JP2011121487A - 車両用ドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の軽量化及びコストダウンを図ると共に、強度を向上させることができる車両用ドア構造を得る。
【解決手段】ドアアウタパネルの車両幅方向内側に、車幅方向から見てU字状に形成された金属製のフレーム38を配置している。これにより、従来のドアインナパネルを用いた場合と比較して、開口面積が広くなった分、軽量化を図ることができ、また、コストを削減することができる。さらに、インパクトビーム54の後端部を、フレーム38を越えてドアアウタパネルの後下端部まで延出させ、インパクトビーム54の後端部の台座58にドアアウタパネルの被取付部を固定させることで、ドアアウタパネルの後下端部の強度を向上させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用ドア構造に関する。
車両用ドア構造として、例えば、特許文献1では、インナパネルを樹脂材で形成し、当該インナパネルと板金で形成されたアウタパネルとの結合部を相対移動可能としている。これにより、樹脂材と板金との熱収縮率の差を吸収するようにしている。
特開2004−243807号公報
しかしながら、特許文献1に開示された先行技術による場合、インナパネルを樹脂材で形成することで車両の軽量化及びコストダウンを図ることができるが、ドア構造の強度上の問題については改良の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、車両の軽量化及びコストダウンを図ると共に、強度を向上させることができる車両用ドア構造を得ることが目的である。
上記目的を達成するために、請求項1の発明に係る車両用ドア構造は、車幅方向外側に設けられたドアアウタパネルと、一定の断面形状で車幅方向から見てU字状に形成され、前記ドアアウタパネルよりも車幅方向内側に設けられ、当該ドアアウタパネルが固定されると共に車内側に設けられるドアトリムが固定されたフレームと、前記フレームと前記ドアアウタパネルの間に配置され、当該ドアアウタパネルの車両前方側から後下端部まで延出し、後端部にドアアウタパネルが固定されたインパクトビームと、を有している。
請求項1の発明に係る車両用ドア構造では、車幅方向外側にはドアアウタパネルが設けられており、ドアアウタパネルよりも車幅方向内側には、一定の断面形状で車幅方向から見てU字状に形成されたフレームが設けられている。このフレームにドアアウタパネルが固定されると共に、当該フレームには車内側に設けられるドアトリムが固定されている。また、フレームとドアアウタパネルの間にはインパクトビームが配置されており、ドアアウタパネルの車両前方側からドアアウタパネルの後下端部まで延出し、インパクトビームの後端部にドアアウタパネルが固定されている。つまり、本発明では、従来のドアインナパネルに代えてU字状のフレームを用いている。このように、U字状のフレームを用いることで、従来のドアインナパネルを用いた場合と比較して、開口面積が広くなった分、軽量化を図ることができる。また、ドアインナパネルに代えてフレームを用いることで、いわゆるヘムレス構造とすることができ、コストを削減することができる。
ここで、例えば、フレームをコ字状に形成する場合、角部を形成するための二次加工が必要となるが、フレームをU字状に形成することで角部がなだらかとなり、当該二次加工が不要となって、生産性を上げることができる。但し、フレームをU字状に形成すると、ドアアウタパネルの前下端部及び後下端部では、フレームがドアアウタパネルの中央側へ入り込んだ状態となる。このため、ドアアウタパネルの前下端部及び後下端部では、ドアアウタパネルのみが配置された状態となり、強度及び剛性が不足する。そこで、本発明では、インパクトビームの後端部をドアアウタパネルの後下端部まで延出させ、インパクトビームの後端部にドアアウタパネルを固定させることで、ドアアウタパネルの後下端部を補強している。
請求項2に記載の車両用ドア構造は、請求項1に記載の車両用ドア構造において、前記フレームが、前記ドアアウタパネルが取付けられる第1取付壁と、前記第1取付壁よりも車幅方向内側に設けられ、前記ドアトリムが取付けられる第2取付壁と、前記第1取付壁と前記第2取付壁との間に設けられると共に、フレーム中央側へ凹み、ドア本体とボディパネルとの隙間をシールするウェザーストリップが取付けられた凹壁と、を有している。
請求項2に記載の車両用ドア構造では、フレームが、第1取付壁、第2取付壁及び凹壁を有しており、第1取付壁にはドアアウタパネルが取付けられ、第2取付壁にはドアトリムが取付けられる。つまり、フレームにドアトリム及びドアアウタパネルを取付けることができる。そして、第1取付壁と第2取付壁との間には、フレーム中央側へ凹む凹壁が設けられており、この凹壁内にウェザーストリップが取付けられ、ドア本体とボディパネルとの隙間がシールされる。
請求項3に記載の車両用ドア構造は、請求項1又は2に記載の車両用ドア構造において、前記フレームの断面がW形状を成している。
請求項3に記載の車両用ドア構造では、フレームの断面をW形状とすることで、一定の断面形状でフレームを形成することができる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る車両用ドア構造は、車両の軽量化及びコストダウンを図ると共に、強度を向上させることができる。
請求項2記載の本発明に係る車両用ドア構造は、取付部材を別途必要とすることなく、フレームにドアトリム及びドアアウタパネルを固定させることができるため、部品点数を削減し、さらにコストダウンを図ることができる。
請求項3記載の本発明に係る車両用ドア構造は、簡単な形状でフレームを形成することができるため、歩留まりが良く、コストダウンを図ることができる。
本発明の実施の形態に係る車両用ドア構造が適用された車両を示す概略側面図である。 本発明の実施の形態に係る車両用ドア構造を示すフロントサイドドアの概略側面図である。 図2の3−3線断面図である。 図2の4−4線断面図である。 図2の5−5線断面図である。 本発明の実施の形態に係る車両用ドア構造が適用されたインパクトビームの前端部及び後端部を示す斜視図である。 図2の7−7線断面図である。 本発明の実施の形態に係る車両用ドア構造との比較例を示すフロントサイドドアの概略側面図である。 図8の9−9線断面図である。 本発明の実施の形態に係る車両用ドア構造の変形例であり、図5に対応する断面図である。
以下、図1〜図5を用いて、本発明の実施の形態に係る車両用ドア構造について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示し、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
図1には、本実施形態に係る車両用ドア構造が適用された車両が示されている。この図に示されるように、車両10のボディー本体11の側部には、フロントドア開口部12とリアドア開口部14とが形成されている。フロントドア開口部12及びリアドア開口部14は、上縁部が車両前後方向に沿って延在する車両骨格部材としてのルーフサイドレール16によって構成され、下縁部が車両前後方向に沿って延在するロッカ18によって構成されている。
フロントドア開口部12の前縁部は、略車両上下方向に沿って延在するフロントピラー20によって構成されており、フロントドア開口部12の後縁部は、略車両上下方向に沿って延在するセンターピラー22によって構成されている。フロントピラー20にはヒンジ部24が設けられており、このヒンジ部24にフロントサイドドア(ドア本体)26が取付けられ、フロントドア開口部12が開閉可能とされている。
センターピラー22はフロントドア開口部12の後縁部を構成すると共に、リアドア開口部14の前縁部を構成しており、リアドア開口部14の後縁部は、車両後方側へ向かって下り傾斜して延在するリアピラー28によって構成されている。センターピラー22にはヒンジ部30が設けられており、このヒンジ部30にリアサイドドア32が取付けられ、リアドア開口部14が開閉可能とされている。
なお、上記のルーフサイドレール16、ロッカ18、フロントピラー20、センターピラー22及びリアピラー28は、いずれも車両骨格部材であり、サイドアウタパネル36によって覆われているため、外観には露出しない。
(車両用ドア構造の構成)
次に、本発明の実施の形態に係る車両用ドア構造について説明を行う。図2には、フロントサイドドア26の側面図が示されており、図3〜図5及び図7には、フロントサイドドア26の各部の断面図がそれぞれ示されている。フロントサイドドア26は、車両幅方向外側に樹脂製のドアアウタパネル34が配置されており、ドアアウタパネル34の車両幅方向内側には金属製のフレーム38が配置されている。
フレーム38は、各断面がW形状を成しており(一定の断面形状を有しており)、車幅方向から見てU字状に形成されている。図3に示されるように、フレーム38の幅方向一端側の壁部(第1取付壁)38Aと他端側の壁部(第2取付壁)38Bは、略直交した状態で配置(壁部38Aの延長線と壁部38Bの延長線とは略直交する)されており、壁部38Aと壁部38Bの間には、壁部38A又は壁部38Bに対してそれぞれ略直角に屈曲し、フレーム38の中央側へ凹む壁部38C及び壁部38Dが設けられている。この壁部38C及び壁部38Dによって凹壁40が形成されている。
ここで、フレーム38の壁部38Aには、ドアアウタパネル34が取付け可能とされており、フレーム38の壁部38Bには、樹脂製のドアトリム42が取付け可能とされている。また、凹壁40には、ゴム製のウェザーストリップ44が取付け可能とされている。
具体的には、図3及び図4に示されるように(図3は図2の3−3線断面図であり、図4は図2の4−4線断面図である)、ドアアウタパネル34の外縁部には、車幅方向内側へ向かって屈曲し平面部を有する被取付部34Aが設けられており、フレーム38の幅方向一端側の壁部38Aに面接触可能とされている。
ドアアウタパネル34の被取付部34Aがフレーム38の壁部38Aに面接触した状態で、被取付部34Aの端面はフレーム38の壁部38Aの中央側に配置され、被取付部34Aの端面をフレーム38の壁部38Aにレーザロウ付けする(レーザロウ付け部46)。これにより、ドアアウタパネル34がフレーム38に固定される。
なお、レーザロウ付け部46の表面に、シーラー塗布を行っても良い。これによると、ドアアウタパネル34の被取付部34Aの端面の耐錆性をさらに向上させることができる。また、レーザロウ付けに代えて、フレーム38の壁部38Aとドアアウタパネル34の被取付部34Aとの合わせ面に、アドヒーシヴなどの接着剤を塗布し、これによって、ドアアウタパネル34をフレーム38に固定しても良い。さらに、これ以外の固定方法であっても良い。
また、フレーム38の幅方向他端側の壁部38Bには、ドアトリム42が取付け可能とされているが、ドアトリム42には、係止用のクリップ48が設けられており、このクリップ48を介して、ドアトリム42がフレーム38に固定されるようになっている。
具体的には、フレーム38の壁部38Bには、クリップ48のアンカー部50が挿入可能な挿入部52が設けられている。アンカー部50は軸方向に沿ってスリット50Aが設けられており、縮径する方向へ弾性変形可能とされている。アンカー部50が挿入部52を通過すると当該アンカー部50は復元して、挿入部52の周辺部に係止される。これにより、アンカー部50は抜け止めされ、ドアトリム42がフレーム38に固定される。なお、このクリップ48に代えて接着剤による固定であっても良い。
一方、フレーム38の壁部38C、38Dで形成された凹壁40の隅部40Aには、ウェザーストリップ44が取付られており、ウェザーストリップ44に設けられた突起部44Aが壁部38C及び壁部38Dに圧接されている。これにより、フロントサイドドア26とボディー本体(図示省略)との間をシールして、当該隙間を通じて風や雨などが車内へ侵入しないようにしている。
ところで、図2及び図5に示されるように、フレーム38とドアアウタパネル34の間には、インパクトビーム54が配置されている。このインパクトビーム54は長板状に形成されており、インパクトビーム54の両端部には矩形状の台座56、58が設けられている。
インパクトビーム54の幅方向中央部には、台座56、58部分を除いて、長手方向に沿って車幅方向内側へ向かって突出する凹溝60が形成されている。この凹溝60を形成することで、凹溝60が形成されていない場合と比較して、インパクトビーム54自体の強度を向上させることができる。
このインパクトビーム54はドアアウタパネル34の車両前方側から、フレーム34を越えてドアアウタパネル34の後下端部まで延出しており、インパクトビーム54の台座58の後端部には、略直角に折り返された取付壁58Aが設けられている。この取付壁58Aにドアアウタパネル34の被取付部34Aが面接触可能とされている。
ドアアウタパネル34の被取付部34Aがインパクトビーム54の取付壁58Aに面接触した状態で、被取付部34Aの端面をインパクトビーム54の取付壁58Aにレーザロウ付けする(レーザロウ付け部46)。
一方、凹溝60の後端部では、他の部分よりも凹溝60の深さが深くなっており、インパクトビーム54の後端部では、凹溝60が深くなった分、車両内側へ向かって突出する突出部60Aが設けられている。この突出部60Aとフレーム38の壁部38Cとが接触可能となっており、突出部60Aと壁部38Cとを接触させた状態で、スポット溶接(×部分)によって、フレーム38にインパクトビーム54が固定される。
また、図7に示されるように(図7は図2の7−7線断面図である)、フロントピラー20(図1参照)にはヒンジ部24が設けられているが、このヒンジ部24には、断面が略クランク状の連結金具62が設けられている。この連結金具62の一端側の壁部62Aと他端側の壁部62Bは平行に配置されており、壁部62A及び壁部62Bと略直交して配置された連結壁62Cによって繋げられている。また、連結金具62の壁部62Aの先端部からは、連結壁62Cと対面した状態で壁部62Bに対して略直交して取付壁62Dが延出している。
連結金具62の壁部62Bは、インパクトビーム54の前端部に位置する台座56に面接触可能とされている。インパクトビーム54の台座56側には、当該台座56側へ行くにしたがって車幅方向内側へ向う傾斜壁64が設けられており、台座56はインパクトビーム54の表面54Aよりも車幅方向内側に位置している。そして、連結金具62の壁部62Bは、この台座56に面接触可能とされている。壁部62Bが台座56に面接触した状態で、スポット溶接(×部分)によって、連結金具62がインパクトビーム54の台座56に固定される。
また、連結金具62の連結壁62Cとヒンジ部24の間には隙間が設けられており、この隙間内にフレーム38の壁部38Aが配置される。そして、壁部38Aと連結壁62Cとは面接触可能とされており、壁部38Aと連結壁62Cが面接触された状態で、スポット溶接(×部分)によって、連結金具62がフレーム38に固定される。つまり、連結金具62を介して、ドアアウタパネル34がフレーム38に固定される。
なお、ここでは、連結金具62の連結壁62Cとヒンジ部24の間に設けられた隙間内にフレーム38の壁部38Aが配置され、壁部38Aと連結壁62Cが面接触された状態で、スポット溶接によって、連結金具62をフレーム38に固定するようにしたが、連結金具62については、この形状に限るものではない。
例えば、フロントサイドドア26の車両後方側では、前面衝突時において、当該フロントサイドドア26が開放可能となるように、車幅方向外側へ向かって力が作用するようにしているが、図3に示されるように、リアサイドドア32の車両前方側では、ドアアウタパネル34の被取付部34Aが先端部へ行くにしたがって車幅方向内側へ向かう傾斜面となっている。なお、リアサイドドア32においても同様の構成となっている。
このため、この被取付部34Aに連結金具66を固定するためには、被取付部34Aと面接触する傾斜面66Aを連結金具66に設ける必要がある。したがって、ここでは連結金具66の断面形状が略鉤型状となるようにしている。連結金具66は、傾斜面66Aを間に置いて、L字状の壁部66B、66C及び壁部66D、66Eをそれぞれ設けて、連結金具66自体の変形を防止するようにしている。そして、ヒンジ部30とフレーム38の間に隙間を設け、当該隙間内に連結金具66の壁部66Cを配置し、フレーム38に連結金具66を固定するようにしている。また、これ以外にも、ドアアウタパネル34の形状等に合わせて連結金具の形状は適宜変更可能である。
(車両用ドア構造の作用・効果)
図2〜図5に示されるように、ドアアウタパネル34の車両幅方向内側には、断面がW形状を成し車幅方向から見てU字状に形成された金属製のフレーム38を配置し、当該フレーム38にドアトリム42及びドアアウタパネル34を固定させるようにしている。また、インパクトビーム54がドアアウタパネル34の車両前方側から、フレーム38を越えてドアアウタパネル34の後下端部まで延出し、インパクトビーム54の後端部に、ドアアウタパネル34を固定させるようにしている。
このように、従来のドアインナパネルに代えて、U字状のフレーム38を用いることで、従来のドアインナパネルを用いた場合と比較して、開口面積が広くなった分、軽量化を図ることができる。また、ドアインナパネルに代えてフレーム38を用いることで、いわゆるヘムレス構造(ドアインナパネルとドアアウタパネルによるヘミング加工をなくした構造)とすることができ、コストを削減することができる。
しかし、例えば、図8及び図9に示されるように、ヘムレス構造を採用し、従来のドアインナパネルに代えて、ドア本体105にフレーム100を用いた場合において、フレーム100はドアアウタパネル102とドアトリム104(図8では図示を省略している)の間に配置されることとなるが、ドアトリム104はあくまでもドアアウタパネル102に装着されるようになっており、ドアアウタパネル102の外縁部に設けられた鉤状の溝部102A内に、ドアトリム104の外縁部が装着されるようになっている。このため、ドアトリム104とドアアウタパネル102との見切り部の隙間が大きくなってしまい、車両の品質感が低下してしまう。
これに対して、本実施形態では、図2及び図3に示されるように、レーザロウ付けによりドアアウタパネル34をフレーム38に固定し、クリップ48を介して当該フレーム38にドアトリム42を固定させるようにしているが、各部材の見切り部分において、互いに隙間が生じないようにすることができる。このため、車両の品質感を向上させることができる。また、フレーム38の断面をW形状とすることで、一定の断面形状でフレーム38をU字状に形成することができるため、歩留まりが良く、コストダウンを図ることができる。なお、このフレーム38は押出成形等によって形成される。
ここで、図示はしないが、例えば、フレームをコ字状に形成する場合、角部を形成するための二次加工が必要となってしまう。しかし、フレーム38をU字状に形成することで角部がなだらかとなり、当該二次加工が不要となって、生産性を上げることができる。一方、フレーム38をU字状に形成すると、ドアアウタパネル34の前下端部及び後下端部では、フレーム38がドアアウタパネル34の中央側へ入り込んだ状態となる。このため、ドアアウタパネル34の前下端部及び後下端部では、ドアアウタパネル34のみが配置された状態となり、強度及び剛性が不足する。特に、前面衝突の場合、インパクトビーム54に伝達された衝撃力を車両後方側へ伝達させる必要があるため、ドアアウタパネル34の後下端部ではインパクトビーム54から伝達された衝撃力を車両後方側へ伝達するに十分な剛性が要求される。
そこで、本実施形態では、インパクトビーム54の後端部を、フレーム38を越えてドアアウタパネル34の後下端部まで延出させている。そして、図2及び図5に示されるように、ドアアウタパネル34の被取付部34Aを、インパクトビーム54の後端部の台座58に設けられた取付壁58Aに固定させるようにしている。これにより、ドアアウタパネル34の後下端部を補強することができる。
なお、ここでは、フレーム38を車幅方向から見てU字状に形成するようにしたが、ここでの「U字状」とは、ドアアウタパネル34の外縁側に沿って配置され上部に開口を有する形状であって、角部がなだらかな形状であることを意味している。このため、ドアアウタパネル34の形状によって適宜変更可能である。
また、フレーム38の断面をW形状としたが、一定の断面形状でフレーム38を形成することができれば良いため、必ずしもW形状に限るものではない。さらに、ここでの「一定の断面形状」とは、フレームがU字型を形成するに当たって連続して形成することが可能であれば良く、例えば、断面位置によって、壁部同士で成す角度が若干異なっていたとしても、全体として同じような断面形状であれば良いという意味である。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、図5に示されるように、インパクトビーム54の後端部を、フレーム38を越えてドアアウタパネル34の後下端部まで延出させ、インパクトビーム54の後端部にドアアウタパネル34の被取付部34Aを固定しているが、図10に示されるように、この台座56にクッションゴム68を装着する。
クッションゴム68は一端部が閉塞された円筒部70の中心部を軸部72が貫通した状態で形成されており、円筒部70の開口側に位置する軸部72の一端部に設けられた頭部74が台座56の中央部に形成された装着穴76内へ挿入可能とされる。
頭部74は装着穴76よりも大径とされており、インパクトビーム54とドアアウタパネル34との間に設けられた隙間78内へ配置可能な大きさとされている。頭部74を装着穴76内へ圧入することで、頭部74は装着穴76を通過し当該隙間78内に配置されると共に、頭部74よりも小径の首部80が装着穴76内に配置される。これによってクッションゴム68がインパクトビーム54から抜け止めされる。
一方、円筒部70の閉塞部70Aとインパクトビーム54の台座56との間には隙間が設けられ、また、軸部72の他端部の端面には凹部82が形成されている。つまり、クッションゴム68は弾性変形し易い形状とされており、ボディパネルとの衝撃を緩和可能としている。
また、円筒部70の筒部70Bは、ドアアウタパネル34の後下端部において、インパクトビーム54との固定部を覆うように配置されている。このため、ドアアウタパネル34及びインパクトビーム54のエッジ部を保護することができ、加害性の軽減を図ることができる。
このように、フロントサイドドア26及びリアサイドドア32を閉止させるときの衝撃を緩和すると共にドアアウタパネル34及びインパクトビーム54のエッジ部を保護する部材を、このクッションゴム68で兼用させることができるため、コストを削減することができる。
10 車両
11 ボディー本体
26 フロントサイドドア
32 リアサイドドア
34 ドアアウタパネル
36 アウタパネル
38 フレーム
38A 壁部(第1取付壁)
38B 壁部(第2取付壁)
38C 壁部(凹壁)
38D 壁部(凹壁)
40 凹壁
42 ドアトリム
44 ウェザーストリップ
54 インパクトビーム

Claims (3)

  1. 車幅方向外側に設けられたドアアウタパネルと、
    一定の断面形状で車幅方向から見てU字状に形成され、前記ドアアウタパネルよりも車幅方向内側に設けられ、当該ドアアウタパネルが固定されると共に車内側に設けられるドアトリムが固定されたフレームと、
    前記フレームと前記ドアアウタパネルの間に配置され、当該ドアアウタパネルの車両前方側から後下端部まで延出し、後端部にドアアウタパネルが固定されたインパクトビームと、
    を有する車両用ドア構造。
  2. 前記フレームが、
    前記ドアアウタパネルが取付けられる第1取付壁と、
    前記第1取付壁よりも車幅方向内側に設けられ、前記ドアトリムが取付けられる第2取付壁と、
    前記第1取付壁と前記第2取付壁との間に設けられると共に、フレーム中央側へ凹み、ドア本体とボディパネルとの隙間をシールするウェザーストリップが取付けられた凹壁と、
    を有する請求項1に記載の車両用ドア構造。
  3. 前記フレームの断面がW形状を成している請求項1又は2に記載の車両用ドア構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017095072A (ja) * 2015-11-27 2017-06-01 ダイハツ工業株式会社 インパクトビームの取付構造
JP2018052139A (ja) * 2016-09-26 2018-04-05 株式会社Subaru 車両用ドア
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