JP3191431U - ベルト - Google Patents
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Abstract
【課題】バックルの部品点数が少なく、ベルト本体の耐久性に優れた低コストで製造可能なベルトを提供する。
【解決手段】ベルト本体1とバックル4を備える。ベルト本体は、表面が毛羽立った糸を用いて製織された織物を芯材として、芯材の全面を合成樹脂層で被覆したものからなる。バックルは、基板5と、基板にスライド可能に取り付けたスライド板6とからなる。スライド板のスライド運動のみでベルト本体のバックルへの固定およびその解除がなされる。
【選択図】図1
【解決手段】ベルト本体1とバックル4を備える。ベルト本体は、表面が毛羽立った糸を用いて製織された織物を芯材として、芯材の全面を合成樹脂層で被覆したものからなる。バックルは、基板5と、基板にスライド可能に取り付けたスライド板6とからなる。スライド板のスライド運動のみでベルト本体のバックルへの固定およびその解除がなされる。
【選択図】図1
Description
本考案は、ベルト、特に、ズボンやスカート等の衣服の腰まわりに締め付けて装着するのに適したベルトに関するものである。
この種のベルトは、通常、ベルト本体と、ベルト本体の基端に取り付けられたバックルとからなっている。そして、ズボンのベルト通しにベルト本体が通されるとともに、使用者の腰まわりに巻かれ、次いで、ベルト本体の先端部がバックルに挿入された後、ベルトが適度に締め付けられた状態でバックルにベルト本体の先端部が係止されることによって使用者の腰まわりに装着される。
従来のベルトのベルト本体としては、例えば、布テープの表面および裏面に、柔軟で変歪し易くしかも弾力性に富むビニール等の合成樹脂の皮膜を塗着または貼着し、皮膜面に微細な無数の凹凸を設けたものや(例えば、特許文献1参照)、フェルト地の表層にビニール系合成樹脂の薄層を接着したものがある(例えば、特許文献2参照)。
また、従来のベルトのバックルとしては、例えば、基板の上下辺を表側に屈曲させて左右に支持壁を形成し、一方の支持壁に蓋を枢着するとともに、他方の支持壁にベルト固定片を枢着し、蓋およびベルト固定片のそれぞれに基板との間にベルトを挟着固定する固定歯を設け、バックル閉鎖時にベルト固定片が蓋の自由端部内に位置するようにしたものがある(例えば、特許文献3参照)。
また、この種のバックルとしては、例えば、板状の基板の両側部に一対の支承片を立設し、各支承片に第1軸支承孔を形成したバックル本体と、板状の基板の両側に一対の支承片を立設し、各支承片に第2軸支承孔を形成した止着体と、連結板の両端にそれぞれ表裏逆方向に突出する第1係止片および第2係止片を突設し、両係止片の両側端に第1支承突軸および第2支承突軸を設けた掛止体とからなり、掛止体の第1支承突軸をバックル本体の第1軸支承孔に、第2支承突軸を止着体の第2軸支承孔に回動可能に枢着し、バックル本体の第1軸支承孔より基板の両端縁を大きく前方へ延出させるとともに、止着体の第2軸支承孔より基板の後端縁を大きく後方へ延出させ、それぞれの端縁をベルトに当接させたものがある(例えば、特許文献4参照)。
そして、上述のようなベルト本体とバックルを組み合わせた比較的安価なベルトが市場に提供されている。
しかしながら、このようなベルトにおいては、布テープやフェルト地等の繊維集合体の構造が弱く、引張強さが小さい材料が、ベルト本体の芯材として使用されている。そのため、ベルトの繰り返し使用によって、ベルト本体のバックルに係止される領域が比較的短期間のうちに破断してしまうという問題があった。
さらに、バックルの部品点数が多く、そのため、部品の加工費や組み立ての手間等がかかり、製造コストが高くつくという問題があった。
しかしながら、このようなベルトにおいては、布テープやフェルト地等の繊維集合体の構造が弱く、引張強さが小さい材料が、ベルト本体の芯材として使用されている。そのため、ベルトの繰り返し使用によって、ベルト本体のバックルに係止される領域が比較的短期間のうちに破断してしまうという問題があった。
さらに、バックルの部品点数が多く、そのため、部品の加工費や組み立ての手間等がかかり、製造コストが高くつくという問題があった。
したがって、本考案の課題は、バックルの部品点数が少なく、ベルト本体の耐久性に優れた低コストで製造可能なベルトを提供することにある。
上記課題を解決するため、本考案は、ベルト本体と、前記ベルト本体の基端に取り付けられたバックルとからなるズボン用ベルトであって、前記ベルト本体は、表面が毛羽立った糸を用いて製織された織物を芯材として、この芯材の全面を合成樹脂層で被覆したものからなり、前記バックルは、基板と、前記基板に重ね合わされた状態で前記基板に対しスライド可能なスライド板と、ベルトの幅方向における前記基板または前記スライド板の両側に設けられた一対のスライドガイドと、を備え、前記スライド板は前記スライドガイドを介して前記基板に対しベルトの長手方向にスライド可能に取り付けられ、前記基板におけるベルトの長手方向の一端側に、前記ベルト本体を挿通可能な第1の開口が設けられるとともに、前記スライド板には、前記ベルト本体を挿通可能な第2の開口が設けられ、前記基板におけるベルトの長手方向の他端側に、前記ベルト本体の基端が固定されるベルト本体取付部が設けられ、前記スライド板は、前記ベルト本体の先端側が前記第2の開口と前記基板の前記第1の開口の重複部分に挿入自在とされた第1の位置と、前記第1の位置から、前記基板の前記ベルト本体取付部から遠ざかる向きに離れた、前記ベルト本体が前記スライド板の前記第2の開口における前記基板の前記ベルト本体取付部に近い方の端縁と、前記基板の前記第1の開口における前記ベルト本体取付部から遠い方の端縁との間に係止される第2の位置と、を取り得るようになっており、前記基板または前記スライド板またはその両方に、前記スライド板のスライド範囲を少なくとも前記第1の位置と前記第2の位置の間に規制するストッパが設けられたものであることを特徴とするベルトを構成したものである。
上記構成において、好ましくは、前記ベルト本体の芯材を形成する前記織物は、平二重織の織物である。
また好ましくは、前記ベルト本体の合成樹脂層は、塩化ビニル系樹脂またはポリウレタン系樹脂から形成されている。
また好ましくは、前記ベルト本体の合成樹脂層は、塩化ビニル系樹脂またはポリウレタン系樹脂から形成されている。
また、前記一対のスライドガイドは、それぞれ、前記基板または前記スライド板に立設された垂直な壁部分と、前記垂直な壁部分の上端縁から内向きに当該基板または当該スライド板に平行にのびる水平な壁部分とからなるL字状断面を有し、前記スライド板が前記基板の前記一対のスライドガイドの前記水平な壁部分と前記基板との間に嵌め込まれていること、または前記基板が前記スライド板の前記一対のスライドガイドの前記水平な壁部分と前記スライド板との間に嵌め込まれていることが好ましい。
また好ましくは、バックルは前記スライド板側に凹となるように湾曲しているとともに、前記基板の湾曲の程度が前記スライド板の湾曲の程度よりも大きくなっており、前記ストッパが、前記基板の前記スライド板に対向する面と、前記基板に設けられ前記スライド板の移動経路内に突出する凸状部とからなり、前記スライド板の前記第2の位置側への移動が、前記基板の前記スライド板に対向する面に前記スライド板が当接することによって規制されるようになっている。
あるいは、前記ストッパは、前記基板に設けられ前記スライド板の移動経路内に突出する凸状部、または前記スライド板に設けられ前記基板の前記第1の開口内に突出する凸状部、またはその両方からなっている。
あるいは、前記ストッパは、前記基板に設けられ前記スライド板の移動経路内に突出する凸状部、または前記スライド板に設けられ前記基板の前記第1の開口内に突出する凸状部、またはその両方からなっている。
また好ましくは、前記基板および前記スライド板は実質上矩形状または正方形状をなし、それぞれ、一対の対辺がベルトの長手方向にのびており、ベルトの幅方向において、前記スライド板が前記基板に対応する長さを有し、ベルトの長手方向において、前記スライド板が前記基板よりも短くなっている。
本考案によれば、ベルト本体の芯材として、表面が毛羽立った糸を用いて製織された、従来の布テープやフェルト地よりも繊維集合体の組織が強く、引張強さが大きい織物を使用したので、ベルト本体はバックルによって繰り返し係止されても破断しにくくなり、よってベルト本体の耐久性が向上する。
また、バックルを、基板と、基板にスライド可能に取り付けたスライド板とから構成し、スライド板のスライド運動のみでベルト本体のバックルへの固定よびその解除が行えるようにしたので、バックルの構造が簡単になって部品点数も低減され、よってバックルを非常に低コストで製造することができる。
また、バックルを、基板と、基板にスライド可能に取り付けたスライド板とから構成し、スライド板のスライド運動のみでベルト本体のバックルへの固定よびその解除が行えるようにしたので、バックルの構造が簡単になって部品点数も低減され、よってバックルを非常に低コストで製造することができる。
以下、添付図面を参照して本考案の好ましい実施例について説明する。図1は、本考案の1実施例によるベルトのベルト本体のバックルへの挿入時の状態を示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)は(A)の要部の拡大側断面図である。図2は、図1のベルトのベルト本体のバックルへの固定時の状態を示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)は(A)の要部の拡大側断面図である。
図1および図2に示すように、本考案のベルトは、ベルト本体1と、ベルト本体1の基端1aに取り付けられたバックル4とからなっている。
図3は、図1のベルトのベルト本体を示す図であり、(A)は、一部切欠き斜視図であり、(B)はベルト本体の芯材の幅方向の織組織を示す断面図であり、(C)はベルト本体の芯材の長手方向の織組織を示す断面図である。
図3(A)に示すように、ベルト本体1は、芯材2の全面を合成樹脂層3で被覆したものからなっている。芯材2は、表面が毛羽立った糸、例えばナイロンのスパン糸を用いて製織された織物から形成され、この場合、織物の織組織は、特に限定されないが、好ましくは、図3(B)、(C)に示すような、平二重織となっている。
なお、図3(B)、(C)中、2aは経糸であり、2bは緯糸であり、2cは芯糸であり、2dは綴じ糸である。
図3(A)に示すように、ベルト本体1は、芯材2の全面を合成樹脂層3で被覆したものからなっている。芯材2は、表面が毛羽立った糸、例えばナイロンのスパン糸を用いて製織された織物から形成され、この場合、織物の織組織は、特に限定されないが、好ましくは、図3(B)、(C)に示すような、平二重織となっている。
なお、図3(B)、(C)中、2aは経糸であり、2bは緯糸であり、2cは芯糸であり、2dは綴じ糸である。
また、芯材2を形成する織物は、表面が毛羽立った糸、例えば、ナイロンのスパン糸を用いて製織されている。
芯材2を被覆する合成樹脂層3は、公知の任意の熱可塑性樹脂から形成されておればよいが、塩化ビニル系樹脂またはウレタン樹脂から形成されていることが好ましい。
芯材2を被覆する合成樹脂層3は、公知の任意の熱可塑性樹脂から形成されておればよいが、塩化ビニル系樹脂またはウレタン樹脂から形成されていることが好ましい。
本考案によれば、ベルト本体1は、金型を用い、これに溶融状態の合成樹脂を供給しながら、芯材2を金型から連続的に引き抜き、モールド加工を行うことによって製造される。この場合、芯材2の表面が毛羽立っているので、合成樹脂の芯材に対する強い密着性が得られる。
図4は、図1のベルトのバックルの分解斜視図である。また、図5は、図1のベルトを示す図であり、(A)は表面側から見た斜視図であり、(B)は側面図であり、(C)は裏面側から見た斜視図である。
図4および図5に示すように、バックル4は、基板5と、基板5に重ね合わされた状態で基板5に対しスライド可能なスライド板6と、ベルトの幅方向におけるスライド板6の両側に設けられた一対のスライドガイド10とを備えている。
図4および図5に示すように、バックル4は、基板5と、基板5に重ね合わされた状態で基板5に対しスライド可能なスライド板6と、ベルトの幅方向におけるスライド板6の両側に設けられた一対のスライドガイド10とを備えている。
この実施例では、基板5およびスライド板6は矩形状または正方形状をなしており、それぞれ、一対の対辺がベルトの長手方向にのびている。そして、ベルトの幅方向において、スライド板6が基板5に対応する長さを有し、ベルトの長手方向において、スライド板6が基板5よりも短くなっている。
スライド板6は、スライドガイド10を介して基板5に対しベルトの長手方向にスライド可能に取り付けられている。
スライド板6は、スライドガイド10を介して基板5に対しベルトの長手方向にスライド可能に取り付けられている。
スライドガイド10は、この実施例では、スライド板6に立設された垂直な壁部分10aと、垂直な壁部分10aの上端縁から内向きにスライド板6に平行にのびる水平な壁部分10bとからなっている。
そして、基板5がスライド板6の一対のスライドガイド10の水平な壁部分10bとスライド板6との間に嵌め込まれている。
そして、基板5がスライド板6の一対のスライドガイド10の水平な壁部分10bとスライド板6との間に嵌め込まれている。
なお、一対のスライドガイド10を基板5側に設けるとともに、スライド板6をそれら一対のスライドガイド10の水平な壁部分10bと基板5との間に嵌め込む構成も可能である。
基板5におけるベルトの長手方向の一端側に、ベルト本体1を挿通可能な第1の開口8が設けられる一方、スライド板6には、ベルト本体1を挿通可能な第2の開口9が設けられている。
基板5におけるベルトの長手方向の他端側には、ベルト本体1の基端1aが固定されるベルト本体取付部7が設けられている。この実施例では、ベルト本体取付部7はベルト本体1を挿通可能な開口からなっており、ベルト本体1の基端1aが当該開口に挿通された後、折り返され、折り返された部分が本体に重ね合わされた状態で縫合されている。
基板5におけるベルトの長手方向の他端側には、ベルト本体1の基端1aが固定されるベルト本体取付部7が設けられている。この実施例では、ベルト本体取付部7はベルト本体1を挿通可能な開口からなっており、ベルト本体1の基端1aが当該開口に挿通された後、折り返され、折り返された部分が本体に重ね合わされた状態で縫合されている。
スライド板6は、ベルト本体1の先端側1bが第2の開口9と基板5の第1の開口8の重複部分に挿入自在とされた第1の位置と、第1の位置から、基板5のベルト本体取付部7から遠ざかる向きに離れた、ベルト本体1がスライド板6の第2の開口9における基板5のベルト本体取付部7に近い方の端縁9aと、基板5の第1の開口8におけるベルト本体取付部7から遠い方の端縁8bとの間に係止される第2の位置と、をとり得るようになっている。
また、この実施例では、バックル4が、スライド板6側に凹となるように湾曲しているとともに、基板5の湾曲の程度がスライド板6の湾曲の程度よりも大きくなっている。そして、スライド板6が基板5のベルト本体取付部7から遠ざかる向きに第2の位置を越えて移動した場合、スライドガイド10から基板5が外れる手前の位置で、基板5およびスライド板6の互いに対向する面が係合し、スライド板6が基板5から外れないようになっている。
さらに、基板5の第1の開口8とベルト本体取付部7との間の領域に、追加の開口11が設けられるとともに、この追加の開口11とベルト本体取付部7の境目に位置する基板部分5aがスライド板6側に屈曲せしめられて、スライド板6の移動経路内に突出している。そして、スライド板6が第1の位置に達したときに、スライド板6が基板部分5aに当接し、スライド板6が第1の位置からさらにベルト本体取付部7に向けてスライドすることが妨げられる。
こうして、基板5のスライド板6に対向する面と、基板部分5aとによって、スライド板6のスライド範囲を規制するストッパが構成され、このストッパによってスライド板6が基板5から抜け落ちてしまうことが防止される。
次に、本考案によるベルトの使用法を説明する。
まず、ズボンやスカート等の衣服のベルト通しにベルト本体1が通されるとともに、使用者の腰まわりに巻かれる。次いで、使用者の手でバックル4のスライド板6が第1の位置に保持された状態で、ベルト本体1の先端側1bが、スライド板6側からバックル4の第1および第2の開口8、9に挿入される(図1参照)。その後、ベルトが適度に締め付けられると、スライド板6が自動的に第1の位置から第2の位置までスライドし、ベルト本体1の先端側1bがバックル4(基板5およびスライド板6間)に係止されることによって使用者の腰まわりに装着される(図2参照)。
ベルトを緩める場合には、スライド板6が使用者の手によって第2の位置から第1の位置までスライドせしめられることで、ベルト本体1のバックル4による係止が解除される。
まず、ズボンやスカート等の衣服のベルト通しにベルト本体1が通されるとともに、使用者の腰まわりに巻かれる。次いで、使用者の手でバックル4のスライド板6が第1の位置に保持された状態で、ベルト本体1の先端側1bが、スライド板6側からバックル4の第1および第2の開口8、9に挿入される(図1参照)。その後、ベルトが適度に締め付けられると、スライド板6が自動的に第1の位置から第2の位置までスライドし、ベルト本体1の先端側1bがバックル4(基板5およびスライド板6間)に係止されることによって使用者の腰まわりに装着される(図2参照)。
ベルトを緩める場合には、スライド板6が使用者の手によって第2の位置から第1の位置までスライドせしめられることで、ベルト本体1のバックル4による係止が解除される。
なお、本考案によるベルトは、衣服の腰まわりに締め付けて装着するベルトとして使用できるだけでなく、それ以外の用途にも使用可能であり、例えば、リュックサックやカバン等に取り付けられた肩掛け用ベルトとしても使用できる。
本考案によるベルトにおいては、ベルト本体1の芯材2として、表面が毛羽立った糸を用いて製織された織物を使用し、従来の布テープやフェルト地よりも繊維集合体の組織が強く、引張強さが大きい芯材としたので、ベルトの繰り返し使用に伴ってベルト本体1がバックル4によって繰り返し係止されても、ベルト本体1が容易に破断することがない。
また、バックル4を、基板5と、基板5にスライド可能に取り付けたスライド板6から構成し、スライド板6のスライド運動のみでベルト本体1のバックル4への固定およびその解除が行えるようにしたので、バックル4の構造が簡単になり、部品点数も少なくて済み、よって、バックル4の製造コストが大幅に低減される。
以上、本考案の構成を好ましい1実施例に基づいて説明したが、本考案の構成はこの実施例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した構成の範囲内で種々の変形例を案出することができる。
図6は、本考案のベルトのバックルの変形例を示した斜視図である。
図6(A)、(B)を参照して、この変形例では、バックルの基板5およびスライド板6はいずれも平板状をなしている。
また、ベルトの幅方向における基板5の両側縁の中央部に、スライド板6の移動経路内に突出する突起5bが設けられ、また、スライド板6における第2の開口9に関して基板5のベルト本体取付部7側の部分6aが、基板5側に屈曲せしめられ、第1の開口8内に突出している。
図6(A)、(B)を参照して、この変形例では、バックルの基板5およびスライド板6はいずれも平板状をなしている。
また、ベルトの幅方向における基板5の両側縁の中央部に、スライド板6の移動経路内に突出する突起5bが設けられ、また、スライド板6における第2の開口9に関して基板5のベルト本体取付部7側の部分6aが、基板5側に屈曲せしめられ、第1の開口8内に突出している。
そして、基板5の突起5b、およびスライド板6の部分6aによって、スライド板6のスライド範囲を規制するストッパが構成される。
こうして、スライド板6が基板5のベルト本体取付部7から遠ざかる向きに第2の位置を越えて移動した場合、スライドガイド10から基板5が外れる手前の位置で、スライド板6の部分6aが基板5に当接する一方、スライド板6が第1の位置に達したときに、スライド板6が基板5の突起5bに当接し、スライド板6が第1の位置からさらにベルト本体取付部7に向けてスライドすることが妨げられ、それによって、スライド板6が基板5から外れないようになっている。
こうして、スライド板6が基板5のベルト本体取付部7から遠ざかる向きに第2の位置を越えて移動した場合、スライドガイド10から基板5が外れる手前の位置で、スライド板6の部分6aが基板5に当接する一方、スライド板6が第1の位置に達したときに、スライド板6が基板5の突起5bに当接し、スライド板6が第1の位置からさらにベルト本体取付部7に向けてスライドすることが妨げられ、それによって、スライド板6が基板5から外れないようになっている。
さらに、基板5の第1の開口8におけるベルト本体取付部7から遠い方の端縁8bがギザギザになっており(図6(A)参照)、またはスライド板6の第2の開口9におけるベルト本体取付部7に近い方の端縁6aがギザギザになっている(図6(B)参照)。
図7は、本考案のベルトのバックルの別の変形例を示した斜視図である。 図7(A)を参照して、この変形例では、基板5は、ベルト本体取付部7’の領域においてベルト本体1の幅に対応する幅を有するとともに、当該幅方向の両側縁に一対の舌状部11を有している。
そして、ベルト本体1の基端部が、基板5のベルト本体取付部7’の領域にセットされた後、一対の舌状部11がベルト本体1側に折り曲げられ、ベルト本体1が基板5にかしめ固定され、それによって、ベルト本体1がバックル4に取り付けられる。
そして、ベルト本体1の基端部が、基板5のベルト本体取付部7’の領域にセットされた後、一対の舌状部11がベルト本体1側に折り曲げられ、ベルト本体1が基板5にかしめ固定され、それによって、ベルト本体1がバックル4に取り付けられる。
この場合、ベルト本体1をバックル4により強固に取り付けるために、図7(B)に示すように、さらに、各舌状部11に予め形成したネジ穴にネジ12を嵌め込み、ベルト本体1をネジ12によって基板5に締め付け固定する構成としてもよい。
また、図7(C)に示した変形例では、基板5は、ベルト本体取付部7’の領域においてベルト本体1の幅に対応する幅を有するとともに、当該幅方向の両側縁に一対の垂直な支持壁13を有している。一対の支持壁13の間には、ベルト固定片15がその旋回軸14のまわりに旋回可能に取り付けられている。
そして、ベルト本体1の基端部が、基板5およびベルト固定片15の間に挿入された後、ベルト固定片15が旋回せしめられ、ベルト本体1が基板5とベルト固定片15の歯15aの間に挟持され、それによって、ベルト本体1がバックル4に取り付けられる。
また、上記実施例では、バックルの基板およびスライド板がいずれも矩形状または正方形状をなしているが、基板およびスライド板の形状は、適当な任意の形状であってよい。スライドガイドの構成もまた上記実施例に限定されるものではなく、基板およびスライド板を重ね合わせた状態で、スライド板を基板に対してベルトの長手方向にスライド可能に取り付け可能な構成であれば、どのような構成であってもよい。
1 ベルト本体
1a 基端
1b 先端側
2 芯材
2a 経糸
2b 緯糸
2c 芯糸
2d 綴じ糸
3 合成樹脂層
4 バックル
5 基板
5a 基板部分
5b 突起
6 スライド板
6a スライド板の部分
7 ベルト本体取付部
8 第1の開口
9 第2の開口
10 スライドガイド
10a 垂直な壁部分
10b 水平な壁部分
11 追加の開口
1a 基端
1b 先端側
2 芯材
2a 経糸
2b 緯糸
2c 芯糸
2d 綴じ糸
3 合成樹脂層
4 バックル
5 基板
5a 基板部分
5b 突起
6 スライド板
6a スライド板の部分
7 ベルト本体取付部
8 第1の開口
9 第2の開口
10 スライドガイド
10a 垂直な壁部分
10b 水平な壁部分
11 追加の開口
Claims (7)
- ベルト本体と、前記ベルト本体の基端に取り付けられたバックルとからなるベルトであって、
前記ベルト本体は、表面が毛羽立った糸を用いて製織された織物を芯材として、この芯材の全面を合成樹脂層で被覆したものからなり、
前記バックルは、基板と、前記基板に重ね合わされた状態で前記基板に対しスライド可能なスライド板と、ベルトの幅方向における前記基板または前記スライド板の両側に設けられた一対のスライドガイドと、を備え、
前記スライド板は前記スライドガイドを介して前記基板に対しベルトの長手方向にスライド可能に取り付けられ、
前記基板におけるベルトの長手方向の一端側に、前記ベルト本体を挿通可能な第1の開口が設けられるとともに、前記スライド板には、前記ベルト本体を挿通可能な第2の開口が設けられ、
前記基板におけるベルトの長手方向の他端側に、前記ベルト本体の基端が固定されるベルト本体取付部が設けられ、
前記スライド板は、前記ベルト本体の先端側が前記第2の開口と前記基板の前記第1の開口の重複部分に挿入自在とされた第1の位置と、前記第1の位置から、前記基板の前記ベルト本体取付部から遠ざかる向きに離れた、前記ベルト本体が前記スライド板の前記第2の開口における前記基板の前記ベルト本体取付部に近い方の端縁と、前記基板の前記第1の開口における前記ベルト本体取付部から遠い方の端縁との間に係止される第2の位置と、を取り得るようになっており、
前記基板または前記スライド板またはその両方に、前記スライド板のスライド範囲を少なくとも前記第1の位置と前記第2の位置の間に規制するストッパが設けられたものであることを特徴とするベルト。 - 前記ベルト本体の芯材を形成する前記織物は、平二重織の織物であることを特徴とする請求項1に記載のベルト。
- 前記ベルト本体の合成樹脂層は、塩化ビニル系樹脂またはポリウレタン系樹脂から形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のベルト。
- 前記一対のスライドガイドは、それぞれ、前記基板または前記スライド板に立設された垂直な壁部分と、前記垂直な壁部分の上端縁から内向きに当該基板または当該スライド板に平行にのびる水平な壁部分とからなるL字状断面を有し、前記スライド板が前記基板の前記一対のスライドガイドの前記水平な壁部分と前記基板との間に嵌め込まれていること、または前記基板が前記スライド板の前記一対のスライドガイドの前記水平な壁部分と前記スライド板との間に嵌め込まれていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のベルト。
- 前記バックルは前記スライド板側に凹となるように湾曲しているとともに、前記基板の湾曲の程度が前記スライド板の湾曲の程度よりも大きくなっており、前記ストッパが、前記基板の前記スライド板に対向する面と、前記基板に設けられ前記スライド板の移動経路内に突出する凸状部とからなり、前記スライド板の前記第2の位置側への移動が、前記基板の前記スライド板に対向する面に前記スライド板が当接することによって規制されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のベルト。
- 前記ストッパは、前記基板に設けられ前記スライド板の移動経路内に突出する凸状部、または前記スライド板に設けられ前記基板の前記第1の開口内に突出する凸状部、またはその両方からなっていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のベルト。
- 前記基板および前記スライド板は実質上矩形状または正方形状をなし、それぞれ、一対の対辺がベルトの長手方向にのびており、ベルトの幅方向において、前記スライド板が前記基板に対応する長さを有し、ベルトの長手方向において、前記スライド板が前記基板よりも短くなっていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のベルト。
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Publication Number | Publication Date |
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JP3191431U true JP3191431U (ja) | 2014-06-19 |
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