JP2011117089A - 帽子のサイズ調整機構 - Google Patents
帽子のサイズ調整機構 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011117089A JP2011117089A JP2009272999A JP2009272999A JP2011117089A JP 2011117089 A JP2011117089 A JP 2011117089A JP 2009272999 A JP2009272999 A JP 2009272999A JP 2009272999 A JP2009272999 A JP 2009272999A JP 2011117089 A JP2011117089 A JP 2011117089A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cap
- band
- buckle
- belt
- cap body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Buckles (AREA)
Abstract
【課題】外観デザインが極めて重要視される服飾品に用いることのできるサイズ調整機構を提供。
【解決手段】一端が帽体2後部に固定されて水平に設けられた帽子のサイズ調整用のベルト3と、該ベルトの他端と結合し該帽体の側部に固定されたスライドアジャスタ8とからなる帽子のサイズ調整機構において、該スライドアジャスタは合成樹脂製のバンドとバックル20からなり、バンド外表面に形成した鋸歯状の係合溝にバックルの係合爪を係合させ該係止状態においてバンドはバックルに接近自在であるが後退不能とされ、前記バンドが前記ベルトの他端に結合され、前記バックルがびん皮と帽体の間に固定されてなる。
【選択図】図1
【解決手段】一端が帽体2後部に固定されて水平に設けられた帽子のサイズ調整用のベルト3と、該ベルトの他端と結合し該帽体の側部に固定されたスライドアジャスタ8とからなる帽子のサイズ調整機構において、該スライドアジャスタは合成樹脂製のバンドとバックル20からなり、バンド外表面に形成した鋸歯状の係合溝にバックルの係合爪を係合させ該係止状態においてバンドはバックルに接近自在であるが後退不能とされ、前記バンドが前記ベルトの他端に結合され、前記バックルがびん皮と帽体の間に固定されてなる。
【選択図】図1
Description
この発明は、帽子またはサンバイザーのサイズ調整機構に関するものである。
従来、帽子またはサンバイザーのサイズ調整機構としては、ベルトを使用してアジャスタとレールを設けるもの、アメリカンホック式のもの、面ファスナーによるもの等が知られている。
アジャスタとレールによる方式は、レール上にアジャスタをスライドさせてサイズ調整するものであるが、現在はあまり使用されていない。アメリカンホックは、7つ前後の穴を開けたベルトとホック付きのベルトを組合せ、穴に嵌める位置をずらすことでサイズ調整を行う。
面ファスナーを使用すれば、表生地と同じ生地でベルトを作成することができ、帽体の風合いを崩すことがない。しかしながら、面ファスナーは一般に雨水や水分に弱いことに加えて、埃等が付着し易く、接合強度が低下する場合がある。
アジャスタとレールによる方式は、レール上にアジャスタをスライドさせてサイズ調整するものであるが、現在はあまり使用されていない。アメリカンホックは、7つ前後の穴を開けたベルトとホック付きのベルトを組合せ、穴に嵌める位置をずらすことでサイズ調整を行う。
面ファスナーを使用すれば、表生地と同じ生地でベルトを作成することができ、帽体の風合いを崩すことがない。しかしながら、面ファスナーは一般に雨水や水分に弱いことに加えて、埃等が付着し易く、接合強度が低下する場合がある。
一方、ベルトを使用せずに、帽子のびん皮またはびん皮の一部をゴム製とすることによって、サイズ調整を行うことも行われている。ビン皮全体を伸縮性のあるものとすると、吸汗性、速乾性、防臭性等、ビン皮としての機能を損なう虞がある。ビン皮の一部ゴムを使用する場合には、帽体にタックを入れたり、伸縮性のある生地を用いることが必要となる。また、ゴムの接合強度は経年変化が大きく、低下する可能性がある。
本発明者は、帽子、ズボンまたはスカート等の外観デザインが極めて重要視される服飾品に用いることのできるスライドアジャスタに関し、バンド外表面に形成した鋸歯状の係合溝にバックルの係合爪を係合させ該係止状態においてバンドはバックルに接近自在であるが後退不能としたバンドとバックルのスライドアジャスタにおいて、前記バックルを、対向する底板と天井枠および両者を接続する両側板とからなり内部をバンドの挿通空間としたバックル本体と、前記天井枠の内側に水平設置され、一端部下面に前記バンドの係合溝に係合可能な係合爪を有し、他端部を前記係合を解除するための押圧部とする操作板とから構成すると共に、該操作板を前記係合爪と前記押圧部の中間点にて前記両側板を結ぶ連結軸で支承することにより該中間点を支点として揺動自在とし、前記バンドの外表面と前記押圧部に、前記バックルとバンドとを片手の指先で引き寄せることのできる一対の掛止突起を設けてなることを特徴とするスライドアジャスタを提案している(特許第4005109号公報:特許文献1)。
特許第4005109号公報記載のスライドアジャスタを用いれば、その殆どの部分が帽子、ズボンまたはスカート等の内側に隠れるものの、一部の部材は服飾品の外観に現れることになる。
而して、デザインの自由度を高める為にスライドアジャスタ等のサイズ調整機構が帽子、サンバイザー等の服飾品の外観に現れることのないサイズ調整機構が求められている。
即ち、本発明は外観デザインが極めて重要視される服飾品に用いることのできるサイズ調整機構を提供する。
而して、デザインの自由度を高める為にスライドアジャスタ等のサイズ調整機構が帽子、サンバイザー等の服飾品の外観に現れることのないサイズ調整機構が求められている。
即ち、本発明は外観デザインが極めて重要視される服飾品に用いることのできるサイズ調整機構を提供する。
本発明は一端が帽体後部に固定されて水平に設けられた帽子のサイズ調整用のベルトと、該ベルトの他端と結合し該帽体の側部に固定されたスライドアジャスタとからなる帽子のサイズ調整機構において、
該スライドアジャスタは合成樹脂製のバンドとバックルからなり、バンド外表面に形成した鋸歯状の係合溝にバックルの係合爪を係合させ該係止状態においてバンドはバックルに接近自在であるが後退不能とされ、
前記バックルを、対向する底板と天井枠および両者を接続する両側板とからなり内部をバンドの挿通空間としたバックル本体と、前記天井枠の内側に水平設置され、一端部下面に前記バンドの係合溝に係合可能な係合爪を有し、他端部を前記係合を解除するための押圧部とする操作板とから構成すると共に、該操作板は前記係合爪と前記押圧部の中間点にて前記両側板又は前記天井枠を結ぶ連結軸で支承することにより該中間点を支点として揺動自在とされてなり、
前記バンドが前記ベルトの他端に結合され、前記バックルがびん皮と帽体の間に固定されたことを特徴とするものである。
該スライドアジャスタは合成樹脂製のバンドとバックルからなり、バンド外表面に形成した鋸歯状の係合溝にバックルの係合爪を係合させ該係止状態においてバンドはバックルに接近自在であるが後退不能とされ、
前記バックルを、対向する底板と天井枠および両者を接続する両側板とからなり内部をバンドの挿通空間としたバックル本体と、前記天井枠の内側に水平設置され、一端部下面に前記バンドの係合溝に係合可能な係合爪を有し、他端部を前記係合を解除するための押圧部とする操作板とから構成すると共に、該操作板は前記係合爪と前記押圧部の中間点にて前記両側板又は前記天井枠を結ぶ連結軸で支承することにより該中間点を支点として揺動自在とされてなり、
前記バンドが前記ベルトの他端に結合され、前記バックルがびん皮と帽体の間に固定されたことを特徴とするものである。
前記ベルトは帽体の共生地で作成されたものであることが好ましい。
前記押圧部に相当する帽体生地にマークが記されてなることが好ましい。
前記押圧部に相当する帽体生地に開口を有することが好ましい。
前記押圧部に相当する帽体生地にマークが記されてなることが好ましい。
前記押圧部に相当する帽体生地に開口を有することが好ましい。
前記びん皮と帽体の間にバンドの前端部が進入可能な鞘が設けられてなることが好ましい。
前記びん皮および/または帽体において、前記バンドの前端部の進入位置に摩擦低減シートが設けられてなることが好ましい。
前記びん皮および/または帽体において、前記バンドの前端部の進入位置に摩擦低減シートが設けられてなることが好ましい。
また、本発明は鍔と鍔に固定されて水平に設けられたベルトとからなるサンバイザーにおいて、ベルトの一部に前記スライドアジャスタを介在させることによって、前記帽子のサイズ調整機構と同じ作用機能を有するサンバイザーのサイズ調整機構を実現することができる。
即ち、鍔に固定されて水平に設けられたサンバイザーのベルトと、このベルトの一部に介在させたスライドアジャスタとからなるサンバイザーのサイズ調整機構において、
該スライドアジャスタは合成樹脂製のバンドとバックルからなり、バンド外表面に形成した鋸歯状の係合溝にバックルの係合爪を係合させ該係止状態においてバンドはバックルに接近自在であるが後退不能とされ、
前記バックルを、対向する底板と天井枠および両者を接続する両側板とからなり内部をバンドの挿通空間としたバックル本体と、前記天井枠の内側に水平設置され、一端部下面に前記バンドの係合溝に係合可能な係合爪を有し、他端部を前記係合を解除するための押圧部とする操作板とから構成すると共に、該操作板は前記係合爪と前記押圧部の中間点にて前記両側板又は前記天井枠を結ぶ連結軸で支承することにより該中間点を支点として揺動自在とされてなり、
前記バンドが前記ベルトの一端に結合され、前記バックルがびん皮とベルトの間に固定されたことを特徴とするものである。
該スライドアジャスタは合成樹脂製のバンドとバックルからなり、バンド外表面に形成した鋸歯状の係合溝にバックルの係合爪を係合させ該係止状態においてバンドはバックルに接近自在であるが後退不能とされ、
前記バックルを、対向する底板と天井枠および両者を接続する両側板とからなり内部をバンドの挿通空間としたバックル本体と、前記天井枠の内側に水平設置され、一端部下面に前記バンドの係合溝に係合可能な係合爪を有し、他端部を前記係合を解除するための押圧部とする操作板とから構成すると共に、該操作板は前記係合爪と前記押圧部の中間点にて前記両側板又は前記天井枠を結ぶ連結軸で支承することにより該中間点を支点として揺動自在とされてなり、
前記バンドが前記ベルトの一端に結合され、前記バックルがびん皮とベルトの間に固定されたことを特徴とするものである。
外観にスライドアジャスタ等のサイズ調整機構が一切現れないので、帽子等の服飾品をデザインする上で自由度が飛躍的に高まる。
前記帽子のベルトを帽体の共生地で作成することにより、外観に帽体と同じ生地以外、一切現れず、帽子等の服飾品に高級感を付加することができる。
スライドアジャスタを軽量でシンプルな構成としたので、サイズ調整を迅速、容易に行うことができる。
前記帽子のベルトを帽体の共生地で作成することにより、外観に帽体と同じ生地以外、一切現れず、帽子等の服飾品に高級感を付加することができる。
スライドアジャスタを軽量でシンプルな構成としたので、サイズ調整を迅速、容易に行うことができる。
2 帽体
3 ベルト
4 びん皮
8 スライドアジャスタ
10 バンド
12 係合溝
20 バックル
24 バックル本体
30 操作板
31 係合爪
32 押圧部
40 開口
41 マーク
3 ベルト
4 びん皮
8 スライドアジャスタ
10 バンド
12 係合溝
20 バックル
24 バックル本体
30 操作板
31 係合爪
32 押圧部
40 開口
41 マーク
以下、本発明に係る帽子のサイズ調整機構の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、サイズ調整機構を備えた帽子を右後部上方から見た斜視図であり、帽体2、サイズ調整用のベルト3、びん皮(すべり、サイズベルトとも云う。)4が示されている。
ベルト3は、帽体2の後部に形成された半円形の切り込み5の下端位置に、略水平に設けられ、一端(図1において左端)6が帽体2に固定されている。ベルト3の他端(図1において右端)7は、帽体2の側部に固定されたスライドアジャスタ8に結合されている。
図1は、サイズ調整機構を備えた帽子を右後部上方から見た斜視図であり、帽体2、サイズ調整用のベルト3、びん皮(すべり、サイズベルトとも云う。)4が示されている。
ベルト3は、帽体2の後部に形成された半円形の切り込み5の下端位置に、略水平に設けられ、一端(図1において左端)6が帽体2に固定されている。ベルト3の他端(図1において右端)7は、帽体2の側部に固定されたスライドアジャスタ8に結合されている。
スライドアジャスタ8については図2を用いて後述するように、バンド10とバックル20とからなり、バックル20はびん皮4と帽体2の間に固定される。より具体的には、バックル20は、びん皮4または帽体2の生地のいずれかに固定される。
次に、図2を用いてスライドアジャスタを説明する。
図2にはバンド10とバックル20からなるスライドアジャスタが示されており、図2(1)はその平面図、図2(2)は図2(1)のz−z切断線における縦断側面図である。
図2にはバンド10とバックル20からなるスライドアジャスタが示されており、図2(1)はその平面図、図2(2)は図2(1)のz−z切断線における縦断側面図である。
これらの図において、所要の長さ、幅、厚みを有するバンド10の外表面には、先端(バックル20に近い部分)から末端にかけて鋸歯状の係合溝12が形成され、バンド10の末端には、バンド10をベルト3の他端7に固定するための多数の取付穴16が穿設されている。
バックル20は、底板21、これに対向する天井枠22、および底板21と天井枠22とを接続する側板23、23とからなる偏平かつ筒状のバックル本体24により主体が構成されている。バックル本体24はバンド10のスライド方向が挿通口として開口され、その内部はバンド10の挿通空間26となる。本実施形態では、底板21の長手方向(バンド10のスライド方向)の長さを天井枠22の長手方向の長さよりも長くすることにより、底板21に形成した取付穴27によりびん皮4または帽体2の生地への取付を容易にすると共に、バンド10の挿通がスムーズに行われるようにしている。
天井枠22の内側には、その内に納まる大きさの操作板30が水平に設置される。操作板30の一端部下面には、バンド10の係合溝12に係合可能な係合爪31を突設し、他端部の上面は係合解除用の押圧部32となる。
操作板30の長手方向の中間地点には、連結軸35が形成され、この連結軸35は両側板23、23の上部内壁に連結されている。連結軸35の断面形状は、円形、楕円形、その他種々の形状とすることができる。連結軸35は操作板30を揺動自在に軸支すると共に、反復的な揺動により破損しない形状であれば差し支えない。なお、連結軸35は両側板23、23に限らず、操作板30と対向する天井枠22の二辺に支承されていても、後述する作用と同じ作用を発揮することができる。
本発明の操作板30において、押圧部32と連結軸35間の横幅は、操作板30の揺動と強度を満たす限りにおいてなるべく狭く設定されると共に、バックル本体24においては、対向する天井枠22、22から、規制部材としての張出部28、28が内側に向かって水平方向に伸出している。この規制部材は、押圧部32に垂直方向の力が不用意に作用するのを規制するための部材である。
図2に示す実施形態では、操作板30の一端部(係合爪31の設けられた側)を、対向する両側板23、23の内壁に連結している。当該連結は、操作板30の隅角部から延びる屈曲した連結部材36、36によりなされており、押圧部32を押し下げた後、押圧部32から指を離した時点で操作板30が元の水平状態に復元し易くしたものである。従って、連結部材36の形状としてはこの他にも、波板等、種々のものを適用することができる。換言すれば、連結部材36は操作板30の揺動動作に対するダンパーとしての機能を有するものである。
なお、操作板30と側板23との連結は、連結軸35を挟んで押圧部32の反対側であれば良く、前記一端部以外である操作板30の側縁部でも良いし、側板23に代えて天井枠22に連結しても良い。
なお、操作板30と側板23との連結は、連結軸35を挟んで押圧部32の反対側であれば良く、前記一端部以外である操作板30の側縁部でも良いし、側板23に代えて天井枠22に連結しても良い。
操作板30の一端部(係合爪31の設けられた側)に設けた突起33は、係合解除時に操作板30の押圧部32が必要以上に押し下げられるのを防止するためのストッパである。
また、符号34も押圧部32の押し下げ時に張出部28の側面に当接して(図2(3)参照)、押圧部32が必要以上に押し下げられ、操作板30がバンド10の上面に当たるのを防止するためのストッパである。これらのストッパ33、34はいずれか一方を備えれば十分である。
また、符号34も押圧部32の押し下げ時に張出部28の側面に当接して(図2(3)参照)、押圧部32が必要以上に押し下げられ、操作板30がバンド10の上面に当たるのを防止するためのストッパである。これらのストッパ33、34はいずれか一方を備えれば十分である。
バンド10とバックル20は、可撓性を有する合成樹脂により成型することができる。バンド10を合成樹脂製とすることにより、バンド10がびん皮4と帽体2の間をスムーズに挿通するようになる。即ち、合成樹脂はびん皮4や帽体2の生地(布、織物)よりも剛性が高いので、バンド10の挿通が容易となる。
また、バックル20は操作板30を連結軸35の周囲に揺動させる必要から、ポリアセタール、ポリオキシメチレン、ポリアミド、ポリカーボネートなどの弾性を有する合成樹脂により成型することが好ましい。このバックル20は、僅かな部品により構成され、かつ、簡易な構造の故に、金型で容易に一体成型することができる。
続いて、図1に示すサイズ調整機構の作用を説明する。
帽子サイズを調整するには、帽子を被らない状態において一方の手の指先で、ベルト3自体または帽体2(またはびん皮4)においてベルト3の他端7またはバンド10に相当する位置を持ち、他方の手の指先で内側にスライドアジャスタ8が設けられている帽体2(またはびん皮4)を持ち、両手を近づければ良い。
帽子サイズを調整するには、帽子を被らない状態において一方の手の指先で、ベルト3自体または帽体2(またはびん皮4)においてベルト3の他端7またはバンド10に相当する位置を持ち、他方の手の指先で内側にスライドアジャスタ8が設けられている帽体2(またはびん皮4)を持ち、両手を近づければ良い。
この操作によって、帽子のサイズを小さく調整することができるが、両手を引離しても、スライドアジャスタ8の作用によって、帽子のサイズが大きくなることはない。帽子のサイズを大きくする、即ちベルト3を伸ばすには、スライドアジャスタ8の押圧部32が隠れている部分に相当する帽体2またはびん皮4を指先等で押圧すれば良い。
図3は、本発明のサイズ調整機構を備えた帽子の右側面図である。
図3(1)の実施形態では、スライドアジャスタ8は帽体2の内側に隠れており、外観に現れることはない。
図3(2)の実施形態では、スライドアジャスタ8の押圧部32が隠れている部分に相当する帽体2の生地にマーク40が記されている。
図3(3)の実施形態では、スライドアジャスタ8の押圧部32に相当する帽体2の生地に開口41が設けられており、開口41から押圧部32が外観に現れた状態が示されている。
図3(1)の実施形態では、スライドアジャスタ8は帽体2の内側に隠れており、外観に現れることはない。
図3(2)の実施形態では、スライドアジャスタ8の押圧部32が隠れている部分に相当する帽体2の生地にマーク40が記されている。
図3(3)の実施形態では、スライドアジャスタ8の押圧部32に相当する帽体2の生地に開口41が設けられており、開口41から押圧部32が外観に現れた状態が示されている。
次に、上記スライドアジャスタの作用を説明する。図2(2)は、バックル20の挿通空間26内にバンド10が挿入され、バンド10の外表面に形成された係合溝12に、バックル20の係合爪31が係合した状態を示している。係合溝12はスライド方向の断面形状が鋸歯状、即ち、バンド10の進行方向に向けて漸次深くなるテーパ面と、この最深位置より略垂直に立上る壁面とからなっている。
バンド10を押圧部32側(図2(2)において左側)からバックル本体24の挿通空間26内に進入させていくと、バンド10の上面が操作板30の係合爪31に接触して、操作板30の一端部(係合爪31が形成された側)を押し上げながら前進し、バックル20に対するバンド10の接近・離隔位置が調節される。この状態では、図2(2)に示すように、係合爪31が所定の係合溝12と噛み合って係止しているので、バンド10はバックル20に対して進出自在であるが、後退不能である。
他方、バックル20からバンド10を後退させたり、引き抜いたりするには、操作板20の押圧部32を軽く指で押し下げれば、図2(3)に示すように、連結軸35を中心として操作板30が回転する結果、反対側に位置する係合爪31が持ち上がり、係合爪31が係合溝12から外れるので、バンド10を自由にスライドさせることができる。押圧部32から指を離せば、押圧部32は合成樹脂の弾性により元の水平状態に復帰する。
本発明において、スライドアジャスタ8は上記の構造を有するものに限らず、バンドに係合溝を設け、この溝にバックルのフックを弾性的に係合し、バンドに対して略垂直方向に作動するプッシュボタンにより随時、この係止状態を解放可能とするようなバックルとバンドとからなるスライドアジャスタであれば、いずれの構造のものでも良い。
また、図2の実施形態においてバックル本体24は、底板21、天井枠22、および側板23、23とから構成されているが、天井枠22は4辺全てが必要なわけではなく、連結軸35に平行な辺は2辺共なくても良いし、いずれか1辺でも良い。
また、天井枠22自体は必ずしも必要でない。天井枠22を省略したバックル本体24であれば、底板21、側板23、23、および連結軸35によってバンド10のための挿通空間26が形成されることになる。また、連結部材36、36によっても挿通空間26は形成され得る。
また、天井枠22自体は必ずしも必要でない。天井枠22を省略したバックル本体24であれば、底板21、側板23、23、および連結軸35によってバンド10のための挿通空間26が形成されることになる。また、連結部材36、36によっても挿通空間26は形成され得る。
本発明では前記したサイズ調整動作をスムーズに行う為に、びん皮4と帽体2の間にバンド10の前端部が進入可能な鞘(図示せず。)を設けても良い。また、びん皮4および/または帽体2において、バンド10の前端部の進入位置に摩擦低減シート(図示せず。)を設けても良い。バンド10の前端部は、鞘に導かれて、また、摩擦低減シートに沿って進入する結果、バンド10、およびベルト3の挿通がスムーズになる。
前記図1に示す実施形態では、ベルト3を使用したキャップタイプの帽子について説明したが、本発明に係る帽子のサイズ調整機構は、ベルト3を使用しないハンチングなどにも適用することが可能である。この場合には、スライドアジャスタ8が取り付けられる帽体2の裾部の生地やびん皮4にはタックまたは皺を入れることになる。
以上、帽子のサイズ調整機構に係る実施形態について説明したが、サンバイザー、ズボンまたはスカートにおいても、ベルトの一部に前記スライドアジャスタを介在させることによって、同じ作用機能を有する服飾品のサイズ調整機構を構成することができる。また、帽子については、キャップ、ハンチングなど、幅広く適用することができる。
Claims (6)
- 一端が帽体後部に固定されて水平に設けられた帽子のサイズ調整用のベルトと、該ベルトの他端と結合し該帽体の側部に固定されたスライドアジャスタとからなる帽子のサイズ調整機構において、
該スライドアジャスタは合成樹脂製のバンドとバックルからなり、バンド外表面に形成した鋸歯状の係合溝にバックルの係合爪を係合させ該係止状態においてバンドはバックルに接近自在であるが後退不能とされ、
前記バックルを、対向する底板と天井枠および両者を接続する両側板とからなり内部をバンドの挿通空間としたバックル本体と、前記天井枠の内側に水平設置され、一端部下面に前記バンドの係合溝に係合可能な係合爪を有し、他端部を前記係合を解除するための押圧部とする操作板とから構成すると共に、該操作板は前記係合爪と前記押圧部の中間点にて前記両側板又は前記天井枠を結ぶ連結軸で支承することにより該中間点を支点として揺動自在とされてなり、
前記バンドが前記ベルトの他端に結合され、前記バックルがびん皮と帽体の間に固定されたことを特徴とする帽子のサイズ調整機構。
- 前記ベルトが帽体の共生地で作成されたものである請求項1記載の帽子のサイズ調整機構。
- 前記押圧部に相当する帽体生地にマークが記されてなる請求項1または2記載の帽子のサイズ調整機構。
- 前記押圧部に相当する帽体生地に開口を有する請求項1または2記載の帽子のサイズ調整機構。
- 前記びん皮と帽体の間にバンドの前端部が進入可能な鞘が設けられてなる請求項1〜4のいずれかに記載の帽子のサイズ調整機構。
- 前記びん皮および/または帽体において、前記バンドの前端部の進入位置に摩擦低減シートが設けられてなる請求項1〜4のいずれかに記載の帽子のサイズ調整機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009272999A JP2011117089A (ja) | 2009-12-01 | 2009-12-01 | 帽子のサイズ調整機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009272999A JP2011117089A (ja) | 2009-12-01 | 2009-12-01 | 帽子のサイズ調整機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011117089A true JP2011117089A (ja) | 2011-06-16 |
Family
ID=44282729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009272999A Pending JP2011117089A (ja) | 2009-12-01 | 2009-12-01 | 帽子のサイズ調整機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011117089A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106820379A (zh) * | 2017-02-28 | 2017-06-13 | 李莉 | 新型帽子 |
WO2023140226A1 (ja) * | 2022-01-24 | 2023-07-27 | Ykk株式会社 | バックル |
-
2009
- 2009-12-01 JP JP2009272999A patent/JP2011117089A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106820379A (zh) * | 2017-02-28 | 2017-06-13 | 李莉 | 新型帽子 |
WO2023140226A1 (ja) * | 2022-01-24 | 2023-07-27 | Ykk株式会社 | バックル |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5013559B2 (ja) | 裾周りの長さ調整機構 | |
JP4005109B1 (ja) | バンドとバックルのスライドアジャスタ | |
KR100480669B1 (ko) | 버클 부착 밴드 및 그 버클 | |
US10085519B1 (en) | Belt buckle | |
JP2006122233A (ja) | 保持具 | |
JP2011120862A (ja) | 裾周りの長さ調整機構 | |
JP2014094065A (ja) | バックル | |
JP2011117089A (ja) | 帽子のサイズ調整機構 | |
US9854864B2 (en) | Bicycle helmet | |
JP2010220795A (ja) | 合成樹脂製バックル | |
JP5797158B2 (ja) | ストッパー機構付きバックル | |
KR101956593B1 (ko) | 위치가변 챙을 구비한 모자 | |
JP2013023783A (ja) | スライドアジャスタを備えた帽子 | |
JP3154318U (ja) | 遮光装置の操作コードの留め具 | |
JP2011239808A (ja) | ロック機構付きバックル | |
JP2008061901A (ja) | ベルトサイズ調整具 | |
JP2014217531A (ja) | スライドアジャスタを備えたシューズ | |
JP2014124488A (ja) | バンドとバックルのスライドアジャスタ | |
CN114248887A (zh) | 潜水面罩 | |
JP3191431U (ja) | ベルト | |
JPH11309001A (ja) | コードロック | |
JP2013013690A (ja) | ロック機構付きバックル | |
JP5466748B1 (ja) | 通気性を有する野球帽タイプの帽子 | |
JP2014088631A (ja) | スライドアジャスタを備えた帽子 | |
JP2013094301A (ja) | ロック機構付きバックル |