JP5601608B2 - 免震ゴムシート - Google Patents

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本発明は、内部に空隙を有する転倒防止用シートにより転倒防止が施された、墓石やその他の石造物に関する。
従来、タンスなどの家具や家庭用電化製品を積み重ねる際に、粘着性や弾性を有したシートを、設置する家具などの間に配置して、振動を吸収したり、移動を制限したりして倒壊を防止する試みが行われている。また、シートとしては、鉛繊維と有機重合物からなる制震シートを用いる方法(特許文献1)や、墓石さお石と墓石土台の間に、ゴム膜を形成させる方法もある(特許文献2)。また施工する際に、墓石さお石と墓石土台の間に、軟質接着剤や弾性を有する緩衝材を挿入する方法も知られている(特許文献3)。
また墓石さお石と墓石土台の間に金属棒を貫通させて倒壊を防止する方法も提案されている(特許文献4)が、これは施工時に墓石さお石などに穴を空けるため施工が複雑である欠点がある。墓石さお石と墓石土台の間に弾性シートと金属やプラスチックス等の材料からなる球状体を配置したシートを用いる方法(特許文献6)も提案されている。
実開昭54−11964号広報 実開平2−53541号広報 特開平11−93460号広報 特開2005−180130号広報 日本特許2589727号広報 特開2009−19496広報
しかし、前記シートを使用する方法を石材からなる墓などの重量のある構築物に応用しようとすると、その重量により間に設置したシートが押しつぶされて、転倒防止などの効果が減少しまう。施工方法を変更する方法では、複雑となる欠点がある。またシートと球状体を配置した方法では、墓石さお石や墓石土台などを接着する効果が弱くなるため移動を制限する効果が減少しまうため転倒防止などの効果が減少してしまう欠点や、墓石などの修理の際の着脱が煩雑となる欠点がある。
そこで本発明は、内部に空隙を有する繊維状弾性材料からなる弾性体シートに接着剤もしくは粘着剤を挿入するための筒状の空洞を有した転倒防止用シートが配置され、転倒防止が施された墓石やその他の石造物の開発にあたる。
本発明の転倒防止が施された墓石ないしその他の石造物は、以下の特徴を有するものである。
(1)内部に空隙有した繊維状弾性材料からなる弾性体シートが、少なくともさお石と土台の間に挿入され転倒防止が施された墓石もしくはその他の石造物。
(2)上記(1)に記載の墓石もしくはその他の石造物において、内部に空隙を有する繊維状弾性材料からなる弾性体シート自体に、接着剤または粘着剤を挿入するための筒状の空洞が形成されていることを特徴とする墓石もしくはその他の石造物。
(3)上記(1)〜(2)のいずれかに記載の墓石もしくはその他の石造物において、弾性体シートは、繊維状弾性材料と接着剤を混合接着した材料からなることを特徴とする墓石もしくはその他の石造物。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載の墓石もしくは石において、弾性体シートを形成する繊維状弾性材料を混合接着するための材料は、ウレタン系合成樹脂などの弾性材料の接着に優れた材料であることを特徴とする墓石もしくはその他の石造物。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載の墓石もしくは石碑において、繊維状弾性材料は天然ゴムや一度加工され回収されたゴム製品を繊維状に細断した材料や、廃棄タイヤや廃棄処分されたその他のゴム加工製品を再生利用のため繊維状に細断した材料であることを特徴とする墓石もしくはその他の石造物。
従来転倒防止用などに広く使用されてきた、弾性材、または粘着性プラスチックのみを墓石などの重量のある構築物などに使用すると、その重量により、弾性材または粘着性プラスチックが変形して長期の使用に耐えない欠点があり、また弾性材に加えて金属、プラスチックス、硬質ゴムなどの球状体を併用したものを使用すると、墓石さお石や墓石土台などを接着する効果が弱くなるため、移動を制限する効果が減少し転倒防止などの効果が減少してしまう欠点や墓石などの修理の際の着脱が煩雑となる欠点がある。
そこで本発明は内部に空隙を有する繊維状弾性材料からなる弾性体シートを用いる。繊維状弾性材料をシートに接着加工する際、繊維状という材料の特性によりシート形成過程において弾性材料同士の間に細かい空隙が形成される。これにより墓石などの重量のある構築物の重量に耐え地震などによる振動エネルギーを分散させ、またシート自体に接着剤もしくは粘着剤を挿入する筒状の空洞を有することにより接着剤の効果を高め移動を制限し、転倒防止効果を発揮する。また着脱も容易である。
本発明において、弾性体シートに使用される材質は、天然ゴムなどからなる一度加工され回収されたゴム製品や、廃棄タイヤや廃棄処分されたその他のゴム加工製品を再生利用のため繊維状に細断した硬質ゴムである。この材料に、ウレタン系合成樹脂などのゴム同士を接着する液体または粉末からなる接着剤などを混合接着し内部に空隙を含んだシート状に形成したものである。この転倒防止用シート面に垂直方向から荷重が加わると、空隙を内部に有した繊維状弾性材料の集積体であるシートが荷重を分散させ、シートの厚さが薄くなるのを抑え、構築物を支え、転倒防止効果を発揮する。
本発明において、転倒防止用シートの厚みは、3mm〜50mmが好ましい。50mmより厚いと転倒防止の効果は減少し、また墓やその他石造物としての外観を損ねる。また3mmより薄いと転倒防止の効果が減少してしまうからである。
本発明において、繊維状弾性材料からなる弾性体シート自体に、接着剤ないし粘着剤を挿入するための筒状の空洞の直径は30mm〜50mmが好ましい。
本発明において使用する繊維状弾性材料として、廃棄タイヤなどの天然ゴム製品をあげることができる。
本発明において使用する繊維状弾性材料を混合接着するための材料としてウレタン系合成樹脂接着剤をあげることができる。
本発明においては、転倒防止用シートは墓石さお石と墓石土台の間の全面に挿入する必要はない。
本発明においては、墓石さお石と墓石土台の間に内部に空隙を有する繊維状弾性材料からなる弾性体シートが存在する。このシートには接着剤もしくは粘着剤を挿入するための筒状の空洞を有する。地震による振動エネルギーが伝わると空隙と繊維状弾性材料が多方向に地震のエネルギーをより多く分散・吸収し、墓石さお石の倒壊を保護すると解される。繊維状繊維状弾性材料でない弾性体のみでは、エネルギーの吸収が少なく、本発明の場合より劣る。
本発明の転倒防止用シートが有する筒状の空洞に接着剤ないし粘着剤を挿入し墓石土台の上に重ね、墓石さお石を重ねることで接着剤ないし粘着剤の厚みを確保し、接着力ないし粘着力をより強く得ることができ、墓石さお石の倒壊を防ぐ効果が多く得られる。シート表面のみに接着剤ないし粘着剤を塗布するのみでは接着力ないし粘着力の効果が弱く、本発明の場合より劣る。
本発明においては、転倒防止用シート自体に空隙を含む。これにより地震による振動エネルギーを分散させ、墓石さお石の倒壊を防ぐ効果がより多く得られる。
本発明においては、墓石などの修理などのために、墓石さお石と墓石土台などを分離する際、ノコギリやカッターナイフその他の簡易な切断工具を用いて容易に且つ石材を傷つけることなく取り外すことができる。弾性体シートに金属などの球状体が配置されたものや金属棒を貫通させるものは作業が煩雑となり、また石材を傷つける虞もあり、本発明の場合より劣る。
本発明の転倒防止用転倒防止用シートに挿入され使用される接着剤ないし粘着剤としては、生ゴム、アクリル系接着剤、エポキシ系接着剤などをあげることができる。
以上の説明によって明らかなように、本発明による転倒防止が施された墓石もしくはその他の石造物は、以下に挙げた通り、実用上の好ましい効果がある。
(a)従来から存在する墓に対し墓の土台と、墓のあらゆる目地・隙間、さお石の間に挿入することで、地震などの災害から墓などの破壊を守ることが可能である。
(b)従来から存在する墓の大幅な変更を行うことなく実施可能であり、改造費用も低く抑えることが可能である。
(c)転倒防止用シートや転倒防止方法に使用する材料も廃棄処分されたゴム製品を材料に再使用するので環境に配慮し、且環境に対する影響がなく、安全である。
(d)修理の際などに墓石もしくは石碑の着脱が容易であり且つ石材を傷つけることなく施工が可能である。
墓石土台の上に転倒防止用シートを配置した状態の模式平面図である。 墓石土台の上に転倒防止用シートを配置し、墓石さお石を重ねた状態の模式正面図である。 繊維状弾性材料からなる転倒防止用シートに荷重が負荷される前における模式断面図である。 繊維状弾性材料からなる転倒防止用シートに荷重が負荷された場合の模式断面図である。 繊維状弾性材料からなる転倒防止用シートを墓石土台の上に配置し、そのシートに形成された筒状の空洞中に接着剤を挿入して墓石さお石を重ねた直後の場合の模式断面図である。 〔図5〕における場合の平面図である。 転倒防止用シートを墓石上台の上に配置し、そのシートに形成された筒状の空洞中に接着剤を挿入して墓石さお石を重ねたものに荷重が負荷された場合の模式断面図である。
繊維状弾性材料と接着剤を混合接着し空隙を有する弾性体を、空洞を有するシート状に切断し、図1に示すように、墓石土台2の上の4ヶ所に置き、その上に図2に示すように墓石さお石3を重ねる。墓石さお石3の荷重により、転倒防止用シートの内部では、繊維状弾性材料と空隙が荷重を吸収・分散させ、かなりの荷重を支えることになる。これにより建立された墓1は、地震などの振動に対して転倒しがたい。
図2では転倒防止用シート4を4個墓石土台の間にも挿入している。
図3は、繊維状弾性材料5、空隙6からなる転倒防止用シート4に荷重が負荷される前における模式断面図である。
図4は、繊維状弾性材料5、空隙6からなる転倒防止用シート4に荷重が負荷された場合の模式断面図で繊維状弾性材料がかなりの荷重を支えている。
図5は、転倒防止に使用する弾性体シートとしての繊維状弾性体5を墓石土台2の上に配置し、そのシートに形成された筒状の空洞中に接着剤7を挿入して墓石さお石3を重ねた直後の場合の模式断面図である。
図6は、図5と同様に繊維状弾性体5を墓石土台2の上に配置し、そのシートに形成された筒状の空洞中に接着剤7を挿入したときの平面図である。
図7は、転倒防止に使用する弾性体シート4を墓石土台の上に配置し、そのシートに形成された筒状の空洞中に接着剤7を挿入して墓石さお石を重ねたものに荷重が負荷された場合の模式断面図で繊維状弾性材料5、空隙6からなる弾性体シート4が荷重を支え、更に挿入された接着剤7の厚みを保ち、効果的に接着剤の効果が得られる。これにより墓1の転倒防止効果が更に発揮される。
1 墓
2 墓石土台
3 墓石さお石
4 転倒防止用シート
5 繊維状弾性材料
6 空隙
7 接着剤

Claims (4)

  1. 繊維状弾性材料からなる空隙を有する弾性体シート自体に、接着剤ないし粘着剤を挿入するための筒状の空洞が形成されていることを特徴とする弾性材シートが少なくともさお石と土台の間に挿入され転倒防止が施された墓石もしくはその他の石造物。
  2. 請求項1に記載の墓石もしくは石碑において、弾性体シートは繊維状弾性材料と接着剤を混合接着した材料からなることを特徴とする墓石もしくはその他の石造物。
  3. 請求項1〜2のいずれかに記載の墓石もしくは石において、弾性体シートを形成する繊維状材料に混合接着するための材料は、ウレタン系合成樹脂などの弾性材料の接着に優れた材料であることを特徴とする墓石もしくはその他の石造物。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の墓石もしくは石碑において、繊維状弾性材料は一度加工され回収されたゴム製品を繊維状に細断した材料や、古タイヤを再生利用のため繊維状に細断した材料やであることを特徴とする墓石もしくはその他の石造物。
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