JP2011120003A - 差動通信用送信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源電圧範囲を越えるコモンモードノイズが発生した際、コモンモードチョークコイルを用いることなく、送信データを正常伝送可能な差動通信用送信装置を提供する。
【解決手段】通信線L1,L2と電源ラインとの間、通信線L1,L2とグランドラインとの間に、FETQ1〜Q4からなるソースフォロワ回路を設ける。また、通信線L1,L2には、通信線L1,L2の電位に対し一定電圧だけ高い目標電位V1,V2及び一定電圧だけ低い目標電位V3,V4を生成する電圧源11〜14を設ける。そして、送信データが値1(High)であるとき、駆動スイッチ21,24を介してQ1,Q4のゲートに目標電位V1,V4を入力し、送信データが値0(Low )であるとき、駆動スイッチ22,23を介してQ2,Q3のゲートに目標電位V2,V3を入力する。この結果、L1−L2間の電位差を、送信データに対応した一定電圧に制御できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一対の通信線を介して送信データを差動伝送するのに用いられる差動通信用送信装置に関する。
従来、差動通信用送信装置においては、出力インピーダンスの小さいトランジスタを介して一対の通信線間に電源電圧を印加し、その印加電圧の極性を送信データの値に応じて反転させることで、送信データを差動伝送させる。
このため、各通信線に同相のコモンモードノイズが重畳され、各通信線の電位が上昇又は低下した際には、その電位が電源電圧の範囲内となるよう通信線に電流が流れ、差動出力が保持される。
しかし、この動作では、電源電圧を大きく逸脱するコモンモードノイズ(電圧)に対処できない。そこで、差動通信システムでは、通常、通信線に対し直列にコモンモードチョークコイルを設け、このチョークコイルにてコモンモードノイズを低減している(例えば、特許文献1等参照)。
WO2006/040869
ところで、コモンモードチョークコイルは、磁性体コアと巻線とで構成されることから、送信回路や受信回路と共にIC化することはできない。
このため、差動通信システムにおいて、コモンモードノイズによる通信不良を防止するために、コモンモードチョークコイルを用いると、基板面積が増加して送・受信装置の小型化の妨げになるとか、送・受信装置のコストアップを招く、という問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、通信線に電源電圧の範囲を越えるコモンモードノイズが重畳された場合でも、コモンモードチョークコイルを用いることなく、送信データを所定の差動電圧で伝送可能な差動通信用送信装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の差動通信用送信装置においては、駆動手段が、外部から入力される送信データの値に応じて、第1正極側出力素子部と第2負極側出力素子部、又は、第2正極側出力素子部と第1負極側出力素子部、を駆動することで、第1通信線と前記第2通信線との間に差動電圧を印加し、送信データを差動伝送させる。
また、請求項1に記載の差動通信用送信装置には、第1通信線及び第2通信線の電位を基準電位として、第1通信線及び第2通信線よりも一定電圧だけ高い第1目標電位及び第2目標電位と、第1通信線及び第2通信線よりも一定電圧だけ低い第3目標電位及び第4目標電位と、の少なくとも一方を生成する目標電位生成手段が備えられている。
そして、駆動手段は、第1正極側出力素子部と第2負極側出力素子部を駆動するときには、少なくとも、第1正極側出力素子部の制御端子に第2目標電位を入力するか、或いは、第2負極側出力素子部の制御端子に第3目標電位を入力することにより、第1通信線と第2通信線との間に、前記一定電圧に対応した差動電圧を発生させる。
また、駆動手段は、第2正極側出力素子部と第1負極側出力素子部を駆動するときには、少なくとも、第2正極側出力素子部の制御端子に第1目標電位を入力するか、或いは、第1負極側出力素子部の制御端子に第4目標電位を入力することにより、第1通信線と第2通信線との間に、前記一定電圧に対応し、且つ、第1正極側出力素子部と第2負極側出力素子部の駆動時とは異なる極性の差動電圧を発生させる。
つまり、本発明では、各通信線の電位を、他方の通信線の電位を基準電位として、その基準電位よりも一定電圧Vcだけ高い目標電位又は一定電圧Vcだけ低い目標電位に制御することで、各通信線間の電位差が略一定電圧Vcとなるよう制御する。
従って、請求項1に記載の差動通信用送信装置によれば、一対の通信線に直流電源の電源電圧を越えるコモンモードノイズが重畳された場合であっても、各通信線間には、上記各目標電位を生成するのに用いられた一定電圧に対応する差動電圧を発生させることができる。
このため、請求項1に記載の差動通信用送信装置によれば、通信線にコモンモードチョークコイルを設けることなく、送信データを常時一定の差動電圧で伝送することができるようになり、送信データの伝送品質を確保することができる。また、通信線にコモンモードチョークコイルを設ける必要がないので、差動通信システム全体の小型化、低コスト化を図ることができる。
ここで、目標電位生成手段は、第1目標電位と第2目標電位を生成するように構成してもよく、第3目標電位と第4目標電位を生成するように構成してもよく、これら各電位(第1〜第4目標電位)を生成するように構成してもよい。
そして、目標電位生成手段を、各通信線よりも電位の高い第1、第2目標電位を生成するように構成した場合、駆動手段が第1正極側出力素子部と第2負極側出力素子部を駆動する際には、第1正極側出力素子部の制御端子に第2目標電位が入力されて、第1通信線の電位が第2通信線の電位よりも所定電圧だけ高くなる。
また、駆動手段が第2正極側出力素子部と第1負極側出力素子部を駆動する際には、第2正極側出力素子部の制御端子に第1目標電位が入力されて、第2通信線の電位が第1通信線の電位よりも所定電圧だけ高くなる。
このため、目標電位生成手段を、第1目標電位と第2目標電位との2つの目標電位を生成するように構成すれば、各通信線にコモンモードノイズが重畳されていない場合やコモンモードノイズの電位が正負の電源ラインの電圧範囲内にある場合に、各通信線間に所定の差動電圧を発生させることができるだけでなく、各通信線に負極側電源ラインよりも電位の低いコモンモードノイズが重畳された場合でも、一方の通信線をコモンモードノイズの電位、他方の通信線をコモンモードノイズよりも所定電圧だけ高い電位にすることで、各通信線間に所定の差動電圧を発生させることができるようになる。
一方、目標電位生成手段を、各通信線よりも電位の低い第3、第4目標電位を生成するように構成した場合、駆動手段が第1正極側出力素子部と第2負極側出力素子部を駆動する際には、第2負極側出力素子部の制御端子に第3目標電位が入力されて、第2通信線の電位が第1通信線の電位よりも所定電圧だけ低くなる。
また、駆動手段が第2正極側出力素子部と第1負極側出力素子部を駆動する際には、第1負極側出力素子部の制御端子に第4目標電位が入力されて、第1通信線の電位が第2通信線の電位よりも所定電圧だけ低くなる。
このため、目標電位生成手段を、第3目標電位と第4目標電位との2つの目標電位を生成するように構成すれば、各通信線にコモンモードノイズが重畳されていない場合やコモンモードノイズの電位が正負の電源ラインの電圧範囲内にある場合に、各通信線間に所定の差動電圧を発生させることができるだけでなく、各通信線に正極側電源ラインよりも電位の高いコモンモードノイズが重畳された場合でも、一方の通信線をコモンモードノイズの電位、他方の通信線をコモンモードノイズよりも所定電圧だけ低い電位にすることで、各通信線間に所定の差動電圧を発生させることができるようになる。
また、目標電位生成手段を、上記4つの目標電位(第1〜第4目標電位)を生成するよう構成すれば、駆動手段は、第1正極側出力素子部と第2負極側出力素子部を駆動する際には、第1正極側出力素子部及び第2負極側出力素子部の制御端子に第2目標電位及び第3目標電位を入力し、第2正極側出力素子部と第1負極側出力素子部を駆動する際には、第2正極側出力素子部及び第1負極側出力素子部の制御端子に第1目標電位及び第4目標電位を入力することになる。
従って、目標電位生成手段において、第1〜第4目標電位を生成するようにすれば、各通信線に重畳されたコモンモードノイズの電位が正極側電源ラインよりも高い場合、及び、負極側電源ラインよりも低い場合のいずれであっても、各通信線間に所定の差動電圧を発生させることができるようになる。
次に、請求項2に記載の差動通信用送信装置においては、上記各出力素子部が、通信線にFETのソース又はバイポーラトランジスタのエミッタを接続してなるソースフォロワ回路又はエミッタフォロワ回路にて構成されている。
このため、請求項2に記載の差動通信用送信装置によれば、駆動手段が、上記各出力素子部の制御端子(つまり、FETのゲート又はバイポーラトランジスタのベース)に上記各目標電位を入力した際、各出力素子部に接続されている通信線の電位は、その目標電位とFETの閾値電圧若しくはバイポーラトランジスタのベース−エミッタ間電圧とで決まる一定電位となり、各通信線間の電位差(つまり差動電圧)を、FET若しくはバイポーラトランジスタ一つで所望電圧に設定することができるようになる。
また、請求項3に記載の差動通信用送信装置においては、目標電位生成手段が、正極側電源ラインと負極側電源ラインとの間に設けられた定電流回路と、この定電流回路にカレントミラー回路を介して接続された2つの電流経路と、これら2つの電流経路にそれぞれ設けられた一対の抵抗とを備え、各電流経路において、一対の抵抗の接続点に第1通信線及び第2通信線をそれぞれ接続することにより、各抵抗の接続点とは反対側に、第1通信線又は第2通信線の電位を基準電位とする上記各目標電位を発生するよう構成されている。
このため、請求項3に記載の差動通信用送信装置によれば、コモンモードノイズによって通信線の電位が直流電源の電源電圧範囲を越えた場合に、目標電位生成手段に対し、その電源電圧範囲を越えた外部電圧を供給することなく、目標電位生成手段にて、各通信線の電位を基準とする上記各目標電位を生成することができるようになる。
ところで、本発明では、通信線にコモンモードノイズが重畳されても、各通信線間に送信データに対応した一定の電位差(つまり差動電圧)を発生させることで、通信品質を確保しているが、各通信線の電位は、コモンモードノイズに応じて変化するため、受信装置側の入力レンジを越えてしまうことが考えられる。
そこで、このような問題を防止するには、請求項4に記載の差動通信用送信装置のように、第1正極側出力素子部及び第2正極側出力素子部には、それぞれ、第1通信線及び第2通信線の電位を正極側電源ラインの電位に対応した上限電位以下に制限する上限電位制限手段を並列に接続し、第1負極側出力素子部及び第2負極側出力素子部には、それぞれ、第1通信線及び第2通信線の電位を負極側電源ラインの電位に対応した下限電位以上に制限する下限電位制限手段を並列に接続するとよい。
つまり、このようにすれば、通信線間の電位差(つまり差動電圧)を送信データの値に応じた所定電圧に制御できるだけでなく、コモンモードノイズによって各通信線の電位が直流電源の電源電圧範囲から大きく逸脱し、受信装置側で送信データを受信できなくなるのを防止することができる。
第1実施形態の差動通信用送信装置の概略構成を表す概略構成図である。 第1実施形態の差動通信用送信装置の具体的構成を表す電気回路図である。 コモンモードノイズ発生時の差動電圧を測定した測定結果を表すタイムチャートである。 図3の測定結果を得るのに用いた差動通信システムの概略構成図である。 第2実施形態の差動通信用通信装置の構成を表す電気回路図である。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
まず、図1を用いて、本実施形態の差動通信用送信装置(以下、単に送信装置ともいう)の概略構成を説明する。
本実施形態の送信装置は、出力端子To1,To2を介して外部の通信線に接続される一対の通信線L1、L2を有し、この通信線L1,L2間に、送信データの値に応じて極性の変化する差動電圧を印加することで、外部の通信線を介して送信データを差動伝送させるものであり、例えば、自動車等のノイズが多い場所で差動通信システムを構築するのに用いられる。
図1に示すように、各通信線L1,L2には、ドレインがダイオードD1,D2を介して電源ラインに接続されたFETQ1,Q2のソースが接続されると共に、ドレインがダイオードD3,D4を介してグランドラインに接地されたFETQ3,Q4のソースが接続されている。
電源ラインは、直流電源の正極側に接続された正極側電源ラインであり、ダイオードD1,D2は、アノードが電源ラインに接続され、カソードがFETQ1,Q2のドレインに接続されている。また、FETQ1,Q2は、nチャネルMOSFETにて構成されており、ソースが各通信線L1,L2に接続されることで、所謂ソースフォロワ回路を構成している。
このため、FETQ1,Q2がオン状態になると、通信線L1,L2の電位が、FETQ1,Q2のゲート電位よりもFETQ1,Q2の閾値電圧だけ低い電位に保持されることになる。
一方、グランドラインは、直流電源の負極側に接続された負極側電源ラインであり、ダイオードD3,D4は、カソードがグランドラインに接地され、アノードがFETQ3,Q4のドレインに接続されている。また、FETQ3,Q4は、pチャネルMOSFETにて構成されており、ソースが各通信線L1,L2に接続されることで、所謂ソースフォロワ回路を構成している。
このため、FETQ3,Q4がオン状態になると、通信線L1,L2の電位が、FETQ3,Q4のゲート電位よりもFETQ3,Q4の閾値電圧だけ高い電位に保持されることになる。
また、本実施形態の送信装置には、通信線L1,L2の電位を基準電位として、これら各通信線L1,L2よりも一定電圧Vcだけ高い目標電位V2,V1を生成する電圧源11,12、及び、通信線L1,L2の電位を基準電位として、これら各通信線L1,L2よりも一定電圧Vcだけ低い目標電位V4,V3を生成する電圧源13,14が設けられている。
そして、FETQ1,Q4のゲートには、入力端子Ti1,Ti2を介して入力される送信データが値1(換言すれば入力信号レベルがハイレベル)であるとき、オン状態となって、各ゲートに目標電位V1,V4を入力することにより、FETQ1,Q4を駆動(オン)する駆動スイッチ21,24、及び、送信データが値0(換言すれば入力信号レベルがローレベル)であるとき、オン状態となって、ゲート−ソース間を短絡し、FETQ1,Q4をオフさせる駆動停止スイッチ31,34、がそれぞれ接続されている。
また、FETQ2,Q3のゲートには、送信データが値0(換言すれば入力信号レベルがローレベル)であるとき、オン状態となって、各ゲートに目標電位V2,V3を入力することにより、FETQ2,Q3を駆動(オン)する駆動スイッチ22,23、及び、送信データが値1(換言すれば入力信号レベルがハイレベル)であるとき、オン状態となって、ゲート−ソース間を短絡し、FETQ2,Q3をオフさせる駆動停止スイッチ32,33、がそれぞれ接続されている。
なお、図1において、駆動スイッチ21〜24及び駆動停止スイッチ31〜34に記載されている「Vth」は、これら各スイッチ21〜24、31〜34において、送信データが値1(ハイレベル)であるか値0(ローレベル)であるかを判断するための判定用電圧を表している。
そして、各スイッチ21〜24、31〜34内では、入力端子Ti1,Ti2を介して入力される送信データの信号レベルがこの判定用電圧Vthよりも高いか否かによって、送信データの値を判定する。
このため、この判定用電圧Vthには、送信データが値1であるときの入力信号レベル(ハイレベル)と送信データが値0であるときの入力信号レベル(ローレベル)との間の中間電圧が設定されている。
上記のように構成された本実施形態の送信装置においては、送信データが値1であるときには、FETQ1,Q4がオン状態、FETQ2,Q3がオフ状態となり、送信データが値0であるときには、FETQ2,Q3がオン状態、FETQ1,Q4がオフ状態となる。
このため、送信データが値1(FETQ1,Q4がオン状態)であるときには、通信線L1の電位が、目標電位V1からFETQ1の閾値電圧を減じた一定電位となり、通信線L2の電位が、目標電位V4にFETQ4の閾値電圧を加えた一定電位となり、通信線L1−L2間の電位差は、一定電圧(+Vc−閾値電圧)に制御される。
また、送信データが値0(FETQ2,Q3がオン状態)であるときには、通信線L1の電位が、目標電位V3にFETQ3の閾値電圧を加えた一定電位となり、通信線L2の電位が、目標電位V2からFETQ2の閾値電圧を減じた一定電位となり、通信線L1−L2間の電位差は、一定電圧(−Vc+閾値電圧)に制御される。
そして、出力端子To1,To2に接続される外部の通信線に電源電位を越えるコモンモードノイズが重畳されて、通信線L1,L2の電位が上昇したとしても、または出力端子To1,To2に接続される外部の通信線にグランドライン電位より低いコモンモードノイズが重畳されて、通信線L1,L2の電位が低下したとしても、通信線L1−L2間の電位差は、送信データの値に応じた一定電圧(+Vc−閾値電圧、又は、−Vc+閾値電圧)に保持される。
このため、本実施形態の送信装置によれば、出力端子To1,To2に接続される外部の通信線にコモンモードチョークコイルを設けることなく、送信データを略一定の差動電圧で伝送することができるようになり、送信データの伝送品質を確保することができる。
また、外部の通信線にコモンモードチョークコイルを設ける必要がないので、差動通信システム全体の小型化、低コスト化を図ることができる。
なお、図1に示した送信装置において、FETQ1,Q2及びダイオードD1,D2は、本発明の第1,第2正極側出力素子部に相当し、FETQ3,Q4及びダイオードD3,D4は、本発明の第1,第2負極側出力素子部に相当し、駆動スイッチ21〜24及び駆動停止スイッチ31〜34は、本発明の駆動手段に相当し、電圧源11〜14は、本発明の目標電位生成手段に相当する。また、目標電位V1〜V4のうち、V1は本発明の第2目標電位に相当し、V2は本発明の第1目標電位に相当し、V3は本発明の第4目標電位に相当し、V4は本発明の第3目標電位に相当する。
(具体的回路構成)
ここで、図1に示した電圧源11〜14は、外部電源を使って構成することができるが、通信線L1,L2に電源電圧Vdを越えるコモンモードノイズが重畳された場合に対応できるようにするためには、外部電源の電源電圧を極めて高く設定する必要がある。このため、目標電位設定用の電圧源11〜14は、カレントミラー回路を使って構成するとよい。
また、駆動スイッチ21〜24及び駆動停止スイッチ31〜34は、送信データの値に応じてオン・オフ状態を切換可能なスイッチ回路であれば、どのような回路でも利用できるが、より簡単に構成するには、FETやバイポーラトランジスタ等のスイッチング素子を利用するとよい。
そこで、次に、本実施形態の送信装置の具体的回路構成例として、電圧源11〜14を、カレントミラー回路を使って構成し、駆動スイッチ21〜24及び駆動停止スイッチ31〜34を、FETを使って構成する場合について説明する。
図2に示すように、電圧源11〜14を、カレントミラー回路を用いて構成する際には、まず、電源電圧Vdを利用して定電流を流す2つの定電流回路を形成する。
そして、一方の定電流回路は、電源ラインにソースが接続され、ドレインが抵抗R41を介してグランドラインに接地され、ゲート−ドレイン間が直接接続されたpチャネルのMOSFETQ41にて構成する。
また、他方の定電流回路は、ソースがグランドラインに接地され、ドレインが抵抗R51を介して電源ラインに接続され、ゲート−ドレイン間が直接接続されたnチャネルのMOSFETQ51にて構成する。
そして、これら各定電流回路のFETQ41及びFETQ51には、それぞれ、ゲート同士が接続されてカレントミラー回路を構成するFETQ42,Q43、及び、FETQ52,Q53を接続し、FETQ42からFETQ52、FETQ43からFETQ53へと一方向に定電流が流れるように、FETQ42−Q52間、及び、FETQ43−Q53間に、ダイオードD11,D13、ダイオードD12,D14を設ける。
また更に、ダイオードD11−D13間、ダイオードD12−D14間に、それぞれ、抵抗値が同じ抵抗R11,R13、及び、抵抗R12,R14を設け、抵抗R11,R13の接続点を通信線L2に接続し、抵抗R12,R14の接続点を通信線L1に接続する。
この結果、抵抗R11,R13、及び、抵抗R12,R14には、それぞれ、定電流が流れ、これら各抵抗R11〜R14の通信線L1又はL2とは反対側に、通信線L2又はL1の電位に比べて一定電圧Vc(=各抵抗R11〜R14の抵抗値×定電流値)だけ高いか低い目標電位V1〜V4が発生することになる。
各通信線L1,L2に電源電位より高い電位のコモンモードノイズが重畳された場合、ダイオードD1,D2は逆バイアスとなるため通信線L1,L2からFETQ1,Q2を通って電源に流れる電流は発生せず、一方でL1,L2よりも一定電圧Vcだけ電位が低い目標電位V3,V4が生成される。よって、送信データが値1(FETQ1,Q4がオン状態)であるときには、通信線L1の電位はコモンモードノイズ電位のままとなり、通信線L2の電位が、目標電位V4にFETQ4の閾値電圧を加えた一定電位となるため、通信線L1−L2間の電位差は、一定電圧(+Vc−閾値電圧)に制御される。
また、送信データが値0(FETQ2,Q3がオン状態)であるときには、通信線L1の電位が、目標電位V3にFETQ3の閾値電圧を加えた一定電位となり、通信線L2の電位はコモンモードノイズ電位のままとなるため、通信線L1−L2間の電位差は、一定電圧(−Vc+閾値電圧)に制御される。
各通信線L1,L2にグランドラインの電位より低い電位のコモンモードノイズが重畳された場合、ダイオードD3,D4は逆バイアスとなるためグランドラインからFETQ3,Q4を通って通信線L1,L2に流れる電流は発生せず、一方でL1,L2よりも一定電圧Vcだけ電位が高い目標電位V1,V2が生成される。よって、送信データが値1(FETQ1,Q4がオン状態)であるときには、通信線L1の電位が、目標電位V1からFETQ1の閾値電圧を減じた一定電位となり、通信線L2の電位はコモンモードノイズ電位のままとなるため、通信線L1−L2間の電位差は、一定電圧(+Vc−閾値電圧)に制御される。
また、送信データが値0(FETQ2,Q3がオン状態)であるときには、通信線L1の電位はコモンモードノイズ電位のままとなり、通信線L2の電位が、目標電位V2からFETQ2の閾値電圧を減じた一定電位となり、通信線L1−L2間の電位差は、一定電圧(−Vc+閾値電圧)に制御される。
このように、目標電位生成手段としての電圧源11〜14を、カレントミラー回路を使って構成した際には、抵抗R11〜R14に定電流を流すことによって、通信線L1,L2よりも一定電圧Vcだけ電位が高いまたは低い目標電位V1〜V4を生成できることから、目標電位V1〜V4の生成のために、別途、高電圧を発生可能な外部電源を設ける必要はなく、出力端子To1,To2に接続される外部の通信線に電源電位を越えるコモンモードノイズが重畳されて、通信線L1,L2の電位が上昇したとしても、または出力端子To1,To2に接続される外部の通信線にグランドライン電位より低いコモンモードノイズが重畳されて、通信線L1,L2の電位が低下したとしても、通信線L1−L2間の電位差は、送信データの値に応じた一定電圧(+Vc−閾値電圧、又は、−Vc+閾値電圧)に保持される。
次に、駆動スイッチ21〜24及び駆動停止スイッチ31〜34を、FETを使って構成する際には、図2に例示するように、入力端子Ti1,Ti2を介して入力される入力信号(送信データ)をそのまま流す信号ラインとは別に、入力信号の信号レベル(換言すれば送信データの論理)を反転回路NOTにて反転して流す反転ラインを設ける。
また、駆動スイッチ21,22及び駆動停止スイッチ31,32は、pチャネルのMOSFETQ21,Q22,Q31,Q32にて構成し、FETQ21,Q31のソース、及び、FETQ22,Q32のソースを、それぞれ、FETQ1,Q2のゲートに接続すると共に、抵抗R1,R2を介して、電源ラインに接続する。
また、駆動スイッチ23,24及び駆動停止スイッチ33,34は、nチャネルのMOSFETQ23,Q24,Q33,Q34にて構成し、FETQ23,Q33のソース、及び、FETQ24,Q34のソースを、それぞれ、FETQ3,Q4のゲートに接続すると共に、抵抗R3,R4を介して、グランドラインに接地する。
そして、駆動スイッチ21〜24を構成するFETQ21〜Q24のドレインは、目標電位V1〜V4が発生する抵抗R11〜14の一端側に接続し、駆動停止スイッチ31〜34を構成するFETQ31〜Q34のドレインは、FETQ1〜Q4のソースに接続する。
また、FETQ21,Q23,Q32,Q34のゲートは、入力信号(送信データ)が反転されて流れる反転ラインに接続し、FETQ31,Q33,Q22,Q24のゲートは、入力信号(送信データ)がそのまま流れる信号ラインに接続する。
このように構成された図2の送信装置においては、送信データが値1であるとき、FETQ21,Q24,Q32,Q33がオン状態となって、FETQ1,Q4のゲートに目標電位V1,V4が入力され、FETQ1,Q4がオン状態、FETQ2,Q3がオフ状態となる。また、送信データが値0であるとき、FETQ22,Q23,Q31,Q34がオン状態となって、FETQ2,Q3のゲートに目標電位V2,V3が入力され、FETQ2,Q3がオン状態、FETQ1,Q4がオフ状態となる。
従って、図1に示した送信装置を、図2に示すようなカレントミラー回路やFETQ21〜Q24,Q31〜Q34を使って構成しても、上記と同様に動作することになり、上述した効果を得ることができる。
(差動電圧測定)
次に、本実施形態の送信装置を用いて送信データを差動伝送する際、その伝送路(外部の通信線)に電源電圧Vdを越えるコモンモードノイズが重畳されたときに、送信装置側及び受信装置側で得られる差動電圧を測定(シミュレーション)した。その測定結果を、図3に示す。
なお、この測定(シミュレーション)は、図4に示すように、本実施形態の送信装置の出力端子To1,To2に、コイルやコンデンサ等にて構成した疑似伝送路10を接続し、送信データを一定周期で反転させることで、送信装置から送信データを送信させ、更に、疑似伝送路10にコモンモードノイズを注入することにより行った。
図3は、この測定(シミュレーション)で得られた出力端子To1,To2毎の電圧(出力端各相電圧)、出力端子To1−To2間の差動電圧(出力端差動電圧)、及び、疑似伝送路10の終端での差動電圧(受信端差動電圧)を表している。電源電圧Vdは5Vとしている。
図3から明らかなように、出力端各相電圧は、疑似伝送路10に注入したコモンモードノイズによって、同相で大きく変動するが、出力端差動電圧は、この変動の影響を受けることなく、送信データの値に応じて変動している。また、受信端差動電圧についても、コモンモードノイズの影響を受けることなく、出力端差動電圧に対応して変化している。
従って、この測定(シミュレーション)結果からも、本実施形態の送信装置によれば、通信線に電源電圧Vdを越えるコモンモードノイズが重畳された場合であっても、送信データを正常に差動伝送できることが判る。
なお、図4に示した送信装置は、図1に示した送信装置において、電圧源11〜14を、カレントミラー回路を使って構成したものを表しているが、この送信装置の構成は、図1,図2に示した送信装置を組み合わせたものであるため、図1、2と同様の符号を付与し、説明は省略する。
[第2実施形態]
図5は、本発明(詳しくは請求項4)が適用された第2実施形態の送信装置全体の構成を表す電気回路図である。
本実施形態の送信装置は、第1実施形態の図2に示したものと略同様に構成されており、図2に示したものと異なる点は、第1,第2正極側出力素子部及び第1,第2負極側出力素子部を構成しているFETQ1〜Q4に対し並列に、FETQ61〜Q64を接続し、通信線L1,L2に電源電圧Vdを越える正極性又は負極性のコモンモードノイズが重畳された際に、ダイオードD61〜D64を介して通信線−電源ライン間若しくはグランドライン−通信線間に電流を流すことで、通信線L1,L2の電位が電源電圧Vdの電圧範囲を越えて変化するのを防止するようにした点である。
すなわち、本実施形態の送信装置において、FETQ61,Q62は、pチャネルMOSFETにて構成されており、ソース及びゲートが、それぞれ、FETQ1,Q2のソース及びゲートに接続され、ドレインがダイオードD61,D62を介して電源ラインに接続されている。なお、ダイオードD61,D62は、アノードがFETQ61,Q62のドレインに接続され、カソードが電源ラインに接続されている。
また、FETQ63,Q64は、nチャネルMOSFETにて構成されており、ソース及びゲートが、それぞれ、FETQ3,Q4のソース及びゲートに接続され、ドレインがダイオードD61,D62を介してグランドラインに接地されている。なお、ダイオードD63,D64は、カソードがFETQ63,Q64のドレインに接続され、アノードがグランドラインに接地されている。
このため、通信線L1,L2に電源ラインの電位を越えるコモンモードノイズが重畳された際に、FETQ61,Q62は、それぞれFETQ1,Q2がオン状態であるときにゲート電位が抵抗R1,R2により電源電位側に引かれてソース電位より低くなるためオン状態となり、ダイオードD61,D62を介して通信線L1,L2から電源ラインへと電流を流すことで、通信線L1,L2の電位を、電源ラインよりもダイオードD61,D62の順方向電圧だけ低い上限電位以下に制限するよう動作する。FETQ61,62はそれぞれ、FETQ1,Q2がオフ状態であるとき、すなわちQ31,Q32がオン状態のときゲートとソースが同電位となり、オフ状態となる。
また、通信線L1,L2にグランドラインの電位よりも低い負極性のコモンモードノイズが重畳された際に、FETQ63,Q64は、それぞれFETQ3,Q4がオン状態であるときにゲート電位が抵抗R3,R4によりグランドライン電位側に引かれてソース電位より高くなるためオン状態となり、ダイオードD63,D64を介してグランドラインから通信線L1,L2へと電流を流すことで、通信線L1,L2の電位を、グランドラインよりもダイオードD63,D64の順方向電圧だけ高い下限電位以上に制限するよう動作する。FETQ63,64はそれぞれ、FETQ3,Q4がオフ状態であるとき、すなわちQ33,Q34がオン状態のときゲートとソースが同電位となり、オフ状態となる。
従って、本実施形態の送信装置によれば、通信線L1,L2間の電位差(つまり差動電圧)を送信データの値に応じた一定電圧に制御できるだけでなく、コモンモードノイズによって各通信線L1,L2の電位が直流電源の電源電圧範囲から大きく逸脱して、受信装置側で送信データを受信できなくなるのを防止することができる。
なお、本実施形態においては、FETQ61,Q62及びダイオードD61,D62が、本発明の上限電位制限手段に相当し、FETQ63,Q64及びダイオードD63,D64が、本発明の下限電位制限手段に相当する。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて、種々の態様をとることができる。
例えば、上記実施形態では、差動通信用の通信線L1,L2に正/負の電圧を印加する第1,第2正極側出力素子部、及び、第1,第2負極側出力素子部には、nチャネル若しくはpチャネルのMOSFETからなるソースフォロワ回路を用いるものとして説明したが、これら各出力素子部には、NPN型若しくはPNP型のバイポーラトランジスタからなるエミッタフォロワ回路を用いるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、各通信線L1,L2の電位を基準として、各通信線L1,L2よりも一定電圧Vcだけ高い目標電位V2,V1と、各通信線L1,L2よりも一定電圧Vcだけ低い目標電位V4,V3とを生成し、送信データの値に応じて、目標電位V1,V4をFETQ1,Q4のゲートに印加するか、目標電位V2,V3をFETQ2,Q3のゲートに印加するかを切り換えることで、各通信線L1,L2間に一定電圧Vcに対応した所定の差動電圧を発生させるものとして説明したが、目標電位V1とV2、及び、目標電位V3とV4、の一方を生成し、その生成した目標電位V1とV2若しくはV3とV4を、対応するFETQ1,Q2若しくはFETQ3,Q4のゲートに印加することで、各通信線L1,L2間に差動電圧を発生させるようにしてもよい。
そして、このようにした場合には、通信線L1,L2にグランド電位よりも電位が低いコモンモードノイズが重畳されたとき、或いは、通信線L1,L2に正極側電源ラインよりも電位が高いコモンモードノイズが重畳されたときに、差動通信を正常に実行できなくなるのを防止できることから、通信線L1,L2に重畳されるコモンモードノイズの電位が正/負のいずれかとなる条件下で利用するようにすればよい。
L1,L2…通信線、Q1〜Q4・・・FET、D1〜D4・・・ダイオード、R1〜R4・・・抵抗、Ti1,Ti2…入力端子、To1,To2…出力端子、21〜24・・・駆動スイッチ、Q21〜Q24…FET、31〜34・・・駆動停止スイッチ、Q31〜Q34…FET、11〜14・・・電圧源、Q41〜Q43,Q51〜Q53・・・FET、R11〜R14・・・抵抗、D11〜D14・・・ダイオード、NOT・・・反転回路、10・・・疑似伝送路。

Claims (4)

  1. 差動通信用の第1通信線及び第2通信線と、直流電源の正極側に接続された正極側電源ラインとの間にそれぞれ設けられた第1正極側出力素子部及び第2正極側出力素子部と、
    前記第1通信線及び第2通信線と、前記直流電源の負極側に接続された負極側電源ラインとの間にそれぞれ設けられた第1負極側出力素子部及び第2負極側出力素子部と、
    外部から入力される送信データの値に応じて、前記第1正極側出力素子部と前記第2負極側出力素子部、又は、前記第2正極側出力素子部と前記第1負極側出力素子部、を駆動することで、前記第1通信線と前記第2通信線との間に差動電圧を印加し、前記送信データを差動伝送させる駆動手段と、
    を備えた差動通信用送信装置において、
    前記第1通信線及び第2通信線の電位を基準電位として、前記第1通信線及び第2通信線よりも一定電圧だけ高い第1目標電位及び第2目標電位と、前記第1通信線及び第2通信線よりも一定電圧だけ低い第3目標電位及び第4目標電位と、の少なくとも一方を生成する目標電位生成手段を備え、
    前記駆動手段は、
    前記第1正極側出力素子部と前記第2負極側出力素子部を駆動するときには、少なくとも、前記第1正極側出力素子部の制御端子に前記第2目標電位を入力するか、或いは、前記第2負極側出力素子部の制御端子に前記第3目標電位を入力することにより、前記第1通信線と前記第2通信線との間に、前記一定電圧に対応した差動電圧を発生させ、
    前記第2正極側出力素子部と前記第1負極側出力素子部を駆動するときには、少なくとも、前記第2正極側出力素子部の制御端子に前記第1目標電位を入力するか、或いは、前記第1負極側出力素子部の制御端子に前記第4目標電位を入力することにより、前記第1通信線と前記第2通信線との間に、前記一定電圧に対応し、且つ、前記第1正極側出力素子部と前記第2負極側出力素子部の駆動時とは異なる極性の差動電圧を発生させることを特徴とする差動通信用送信装置。
  2. 前記各出力素子部は、前記各通信線にFETのソース又はバイポーラトランジスタのエミッタを接続してなるソースフォロワ回路又はエミッタフォロワ回路にて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の差動通信用送信装置。
  3. 前記目標電位生成手段は、
    前記正極側電源ラインと前記負極側電源ラインとの間に設けられた定電流回路と、
    該定電流回路にカレントミラー回路を介して接続された2つの電流経路と、
    該2つの電流経路にそれぞれ設けられた一対の抵抗と、
    を備え、前記2つの電流経路において、前記一対の抵抗の接続点に前記第1通信線及び第2通信線をそれぞれ接続することにより、前記各抵抗の前記接続点とは反対側に、前記第1通信線又は第2通信線の電位を基準電位とする前記各目標電位を発生するよう構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の差動通信用送信装置。
  4. 前記第1正極側出力素子部及び第2正極側出力素子部には、それぞれ、前記第1通信線及び第2通信線の電位を前記正極側電源ラインの電位に対応した上限電位以下に制限する上限電位制限手段が並列接続され、
    前記第1負極側出力素子部及び第2負極側出力素子部には、それぞれ、前記第1通信線及び第2通信線の電位を前記負極側電源ラインの電位に対応した下限電位以上に制限する下限電位制限手段が並列接続されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の差動通信用送信装置。
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