JP2000034610A - 伸縮自在ベルト - Google Patents

伸縮自在ベルト

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JP2000034610A
JP2000034610A JP10199206A JP19920698A JP2000034610A JP 2000034610 A JP2000034610 A JP 2000034610A JP 10199206 A JP10199206 A JP 10199206A JP 19920698 A JP19920698 A JP 19920698A JP 2000034610 A JP2000034610 A JP 2000034610A
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belt
tongue piece
tongue
buckle
tip
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JP10199206A
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English (en)
Inventor
Norihiko Izumitani
憲彦 泉谷
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NOIZU CORP KK
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NOIZU CORP KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 丈夫で、使い勝手が良好で、伸縮のいかんに
かかわらず伸縮部分が人目に触れないようにして外観を
極めて良好にし、伸縮部分を隠す舌片の先端部がその背
面側のベルト部分から離れたり撓んだりするような見苦
しくなることも防ぐことができるようにすることにあ
る。 【解決手段】 柔軟性を有する素材で形成された略ベル
ト幅を有する舌片2の一端にバックル3を備え付け、該
舌片2の背面側の該バックル3近傍箇所に伸縮部材4の
一端部を固着する一方、前記舌片2の背面側において該
伸縮部材2の先端部2aとベルト1の基部端10aとが
着脱自在な状態にて連結し、この伸縮部材4が前記舌片
2の背面側に隠れた位置で伸縮し、しかもその伸縮何れ
の状態においても前記舌片2の先端部2aが前記ベルト
1の外側面に沿うように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスラックス,半ズボ
ン,スカート等の被服を着用するときに用いるベルトで
あって、そのバックル近傍箇所が伸縮して、ベルトを着
用するとき及びベルト着用時において、屈(かが)んだ
り腹部に力をいれたときにベルト及び腹部に無理な張力
及び圧迫が加わるのを和らげると共に、ベルトの傷みも
防ぐことができる伸縮ベルトに関し、更に詳しくは、そ
の伸縮部分の前面部分をベルト幅の舌片で隠すことによ
って見栄えを良くし、しかもこの舌片の先端部がその背
面に位置するベルト部分から大きく浮いたり撓んだりす
る等の見苦しくなる事態を防ぐことができる伸縮自在ベ
ルトに関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる伸縮自在ベルトといわれるもの
は従来より各種のものが公知となっており、具体的に
は、ボックスタイプのバックルと一体に組み付けられた
ベルト連結部分に内装されたバネ材によって伸縮する構
造のものと、例えばゴムと糸とを織ってベルト幅に形成
した伸縮部材をバックルとベルトとの間に連結し又はこ
のような伸縮部材でベルトの一部を形成したものなどが
挙げられる。
【0003】このような伸縮自在ベルトは、その使用時
において例えばベルトを着用するとき及びベルト着用時
において、屈(かが)んだり腹部に力をいれたときにベ
ルト及び腹部に無理な張力及び圧迫が加わるのを和らげ
ると共に、ベルトの傷みも防ぐことができる点において
優れたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前者の伸
縮自在ベルトは、ボックスタイプのバックル内又はその
背面側の一端寄りにその連結部分の大部分とバネ材を位
置させた伸縮部分とを一体的に備えているために、必然
的に伸縮幅が小さくなっており、この結果、ベルトに無
理な張力が加わったり腹部に無理な圧迫が加わったとき
には、これらを伸縮量で十分に吸収することができなか
った。
【0005】このため、伸縮構造であるにもかかわらず
腹部や腰回りの窮屈感が解消できなかったり、ベルトが
バックルとの連結部分で引き離れたり、ベルトを早く傷
めたりする原因にもなっていたのである。
【0006】しかも既成品のバックルをそのまま利用す
ることができなかったため、製造コストの低減化を図る
ことが難しく、またバックルの品種を多様化するのが難
しく、消費者の品種による選択余地が限られていたので
ある。
【0007】これに対し後者の伸縮自在ベルトは、伸縮
部材の長さや素材の選択等によってその伸縮量が決定さ
れるので、十分な伸縮長さを得ることができ、しかもバ
ックルも一般に流通している各種製品をそのまま利用す
ることができる点において優れる反面、この伸縮部材が
他者から目につき易い。
【0008】もちろんこの伸縮部材をバックル近くに備
えると、ベルト着用時にはベルトの先端部分がこの伸縮
部材の前面に重なるように位置するために真正面から見
るとこの伸縮部材は見えないが、この種の伸縮部材はベ
ルトの素材や肉厚が異なるために、向かい合っている人
からはこの伸縮部材が目に触れ易い。しかもベルトと異
なる素材のものがベルトの一部に継ぎ合わされているの
が一見して判るようであると、ベルトが軽薄で安っぽく
見えるのである。
【0009】そして重要なことは、ベルト着用者には他
者に知られないで伸縮自在ベルトを着用したいという願
望もあり、これはベルトの着脱時や非着用時においても
同様である。しかしながら、上述したように後者の伸縮
自在ベルトはこのような願望に応えたものではないので
ある。
【0010】そしてさらに重要なことは、消費者が伸縮
自在ベルトを購入しようとするときに、ベルトの表面側
に伸縮部材が露見した状態で陳列されていると、見栄え
が悪く、購買意欲を低下させる原因にもなっていたので
ある。
【0011】本発明者はこのような懸案に対処すべく鋭
意・検討を重ねてきた結果、次のような目的を有する本
発明の伸縮ベルトを創作するに至った。すなわち本発明
は、バックルを支持している柔軟性を有する素材で形成
され舌片の背面におけるバックル近傍箇所に、略ベルト
幅に相当し舌片の長手方向の略中央程度に至る長さを有
する伸縮部材の一端部を固定する一方、この伸縮部材の
他端部にベルトの基部端を連結させて、使い勝手が良好
で丈夫な伸縮自在ベルトを構成したことによって、伸縮
のいかんにかかわらず舌片の背面側に伸縮部材が隠れて
位置する極めて良好な外観を有し、さらに舌片の先端部
がその背面側に位置するベルト部分に沿った状態を維持
するように構成したことによって、舌片の先端部がその
背面側のベルト部分から離れたり撓んだりするような見
苦しくなる事態を防ぎ、しかもあらゆるタイプの既成バ
ックルにも適用でき、デザイン的にも優れ、消費者の購
買意欲を促進させることができる、極めて優れた伸縮自
在ベルトを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに提案される本発明の第1の構成に係る伸縮自在ベル
トは、柔軟性を有する素材で形成された略ベルト幅を有
する舌片の一端基部にバックルが備え付けられており、
しかも該舌片の背面側の該バックル近傍箇所に略ベルト
幅を有する伸縮部材の一端部が固着され、且つ前記舌片
の背面側の略中央箇所において該伸縮部材の他端部とベ
ルトの基部端とが連結されて、この伸縮部材が前記舌片
の背面位置で伸縮し、しかもその伸縮の何れの状態にお
いても前記舌片の少なくとも先端部がその背面に位置す
る前記ベルトに略重なって位置するように構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0013】本構成で使用される伸縮部材は、例えば天
然ゴム、天然繊維、合成繊維、エラストマーの何れか1
又は複数を織り込んで伸縮自在となるように形成したゴ
ムテープ(ゴムバンド)、天然ゴム又はエラストマーで
形成したゴムテープ(ゴムバンド)、複数の小さなバネ
をベルト幅方向に並べてこれら周囲を伸縮自在なカバー
で覆ったバンド等、ベルト長さ方向に伸縮自在であって
略平坦な形状のものであれば何れも本構成の適用の対象
内にあるが、このうち市販品として数多くあり、安価
で、伸縮力にも優れ、丈夫で、取扱いにも優れる、天然
ゴム又はエラストマーをベルト方向の縦糸の前部又は一
部にし、天然繊維又は合成繊維を横糸にして織り込んだ
ゴムテープ(ゴムバンド)が最適である。
【0014】この伸縮部材(ゴムテープ)の長さは必ず
しも限定されるものではないが、4〜5cm程度、伸長
がその1.5倍程度あれば十分である。なお、一般の市
販品としてゴムテープは薄厚のものに伸縮力の優れたも
のが多いことから、このゴムテーブを2重にして使用す
ることが好ましい。
【0015】本構成で使用される舌片は、少なくとも前
記伸縮部材を伸縮を如何にかかわらずその前面を隠す長
さ、例えば140cm程度の長さを有し、ベルトと同素
材,同色のものを用いるのが、違和感なく好ましい。も
ちろんカジュアルやトラッドを志向して、この舌片の色
をベルトと異なる色にしたり、多少形状にデザインを施
したものであっても構わない。なお舌片として柔軟性を
有する素材と記載したのは、少なくとも舌片の先端部が
その背面に位置するベルト部分に沿わせる必要があるか
らであるが、若干の張りをもたせることも重要である。
【0016】この舌片とバックルとの装着は、この舌片
にバックルの一端を通し、さらにこの舌片の一部を背面
側に折り曲げ、2重になった舌片同士を縫合すれば良
く、この縫合時にベルトの先端部を通すループを挟んで
縫合しても構わない。なおこのように舌片を背面側に折
り返す構成のものであれば、その折り返す分、舌片を長
尺にする必要がある。なお、バックルの一端部にベルト
端を噛み込んでベルトを連結する構造を有するバックル
を備える場合には、この折り返しは必要ない。
【0017】前記伸縮部材の一端部は、バックル近傍箇
所、例えば前述したこの折り返した部分に挟みこむよう
にして舌片に縫合してあり、この伸縮部材の他端部に
は、ベルトの基部端を連結する連結金具を取り付けて、
ベルトの基部端を必要な長さに切断した上でこの基部端
を連結金具に取り付けるようにした構造のものが好まし
い。
【0018】なお、このままの構成では、ベルト着用
時、舌片の先端部はその背面側に位置するベルト部分か
ら浮いた状態となって極めて見苦しくなる。つまりベル
トは腰周りに沿った曲面状態となるが、舌片の先端部は
この曲面に沿うことなく真っ直ぐ横方向に向いたり、撓
んだりするのである。
【0019】もちろんこの舌片の中央部付近はスラック
スのループにベルト部分と共に通されているのである
が、これだけでは不十分である。なおベルト着用時にベ
ルトの先端部で舌片の前面全体を覆うと、このような問
題はなくなるのであるが、このようにバックルに通した
ベルトの先端部が長くなるようにして着用するのは、極
めて野暮ったく見える。またベルトの先端部も前方に浮
かす原因にもなる。このため舌片の先端部が多少ベルト
の先端部から露見できるような状態で着用することが好
ましい。
【0020】このようなことから、本構成においては、
伸縮の如何にかかわらず舌片をその背面側(内側)に位
置するベルト部分に重なるように沿わせたのである。
【0021】このための方策は、後述する第2及び第3
の構成おいて具体的に記載してあるが、本構成はその上
位概念としてあらゆる方策が含まれる。例えば、舌片先
端部分の内側に固定した磁石板片が、ベルト部分の内部
に挟み込んだ磁着体(柔軟性を有する金属薄板等)にベ
ルト部分の表皮を挟んで吸着して舌片の先端部がその背
面に位置するベルト部分に磁着するようにしたもの、或
いはベルトの表面がエナメル層やビニール層で形成され
ている場合には、この面に吸着するシート(微孔が無数
形成された吸着シート)を舌片の先端部の内側面に備え
て舌片の先端部がその背面に位置するベルト部分に磁着
するようにしたもの、等も含まれるのである。
【0022】このように舌片を如何にしてベルト部分に
沿わせるという方策は幾つか挙げられるが、このうち最
も構成が簡易で、しかも伸縮に対する対応もスムーズ
で、製造も容易で、製造コストも安価なものが次述する
本発明の第2の構成のものである。
【0023】このような目的を達成する本発明の第2の
構成に係る伸縮自在ベルトは、前記構成を基本としてさ
らに、舌片の背面側の先端部近傍箇所に、前記ベルトの
基部近傍部分を挿通させておくループが備え付けられ、
或いは一体形成して、前記舌片の先端部が前記ベルトの
外側面に沿うように構成したことを特徴とし、このルー
プ(ベルト通し環)によって舌片の先端部がその背面側
に位置するベルト部分に沿い、しかも伸縮時にもこの状
態が維持されるようにしたのである。
【0024】なお、このループは、挿通したベルトが移
動するに十分かつ不必要に大きすぎないようにする必要
がある。つまり伸縮に対応した動きにスムーズに対応す
るものでなければならないからである。
【0025】この他の具体的な方策として、次述する第
3の構成のものが挙げられる。この第3の構成に係る伸
縮自在ベルトは、前記第1の構成を基本としてさらに、
舌片の少なくとも先端部を含む長手方向箇所の内部又は
背面に、該舌片を前記ベルトの外面に摺接させる程度の
弧状に形成され且つ弾発力を有する部材、又は該舌片を
前記ベルトの外面に摺接させる程度の弧状に形成させる
伸縮部材が備えられていることを特徴とし、舌片の少な
くとも先端部が自らの弾力によってその背面側に位置す
るベルト部分に沿うようにしたのである。
【0026】なお弧状に形成され且つ弾発力を有する部
材の具体例として、薄板バネ、金属バネ線等が挙げられ
る。また弧状に形成させる伸縮部材を備えるとは、例え
ばゴムテープを僅かながら引き延ばした状態で舌片の裏
面に縫合したり、エラストマーを多少引き延ばした状態
で舌片の裏面に縫合したり、舌片の裏面を形成する等の
手段が挙げられる。
【0027】もちろんこのような構成に加えて、前述し
た第2の構成に記載したループを備えたものであっても
構わない。また第1の構成において例示した手段を兼ね
備えたものであっても構わない。
【0028】このような各構成を有する伸縮自在ベルト
は、何れの構成においても着用時に伸縮部分(部材)が
他人から見えることなく伸縮機能を保有することができ
る。例えば、ベルトを強く引っ張って着用時するとき、
着用した状態で屈んだり、腹部に力を入れたときに、ベ
ルトに強い引っ張り力が加わるが、この引っ張り力に対
応して伸縮部材が伸長するため、ベルトの基部端が連結
部分から外れ切れたり、ベルトが見苦しく変形したり傷
んだりしないのである。また腹部に無理な圧迫力が加わ
ることもないのである。
【0029】しかも、伸縮の何れの状態においても、舌
片の先端部がその背面のベルト部分に沿った状態が維持
されるので、見栄えや使い勝手も良いのである。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の目的・構成は以上の通り
であり、次に添付図面に記載した実施例に基づいて本発
明に係る伸縮自在ベルトに具体的を構成を詳述する。な
お各添付図面及び以下の説明は、本発明に係る伸縮自在
ベルトを判り易く説明するための例示であって、これら
記載に限定されるものではないことを付記しておく。ま
た各添付図面において共通する箇所には同一符号を付し
ておく。
【0031】図1は本発明の第1実施例に係る伸縮自在
ベルトの要部を示しており、このうち(a)図は正面
図、(b)図は底面図、(c)図は背面図であり、図2
は図1の(a)図におけるXーX拡大断面図、図3は第
1実施例に係る伸縮自在ベルトのの要部を背面側から見
た斜視図である。
【0032】これら各図に示す第1実施例による伸縮自
在ベルト(以下、第1実施例による伸縮自在ベルト、と
略称する)Aにおいて、舌片2はベルト10と略同幅を
有する前面視140cm程度の長さを有する皮革シート
で形成されており、その一端部がバックル3を掛け止め
るように背面方向に折り曲げられて重ねられ、ベルト着
用時にベルト10の先端部を挿通させる皮革製のルーブ
7と、後述するゴムバンド(ゴムテープ)4の一端部
が、重ねた舌片2,2cの間に挟み込まれた状態で、一
体的に縫合されている。9a,9b,9cは何れも縫糸
を示しており、3は2枚重ねしたゴムバンド4(4a,
4b)の各一端部分が上方及び下方から見苦しく露見し
ないようにするための薄皮製のテーブであり、このテー
プ3も舌片2,2c間に挟み込まれて前述した縫合によ
り固定されている。
【0033】バックル3は、矩形状を有する金属製の枠
3aの一端部3c中央に細い金属製の掛止杆3bを枢着
させたタイプのものが用いられている。
【0034】伸縮部材であるゴムテープ4(4a,4
b)の他端部は、舌片2の背面側の略中央にまで至り、
この他端部にはゴムテープ4とベルト10の基部端10
aとを連結する連結金具5が固着されている。なお、こ
の2枚のゴムテープ4a,4bの間からその前方の舌片
2の周りにも、ベルト着用時にベルト10の先端部を挿
通させるルーブ8が備えられている。
【0035】さらに舌片2の先端部2aの裏面には、ベ
ルト10の基部端10a近傍箇所を挿通させるルーブ6
が縫糸9a,9aにより固着されており、このように構
成したベルト前面部分1にベルト10の基部端10aが
連結される。
【0036】なおベルト10の基部端は、前記ループ6
の穴を通して連結金具5に掛止され、これにより第1実
施例による伸縮自在ベルトAの全体が出来上がり、この
状態において、第1実施例による伸縮自在ベルトAを正
面視すると、ゴムテープ4は舌片2で隠れた状態となっ
ており、舌片2の先端部2aはその背面に位置するベル
ト10の部分に沿った位置にある。
【0037】次に第1実施例による伸縮自在ベルトAを
伸長させた場合を説明する。図4は本発明の第1実施例
に係る伸縮自在ベルトの要部を伸長した状態で示してお
り、このうち(a)図は正面図、(b)図は底面図、
(c)図は背面図である。
【0038】これら図4の各図に示すように、ゴムテー
プ4を伸長させる方向にベルト10又はバックル3を強
く引っ張ると、ゴムテープ4は舌片2の背面の範囲内で
伸長し、連結金具5も舌片2の背面の範囲内で移動す
る。すなわち正面視すると、ゴムテープ4の全体と連結
金具5の略全体が舌片2によって隠れた状態なるのであ
る。
【0039】なおこの伸長に対応して舌片2の先端部2
aとベルト10の基部端10a近傍箇所とはベルト長手
方向に移動するのであるが、この舌片2の先端部2aの
背面に備え付けたループ6内にベルト10の基部端10
a近傍箇所を挿通させているために、舌片2の先端部2
aはベルト10の基部端10a近傍箇所に沿って移動す
るのである。すなわちベルト着用時においては、ベルト
10は体の腰(腹)周りに沿った曲面状になるが、この
ループ6があることによって舌片2の先端部2aもこの
曲面状になったベルト19に沿って移動し、伸縮何れの
状態においても、舌片2の先端部2aがその背面のベル
ト10部分から前方に大きく浮いたり、下方に撓(た
わ)んだりするようなことはないのである。
【0040】なお、この状態をさらに判り易く説明した
ものが図5及び図6であり、このうち図5は本発明の第
1実施例に係る伸縮自在ベルトの全体形状を示した斜視
図であり、図6は本発明の第1実施例に係る伸縮自在ベ
ルトの着用状態を示した前面部分図である。
【0041】なお図5において、10bはベルト10の
先端部であり、10c,10c・・はベルト孔である。
また図6において、20はスラックスであり、20a,
20bはスラックス2の胴周りに取り付けてあるループ
である。
【0042】本発明に係る伸縮自在ベルトは、上述した
第1実施例によるものだけでなく、次述する第7及び第
8図に示すようにしたものであっても構わない。
【0043】このうち図7は本発明の第2実施例に係る
伸縮自在ベルトA2の要部を示した斜視図であり、この
図7に示す実施例の伸縮自在ベルトA2は、舌片2の先
端部2aがその背面側に位置するベルト10部分に沿う
ようにする方策として、前述したループ6を備える代わ
りに、皮革を2枚重ねした舌片2の中にバネ力によって
ベルト10部分に沿う形状を維持する金属製の薄板バネ
23を内装して構成したものである。なおこの薄板バネ
23はバネ力を有する樹脂薄板で形成したものであって
も構わない。
【0044】続く図8は本発明の第2実施例に係る伸縮
自在ベルトA3の要部を示した斜視図であり、この図3
に示す実施例の伸縮自在ベルトA3は、舌片2の裏面側
の中央部付近から先端部2aに向けた箇所に、長手方向
に伸縮するシート(又はプレート)25を若干伸長させ
た状態で縫糸9aで縫合して固定し、このシート25の
縮小力が舌片2に加わって舌片2が内側に反るように構
成したものである。
【0045】なおこのシート25の具体例としては、ゴ
ムテープ又はエラストマーシート、或いはゴムと糸を織
り込んだものなどが挙げられる。
【0046】なお図7及び図8において、伸縮部材であ
るゴムテーブ4の途中が途切れて描かれているが、これ
は各実施例の構成を判り易く説明するために省略したた
めであり、この省略した部分は第1実施に対応する各図
と同様の構成を有する。
【0047】
【発明の効果】以上説明した本発明に係る伸縮自在ベル
トによれば、バックルを支持している柔軟性を有する素
材で形成され舌片の背面におけるバックル近傍箇所に、
略ベルト幅に相当し舌片の長手方向の略中央程度に至る
長さを有する伸縮部材の一端部を固定する一方、この伸
縮部材の他端部にベルトの基部端を連結したことによっ
て、ベルト着用の際にベルトを強く引っぱり過ぎたり、
ベルト着用時において屈んだり腹部に力を入れたときに
ベルトがその連結部分で抜け外れたり、ベルトが傷んだ
りするするようなことを無くすことができ、しかも腹部
に加わる強い圧迫感を和らげることができるなど、丈夫
で使い勝手を良好することが出来たのである。
【0048】しかも伸縮のいかんにかかわらず舌片の背
面側に伸縮部材が隠れるように位置させることが出来た
ため、ベルト着用時の外観が極めて良好になり、着用時
に伸縮自在であることが他者の目にも触れることもなく
なったのである。
【0049】さらに重要な効果として、舌片の先端部が
その背面側に位置するベルト部分重なって位置し、この
ベルトの伸縮時においてもこの先端部がベルト部分から
離れることなく移動することが出来たため、この舌片の
先端部がその背面側のベルト部分から離れたり垂れたり
するような見苦しくなるようなことも無くすことが出来
たのである。
【0050】そして、このような様々な効果を有する本
発明に係る伸縮自在ベルトは、あらゆるタイプの既成バ
ックルにも適用出来、デザイン的にも優れ、消費者の購
買意欲を促進させることも出来たのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)図は本発明の第1実施例に係る伸縮自在
ベルトの要部を示した正面図、(b)図は同じく底面
図、(c)図は同じく背面図である。
【図2】図1の(a)図におけるXーX拡大断面図であ
る。
【図3】第1実施例に係る伸縮自在ベルトの要部を背面
側から見た斜視図である。
【図4】(a)図は本発明の第1実施例に係る伸縮自在
ベルトの要部を伸長した状態で示した正面図、(b)図
は同じく底面図、(c)図は同じく背面図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る伸縮自在ベルトの全
体形状を示した斜視図である。
【図6】本発明の第1実施例に係る伸縮自在ベルトの着
用状態を示した前面部分図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る伸縮自在ベルトA2
の要部を示した斜視図である。
【図8】本発明の第3実施例に係る伸縮自在ベルトA3
の要部を示した斜視図である。
【符号の説明】
A,A2,A3 伸縮自在ベルト 2 舌片 2a(舌片2の)先端部 3 バックル 4 (伸縮部材たる)ゴムテープ 5 連結金具 6 ループ 7 ループ 8 ループ 9a,9b,9c 縫糸
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月18日(1999.5.1
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】本構成で使用される舌片は、少なくとも前
記伸縮部材を伸縮を如何にかかわらずその前面を隠す長
さ、例えば140mm程度の長さを有し、ベルトと同素
材,同色のものを用いるのが、違和感なく好ましい。も
ちろんカジュアルやトラッドを志向して、この舌片の色
をベルトと異なる色にしたり、多少形状にデザインを施
したものであっても構わない。なお舌片として柔軟性を
有する素材と記載したのは、少なくとも舌片の先端部が
その背面に位置するベルト部分に沿わせる必要があるか
らであるが、若干の張りをもたせることも重要である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】これら各図に示す第1実施例による伸縮自
在ベルト(以下、第1実施例による伸縮自在ベルト、と
略称する)Aにおいて、舌片2はベルト10と略同幅を
有する前面視140mm程度の長さを有する皮革シート
で形成されており、その一端部がバックル3を掛け止め
るように背面方向に折り曲げられて重ねられ、ベルト着
用時にベルト10の先端部を挿通させる皮革製のルーブ
7と、後述するゴムバンド(ゴムテープ)4の一端部
が、重ねた舌片2,2cの間に挟み込まれた状態で、一
体的に縫合されている。9a,9b,9cは何れも縫糸
を示しており、3は2枚重ねしたゴムバンド4(4a,
4b)の各一端部分が上方及び下方から見苦しく露見し
ないようにするための薄皮製のテーブであり、このテー
プ3も舌片2,2c間に挟み込まれて前述した縫合によ
り固定されている。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟性を有する素材で形成された略ベル
    ト幅を有する舌片の一端基部にバックルが備え付けられ
    ており、しかも該舌片の背面側の該バックル近傍箇所に
    略ベルト幅を有する伸縮部材の一端部が固着され、且つ
    前記舌片の背面側の略中央箇所において該伸縮部材の他
    端部とベルトの基部端とが連結されて、この伸縮部材が
    前記舌片の背面位置で伸縮し、しかもその伸縮の何れの
    状態においても前記舌片の少なくとも先端部がその背面
    に位置する前記ベルトに略重なって位置するように構成
    されていることを特徴とする伸縮自在ベルト。
  2. 【請求項2】 前記舌片の背面側の先端部近傍箇所に、
    前記ベルトの基部近傍部分を挿通させておくループが備
    え付けられ、或いはループを一体形成して、前記舌片の
    先端部が前記ベルトの外側面に沿うようにした請求項1
    に記載の伸縮自在ベルト。
  3. 【請求項3】 前記舌片の少なくとも先端部を含む長手
    方向箇所の内部又は背面に、該舌片を前記ベルトの外面
    に摺接させる程度の弧状に形成され且つ弾発力を有する
    部材、又は該舌片を前記ベルトの外面に摺接させる程度
    の弧状に形成させる伸縮部材が備えられている請求項1
    又は2に記載の伸縮自在ベルト。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020031369A (ko) * 2002-04-04 2002-05-01 전경호 탄력을 갖는 버클
WO2005084470A1 (ja) * 2004-03-05 2005-09-15 Yoshihiko Shimizu 伸縮ベルトと伸縮ベルト用バックル具
KR100731168B1 (ko) 2006-07-24 2007-06-27 김미리 기능성 혁대
WO2008013384A1 (en) * 2006-07-24 2008-01-31 Mi Lee Kim Functional belt

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