JP2007237889A - 車両用熱交換器取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラジエータコアサポートからの熱交換器の取り外し操作が容易に行える車両用熱交換器取付構造の提供。
【解決手段】アッパブラケット6、7側にインシュレータ8を車幅方向に挟むように平行に突出された左右一対のアーム部63aが備えられ、キャップ8はその後端縁部の連結部を中心として上下方向に開閉可能な状態に分割形成され、上側分割片9bにはアーム部のフック部63cが係合することによりキャップ9の抜けを阻止する一対の係合部93が備えられ、上下両分割片には上下方向に係脱自在に係合することによりキャップを形成する左右一対の係合手段が備えられ、係合手段は一方が外向きに係合フック部96aが突設された弾性を有する一対の側壁95で構成され、他方は両側壁の係合フック部が弾性的に係合する一対の係合孔94で構成されていて、両側壁を内向きに押圧することにより係合孔に対する係合フック部の係合状態が解除されるように構成する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、ラジエータコアサポートに対しインシュレータを介して熱交換器を取り付ける車両用熱交換器取付構造に関する。
従来、車両用熱交換器の取付構造としては、熱交換器の下端部にそれぞれ突設した支持ピンをラジエータコアサポート側のロアブラケットに設けた係止孔にそれぞれインシュレータを介して上方より挿入係止する一方、該熱交換器の上端部に突設した支持ピンをインシュレータを介して前記ラジエータコアサポート側に設けたアッパブラケットと該アッパブラケットに対して前後方向に差し込み固定されるキャップとによって抱持固定するように構成され、前記アッパブラケット側には前記インシュレータを車幅方向に挟むように平行に突出された左右一対の係合アームが備えられ、該両係合アームの先端部には外向きに係合フック部が突設される一方、前記キャップ側には前記係合アームを挿入することにより前記両係合フック部に対しそれぞれ弾性的に係合することにより前記キャップの抜けを阻止する一対の弾性係合片が備えられている構造としたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−279285号公報
しかしながら、従来例の車両用熱交換器取付構造にあっては、上述のように、一対の係合アームの先端部にそれぞれ外向きに突設された係合フック部に対し、キャップ側に備えた一対の弾性係合片が弾性係合することによりキャップの抜けが阻止されるように構成されたものであったため、ラジエータコアサポートから熱交換器を取り外すためには、キャップ側に備えられた一対の弾性係合片を車幅方向外側に向けて開いてアッパブラケットにおける一対の係合アームの係合フック部に対する係合状態を同時に解除させた状態で、キャップを引き抜く操作が必要であり、その結果、一対の弾性係合片を同時に外向きに開くためには両手操作が必要で、しかも、同時にキャップを引き抜く操作も必要であるため、熱交換器の取り外し操作が極めて困難であるという問題があった。
本発明の解決しようとする課題は、ラジエータコアサポートからの熱交換器の取り外し操作が容易に行える車両用熱交換器取付構造を提供することにある。
上記課題を解決するため請求項1記載の車両用熱交換器取付構造は、熱交換器の下端部にそれぞれ突設した支持ピンをラジエータコアサポート側のロアブラケットに設けた係止孔にそれぞれインシュレータを介して上方より挿入係止する一方、該熱交換器の上端部に突設した支持ピンをインシュレータを介して前記ラジエータコアサポート側に設けたアッパブラケットと該アッパブラケットに対して前後方向に差し込み固定されるキャップとによって抱持固定するように構成され、前記アッパブラケット側には前記インシュレータを車幅方向に挟むように平行に突出された左右一対の係合アームが備えられ、前記キャップ側には前記係合アームが係合することにより前記キャップの抜けを阻止する一対の係合部が備えられ、前記キャップはその後端縁部を中心として上下方向に開閉可能な状態に分割形成され、該上下両分割片には上下方向に係脱自在に係合することにより前記キャップを形成する左右一対の係合手段が備えられ、該係合手段はその一方がそれぞれ外向きに係合フック部が突設された弾性を有する一対のアームで構成され、他方は前記両アームの係合フック部がそれぞれ弾性的に係合する一対の係合孔で構成されていて、前記アームを内向きに押圧することにより前記係合孔に対する係合フック部の係合状態が解除されるように構成されていることを特徴とする手段とした。
本発明の車両用熱交換器取付構造では、上述のように、キャップはその後端縁部を中心として上下方向に開閉可能な状態に分割形成され、該上下両分割片には上下方向に係脱自在に係合することによりキャップを形成する左右一対の係合手段が備えられ、該係合手段はその一方がそれぞれ外向きに係合フック部が突設された弾性を有する一対のアームで構成され、他方は両アームの係合フック部がそれぞれ弾性的に係合する一対の係合孔で構成されていて、アームを内向きに押圧することにより係合孔に対する係合フック部の係合状態が解除されるように構成されることで、弾性を有する一対のアームそれぞれ内向きに押圧するように片手で車幅方向に挟持することにより、一対の係合孔に対する一対のアームにおける両係合フック部の係合状態を同時に解除させ、もう一方の手で上下分割片を後端縁部を中心として上下方向に広げることができ、これにより、キャップにおける一対の係合部に対する一対の係合アームにおける係合フック部の係合状態も同時に解除される。
従って、ラジエータコアサポートからの熱交換器の取り外し操作を容易に行えるようになるという効果が得られる。
以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず、この実施例の車両用熱交換器の取付構造を図面に基づいて説明する。
図1はこの実施例の車両用熱交換器の取付構造を示す分解斜視図、図2は左側の上部支持ブラケットを示す拡大斜視図、図3は右側の上部支持ブラケットを示す拡大斜視図、図4は左側の上部支持ブラケット部分を示す要部拡大分解斜視図、図5は左側の上部支持ブラケット部分を示す要部拡大断面図、図6はキャップを示す展開図、図7は上部支持ブラケット部分に対するキャップの取付状態を示す平面図、図8は図7のA−A線における縦断面図、図9は左側の上部支持ブラケットの仮止め状態を示す拡大断面図である。
この車両用熱交換器の取付構造は、ラジエータコアサポート1と、空調用コンデンサ2と、ラジエータ(熱交換器)3と、左右一対のロアブラケット4、5と、左右一対のアッパブラケット6、7と、を主な構成として備えている。
さらに詳述すると、上記ラジエータコアサポート1は、ラジエータコアサポートアッパ11と、ラジエータコアサポートロア12と、センタステー13と、左右両サイドステー14、14と、補強部材15、15と、フードロック取付け部16と、サイドメンバ取付けプレート17を主な構成として備えている。
上記ラジエータコアサポートアッパ11は、金属製薄肉閉断面の角パイプで構成されるアッパセンタ11aと金属製のアッパサイド11b、11bとで構成され、上記ラジエータコアサポートロア12は金属製薄肉閉断面の角パイプで一体に構成されている。
また、上記ラジエータコアサポートアッパ11の他には、補強部材15、15と、フードロック取付け部16と、サイドメンバ取付けプレート17が金属で構成され、センタステー13およびサイドステー14、14は樹脂で構成されている。
そして、上記センタステー13と、サイドステー14、14の上端部と下端部は、上記ラジエータコアサポートアッパ11におけるアッパセンタ11aとラジエータコアサポートロア12に対し、射出成形によりその外周面を包み込む状態で樹脂をオーバーモールドすることにより結合一体化されている。
上記フードロック取付け部16は略T字状に形成されていて、上記アッパセンタ11とセンタステー13に対しそれぞれボルトで締結固定されている。
上記両サイドメンバ取付けプレート17は、サイドステー14、14の後面側と、該サイドステー14、14より外側に突出するラジエータコアサポートロア12の両端部後面に対しボルトで締結固定されている。
上記空調用コンデンサ2は、左右両端部にタンク部21、21を備えていて、上端部には左右一対の上部支持ピン22、22が上向きに突設され、また、下端部には左右一対の下部支持ピン23、23が下向きに突設されている。
上記ラジエータ3は、左右両端部にタンク部31、31を備えていて、上端部には左右一対の上部支持ピン32、32が上向きに突設され、また、下端部には左右一対の下部支持ピン33、33が下向きに突設されている。
空調用コンデンサ2およびラジエータ3は、何れもその上部支持ピン22、32に合成ゴム等の弾性材からなるインシュレータ24、8を装着し、該インシュレータ24、8を介して後述するように上記ラジエータコアサポート1に取付け支持される。
上記左右一対のロアブラケット4、5は、空調用コンデンサ2およびラジエータ3の下部側を支持する役目をなすもので、上記ラジエータコアサポートロア12に対し予め位置決めした状態で固定され、その上面に上記空調用コンデンサ2およびラジエータ3の下部支持ピン23、33をインシュレータ24、34を介して弾性的に装着支持するための装着穴41、42、51、52が形成されている。
上記左右一対のアッパブラケット6、7は、空調用コンデンサ2およびラジエータ3の上部側を支持する役目をなすもので、上記左右一対のアッパブラケット6、7を介してラジエータコアサポートアッパ11に対し支持されるようになっている。
即ち、この左右一対のアッパブラケット6、7は、図2、3の拡大斜視図および図4の分解斜視図に示すように、左右一対のボルト孔61a、61a、71a、71aが形成された取付基板部61、71と、該取付基板部61、71の下方に断面略U字状に延設された空調用コンデンサ支持部62、72と、取付基板部61、71の後方へ向けて突設されたラジエータ支持部63、73とを主な構成として一体に形成されている。
なお、上記左右一対のボルト孔61a、61a、71a、71aと対向するアッパセンタ11aの後面には、予めウエルドナット1aが設けられている。
そして、上記ラジエータ支持部63、73は、左右一対のアーム部(係合アーム)63a、73aを備えて、これらアーム部63a−63a、73a−73a間にアーム部63a、73aよりも後方突出量の少ないアーム部より薄肉のフランジ部63b、73bを備えて後方に開いた平面略コ字状とされ、アーム部63a、73a間に上部支持ピン32をインシュレータ8を介して受容するようにしてあり、前述のフランジ部63b、73bの中央部分の円弧状に凹んだ部分が後述するインシュレータ8の環状溝82cに収まる一方、これらアーム部63a、73aの各先端部外側には後述するキャップ9に係合することによりキャップ9の抜けを阻止するフック部63c、73cが形成されている。
上記インシュレータ8は、図4の分解斜視図および図5の断面図に示すように、同心円状に配置された比較的に硬度の高い中心側の円筒状のボス部81と外周側のフランジ部82と、これらボス部81とフランジ部82とを連接する比較的に硬度の低い膜状部83と、を備えている。この膜状部83を備えることにより、円筒状のボス部81がその軸方向に外周側のフランジ部82に対して、相対移動可能とされているので、ラジエータを所謂ダイナミックダンパーとして上下動可能に支持することができるようになっている。
また、上記フランジ部82は環状溝82cを境にして大径部82aと小径部82bとを多段状に構成してある。
なお、このインシュレータ8は上部支持ピン32に対して、フランジ部82の大径部82aを下側にして上記ボス部81を介して該上部支持ピン32に挿入配置されている。
上記キャップ9は、図4に示すように、その取付状態では上記インシュレータ8を抱持し得るように樹脂により全体として平面略U字形状に形成されるが、取り付ける前の状態では、図6に示すように、その後端縁部の折り曲げ可能な連結部9aを中心として上下方向に開閉可能な状態に上側分割片9bと下側分割片9cとに分割形成されている。
このキャップ9は、図4〜7に示すように、その内周で上下両分割片9b、9c相互間に上記インシュレータ8のフランジ部82の小径部82bと、ラジエータ支持部63、73の一対のアーム部63a、63a、73a、73aが進入係合するスリット91が形成され、該スリット91の下部の下側分割片9cにはインシュレータ8の小径部82bが進入係合する係合溝91aが形成されている。
また、該キャップ9における上側分割片9bの左右両側部には、図7に示すように、上側分割片9aと下側分割片9cがアーム部63a、63a、(73a、73a)を挟んで閉じられた時に、上記アーム部63a、63a(73a、73a)の先端部の各フック部63c、73cが突出する開窓部92が形成されると共に、該開窓部92に臨んで上記アーム部63a、63a、73a、73aのフック部63c、73cが係脱自在に係合することによりキャップ9の抜けが阻止される係合部93がそれぞれ形成されている。
また、図6〜8に示すように、下側分割片9cにおける左右両側先端部には上下方向に貫通する係合孔94、94が形成される一方、上側分割片9bにおける左右両側壁(弾性を有するアーム)95、95の先端部下面には上記係合孔94、94に上方から差し込むことにより弾性的に係合する係合片96、96が備えられている。
即ち、この係合片96、96の先端部外側に向けて係合孔94、94の開口縁部に係合する係合フック部96a、96aが突設されることにより、上下両分割片9b、9cを互いに重ね合わせた状態に組み付けて平面略U字状のキャップ9を形成させることができると共に、図8(イ)の鎖線で示すように、両側壁95、95をその弾性反発力に抗してそれぞれ内側に押し込むことにより、係合孔94、94に対する係合フック部96a、96aの係合状態が解除され、図8(ロ)に示すように、係合孔94から係合片96を上方へ引き抜くことができ、これにより、連結部9aを中心として上下両分割片9b、9cを上下方向に開くことができるようになっている。
図2、3に戻り、上記右側のアッパブラケット7側のボルト孔71a、71aは、その車幅方向の口径が、アッパブラケット7を締結するボルト10のねじ部直径より大きくなるように長孔に形成されている。
また、上記空調用コンデンサ支持部62、72の水平な底片部にはそれぞれインシュレータ24を介して上部支持ピン22を弾性的に装着支持可能な係止孔62a、72aが形成されている。そして、右側のアッパブラケット7側の係止孔72aが、車幅方向に長い長孔に形成されている。
また、上記空調用コンデンサ支持部62、72における水平部の前面側には、仮止め用のクリップピン64、74が一体に突出形成される一方、図1、10に示すように、ラジエータコアサポートアッパ11の下面側にはこのクリップピン64、74を挿入係止可能な係合孔18a、19aが形成された支持板18,19が設けられている。
即ち、上記クリップピン64、74は矢印状に形成されていて、係合孔18a、19aに差し込むことにより弾性的に係合してその抜けを阻止されると共に、この状態で支持板18,19に対しクリップピン64、74が車幅方向に移動できるように、上記係合孔18a、19aの大きさが設定されている。
次に、ラジエータコアサポート1に対する空調用コンデンサ2およびラジエータ3の取り付け手順について説明する。
まず、空調用コンデンサ2の下部支持ピン23、23を、ロアブラケット4、5に形成された装着穴41、51に対しインシュレータ24、24を介して挿入支持させると共に、アッパブラケット6、7のコンデンサ支持部62、72に形成された係止孔62a、72aに対しインシュレータ24、24を介して上部支持ピン22、22を挿入支持させ、この状態で、アッパブラケット6、7のクリップピン64、74を支持板18,19に形成された係合孔18a、19aに差し込むことにより、該クリップピン64、74が係合孔18a、19aに係合され、これにより、両アッパブラケット6、7がアッパセンタ11aに対し仮止めされた状態となる(図10参照)。即ち、空調用コンデンサ2から手を離せる状態となる。
次に、ラジエータ3の下部支持ピン33、33をロアブラケット4、5に形成された装着穴42、52に対しインシュレータ34、34を介して挿入支持させる。
そして、図9に示すように、上部支持ピン32、32に装着したインシュレータ8に対し、車両後方よりキャップ9の上側分割片9bを上方へ開いた状態で、下側分割片9cの係合溝91a内に小径部82bを進入係合させるようにキャップ9を押し込み、次に、ラジエータ3の上端部をラジエータコアサポート1に向けて押動させることにより、両アーム部63a(73a)の下面側に下側分割片9cを差し込んだ状態で、上側分割片9bを下側分割片9aの上面に重ね合わせ、上下両分割片9b、9cの両先端部を上下方向に押圧挟持することにより、図8(イ)の鎖線で示すように両側壁95が内側へ弾性変形して係合孔94内に圧入された後、弾性反発力により実線で示すように両側壁95が外側へ戻り、係合フック部96aが係合孔94の開口縁部に係合され、これにより、図5に示すように、上下両分割片9b、9cが閉じられた状態に組み付けられると共に、両アーム部63a(73a)がスリット91内に挿入挟持され、かつ、図7に示すように、両アーム部63a(73a)のフック部63c(73c)が上側分割片9b側に設けられた両係合部93にそれぞれ係合され、キャップ9の抜けが阻止された状態となる。
これにより、上部支持ピン32、32がインシュレータ8を介してこれらアッパブラケット6、7とキャップ9とによって前後方向に挟まれた状態で抱持固定されるもので、これにより、ラジエータ3もアッパブラケット6、7を介してアッパセンタ11aに対して仮止めされた状態となる。即ち、ラジエータ3からも手を離せる状態となる。
次に、以上のように、ラジエータコアサポート1に対し空調用コンデンサ2およびラジエータ3が仮止めされた状態で、取付基板61、71のボルト孔61a、71aに挿通した核ボルト10をアッパセンタ11aの後面に設けられたウエルドナット1aにそれぞれ緩やかに螺合させ、この状態でアッパブラケット6、7を車幅方向に移動させて各部材間の位置調整を行う。
即ち、ラジエータ3とアッパブラケット6、7との位置調整は、車幅方向に長孔に形成された取付基板71のボルト孔71aの範囲内で行うことができ、また、空調用コンデンサ2とアッパブラケット6、7との位置調整は、同じく車幅方向に長孔に形成されたコンデンサ支持部72の係止孔72aの範囲内で行うことができる。
そして、以上のように位置調整を行った後にボルト10を完全に締結して両アッパブラケット6、7をアッパセンタ11aに対して固定することにより、空調用コンデンサ2およびラジエータ3の取り付けを完了する。
次に、ラジエータコアサポート1から空調用コンデンサ2およびラジエータ3を取り外す手順について説明する。
まず、図8(イ)の鎖線で示すように、両側壁95、95をその弾性反発力に抗してそれぞれ内側に押し込むように片手で車幅方向に挟持することにより、係合孔94、94に対する係合フック部96a、96aの係合状態が解除され、図8(ロ)に示すように、係合孔94から係合片96を上方へ引き抜くことができるため、連結部9aを中心として上側分割片9bを上方に開くことができ、これにより、両アーム部63a(73a)のフック部63c(73c)に対する上側分割片9b側に設けられた両係合部93の係合状態が解除されるため、図9に示すように、アッパブラケット6、7からキャップ9をインシュレータ8及び上部支持ピン32と共に車両後方へ引き離すことができる。
次に、この実施例の作用・効果を説明する。
この実施例の車両用熱交換器の取付構造では、上述のように、ラジエータコアサポート1のアッパセンタ11aに対し左右一対のアッパブラケット6、7がそれぞれボルト10により締結固定可能に設けられ、該左右一対のアッパブラケット6、7のうち右側のアッパブラケット7に設けられるボルト孔71aの口径がボルト10のねじ部直径より少なくとも車幅方向において大径に形成されることにより、ラジエータコアサポート1のアッパセンタ11aに対する両アッパブラケット6、7相互間の取り付け位置関係を微調整することが可能であり、これにより、ラジエータ3の車幅方向の精度のバラツキを吸収することができ、また、左右一対のアッパブラケット6、7の下方には空調用コンデンサ2の上部支持ピン22をインシュレータ24を介して装着係止可能な係止孔62a、72aが設けられ、右側の係止孔72aが車幅方向に長い長孔に形成されることにより、空調用コンデンサ2の車幅方向の精度のバラツキを吸収することができる。
従って、2種類の熱交換器の車幅方向の精度のバラツキをそれぞれ独立して吸収することができるようになる。
また、左右一対のアッパブラケット6、7の上方には別体のキャップ9との間にインシュレータ8を介してラジエータ3の上部支持ピン32を抱持固定する一対のアーム部63a、63a、73a、73aが設けられ、該一対のアーム部63a、63a、73a、73aとキャップ9とは相互に係脱する係止手段(フック部63c、73c、係合部93)が備えられることにより、アッパブラケット6、7に対するラジエータ3の上部の取り付けをワンタッチで行うことができる。
また、アッパブラケット6、7および別体のキャップ9は左右一対のみ準備すればよいため、部品点数の減少による部品コストの低減化と、作業能率の向上が可能になる。
また、上記ラジエータコアサポート1のアッパセンタ11a側には左右一対のアッパブラケット6、7をそれぞれ仮止めするための係合孔18a、19aが形成され、左右一対のアッパブラケット6、7には係合孔18a、19aに差し込むことにより弾性的に係合してその抜けを阻止可能な仮止め用クリップピン64、74が設けられることにより、左右一対の両アッパブラケット6、7に対し空調用コンデンサ2とラジエータ3の上部を取り付けた状態で該両アッパブラケット6、7をラジエータコアサポート1のアッパセンタ11aに仮止めすることができるため、各アッパブラケット6、7のボルト孔61a、71aにボルト10を差し込んでラジエータコアサポート1のアッパセンタ11a側に螺合締結する作業を手放しで行うことができるようになる。
従って、さらに作業効率を高めることができるようになる。
また、各係合孔18a、19aに対し各仮止め用クリップピン64、74が車幅方向に移動可能に構成されることにより、ラジエータコアサポート1のアッパセンタ11aに対する両アッパブラケット6、7相互間の取り付け位置関係を微調整する際の障害になることもない。
また、アッパブラケット6、7側にはインシュレータ8を車幅方向に挟むように平行に突出された左右一対のアーム部63aが備えられ、キャップ8はその後端縁部の連結部を中心として上下方向に開閉可能な状態に分割形成され、上側分割片9bにはアーム部63aのフック部63cが係合することによりキャップ9の抜けを阻止する一対の係合部93が備えられ、上下両分割片9b、9cには上下方向に係脱自在に係合することによりキャップ8を形成する左右一対の係合手段が備えられ、該係合手段はその一方がそれぞれ外向きに係合フック部96aが突設された弾性を有する一対の側壁95で構成され、他方は両側壁95の係合フック部96aがそれぞれ弾性的に係合する一対の係合孔94で構成されていて、両側壁95を内向きに押圧することにより係合孔94に対する係合フック部96aの係合状態が解除されるように構成されることで、弾性を有する一対の側壁95それぞれ内向きに押圧するように片手で挟持することにより、一対の係合孔94に対する一対の側壁95における両係合フック部96a係合状態を同時に解除させ、もう一方の手で上下分割片9b、9cを後端縁部を中心として上下方向に広げることができ、これにより、キャップ9における一対の係合部93に対する一対のアーム部63aにおけるフック部63cの係合状態も同時に解除される。
従って、ラジエータコアサポート1からの空調用コンデンサ2およびラジエータ3の取り外し操作を容易に行えるようになるという効果が得られる。
以上本実施例を説明してきたが、本発明は上述の実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、実施例では、上記空調用コンデンサ2として左右両端部にタンク部21、21を備え、また、ラジエータ3も左右両端部にタンク部31、31を備えた構造のものに本発明を適用したが、それぞれ上下にタンクを備えたものにも適用することができる。
実施例の車両用熱交換器の取付構造を示す分解斜視図である。 左側の上部支持ブラケットを示す拡大斜視図である。 右側の上部支持ブラケットを示す拡大斜視図である。 左側の上部支持ブラケット部分を示す要部拡大分解斜視図である。 左側の上部支持ブラケット部分を示す要部拡大断面図である。 キャップを示す展開図である。 上部支持ブラケット部分に対するキャップの取付状態を示す平面図である。 図7のA−A線における縦断面図である。 キャップの取り付け状態を示す斜視図である。 左側の上部支持ブラケットの仮止め状態を示す拡大断面図である。
符号の説明
1 ラジエータコアサポート
1a ウエルドナット
11 ラジエータコアサポートアッパ
11a アッパセンタ
11b アッパサイド
12 ラジエータコアサポートロア
13 センタステー
14 サイドステー
15 補強部材
16 フードロック取付け部
17 サイドメンバ取付けプレート
18 支持板
18a 係合孔
19 支持板
19a 係合孔
2 空調用コンデンサ
21 タンク部
22 上部支持ピン
23 下部支持ピン
24 インシュレータ
3 ラジエータ(熱交換器)
31 タンク部
32 上部支持ピン
33 下部支持ピン
34 インシュレータ
4 左側のロアブラケット
41 装着穴
42 装着穴
5 右側のロアブラケット
51 装着穴
52 装着穴
6 左側のアッパブラケット
61 取付基板部
61a ボルト孔
62 コンデンサ支持部
62a 係止孔
63 ラジエータ支持部
63a アーム部(係合アーム)
63b フランジ部
63c フック部(係止手段)
64 クリップピン
7 右側のアッパブラケット
71 取付基板部
71a ボルト孔
72 コンデンサ支持部
72a 係止孔
73 ラジエータ支持部
73a アーム部(係合アーム)
73b フランジ部
73c フック部(係止手段)
74 クリップピン
8 インシュレータ
81 ボス部
82 フランジ部
82a 大径部
82b 小径部
82c 環状溝
83 膜状部
9 キャップ
9a 連結部
9b 上側分割片
9c 下側分割片
91 スリット
91a 係合溝
92 開窓部
93 係合部
94 係合孔
95 左右両側壁(弾性を有するアーム)
96 係合片
96a 係合フック部
10 ボルト

Claims (1)

  1. 熱交換器の下端部にそれぞれ突設した支持ピンをラジエータコアサポート側のロアブラケットに設けた係止孔にそれぞれインシュレータを介して上方より挿入係止する一方、該熱交換器の上端部に突設した支持ピンをインシュレータを介して前記ラジエータコアサポート側に設けたアッパブラケットと該アッパブラケットに対して前後方向に差し込み固定されるキャップとによって抱持固定するように構成され、
    前記アッパブラケット側には前記インシュレータを車幅方向に挟むように平行に突出された左右一対の係合アームが備えられ、前記キャップ側には前記係合アームが係合することにより前記キャップの抜けを阻止する一対の係合部が備えられ、
    前記キャップはその後端縁部を中心として上下方向に開閉可能な状態に分割形成され、
    該上下両分割片には上下方向に係脱自在に係合することにより前記キャップを形成する左右一対の係合手段が備えられ、該係合手段はその一方がそれぞれ外向きに係合フック部が突設された弾性を有する一対のアームで構成され、他方は前記両アームの係合フック部がそれぞれ弾性的に係合する一対の係合孔で構成されていて、前記アームを内向きに押圧することにより前記係合孔に対する係合フック部の係合状態が解除されるように構成されていることを特徴とする車両用熱交換器取付構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009234303A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Calsonic Kansei Corp ラジエータコアサポート
JP2012189278A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Denso Corp ブラケット、および熱交換器の取付方法に関する。
US8662572B2 (en) 2011-12-27 2014-03-04 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle-body front structure

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