JP2011115962A - 流体噴射装置、及び、プログラム - Google Patents

流体噴射装置、及び、プログラム Download PDF

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Masahiko Yoshida
昌彦 吉田
Takeshi Yoshida
剛 吉田
Michiaki Tokunaga
道昭 徳永
Tatsuya Nakano
龍也 中野
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Abstract

【課題】媒体の厚さを算出することを目的とする。
【解決手段】ノズルから流体を噴射するヘッドと、往路時に前記ヘッドを移動方向の一方
向へ移動し、復路時に前記ヘッドを前記移動方向の他方向へ移動する移動機構と、前記往
路時と前記復路時にそれぞれ前記ノズルから噴射された流体の媒体上の着弾位置の前記移
動方向の差を補正する調整値と前記媒体の厚さとの関係を記憶する記憶部と、前記往路時
と前記復路時に前記ノズルから流体を噴射させる動作を制御する制御部であって、前記調
整値を算出するためのパターンを或る媒体に形成させ、前記パターンの読取結果を取得し
、前記読取結果に基づいて前記或る媒体に対する前記調整値を算出し、前記或る媒体に対
する前記調整値と、前記記憶部が記憶する前記調整値と前記媒体の厚さとの関係と、に基
づいて、前記或る媒体の厚さを算出する制御部と、を有する流体噴射装置。
【選択図】図8

Description

本発明は、流体噴射装置、及び、プログラムに関する。
流体噴射装置の一つとして、媒体に対してノズルからインク(流体)を噴射するヘッド
を有するインクジェットプリンター(以下、プリンター)が知られている。ヘッドが移動
方向の双方向に移動しながらノズルからインクを噴射するプリンターでは、ヘッドの特性
差や機械誤差などにより往路と復路でインクの着弾位置がずれることがある。この往復の
着弾位置ずれを、ノズルからのインク噴射のタイミングを調整することによって補正する
方法が提案されている(例えば特許文献1)。
特開平11−286142号公報
往復の着弾位置ずれ量は、ノズルからインクが噴射されてからインクが媒体に着弾する
までの時間によって変動する。即ち、ヘッド(ノズル)から媒体までの距離が異なれば往
復の着弾位置ずれ量が異なる。そして、ヘッドから媒体までの距離は媒体の厚さによって
変化する。そのため、媒体の厚さに応じて、インク噴射タイミングの調整量を変化させる
必要がある。しかし、媒体の厚さが分からない場合、インク噴射タイミングをどの程度調
整すればよいか分からない。
そこで、本発明は、媒体の厚さを算出することを目的とする。
前記課題を解決する為の主たる発明は、(A)ノズルから流体を噴射するヘッドと、(
B)往路時に前記ヘッドを移動方向の一方向へ移動し、復路時に前記ヘッドを前記移動方
向の他方向へ移動する移動機構と、(C)前記往路時と前記復路時にそれぞれ前記ノズル
から噴射された流体の媒体上の着弾位置の前記移動方向の差を補正する調整値と前記媒体
の厚さとの関係を記憶する記憶部と、(D)前記往路時と前記復路時に前記ノズルから流
体を噴射させる動作を制御する制御部であって、前記調整値を算出するためのパターンを
或る媒体に形成させ、前記パターンの読取結果を取得し、前記読取結果に基づいて前記或
る媒体に対する前記調整値を算出し、前記或る媒体に対する前記調整値と、前記記憶部が
記憶する前記調整値と前記媒体の厚さとの関係と、に基づいて、前記或る媒体の厚さを算
出する制御部と、(E)を有することを特徴とする流体噴射装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
印刷システムの構成ブロック図である。 図2Aはプリンターの概略断面図であり、図2Bはプリンターの概略上面図である。 ヘッドユニットにおける複数のヘッドの配置を示す図である。 往路と復路の着弾位置ずれの様子を示す図である。 Bid調整値の取得フローである。 図6AはBid調整値を取得するためのテストパターンを示す図であり、図6Bは罫線間距離を算出する様子を示す図である。 メモリーに記憶させるBid調整値をグラフで示した図である。 媒体厚取得部が媒体の厚さを取得するためのフローである。 媒体厚取得部がプリンターに印刷させるテストパターンを示す図である。
===開示の概要===
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかとなる。
即ち、(A)ノズルから流体を噴射するヘッドと、(B)往路時に前記ヘッドを移動方
向の一方向へ移動し、復路時に前記ヘッドを前記移動方向の他方向へ移動する移動機構と
、(C)前記往路時と前記復路時にそれぞれ前記ノズルから噴射された流体の媒体上の着
弾位置の前記移動方向の差を補正する調整値と前記媒体の厚さとの関係を記憶する記憶部
と、(D)前記往路時と前記復路時に前記ノズルから流体を噴射させる動作を制御する制
御部であって、前記調整値を算出するためのパターンを或る媒体に形成させ、前記パター
ンの読取結果を取得し、前記読取結果に基づいて前記或る媒体に対する前記調整値を算出
し、前記或る媒体に対する前記調整値と、前記記憶部が記憶する前記調整値と前記媒体の
厚さとの関係と、に基づいて、前記或る媒体の厚さを算出する制御部と、(E)を有する
ことを特徴とする流体噴射装置である。
この流体噴射装置によれば、媒体の厚さを知ることができ、例えば、厚さが不明の媒体
に対する調整値を算出することができる。
かかる流体噴射装置であって、複数の前記ヘッドを有し、前記記憶部は、前記ヘッドご
とに、前記調整値と前記媒体の厚さとの関係を記憶すること。
このような流体噴射装置によれば、ヘッドごとに往路時と復路時の着弾位置の移動方向
のずれを補正できる。
かかる流体噴射装置であって、前記制御部が算出した前記或る媒体の厚さと、各前記ヘ
ッドの前記調整値と前記媒体の厚さとの関係と、に基づいて、前記或る媒体に対する各前
記ヘッドの前記調整値を算出すること。
このような流体噴射装置によれば、ヘッドごとに往路時と復路時の着弾位置の移動方向
のずれを補正できる。
かかる流体噴射装置であって、複数の前記ヘッドによって前記パターンを前記或る媒体
に形成させ、前記パターンを形成した前記ヘッドごとに前記或る媒体に対する前記調整値
を算出し、各前記ヘッドの前記或る媒体に対する前記調整値と、各前記ヘッドの前記調整
値と前記媒体の厚さとの関係と、に基づいて、前記パターンを形成した前記ヘッドごとに
、前記或る媒体の仮の厚さを算出し、前記或る媒体の前記仮の厚さの平均値を前記或る媒
体の厚さとすること。
このような流体噴射装置によれば、より精度良く媒体の厚さを算出することができる。
かかる流体噴射装置であって、前記制御部が算出した前記或る媒体の厚さと、各前記ヘ
ッドの前記調整値と前記媒体の厚さとの関係と、に基づいて、前記或る媒体に対する各前
記ヘッドの前記調整値を算出し、前記パターンを形成する前記ヘッドの数の方が、前記或
る媒体に対する前記調整値を算出する前記ヘッドの数よりも少ないこと。
このような流体噴射装置によれば、複数のヘッドの調整値を算出する処理を容易にする
ことができる。
かかる流体噴射装置であって、複数の前記ヘッドを有し、前記往路時に基準の前記ヘッ
ドの前記ノズルから噴射された流体の媒体上の着弾位置に対する前記往路時に別の前記ヘ
ッドの前記ノズルから噴射された流体の前記媒体上の着弾位置の前記移動方向のずれを補
正する別の調整値と、前記媒体の厚さと、の関係を、前記記憶部が記憶し、前記制御部が
算出した前記或る媒体の厚さと、前記別の調整値と前記媒体の厚さとの関係と、に基づい
て、前記或る媒体に対する前記別のヘッドの前記別の調整値を算出すること。
このような流体噴射装置によれば、各ヘッドの着弾位置の移動方向のずれを補正できる
媒体の厚さをコンピューターに算出させるためのプログラムであって、往路時にヘッド
を移動方向の一方向へ移動しながら前記ヘッドから流体を噴射させ、復路時に前記ヘッド
を前記移動方向の他方向へ移動しながら前記ヘッドから流体を噴射させる流体噴射装置が
、前記往路時と前記復路時にそれぞれ前記ヘッドから噴射された流体の媒体上の着弾位置
の前記移動方向の差を補正する調整値を算出するためのパターンを、或る媒体上に形成す
ることと、前記パターンの読取結果を取得することと、前記読取結果に基づいて前記或る
媒体に対する前記調整値を算出することと、前記或る媒体に対する前記調整値と、前記流
体噴射装置の記憶部が記憶する前記調整値と前記媒体の厚さとの関係と、に基づいて、前
記或る媒体の厚さを算出することと、を前記コンピューターに実行させるためのプログラ
ムである。
このようなプログラムによれば、媒体の厚さを知ることができ、例えば、厚さが不明の
媒体に対する調整値を算出することができる。
===印刷システムについて===
以下、流体噴射装置をインクジェットプリンター(以下、プリンター)とし、プリンタ
ーとコンピューターが接続された印刷システムを例に挙げて説明する。
図1は、印刷システムの構成ブロック図である。図2Aは、プリンター1の概略断面図
であり、図2Bは、プリンター1の概略上面図である。コンピューター60は、プリンタ
ー1と通信可能に接続されており、プリンター1に画像を印刷させるための印刷データを
プリンター1に出力する。なお、コンピューター60には、アプリケーションプログラム
から出力された画像データを印刷データに変換させるためのプログラム(プリンタードラ
イバー)がインストールされている。
コントローラー10(制御部に相当)は、プリンター1の制御を行うための制御ユニッ
トである。インターフェース部11はコンピューター60とプリンター1との間でデータ
の送受信を行うためのものである。CPU12はプリンター1全体の制御を行うための演
算処理装置である。メモリー13(記憶部に相当)はCPU12のプログラムを格納する
領域や作業領域等を確保するためのものである。CPU12はユニット制御回路14によ
り各ユニットを制御する。なお、プリンター1内の状況を検出器群50が監視し、その検
出結果に基づいて、コントローラー10は各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、媒体Sが連続する方向(以下、搬送方向)に、媒体Sを上流側か
ら下流側に搬送するものである。モータによって駆動する搬送ローラー21によって印刷
前のロール状の媒体Sを印刷領域に供給し、その後、印刷済みの媒体Sを巻取機構により
ロール状に巻き取る。なお、印刷中に印刷領域に位置する媒体を下からバキューム吸着す
ることで、媒体Sを所定の位置に保持することができる。
駆動ユニット30(移動機構に相当)は、ヘッドユニット40を、媒体の搬送方向に対
応するX方向(移動方向に相当)と媒体Sの紙幅方向に対応するY方向とに自在に移動さ
せるものである。駆動ユニット30は、ヘッドユニット40をX方向に移動させるX軸ス
テージ31と、ヘッドユニット40をY方向に移動させるY軸ステージ32と、これらを
移動させるモータ(不図示)とで、構成されている。
ヘッドユニット40は、画像を形成するためのものであり、複数のヘッド41を有する
。ヘッド41の下面には、インク噴射部であるノズルが複数設けられ、各ノズルにはイン
クが充填された圧力室が設けられている。なお、ノズルからのインク噴射方式は、ピエゾ
素子(駆動素子)に電圧をかけて、圧力室を膨張・収縮させることによりインクを噴射す
るピエゾ方式でもよいし、発熱素子(駆動素子)を用いてノズル内に気泡を発生させ、そ
の気泡によってインクを噴射するサーマル方式でもよい。
図3は、ヘッドユニット40における複数のヘッド41の配置を示す図である。なお、
ヘッド41およびノズルの配置をヘッドユニット40の上面から仮想的に見た図である。
ここでは、ヘッドユニット40が15個のヘッド41(1)〜41(15)を有するとす
る。各ヘッド41のノズル面には、イエローインクを噴射するイエローノズル列Yと、マ
ゼンタインクを噴射するマゼンタノズル列Mと、シアンインクを噴射するシアンノズル列
Cと、ブラックインクを噴射するブラックノズル列Kが形成されている。各ノズル列はノ
ズルを180個ずつ備え、180個のノズルは紙幅方向に一定の間隔(180dpi)で
整列している。図示するように紙幅方向の奥側のノズルから順に小さい番号を付す(#1
〜#180)。
また、紙幅方向に隣り合う2つのヘッド(例:41(1)・41(2))のうちの奥側
のヘッド41(1)の最も手前側のノズル#180と手前側のヘッド41(2)の最も奥
側のノズル#1の間隔が一定の間隔(180dpi)となるように、複数のヘッド41が
配置されている。つまり、ヘッドユニット40の下面では、ヘッドユニット40の幅長さ
に亘って、ノズルが紙幅方向に一定の間隔(180dpi)で並んでいることになる。
最後に、印刷手順について説明する。まず、搬送ユニット20により印刷領域に媒体S
を供給する。そして、X軸ステージ31にてヘッドユニット40をX方向(媒体の搬送方
向)に移動させながらノズルからインクを噴射する画像形成動作と、Y軸ステージ32に
よりX軸ステージ31を介して、ヘッドユニット40をY方向(紙幅方向)に移動する動
作と、を繰り返す。その結果、先の画像形成動作により形成されたドット位置とは異なる
位置に、後の画像形成動作によりドットを形成することができ、2次元の画像を印刷する
ことができる。こうして印刷領域に位置する媒体への印刷が終了すると、搬送ユニット2
0により印刷が未だなされていない媒体部分が印刷領域に供給され、印刷領域の媒体に画
像が印刷される。
===往復の着弾位置ずれの補正について===
<往復の着弾位置ずれについて>
図4は、往路と復路の着弾位置ずれの様子を示す図である。本実施形態のプリンター1
は、ヘッドユニット40がX方向の左側から右側へ移動する際にも(往路時にも)、ヘッ
ドユニット40がX方向の右側から左側へ移動する際にも(復路時にも)、ヘッド41か
らインク滴を噴射して画像を形成する印刷(双方向印刷)を可能とする。図4では、X軸
ステージ31によるヘッド41のX方向への移動速度を「Vc」と示し、ノズルから噴射
されるインク滴の速度を「Vm」と示す。ヘッド41がX方向へ移動している際にノズル
からインク滴が噴射される場合、図示するように、インク滴は媒体Sに対して斜め方向(
ヘッド41が移動する側)に飛翔する。そのため、設計工程では、往路時にも復路時にも
ヘッド41が目標位置に達する前にノズルからインク滴が噴射されるように、ノズルから
のインクの噴射タイミングが設定されている。
インク滴の着弾位置は、ヘッド41の移動速度Vcやインク滴の噴射速度Vmの影響を
受ける。即ち、インク滴の着弾位置は、インク滴の飛翔方向やインク滴がノズルから噴射
されてから媒体に着弾するまでの時間によって変動する。そのため、ヘッド41の特性差
やX軸ステージ31の機械誤差によって移動速度Vcや噴射速度Vmにずれが生じ、イン
ク滴が目標位置に着弾しない場合がある。例えば、図4では、インク滴の噴射速度Vmが
設計上の噴射速度よりも速く、目標位置よりも手前の位置にインク滴が着弾した様子を示
す。この場合に、特に双方向印刷を実施すると、往路時の着弾位置は目標位置よりも左側
の位置となり、復路時の着弾位置は目標位置よりも右側の位置となり、往復の着弾位置が
X方向に大きくずれてしまう。
そこで、本実施形態のプリンター1では、この往復の着弾位置ずれを補正するために、
ノズルからのインク滴の噴射タイミングを調整する。例えば、図4の場合では、設計上の
噴射タイミングよりも遅いタイミングでノズルからインク滴を噴射する。そうすることで
、往路時の着弾位置は右側にずれ、復路時の着弾位置は左側にずれ、往復の着弾位置ずれ
を補正することができる。
ただし、往復の着弾位置ずれ量は、ノズルからインク滴が噴射されてから媒体に着弾す
るまでの時間によって変動し、ヘッド41の移動速度Vcやインク滴の噴射速度Vmだけ
でなく、ヘッド41のノズル面から媒体までの垂直方向の距離(以下、プラテンギャップ
と呼ぶ)の影響も受ける。例えば、図4では、プラテンギャップがPG1である場合にお
ける往復の着弾位置ずれ量d1と、プラテンギャップがPG1よりも大きいPG2である
場合における往復の着弾位置ずれ量d2を示す。図4に示すように、インク滴の着弾位置
が目標位置よりも手前側(ヘッド41の移動方向と反対側)にずれる場合、プラテンギャ
ップが大きい方が、往復の着弾位置ずれ量が小さくなっている(d1>d2)。
そして、プラテンギャップPGは、媒体の厚さによって変動する。ゆえに、媒体の厚さ
に応じて往復の着弾位置ずれ量が変動すると言える。ユーザーが実際に印刷に使用する媒
体の厚さは様々である。そのため、媒体の厚さに応じて、インク噴射タイミングの調整量
も変動させる必要がある。なお、媒体の厚さに応じて、ヘッドユニット40の高さや、媒
体を下側から支えるプラテンの高さが可変であれば、媒体の厚さによらずにプラテンギャ
ップPGを一定にでき、インク噴射タイミングの調整量を一定にすることができる。ただ
し、本実施形態のプリンター1のように、15個のヘッド41を有するヘッドユニット4
0、及び、それに対応するプラテンのサイズは大きく、精度良く高さを調整することは難
しい。そこで、本実施形態のプリンター1では、往復の着弾位置ずれ量を補正するための
インク噴射タイミングの調整値(以下、Bid調整値とも呼ぶ)を、媒体の厚さごとに変
動させる。
<Bid調整値の取得について>
図5は、Bid調整値の取得フローである。本実施形態のプリンター1では、媒体の厚
さに応じてBid調整値を変動させる。図4に示す往復の着弾位置ずれ量は、プリンター
1ごと、ヘッド41ごとの特性差によって異なると考えられる。そこで、プリンター1の
製造工程(検査工程)において、各プリンター1のヘッド41ごとに複数の媒体の厚さに
対するBid調整値を取得する。
なお、Bid調整値の取得対象となるプリンター1には、スキャナーとコンピューター
が接続される。そして、プリンター1に接続されるコンピューターには、プリンター1が
テストパターン(後述)を印刷するための印刷データを作成し、プリンター1に印刷指令
を出すプリンタードライバーと、スキャナーを制御するためのスキャナードライバーと、
Bid調整値を取得するための「Bid調整値取得プログラム」がインストールされてい
る。以下、Bid調整値の取得方法について順に説明する。
<S001:テストパターンの印刷>
図6Aは、Bid調整値を取得するためにプリンター1に印刷させるテストパターンを
示す図である。図6Aでは、テストパターンとテストパターンを印刷するヘッド41の位
置関係を示す。まず、Bid調整値取得プログラムは、Bid調整値の算出対象のプリン
ター1にテストパターンを印刷させる。テストパターンは、Y方向(紙幅方向)に沿う「
垂直基準線」と、X方向(媒体搬送方向)に沿う「水平基準線」と、往路時に形成される
Y方向に沿う「往路罫線」と、復路時に形成されるY方向に沿う「復路罫線」を有する。
ここで、本実施形態では、2種類の媒体の厚さに対するBid調整値を算出するとした。
2種類の媒体の厚さとは、ユーザーが使用すると想定される媒体の厚さの中の最小値の厚
さTminと最大値の厚さTmaxである。そのため、Bid調整値取得プログラムは、
2種類の媒体(最小厚Tminの媒体と最大厚Tmaxの媒体)にそれぞれテストパター
ンを印刷させる。
また、ヘッド41ごとにBid調整値を算出するため、プリンター1が有する15個の
全てのヘッド41(1)〜41(15)が往路罫線と復路罫線を印刷する。なお、本実施
形態ではヘッド41が有する4つのノズル列(YMCK)ごとに、往路罫線と復路罫線を
印刷する。よって、ヘッド41ごとに往路罫線と復路罫線の組が4組印刷される。ただし
、これに限らず、1つのヘッド41につき、少なくとも1つのノズル列によって往路罫線
と復路罫線が印刷されれば良い。また、往路罫線をヘッド41のY方向奥側のノズル(例
:#1〜#90)で印刷し、復路罫線をヘッド41のY方向手前側のノズル(例:#91
〜#180)で印刷するとして、同じヘッド41の往路罫線と復路罫線を印刷する間には
ヘッドユニット40をY方向に移動させないとする。そのため、往路罫線は復路罫線より
もY方向の奥側に印刷される。
そして、往路罫線を印刷するX方向の目標位置と復路罫線を印刷するX方向の目標位置
を等しい位置に設定する。そのため、往路時と復路時で着弾位置のずれが生じない場合に
は、往路罫線と復路罫線が1本の罫線として印刷される。しかし、往路時と復路時で着弾
位置のずれが生じる場合には、図6Aに示すように往路罫線と復路罫線のX方向の位置が
ずれる。
なお、本実施形態のプリンター1は連続媒体Sの紙幅長さに対してヘッドユニット40
の長さが比較的に長く、ヘッドユニット40の方が媒体Sの紙幅長さよりも長くなる場合
がある。そのため、ヘッドユニット40に属するヘッド41のうち、Y方向の奥側のヘッ
ド41(1)〜41(8)とY方向の手前側のヘッド41(9)〜41(15)の2回に
分けて、往路罫線と復路罫線を印刷する。以下の説明のため、Y方向の奥側ヘッド41(
1)〜41(8)によって印刷された往路罫線および復路罫線を「第1罫線群」と呼び、
Y方向の手前側ヘッド41(9)〜41(15)によって印刷された往路罫線および復路
罫線を「第2罫線群」と呼ぶ。そのため、垂直基準線と水平基準線は、第1罫線群用と第
2罫線群用として、各々2本ずつ印刷される。垂直基準線は、往路罫線および復路罫線が
Y方向に並ぶ長さに亘って伸びた線であり、水平基準線は、各罫線群のY方向中央部に印
刷されるX方向に伸びた線である。
<S002:テストパターンの読取結果の取得>
プリンター1がテストパターンを印刷した後、検査者は2種類の厚さ(Tmin,Tm
ax)のテストパターン用紙をそれぞれスキャナーにセットし、スキャナードライバーは
スキャナーにテストパターンを読み取らせる。Bid調整値取得プログラムは、2種類の
厚さの媒体にそれぞれ印刷されたテストパターンの読取画像をスャナードライバーから取
得する。なお、Bid調整値取得プログラムは、テストパターンの読取画像のうち、第1
罫線群(Y方向奥側ヘッド41による罫線)と第1罫線群用の垂直基準線および水平基準
線を含む読取画像を「第1読取画像」として取得し、第2罫線群(Y方向手前側ヘッド4
1による罫線)と第2罫線群用の垂直基準線および水平基準線を含む読取画像を「第2読
取画像」として取得する。
<S003:読取画像の原点位置の決定>
次に、Bid調整値取得プログラムは、各読取画像内の水平基準線を認識し、水平基準
線の角度を算出する。なお、スキャナーによる読取画像上では、紙幅方向(Y方向)に対
応する方向を「y方向」とし、紙幅方向手前側に対応する側を「+Δy側」とし、奥側に
対応する側を「−Δy側」とし、搬送方向(X方向)に対応する方向を「x方向」とし、
搬送方向の右側に対応する側を「+Δx側」とし、左側に対応する側を「−Δx側」とす
る。具体的には、Bid調整値取得プログラムは、水平基準線の2点の位置に基づき、x
方向(水平方向)に対する水平基準線の角度θを算出する。その後、Bid調整値取得プ
ログラムは、水平基準線の角度θに基づいて、各読取画像の傾きを補正する。そうするこ
とで、各ヘッド41によって印刷された往路罫線と復路罫線をy方向に沿わせることがで
きる。
次に、Bid調整値取得プログラムは、各読取画像の原点位置Oを決定する。まず、B
id調整値取得プログラムは、水平基準線の2点のy方向の位置の平均値を、水平基準線
のy方向の位置として算出する。その後、予め設定されている水平基準線から原点Oまで
のy方向距離に関するパラメーター分だけ、水平基準線のy方向の位置から−Δy側の位
置であり、垂直基準線上の位置である点を、原点Oとする。こうして、Bid調整値取得
プログラムは、第1読取画像の原点Oの位置と、第2読取画像の原点Oの位置を決定する
<S004:罫線位置の認識>
次に、Bid調整値取得プログラムは、各読取画像の原点Oを基準に、往路罫線および
復路罫線のそれぞれのx方向の位置を認識する。例えば、或るヘッド41のイエローノズ
ル列Yの往路罫線のx方向の位置を認識する場合、Bid調整値取得プログラムは、原点
Oから+Δx側に所定の距離を離れた位置であり、原点Oから+Δy側に所定の距離を離
れた位置の範囲の読取データを取り出す。なお、各罫線のx方向の位置を認識するために
、原点Oを基準として取り出す読取データの位置に関するパラメーターは、予め設定され
ている。そして、取り出した読取データの中から濃い読取階調値を示す画素のx方向の位
置を、そのヘッド41のイエローノズル列Yの往路罫線のx方向の位置として認識する。
こうして、Bid調整値取得プログラムは、各ヘッド41のノズル列(YMCK)ごとに
、往路罫線のx方向の位置、および、復路罫線のx方向の位置を認識する。
<S005:往路罫線と復路罫線の距離を算出>
図6Bは、罫線間距離dを算出する様子を示す図である。図は第1ヘッド41(1)の
イエローノズル列Yによって印刷された往路罫線と復路罫線を示す。Bid調整値取得プ
ログラムは、媒体厚ごと(Tmin,Tmax)、各ヘッド41のノズル列(YMCK)
ごとに、往路罫線および復路罫線のx方向の位置を認識した後、以下の式により「罫線間
距離d」を算出する。罫線間距離dとは、往路時のインク滴の着弾位置と復路時のインク
滴の着弾位置のx方向の差である。
罫線間距離d=往路罫線のx方向の位置−復路罫線のx方向の位置
例えば、図6Bでは、往路罫線のx方向の位置が「x1」であり、復路罫線のx方向の
位置が「x2」であるため、第1ヘッド41(1)のイエローノズル列Yの罫線間距離d
(Y1)は「x1−x2」となる。こうして、Bid調整値取得プログラムは、媒体厚(
Tmin,Tmax)ごと、各ヘッド41(1)〜41(15)のノズル列(YMCK)
ごとに、罫線間距離dを算出する。なお、テストパターンをスキャナーに読み取らせた結
果に基づいて罫線間距離dを算出するに限らず、例えば目視により罫線間距離dを計測し
てもよい。
<S006:Bid調整値の算出>
次に、Bid調整値取得プログラムは、媒体厚(Tmin,Tmax)ごと、ヘッド4
1ごとのBid調整値を算出する。本実施形態では、ヘッド41ごとにBid調整値を算
出するが、各ヘッド41のノズル列(YMCK)ごとに往路罫線および復路罫線を印刷し
、罫線間距離dを算出している。そのため、Bid調整値取得プログラムは、まず、各ヘ
ッド41の4つの罫線間距離dを平均値化し、その平均値に基づいて、各ヘッド41のB
id調整値を算出する。
図6Bでは、往路罫線に対して復路罫線がx方向の+Δx側(右側)に位置しているた
め(x1<x2)、罫線間距離d(=x1−x2)はマイナスの値となる。これは、図4
と同様に、往路時にも復路時にもインク滴が目標位置よりも手前側に位置する場合を示す
。そして、本実施形態では、往路の着弾位置に復路の着弾位置が揃うように、往路時の噴
射タイミングは調整せず、復路時の噴射タイミングだけを補正する。そのため、4つのノ
ズル列(YMCK)の罫線間距離dを平均値化した値がマイナスの値を示し、図6Bに示
すように往路罫線に対して復路罫線がx方向の+Δx側(右側)に位置する場合には、復
路罫線がx方向の−Δx側(左側)にずれるように、復路時の噴射タイミングを設計上の
噴射タイミングよりも遅くすれば良い。逆に、罫線間距離dがプラスの値を示し、往路罫
線に対して復路罫線がx方向の−Δx側(左側)に位置する場合には、復路時の噴射タイ
ミングを設計上の噴射タイミングよりも早くすれば良い。
なお、Bid調整値は、設計上の噴射タイミングと実際の噴射タイミングを変更する値
に相当する。例えば、ノズルからインク滴を噴射するために駆動素子に駆動波形が印加さ
れるタイミングのずれ量(時間など)がBid調整値に相当する。また、本実施形態では
、復路の着弾位置を往路の着弾位置に合わせるとし、復路の噴射タイミングだけを調整し
ているが、これに限らない。逆に、往路の着弾位置を復路の着弾位置に合わせてもよいし
、往復の着弾位置の中間地点で往復の各着弾位置が揃うように往復の噴射タイミングの両
方を調整してもよい。
また、ここまで、図6Aに示すテストパターンを印刷し、往路罫線と復路罫線のx方向
の差(罫線間距離d)に基づいてBid調整値を算出しているが、これに限らない。例え
ば、候補となる複数の噴射タイミングの調整量(Bid調整値)を適用して、ヘッド41
ごと(ノズル列ごと)に印刷する複数の往路罫線および復路罫線の組を、テストパターン
として印刷してもよい。そして、検査者の目視によって、往路罫線と復路罫線のx方向の
ずれの少ない噴射タイミングの調整量を決定してもよい。
<S007:Bid調整値の記憶>
図7は、メモリー13に記憶させる或るヘッド41のBid調整値(調整値に相当)を
グラフで示した図である。本実施形態では、ヘッド41ごとに、媒体の最小厚Tminに
対するBid調整値Dminと媒体の最大厚Tmaxに対するBid調整値Dmaxが算
出される。よって、Bid調整値取得プログラムは、Bid調整値の取得対象であるプリ
ンター1のメモリー13に、プリンター1が有する各ヘッド41(1)〜41(15)の
最小厚Tminに対するBid調整値Dminと最大厚Tmaxに対するBid調整値D
maxを記憶させる(図5のS007)。2つの媒体厚に対するBid調整値が分かれば
、この「媒体厚とBid調整値の関係(図7)」を用いて線形補間により、他の媒体厚に
対するBid調整値を算出することができる。こうして、Bid調整値を記憶したプリン
ター1は工場から出荷される。
なお、ここまで、プリンター1の製造工程においてBid調整値を算出するとしている
が、これに限らず、メンテナンス時にユーザーのもと等においても、Bid調整値取得プ
ログラムがBid調整値を算出する場合もある。
<実際の印刷処理>
コンピューター60内のプリンタードライバーが各種アプリケーションプログラムから
印刷指令を受信した際に、プリンタードライバーはディスプレイにウィンドウを表示する
などして、ユーザーに印刷する媒体の厚さを入力させる。その後、プリンタードライバー
は印刷する画像の印刷データを作成し、媒体の厚さを含むコマンドデータと共に印刷デー
タをプリンター1に送信する。
プリンター1のコントローラー10内にはBid調整部141が設けられている(図1
)。プリンター1が印刷指令を受信すると、Bid調整部141は媒体の厚さを取得し、
メモリー13に記憶されている「媒体厚とBid調整値の関係(図7)」から線形補間に
よって、印刷する媒体の厚さに適したBid調整値を算出する。例えば、媒体の厚さがT
aである場合、Bid調整値はDaと算出される。こうして、Bid調整部141は、媒
体の厚さに応じて各ヘッド41(1)〜41(15)のBid調整値を算出する。そして
、Bid調整部141は、算出したBid調整値に基づき、各ヘッド41(1)〜41(
15)のインク噴射タイミングを調整する。そうすることで、往復の着弾位置ずれが抑制
された画像を印刷することができる。
===媒体の厚さの算出について===
本実施形態のプリンター1では、往復の着弾位置ずれを補正するために、ユーザーに印
刷する媒体の厚さを入力させ、その媒体の厚さに応じたBid調整値を使用して双方向印
刷を実施する。ただし、厚さが不明である媒体に印刷する場合がある。また、媒体を長期
間保管したため湿気により媒体が膨潤する等して、媒体の厚さが変化した虞のある場合も
ある。このような場合、印刷する媒体の厚さに応じた適正なBid調整値を使用して双方
向印刷をすることが出来ない。その結果、往復の着弾位置ずれを補正することが出来ない
。そこで、本実施形態では、プリンター1のコントローラー10内に媒体厚取得部142
を設け、媒体厚取得部142が媒体の厚さを取得する。
図8は、媒体厚取得部142が媒体の厚さを取得するためのフローである。図9は、媒
体厚取得部142がプリンターに印刷させるテストパターンを示す図である。媒体厚取得
部142は、ユーザーやプリンタードライバーから媒体の厚さを算出するように指示を受
けたとき、まず、厚さを取得したい媒体にテストパターンを印刷させる(S101)。な
お、テストパターンは、前述のBid調整値を算出したパターン(図6)と同様に、垂直
基準線および水平基準線と、各ヘッド41による往路罫線および復路罫線を有する。図示
するように各ヘッド41のノズル列ごと(YMCK)ごとに往路罫線と復路罫線を印刷さ
せてもよいし、ヘッド41の1つのノズル列に往路罫線と復路罫線を印刷させてもよい。
ただし、前述のBid調整値を算出する場合にはプリンター1が有する15個の全てのヘ
ッド41に往路罫線および復路罫線を印刷させるのに対して、媒体厚取得部142は、プ
リンター1が有するヘッド41のうちの一部のヘッド41に往路罫線および復路罫線を印
刷させる。図9に示す例では4個のヘッド41に対して往路罫線および復路罫線を印刷さ
せている。
なお、テストパターンを印刷する際には、Bid調整部141に任意の媒体厚Taを入
力する。ここでは、図7に示すように、最小厚Tminと最大厚Tmaxの間の媒体厚を
任意の媒体厚Taに指定する。そうすると、図9のテストパターンを印刷する際に、任意
の媒体厚Taに対するBid調整値が適用される。なお、任意の媒体厚Taを最小厚と最
大厚の間の値にするに限らず、例えば、ゼロとしてもよい。また、テストパターンを印刷
する際にBid調整値を適用しないで印刷してもよい。
そうして、印刷されたテストパターン(図9)を、印刷領域よりも媒体搬送方向の下流
側に位置する読取センサー51(図2参照)に読み取らせる。なお、プリンター1に読取
センサー51を設けるに限らず、外部装置であるスキャナーをプリンター1に接続しても
よい。この場合、ユーザーがテストパターンをスキャナーにセットし、スキャナーにテス
トパターンを読み取らせる。こうして、媒体厚取得部142は、テストパターンの読取結
果を取得する。
テストパターンの読取結果を取得した後、媒体厚取得部142は、前述のBid調整値
取得プログラムと同様に、往路罫線および復路罫線を印刷したヘッド41(図9ではヘッ
ド41(1)〜41(4))の仮のBid調整値を算出する(図8のS102)。具体的
には、媒体厚取得部142は、読取画像の傾きを補正して読取画像の原点位置を決定し(
図5のS003)、各罫線のx方向の位置を認識し(S004)、往路罫線と復路罫線の
x方向の距離dを算出する(S005)。そして、媒体厚取得部142は、同じヘッド4
1内の4つのノズル列(YMCK)で形成された往路罫線と復路罫線の距離dの平均値に
基づいて、ヘッド41ごとに仮のBid調整値を算出する(S006)。こうして、媒体
厚取得部142は、往路罫線および復路罫線を印刷したヘッド(図9では4個のヘッド4
1(1)〜41(4))について仮のBid調整値(図9ではD’(1)〜D’(4))
を算出する。
なお、ここでは、図9に示すテストパターンをスキャナーが読み取った読取結果に基づ
いて、往路罫線と復路罫線のx方向の距離dを算出するが、これに限らない。例えば、ユ
ーザーや検査者が往路罫線と復路罫線のx方向の距離を測定してもよく、この場合には、
人が往路罫線と復路罫線のx方向の間隔を測定した結果がテストパターンの読取結果に相
当する。また、候補となる噴射タイミング(又はBid調整値)を種々変更して複数組の
往路罫線および復路罫線を印刷するテストパターンであってもよい。このテストパターン
では、ユーザーが、往路罫線と復路罫線のx方向のずれが少ない噴射タイミングを選択し
、媒体厚取得部142に選択した噴射タイミングを入力する。この場合には、ユーザーが
選択して入力した噴射タイミングがテストパターンの読取結果に相当する。そして媒体厚
取得部412は、ユーザーが選択した噴射タイミングに基づいて仮のBid調整値を算出
することができる。これらの場合には、プリンター1に読取センサー51を設けたり、プ
リンター1にスキャナーを接続したりする必要がなくなる。
次に、媒体厚取得部142は、算出した仮のBid調整値と、プリンター1のメモリー
13に記憶されている「媒体厚とBid調整値の関係(図7)」に基づいて、媒体の厚さ
を算出する(S103)。なお、媒体厚取得部142は、仮のBid調整値D’(1)〜
D’(4)ごと、即ち、テストパターンを印刷したヘッド41(1)〜41(4)ごとに
、媒体の厚さT(仮の厚さに相当)を算出する。
媒体厚取得部142が、「媒体厚とBid調整値の関係」と仮のBid調整値に基づい
て、媒体の厚さを算出する方法を、図7を用いて説明する。図7では、仮のBid調整値
を「Dab」(D’(1)〜D’(4)に相当)とし、算出する媒体の厚さを「Tb」と
する。ところで、テストパターンを印刷する際にBid調整部141に任意の媒体厚Ta
を入力し、媒体厚Taに対応するBid調整値Daを用いてテストパターンが印刷され、
その結果、仮のBid調整値としてDabが算出されたことになる。仮のBid調整値D
abが図7に示すようにプラスの値であるという事は、任意の媒体厚Taに対応するBi
d調整値Daでは、厚さが不明である媒体において往復の着弾位置ずれを補正しきれなか
った事を示す。逆に、仮のBid調整値がマイナスの値であるという事は(不図示)、任
意の媒体厚Taに対応するBid調整値Daでは、厚さが不明である媒体では往復の着弾
位置ずれが補正され過ぎてしまった事を示す。よって、任意の媒体厚Taに対応するBi
d調整値「Da」に、仮のBid調整値「Dab」を加算した値が、厚さが不明である媒
体に対する最適なBid調整値となる。
そして、媒体厚取得部142は、厚さが不明である媒体の最適なBid調整値「Da+
Dab」と「媒体厚とBid調整値の関係(図7)」に基づき、線形補間によって、厚さ
が不明である媒体の厚さTbを算出する。例えば、次式により、媒体の厚さTbを算出す
ることができる。
Dsub=Dmax−Dmin
Tb−Ta=Tab={Dab×(Tmax−Tmin)}/Dsub
Tb=Ta+Tab
図9に示す例では、媒体厚取得部142は、4つのヘッド41(1)〜41(4)にテ
ストパターン(往路罫線および復路罫線)を印刷させ、4つのヘッド41(1)〜41(
4)に対応する仮のBid調整値D’(1)〜D’(4)を取得する。そして、媒体厚取
得部142は、4つの仮のBid調整値D’(1)〜D’(4)ごとに、媒体の厚さT(
1)〜T(4)(図7のTbに相当)を算出する。同じ厚さの媒体にヘッド41(1)〜
41(4)がテストパターンを印刷しているため、算出されるT(1)〜T(4)の厚さ
は理想的には一定となるはずである。ただし、テストパターンの印刷誤差や読取誤差など
が原因で、多少の誤差が生じる。そこで、媒体厚取得部142は、各ヘッド41(1)〜
41(4)の媒体の厚さT(1)〜T(4)を平均値化する(Tave=(T(1)+T
(2)+T(3)+T(4))/4)(図8のS104)。
次に、媒体厚取得部142は、この平均値化した媒体厚Taveを、テストパターンを
印刷した媒体、即ち、厚さが不明である媒体の厚さとし、ユーザーに表示する(図8のS
105)。例えば、媒体厚取得部142は、プリンター1に接続されたコンピューター6
0のディスプレイ等に算出した平均媒体厚Taveを、媒体の厚さとして知らせる。
こうして、ユーザーは不明であった媒体の厚さを取得することができ、双方向印刷を実
施する場合に媒体の厚さTaveを入力することができる。その結果、Bid調整部14
1は、ユーザーにより入力された媒体の厚さTaveと、ヘッド41ごとの媒体厚とBi
d調整値の関係(図7)とに基づいて、プリンター1が有する全てのヘッド41(1)〜
41(15)のBid調整値D(1)〜D(15)を取得することができる。そうして、
印刷する媒体の厚さTaveに適した各ヘッド41のBid調整値を用いて双方向印刷を
実施でき、往復の着弾位置ずれが抑制された画像を印刷できる。
このように、本実施形態では、ユーザーの元で仮のBid調整値を算出するが、ユーザ
ーに表示される値は「媒体の厚さ」だけであるため、ユーザーは容易に扱うことができる
。また、媒体の厚さを一度算出することで、ユーザーは次に同じ媒体を使用する場合に媒
体厚取得部142によって媒体の厚さを取得することなく、媒体の厚さに適したBid調
整値にて双方向印刷を実施できる。なお、媒体厚取得部142がユーザーに媒体厚を表示
し、ユーザーが双方向印刷の際に媒体厚を入力するとしているが、これに限らず、媒体厚
取得部142が直接にBid調整部141に媒体厚を入力し、双方向印刷を開始してもよ
い。
ところで、前述のBid調整値取得プログラムは全てのヘッド41(1)〜41(15
)に対するBid調整値を算出する必要があったため、図6に示すように、全てのヘッド
41(1)〜41(15)にテストパターン(往路罫線および復路罫線)を印刷させてい
る。これに対して、媒体厚取得部142は、厚さの分からない媒体にて往復の着弾位置ず
れを解消するBid調整値が1つでも分かれば、メモリー13に記憶されている媒体厚と
Bid調整値の関係(図7)から、媒体の厚さを算出することができる。ただし、テスト
パターンの印刷誤差や読取誤差により、各ヘッド41の仮のBid調整値による媒体の厚
さに若干の誤差が生じることがある。そのため、媒体の厚さを算出する場合にも、複数の
ヘッド41にテストパターンを印刷させることで、より精度の良い媒体厚を算出すること
ができる。その一方で、全てのヘッド41にテストパターンを印刷させて媒体厚を算出す
ると、媒体厚の算出処理に時間がかかってしまう。
そこで、本実施形態では、プリンター1が有する15個のヘッド(1)〜(15)のう
ちの一部の複数のヘッド41(図9では4個のヘッド41)にテストパターンを印刷させ
る。つまり、媒体厚取得部142によりプリンター1が有する一部のヘッド41の仮のB
id調整値を算出し媒体厚を算出することで、プリンター1が有する全てのヘッド41の
Bid調整値を取得する。そうすることで、全てのヘッド41でテストパターンを印刷し
、仮のBid調整値を算出する場合に比べて、テストパターンの印刷時間と、仮のBid
調整値および媒体の厚さの算出時間を短縮でき、また、テストパターンを印刷するために
消費するインク量を削減できる。また、複数のヘッド41の仮のBid調整値に基づいて
媒体厚を取得することで、より精度の良い媒体厚を取得できる。
特に本実施形態のプリンター1は、媒体の紙幅に対してヘッドユニット40の長さが長
く、全てのヘッド41にテストパターンを印刷させようとすると、図6に示すように、2
回に分けてテストパターンを印刷する必要があり、印刷時間が長くかかってしまう。また
、媒体の厚さを算出する処理は、ユーザーのもとで行われるため、例えば、プリンター1
にスキャナーを接続する場合には、スキャナーの読取可能な媒体サイズに限界がある。そ
のため、全てのヘッドにテストパターンを印刷させようとすると、複数枚に分けてテスト
パターンを印刷し、テストパターンを複数回に分けてスキャナーに読み取らせる必要があ
り、処理が煩雑となる。そのため、媒体厚を算出する際には、プリンター1が有するヘッ
ド41のうちの一部の複数のヘッド41によってテストパターンを印刷することで、媒体
厚の取得時間を短縮しつつ、精度の良い媒体厚を取得できる。
なお、媒体厚取得部142の働きを、プリンター1に接続されたコンピューター60に
設けてもよい。例えば、コンピューター60内に、媒体の厚さを取得するためのプログラ
ムをインストールし、そのプログラムが、プリンター1にテストパターン(図9)を印刷
させ、テストパターンの読取結果を取得し、仮のBid調整値を算出する。そして、その
プログラムは、プリンター1のメモリー13に記憶された「媒体厚とBid調整値の関係
(図7)」から、仮のBid調整値に対応する媒体厚を算出し、ユーザーに表示する。こ
のプログラムは、CD−ROMなどの記録媒体(コンピューターが読み取り可能な記録媒
体)に記録されていたり、インターネットを介してコンピューターにダウンロード可能で
あったりする。
===変形例===
前述の実施形態では、媒体厚取得部142が取得した媒体の厚さを、双方向印刷を実施
する際のBid調整値を導くために利用しているが、これに限らない。例えば、プリンタ
ー1は、双方向印刷だけでなく、ヘッドユニット40がX方向の一方向に移動する時だけ
(例えば往路時だけ)画像を印刷する単方向印刷を実施することがある。単方向印刷では
、図4に示す往復の着弾位置ずれを補正する必要はない。ただし、ヘッド41ごとに取付
誤差(ペーパーギャップの誤差)や噴射特性(噴射速度Vm・インクの飛翔方向)に差が
有る場合、単方向印刷であっても、各ヘッド41からのインクの着弾位置がX方向にずれ
てしまう。例えば、噴射速度Vmが比較的に速いヘッド41では噴射速度Vmが遅いヘッ
ド41に比べて、インク滴の着弾位置がヘッド41の移動方向の手前側の位置となる。つ
まり、各ヘッド41からインクが噴射されてから媒体に着弾するまでの時間にずれがある
と、各ヘッド41のインクの着弾位置がX方向にずれてしまう。その結果、各ヘッド41
で形成される画像の繋ぎが悪くなってしまう。この各ヘッド41の着弾位置のX方向のず
れも、各ヘッド41からのインク噴射タイミングを調整することによって補正することが
できる。例えば、プリンター1が有するヘッド41(1)〜41(15)のうちの或るヘ
ッド41の着弾位置を基準の着弾位置とし、基準のヘッド41と他のヘッド41の着弾位
置が揃うように、他のヘッド41からのインクの噴射タイミングを調整するとよい。
そして、各ヘッド41の着弾位置のX方向のずれ量も、ペーパーギャップ、即ち、媒体
の厚さに応じて変動する。ゆえに、媒体の厚さに応じて、基準ヘッド41以外のヘッド4
1のインク噴射タイミングの調整値(以下、ヘッド間調整値)を変化させる必要がある。
そのため、Bid調整値(図7)と同様に、ヘッド間調整値(別の調整値に相当)を複数
の媒体の厚さに対応させて、プリンターのメモリー13に記憶させるとよい。そして、印
刷に使用する媒体の厚さに応じたヘッド間調整値を用いて単方向印刷を実施するとよい。
なお、双方向印刷では、このヘッド間調整値と前述のBid調整値を加味して印刷を行っ
てもよい。そして、厚さの分からない媒体に単方向印刷を実施する場合には、媒体厚取得
部142が図8のフローに従って媒体の厚さを算出し、算出した媒体厚に基づいてヘッド
間調整値を取得するとよい。
また、Bid調整値を取得するために媒体厚取得部142に媒体の厚さを算出させるに
限らず、単に媒体厚を知りたい時にも、媒体厚取得部142に媒体の厚さを算出させても
よい。例えば、媒体の厚さが厚すぎたり薄すぎたりすると媒体を搬送し難くなる。そのた
め、印刷可能な媒体の厚さに制限値を設けたプリンター1であれば、印刷しようとしてい
る媒体の厚さがその制限値内であるか否かを判断するために使用してもよい。また、例え
ば、ユーザーが顧客から、厚さが不明である媒体への印刷を頼まれたとする。この場合に
も、媒体厚取得部142に媒体の厚さを算出させることで、印刷物を顧客に提供する際に
印刷物の仕様として媒体の厚さを示すことができる。
また、前述の実施形態では、媒体の厚さを算出する際に、図9に示すように、プリンタ
ー1が有するヘッド41のうちの一部の複数のヘッド41(4個のヘッド41)にテスト
パターンを印刷させているが、これに限らない。例えば、プリンター1が有する全てのヘ
ッド41にテストパターンを印刷させてもよいし、1個のヘッド41にテストパターンを
印刷させてもよい。
===その他の実施の形態===
上記の各実施形態は、主としてインクジェットプリンターを有する印刷システムについ
て記載されているが、ドット形成位置の調整方法等の開示が含まれている。また、上記の
実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するた
めのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に
、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態
であっても、本発明に含まれるものである。
<プリンターについて>
前述の実施形態では、印刷領域に搬送された連続用紙に対して、複数のヘッド41を有
するヘッドユニット40を媒体搬送方向に移動しながら画像を形成する動作と、ヘッドユ
ニット40を紙幅方向に移動する動作と、を繰り返して画像を形成し、その後、未だ印刷
されていない媒体部分を印刷領域に搬送するプリンターを例に挙げているが、これに限ら
ない。例えば、ヘッドユニット40が有するヘッド41が1個であってもよい。また、ヘ
ッド41を移動方向に移動しながら単票紙に画像を形成する動作と、ヘッドに対して単票
紙を移動方向と交差する搬送方向に搬送する動作と、を繰り返すプリンターであってもよ
い。
<流体噴射装置について>
前述の実施形態では、流体噴射装置としてインクジェットプリンターを例示していたが
、これに限らない。流体噴射装置であれば、プリンター(印刷装置)ではなく、様々な工
業用装置に適用可能である。例えば、布地に模様をつけるための捺染装置、カラーフィル
ター製造装置や有機ELディスプレイ等のディスプレイ製造装置、チップへDNAを溶か
した溶液を塗布してDNAチップを製造するDNAチップ製造装置等であっても、本件発
明を適用することができる。
1 プリンター、10 コントローラー、11 インターフェース部、
12 CPU、13 メモリー、14 ユニット制御回路、141 Bid調整部、14
2 媒体厚取得部、
20 搬送ユニット、21 搬送ローラー、
30 駆動ユニット、31 X軸ステージ、32 Y軸ステージ、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、
50 検出器群、51 読取センサー、60 コンピューター

Claims (7)

  1. (A)ノズルから流体を噴射するヘッドと、
    (B)往路時に前記ヘッドを移動方向の一方向へ移動し、復路時に前記ヘッドを前記移動
    方向の他方向へ移動する移動機構と、
    (C)前記往路時と前記復路時にそれぞれ前記ノズルから噴射された流体の媒体上の着弾
    位置の前記移動方向の差を補正する調整値と前記媒体の厚さとの関係を記憶する記憶部と

    (D)前記往路時と前記復路時に前記ノズルから流体を噴射させる動作を制御する制御部
    であって、
    前記調整値を算出するためのパターンを或る媒体に形成させ、
    前記パターンの読取結果を取得し、
    前記読取結果に基づいて前記或る媒体に対する前記調整値を算出し、
    前記或る媒体に対する前記調整値と、前記記憶部が記憶する前記調整値と前記媒体の厚
    さとの関係と、に基づいて、前記或る媒体の厚さを算出する制御部と、
    (E)を有することを特徴とする流体噴射装置。
  2. 請求項1に記載の流体噴射装置であって、
    複数の前記ヘッドを有し、
    前記記憶部は、前記ヘッドごとに、前記調整値と前記媒体の厚さとの関係を記憶する、
    流体噴射装置。
  3. 請求項2に記載の流体噴射装置であって、
    前記制御部が算出した前記或る媒体の厚さと、各前記ヘッドの前記調整値と前記媒体の
    厚さとの関係と、に基づいて、前記或る媒体に対する各前記ヘッドの前記調整値を算出す
    る、
    流体噴射装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の流体噴射装置であって、
    複数の前記ヘッドによって前記パターンを前記或る媒体に形成させ、
    前記パターンを形成した前記ヘッドごとに前記或る媒体に対する前記調整値を算出し、
    各前記ヘッドの前記或る媒体に対する前記調整値と、各前記ヘッドの前記調整値と前記
    媒体の厚さとの関係と、に基づいて、前記パターンを形成した前記ヘッドごとに、前記或
    る媒体の仮の厚さを算出し、
    前記或る媒体の前記仮の厚さの平均値を前記或る媒体の厚さとする、
    流体噴射装置。
  5. 請求項4に記載の流体噴射装置であって、
    前記制御部が算出した前記或る媒体の厚さと、各前記ヘッドの前記調整値と前記媒体の
    厚さとの関係と、に基づいて、前記或る媒体に対する各前記ヘッドの前記調整値を算出し

    前記パターンを形成する前記ヘッドの数の方が、前記或る媒体に対する前記調整値を算
    出する前記ヘッドの数よりも少ない、
    流体噴射装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の流体噴射装置であって、
    複数の前記ヘッドを有し、
    前記往路時に基準の前記ヘッドの前記ノズルから噴射された流体の媒体上の着弾位置に
    対する前記往路時に別の前記ヘッドの前記ノズルから噴射された流体の前記媒体上の着弾
    位置の前記移動方向のずれを補正する別の調整値と、前記媒体の厚さと、の関係を、前記
    記憶部が記憶し、
    前記制御部が算出した前記或る媒体の厚さと、前記別の調整値と前記媒体の厚さとの関
    係と、に基づいて、前記或る媒体に対する前記別のヘッドの前記別の調整値を算出する、
    流体噴射装置。
  7. 媒体の厚さをコンピューターに算出させるためのプログラムであって、
    往路時にヘッドを移動方向の一方向へ移動しながら前記ヘッドから流体を噴射させ、復
    路時に前記ヘッドを前記移動方向の他方向へ移動しながら前記ヘッドから流体を噴射させ
    る流体噴射装置が、前記往路時と前記復路時にそれぞれ前記ヘッドから噴射された流体の
    媒体上の着弾位置の前記移動方向の差を補正する調整値を算出するためのパターンを、或
    る媒体上に形成することと、
    前記パターンの読取結果を取得することと、
    前記読取結果に基づいて前記或る媒体に対する前記調整値を算出することと、
    前記或る媒体に対する前記調整値と、前記流体噴射装置の記憶部が記憶する前記調整値
    と前記媒体の厚さとの関係と、に基づいて、前記或る媒体の厚さを算出することと、
    を前記コンピューターに実行させるためのプログラム。
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