車両Cの車室R内に配置される内装材の1つである隔壁2のフロントカバー21を取付部材1とした場合を例に挙げて説明する。なお、本発明の実施形態に係る取付部品の取付構造は、被取付部品3(図2及び図3参照)の設置状態によって前後及び上下方向の向きが変化する。以下、便宜上、車両Cの前進方向を前、車両Cの後退方向を後、車幅方向を左右として説明する。
≪隔壁の構成≫
隔壁2は、車両Cの室内を仕切る部材である。つまり、隔壁2は、荷室Rを2つに仕切る仕切り部材、車室Rと荷室Lとの間を仕切る部材、あるいは、車室Rを2つに仕切る部材等として適宜に使用可能な部材である。以下、隔壁2を、荷室Lを2つに仕切る場合を例に挙げて説明する。
隔壁2は、例えば、ベンチシートタイプの後席のシートバックのような形状をしており、下端部前側にシートクッションのような形状をした収納部2aを有している。
図2及び図3に示すように、隔壁2には、それぞれ後記するフロントカバー21と、リヤカバー22と、骨格フレーム23と、縦ワイヤ24と、横ワイヤ25と、クリップ26,27と、被取付部品3と、ボルト5と、ナット4と、吸音材28と、表皮材29と、が備えられている。
≪フロントカバーの構成≫
図2に示すように、フロントカバー21は、隔壁2の車両前方側の最も前側に配置されて、前側表面1bを形成する樹脂製の略板状のパネル材である。このフロントカバー21には、前記固定座10と、クリップ27が係合するクリップ係合突起21aと、リヤカバー22に一体形成された係止片22aが係合する係止片係合突起21bと、保持板材31に穿設された位置決め孔に挿入される位置決めピン21cと、が一体形成されている。
<固定座の構成>
図2に示すように、固定座10は、フロントカバー21(取付部材1)の後側表面1a(表面)に被取付部品3(保持板材31及びベルト32,33)が配置される部位であり、フロントカバー21の複数個所に一体的に樹脂形成されている。
次に図3及び図4を参照しながらフロントカバー21に形成された固定座10の配置位置を説明する。
図4に示すように、固定座10は、例えば、フロントカバー21の中央部の2箇所(固定座10A,10B)と、フロントカバー21の左右上下の4箇所(固定座10C,10D,10E,10F)との合計6箇所に、略同じ形状のものが一体形成されている。
中央部の固定座10A,10Bは、図3に示す中央部のボルト5A,5Bによって保持板材31をフロントカバー21に固定した際に、保持板材31(被取付部品3)が当接した状態に固定される部位である。図4に示すように、中央部の固定座10A,10Bは、後記する開口部15,15が、上方向及び下方向に向けて開口して形成されている。
左右上側の固定座10C,10Eは、図3に示す左右上側のボルト5C,5Eによって上側のベルト32(被取付部品3)をフロントカバー21に固定した際に、上側のベルト32が当接した状態に固定される部位である。図4に示すように、左右上下側の各ボルト5C,5D,5E,5Fには、開口部15が左右外側方向に向けて開口して形成されている。
左右下側の固定座10D,10Fは、図3に示す左右下側のボルト5D,5Fによって下側のベルト33(被取付部品3)をフロントカバー21に固定した際に、下側のベルト33が当接した状態に固定される部位である。
図3に示すように、中央部の固定座10A,10Bには、座面10a(図4参照)に保持板材31を介在してボルト5A,5Bが配置される。上下左右の固定座10C〜10Fには、座面10a(図4参照)にベルト32,33(被取付部品3)を介在してボルト5C〜5Fが配置される。
次に、固定座10の各部の形状等について、図5及び図6を主に参照しながら上側のベルト32(被取付部品3)の左端部を取付部材1に固定する固定座10Cを例に挙げて説明する。
図5に示すように、各固定座10(固定座10A〜10F)には、それぞれ後記する座面10aと、側面10bと、裏面10cと、内側側壁10d、保持部11と、ハウジング部12と、透孔13と、リブ14と、開口部15と、係合空間部16と、凸部17と、L字型支持片18,18と、板状支持片19と、が一体形成されている。
固定座10の座面10aは、固定座10にベルト32(被取付部品3)を介在してボルト5が取り付けられた際に、ボルト5Cの鍔部53が当接する面である。座面10aは、フロントカバー21から後側に向けて突出したハウジング部12の最後端面に形成された略半円形状の平らな面からなる。
側面10bは、略半円筒状に形成されたハウジング部12の側部であり、左側側面に開口部15が切欠形成されて、背面視して略U字形状に形成されている。側面19bには、リブ14が外周方向に向けて放射状に突設されている。
固定座10の裏面10cは、ハウジング部12の内側の天井面であり、ナット4を保持部11内に挿入した際に、ナット4の鍔部43の表面が当接して、ナット4が保持部11に保持されるようになっている。
ハウジング部12の内側側壁10dには、後記する係合空間部16の一部を形成する一対のL字型支持片18,18及び板状支持片19が一体形成されている。
保持部11は、開口部15内に挿入されたナット4(一方の固定部材)が当接されて、回転不能に保持して回り止めをする部位であり、ハウジング部12内に形成されている。その保持部11には、透孔13と、リブ14と、開口部15と、係合空間部16と、凸部17と、L字型支持片18,18と、板状支持片19と、が形成されている。
ハウジング部12は、フロントカバー21(取付部材1)の後側表面1aから後方側に向けて突設されて、先端部にベルト32を支持する固定座10が形成された中空状の半円筒状突起である。このハウジング部12の外面は、側面10bに開口部15が形成されているため、容器を縦に半分に切断した略半円柱状に形成されている。
透孔13は、ボルト5の雄ねじ部51が挿入されて支持される貫通孔であり、座面10aの中央部に穿設されて開口部15内の係合空間部16に連通している。
リブ14は、ハウジング部12を補強する補強用板部材であり、ハウジング部12の外周面の複数個所に、ハウジング部12の外周面下端部からフロントカバー21の表面に亘って形成された略直角三角形の板状のものからなる。
開口部15は、ナット4をハウジング部12内に挿入するときの挿入口となる部位であり、ハウジング部12の左側の側面10bを縦方向に切欠形成してなる。
係合空間部16は、開口部15内に形成されてナット4(一方の固定部材)が係合されるナット設置空間であり、開口部15の方向から見て(左側から側面視して)、ナット4の頭部42と鍔部43とが嵌り込む略T字状に形成されている。この係合空間部16には、ハウジング部12の内側側壁10dと、裏面10cと、凸部17と、L字型支持片18,18と、板状支持片19とが面して空間が形成されている。
凸部17,17は、鍔部43の頭部42側の面に当接して、保持部11内に嵌め込まれたナット4のガタツキを抑制するための部位である。凸部17は、一対のL字型支持片18,18の裏面10c側の面に互いに平行に突設されたレール状の一対の突起からなる。
L字型支持片18,18は、ナット4の頭部42の上下の面を回動不能に支持するための一対の水平な板状部位と、凸部17,17が突設された垂直な板状部位とをL字状に連設してなる。
板状支持片19は、一対のL字型支持片18,18間の内側側壁10dから開口部15の方向へ向けて垂直に突設された平板状の部位である。この板状支持片19は、係合空間部16内に嵌め込まれたナット4の頭部42の右側をガタツキなく支持する部位である。この板状支持片19は、一方のL字型支持片18から他方のL字型支持片18に亘って上下方向に向けて略棚状に架設されている。
≪クリップ係合突起及び係止片係合突起の構成≫
図2に示すように、クリップ係合突起21aは、フロントカバー21の後方側の面から後方に向けて突出形成された突起であり、先端にクリップ27が係合される孔が穿設された平らな取付面を有している。
係止片係合突起21bは、フロントカバー21の後方側の面から後方に向けて突出形成された突起であり、先端に係止片22aが係合される孔が穿設された平らな取付面を有している。
≪リヤカバー及び骨格フレームの構成≫
図2に示すように、リヤカバー22は、隔壁2の車両後方側の面に配置されて、隔壁2の後側の表面を形成するパネル材である。
骨格フレーム23は、隔壁2の骨組みを形成する骨格材であり、例えば、隔壁2の形状に合わせて長方形の枠状に形成された金属製パイプからなる。
≪縦ワイヤ、横ワイヤ及びクリップの構成≫
図3に示すように、縦ワイヤ24及び横ワイヤ25は、枠状の骨格フレーム23に適宜な間隔で格子状に配置された金属製ワイヤである。縦ワイヤ24は、上下の骨格フレーム23に対して縦方向に向けて配置された複数のワイヤからなる。横ワイヤ25は、左右の骨格フレーム23に対して横方向に向けて配置された複数のワイヤからなる。
クリップ26,27は、横ワイヤ25をフロントカバー21に固定するための保持部材である。クリップ26,27は、前端部側がクリップ係合突起21aに装着され、後端部側に横ワイヤ25が係合される。
≪被取付部品の構成≫
前記したように、被取付部品3は、ボルト5とナット4とで取付部材1に固定される部品である。つまり、被取付部品3は、図3において、取付部材1としてのフロントカバー21に固定される保持板材31及びベルト32,33である。図5に示すように、被取付部品3は、雄ねじ部51が挿入される貫通孔32aを有するものであればよく、厚さ、形状及び材質等は特に限定されない。
≪ナットの構成≫
図5に示すように、ナット4は、ボルト5と螺合することにより、被取付部品3をフロントカバー21(取付部材1)に固定するための一方の固定部材である。ナット4は、例えば、雌ねじ部41と、頭部42と、鍔部43とが一体形成された座付六角ナットからなる。このナット4は、固定座10の開口部15から保持部11内に挿入して係合空間部16に係合されて保持される。
雌ねじ部41は、雄ねじ部51が螺合する部位であり、中心線が透孔13の中心線と一致する状態で保持部11内に配置されている。
頭部42は、例えば、六角ナットからなり、係合空間部16に係合される。
鍔部43は、頭部42に一体形成された座金状のリング状部位であって、保持部11内の凸部17と座面10aの裏面10cとの間に挿入されて保持される。鍔部43の外周部は、ナット4を保持部11内に嵌め込めたときに、内側側壁10dに係合して雌ねじ部41の中心線と透孔13の中心線とが一致するように、内側側壁10dの内径が略同一寸法に形成されている。
≪ボルトの構成≫
図5に示すように、ボルト5は、ナット4と螺合することにより、被取付部品3をフロントカバー21(取付部材1)に固定させるための他方の固定部材である。ボルト5は、例えば、雄ねじ部51と、頭部52と、鍔部53とを有している。なお、ボルト5は、雄ねじ部51を有しているものであればよく、形状等は特に限定されない。
雄ねじ部51は、雌ねじ部41が螺合される部位である。雄ねじ部51は、ベルト32の貫通孔32a及び固定座10の透孔13に挿入され、雌ねじ部41に螺合されることによって、ベルト32を取付部材1に固定する。
頭部52は、例えば、六角ナット状に形成されている。
鍔部53は、頭部52に一体形成され鍔状のものでも、ボルト5とは別体のリング状の座金からなるものでも、どちらであってもよい。
≪吸音材及び表皮材の構成≫
図2に示すように、吸音材28は、音を吸収する機能を備えた厚板状の部材であり、リヤカバー22の前側に配置されている。
表皮材29は、隔壁2の後側の表面を形成する薄板状の部材であり、リヤカバー22の後側に配置されている。
≪作用≫
次に、図5及び図6を主に参照しながら本発明の実施形態に係る取付部品の取付構造の作用を説明する。
ベルト32(被取付部品3)をフロントカバー21(取付部材1)に固定する場合は、まず、図5に示すように、鍔部43を後側にしたナット4を固定座10の開口部15から保持部11内の係合空間部16に挿入する。すると、ナット4は、頭部42が上下のL字型支持片18,18間に挟持されると共に、頭部42の右側が板状支持片19に当接して支持される。これによりナット4は、回動不能になる。
また、ナット4の鍔部43は、後側の面が裏面10cに当接して保持され、前側の面が上下の凸部17,17に当接して支持される。ナット4は、鍔部43の外周面が、裏面10cと凸部17,17との間の内側側壁10dに係合することによって、前後方向にガタツキがなく嵌め込まれる。そして、雌ねじ部41と透孔13とが一致した状態になる。
このため、次に、作業者が、ナット4の雌ねじ部41に、ベルト32の貫通孔32aに挿入したボルト5の雄ねじ部51を螺合するときに、ナット4が固定座10内に回り止めされた状態に保持されるので、そのナット4を手で把持することなく、螺合させることができる。このため、作業者は、ボルト5のみを把持して回転させれば、ナット4に螺合できるので、ベルト32をフロントカバー21に容易に固定させることができる。その結果、ベルト32等の被取付部品3を取付部材1に容易に取り付けることができるため、ベルト32等の取付作業の作業性を向上させることができる。
[変形例]
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。以下、前記実施形態の変形例を説明する。なお、既に説明した構成は同じ符号を付してその説明を省略する。
次に、図8〜図9を参照して変形例を説明する。
図7は、本発明の実施形態に係る取付部品の取付構造の変形例を示す拡大断面図である。図8は、本発明の実施形態に係る取付部品の取付構造の変形例を示す要部拡大分解斜視図である。図9は、本発明の実施形態に係る取付部品の取付構造の変形例を示す図であり、(a)はブラケットをハウジング部内に挿入したときの状態を示す拡大斜視図、(b)は凸部及びL字型支持片に当接したときのブラケットを示す拡大斜視図である。
前記実施形態では、図5に示すように、一方の固定部材としてのナット4と、他方の固定部材としてのボルト5とを螺合させる場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
図7〜図9に示すように、一方の固定部材をL字状に折曲した板状のブラケット6とし、他方の固定部材としてのボルト5としても前記実施形態と同様に、被取付部品3を取付部材1に固定することができる。
この場合、ナット4以外の部材は、前記実施形態で説明したものと同一である。
ブラケット6は、一方の固定部材であり、略L字形状の厚板金属からなる。ブラケット6は、ハウジング部12内の係合空間部16に挿入されて保持される挿入用板部62と、ハウジング部12の開口部15に内嵌するように形成された係合用板部63と、ボルト5に形成された雄ねじ部51が螺合する雌ねじ部61と、を有している。
挿入用板部62は、固定座10の座面10aに対して平行に形成された厚板状部位であり、ブラケット6を保持部11に装着した際に、裏面10cと凸部17,17との間に挿入して係合される(図9(b)参照)。
係合用板部63は、ブラケット6の中央部分をフロントカバー21の後側表面1a方向に向けて直角に折曲して形成されている。係合用板部63は、ブラケット6を保持部11に装着した際に、開口部15を閉塞するように内嵌されて(図9(a)参照)、係合用板部63の右側の面がL字型支持片18,18の左側側面に当接して支持される(図9(b)参照)。この係合用板部63の上方及び前後方向の幅寸法は、ハウジング部12の開口部15の上方及び前後方向の幅寸法を略同じである。
雌ねじ部61は、挿入用板部62の中央部位に穿設されて、ブラケット6を保持部11に装着した際に、透孔13と一致するように設けられている。
このように形成されたブラケット6は、ハウジング部12内の保持部11に挿入すると、挿入用板部62及び係合用板部63が内側側壁10dに当接した状態に組み付けられるため、ボルト5Cを透孔13及び雌ねじ部61に挿入して回転しても、回転が抑制されてボルト5Cと一緒に回転することがない。
以上のように、一方の固定部材は、雄ねじ部51が螺合する雌ねじ部61を有して、固定座10の保持部11内に保持されるものであれば、ブラケット6等の板状材や、ナット4以外のその他の形状のものであっても構わない。
≪その他の変形例≫
なお、前記実施形態では、図5に示すように、ナット4の一例として、鍔付六角ナットを例示したが、四角形等の多角形のものでもよく、特に外形は限定されない。例えば、ナット4は、袋ナット等でもよい。
鍔部53は、座面10aの広さに応じて適宜に形成すればよく、多角形等の他の座金形状のものであってもよく、また、なくても構わない。
1 取付部材
1a 後側表面(表面)
3 被取付部品
4 ナット(一方の固定部材)
5,5A〜5F ボルト(他方の固定部材)
6 ブラケット(一方の固定部材)
10 固定座
10a 座面
10b 側面
10c 裏面
11 保持部
13 透孔
15 開口部
16 係合空間部
21 フロントカバー
41,61 雌ねじ部
51 雄ねじ部

Claims (4)

  1. 一方の固定部材と他方の固定部材とを螺合することにより、被取付部品を取付部材に固定する取付部品の取付構造であって、
    前記取付部材には、この取付部材の表面に前記被取付部品が配置される固定座が一体的に形成され、
    前記固定座には、座面に前記被取付部品を介在して前記他方の固定部材が配置されると共に、前記座面の裏面側に前記一方の固定部材を保持して回り止めする保持部が形成されていることを特徴とする取付部品の取付構造。
  2. 前記保持部には、前記固定座の側面に形成された開口部と、
    この開口部内に形成されて前記一方の固定部材が係合する係合空間部と、が形成され、
    前記座面には、前記他方の固定部材が挿入される透孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の取付部品の取付構造。
  3. 前記他方の固定部材は、ボルトからなり、
    前記一方の固定部材は、前記ボルトが螺合するナットからなることを特徴とする請求項2に記載の取付部品の取付構造。
  4. 前記他方の固定部材は、ボルトからなり、
    前記一方の固定部材は、前記ボルトに形成された雄ねじ部が螺合する雌ねじ部を有するブラケットからなることを特徴とする請求項2に記載の取付部品の取付構造。
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