JP2011119425A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011119425A
JP2011119425A JP2009275148A JP2009275148A JP2011119425A JP 2011119425 A JP2011119425 A JP 2011119425A JP 2009275148 A JP2009275148 A JP 2009275148A JP 2009275148 A JP2009275148 A JP 2009275148A JP 2011119425 A JP2011119425 A JP 2011119425A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
semiconductor
semiconductor region
semiconductor device
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009275148A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5528076B2 (ja
Inventor
Hiroshi Yanagawa
洋 柳川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Electronics Corp
Original Assignee
Renesas Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Electronics Corp filed Critical Renesas Electronics Corp
Priority to JP2009275148A priority Critical patent/JP5528076B2/ja
Publication of JP2011119425A publication Critical patent/JP2011119425A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5528076B2 publication Critical patent/JP5528076B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Abstract

【課題】低チャネル抵抗かつ高耐圧の半導体装置を提供すること。
【解決手段】本発明は、n型+の半導体基板11上にp型のコラム領域14(コラム領域本体部14a及びストライプ部14b)と、コラム領域14を囲むn−型のドリフト領域12が柱状に形成される。ドリフト領域12にコラム領域14を囲んで形成されたトレンチ内は、ゲート絶縁膜17で覆われる。ゲート絶縁膜17を介してトレンチ内にはゲート電極16が充填される。ストライプ部14bは、コラム領域本体部14aからゲート電極16方向に延在して形成される。ドリフト領域12及びコラム領域14の上にはベース領域13が形成され、その表面層にはソース領域15が形成される。ストライプ部14bは、コラム領域本体部14aの側面とゲート電極16の側面との間の距離が最大となる位置に形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置に関し、特に、トレンチゲート構造を有する半導体装置に関する。
近年、低オン抵抗化および高耐圧化を実現するために、スーパージャンクション構造を有するトレンチゲート構造の縦型パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)が形成された半導体装置が知られている。このような半導体装置の例が特許文献1〜3に開示されている。
まず、特許文献1にかかる半導体装置について説明する。図7は特許文献1にかかる半導体装置の構造を模式的に示す要部断面図である。図8は、この半導体装置に形成されるパワーMOSFET300のレイアウトを模式的に示す要部平面図である。なお、図7は、図8のVII−VII線における断面図である。また、図8では、半導体表面の構成を説明するため、後述するソース電極38及び層間絶縁膜39を省略している。
図7に示すように、パワーMOSFET300は、n+型の半導体基板31上に、n−型のドリフト領域32が形成されている。ドリフト領域32は、パワーMOSFET300のドレインとして動作する。ドリフト領域32上には、p型のベース領域33が形成されている。ベース領域33は、パワーMOSFET300の動作時に、ゲート電極36近傍にチャネルが形成される領域である。また、ドリフト領域32内には、p型のコラム領域34が設けられている。コラム領域34は、ベース領域33に接するとともに、ドリフト領域32内深く設けられている。ベース領域33上であって、ゲート電極36に挟まれる領域には、n+型のソース領域35が形成されている。
また、パワーMOSFET300には、ソース領域35及びベース領域33よりも深い位置まで達するゲートトレンチが形成されている。このゲートトレンチの内部にはゲート絶縁膜37を介して、ポリシリコンからなるゲート電極36が形成されている。また図8に示すように、ゲート電極36の平面パターンはメッシュ状に形成されている。ソース領域35表面上にはソース電極38が形成されている。ソース電極38とゲート電極36との間には、層間絶縁膜39が形成されており、電気的に絶縁分離されている。
図8に示すように、コラム領域34は、ほぼ矩形に形成され、かつ等間隔に配置されている。また、p型のコラム領域34とn型のドリフト領域32とが交互に配置されることで、スーパージャンクション構造を構成している。
続いて、パワーMOSFET300の動作について説明する。パワーMOSFET300の動作は、ゲート−ソース間にバイアス電圧を印加しない状態で、ドレイン−ソース間に逆バイアス電圧が印加される場合、ドレイン電極(不図示)とソース電極38との間には電流が流れないオフ状態となる。パワーMOSFET300のゲート−ソース間にバイアス電圧が印加される場合には、ゲート電極36とベース領域33の接合面にチャネルが形成され、ソース電極38とドレイン電極(不図示)の間で電荷が移動しオン状態となる。
パワーMOSFET300では、ベース領域33の下に、同じ導電型のコラム領域34が配置されている。そのため、コラム領域34とゲート電極36との間に狭いチャネルが形成される。パワーMOSFET300では、コラム領域34とソース領域35とを同心矩形状に配置するようにして、チャネル厚さd(図7)を一定にしている。これにより、例えばソース領域35を矩形、コラム領域34を円形とした場合に比べて、均一なチャネル厚さが得られやすい。従って、より均一にオン電流を流すことができるので、オン抵抗の上昇を抑制することができる。
次に、特許文献2にかかる半導体装置について説明する。図9は、この半導体装置の構造を模式的に示す要部断面図である。図10は、図9のX−X線におけるこの半導体装置の断面を斜上方から見た場合の構造を模式的に示す要部斜視図である。
図9及び図10に示すように、パワーMOSFET400は、n+型ドレイン層41、n型ピラー領域42、p型ピラー領域43、ドレイン電極44、p型ベース領域45、n型ソース領域46、p型ガードリング領域47、ゲート絶縁膜48、ゲート電極49、ソース電極50を有する。パワーMOSFET400は、n+型ドレイン層41の主面上に、n型ピラー領域42とp型ピラー領域43とが交互配置されてなるスーパージャンクション構造を備えている。
n型ピラー領域42上には、p型ベース領域45が形成されている。p型ベース領域45上にはn型ソース領域46が形成されている。p型ピラー領域43上には、p型ピラー領域43よりも高濃度なp型ガードリング領域47が形成されている。n型ソース領域46及びp型ベース領域45を貫通して、p型ガードリング領域47と接し、かつn型ピラー領域42に達するゲートトレンチが形成されている。そのゲートトレンチには、ゲート絶縁膜48を介して、ゲート電極49が形成されている。
すなわち、パワーMOSFET400は、ゲート電極49が、n型ソース領域46とp型ガードリング領域47とに挟まれた構造となっている。
次に、特許文献3にかかる半導体装置について説明する。図11は、この半導体装置の構造を模式的に示す要部斜視図である。図12は、この半導体装置に形成されるパワーMOSFET500のレイアウトを模式的に示す要部平面図である。なお、図12では、半導体表面の構成を説明するため、後述する絶縁膜57、制御電極(ゲート電極)58及びソース電極59は省略している。
n+型の半導体層52の主面上に、n型ピラー領域53及びp型ピラー領域54が設けられている。すなわち、パワーMOSFET500は、n型ピラー領域53とp型ピラー領域54とが繰り返されたスーパージャンクション構造を有している(図11)。p型ピラー領域54は千鳥に配置され、角部が丸まった四角柱状を呈している。また、p型ピラー領域54はn型ピラー領域53に囲まれ、n型ピラー領域53とp型ピラー領域54とはpn接合部を形成している(図12)。半導体層52の主面の反対側の面には、ドレイン電極51が設けられている(図11)。
p型ピラー領域54の上部には、1列おきに、プレーナ状のp型のベース領域55が周期的に設けられている。また、ベース領域55は、4つの丸まった角部55aを有する四角形状を呈している。ベース領域55も、p型ピラー領域54と同様に、n型ピラー領域53と隣接してpn接合部を形成している。また、上部にベース領域55が形成されていないp型ピラー領域54は、その上部に隣り合う4つのベース領域55の角部55aが延在している。ベース領域55の表面には、n+型のソース領域56がリング状に設けられている(図12)。
ソース領域56の内側のベース領域55及びソース領域56の内周側の一部の上には、ソース電極59が設けられ、ソース領域56と電気的に接続されている。n型ピラー領域53から、ベース領域55を経てソース領域56に至る部分の上には、絶縁膜57が設けられている。なお、絶縁膜57は、チャネル(n型ピラー領域53とソース領域56との間のベース領域55表面)の上に形成されるゲート絶縁膜と、ゲート電極(制御電極)とソース電極間の層間絶縁膜と、をまとめて表したものである(図11)。
絶縁膜57の上には、ソース電極59と離間して、格子状の制御電極58が設けられている。従って、ベース領域55は制御電極58の開口部の下に設けられている。また、隣り合う4つのベース領域55の角部55aが向き合わされた部分に設けられたp型ピラー領域54は、制御電極58の交差部分の下に位置している。
パワーMOSFET500では、p型ピラー領域54が、ベース領域55の真下に設けられている。また、p型ピラー領域54は、n型ピラー領域53中に千鳥に配置され、n型ピラー領域53の横方向の広がりを規制している。そのため、チャネルからn型ピラー領域53に流れ込んだ電子が、ベース領域55の下方でn型ピラー領域53中を横方向に広がることが規制される。これにより、低オン抵抗化が実現できるとしている。
さらに、格子状に形成された制御電極58の交差部の下にあたるベース領域55の角部55aにp型ピラー領域54を設けている。これにより、ベース領域55の角部55aへの電界集中が緩和され、高耐圧化が可能であるとしている。
特開2008−300420号公報 特開2007−149736号公報 特開2007−150142号公報
しかし、特許文献1のパワーMOSFET300では、矩形(多角形)のコーナー部のチャネル厚さに対する配慮の点で十分ではない。図7に示すように、ソース領域35の直線部a3におけるチャネル厚さd3は、コーナー部b3におけるチャネル厚さd4よりも小さくなる。よって、コーナー部b3は直線部a3に比べて低抵抗となり、オン電流が流れやすくなる。従って、コーナー部b3へ電流が集中し、素子破壊を招くおそれがある。
また、特許文献2のパワーMOSFET400は、特許文献1のパワーMOSFET300と比べて、p型ガードリング領域47を形成するため、ソース領域が形成される面積が小さくなり、チャネル抵抗が増加してしまう。特に、低圧品(例えば60V品)では、ソース領域の抵抗は、チャネル抵抗全体に対して大きな寄与率をもつため、ソース領域を大幅に削減することはできない。
さらに、特許文献3のパワーMOSFET500は、格子状に形成された制御電極58の交差部の下にあたるベース領域55の角部55aへ電界集中を避けるため、角部55aに流れるオン電流を、p型ピラー領域54で遮断している。このp型ピラー領域54は、角部55aのみならず、ゲート電極(制御電極58)の直下にも形成されているため、この部分のオン電流も遮断してしまう。従って、パワーMOSFET500の構造はチャネル抵抗の増加を招いてしまう。
本発明の一態様である半導体装置は、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板上に柱状に形成され、前記第1導電型とは逆の導電型である第2導電型の第1半導体領域と、前記半導体基板上に前記第1半導体領域を囲んで柱状に形成された前記第1導電型の第2半導体領域と、前記第2半導体領域に前記第1半導体領域を囲んで形成されたトレンチ内を覆う絶縁膜と、前記絶縁膜を介して前記トレンチ内に充填された電極と、前記第1半導体領域から前記電極方向に延在する前記第2導電型の第3半導体領域と、前記第1乃至3半導体領域上に形成された前記第2導電型の第4半導体領域と、前記第4半導体領域の表面層に形成された前記第1導電型の第5半導体領域と、を少なくとも備え、前記第3半導体領域は、前記第1半導体領域の側面と前記電極の側面との間の距離が最大となる位置に形成されるものである。この半導体装置では、前記第1半導体領域の側面と前記電極の側面との間の距離が最大となる位置、すなわち、実質的なチャネル厚さが大きくなる位置に前記第3半導体領域を形成することで、この位置における電流経路を遮断する。これにより、この位置への電流集中を防止し、チャネル抵抗を増加させることなく、耐圧の低下を防止できる。
本発明によれば、低チャネル抵抗かつ高耐圧の半導体装置を提供することができる。
実施の形態1にかかる半導体装置の平面構造を模式的に示す平面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置のパワーMOSFETの断面構造を模式的に示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置のパワーMOSFETの断面構造を模式的に示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の要部分解斜視図である。 実施の形態1にかかる半導体装置のコラム領域の斜視図である。 実施の形態1にかかる半導体装置に形成されるMOSFETの平面図である。 実施の形態2にかかる半導体装置の平面構造を模式的に示す平面図である。 実施の形態1又は2にかかる半導体装置のストライプ部をゲート電極よりも浅く形成した場合の転換例を示す要部断面図である 特許文献1にかかる半導体装置の構造を模式的に示す要部断面図である。 特許文献1にかかる半導体装置に形成されるパワーMOSFETのレイアウトを模式的に示す要部平面図である。 特許文献2にかかる半導体装置の構造を模式的に示す要部断面図である。 特許文献2にかかる半導体装置の構造を模式的に示す要部斜視図である。 特許文献3にかかる半導体装置の構造を模式的に示す要部斜視図である。 特許文献3にかかる半導体装置に形成されるパワーMOSFETのレイアウトを模式的に示す要部平面図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。実施の形態1にかかる半導体装置は、スーパージャンクション構造及びトレンチゲート構造の縦型パワーMOSFETを有する半導体装置である。図1は、実施の形態1にかかる半導体装置の平面構造を模式的に示す平面図である。図2Aは、図1のIIA−IIA線における半導体装置のパワーMOSFET100の断面構造を模式的に示す断面図である。図2Bは、図1のIIB−IIB線における半導体装置のパワーMOSFET100の断面構造を模式的に示す断面図である。図3Aは、パワーMOSFET100の要部分解斜視図である。図3Bは、パワーMOSFET100のコラム領域の要部分解斜視図である。
まず、パワーMOSFET100の平面構造について説明する。図1に示すように、本実施の形態にかかる半導体装置は、パワーMOSFET100が千鳥に配置されている。それぞれのパワーMOSFET100の間には、メッシュ状にゲート電極16が形成されている。パワーMOSFET100には、コラム領域14が形成されている。コラム領域14は、パワーMOSFET100の中央部に形成されたコラム領域本体部14aと、コラム領域本体部14aからパワーMOSFET100の外側方向へ放射状に延在する4本のストライプ部14bと、により構成される。
続いて、パワーMOSFET100の断面構造について説明する。パワーMOSFET100は、例えばn+型の半導体基板11を有する。半導体基板11上には、例えば、n−型のドリフト領域12とp型のコラム領域本体部14aとが交互に形成され、これらによりスーパージャンクション構造を構成する(図2A及び図2B)。なお、半導体基板11及びドリフト領域12は、パワーMOSFET100のドレインとして動作する。
また、コラム領域本体部14aの上部には、ストライプ部14bがゲート電極16へ向けて延在している(図2B)。コラム領域本体部14aとストライプ部14bとは、異形断面を有する柱状のコラム領域14を構成している。なお、コラム領域14の不純物濃度は、ドリフト領域12の不純物濃度に応じて設定される。また、例えばパワーMOSFET100のセルサイズが5μm角程度の場合、コラム領域本体部14aは3μm角程度、ストライプ部14bの幅は0.3μm程度である。さらに、ストライプ部14bは、ゲートトレンチよりも深い位置まで形成することにより、ゲート電極16の底部エッジへの電界集中を好適に緩和できる。
ドリフト領域12及びコラム領域14の上には、例えばp型のベース領域13が形成されている。ベース領域13の表面には、例えばn+型のソース領域15が形成されている。ここで、半導体基板11、ドリフト領域12、ベース領域13、コラム領域14及びソース領域は、例えばシリコンからなる(図2A及び図2B)。
そして、パワーMOSFET100には、ソース領域15及びベース領域13を貫通して、ドリフト領域12に達するゲートトレンチが形成されている。このゲートトレンチ内には、ゲート絶縁膜17を介して、ゲート電極16が形成されている。ゲート電極16は例えばポリシリコンからなる。ゲート絶縁膜17には、例えば酸化シリコン膜または窒化シリコン膜を用いることができる(図2A及び図2B)。
ソース領域15の上には、例えばアルミニウムからなるソース電極18が形成され、ソース領域15と電気的に接続されている。ゲート電極16及びゲート絶縁膜17の上には層間絶縁膜19が形成され、ゲート電極16とソース電極18とを電気的に分離している(図2A及び図2B)。なお、図2A及び図2Bでは、ソース電極18はベース領域13及び層間絶縁膜19の上にも形成されているが、これは必須ではなく、ソース領域15と電気的に接続されるように形成されていればよい。さらに、層間絶縁膜19は、ソース領域15の一部を覆っているが、これも必須ではなく、ゲート電極16とソース電極18とが電気的に分離されるように形成されていればよい。なお、上記説明ではコラム領域本体部14aとストライプ部14bの深さが異なることで説明したが、両者14a,14bを同じ深さとしても構わない。
要するに、本実施の形態にかかる半導体装置は、n型(第1導電型)の半導体基板11上に、p型(第2導電型)のコラム領域本体部14a(第1半導体領域)と、コラム領域本体部14a(第1半導体領域)を囲むn型(第1導電型)のドリフト領域12(第2半導体領域)と、が柱状に形成されている。ドリフト領域12(第2半導体領域)には、コラム領域本体部14a(第1半導体領域)を囲むゲートトレンチ(トレンチ)が形成されている。このゲートトレンチ(トレンチ)内は、ゲート絶縁膜17(絶縁膜)で覆われ、その内部にはゲート電極16(電極)が充填されている。そして、コラム領域本体部14a(第1半導体領域)からゲート電極16(電極)方向へ延在する、p型(第2導電型)のストライプ部14b(第3半導体領域)が形成されている。ドリフト領域12(第2半導体領域)及びコラム領域14(第1半導体領域及び第3半導体領域)の上にはp型(第2導電型)のベース領域13(第4半導体領域)が形成されている。ベース領域13(第4半導体領域)の表面層にはn型(第1導電型)のソース領域15(第5半導体領域)が形成されている。
次に、パワーMOSFET100の製造方法の一例について、図2A及び図2Bを参照して説明する。まず、半導体基板11上に、例えばエピタキシャル成長により、ドリフト領域12を形成する。続いて、ドリフト領域12上に、例えばエピタキシャル成長により、ベース領域13を形成する。
次いで、例えばフォトリソグラフィ及びRIE(Reactive Ion Etching)により、ベース領域13を貫通してドリフト領域12に達するゲートトレンチを形成する。続いて、例えば熱酸化により、ゲートトレンチの内壁面にゲート絶縁膜17を形成する。その後、ゲート絶縁膜17を介してゲートトレンチ内部に、ゲート電極16を形成する。
次いで、高エネルギーのイオン注入を2回に分けて行う。第1回目のイオン注入により第1のエネルギーを有するイオンを注入し、コラム領域本体部14aを形成する。続いて、第2回目のイオン注入工程により、第1のエネルギーよりも低い第2のエネルギーのイオンを注入し、ストライプ部14bを形成する。その後、熱処理を行う。なお、コラム領域14(コラム領域本体部14a及びストライプ部14b)は、ベース領域13よりも先に形成してもよい。また、コラム領域本体部14aが深い場合には、第1回目のイオン注入において適宜イオン注入を数回に分けて形成してもよい。
次いで、例えばイオン注入により、ベース領域13上にソース領域15を形成する。続いて、ゲート電極16を覆うように、層間絶縁膜19を形成する。その後、ベース領域13、ソース領域15及び層間絶縁膜19を覆うように、ソース電極18を形成する。最後に、半導体基板11の裏面に、ドレイン電極(不図示)を形成して、図2A及び図2Bに示すパワーMOSFET100を製造することができる。
次に、パワーMOSFET100の動作について説明する。図1に示すように、パワーMOSFET100のコラム領域本体部14aの輪郭k1と、ソース領域15の輪郭k2とは、同心の矩形である。すなわち、ゲート電極16の延在方向と輪郭k1の辺とは平行である。ストライプ部14bは、これらの輪郭k1と輪郭k2との間で、対応するコーナー同士を連結するように、放射状に形成されている。
図2A、図2B及び図3Aに示すように、コラム領域14(コラム領域本体部14a及びストライプ部14b)の上面は、ベース領域13に接している。このため、図3Bに示すように、コラム領域14のコーナー部b1(図1のb1)の内、ストライプ部14bの存在する部分では電流経路(図3Bの矢印線は、電子の流れの方向を示す。)が形成されないので、実質的なチャネル厚さd2は小さくなる。
よって、本構成によれば、コラム領域14の直線部a1(図1のa1)におけるチャネル厚さd1と、コーナー部b1のチャネル厚さd2と、の間のアンバランスを補正することができる。従って、オン電流をより均一に流すことができる。なお、ストライプ部14bを輪郭k1及び輪郭k2の対応するコーナー同士を連結するように設けると、チャネル厚が最大となる部分の電流経路を遮断できるので、オン電流の均一化に好適である。
また、本構成によれば、ソース領域15を削減する必要がないので、ソース領域の抵抗増加を防ぐことができる。また、ストライプ部14bは比較的細い直線状であり、かつ、コラム領域本体部14aの上部にのみ形成するので、ドリフト領域12が大幅に削減されることもなく、チャネル抵抗全体に与える影響を少なくすることができる。なお、図4のMOSFET100の平面図に示すように、コーナー部b1によるオン電流の補正量は、ストライプ部14bの幅Wやテーパ角αを適切に設定することにより、調整することができる。
すなわち本構成によれば、チャネル抵抗の増加を抑制しつつオン電流の均一化が可能であり、低チャネル抵抗かつ高耐圧の半導体装置を実現することができる。
実施の形態2
次に、実施の形態2にかかる半導体装置について説明する。図5は、実施の形態2にかかる半導体装置の平面構造を模式的に示す平面図である。図5に示すように、この半導体装置ではパワーMOSFET200が千鳥に形成されている。
パワーMOSFET200は、コラム領域本体部14aとソース領域15とが同心六角形状に形成されている。輪郭k3はコラム領域本体部14aの輪郭であり、輪郭k4はソース領域15の輪郭である。ストライプ部14bは輪郭k3と輪郭k4との間で対応するコーナー同士を連結するように、放射状に形成されている。その他の構成は図1、図2A及び図2Bに示すパワーMOSFET100と同様であるので、説明を省略する。
なお、パワーMOSFET200の製造方法についても、パワーMOSFET100と同様であるので、説明を省略する。
本構成によれば、パワーMOSFET100と同様に、コラム領域14のコーナー部b2の内、ストライプ部14bの存在する部分では電流経路が形成されず、チャネル厚さを実質的に小さくすることができる。これにより、ソース領域15の直線部a2におけるチャネル厚さと、コーナー部b2におけるチャネル厚さと、の間のアンバランスを補正できる。従って、オン電流をより均一化することができる。
その他の実施の形態
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、コラム領域14(コラム領域本体部14a)の下面は、半導体基板11と接していてもよいし、離間されてもよい。
ゲート電極16の底部エッジにおける電界集中が問題とならない場合には、図6に示すように、ストライプ部14bをゲート電極16よりも浅くしてもよい。図6は、ストライプ部14bをゲート電極16よりも浅く形成した場合の半導体装置100の転換例を示す要部断面図である。図6は、ストライプ部14bが形成される深さの他は、図2Bと同様であるので説明を省略する。
また、上述の実施の形態において、半導体からなる領域の導電型を相互に入れ換えても、本発明と同様の効果が得られることは言うまでもない。すなわち、p型とn型とを相互に入れ換えることができる。さらに、パワーMOSFETの平面配置は、千鳥に限られるものではない。
さらに、上述の実施の形態ではパワー半導体素子としてMOSFETを例に説明したが、MOSFETをIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)に入れ替えても、本発明と同様の効果が得られる。
11 半導体基板
12 ドリフト領域
13 ベース領域
14 コラム領域
14a コラム領域本体部
14b ストライプ部
15 ソース領域
16 ゲート電極
17 ゲート絶縁膜
18 ソース電極
19 層間絶縁膜
31 半導体基板
32 ドリフト領域
33 ベース領域
34 コラム領域
35 ソース領域
36 ゲート電極
37 ゲート絶縁膜
38 ソース電極
39 層間絶縁膜
41 n+型ドレイン層
42 n型ピラー領域
43 p型ピラー領域
44 ドレイン電極
45 p型ベース領域
46 n型ソース領域
47 p型ガードリング領域
48 ゲート絶縁膜
49 ゲート電極
50 ソース電極
51 ドレイン電極
52 半導体層
53 n型ピラー領域
54 p型ピラー領域
55 ベース領域
55a 角部
56 ソース領域
57 絶縁膜
58 制御電極
59 ソース電極
100、200、300、400、500 パワーMOSFET
a1〜3 直線部
b1〜3 コーナー部
d、d1〜d4 チャネル厚さ
k1〜k4 輪郭
α テーパ角
W ストライプ部の幅

Claims (17)

  1. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板上に柱状に形成され、前記第1導電型とは逆の導電型である第2導電型の第1半導体領域と、
    前記半導体基板上に前記第1半導体領域を囲んで柱状に形成された前記第1導電型の第2半導体領域と、
    前記第2半導体領域に前記第1半導体領域を囲んで形成されたトレンチ内を覆う絶縁膜と、
    前記絶縁膜を介して前記トレンチ内に充填された電極と、
    前記第1半導体領域から前記電極方向に延在する前記第2導電型の第3半導体領域と、
    前記第1乃至3半導体領域上に形成された前記第2導電型の第4半導体領域と、
    前記第4半導体領域の表面層に形成された前記第1導電型の第5半導体領域と、を少なくとも備え、
    前記第3半導体領域は、前記第1半導体領域の側面と前記電極の側面との間の距離が最大となる位置に形成される、
    半導体装置。
  2. 前記第1半導体領域は多角形の柱状に形成される、
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記電極は、前記第1半導体領域と同心かつ相似の前記多角形状に当該第1半導体領域を囲んで形成されたトレンチ内に充填される、
    請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第3半導体領域は、前記第1半導体領域にかかる前記多角形の頂点から前記電極方向に放射状に形成される、
    請求項2又は3に記載の半導体装置。
  5. 前記第3半導体領域は前記絶縁膜に接して形成される、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記第3半導体領域は、前記第1半導体領域にかかる前記多角形の頂点と、これに対応する前記電極にかかる前記多角形の頂点と、を前記絶縁膜を介して連結する、
    請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記多角形は、四角形または六角形である、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 前記第3半導体領域は、前記第1半導体領域と前記第4半導体領域との界面から一定の深さまで形成されている、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記第3半導体領域は、前記電極よりも浅い位置まで形成されている、
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載の半導体装置。
  10. 前記第3半導体領域は、前記電極よりも深い位置まで形成されている、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載の半導体装置。
  11. 前記第4半導体領域は、前記第1半導体領域及び前記第3半導体領域と接して形成される、
    請求項1乃至10のいずれか一項に記載の半導体装置。
  12. 前記第4半導体領域は、前記第1半導体領域と同心かつ相似の前記多角形の筒状に形成される、
    請求項1乃至11のいずれか一項に記載の半導体装置。
  13. 前記第1半導体領域は、前記半導体基板に接して形成される、
    請求項1乃至12のいずれか一項に記載の半導体装置。
  14. 前記第1半導体領域は、前記半導体基板と離間されて形成される、
    請求項1乃至12のいずれか一項に記載の半導体装置。
  15. 前記第3半導体領域は、前記電極に向かうに従って幅が太くなる、
    請求項1乃至14のいずれか一項に記載の半導体装置。
  16. 前記第1導電型はn型であり、前記第2導電型はp型である、
    請求項1乃至15のいずれか一項に記載の半導体装置。
  17. 前記第1導電型はp型であり、前記第2導電型はn型である、
    請求項1乃至15のいずれか一項に記載の半導体装置。
JP2009275148A 2009-12-03 2009-12-03 半導体装置 Expired - Fee Related JP5528076B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009275148A JP5528076B2 (ja) 2009-12-03 2009-12-03 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009275148A JP5528076B2 (ja) 2009-12-03 2009-12-03 半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011119425A true JP2011119425A (ja) 2011-06-16
JP5528076B2 JP5528076B2 (ja) 2014-06-25

Family

ID=44284422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009275148A Expired - Fee Related JP5528076B2 (ja) 2009-12-03 2009-12-03 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5528076B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013115385A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Rohm Co Ltd 半導体装置
CN112103346A (zh) * 2020-10-22 2020-12-18 东南大学 一种高击穿电压的沟槽功率器件及其制造方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04162572A (ja) * 1990-10-25 1992-06-08 Toshiba Corp 半導体装置
JPH07106558A (ja) * 1993-10-04 1995-04-21 Toshiba Corp 半導体装置
JP2001015448A (ja) * 1999-06-28 2001-01-19 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法
JP2005101560A (ja) * 2003-08-20 2005-04-14 Denso Corp 縦型半導体装置
JP2007103902A (ja) * 2005-09-07 2007-04-19 Nec Electronics Corp 半導体装置
JP2007150142A (ja) * 2005-11-30 2007-06-14 Toshiba Corp 半導体装置
JP2007300034A (ja) * 2006-05-02 2007-11-15 Toshiba Corp 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP2008235547A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Denso Corp 半導体装置およびそれに用いられる半導体チップ

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04162572A (ja) * 1990-10-25 1992-06-08 Toshiba Corp 半導体装置
JPH07106558A (ja) * 1993-10-04 1995-04-21 Toshiba Corp 半導体装置
JP2001015448A (ja) * 1999-06-28 2001-01-19 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法
JP2005101560A (ja) * 2003-08-20 2005-04-14 Denso Corp 縦型半導体装置
JP2007103902A (ja) * 2005-09-07 2007-04-19 Nec Electronics Corp 半導体装置
JP2007150142A (ja) * 2005-11-30 2007-06-14 Toshiba Corp 半導体装置
JP2007300034A (ja) * 2006-05-02 2007-11-15 Toshiba Corp 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP2008235547A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Denso Corp 半導体装置およびそれに用いられる半導体チップ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013115385A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Rohm Co Ltd 半導体装置
US9496384B2 (en) 2011-11-30 2016-11-15 Rohm Co., Ltd. Semiconductor device
US10553713B2 (en) 2011-11-30 2020-02-04 Rohm Co., Ltd. Semiconductor device
CN112103346A (zh) * 2020-10-22 2020-12-18 东南大学 一种高击穿电压的沟槽功率器件及其制造方法
CN112103346B (zh) * 2020-10-22 2024-04-19 东南大学 一种高击穿电压的沟槽功率器件及其制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5528076B2 (ja) 2014-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8957502B2 (en) Semiconductor device
JP5569162B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP4980663B2 (ja) 半導体装置および製造方法
JP4996848B2 (ja) 半導体装置
JP6369173B2 (ja) 縦型半導体装置およびその製造方法
US7605423B2 (en) Semiconductor device
JP4860929B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP6805620B2 (ja) 半導体装置
JP4289123B2 (ja) 半導体装置
JP2008182054A (ja) 半導体装置
JP2008294214A (ja) 半導体装置
JP4955958B2 (ja) 半導体装置
WO2016158015A1 (ja) 半導体装置
JP2010050161A (ja) 半導体装置
JP7165778B2 (ja) 半導体装置
JP2007335844A (ja) 半導体装置
WO2016046900A1 (ja) 炭化ケイ素半導体装置、炭化ケイ素半導体装置の製造方法及び炭化ケイ素半導体装置の設計方法
JP2018041853A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
TWI620326B (zh) 半導體裝置
JP6400202B2 (ja) 電力用半導体装置
JP5528076B2 (ja) 半導体装置
US20110169080A1 (en) Charge balance power device and manufacturing method thereof
JP2008227240A (ja) 半導体装置とその製造方法
JP6233012B2 (ja) 半導体装置
KR102554248B1 (ko) 수퍼 정션 반도체 장치 및 이의 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140408

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5528076

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees