JP2011115890A - シートの加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】打ち抜き加工の信頼性が高く、装置の寿命を延ばすことができるシートの加工方法を提供すること。
【解決手段】ロール状に巻回された台紙2を巻き出し、別途巻き出された被切断シート1の下面側に該台紙2を重ね合わせて積層シート3を得、該積層シート3を、切断型11に固定設置された切断刃12と受け台13との間に搬送する。搬送中の積層シート3における被切断シート1の打ち抜き予定部位が、切断刃12と受け台13との間に到達したときに、積層シート3の搬送を停止し、静止した積層シート3における被切断シート1の上面側に向けて切断型11を移動させ、切断刃12で積層シート3を押圧することによって、被切断シート1の打ち抜き予定部位を打ち抜き切断すると共に、台紙2に、該台紙2を完全には切断しないハーフカットを施す。
【選択図】図1

Description

本発明は、シートから任意の形状の枚葉体を打ち抜き切断する工程を備えた、シートの切断方法に関する。
プラスチックフィルム、段ボール紙、液晶基板等のシート状の被切断材を所定形状に打ち抜き切断する手法として、ロータリーダイカッターによる打ち抜き加工と、トムソン刃による打ち抜き加工とが知られている。ロータリーダイカッターは、外周面に凸状の刃型が形成されたダイカットロールとアンビルロールとを有しており、ダイカットロールに形成された刃型の先端をアンビルロールの外周面に押し付けることで、ダイカットロールとアンビルロールとの間に介在する被切断材を切断するものである。ロータリーダイカッターは、打ち抜き精度が高く高速生産に向いているが、高価であり、また装置的に複雑なため保守作業が容易ではないという欠点がある。一方、トムソン刃による打ち抜き加工は、装置的に複雑にならず且つ設備コストを低廉に抑えられるため、広く採用されている。
トムソン刃による打ち抜き加工においては、切断刃として、帯状のトムソン刃を折り曲げ加工して打ち抜き形状に形成したものが使用される。打ち抜き形状は、一般に刃先がリング状に連なっており、矩形、円形の他、用途に応じて所望の形状とすることができる。また、切断刃を固定する切断型には、打ち抜き形状の溝が形成され、この溝にトムソン刃が嵌め込まれて固定される。トムソン刃による打ち抜き加工は、トムソン刃の刃先が被切断材の表面に平行な直線状になるように切断型を配置すると共に、被切断材を受け台上に載置し、この状態から切断型を、トムソン刃が受け台に触れる状態まで移動させて、トムソン刃の刃先の全長を被切断材に対して同時に押し付けて該被切断材を打ち抜き切断することによってなされる。
トムソン刃による打ち抜き加工は、ロータリーダイカッターによる打ち抜き加工等と比べて打ち抜き精度が低く、また、トムソン刃を受ける受け台が金属等の硬質材であると、打ち抜き不良が発生すると共に、片当たり(刃先の一部が先に被切断材に当たり、刃先の全長が被切断材に同時に当たらない現象)に起因する刃の損傷が発生し、刃の寿命が短くなるという欠点がある。
このような、トムソン刃による打ち抜き加工の欠点を考慮した技術が提案されている。例えば特許文献1には、切断刃の受け台の背後(切断刃を受ける面とは反対側の面)に、切断刃から受ける衝撃を吸収する素材(スプリング、ウレタン樹脂等)を設けることが記載されている。また、特許文献2の段落〔0002〕には、加熱軟化した熱可塑性シートを差圧成形により成形してトリミングを行う成形トリミングにおいて、トムソン刃を備えたトリミング機を用いて熱可塑性シートのトリミングを行う際に、熱可塑性シートの切断部位に対してトムソン刃をポリプロピレン等の樹脂製の受け板上に押し当てることにより、トリミングを行うことが記載されている。また、消耗等によりトムソン刃を交換した場合には、熱可塑性シートに対してトムソン刃を均一に押圧させる必要があるため、刃の高さを微調整するむら取り作業を行うことが記載されている。
また、特許文献3には、搬送ベルトで移送される被裁断シートの移送方向にトムソン刃を移動させると共に、トムソン刃を受け台の裁断面に接近するように降下させて、裁断面に移送される被裁断シートをトムソン刃で裁断するシートの裁断装置が記載されている。特許文献3に記載の裁断装置は、被裁断シートの移送を停止せずにトムソン刃による該被裁断シートの裁断を可能にしたものであり、この裁断装置によれば、「被裁断シートを受け台の裁断面に移送した後、移送を停止してトムソン刃で被裁断シートを裁断し、その後、再び次に裁断する被裁断シートを移送する裁断装置」に比して、タクトタイムが短縮され、高精度な裁断が可能となるとされている。また、特許文献3の段落〔0016〕には、搬送ベルトを介して被裁断シートを積層し、トムソン刃の刃先を、わずかに該搬送ベルトに食い込むまで移動させて該被裁断シートを裁断するので、該搬送ベルトでもって、トムソン刃の刃先の損傷を防止できるとされている。
特開平1−199794号公報 特開2004−9698号公報 特開2007−283440号公報
特許文献1に記載の技術は、切断刃の被切断材に対する押圧力をある程度大きなものとしなければ切断不良が起こるおそれがあるため、切断時には切断刃に大きな押圧力をかけざるを得ず、そのため、トムソン刃の寿命は期待されるほどは延びない。また、特許文献2に記載の技術は、トムソン刃を備えたトリミング機を用いての繰り返しのトリミングにより、トムソン刃を受けるポリプロピレン等の樹脂製の受け板が損傷劣化し、斯かる受け板の損傷劣化によってトムソン刃が損傷するおそれがあり、実質的にトムソン刃の寿命を延ばすことに繋がらない。また、特許文献3に記載の技術は、被切断材の切断のたびに、トムソン刃が、裁断装置の構成部材である搬送ベルトに食い込むため、該搬送ベルトの劣化が早まり、装置の寿命が縮まるおそれがある。
従って本発明の目的は、打ち抜き加工の信頼性が高く、装置の寿命を延ばすことができるシートの加工方法を提供することにある。
本発明は、ロール状に巻回された被切断シートを巻き出し、該被切断シートから枚葉体を打ち抜き切断する工程を備えた、シートの加工方法であって、ロール状に巻回された台紙を巻き出し、別途巻き出された前記被切断シートの一面側に該台紙を重ね合わせて積層シートを得、該積層シートを、切断型に固定設置された切断刃と該切断刃を受ける受け台との間に搬送し、搬送中の前記積層シートにおける前記被切断シートの打ち抜き予定部位が、前記切断刃と前記受け台との間に到達したときに、該積層シートの搬送を停止し、静止した該積層シートにおける該被切断シートの他面側に向けて前記切断型を移動させ、該切断刃で該積層シートを押圧することによって、該被切断シートの打ち抜き予定部位を打ち抜き切断すると共に、前記台紙に、該台紙を完全には切断しないハーフカットを施す、シートの加工方法を提供することにより、前記課題を解決したものである。
また本発明は、前記シートの加工方法に用いる加工装置であって、切断型に固定設置された切断刃と、前記切断刃を受ける受け台と、ロール状に巻回された台紙及びロール状に巻回された台紙をそれぞれ一方向に巻き出し、これらを重ね合わせて積層シートとしつつ前記切断刃と前記受け台との間に搬送する搬送手段と、を備え、前記搬送手段は、前記積層シートにおける前記被切断シートの打ち抜き予定部位が、前記切断刃と前記受け台との間に到達したときに、該積層シートの搬送を停止し、該受け台上で前記積層シートを静止可能になされている加工装置を提供することにより、前記課題を解決したものである。
本発明によれば、高精度の打ち抜き加工を実施することができ、且つ装置の寿命を延ばすことができる。
図1は、本発明のシートの加工方法の第1実施態様の説明図であり、図1(a)は、該実施態様の実施に使用可能な加工装置の一例の概略構成図、図1(b)は、図1(a)の符合Aで示す方向から見たときのシートの状態を模式的に示す上面図である。 図2は、本発明のシートの加工方法の第2実施態様の説明図であり、図2(a)は、該実施態様の実施に使用可能な加工装置の一例の概略構成図、図2(b)は、図2(a)の符合Aで示す方向から見たときのシートの状態を模式的に示す上面図である。 図3は、本発明のシートの加工方法の他の実施態様の要部の説明図(図2(a)相当図)である。
以下、本発明のシートの加工方法をその好ましい実施態様に基づき図面を参照して説明する。図1には、本発明の第1実施態様の加工方法が示されている。第1実施態様の加工方法は、ロール状に巻回された被切断シート1を巻き出し、該被切断シート1から枚葉体1aを打ち抜き切断する工程を備えており、より具体的には、下記工程A〜Dを備えている。
シート積層工程A:ロール状に巻回された台紙2を巻き出し、別途巻き出された被切断シート1の一面側に該台紙2を重ね合わせて積層シート3を得る。
打ち抜き工程B:シート積層工程Aで得られた積層シート3における被切断シート1から枚葉体1aを打ち抜き切断する。
回収工程C:打ち抜き工程Bにおける被切断シート1の打ち抜き切断により発生した打ち抜きカス1bを巻き取って回収する。
製品化工程D:打ち抜き工程Bにおける被切断シート1の打ち抜き切断により得られた枚葉体1aと、打ち抜き工程Bでハーフカットが施された台紙2´とを、回収工程C後に組み合わせ、両者1a,2´を材料とする製品6を製造する。
第1実施態様の加工方法を実施するための装置構成について、図1に基づき説明すると、切断装置10は、切断型11に固定設置された切断刃としてのトムソン刃12と、トムソン刃12を受ける受け台13とを備えている。切断型11は、受け台13の上方に、受け台13に対面して設けられ、油圧シリンダ等の駆動機構(図示せず)によって、受け台13に向かって昇降可能になされている。トムソン刃12は、帯状の刃を折り曲げ加工して所定の打ち抜き形状に形成したものであり、切断型11の受け台13との対向面に設けられた溝(図示せず)に嵌め込まれて固定されている。切断装置10自体の基本構成は、公知のものと同じである。受け台13の形成材料としては、例えば、金属、セラミックス等の硬質材;樹脂等の軟質材が挙げられる。
また、切断装置10は、前記駆動機構による切断型11の昇降距離を微調整する、切り込み深さ調整機構(図示せず)を備えており、該切り込み深さ調整機構を作動させることによって、トムソン刃12によって形成される被切断材における切り込み深さを調整することができる。例えば、台紙2として包装材を使用する場合、該包装材に施すハーフカットの切り込み深さは、シール層である低密度ポリエチレン(LDPE)30μmまでの範囲が好ましいので、切り込み深さ調整機構としては、1回転で30μmの調整が出来るものが好ましい。また、切断型11は、トムソン刃12の傾斜を微調整するトムソン刃傾斜調整機構(図示せず)を備えており、該トムソン刃傾斜調整機構を作動させることによっても、前記切り込み深さを調整することができる。
シール装置20は、互いに接近及び離間する方向(図1の上下方向)に相対移動可能な加工部21及び受け部22を備えた往復式のシール装置であり、加工部21及び受け部22を該方向に往復動させながら、被加工物を加工部21と受け部22との間に供給することで、被加工物の一部又は全部を溶着可能になされている。シール装置20としては、ヒートシール、超音波シール等の公知のものを特に制限無く用いることができる。
第1実施態様の加工方法は、前述した装置構成を用いて次のようにして実施される。先ず、シート積層工程Aにおいて、図示しない搬送手段を作動させて、ロール状に巻回された被切断シート1を巻き出し、切断装置10に向けて図中符合Xで示す方向(MD)に搬送する。また別途、図示しない搬送手段を作動させて、ロール状に巻回された台紙2を巻き出し、切断装置10の手前で、搬送中の被切断シート1の一面(下面)側に台紙2を重ね合わせて積層シート3を得る。積層シート3において、被切断シート1と台紙2とは単に重ね合わされているだけであり、両者1,2間は接合されていない。但し、被切断シート1と台紙2との間を接合しても良い。
こうして得られた積層シート3は、切断装置10におけるトムソン刃12と受け台13との間に搬送される。積層シート3を搬送するとき、該積層シート3を構成する被切断シート1と台紙2とは、搬送速度が同じにされる。搬送中の積層シート3における被切断シート1の打ち抜き予定部位が、トムソン刃12と受け台13との間に到達したところで、図示しない前記搬送手段の動作を停止して、積層シート3の搬送を停止する。
次いで、打ち抜き工程Bにおいて、前記駆動機構(図示せず)を作動させて、切断型11を、搬送が停止されて静止状態にある積層シート3における、被切断シート1の他面(上面)側に向けて下降させ、該切断型11に固定設置されたトムソン刃12で該積層シート3を押圧する。この押圧によってトムソン刃12で、被切断シート1の打ち抜き予定部位を打ち抜き切断すると共に、台紙2に、該台紙2を完全には切断しないハーフカットを施す。図中、ハーフカットが施された台紙(以下、ハーフカット台紙ともいう)を符合2´で示す。第1実施態様では、切断型11の1回の下降動作(トムソン刃12による1回の切断動作)B1(図1(b)参照)によって、被切断シート1から、平面視して略L字状の2枚の枚葉体1aが得られる。打ち抜き切断後、切断型11はトムソン刃12と共に、前記駆動機構によって上昇して所定の待機位置に復帰し、次の打ち抜き予定部位が到達するまで待機し、以降、前述した動作を繰り返す。
このように、打ち抜き工程Bにおいてはトムソン刃12によって、被切断シート1は、完全切断(フルカット)されるのに対し、その下方に重ね合わされた台紙2は、完全切断されず、ハーフカットによって該台紙2の一面(被切断シート1との対向面)に、該台紙2の厚さよりも浅い切り込みが入れられるだけである。従って、ハーフカット台紙2´の被切断シート1との対向面には、トムソン刃12の刃先形状に対応する切削溝が形成されている。このような台紙2のハーフカットの実施により、被切断シート1の打ち抜き工程が安定する。台紙2をハーフカットしたということは、該台紙2上の被切断シート1の被切断部の全周に亘って切り込みが形成されたということであり、更に台紙2を切り込むことで、トムソン刃12の刃先に対する切断時の負荷を低減し、刃自身の寿命を延ばすことにつながっている。また、切断に起因する積層シート3(被切断シート1、台紙2)の位置ずれが発生し難くなり、打ち抜き工程B以降の工程(製品化工程)の加工あるいは次の打ち抜き切断の安定性が高まる。ここで、位置ずれが発生し難くなるとは、台紙2にハーフカットを施すことによって、切断された被切断シート1が、ハーフカット台紙2´と共に搬送されるので、位置決めがずれない、ということである。台紙2を被切断シート1と共にフルカットしてしまうと、被切断シート1と台紙2とが接合されていない場合には、フルカットされた被切断シート1が台紙2から解離する等の問題が生じるおそれがある。尚、ハーフカットが施される台紙2は、加工装置の構成部材ではないため、台紙2をハーフカットしても、加工装置の劣化には繋がらない。これに対し、特許文献3に記載の技術は、トムソン刃を裁断装置の構成部材である搬送ベルトに食い込ませるため、装置の劣化を招くおそれがある。
第1実施態様では、ハーフカット台紙2´は、打ち抜き工程B以降の工程(回収工程C、製品化工程D)において、枚葉体1aが載置された状態で搬送され、最終的に、枚葉体1aを包装する包装材として使用されるものであり、そのため、ハーフカットの程度(切り込みの程度)は、ハーフカット台紙2´が打ち抜き工程B以降の各工程での斯かる使用に堪え得る範囲に調整することが望ましい。斯かる観点から、ハーフカット台紙2´における、ハーフカットによって形成された切り込み深さT1と、該ハーフカット前の台紙2の厚さTとの比(T1/T)は、好ましくは10〜30μmである。切り込み深さT1は、被切断シート1及び台紙2の種類や厚さ等を考慮し、前記切り込み深さ調整機構や前記トムソン刃傾斜調整機構(何れも図示せず)等を操作して調整することができる。尚、専用のハーフカット台紙2を使用する場合は、その台紙の特性に合わせた切り込み深さを設定する。
次いで、回収工程Cにおいて、図1(a)に示すように、打ち抜き工程Bにおける被切断シート1の打ち抜き切断により発生した、打ち抜きカス1bを巻き取って回収する。積層シート3から打ち抜きカス1bを巻き取り回収すると、打ち抜かれた枚葉体1aと、該枚葉体1aを下方から支持するハーフカット台紙2´とが加工ラインに残る。
次いで、製品化工程Dにおいて、枚葉体1aとハーフカット台紙2´とを組み合わせ、両者を材料とする製品6を製造する。製品化工程Dは、シール装置20を用いたシール工程D1と、帯状シートを所定長さに切断して枚葉体とする切断工程D2とを備えている。具体的には、図1(a)に示すように、先ず、図示しない搬送手段を作動させて、ロール状に巻回された製品原料シート4を巻き出し、搬送中のハーフカット台紙2´における枚葉体1aの載置面側に製品原料シート4を重ね合わせて積層シート5を得る。積層シート5は、ハーフカット台紙2´と製品原料シート4との間に複数の枚葉体1aが介在配置されてなる帯状シートであり、該積層シート5の各構成部材2´,1a,4は、互いに重ね合わされているだけで、接合されていない。
次いで、シール装置20を用いて、帯状の積層シート5の所定部分(ハーフカット台紙2´と製品原料シート4との重ね合わせ部分)を溶着してシール部23を形成する(シール工程D1)。シール部23は、図1(b)に示すように、平面視において四角形形状であり、2枚の枚葉体1aを包囲している。斯かる積層シート5のシール処理により、ハーフカット台紙2´と製品原料シート4との間に、2枚の枚葉体1aを収容する密閉空間が形成され、ハーフカット台紙2´と枚葉体1aとが一体とされる。
次いで、カッター30を用いて、帯状の積層シート5を、その長手方向(搬送方向、MD)と直交する方向(CD)に切断し、枚葉の積層シート6を得る(切断工程D2)。カッター30は、通常の押し切りタイプのカッター等である。こうして得られた枚葉の積層シート6は、そのままの形態で市場流通可能な製品6である。
製品6は、枚葉体1aをハーフカット台紙´で包装してなる、枚葉体1aの個装体である。具体的には、製品6は、1枚のハーフカット台紙2´と1枚の製品原料シート4との間に2枚の枚葉体1aが面方向に並べられて介在配置された扁平なものであり、両シート2´,4間が、2枚の枚葉体1aが収容される密閉空間となっている。このように、本実施態様においては、打ち抜き加工の信頼性を高め且つ加工装置の寿命を延ばすための台紙2が、最終製品の材料であるため、ハーフカットされて廃棄されるだけの無駄な台紙の発生が無く、製造コストを低廉に抑えることができる。
製品6の具体例として、空気との接触により発熱可能な発熱シートの個装体が挙げられる。前記発熱シートは、人体の腰部や肩などに装着させて全身の血行を促進させるために好適に用いられる。前記個装体においては、枚葉体1aは、前記発熱シートに相当し、ハーフカット台紙2´及び製品原料シート4は、それぞれ、前記発熱シートを包装する包装材に相当する。該発熱シートとしては、例えば、本出願人の先の出願に係る特開2003−102761号公報に記載のものを用いることができる。
製品6が、前記発熱シートの個装体である場合、ハーフカット台紙2´及び製品原料シート4(包装材)としては、それぞれ、酸素及び水蒸気を通気させない非通気性のシートが好ましく用いられる。そのような酸素・水蒸気バリア性を有するシート材としては、例えば、アルミニウム箔のような金属薄膜、シリカ蒸着フィルム、アルミ蒸着フィルム、ポリ塩化ビニリデン等が挙げられ、特に、少なくともアルミニウム箔層を有するもの(アルミニウム箔そのものを含む)が、酸素・水蒸気のバリア性の点で好ましい。また、包装材としてのハーフカット台紙2´の厚さは、前述したハーフカットをより確実に実施する観点から、好ましくは10〜30μmである。
第1実施態様の加工方法によれば、被切断シート1の下に台紙2を配置してなる積層シート3を、被切断シート1側からトムソン刃12で押圧することによって、被切断シート1の打ち抜き予定部位を打ち抜き切断すると共に、台紙2にハーフカットを施しているため、打ち抜き動作が安定し、打ち抜き加工が高精度でなされ、また、打ち抜き後の各材料の位置ずれが発生し難く、打ち抜き工程後のシール装置20による一体化工程において、枚葉体1aが被シール部に重なってシール不良が起こるという不都合が防止される。また、トムソン刃12の損傷が抑えられ、その寿命を延ばすことができる。
また、第1実施態様の加工方法は、トムソン刃12による積層シート3の切断(打ち抜き及びハーフカット)を、積層シート3を静止させた状態で実施するため、特許文献3に記載されているように、被切断シートの搬送を停止せずにトムソン刃による該被切断シートの切断を実施する場合に比して、切断装置の機構が単純で導入費用・保守の簡便さ・型換え作業などの点で有利である。
また、第1実施態様の加工方法によれば、トムソン刃12による切断によって発生した打ち抜きカス1bを回収することによって、その後の工程における被加工物の搬送安定性が高まり、被加工物の位置ずれが発生し難く、高精度の加工を実施できる。また、台紙2が、本加工方法で最終的に得られる製品6の材料であるため、ハーフカットされて廃棄されるだけの無駄な台紙の発生が無く、製品6の製造コストを低廉に抑えることができる。第1実施態様の加工方法は、トムソン刃による打ち抜き加工の特長を十分に活かした加工方法であり、特に少量多品種の製品の製造に有効である。
次に、本発明の他の実施態様について説明する。後述する他の実施態様については、先に詳述した第1実施態様と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、第1実施態様についての説明が適宜適用される。
図2には、本発明の第2実施態様の加工方法が示されている。第2実施態様の加工方法は、製品化工程Dが第1実施態様と異なる。即ち、第2実施態様の製品化工程Dにおいては、先ず、シール工程D1において、ハーフカット台紙2´と製品原料シート4との間に平面視において円形状の枚葉体1aが複数介在配置されてなる、帯状の積層シート5に対し、シール装置20を用いて、各枚葉体1aを個別に包囲する、平面視において円形状のシール部24を形成する。
次いで、切断工程D2において、トムソン刃12を備えた切断装置10を用いて、帯状の積層シート5の中央部を、2枚の枚葉体1aを包囲するように楕円形状に打ち抜き切断する(図2(b)参照)。この切断工程D2における打ち抜き加工は、積層シート5の全体を厚さ方向に完全に切断するものであり、切断工程D2においては、打ち抜き工程Bで実施されたハーフカットは実施されない。従って、切断工程D2における打ち抜き加工によって、製品原料シート4は、平面視において楕円形状の枚葉体4aと、打ち抜きカス4bとに分離され、またハーフカット台紙2´は、平面視において楕円形状の枚葉体2a´と、打ち抜きカス2b´とに分離される。
次いで、回収工程D3において、図2(a)に示すように、積層シート5から製品原料シート4の打ち抜きカス4bを巻き取って回収すると共に、ハーフカット台紙2´の打ち抜きカス2b´を巻き取り回収する。これにより、加工ライン上には製品7のみが残る。
製品7は、ハーフカット台紙2´の枚葉体2a´と製品原料シート4の枚葉体4aとの間に被切断シート1の2枚の枚葉体1aが面方向に並べられて介在配置された扁平なものであり、シール部24が2枚の枚葉体1aをそれぞれ個別に包囲するように形成されている点以外は、第1実施態様で得られる製品6と実質的に同じである。第2実施態様によっても、第1実施態様と同様の効果が奏される。
尚、第2実施態様における切断工程D2では、ハーフカットを実施しなかったが、ハーフカットを実施することもできる。図3には、第2実施態様における切断工程D2でハーフカットを施す場合に使用可能な加工装置の一例の要部が示されている。第2実施態様における切断工程D2でハーフカットを施す場合、図3に示すように、図示しない搬送手段を作動させて、ロール状に巻回された台紙15を巻き出し、切断装置10の手前で、搬送中の積層シート5の下面側に台紙15を重ね合わせた後、切断装置10におけるトムソン刃12で、積層シート5の全体を厚さ方向に完全に切断すると共に、台紙15にハーフカットを施す。トムソン刃12による切断後、ハーフカットが施された台紙15´は、巻き取り回収される。
1 被切断シート
1a,2a´,4a 枚葉体
1b,2b´,4b 打ち抜きカス
2,15 台紙(包装材)
2´,15´ ハーフカット台紙
3 被切断シートと台紙との積層シート
4 製品原料シート(包装材)
5 製品原料シートと枚葉体とハーフカット台紙との積層シート
6,7 製品(枚葉体の個装体)
10 切断装置
11 切断型
12 切断刃(トムソン刃)
13 受け台
20 シール装置
23,24 シール部
30 カッター
A シート積層工程
B 打ち抜き工程
C,D3 回収工程
D 製品化工程

Claims (7)

  1. ロール状に巻回された被切断シートを巻き出し、該被切断シートから枚葉体を打ち抜き切断する工程を備えた、シートの加工方法であって、
    ロール状に巻回された台紙を巻き出し、別途巻き出された前記被切断シートの一面側に該台紙を重ね合わせて積層シートを得、該積層シートを、切断型に固定設置された切断刃と該切断刃を受ける受け台との間に搬送し、
    搬送中の前記積層シートにおける前記被切断シートの打ち抜き予定部位が、前記切断刃と前記受け台との間に到達したときに、該積層シートの搬送を停止し、静止した該積層シートにおける該被切断シートの他面側に向けて前記切断型を移動させ、該切断刃で該積層シートを押圧することによって、該被切断シートの打ち抜き予定部位を打ち抜き切断すると共に、前記台紙に、該台紙を完全には切断しないハーフカットを施す、シートの加工方法。
  2. 前記切断刃がトムソン刃である請求項1記載のシートの加工方法。
  3. 前記被切断シートの打ち抜き切断により発生した、打ち抜きカスを巻き取って回収する工程を備えている請求項1又は2記載のシートの加工方法。
  4. 前記被切断シートの打ち抜き切断によって得られた前記枚葉体と、ハーフカットが施された前記台紙とを組み合わせ、両者を材料とする製品を製造する工程を備えている請求項1〜3の何れかに記載のシートの加工方法。
  5. 前記製品は、前記枚葉体をハーフカットが施された前記台紙で包装してなる、該枚葉体の個装体である請求項4記載のシートの加工方法。
  6. 請求項1記載のシートの加工方法に用いる加工装置であって、
    切断型に固定設置された切断刃と、
    前記切断刃を受ける受け台と、
    ロール状に巻回された台紙及びロール状に巻回された台紙をそれぞれ一方向に巻き出し、これらを重ね合わせて積層シートとしつつ前記切断刃と前記受け台との間に搬送する搬送手段と、を備え、
    前記搬送手段は、前記積層シートにおける前記被切断シートの打ち抜き予定部位が、前記切断刃と前記受け台との間に到達したときに、該積層シートの搬送を停止し、該受け台上で前記積層シートを静止可能になされている加工装置。
  7. 前記被切断シートの打ち抜き切断により発生した、打ち抜きカスを巻き取って回収する手段を備えている請求項6記載の加工装置。
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