JP2011117253A - 免震ゴムシート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内部に空隙を有する繊維状弾性材料からなる弾性体シート4が、少なくともさお石3と土台2の間に挿入され、転倒防止が施された墓石もしくはその他の石造物。
【選択図】図7
Description
また墓石さお石と墓石土台の間に金属棒を貫通させて倒壊を防止する方法も提案されている(特許文献4)が、これは施工時に墓石さお石などに穴を空けるため施工が複雑である欠点がある。墓石さお石と墓石土台の間に弾性シートと金属やプラスチックス等の材料からなる球状体を配置したシートを用いる方法(特許文献6)も提案されている。
そこで本発明は、内部に空隙を有する繊維状弾性材料からなる弾性体シートに接着剤もしくは粘着剤を挿入するための筒状の空洞を有した転倒防止用シートが配置され、転倒防止が施された墓石やその他の石造物の開発にあたる。
(1)内部に空隙有した繊維状弾性材料からなる弾性体シートが、少なくともさお石と土台の間に挿入され転倒防止が施された墓石もしくはその他の石造物。
(2)上記(1)に記載の墓石もしくはその他の石造物において、内部に空隙を有する繊維状弾性材料からなる弾性体シート自体に、接着剤または粘着剤を挿入するための筒状の空洞が形成されていることを特徴とする墓石もしくはその他の石造物。
(3)上記(1)〜(2)のいずれかに記載の墓石もしくはその他の石造物において、弾性体シートは、繊維状弾性材料と接着剤を混合接着した材料からなることを特徴とする墓石もしくはその他の石造物。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載の墓石もしくは石において、弾性体シートを形成する繊維状弾性材料を混合接着するための材料は、ウレタン系合成樹脂などの弾性材料の接着に優れた材料であることを特徴とする墓石もしくはその他の石造物。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載の墓石もしくは石碑において、繊維状弾性材料は天然ゴムや一度加工され回収されたゴム製品を繊維状に細断した材料や、廃棄タイヤや廃棄処分されたその他のゴム加工製品を再生利用のため繊維状に細断した材料であることを特徴とする墓石もしくはその他の石造物。
そこで本発明は内部に空隙を有する繊維状弾性材料からなる弾性体シートを用いる。繊維状弾性材料をシートに接着加工する際、繊維状という材料の特性によりシート形成過程において弾性材料同士の間に細かい空隙が形成される。これにより墓石などの重量のある構築物の重量に耐え地震などによる振動エネルギーを分散させ、またシート自体に接着剤もしくは粘着剤を挿入する筒状の空洞を有することにより接着剤の効果を高め移動を制限し、転倒防止効果を発揮する。また着脱も容易である。
(a)従来から存在する墓に対し墓の土台と、墓のあらゆる目地・隙間、さお石の間に挿入することで、地震などの災害から墓などの破壊を守ることが可能である。
(b)従来から存在する墓の大幅な変更を行うことなく実施可能であり、改造費用も低く抑えることが可能である。
(c)転倒防止用シートや転倒防止方法に使用する材料も廃棄処分されたゴム製品を材料に再使用するので環境に配慮し、且環境に対する影響がなく、安全である。
(d)修理の際などに墓石もしくは石碑の着脱が容易であり且つ石材を傷つけることなく施工が可能である。
図2では転倒防止用シート4を4個墓石土台の間にも挿入している。
図3は、繊維状弾性材料5、空隙6からなる転倒防止用シート4に荷重が負荷される前における模式断面図である。
図4は、繊維状弾性材料5、空隙6からなる転倒防止用シート4に荷重が負荷された場合の模式断面図で繊維状弾性材料がかなりの荷重を支えている。
図5は、転倒防止に使用する弾性体シートとしての繊維状弾性体5を墓石土台2の上に配置し、そのシートに形成された筒状の空洞中に接着剤7を挿入して墓石さお石3を重ねた直後の場合の模式断面図である。
図6は、図5と同様に繊維状弾性体5を墓石土台2の上に配置し、そのシートに形成された筒状の空洞中に接着剤7を挿入したときの平面図である。
図7は、転倒防止に使用する弾性体シート4を墓石土台の上に配置し、そのシートに形成された筒状の空洞中に接着剤7を挿入して墓石さお石を重ねたものに荷重が負荷された場合の模式断面図で繊維状弾性材料5、空隙6からなる弾性体シート4が荷重を支え、更に挿入された接着剤7の厚みを保ち、効果的に接着剤の効果が得られる。これにより墓1の転倒防止効果が更に発揮される。
2 墓石土台
3 墓石さお石
4 転倒防止用シート
5 繊維状弾性材料
6 空隙
7 接着剤
Claims (5)
- 繊維状弾性材料からなる空隙を有する弾性体シートが少なくともさお石と土台の間に挿入され転倒防止が施された墓石もしくはその他の石造物。
- 請求項1に記載の墓石もしくはその他の石造物において、繊維状弾性材料からなる空隙を有する弾性体シート自体に、接着剤ないし粘着剤を挿入するための筒状の空洞が形成されていることを特徴とする墓石もしくはその他の石造物。
- 請求項1〜2のいずれかに記載の墓石もしくは石碑において、弾性体シートは繊維状弾性材料と接着剤を混合接着した材料からなることを特徴とする墓石もしくはその他の石造物。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の墓石もしくは石において、弾性体シートを形成する繊維状材料に混合接着するための材料は、ウレタン系合成樹脂などの弾性材料の接着に優れた材料であることを特徴とする墓石もしくはその他の石造物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の墓石もしくは石碑において、繊維状弾性材料は一度加工され回収されたゴム製品を繊維状に細断した材料や、古タイヤを再生利用のため繊維状に細断した材料やであることを特徴とする墓石もしくはその他の石造物。
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