JPH1061593A - モータのファン支持構造 - Google Patents

モータのファン支持構造

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JPH1061593A
JPH1061593A JP21821696A JP21821696A JPH1061593A JP H1061593 A JPH1061593 A JP H1061593A JP 21821696 A JP21821696 A JP 21821696A JP 21821696 A JP21821696 A JP 21821696A JP H1061593 A JPH1061593 A JP H1061593A
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JP
Japan
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fan
motor
shaft
vibration
ring
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JP21821696A
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Toru Kitayama
亨 北山
Motoo Morimoto
素生 森本
Toru Inoue
井上  徹
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファンの偏心を抑制するのみならず、振動お
よび騒音を低減し、しかも、ACモータとDCモータに
よって異なるモータとファンとの支持構造を簡単な変更
のみで行いうる安価なモータのファン支持構造を提供す
る。 【解決手段】 回転子11、固定子12、先端部に段差
3aを備えたシャフト3からなるモータ2と、ファンボ
ス部15およびファン固定リブ14を備えてなるファン
1とを固定するもので、モータシャフト3にEリング4
を固定し、Eリング4とファンボス部15の端面との間
に防振ゴム6を備え、Eリングの固定位置を、ファン固
定リブがシャフト先端部の段差3aに接触しない位置と
する。DCモータの場合には、Eリング4と防振ゴム6
によりモータシャフト3とファン1を固定し、モータが
ACモータの場合には、Eリングと防振ゴムを除いてシ
ャフト先端部の段差3aとファン固定リブ14を接触し
固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータのファン支
持構造に係り、特に、モータ内の回転子の振動によって
ファンの羽根表面に発生する振動,騒音を低減すること
が可能なモータのファン支持構造に関するもので、空気
調和機、扇風機、換気扇、送風機、給湯機などのモータ
とファンとの支持構造に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来、モータ内の回転子の振動によって
ファンの羽根表面に発生する振動,騒音を低減するため
のモータのファン支持構造については、例えば、特開昭
59−86444号公報に記載されている。図7は、上
記公報に記載された従来のモータの回転子の説明図で、
(a)は断面図、(b)は正面図である。
【0003】図7に示すファン支持構造は、駆動モータ
(図示せず)のシャフト22に凸部を有する軸筒21を
固定し、回転体の内側に複数の凹部を有する回転体筒2
0を備え、軸筒21の外周と回転体筒20の内周とを嵌
合させ、長さL2の軸筒21の凸部と長さL1の回転体筒
20の凹部との間隙にゴムなどの柔軟な緩衝体23を充
填し、回転体から発生する交番トルクを軸筒21と回転
体筒20とで振動させながら、緩衝体23にて吸収さ
せ、軸22への伝達を防止する構成としたものである。
【0004】また、同様なモータのファン持構造として
は、例えば、実開昭58−79095号公報記載のもの
も知られている。図8は、上記公報に記載された従来の
シロッコファンの要部断面図である。図8に示すファン
支持構造は、駆動モータ(図示せず)のシャフト22に
直結するファンのボス部25の内部に、長さLの軸側金
属ボス27、これと同じ長さLのゴムボス28を設けて
ナット26によりシャフト22と固定し、駆動モータか
らの振動を吸収するようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の技術で
は、モータの振動の伝達を防止するために、モータのシ
ャフトと、これに接続するファンとの間にゴム等の緩衝
材を設けた点では優れており、その効果について疑う余
地はない。ここで、従来から知られている駆動モータの
種類とモータ内部で回転する回転子の挙動(ふるまい)
と振動,騒音の性質について説明する。ファンを駆動す
るモータには交流電源で駆動するACモータと、インバ
ータを用いて駆動し整流子を除いたブラシレスDCモー
タ(以下、単にDCモータという)がある。
【0006】ACモータの回転子の回転数Nは、モータ
を駆動する交流電源の周波数と負荷によって略一定に保
たれ、回転数を変更したい場合は、モータ巻線にタップ
を設置けてこれを切り換えることによってタップの数の
回転数を得ることが可能である。一般に、モータの回転
によって生じる周波数がファンの機械的な共振の固有周
波数に一致した場合にファンの騒音と振動が大きくな
る。
【0007】しかし、ACモータの回転数はタップの数
と等しい有限の数であり、上記従来例のようなゴム等の
緩衝材を用いなくとも、ファンの形状や重量を適当に調
整することによりファンの共振固有周波数をモータの回
転数に相当する周波数から移動することによって、モー
タのシャフトとファンを直接接続しても、振動や騒音を
低減することが可能である。この場合、ゴムなどの緩衝
部材が不要であり、安価で、しかも、ゴムの経時劣化に
よる振動,騒音の増加がないので信頼性の高いシステム
を構成することが可能である。
【0008】これに対して、DCモータの回転子の回転
は、モータに供給するインバータの周波数に同期してお
り、その回転数は無段階に変化し、しかも、回転子1回
転中の時間の中でインバータを構成するスイッチング素
子のオン/オフするタイミングに同期した周波数で脈動
する。したがって、ACモータのようにモータの特定の
回転数からファンの形状や重量を適当に調整することに
よりファンの共振固有周波数を移動したとしても、別の
回転数ではやはりファンの共振固有周波数に一致するこ
ととなり、モータの全ての回転数で振動,騒音を低減す
ることができない。
【0009】この場合、上記従来技術例の如くモータ内
部で回転する回転子の中にゴムを設置したり、ファンボ
ス内部にゴムを設けることで、ファンの振動,騒音を低
減することが可能である。しかし、上記従来技術例の如
くモータ内部で回転する回転子の中にゴムを設置した
り、ファンボス内部にゴムを設ける方法は、その加工性
の複雑さのため、一般にコスト高であるばかりでなく、
駆動モータのシャフトとファンとの間に柔軟性に富むゴ
ム材が設置されるので、ファンの自重によって、シャフ
トの中心とファンの中心とが一致しなくなり、このため
にファンが偏心し回転脈動するので、振動および騒音の
低減効果が劣化する点について配慮されていなかった。
【0010】また、上記従来技術例において、シャフト
22の直径に対して、回転体を支持するゴム等の緩衝体
23、およびゴムボス28の長さL1が比較的短い場合
には、回転子の中に設置したゴムや、ファンボス内部に
設けたゴムの振動吸収作用によって、モータの回転脈動
によって発生するファンの振動,騒音を低減することが
可能である。しかし、上記従来技術例は、シャフト22
の直径に対して、回転体を支持するゴム等の緩衝体2
3、およびゴムボス28の長さL1が、比較的長い場合
には、回転体を構成するファンの自重によって緩衝体が
圧縮されファンが軸方向に僅かに傾き、ファンの回転に
アンバランスが生じる点については考慮されていなかっ
た。このため、モータの回転脈動によって発生するファ
ンの振動,騒音を低減する効果が少ないという問題があ
った。
【0011】また、ACモータとDCモータによって、
モータのファン支持構造が異なるために、ファンを使い
分ける必要があり、大量生産によるコスト低減を行なう
上で障害となっていた。
【0012】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、ファンの自重によって生じる
シャフトとファンの間に設置される柔軟性に富むゴム材
の変形によるファンの偏心を抑制するのみならず、振動
および騒音を低減し、しかも、ACモータとDCモータ
によって異なるモータとファンとの支持構造を簡単な変
更のみで行いうる安価なモータのファン支持構造を提供
することを目的とする。また、本発明の他の目的は、シ
ャフト直径に対して回転体を支持するファンボス部の長
さが比較的長い場合にも振動および騒音を有効に低減で
きるモータのファン支持構造を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るモータのファン支持構造の第一の構成
は、回転子、固定子、およびファンを貫通し先端部の径
を小径として段差を備えたシャフトからなるモータと、
このモータのシャフトを貫通するファンボス部および前
記シャフト先端部の小径部に取り付けるファン固定リブ
を備えてなるファンとを固定するモータのファン支持構
造において、前記モータシャフトにEリングを固定し、
このEリングと前記ファンボス部の端面との間に防振部
材を備え、前記Eリングの固定位置を、前記ファン固定
リブが前記シャフト先端部の段差に接触しない位置にあ
るように定めたものである。ここで、前記モータがDC
モータであり、前記Eリングと前記防振部材によりモー
タシャフトとファンとを固定したことを特徴とする。
【0014】また、上記目的を達成するために、本発明
に係るモータのファン支持構造の第二の構成は、回転
子、固定子、およびファンを貫通し先端部の径を小径と
して段差を備えたシャフトからなるモータと、このモー
タのシャフトを貫通するファンボス部および前記シャフ
ト先端部の小径部に取り付けるファン固定リブを備えて
なるファンとを固定するモータのファン支持構造におい
て、前記モータがACモータであり、前記シャフト先端
部の段差と前記ファンに備えたファン固定リブとを接触
するように取り付けたものである。ここで、前記モータ
のシャフトには、前記モータと前記ファンボス部の端面
との間に、Eリングおよび防振部材を備えていないもの
である。
【0015】なお付記すると、本発明では、ACモータ
とDCモータによって異なるモータのファン支持構造を
簡単な変更のみで行なうために、DCモータの場合に
は、前記Eリングと防振ゴムによりモータシャフトとフ
ァンを固定し、また、前記モータがACモータの場合に
は、前記Eリングと防振ゴムを除いてシャフト先端部の
段差とファンに備えた固定リブとを接触させて固定する
構造としたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態を図
1ないし図6を参照して説明する。 〔実施の形態 1〕図1は、本発明の一実施の形態で、
DCモータとファンとの支持構造を示す断面図である。
【0017】図1において、モータ2は、回転子11、
固定子12、およびファン1を貫通し先端部の径を小径
3bとして段差3aを備え、ベアリング10,11に支
持されたシャフト3からなるものである。また、ファン
1は、前記モータ2のシャフト3を貫通するファンボス
部15とシャフト先端部の小径3bに取り付けるファン
固定リブ14とを備えたものである。4は、モータシャ
フト3の円周溝にはめこむ固定用部材であるEリング、
5はワッシャ、6は、Eリング4,ワッシャ5とファン
ボス部15の端面との間に設けられた防振部材に係る防
振ゴム、7はワッシャ、8はナットである。
【0018】Eリング4の固定位置は、前記ファン固定
リブ14がシャフト先端部の段差3aに接触しない位置
になるよう定めたものである。すなわち、図1に示すよ
うに、ファン固定リブ14は、シャフト先端部の段差3
aに接触しない位置に、小径3b部と微小間隙をもって
配設されており、ファン1は、モータ側はEリング4,
ワッシャ5,防振ゴム6により、ファン固定リブ14の
外側はワッシャ7,ナット8によりモータシャフト3に
固定され支持されている。
【0019】モータ固定部材13に固定されたモータ2
がDCモータの場合には、巻線のタップ数に無関係にモ
ータを駆動するインバータの周波数でモータの回転数を
変化させるのが、一般的な使用方法である。モータ2に
備えた回転子11の回転は、モータの固定子12に備え
た巻線に供給するインバータの周波数に同期しており、
その回転数は無段階に変化し、しかも、回転子1回転中
の時間の中でインバータを構成するスイッチング素子の
オン/オフするタイミングに同期した周波数で脈動す
る。
【0020】この回転子11の回転脈動はシャフト3を
伝達し、シャフト3の先端部の段差3aがファン1のフ
ァン固定リブ14に直接接触しナット8により固定され
ている場合には、回転脈動が直接ファン1に伝達される
ことになり、ファン1の羽根がインバータのスイッチン
グタイミングに同期した周波数で振動することになる。
ファン1は、図1では、プロペラファンの形態で図示し
ているが、どのようなファンの形態を採用したとして
も、ファンの形状と材質により共振による振動の固有周
波数が発生する。ファンの共振による振動の固有周波数
は、ファンに加えられる振動のなかで特定の周波数にお
いて振動の振幅が強調される現象であり、この固有振動
数における共振現象においては騒音も増大されるもので
ある。
【0021】したがって、モータを駆動するインバータ
の周波数で回転数を変化させるDCモータの場合には、
ファンの共振周波数に一致するファンの回転数が必ず存
在し、この回転数において、ファンの騒音が増大される
問題があった。共振固有振動数を別の周波数に移動する
には、ファンの形状や重量を適当に調整することで、イ
ンバータによって駆動されるモータの特定の回転数との
一致を避けることができる。しかし、別のファンの回転
数ではやはりファンの共振固有振動数に一致することと
なり、モータの全ての回転数で振動,騒音を低減するこ
とができないという問題があった。
【0022】図1に示す実施の形態では、モータシャフ
ト3にEリング4を固定し、Eリング4とファン1のフ
ァンボス部15の端面との間に防振ゴム5を備え、Eリ
ング4の固定位置を前記ファン固定リブ14がシャフト
先端部の段差3aに接触しない位置で固定した。本構成
では、DCモータ特有に発生する回転子11の回転脈動
が、シャフト3に伝達するが、シャフト3の先端部の段
差3a,小径3bがファン1のファン固定リブ14に直
接接触しないので、回転子11の回転脈動が直接ファン
1に伝達されず、Eリング4,ワッシャ5,防振ゴム6
によってシャフト3とファン1との間の振動が吸収され
る。この結果、シャフト3に伝達された振動は、ファン
へ直接伝達されず、抑制され、ファン騒音抑制の効果が
ある。
【0023】〔実施の形態 2〕次に、図2は、本発明
の他の実施形態としてACモータを使用した場合のシャ
フトとファンとの支持構造を示す要部断面図である。図
2は、図1のモータのファン支持部のみを示し、図中、
図1と同一符号のものは同等機能の部品である。モータ
がACモータの場合、ACモータのシャフト3の先端部
の段差3aにファン1のファン固定リブ14を直接突き
当てて、ワッシャ7をファン1に当て、ナット8により
固定する。シャフト3には、モータ2とファンボス部1
5の端面との間に、図1に示した如きEリング4、ワッ
シャ5、および防振ゴム6を備えていない。
【0024】DCモータを使用した場合には、上記のよ
うにファンの共振固有周波数にモータ駆動電源の周波数
が一致しないようにファンの共振固有周波数を変更すれ
ばよい。すなわち、ACモータの回転数はタップの数と
等しい有限の数であり、DCモータのようにゴム等の緩
衝材を用いなくとも、ファンの形状や重量を適当に調整
することによりファンの共振固有周波数をモータの回転
数から移動することによって、モータのシャフトとファ
ンを直接接続しても、振動や騒音を低減することが可能
である。図2に示す実施形態によれば、ゴムなどの緩衝
部材が不要であり、安価で、しかも、ゴムの経時劣化に
よる振動,騒音の増加の怖れがないので、信頼性の高い
システムを構成することができる。
【0025】次に、図3は、本発明の実施形態に類似の
モータのファン支持構造を示す要部断面図である。図
中、図2と同一符号のものは同等機能の部品である。図
3に示すファン支持構造では、モータのシャフト3の先
端部の段差3aにファン1のファン固定リブ14を直接
突き当てて、シャフト3の先端部の小径3bに防振ゴム
16をファン1に当てて取り付け、ワッシャ7とナット
8により固定するものである。
【0026】このファンの固定方法は、ACモータに対
してはファンを固定することが可能であり、また、一
見、図2のファン支持構造に類似しており、有効に振
動,騒音を低減する効果があるように見える。しかし、
ファンのボス部15の長さが長い場合には、ファン固定
リブ14を支点としてモータの振動がファンに伝達され
るので、ファンの騒音も大きくなり、振動,騒音の低減
効果が十分とは言えない。
【0027】また、図4は、本発明の実施形態に類似の
他のモータのファン支持構造を示す要部断面図である。
図中、図2と同一符号のものは同等機能の部品である。
図4に示すファン支持構造では、モータシャフト3にE
リング4を固定し、Eリング4,ワッシャ5とファン1
のファンボス部15の端面との間に防振ゴム5を備え、
Eリング4の固定位置を、ファン固定リブ14がシャフ
ト先端部の段差3aに接触しない位置で固定し、さらに
モータのシャフト3の先端部の段差3aにファン1のフ
ァン固定リブ14を直接突き当てて、シャフト3の先端
部の小径3bに防振ゴム16をファン1に当てて取り付
け、ワッシャ7とナット8により固定する構造としてい
る。
【0028】図4に示す支持構造も、一見、本発明のフ
ァンの支持構造に類似しており、振動,騒音の低減効果
があるように考えられるが、シャフト先端部の段差3a
とファン固定リブ14とが接触しており、やはり、モー
タの振動がシャフト先端とファン固定リブ14が接触し
ているので、振動低減効果は十分とは言えない。これら
のことから、本発明に係る図1,2に示した実施形態の
ものは、周到に発明したものであって、単に現在の技術
を応用したものではないことが理解できよう。
【0029】〔実施の形態 3〕図5は、本発明の実施
形態を示すシャフト先端部の説明図で、(a)は正面
図、(b)は側面図である。図5に示すように、本発明
ではシャフト3の先端小径3b部にDカット状に切り込
みを入れ、固定子の回転によってファン1が空転するこ
とを防ぐことができる。これにより、モータが駆動して
いるときに、万一、ナット8にゆるみが生じた場合で
も、モータシャフト3が空転することがないので、ファ
ン1を回転することが可能であり、モータとファンの回
転体の支持装置に信頼性を高める効果がある。
【0030】〔実施の形態 4〕図6は、本発明のファ
ン支持構造を空気調和機の室外機に用いた場合を示す斜
視分解図である。図6に示す室外機は、底板43の上
に、室外の空気と熱交換する熱交換器42と、これに冷
媒を循環させるサイクルパイプ39と、側面を覆う側板
41と、底板43に下部を固定し上部を熱交換器42に
支持したモータ固定部材13に固定したモータ2のシャ
フト先端にファン1を取り付けたのち、室外機上部およ
び前面を覆う前面パネル40を組み立てて構成されるも
のである。
【0031】本発明を用いない場合、モータ2によって
発生した振動は、ファン1に直接伝達され、ファン1の
振動によってさらにモータ2の振動が増加し、モータ固
定部材13を振動させ、さらに、底板43および熱交換
器42を振動させて、室外機全体の振動,騒音が増加す
る。本発明のモータのファン支持構造を採用すれば、モ
ータ2によって発生した振動は、ファン1に直接伝達さ
れないので、室外機全体の振動,騒音を抑制する効果が
ある。
【0032】なお、本空気調和機の室外機によって、騒
音の低減効果を詳細に確認した結果、図2のACモータ
のファンの取り付け構造にて、DCモータを使用した場
合、283Hzに59dBAの騒音のピーク値が発生し
ていたが、図1に示す本実施例を使用した場合、37d
BAと22dBAの騒音低減効果があることを確認し
た。
【0033】また、本発明によれば、ACモータとDC
モータによって異なるモータとファンの支持構造を簡単
な変更のみで行なうことができるため、ファン固定リブ
を変更する必要がなく、ファンを共用できるという効果
がある。さらに、DCモータの場合には、Eリングと防
振ゴムによりモータシャフトとファンとを固定し、振
動,騒音を低減することができる。また、モータがAC
モータの場合には、前記Eリングと防振ゴムを除いてシ
ャフト先端部の段差とファンに備えた固定リブを接触し
て固定する構造としたので安価にファンを固定すること
が可能である。
【0034】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ファンの自重によって生じるシャフトとファンの
間に設置される柔軟性に富むゴム材の変形によるファン
の偏心を抑制するのみならず、振動および騒音を低減
し、しかも、ACモータとDCモータによって異なるモ
ータとファンとの支持構造を簡単な変更のみで行いうる
安価なモータのファン支持構造を提供することができ
る。また、本発明によれば、シャフト直径に対して回転
体を支持するファンボス部の長さが比較的長い場合にも
振動および騒音を有効に低減できるモータのファン支持
構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態で、DCモータとファン
との支持構造を示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施形態としてACモータを使用
した場合のシャフトとファンとの支持構造を示す要部断
面図である。
【図3】本発明の実施形態に類似のモータのファン支持
構造を示す要部断面図である。
【図4】本発明の実施形態に類似の他のモータのファン
支持構造を示す要部断面図である。
【図5】本発明の実施形態を示すシャフト先端部の説明
図である。
【図6】本発明のファン支持構造を空気調和機の室外機
に用いた場合を示す斜視分解図である。
【図7】従来のモータの回転子を示す説明図である。
【図8】従来のシロッコファンの要部断面図である。
【符号の説明】
1…ファン、2…モータ、3…シャフト、4…Eリン
グ、5,7…ワッシャ、6…防振ゴム、8…ナット、
9,10…ベアリング、11…回転子、12…固定子、
13…モータ固定部材、14…ファン固定リブ、15…
ボス。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子、固定子、およびファンを貫通し
    先端部の径を小径として段差を備えたシャフトからなる
    モータと、このモータのシャフトを貫通するファンボス
    部および前記シャフト先端部の小径部に取り付けるファ
    ン固定リブを備えてなるファンとを固定するモータのフ
    ァン支持構造において、 前記モータシャフトにEリングを固定し、このEリング
    と前記ファンボス部の端面との間に防振部材を備え、 前記Eリングの固定位置を、前記ファン固定リブが前記
    シャフト先端部の段差に接触しない位置にあるように定
    めたことを特徴とするモータのファン支持構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、前記モー
    タがDCモータであり、前記Eリングと前記防振部材に
    よりモータシャフトとファンとを固定したことを特徴と
    するモータのファン支持構造。
  3. 【請求項3】 回転子、固定子、およびファンを貫通し
    先端部の径を小径として段差を備えたシャフトからなる
    モータと、このモータのシャフトを貫通するファンボス
    部および前記シャフト先端部の小径部に取り付けるファ
    ン固定リブを備えてなるファンとを固定するモータのフ
    ァン支持構造において、 前記モータがACモータであり、前記シャフト先端部の
    段差と前記ファンに備えたファン固定リブとを接触する
    ように取り付けたことを特徴とするモータのファン支持
    構造。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のものにおいて、前記モー
    タのシャフトには、前記モータと前記ファンボス部の端
    面との間に、Eリングおよび防振部材を備えていないこ
    とを特徴とするモータのファン支持構造。
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JP (1) JPH1061593A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010236813A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Max Co Ltd 換気装置
KR101010836B1 (ko) * 2008-10-07 2011-01-25 엘지전자 주식회사 팬 구동용 모터
JP2011122493A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Sanyo Electric Co Ltd 送風装置及び空気調和装置

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