JP2011118144A - 画像形成装置 - Google Patents

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弘 小山
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賢二 泉宮
Yumiko Azuma
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Abstract

【課題】リーダライタと記録媒体との通信異常が生じた場合でも、ダウンタイムを抑制し、また、ユニットなどの着脱可能な装置の使用履歴の管理を可能とする画像形成装置を提供する。
【解決手段】不揮発メモリ12は、リーダライタ部60、330によって読みだされたRFIDタグ70に記録された履歴情報を記憶する。そして、制御部11は、プリンタ部50に画像を形成させるとともに、画像の形成に応じて不揮発メモリ12に記憶された履歴情報を更新する。そして、制御部11は、リーダライタ部60、330とRFIDタグ70との通信に異常が発生したときに、プリンタ部50による画像の形成及び不揮発メモリ12における履歴情報の更新を引き続き実行可能に制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置においては、1又は複数の交換部品が1つのユニット(ORU(Operator Replacement Unit))に組み込まれて、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成されたものが用いられている。そして、この交換部品は、ユニットに対して交換可能に構成され、この交換部品については、交換時期を把握する必要があることから、どのくらい使用されたかについて管理される必要があった。
このような事情から、従来の画像形成装置は、ユニットにRFID(Radio Frequency Identification)タグを取り付けるとともに、画像形成装置本体側にこのRFIDタグに対して読み書きするためのリーダライタを設け、RFIDタグにおける部品の使用履歴等の情報を必要に応じて更新し、部品の交換時期を管理するようにしていた(特許文献1)。
特開2005−352000号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の画像形成装置では、リーダライタとRFIDタグなどの記録媒体との通信に異常が生じた場合には、ユニットの使用履歴の管理ができなくなるという理由で、画像形成機能は正常に発揮させることができるにもかかわらずこれを停止させていたので、画像形成機能の停止に伴うダウンタイムが発生し、生産性の低下を招いてしまっていた。また、通信異常が生じた場合でも画像形成機能を維持させることも行われていたが、RFIDタグに記憶されていた制御情報に含まれる履歴情報に基づく管理については機能を停止させてしまうので、結局はユニットの履歴管理を行うことができない。
本発明の課題は、リーダライタと記録媒体との通信異常が生じた場合でも、ダウンタイムを抑制し、また、ユニットなどの着脱可能な装置の使用履歴の管理を可能とする画像形成装置を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置において、
画像を形成するために使用される着脱可能な構成装置と、
前記構成装置に取り付けられ、該構成装置の使用履歴を示す履歴情報が記録されるとともに、通信により記録された情報の読み書きが可能な記録媒体と、
前記記録媒体との通信により、前記記録媒体に記録された情報の読み書きを行うリーダライタ部と、
前記リーダライタ部によって読み出された前記履歴情報を記憶する記憶部と、
前記画像形成部に画像を形成させ、該画像の形成に応じて前記記憶部に記憶された前記履歴情報を更新するとともに、前記リーダライタ部と前記記録媒体との通信に異常が発生したときに、前記画像形成部による画像の形成及び該画像の形成に伴う前記記憶部における履歴情報の更新を引き続き実行可能に制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、前記リーダライタ部と前記記録媒体との通信に異常が発生したときに、異常が発生した旨の異常発生情報を前記記憶部に記憶し、前記リーダライタ部と前記記録媒体との通信が正常に行われたとき、前記異常発生情報が前記記憶部に記憶されている場合には、前記記憶部に記憶された更新後の前記履歴情報を前記記録媒体に書き込むように前記リーダライタ部を制御することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、
前記記録媒体には、固有の識別情報が記録され、
前記記憶部には、前記履歴情報及び前記異常発生情報がそれぞれ識別情報毎に対応して記憶され、
前記制御部は、前記リーダライタ部と前記記録媒体との通信が正常に行われたとき、前記リーダライタ部によって前記記録媒体から読み出された識別情報に対応する異常発生情報が前記記憶部に記憶されている場合には、前記記憶部に記憶された更新後の当該識別情報に対応する履歴情報を前記記録媒体に書き込むように前記リーダライタ部を制御することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、所定の通常時通信条件の成立毎に、前記リーダライタ部に前記記録媒体との通信を行わせるとともに、前記リーダライタ部と前記記録媒体との通信に異常が発生した場合には、前記通常時通信条件とは異なる条件である異常時通信条件が成立したときに前記リーダライタ部に前記記録媒体との通信を行わせることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の画像形成装置において、
前記リーダライタ部と前記記録媒体との通信に異常が発生したときに、通信異常の発生を報知する報知部を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、リーダライタと記録媒体との通信異常が生じた場合でも、ダウンタイムを抑制し、また、ユニットなどの着脱可能な装置の使用履歴の管理を可能とする画像形成装置を提供することができる。
画像形成システムの機能的構成を示すブロック図である。 プリンタ部及び第2定着装置の内部構成を示す図である。 プリンタ部の内部構造を示す図である。 RFIDタグのデータ構成を説明する図である。 RFIDタグのデータ構成を説明する図である。 不揮発メモリに記憶されたデータテーブルを説明する図である。 RFIDタグに記録された情報の更新を行うタイミングを決定するためのフローチャートである。 RFIDタグに記録された情報の更新を行うための手順を示すフローチャートである。 履歴情報の更新を行うための手順を示すフローチャートである。 履歴情報の更新を行うための手順を示すフローチャートである。 通信異常が発生した旨を表示する画面を表す図である。 通信異常が発生した旨を表示する画面を表す図である。
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、発明の範囲は図示例に限定されない。
また、本発明の実施の形態では、構成する全ての装置全体として画像形成システムと称しているが、画像形成システムを構成している一部または全ての装置を画像形成装置と称することももちろん可能である。
画像形成システム1は、例えば、図1及び図2に示すように、画像形成装置100及び第2定着装置300を備えて構成されている。
画像形成装置100は、メイン制御基板10、操作部20、スキャナ部30、通信部40、プリンタ部50、リーダライタ部60、通信部80等を備えて構成されている。
メイン制御基板10は、制御部11、記憶部としての不揮発メモリ12等を備えて構成されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。制御部11のROMには、各種処理プログラムが記憶されており、制御部11のCPUは、ROMに記憶されている各種プログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムに従って画像形成装置100の各部の動作を制御する。
例えば、制御部11は、スキャナ部30や通信部40から画像データが入力されると、入力された画像データに各種画像処理を施して1ページ毎にプリンタ部50に出力し、画像形成を行わせる。画像処理としては、例えば、スキャナ部30から入力されたR、G、B画像データのC、M、Y、K画像データへの変換処理、通信部40を介してホスト装置200から入力された画像データを所定のページ記述言語によって画像形成装置100で画像形成可能なデータ形式のC、M、Y、Kの画像データに変換する処理等が挙げられる。
また、制御部11は、1ページ分の画像データの画像形成をプリンタ部50などに行わせる毎に、不揮発メモリ12に記憶されている各部品のカウンタ値をそれぞれ1インクリメントする。
なお、制御部11は、後述するように、例えば、5000ページ分の画像データの画像形成をプリンタ部50に行わせる毎、あるいは、電源オフの操作が行われる毎に、リーダライタ部60及び後述するリーダライタ部330により、不揮発メモリ12に記憶されている各部品のプリントカウンタ値を、各ユニットU1〜Un及び第2定着ユニットUaに取り付けられたRFIDタグ70に記録されている部品毎のプリントカウンタ値に書き込む。ここで、RFIDタグ70のプリントカウンタ値の更新は、1ページ分の画像データの画像形成毎に行ってもよく、また、ジョブ(操作部20又は通信部40を介してホスト装置200から指示された一連の画像形成)の終了後に一括して行うようにしてもよい。
また、制御部11は、画像形成装置100の電源が投入されたときに、後述する履歴情報更新処理を実行する(図9参照)。
また、制御部11は、プリントカウンタ値が交換時期となるカウント値であるか否かについて部品毎に適宜判定し、プリントカウンタ値が交換時期となるカウント値であると判定したときは、LCD22に表示するように制御する。
不揮発メモリ12は、制御部11からの指示に従って、各種データを記憶する。例えば、不揮発メモリ12は、プリントカウンタ値等を部品毎に管理するためのプリントカウンタ値管理テーブル(図6参照)を記憶している。
操作部20は、操作部制御部21、LCD(Liquid Crystal Display)22、タッチパネル23、テンキー24等を備えて構成されている。
操作部制御部21は、CPU等により構成され、制御部11からの表示信号を受信して、LCD22における表示制御を行う。また、LCD22上のタッチパネル23やテンキー24から入力される操作信号を制御部11へ出力する。
LCD22は、操作部制御部21から入力される表示信号の指示に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う表示部である。
タッチパネル23は、LCD22の上面を覆うように設置されており、ユーザの指などを用いた操作によって押圧入力された所望の入力位置を検出し、その検出信号を制御部11に出力する。
テンキー24は、数字キー等により構成され、ユーザのキー操作に伴う押下信号を制御部11に出力する。
スキャナ部30は、プラテンガラスと、CCD(Charge Coupled Device)と、光源とを備え、光源から原稿へ照明走査した光の反射光をCCDにより結像して光電変換することにより所定の位置にセットされた原稿の画像をR、G、B信号として読み取り、読み取ったアナログ画像信号をR、G、Bの画像データに変換して制御部11に出力する。
通信部40は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された伝送媒体に接続可能なインターフェースである。通信部40は、例えばLANカード等の通信制御カードにより構成され、LANケーブル等の通信回線を介して通信ネットワークに接続されたホスト装置200等の外部の装置との間で各種データの送受信を行う。
画像形成部としてのプリンタ部50は、電子写真プロセスにより、制御部11から入力された画像データに基づいて、用紙上にトナー像を形成する。
図3に、図2において示される画像形成装置100のプリンタ部50の要部構成を示す。図3に示すように、プリンタ部50は、制御部11により入力された画像データに基づき感光体ドラム51Y、51M、51C、51Kにレーザを露光して感光体ドラム上に潜像を書き込むレーザ部40Y、40M、40C、40Kと、Y、M、C、Kの各色のトナー像を形成する画像形成部50Y、50M、50C、50Kと、画像形成部50Y、50M、50C、50Kで形成されたトナー像が一時転写される中間転写体としての中間転写ベルト56と、用紙を中間転写ベルト56に形成されたトナー像と同期をとって2次転写ローラ59に搬送するレジストローラ58と、用紙上に中間転写ベルト56上に形成されたトナー像を2次転写する2次転写ローラ59と、用紙上にトナー像を定着させる定着部63と、用紙を排紙する排紙ローラ67と、を含んで構成されている。
画像形成部50Yは、感光体ドラム51Yと、現像器52Yと、帯電器53Yと、クリーナ54Yと、1次転写ローラ55Yとを備えて構成されている。画像形成部50M、50C、50Kも同様である。
ここで、プリンタ部50におけるプリント動作について説明する。まず、画像形成部50Yにおいて、感光体ドラム51Yが回転し、その表面が帯電器53Yにより帯電され、レーザ部40Yのレーザ光源の露光によりその帯電部分にYデータの画像の潜像が形成される。そして、現像器52Yによりその潜像部分が現像されイエローのトナー像が形成される。そのトナー像は1次転写ローラ55Yの圧接により中間転写ベルト56に一次転写される。トナー像は、出力対象の画像データに対応するイエローの像となる。一次転写されなかったトナーは、クリーナ54Yにより除去される。
画像形成部50M、50C、50Kについても同様に、マゼンダのトナー像、シアンのトナー像、黒のトナー像がそれぞれ同様に形成及び転写される。ローラ57、1次転写ローラ55Y、55M、55C、55K、2次転写ローラ59の回転により、中間転写ベルト56も回動され、YMCKのトナー像が中間転写ベルト56上に順に重ねられて転写される。また、給紙ローラ68A〜68Cの何れかの回動により給紙トレイ66A〜66Cの何れかから用紙が1枚ずつ搬送され、レジストローラ58の回転により2次転写ローラ59に搬送される。
2次転写ローラ59の圧接部を用紙が通過する時に、中間転写ベルト56上のYMCKのトナー像が用紙に二次転写される。YMCKのトナー像が転写された用紙は、定着部63を通過する。定着部63の加圧及び加熱により、YMCKのトナー像が用紙上に定着されてカラーのトナー像が形成される。画像形成された用紙は、排紙ローラ67により排出される。
両面に画像形成をする場合には、片面(表面)に画像形成された用紙が、搬送路切換板64により両面搬送ユニット65に送り込まれ、両面搬送ユニット65により面が反転され、画像形成されていない面(裏面)に再び画像形成するように、用紙がレジストローラ58により2次転写ローラ59に搬送され、画像形成される。両面に画像が形成され、トナーの定着が行われた用紙は、排紙ローラ67により、後述する第2定着装置300等に搬送される。
用紙への画像形成後、ベルトクリーニング62により、中間転写ベルト56上に残留したトナーが除去される。また、2次転写ローラ59に対して、図示しない電源からプラス極性の電流及びマイナス極性の電流を交互に切り換えて所定時間流すことにより、2次転写ローラ59に残留したトナーが中間転写ベルト56に再転写され、2次転写ローラ59のクリーニングが行われる。
上述したプリンタ部50の各部は、制御部11の指令により図示しない各種モータを介して駆動される。
ここで、上述のプリンタ部50は、構成装置としての着脱可能な一又は複数のユニットU1〜Unを用いて構成されている。ユニットU1〜Unは、一又は複数の部品を集約して個々のアセンブリにまとめたものである。例えば、レーザ部40Y、40M、40C、40Kのそれぞれを構成する部品をまとめたY、M、C、K各色毎の光学ユニット、画像形成部50Y、50M、50C、50Kのそれぞれを構成する部品をまとめたY、M、C、K各色毎の画像形成ユニット、定着部63を構成する部品をまとめた定着ユニット、1次転写ローラ55Y、55M、55C、55Kとローラ57と中間転写ベルト56のそれぞれを構成する部品をまとめた中間転写ユニット等の如くである。プリンタ部50の部品を交換する際には、サービスマン等により交換対象の部品が搭載されたユニットが引き出され交換対象の部品が交換される。
なお、構成装置は、本実施の形態のように、ユニットによって構成されるものに限らず、例えば、レーザ部40Yや画像形成部50Yなど、各部を構成する部品単独によって構成されるものとしてもよい。
本実施の形態において、プリンタ部50に装着される各ユニットU1〜Unには、記録媒体としてのRFIDタグ70が取り付けられている。RFIDタグ70は、例えば、定着ユニットに取り付けられたものでは、図4に示すように、RFIDタグ固有のシリアルNo.、定着ユニットに搭載されている部品毎のプリントカウンタ値、当該RFIDタグが未使用であるか否かを示す未使用タグ判別データ、ユニットの装着回数を示すユニット使用履歴データ、リーダライタ部60との通信異常が発生したときにその情報を記録するための通信異常履歴データ、シリアルNo.以外のデータについて、例えば、排他的論理和によって算出された値であるチェックSUM等を記録する。
ここで、シリアルNo.は、サービスマンが所有するリーダライタによって予め記録される。また、プリントカウンタ値は、サービスマンが部品交換を行った際に、交換した部品について0にリセットされる。また、プリンタ部50により5000ページ分の画像が形成される毎に、あるいは、サービスマンやユーザ等によって電源のオフ操作が行われる毎にリーダライタ部60によって各部品のプリントカウンタ値が更新される。また、未使用タグ判別データは、当該RFIDタグ70が未だリーダライタ部60によって読み書きされていない状態であるときは、初期値として「0」が予め記録されており、画像形成装置100に装着され、リーダライタ部60によって読み書きが行われると、リーダライタ部60によって既使用であることを示す「1」が記録される。また、ユニット使用履歴データは、当該RFIDタグ70の取り付けられたユニットが画像形成装置100に装着される毎に、リーダライタ部60によって1インクリメントされるものである。また、通信異常履歴データは、例えば、リーダライタ部60との通信不良が画像形成装置100の制御部11によって検出されたときに、その通信不良の内容がリーダライタ部60によって記録されるものである。通信不良は、例えば、RFIDタグ70からの応答がない場合などである。
リーダライタ部60は、RFID制御部61、アンテナ駆動回路621〜62n、アンテナ駆動回路332、アンテナ631〜63nを備えて構成される。アンテナ駆動回路621〜62n、アンテナ631〜63nは、それぞれユニットU1〜Unに対応している。また、アンテナ駆動回路332は、後述する第2定着装置300に設けられるアンテナ333とともに、第2定着ユニットUaに対応している。RFID制御部61は、制御部11からの指示に基づいてアンテナ駆動回路621〜62n及びアンテナ駆動回路332を制御し、アンテナ631〜63n及びアンテナ333を介してユニットU1〜Un及び第2定着ユニットUaのRFIDタグ70と無線通信によりデータ送受信を行う。そして、ユニットU1〜Un及び第2定着ユニットUaのRFIDタグ70へのデータの読み書きを行う。なお、リーダライタ部60では、所定時間毎にアンテナ631〜63n及びアンテナ333が正常に動作しているか否かの自己診断を行っており、異常の場合にはLCDにその旨の表示が行われる。
通信部80は、第2定着装置300などの外部装置との間で各種データの送受信を行う。
第2定着装置300は、画像形成装置100から排出された用紙を受け付けて、さらにトナー像を定着させる装置である。
第2定着装置300は、サブ制御基板310、通信部320、リーダライタ部330、第2定着部340等を備えて構成されている。
サブ制御基板310は、制御部311、不揮発メモリ312等を備えて構成されている。
制御部311は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。制御部311のROMには、各種処理プログラムが記憶されており、制御部311のCPUは、ROMに記憶されている各種プログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムに従って第2定着装置300の各部の動作を制御する。
例えば、制御部311は、画像形成装置100から通信部320を介して制御データが入力されると、第2定着部340を駆動して第2定着処理を行わせる。
不揮発メモリ312は、制御部311からの指示に従って、各種データを記憶する。
通信部320は、画像形成装置100との間で各種データの送受信を行う。
リーダライタ部330は、アンテナ333を備えて構成される。
図2に、第2定着装置300の要部構成を示す。第2定着装置300は、例えば、図2に示すように、用紙上にトナー像を定着させる第2定着部340と、用紙を排紙する排紙ローラ367とを備えて構成されている。
第2定着装置300では、画像形成装置100から受け付けられた用紙を、第2定着部340の加圧及び加熱により、YMCKのトナー像が用紙上にさらに定着される。そして、このように第2定着処理された用紙は、排紙ローラ367により排出される。
第2定着処理を施した後、両面に画像形成をする場合には、第2定着処理された用紙が、搬送路切換板364により画像形成装置100に送り込まれる。画像形成装置100に送り込まれた用紙は、前述のようにして面が反転され、再び画像形成される。両面に画像が形成され、第2定着処理が行われた用紙は、排紙ローラ367により、排紙トレイ69等に搬送される。
ここで、上述の第2定着部340は、着脱可能な第2定着ユニットUaを用いて構成されている。第2定着ユニットUaは、一又は複数の部品を集約して個々のアセンブリにまとめたものである。なお、第2定着装置300に取り付けられるユニットは1つに限らず、複数あってもよい。
第2定着ユニットUaには、上述したRFIDタグ70が取り付けられている。このRFIDタグ70も、プリンタ部50に装着される各ユニットU1〜Unに取り付けられるRFIDタグ70と同様、シリアルNo.、第2定着ユニットUaに搭載されている部品毎のプリントカウンタ値、未使用タグ判別データ、ユニット使用履歴データ、通信異常履歴データ、チェックSUM等を記録する。
ここで、例えば、プリンタ部50により5000ページ分の画像の形成が行われる毎に、あるいは、サービスマンやユーザ等の電源オフ操作が行われる毎にリーダライタ部60におけるアンテナ333の駆動制御によってリーダライタ部330により各部品のプリントカウンタ値が更新される。また、未使用タグ判別データは、リーダライタ部330によって読み書きが行われると、未使用であることを示す「0」から既使用であることを示す「1」に更新記録される。また、ユニット使用履歴データは、当該RFIDタグ70の取り付けられた第2定着ユニットUaが第2定着装置300に装着される毎に1インクリメントされるものである。また、通信異常履歴データは、例えば、リーダライタ部330との通信不良が画像形成装置100の制御部11によって検出されたときに、その通信不良の内容が記録されるものである。
次に、RFIDタグ70に記録される記録情報について、図4及び図5を参照しながら説明する。なお、本実施形態においては、定着部63に設けられた定着ユニットに取り付けられるRFIDタグ70について説明するが、第2定着ユニットUaや、他のユニットに取り付けられるRFIDタグ70も同様の構成となっているものとする。また、RFIDタグ70に記録される記録情報については、ユニットに設けられる部品等に応じて適宜設定されるものとする。
RFIDタグ70は、図4に示されるように、0〜63の64ブロックによって構成され、1ブロックあたり4バイトのメモリ容量を有している。このように構成されたRFIDタグ70は、シリアルNo.が0〜9ブロックに、ユニットに設けられる部品毎のプリントカウンタ値が10〜53ブロックに、未使用タグ判別データが54ブロックに、ユニット使用履歴データが55〜56ブロックに、通信異常履歴データが57〜61ブロックに、チェックSUMが62〜63にそれぞれ記録されている。
ところで、RFIDタグ70は、例えば、ユニットの着脱時や運搬時などにおいて、衝撃等により破損することがある。このような場合には、サービスマンによって新しいRFIDタグ70と交換することによって対応されることがある。
そして、交換された新しいRFIDタグ70は、サービスマンが所持する専用のリーダライタによって、破損されたRFIDタグ70に記録されたシリアルNo.と同一のシリアルNo.が記録される。
このようにしてサービスマンによってシリアルNo.が記録された新しいRFIDタグ70は、図5に示されるように、当該記録されたシリアルNo.以外のデータは、全て初期値である「0」が記録されている。そして、後述するように、新しいRFIDタグ70には、当該RFIDタグ70の取り付けられたユニットが画像形成装置100あるいは第2定着装置300に装着されたときに、不揮発メモリ12に記憶された情報が書き込まれる。
次に、メイン制御基板10の不揮発メモリ12に記憶されている記憶情報について、図6を参照しながら説明する。
不揮発メモリ12は、図6に示されるように、RFIDタグ70から読み出された、ユニットを構成する部品毎のプリントカウンタ値、ユニット使用履歴、通信異常履歴及び通信異常発生フラグなどが記憶されたプリントカウンタ値管理テーブルを有している。このプリントカウンタ値管理テーブルは、RFIDタグ70のシリアルNo.毎に各記憶情報が記憶されており、リーダライタ部60、330によって読み出されたRFIDタグ70のシリアルNo.に対応する記憶情報について更新が行われるように構成されている。すなわち、不揮発メモリ12には、今までにリーダライタ部60、330によって読みだされたことのあるRFIDタグ70のプリントカウンタ値等のデータが全て記憶されている。
ここで、通信異常発生フラグは、後述するように、リーダライタ部60、330とRFIDタグ70との通信に失敗したときなどの通信異常が生じたときにセットされるものである。この通信異常発生フラグは、その後、通信異常が生じたRFIDタグ70との通信が正常に行われるとクリアされる。
なお、図6に示されるのは、定着ユニットに取り付けられるRFIDタグ70から読み出されたデータが記憶されたプリントカウンタ値管理テーブルであるが、他のユニットに対応するプリントカウンタ値管理テーブルも同様に不揮発メモリ12に記憶されている。
次に、以上のように構成された画像形成システム1において、印刷が1ページ行われる毎に実行される処理について、図7を参照しながら説明する。
制御部11は、ROMに記憶されたタグ情報書込管理プログラムが読みだされてタグ情報書込管理処理が実行されると、リーダライタ部60、330とRFIDタグ70との間で通信エラーが発生した後であるか否かを判定する。すなわち、制御部11は、不揮発メモリ12のプリントカウンタ値管理テーブルを参照して、装着されているユニットU1〜Un及び第2定着ユニットUaに取り付けられている何れかのRFIDタグ70について通信異常が発生していることを示す通信異常発生フラグがセットされているかを判定する(ステップS101)。
制御部11は、通信エラーが発生した後であると判定したときは(ステップS101:Y)、ジョブが終了したか否かを判定する(ステップS102)。制御部11は、ジョブが終了したと判定したときは(ステップS102:Y)、ROMに記憶された後述するタグ情報書込プログラムを読み出してタグ情報書込処理を実行し(ステップS103)、この処理を終了する。また、制御部11は、ジョブが終了したと判定しないときは(ステップS102:N)は、ステップS103の処理を実行することなく、この処理を終了する。
一方、制御部11は、ステップS101において、通信エラーが発生した後であると判定しないとき、すなわち、装着されているユニットU1〜Un及び第2定着ユニットUaに取り付けられているRFIDタグ70に対応する何れの通信異常発生フラグもセットされていない場合には(ステップS101:N)、前回のタグ情報書込処理が実行されてから5000ページの印刷が行われたか否かを判定する(ステップS104)。制御部11は、前回のタグ情報書込処理が実行されてから5000ページの印刷が行われたと判定したときは(ステップS104:Y)、ステップS103の処理を実行した後、この処理を終了する。また、制御部11は、前回のタグ情報書込処理が実行されてから5000ページの印刷が行われたと判定しないときは(ステップS104:N)、ステップS103の処理を実行することなくこの処理を終了する。
本実施の形態では、このタグ情報書込管理処理を実行することにより、通信異常が発生した後は、通常よりも短い間隔でRFIDタグ70へのプリントカウンタ値の更新が行われるように構成されている。
また、本実施の形態では、通信異常が発生した後、所定のタイミングにて警告表示を行う。例えば、図11に示されるように、LCD22が報知部として機能して、通信異常の発生後、実行中のジョブが終了し、画像形成装置100が待機状態となったときに、RFIDタグ70について確認を促す表示を表示画面上に行うようにしてもよい。また、図12に示されるように、画像形成動作が継続不能となる他のエラーの発生(例えば、トナー切れや部品の寿命による交換要求)とともにRFIDタグ70について確認を促す表示をLCD22の表示画面上に行うようにしてもよい。なお、このRFIDタグ70について確認を促す表示を行うタイミングは上記に限らず、任意のタイミングで行うことができる。例えば、通信異常の発生と同時に表示させるようにしてもよい。
次に、タグ情報書込管理処理のステップS103で実行されるタグ情報書込処理について、図8を参照しながら説明する。なお、このタグ情報書込処理は、画像形成装置100に装着されたユニットU1〜Un及び第2定着装置300に装着された第2定着ユニットUaに取り付けられたRFIDタグ70毎に対応して実行される。また、このタグ情報書込処理は、画像形成装置100における電源オフ操作が行われたときにも実行される。
制御部11は、リトライ回数を示す変数Nに1を代入した後(ステップS301)、リーダライタ部60、330に対してRFIDタグ70へのアクセスを要求する(ステップS302)。
そして、制御部11は、リーダライタ部60、330によってRFIDタグ70からの応答(ACK)が読み取れたか否かを判定する(ステップS303)。制御部11は、リーダライタ部60、330によってRFIDタグ70からの応答が読み取れたと判定したときは(ステップS303:Y)、不揮発メモリ12に記憶されたプリントカウンタ値管理テーブルの当該アクセスが行われているRFIDタグ70のシリアルNo.に対応するプリントカウンタ値、ユニット使用履歴、通信異常履歴の各履歴データをRFIDタグ70に転送する処理を行う(ステップS304)。
そして、制御部11は、プリントカウンタ値管理テーブルを参照して当該アクセスが行われているRFIDタグ70のシリアルNo.に対応する通信異常発生フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS305)。制御部11は、通信異常発生フラグがセットされていると判定したときは(ステップS305:Y)、当該シリアルNo.に対応する通信異常発生フラグをクリアした後(ステップS306)、この処理を終了する。また、制御部11は、通信異常発生フラグがセットされていると判定しないときは(ステップS305:N)、ステップS306の処理を実行することなく、この処理を終了する。
一方、制御部11は、ステップS303において、リーダライタ部60、330によってRFIDタグ70からの応答が読み取れたと判定しないときは(ステップS303:N)、リトライ回数を示す変数Nが4以上であるか否か、すなわち、4回以上のアクセスが行われたか否かを判定する(ステップS307)。制御部11は、変数Nが4以上であると判定したときは(ステップS307:Y)、通信異常が発生したとして、通信が確立できなくなったRFIDタグ70のシリアルNo.に対応するプリントカウンタ値管理テーブルの通信異常発生フラグをセットし(ステップS308)、この処理を終了する。すなわち、ステップS308では、前回以前においてはアクセスできたが、今回アクセスできなかったRFIDタグ70のシリアルNo.に対応する通信異常発生フラグがセットされることとなる。また、制御部11は、ステップS307において、変数Nが4以上であると判定しないときは(ステップS307:N)、変数Nを「1」インクリメントし(ステップS309)、ステップS302の処理を実行する。
次に、画像形成装置100の電源が投入されたときに実行される処理について、図9及び図10を参照しながら説明する。なお、この処理は、画像形成装置100に装着されたユニットU1〜Un及び第2定着装置300に装着された第2定着ユニットUaに取り付けられたRFIDタグ70毎に対応して実行される。
制御部11は、ROMに記憶された履歴情報更新プログラムが読み出されて履歴情報更新処理が実行されると、リトライ回数を示す変数Nに1を代入した後(ステップS401)、リーダライタ部60、330に対してRFIDタグ70へのアクセスを要求する(ステップS402)。
そして、制御部11は、リーダライタ部60、330によってRFIDタグ70からの応答(ACK)が読み取れたか否かを判定する(ステップS403)。制御部11は、リーダライタ部60、330によってRFIDタグ70からの応答が読み取れたと判定したときは(ステップS403:Y)、ステップS404の処理を実行し、リーダライタ部60、330によってRFIDタグ70からの応答が読み取れたと判定しないときは(ステップS403:N)、ステップS414の処理を実行する。
制御部11は、ステップS404において、リーダライタ部60、330によってRFIDタグ70からシリアルNo.を読み出し(ステップS404)、不揮発メモリ12のプリントカウンタ値管理テーブルからリーダライタ部60、330によって読み取られたRFIDタグ70のシリアルNo.に対応するデータベースを検索する(ステップS405)。
そして、制御部11は、リーダライタ部60、330によって読み取られたRFIDタグ70のシリアルNo.は新規のものであるか、すなわち、読み取ったシリアルNo.に対応するデータベースがプリントカウンタ値管理テーブル上に存在しないものであるか否かを判定する(ステップS406)。
制御部11は、読み取ったシリアルNo.が新規のものであると判定したときは(ステップS406:Y)、不揮発メモリ12のプリントカウンタ値管理テーブルに当該読み取ったシリアルNo.に対応するデータベースを作成し(ステップS407)、この作成したデータベースを使用してユニットの使用履歴の管理を開始し(ステップS408)、この処理を終了する。
一方、制御部11は、読み取ったシリアルNo.が新規のものであると判定しないとき、すなわち、プリントカウンタ値管理テーブル上に読み取ったシリアルNo.に対応するデータベースが存在する場合は(ステップS406:N)、ステップS409の処理を実行する。
制御部11は、ステップS409において、プリントカウンタ値管理テーブルを参照して、シリアルNo.に対応する通信異常発生フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS409)。制御部11は、通信異常発生フラグがセットされていると判定したときは(ステップS409:Y)、不揮発メモリ12に記憶されたプリントカウンタ値管理テーブルの当該アクセスが行われているRFIDタグ70のシリアルNo.に対応するデータベース上のプリントカウンタ値、ユニット使用履歴、通信異常履歴の各履歴データをRFIDタグ70に転送する処理を行う(ステップS410)。そして、制御部11は、当該シリアルNo.に対応する通信異常発生フラグをクリアした後(ステップS411)、当該シリアルNo.に対応するデータベースを使用してユニットの使用履歴の管理を開始し(ステップS413)、この処理を終了する。
また、制御部11は、ステップS409において、通信異常発生フラグがセットされていると判定しないときは(ステップS409:Y)、リーダライタ部60、330によってRFIDタグ70からプリントカウンタ値等の履歴データを読み込み、不揮発メモリ12に記憶されたプリントカウンタ値管理テーブルの当該RFIDタグ70のシリアルNo.に対応するデータベースにその履歴データを上書きする(ステップS412)。そして、制御部11は、ステップS413の処理を実行した後に、この処理を終了する。
一方、制御部11は、ステップS414において、リトライ回数を示す変数Nが4以上であるか否か、すなわち、4回以上のアクセスが行われたか否かを判定する(ステップS414)。制御部11は、変数Nが4以上であると判定したときは(ステップS414:Y)、ユニットU1〜Unあるいは第2定着ユニットUaに取り付けられたRFIDタグ70のシリアルNo.が特定できないので、ユニットU1〜Unあるいは第2定着ユニットUaの使用履歴の管理を行うことができないため、エラー処理を実行して(ステップS415)、この処理を終了する。すなわち、制御部11は、エラー処理において、画像形成装置100における画像形成動作を停止させて、例えば、RFIDタグ70に不具合が生じていないか否かの確認を促す表示をLCD22上に表示させる。
なお、この場合において、画像形成動作を停止させず、読み取りができなかったリーダライタ部60、330に対応するユニットにおいて、前回接続が確立されているRFIDタグ70のシリアルNo.に対応するデータベースをプリントカウンタ値管理テーブルから読み出し、これに基づいて使用履歴の管理を開始させるようにしてもよい。
また、ユーザの操作によってシリアルNo.を選択し、選択したシリアルNo.に対応するデータベースに基づいて使用履歴の管理を開始させるようにしてもよい。
一方、制御部11は、ステップS414において、変数Nが4以上であると判定しないときは(ステップS414:N)、変数Nを「1」インクリメントし(ステップS416)、ステップS402の処理を実行する。
本実施の形態では、このように、画像形成動作を実行しているときに通信異常が発生しても画像形成動作を停止させるなどのエラー処理を実行せず、通信異常が発生した旨のフラグだけセットし、RFIDタグ70との通信が正常に行われるようになったときに、不揮発メモリ11に記憶されている履歴データをRFIDタグ70に転送することにより、RFIDタグ70によるユニットU1〜Un及び第2定着ユニットUaの管理を継続して行うことができるようになっている。
以上のように構成された画像形成システム1において、リーダライタ部60、330とRFIDタグ70との通信異常が発生してから、通信が復帰するまでの動作について説明する。
ここで、通信異常発生の原因としては、RFIDタグ70やリーダライタ部60、330にトナーやゴミなどの異物が付着したり、汚れたりしてリーダライタ部60、330とRFIDタグ70との通信が干渉され、一時的に通信不能となることが考えられる。また、RFIDタグ70とリーダライタ部60、330とがノイズの干渉によって一時的に通信不能となることも考えられる。また、画像形成システム1の設置環境や経年劣化あるいはユーザによる使用環境によって、一時的あるいは継続的に通信不能となることも考えられる。そして、ユニットの搬送や画像形成ユニット1への着脱作業において、RFIDタグ70が衝撃や振動により破損して恒久的に通信ができなくなることもある。
まず、リーダライタ部60、330とRFIDタグ70との通信において、一時的な通信異常が生じた場合の動作について説明する。
まず、画像制御装置100の制御部11は、例えば、ノイズの影響によりリーダライタ部60、330とRFIDタグ70との通信異常が発生したと判定すると、通信異常発生フラグのセットのみを行い、画像形成動作については抑止しない(図8、ステップS308参照)。そして、制御部11は、通常のRFIDタグ70へのアクセス間隔(5000ページ印刷毎)よりも短い間隔(ジョブ終了毎)で、RFIDタグ70とのアクセスが実行される(図7参照)。その後、制御部11は、ノイズの影響がなくなり、リーダライタ部60、330とRFIDタグ70との通信が復帰するようになると、不揮発メモリ12に記憶されたRFIDタグ70のシリアルNo.に対応する履歴データがRFIDタグ70に転送され、RFIDタグ70に基づくユニットU1〜Un及び第2定着ユニットUaの使用履歴管理を継続して行うことが可能となる。
このような場合には、ユーザは通信異常の発生に対して特に対処する必要はなく、また、画像形成動作については継続して行うことができるので、ダウンタイムの発生のおそれもない。
次に、RFIDタグ70が破損したことにより、恒久的に通信を行うことができなくなった場合の動作について説明する。
まず、画像制御装置100の制御部11は、リーダライタ部60、330とRFIDタグ70との通信異常が発生したと判定すると、通信異常発生フラグのセットのみを行い、画像形成動作については抑止しない(図8、ステップS308参照)。そして、制御部11は、通常のRFIDタグ70へのアクセス間隔(5000ページ印刷毎)よりも短い間隔(ジョブ終了毎)で、RFIDタグ70とのアクセスが実行される(図7参照)。しかしながら、RFIDタグ70は破損しているため、リーダライタ部60、330とRFIDタグ70とのアクセスが確立されることはない。この場合、例えば、図11や図12に示されるような警告表示によって通信異常が発生したことが報知されるので、ユーザはこれを見ることにより、RFIDタグ70の異常に気付き、画像形成ユニット1を使用しない任意のタイミングでサービスマンによるRFIDタグ70の交換を依頼することができる。
データが初期状態である交換に用いる新しいRFIDタグ70は、例えば、図5に示されるように、サービスマンが専用のリーダライタ装置を用いることによって、破損したRFIDタグ70のシリアルNo.と同一のシリアルNo.が予め入力される。
この新しいRFIDタグ70を、破損したRFIDタグ70に置き換えてユニットに取り付け、当該ユニットを画像形成装置100あるいは第2定着装置300に装着し、画像形成装置100の電源を投入すると、制御部11により履歴情報更新処理が実行され、この処理においてリーダライタ部60、330とRFIDタグ70との通信が確立される(図9、ステップS403:Y)。
すると、RFIDタグ70からシリアルNo.が読み出され、読み出したシリアルNo.に対応するデータベースが参照されると、RFIDタグ70の破損による通信異常の発生時にセットされた通信異常発生フラグが記憶されているため(ステップS409:Y)、不揮発メモリ12に記憶されたプリントカウンタ値管理テーブルの当該RFIDタグ70のシリアルNo.に対応する履歴データが新しく取り付けられたRFIDタグ70に転送され、新しいRFIDタグ70によるユニットU1〜Un及び第2定着ユニットUaの履歴管理が可能となる。
このように、ユーザは画像形成システム1を使用しない任意のタイミングで、RFIDタグ70の交換をサービスマンに依頼することができる一方、通信異常が発生しても画像形成動作については継続して行うことができるので、ダウンタイムが生じ難いものとなる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ユニットU1〜Un又は第2定着ユニットUaの使用履歴を示す履歴情報が記録されたRFIDタグ70が、画像を形成するために使用されるユニットU1〜Un及び第2定着ユニットUaに取り付けられる。そして、リーダライタ部60、330は、RFIDタグ70に記録された情報の読み書きを行う。そして、不揮発メモリ12は、リーダライタ部60、330によって読みだされた履歴情報を記憶する。そして、制御部11は、プリンタ部50に画像を形成させるとともに、画像の形成に応じて不揮発メモリ12に記憶された履歴情報を更新する。そして、制御部11は、リーダライタ部60、330とRFIDタグ70との通信に異常が発生したときに、プリンタ部50による画像の形成及び不揮発メモリ12における履歴情報の更新を引き続き実行可能に制御する。その結果、リーダライタ部とRFIDタグとの通信異常が生じた場合でも、画像形成動作を停止させることなく、ユニットの履歴を引き続き管理することができるので、ユニットの使用履歴の管理を可能にしつつ、画像形成動作の停止に伴うダウンタイムの発生を抑制することができ、生産性の低下を抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、制御部11は、リーダライタ部60、330とRFIDタグ70との通信に異常が発生したときに、通信異常発生フラグを不揮発メモリ12にセット(記憶)する。そして、制御部11は、リーダライタ部60、330とRFIDタグ70との通信が正常に行われたとき、通信異常発生フラグが不揮発メモリ12に記憶されている場合には、不揮発メモリ12に記憶された更新後の履歴情報をRFIDタグ70に書き込むようにリーダライタ部60、330を制御する。その結果、リーダライタ部とRFIDタグとの通信異常から復帰した際には、不揮発メモリにて更新された最新の履歴情報をRFIDタグにフィードバックさせることができるので、例えば、ユーザあるいはサービスマンによるRFIDタグへの履歴情報の書込み作業が不要であり、通信異常が発生したときにおけるユニットの履歴情報の管理について、ユーザあるいはサービスマンの作業コストを低減させることができる。
また、本実施の形態によれば、RFIDタグ70には、固有のシリアルNo.が記録される。そして、不揮発メモリ12には、履歴情報及び通信異常発生フラグがシリアルNo.毎に記憶される。そして、制御部11は、リーダライタ部60、330とRFIDタグ70との通信が正常に行われたとき、リーダライタ部60、330によってRFIDタグ70から読み出されたシリアルNo.に対応する通信異常発生フラグが不揮発メモリ12に記憶されている場合には、不揮発メモリ12に記憶された更新後の当該シリアルNo.に対応する履歴情報をRFIDタグ70に書き込むようにリーダライタ部60、330を制御する。その結果、同種の他のユニットと交換して画像形成装置を使用する状況下においても、通信異常が発生した対象であるユニットを正確に特定し、履歴情報をRFIDタグにフィードバックさせることができるので、管理するユニットの履歴情報が増大してもユニットの履歴情報の管理が煩雑となることがなく、ユーザあるいはサービスマンの管理作業コストが低減される。
また、本実施の形態によれば、制御部11は、5000ページの印刷毎に、リーダライタ部60、330にRFIDタグ70との通信を行わせる。そして、制御部11は、リーダライタ部60、330とRFIDタグ70との通信に異常が発生した場合には、ジョブ終了毎にリーダライタ部60、330にRFIDタグ70との通信を行わせる。その結果、例えば、通信の異常が一時的なものである場合に、通信異常である状態を早期に解消させることができる。
また、本実施の形態によれば、リーダライタ部60、330とRFIDタグ70との通信に異常が発生したときには、LCD22によって報知するので、ユーザはRFIDタグの不具合を認識でき、画像形成動作を行わない任意のタイミングで、例えば、サービスマンにメンテナンスを依頼する等が可能であり、ダウンタイムの発生を抑制しつつ、異常を早期に解消させることができる。
なお、本実施の形態において、記録媒体として非接触式のRFIDタグを用いたが、使用するIDタグは接触式であっても非接触式であってもよい。また、通信方式も、無線通信方式や赤外線通信方式など何れの通信方式も採用できる。また、情報を記録することができるものであれば、RFIDタグ以外の記録媒体であってもよい。
また、本実施の形態において、画像形成装置により排出された用紙などのシートに所定の処理を施す処理装置として、第2定着装置を適用したが、折り処理装置や製本装置など、画像が形成されたシートの後処理を行う装置であってもよい。
また、本実施の形態において、シリアルNo.毎に対応させてプリントカウンタ値等のデータを不揮発メモリに記憶するようにしたが、1つのシリアルNo.分のみデータの記憶を行うようにしてもよい。
また、本実施の形態において、リーダライタ部とRFIDタグとの通信異常が発生した後、通信が復帰したときに、不揮発メモリに記憶されていた履歴情報をRFIDタグに書き込むようにしたが、そのような機能を備えず、例えば、ユーザやサービスマンがPC等の端末を使用して不揮発メモリから履歴情報の読み出し、その読み出した履歴情報をRFIDタグへ書き込むことにより、RFIDタグに履歴情報をフィードバックさせるようにしてもよい。
また、本実施の形態において、通信異常の発生後は、通常時とは異なる条件でリーダライタ部とRFIDタグとのアクセスを行うようにしたが、通常時と通信異常発生後とでリーダライタ部とRFIDタグとのアクセス条件を同一にしてもよい。
また、本実施の形態において、通信異常が発生したときに、LCDにてRFIDタグの確認を促す表示を行うことで報知を行ったが、音声による報知や、LED等の発光体によって報知する態様としてもよい。また、報知を行わないものとしてもよい。
また、本実施形態では、第2定着装置300のリーダライタ部330に設けられたアンテナ333を駆動するためのアンテナ駆動回路332を画像形成装置100のリーダライタ部60に設け、画像形成装置100の制御部11によって第2定着装置300に設けられた第2定着ユニットUaのRFIDタグ70の読み書きの制御を行って第2定着ユニットUaのプリントカウント値の管理を行うようにしたが、第2定着装置300において第2定着ユニットUaのプリントカウンタ値の管理を行うようにしてもよい。すなわち、リーダライタ部330にアンテナ333を駆動するためのRFID制御部とアンテナ駆動回路を設け、リーダライタ部330と制御部311とを通信可能に接続する。そして、制御部311により、所定のタイミングで第2定着ユニットUaのRFIDタグ70へのプリントカウント値等の読み書きの制御を行うとともに、画像形成装置100の不揮発メモリ12に記憶されたプリントカウンタ値管理テーブルと同様のテーブルを不揮発メモリ312に備えて第2定着ユニットUaのプリントカウント値や通信異常の管理を行うようにしてもよい。
この場合において、例えば、本発明の実施の形態における画像形成装置100の制御部11にて実行される履歴情報更新処理、タグ情報書込管理処理及びタグ情報書込処理を、第2定着装置300の制御部311にて実行させることにより実現することができる。
また、プリントカウンタ値が交換時期となるカウント値となった場合は、画像形成装置100にその旨の情報を送信し、LCD22によって表示などをして報知を行うことが可能である。
1 画像形成システム
100 画像形成装置
10 メイン制御基板
11 制御部
12 不揮発メモリ
20 操作部
22 LCD
50 プリンタ部
U1〜Un ユニット
60 リーダライタ部
61 RFID制御部
63 定着部
70 RFIDタグ
300 第2定着装置
330 リーダライタ部
340 第2定着部
Ua 第2定着ユニット

Claims (5)

  1. 画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置において、
    画像を形成するために使用される着脱可能な構成装置と、
    前記構成装置に取り付けられ、該構成装置の使用履歴を示す履歴情報が記録されるとともに、通信により記録された情報の読み書きが可能な記録媒体と、
    前記記録媒体との通信により、前記記録媒体に記録された情報の読み書きを行うリーダライタ部と、
    前記リーダライタ部によって読み出された前記履歴情報を記憶する記憶部と、
    前記画像形成部に画像を形成させ、該画像の形成に応じて前記記憶部に記憶された前記履歴情報を更新するとともに、前記リーダライタ部と前記記録媒体との通信に異常が発生したときに、前記画像形成部による画像の形成及び該画像の形成に伴う前記記憶部における履歴情報の更新を引き続き実行可能に制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記リーダライタ部と前記記録媒体との通信に異常が発生したときに、異常が発生した旨の異常発生情報を前記記憶部に記憶し、前記リーダライタ部と前記記録媒体との通信が正常に行われたとき、前記異常発生情報が前記記憶部に記憶されている場合には、前記記憶部に記憶された更新後の前記履歴情報を前記記録媒体に書き込むように前記リーダライタ部を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記記録媒体には、固有の識別情報が記録され、
    前記記憶部には、前記履歴情報及び前記異常発生情報が識別情報毎に記憶され、
    前記制御部は、前記リーダライタ部と前記記録媒体との通信が正常に行われたとき、前記リーダライタ部によって前記記録媒体から読み出された識別情報に対応する異常発生情報が前記記憶部に記憶されている場合には、前記記憶部に記憶された更新後の当該識別情報に対応する履歴情報を前記記録媒体に書き込むように前記リーダライタ部を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、所定の通常時通信条件の成立毎に、前記リーダライタ部に前記記録媒体との通信を行わせるとともに、前記リーダライタ部と前記記録媒体との通信に異常が発生した場合には、前記通常時通信条件とは異なる条件である異常時通信条件が成立したときに前記リーダライタ部に前記記録媒体との通信を行わせることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記リーダライタ部と前記記録媒体との通信に異常が発生したときに、通信異常の発生を報知する報知部を備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の画像形成装置。
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