JP2000337338A - 機器の部品締結機構 - Google Patents
機器の部品締結機構Info
- Publication number
- JP2000337338A JP2000337338A JP11144173A JP14417399A JP2000337338A JP 2000337338 A JP2000337338 A JP 2000337338A JP 11144173 A JP11144173 A JP 11144173A JP 14417399 A JP14417399 A JP 14417399A JP 2000337338 A JP2000337338 A JP 2000337338A
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- Japan
- Prior art keywords
- base material
- screw
- groove
- fastening
- nut
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Abstract
(57)【要約】
【目的】比較的低強度の母材に高強度の材料で形成した
ナツト部材を保持させ、該母材に別部材をあてがって、
前記母材、別部材をねじで締結するにあたり、使用ずみ
となって機器を分解する際に各部材を構成する材料ごと
に分離解体できるようにする。 【構成】ねじが螺合する、低強度の母材に配設するナツ
ト部材を、該母材に対して着脱自在に配設する。
ナツト部材を保持させ、該母材に別部材をあてがって、
前記母材、別部材をねじで締結するにあたり、使用ずみ
となって機器を分解する際に各部材を構成する材料ごと
に分離解体できるようにする。 【構成】ねじが螺合する、低強度の母材に配設するナツ
ト部材を、該母材に対して着脱自在に配設する。
Description
【0001】
【従来の技術】この発明は、事務機器、家電製品等の樹
脂製部材に他物をねじのような高強度の部材によって締
結する機構に関するものである。
脂製部材に他物をねじのような高強度の部材によって締
結する機構に関するものである。
【0002】事務機器などでは、外装、内部枠体等を樹
脂で形成し、これらに他の部材をねじ止めすることが広
く行われている。
脂で形成し、これらに他の部材をねじ止めすることが広
く行われている。
【0003】ところが、他部材が取着されるべき樹脂製
の外装、フレームなどは、他物を締結するための、通常
金属で出来ているねじに比して機械的強度がはるかに小
さいので、樹脂製部材に被締結部材を当接して両者を直
接ねじ止めすると、樹脂部材の雌ねじ部が急速につぶれ
てバカになり、部材の結合が不可能になる。
の外装、フレームなどは、他物を締結するための、通常
金属で出来ているねじに比して機械的強度がはるかに小
さいので、樹脂製部材に被締結部材を当接して両者を直
接ねじ止めすると、樹脂部材の雌ねじ部が急速につぶれ
てバカになり、部材の結合が不可能になる。
【0004】このような不都合を回避する手段として、
樹脂製部材の所定位置に金属などの剛性材料からなり、
内部に雌ねじを刻設したナット部材を樹脂製部材にモー
ルド、圧入など適宜の手段で埋設しておき、被締結部材
を重畳してねじを前記雌ねじに係合させることによっ
て、被締結部材を長期にわたって安定的に保持するよう
なものが提案されていることはよく知られているとおり
である。
樹脂製部材の所定位置に金属などの剛性材料からなり、
内部に雌ねじを刻設したナット部材を樹脂製部材にモー
ルド、圧入など適宜の手段で埋設しておき、被締結部材
を重畳してねじを前記雌ねじに係合させることによっ
て、被締結部材を長期にわたって安定的に保持するよう
なものが提案されていることはよく知られているとおり
である。
【0005】上記のような公知の締結機構の一例を図5
によって説明する。同図は締結部位の要部を一部切除し
て示した斜視図である。通常樹脂で形成されている機器
の一部たる母材22には、内部に雌ねじを形成し、外周
にローレットを刻設したたナツト部材21が適宜の手段
によって母材22に埋設固定されている。
によって説明する。同図は締結部位の要部を一部切除し
て示した斜視図である。通常樹脂で形成されている機器
の一部たる母材22には、内部に雌ねじを形成し、外周
にローレットを刻設したたナツト部材21が適宜の手段
によって母材22に埋設固定されている。
【0006】前記母材22に被締結部材23を取り付け
る場合、両者を重畳してこれらを貫通するようにねじ2
4によって両者を締結固定する。前記ナツト部材21は
ローレットによって母材22に強固に保持されているの
で、母材22に対して被締結部材23を充分に保持でき
る。
る場合、両者を重畳してこれらを貫通するようにねじ2
4によって両者を締結固定する。前記ナツト部材21は
ローレットによって母材22に強固に保持されているの
で、母材22に対して被締結部材23を充分に保持でき
る。
【0007】ところで、近来、省資源、環境保全などの
観点から使用済の機器のリサイクルが不可欠になってき
ているが、このためには、機器の解体にあたってできる
だけ材料の種別ごとに分類、解体することが望ましい。
観点から使用済の機器のリサイクルが不可欠になってき
ているが、このためには、機器の解体にあたってできる
だけ材料の種別ごとに分類、解体することが望ましい。
【0008】このように母材にナット部材を埋設するよ
うな上記のような仕方では、母材とナット部材とが強固
に固定されているので、解体にあたって両者をきれいに
分離することが困難で、強いて分離するには多大のコス
トがかかることとなり、事実上解体が不可能で廃棄する
ほかないというのが実態である。
うな上記のような仕方では、母材とナット部材とが強固
に固定されているので、解体にあたって両者をきれいに
分離することが困難で、強いて分離するには多大のコス
トがかかることとなり、事実上解体が不可能で廃棄する
ほかないというのが実態である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような事
態に対処すべくなされたものであって、樹脂など比較的
柔軟な母材に金属など剛強な材料で形成したねじで他物
を固定するにあたり、前記母材に雌ねじを刻設した締結
部材を着脱自在に装着し、これを介して雄ねじで前記母
材とこれと当接する他物とを固定して、耐久性のある固
定手段と、分離解体作業時には異種材料ごとにきれいに
分離できるような締結機構を提供することを目的とする
ものである。
態に対処すべくなされたものであって、樹脂など比較的
柔軟な母材に金属など剛強な材料で形成したねじで他物
を固定するにあたり、前記母材に雌ねじを刻設した締結
部材を着脱自在に装着し、これを介して雄ねじで前記母
材とこれと当接する他物とを固定して、耐久性のある固
定手段と、分離解体作業時には異種材料ごとにきれいに
分離できるような締結機構を提供することを目的とする
ものである。
【0010】
【課題を解決する手段】上記の目的を達成するため、本
発明は、比較的低強度の母材に別部材をあてがって両者
を固定するにあたり、前記母材に固定した高強度の締結
部材たるナツト部材に、前記母材にあてがった前記別部
材外側からねじを螺合して固定するように構成した機器
の締結機構において、 前記母材側面に配設した溝に、
前記ナツト部材を着脱自在に配設したことを特徴とする
機器の部品締結機構(1)、または、上記(1)のもの
において、前記ナット部材が前記溝内で回転しないよう
に溝内に回り止めを設けてなる機器の部品締結機構
(2)である。
発明は、比較的低強度の母材に別部材をあてがって両者
を固定するにあたり、前記母材に固定した高強度の締結
部材たるナツト部材に、前記母材にあてがった前記別部
材外側からねじを螺合して固定するように構成した機器
の締結機構において、 前記母材側面に配設した溝に、
前記ナツト部材を着脱自在に配設したことを特徴とする
機器の部品締結機構(1)、または、上記(1)のもの
において、前記ナット部材が前記溝内で回転しないよう
に溝内に回り止めを設けてなる機器の部品締結機構
(2)である。
【0011】
【発明の実施の形態】「図1」、「図2」は本発明の第
一の実施例を示す締結機構の要部の斜視図及び平面図で
ある。図示符号1は樹脂製母材で、これに別部材2をね
じ3によって固定するものとする。
一の実施例を示す締結機構の要部の斜視図及び平面図で
ある。図示符号1は樹脂製母材で、これに別部材2をね
じ3によって固定するものとする。
【0012】前記母材1にはその側面に溝4が形成して
あり、表面には前記別部材2の位置決めを行うためのボ
ス5が形成してあり、前記溝内所定位置にはねじ3と前
記母材1とが干渉しないように逃げ孔6が形成してあ
る。「図2」の符号9は、後述の締結部材7が前記溝4
に装着されたとき,その凹部8に係合して、ねじ3締め
付け時に締結部材7が回転するのを阻止する回り止めで
ある。
あり、表面には前記別部材2の位置決めを行うためのボ
ス5が形成してあり、前記溝内所定位置にはねじ3と前
記母材1とが干渉しないように逃げ孔6が形成してあ
る。「図2」の符号9は、後述の締結部材7が前記溝4
に装着されたとき,その凹部8に係合して、ねじ3締め
付け時に締結部材7が回転するのを阻止する回り止めで
ある。
【0013】符号7は前記溝4に装着されるべき締結部
材で、これを前記溝4内に装着したときこれに刻設した
雌ねじ10に前記ねじ3が螺合できる位置にくるように
設定されているので、前記母材1表面に前記別部材2を
当接させてねじ3によって、母材1(締結部材7を含
む)、別部材2を相互に固定する。前記締結部材7の端
部には該部材の溝4への挿脱を容易にする引っかけ部1
1が形成してある。
材で、これを前記溝4内に装着したときこれに刻設した
雌ねじ10に前記ねじ3が螺合できる位置にくるように
設定されているので、前記母材1表面に前記別部材2を
当接させてねじ3によって、母材1(締結部材7を含
む)、別部材2を相互に固定する。前記締結部材7の端
部には該部材の溝4への挿脱を容易にする引っかけ部1
1が形成してある。
【0014】解体時には、ねじ3を外せば、母材1、別
部材2、締結部材7、ねじ4がすべてバラバラになって
材料ごとに分離でき、以後の解体作業を容易に進捗させ
ることができる。
部材2、締結部材7、ねじ4がすべてバラバラになって
材料ごとに分離でき、以後の解体作業を容易に進捗させ
ることができる。
【0015】「図3」は本考案の他の実施例を示す要部
の斜視図、「図4」は「図3」のB−B線に沿って示し
た断面図である。この装置においては、母材1の側面に
設けた溝4には汎用のナツト12を装着して、締結時に
は別部材2をあてがった後、ねじ3わ前記ナツト12に
螺合して母材1と別部材2を締結する。
の斜視図、「図4」は「図3」のB−B線に沿って示し
た断面図である。この装置においては、母材1の側面に
設けた溝4には汎用のナツト12を装着して、締結時に
は別部材2をあてがった後、ねじ3わ前記ナツト12に
螺合して母材1と別部材2を締結する。
【0016】解体するには前記ねじ3を前記ナツト12
から外せばよいことは直ちに理解できるところであろ
う。また、この装置にあっては、通常六角形状をなして
いるナツトを使用するので、「図4」に示すように、溝
4内のナツト着座部位をナツトの外周形状にあわせてお
けば、前述の実施例のような回り止めを設ける必要がな
い。
から外せばよいことは直ちに理解できるところであろ
う。また、この装置にあっては、通常六角形状をなして
いるナツトを使用するので、「図4」に示すように、溝
4内のナツト着座部位をナツトの外周形状にあわせてお
けば、前述の実施例のような回り止めを設ける必要がな
い。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
比較的低強度の母材に別部材をあてがい、前記低強度の
母材に配設した高強度のナツト部材に前記別部材側から
ねじを螺合することによって、前記両部材を固定するに
あたり、前記母材側に装着したナツト部材を該母材に対
して着脱自在としたから、使用ずみとなった機器の解体
に当たって構成されている各部材を材料ごとにきれいに
分別することが簡単かつ確実にできるので、解体分別作
業の能率の向上に顕著な効果がある。
比較的低強度の母材に別部材をあてがい、前記低強度の
母材に配設した高強度のナツト部材に前記別部材側から
ねじを螺合することによって、前記両部材を固定するに
あたり、前記母材側に装着したナツト部材を該母材に対
して着脱自在としたから、使用ずみとなった機器の解体
に当たって構成されている各部材を材料ごとにきれいに
分別することが簡単かつ確実にできるので、解体分別作
業の能率の向上に顕著な効果がある。
【図1】 本発明の第一の実施例を示す締結機構の要部
の斜視図
の斜視図
【図2】 同上A−A線に沿って示したナット部材挿入
用の溝の断面図
用の溝の断面図
【図3】 本発明の第二の実施例を示す締結機構の要部
の斜視図
の斜視図
【図4】 同上B−B線に沿って示したナツト部材挿入
用の溝の断面図
用の溝の断面図
【図5】 公知の締結機構の構成を示す要部の斜視図
1 低強度の母材 2 別部材 3 ねじ 4 溝 5 位置決め用のボス 6 逃げ孔 7 締結部材 8 係合凹部 9 係合突起 10 雌ねじ 11 引っかけ部 12 ナット
Claims (2)
- 【請求項1】比較的低強度の母材に別部材をあてがって
両者を固定するにあたり、前記母材に固定した高強度の
締結部材たるナツト部材に、前記母材にあてがった前記
別部材の外側からねじを螺合して固定するように構成し
た機器の締結機構において、 前記母材側面に配設した溝に、前記ナツト部材を着脱自
在に配設したことを特徴とする機器の部品締結機構。 - 【請求項2】前記ナット部材が前記溝内で回転しないよ
うに溝内に回り止めを設けてなることを特徴とする「請
求項1」記載の機器の部品締結機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11144173A JP2000337338A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 機器の部品締結機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11144173A JP2000337338A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 機器の部品締結機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000337338A true JP2000337338A (ja) | 2000-12-05 |
Family
ID=15355915
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11144173A Withdrawn JP2000337338A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 機器の部品締結機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000337338A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011122687A (ja) * | 2009-12-11 | 2011-06-23 | Honda Motor Co Ltd | 取付部品の取付構造 |
CN102965771A (zh) * | 2012-11-14 | 2013-03-13 | 经纬纺织机械股份有限公司 | 精梳机锡林紧固装置 |
JP2016008623A (ja) * | 2014-06-23 | 2016-01-18 | 株式会社ホンダロック | 部品の締結構造 |
-
1999
- 1999-05-25 JP JP11144173A patent/JP2000337338A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011122687A (ja) * | 2009-12-11 | 2011-06-23 | Honda Motor Co Ltd | 取付部品の取付構造 |
CN102965771A (zh) * | 2012-11-14 | 2013-03-13 | 经纬纺织机械股份有限公司 | 精梳机锡林紧固装置 |
JP2016008623A (ja) * | 2014-06-23 | 2016-01-18 | 株式会社ホンダロック | 部品の締結構造 |
CN105275958A (zh) * | 2014-06-23 | 2016-01-27 | 本田制锁有限公司 | 部件的紧固构造 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20040414 |
|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060801 |