JP2011122493A - 送風装置及び空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】軸受けで両端を支持したモーターシャフト51にプロペラファン24を支持した送風装置において、前記モーターシャフト51に段差57を設け、前記段差57に弾性体71を介して、前記プロペラファン24のファンボス41を嵌め込み、前記弾性体71でスラスト荷重を受ける構成とした。
【選択図】図4
Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、組み立て作業性にすぐれ、騒音を低減させることができる送風装置を提供することを目的とする。
この発明では、ファンの自重及び風圧によって、プロペラファンがファンモーター側に押しこめられても、弾性体がスラスト荷重を受けて、ファンモーター側の振動がプロペラファンに伝達され難くなると共に、プロペラファンが円滑に回転することで、振動及び騒音の発生が大きく低減される。
この場合において、前記ファンボスにねじ孔を設け、このねじ孔に前記モーターシャフトの材質よりも柔らかい材質のねじを螺合し、このねじでねじ止めしてもよい。
前記ファンボスにねじ孔を設け、このねじ孔に螺合するねじと前記モーターシャフトとの当接面に前記モーターシャフトの材質よりも柔らかい部材を介装してもよい。
この発明では、ファンの自重及び風圧によって、プロペラファンがファンモーター側に押しこめられても、弾性体がスラスト荷重を受けて、ファンモーター側の振動がプロペラファンに伝達され難くなると共に、プロペラファンが円滑に回転することで、振動及び騒音の発生が大きく低減される。
この場合において、前記ファンボスにねじ孔を設け、このねじ孔に前記モーターシャフトの材質よりも柔らかい材質のねじを螺合し、このねじでねじ止めしてもよい。
前記ファンボスにねじ孔を設け、このねじ孔に螺合するねじと前記モーターシャフトとの当接面に前記モーターシャフトの材質よりも柔らかい部材を介装してもよい。
本構成に係る空気調和装置は、室外ユニット10と室内ユニット(図示せず)とから構成されており、冷媒配管により接続された冷媒回路に冷媒を流して、冷房運転および暖房運転を行う。室外ユニット10は、室外に設置され、室外空気と熱交換して冷房運転時には冷媒を凝縮させて外気に熱を放出し、暖房運転時には冷媒を蒸発させて外気から熱を取り込むものである。なお、以下に述べる上下および左右といった方向は、室外ユニット10を設置した状態でその前面側から見た場合の方向を示している。
底板12上には、図2に示すように、上面視略コ字形状に屈曲されて形成された熱交換器21が配置され、この熱交換器21の上部には、図1に示すように、送風装置(軸流型送風装置)22が配置される。熱交換器21は、図2に示すように、ユニットケース11の側面部を構成し、このユニットケース11の左側面から背面及び右側面に沿わせて配置されている。
プロペラファン24の周囲には、図1に示すように、プロペラファン24の吸込側の空気を吹出側に案内するベルマウス25が設けられ、このベルマウス25の吹出開口25Aは、プロペラファン24への人体などの接触を防止するファンガード(図示せず)で覆われる。また、ベルマウス25の周囲には、発泡スチロール等の断熱材26を介して化粧パネル(図示せず)が設けられている。
また、本構成では、圧縮機は、ユニットケース11の前面側に配置され、この圧縮機の上方空間に空気調和装置を制御する制御基板などの各種電装ユニットを配設した電装ボックス34が配置される。このため、前面パネル15を取り外すことによって、作業者が前面側からユニットケース11内の部品のメンテナンス作業を容易に行うことができる。符号35は、圧縮機の上方に設けられ、圧縮機に直接雨滴がかからないようにするためのカバー板である。
送風装置22は、図3に示すように、ファンモーター23と、ファンモーター23のモーターシャフト51に支持したプロペラファン24とを備え、ファンモーター23のフレーム50がボルト52を介して一対の支持フレーム17、17に固定されている。プロペラファン24は、図4に示すように、樹脂製のハブ45と、このハブ45の外周に所定の翼角を有して所定の間隔で一体成形された複数枚の羽根46,46・・とを備える。ハブ45の中心にはボス孔47が形成され、このボス孔47にはアルミニウム合金製のファンボス41がインサート成形され、ボス孔47の内周面に圧接して保持されている。ハブ45及び羽根46は樹脂材を射出成形し形成されている。これによって、複雑な形状のハブ45、及び羽根46を一体成型することができ、また、ハブ45及び羽根46を樹脂製としたため、プロペラファン24の重量を低減できる。ファンボス41はアルミニウム合金などの金属で形成され、樹脂製のハブ45とモーターシャフト51の接触部に備えられ、プロペラファン24の強度を増加させている。
図5は、ファンモーター23の一部断面図である。このファンモーター23は、ケーシング23A内に固定子23Bと、ローター23Cとを備え、ローター23Cにはモーターシャフト51が固定され、このモーターシャフト51は一対の転がり軸受け52,52によりケーシング23Aに支持されている。
また、送風装置が回転し、プロペラファン24の自重及び風圧によって、プロペラファン24がファンモーター23側に押しこめられても、弾性体がスラスト荷重を受けて、ファンモーター23側の振動がプロペラファンに伝達され難くなると共に、プロペラファンが円滑に、すなわち、弾性体によるばね性とダンパ性とにより柔らかく回転することで、振動及び騒音の発生が低減される。
更に別の実施の形態として、モーターシャフト51の上端部59に平滑面59Aを形成し、上記キャップ77の代わりに、平滑面59Aとボルト73の先端との間に、これら金属よりも柔らかい材質の例えば黄銅製、銅製、ゴム製或いは樹脂製などの平板79(例えば、図6B参照)を介在させてもよい。
段差57に弾性体71を介在させただけの例では、285rpmあたりで、若干のピークを示しているが、このピーク自体が小さく、従って、本実施の形態では、騒音のピークを大きく低減できることの知見を得た。
以上、一実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、種々の変更実施が可能である。
22 送風装置
23 ファンモーター
24 プロペラファン
41 ファンボス
51 モーターシャフト
52 軸受け
57 段差
71 弾性体
77 キャップ
Claims (6)
- 軸受けで両端を支持したモーターシャフトにプロペラファンを支持した送風装置において、前記モーターシャフトに段差を設け、前記段差に弾性体を介して、前記プロペラファンのファンボスを嵌め込み、前記弾性体でスラスト荷重を受ける構成としたことを特徴とする送風装置。
- 前記ファンボスにねじ孔を設け、このねじ孔に前記モーターシャフトの材質よりも柔らかい材質のねじを螺合し、このねじでねじ止めしたことを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
- 前記ファンボスにねじ孔を設け、このねじ孔に螺合するねじと前記モーターシャフトとの当接面に前記モーターシャフトの材質よりも柔らかい部材を介装したことを特徴とする請求項1又は2に記載の送風装置。
- 筐体内に室外熱交換器を収納し、筐体の天面又は側面に送風装置を配置した空気調和装置において、前記送風装置が、軸受けで両端を支持したモーターシャフトにプロペラファンを支持して構成され、前記モーターシャフトに段差を設け、前記段差に弾性体を介して、前記プロペラファンのファンボスを嵌め込み、前記弾性体でスラスト荷重を受ける構成としたことを特徴とする空気調和装置。
- 前記ファンボスにねじ孔を設け、このねじ孔に前記モーターシャフトの材質よりも柔らかい材質のねじを螺合し、このねじでねじ止めしたことを特徴とする請求項4に記載の送風装置。
- 前記ファンボスにねじ孔を設け、このねじ孔に螺合するねじと前記モーターシャフトとの当接面に前記モーターシャフトの材質よりも柔らかい部材を介装したことを特徴とする請求項4又は5に記載の空気調和装置。
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JPS51123206U (ja) * | 1975-04-02 | 1976-10-06 | ||
JPS53146304A (en) * | 1977-05-26 | 1978-12-20 | Mitsubishi Electric Corp | Fan motor |
JPS55112096U (ja) * | 1979-01-31 | 1980-08-06 | ||
JPS58154898U (ja) * | 1982-04-12 | 1983-10-17 | 三菱電機株式会社 | 電動フアンの騒音防止装置 |
JPH1061593A (ja) * | 1996-08-20 | 1998-03-03 | Hitachi Ltd | モータのファン支持構造 |
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