JP2011113031A - 画像表示素子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像表示素子の配線接続部における温度上昇とそれに伴う接続抵抗の上昇を抑え,安定した配線接続によって配線接続部の信頼性を向上させる画像表示素子及びその製造方法を提供する。
【解決手段】裏面基板2は隣り合う複数の画素列の間で電極に繋がる電極端子4が露出するように分割されると共に,この分割部分に前面基板1との対向面の裏側(裏面側)にある上部が底部より幅広の形状を有するように二つの加工面2b,2cにより構成される溝部3が形成され,信号用金属配線5aが溝部3の一方の加工面2bに沿って溝部3に露出した電極端子4に接続されるように形成されると共に,信号用金属配線5aが防湿性コート剤7によって覆われた画像表示素子において,裏面基板2の前面基板1との対向面の裏側(裏面側)に放熱用部材5bを設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は,例えば,液晶ディスプレイ(LCD)パネル,プラズマディスプレイパネル(PDP),エレクトロルミネッセント(EL)ディスプレイパネル等を多数配列して構成する大型ディスプレイに用いる画像表示素子及びその製造方法に関するものである。
大型ディスプレイは,近年,LED(発光ダイオード)を多数配列して大型化する方式が主流になっている。このようなLED方式の大型ディスプレイでは,高解像度化に伴ってLEDの配列密度が高くなり,コストが高くなる。一方,低価格で大型ディスプレイを実現するためには,画像表示素子(又は,表示ユニット)としての平面ディスプレイ(例えば,LCDパネル,PDP,ELディスプレイパネル等)をマトリクス状に複数枚配列する方式が有効である。
このような大型ディスプレイを構成する従来の画像表示素子は,ガラス板等からなる前面基板と裏面基板とを有する。(特許文献1)
前面基板と裏面基板とは,所定の間隔をあけて対向させ,その間に,複数の画素と,それらを制御するための複数の電極とを配置し,さらに発光層あるいは液晶層を形成して,周囲を封止部で封止している。
複数の電極には,駆動制御回路から走査信号とデータ信号を含む制御信号が印加されるが,これらの電極に制御信号を印加するための配線接続方式には,画像表示素子の周囲,すなわち隣接する画像表示素子の継ぎ目部に段差部を設け,この段差部の電極端子に配線を接続する端面配線接続方式(特許文献1の図3)と,裏面基板を分割して中央部に溝部を設け,その溝部に設けられた電極端子に配線を設ける中央配線接続方式がある(特許文献1の図1)。
電極端子から配線を接続する方法としては,異方性導電膜を用いる方法や,AgやCuやカーボン等を用いた導電ペーストが用いる方法がある。さらに,電極端子の接続部分では,水分や電界の影響によるパネル端子の腐食やイオンマイグレーション等の影響を防止するため,防湿性コート剤が塗布コーティングされる。
ここで,電流が多く流れる電極端子との配線接続部分では発熱が大きく,一般的な防湿性コート剤が0.1〜1.0W/mk程度と熱伝導率が低いために放熱性も悪く,配線接続部の信頼性を低下させる原因になっている。このような画像表示素子の発熱に対して,例えば,液晶パネルに接続された駆動ICの放熱性改善による駆動安定のため,駆動IC上に放熱性に優れた黒鉛等の材料で作られた,柔軟性を有する保護パッドを配置している。(特許文献
2) また,LED素子を用いた画像表示素子では,発熱抑制のため,発生する熱を基盤
に設けたビアホールやパターンによって外部に逃がす,あるいは放熱性の高い構造物を伝って放熱させる構造を設けている。(特許文献3,4)
特開2008−191502号公報 特開2007−11265号公報 特開2009−94017号公報 特開2009−117536号公報
このように従来の画像表示素子においては,腐食防止やイオンマイグレーション抑制のため,パネルの配線と外部の回路を接続する配線接続部分は,絶縁性で防湿性が高いコート剤によりコーティングしている。しかしながら,防湿性コート剤は熱伝導性が低く,特に電流が多く流れる配線接続部付近で発生する熱が放熱されず,配線接続部の信頼性を損ねてしまう問題があった。
本発明は,のような問題点を解決するためになされたものであり,画像表示素子の配線接続部における温度上昇とそれに伴う接続抵抗の上昇を抑え,安定した配線接続によって配線接続部の信頼性を向上させる画像表示素子及びその製造方法を提供することを目的としている。
本発明の画像表示素子は,前面基板と,この前面基板に対向する裏面基板と,前記前面基板と前記裏面基板との間にマトリクス状に配置されて表示又は非表示の状態が選択される複数の画素と,これらの画素を制御する複数の電極とを有し,前記前面基板と前記裏面基板が画素及び電極を挟んで貼り合わされて構成され,前記電極が信号用金属配線を介して駆動制御回路に接続され,前記裏面基板は隣り合う複数の画素列の間で前記電極に繋がる電極端子が露出するように分割されると共に,この分割部分に前記前面基板との対向面の裏側(裏面側)にある上部が底部より幅広の形状を有するように二つの加工面により構成される溝部が形成され,信号用金属配線が前記溝部の一方の加工面に沿って前記溝部に露出した電極端子に接続されるように形成されると共に,前記信号用金属配線が防湿性コート剤によって覆われた画像表示素子において,前記裏面基板の前記前面基板との対向面の裏側(裏面側)に放熱用部材を設けたものである。
また,本発明の画像表示素子の製造方法は,前面基板と裏面基板との間にマトリクス状に配置されて表示又は非表示の状態が選択される複数の画素と,これらの画素を制御する複数の電極とを挟んで,前記前面基板と前記裏面基板とを貼り合わせる第1の工程と,前記裏面基板を,隣り合う前記画素列の間で前記電極に繋がる電極端子が露出するように分割すると共に,この分割部分に前記前面基板との対向面の裏側(裏面側)にある上部が底部より幅広の形状を有するように二つの加工面により溝部を形成する第2の工程と,前記裏面基板の裏面に,前記二つの加工面のうちの一方の加工面に沿って前記電極端子と接続されるように信号用金属膜配線を形成すると共に,前記裏面基板の裏面に,前記二つの加工面のうちの他方の加工面に沿って放熱用金属膜配線を形成する第3の工程と,前記信号用金属膜配線及び放熱用金属膜配線の露出部を覆うように防水性コート剤を形成する第4の工程とを含むものである。
本発明によれば,防湿性,信頼性が高い防湿性コート剤の機能を維持しながら,画像表示素子の配線接続部からの発熱を効率的に分散・放熱させることにより,配線接続部の温度上昇とそれに伴う接続抵抗の上昇を抑えることができ,品質の安定した配線接続を有する画像表示素子及びその製造方法を実現することができる。
本発明の実施の形態1による画像表示素子を示す斜視図である。 図1の要部拡大断面図である。 実施の形態1における裏面基板の溝部の変形例を示す要部拡大断面図である。 実施の形態1における裏面基板の溝部の変形例を示す要部拡大断面図である。 画像表示素子からの配線接続方式を示す概略平面図である。 本発明の実施の形態2による画像表示素子を示す斜視図である。 図6の要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態3を示す要部拡大断面図である。 実施の形態3を示す要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態4を示す要部拡大断面図である。
実施の形態1.
図1は,本発明の実施の形態1による画像表示素子を示す斜視図であり,図2は図1の要部拡大断面図である。この画像表示素子がマトリクス状に多数配列されて,大画面の平面ディスプレイが構成される。画像表示素子の表示デバイスとしては,例えば,LCDパネル,PDP,ELディスプレイパネル等である。なお,図は画像表示素子を背面から見たところを示している。
本実施の形態1では,大画面の平面ディスプレイの画像表示素子の一例としてELディスプレイパネルの作製方法を例に用いて以下に記載する。
図1に示すように,ELディスプレイパネルはガラス板等からなる前面基板1と,同じくガラス板等からなり前面基板1に対向する裏面基板2と,前面基板1上に画素である有機EL素子がマトリクス状に複数配置されて表示又は非表示の状態が選択される複数の画素と,この画素を制御するために電気的に接続されている複数の電極とを有し,前面基板1と裏面基板2が画素及び電極を挟んで貼り合わされて構成されている。
通常の有機EL素子では,ITO等の透明電極と,正孔輸送材層,発光層及び電子輸送層等からなる有機層と,反射電極(例えばAl等)が順次形成されて,発光層から光が透明電極を透過して,前面基板1側から出射している。複数の電極は,走査信号が印加される行電極と,データ信号が印加される列電極とで構成されており,電極端子4と透明電極及び反射電極を電気的に接続させ,電極端子4を溝部3まで引き出している。電極端子4は,例えば,電極と同じ材料で同時に形成されたものであり,溝部3から露出させている。電極端子4は,透明電極と同じITOで形成しても良く,抵抗を下げるためにAl,Cr,Ag等の低抵抗金属で形成しても良く,これらを積層して形成しても良い。また,裏面基板2は,前面基板1と同様にガラスで形成し,裏面基板2の有機EL素子と対向側にエッチングやサンドブラスト等で凹部を形成しており,裏面基板2の凹部の形成面と前面基板1の有機EL素子形成面とを対向するように貼り合わせている。両基板は封止部2dの部分でUV硬化接着剤等により貼り合わされており,凹部による封止空間には,水分等の有機EL素子の劣化因子から保護するため乾燥剤を設置している。
裏面基板2は隣り合う複数の画素列の間で,エッチングやサンドブラスト等で形成した凹部やダイシングブレードを用いた切削加工等により電極端子4が露出するように分割されると共に,この分割部分に前記前面基板との対向面の裏側(裏面側)にある上部が底部より幅広の断面形状がV字状を有するように二つの加工面2b,2cにより溝部3が形成されている。
なお,図では,分かりやすいように溝部3を拡大して表示しているが,実際は微小隙間である。また,画素はマトリクス状に配置されているので,画素間をいうとき,横方向の画素行間と縦方向の画素列間が存在するが,両方を含めて「隣り合う2つの画素列」とする。
そして,裏面基板2の裏面2aと溝部3の加工面2b及び加工面2cには,信号用金属膜配線5a及び放熱用金属膜配線5bが形成されている。裏面2aと加工面2b上に形成される信号用金属膜配線5aは,端部がコネクタ6と接続されており,このコネクタ6を介して外部の駆動制御回路に接続される。また,裏面2aと加工面2b上に形成される放熱用金属膜配線5bは信号用金属膜配線5aと同時に形成され,なおかつ,電極端子4部
分で各々の金属膜配線が繋がった状態で形成されており,電極端子4と信号用金属膜配線5aとの接続部の接続抵抗や,電極及び信号用金属膜配線5aの配線抵抗によって発生する熱を放熱する機能を有している。
なお,信号用金属膜配線5a及び放熱用金属膜配線5bの材料は,一般的に用いられる配線材料であれば良く,例えば,AgやCuやカーボン等をペースト状にした導電性ペーストや,CrやMoやAl等の薄膜で形成された金属配線材料,FPC(フレキシブルプリント基板),等を用いることができ,これら異なる配線構造及び材料を複合して用いても良く,配線材料の形成方法及び種類を特に限定するものではない。また,信号用金属膜配線5aと放熱用金属膜配線5bの面積については特に制約するものではないが,放熱性の観点から,信号用金属膜配線5aの面積に比べて放熱用金属膜配線5bの面積の方が大きい方が好ましい。
次に,防湿性コート剤7(図2のみに示し,その他の図には図示せず)を,裏面2aと加工面2b及び加工面2cの,金属が露出する部分を覆うようにディスペンサにより形成する。
なお,防湿性コート剤7は一般に市販されているもので,絶縁性及び防湿性の機能を有する材料であれば良く,その材料や種類を限定するものではない。また,ここではディスペンサによる塗布により形成した例を示したが,厚膜印刷法やインクジェット方式等によって形成しても良く,その形成する厚みや形成方法を特に限定するものではなく,紫外線や熱あるいは自然乾燥によって硬化するものを使用できる。
このようにして作製した画像表示素子を筐体及び枠に固定すると同時に,放熱用金属膜配線5bを筐体及び枠に接触させて固定し,電極端子4と信号用金属膜配線5aとの接続部で発生する熱を筐体や枠にも熱伝導させ,より放熱性能を向上させている。
ここで,例えば,信号用金属膜配線5a及び放熱用金属膜配線5bを,Ag等の導電ペーストを用いて形成した場合の配線接続部分の形状について,図2に示した詳細図を用いてより詳しく説明する。導電ペーストは,厚膜印刷やディスペンサ等によって塗布された後,焼成される。この場合,ディスペンサによる導電ペーストの塗布を行うために,塗布に必要な加工用工具を裏面基板2の加工面2b及び加工面2cに近接させて移動させる必要があるが,裏面基板2の加工面2b及び加工面2cが垂直で,溝部の幅が例えば0.30mmで工具の幅寸法(例えば0.36mm)より小さい場合等には,ディスペンサ塗布を適切に行うことが困難となる。
なお,ここではディスペンサ塗布を例にしているが,導電ペーストの形成方法として一般的である圧膜印刷を用いる方法やインクジェットを用いる方法においても同様のことが言える。
ディスペンサ塗布を適切に行うことが困難になることに対して,本実施の形態1においては,裏面基板2の分割部分に,裏面2a側の上部が底部より幅広のV字状を有する溝部3を形成しているので,ディスペンサ塗布に必要な工具7を裏面基板2の溝部3に近接させて移動させることができ,溝部3に沿って信号用金属膜配線5a及び放熱用金属膜配線5bを容易かつ正確に形成することができる。
このように信号用金属膜配線5a及び放熱用金属膜配線5bを容易かつ正確に形成することで,従来の引出し線による場合に比べて,配線の信頼性が高くなる。
さらに,この断面V字状を有する溝部3は,図3に示すように上部の寸法g1が底部の寸法g2より幅広に形成されているが,現実的な加工を考慮して,g1とg2の比は,例えば,裏面基板2の厚みが0.7mmで,溝部3の端部2b及び2cにおける傾斜角度が30
°〜55°の範囲,電極端子4の幅寸法が0.15〜0.35mmの範囲にある場合には,g1:g2=3.8〜17.2:1の範囲に選ばれ,裏面基板2の厚みが0.5mmで,溝部3の端部2b及び
2cにおける傾斜角度が30°〜55°の範囲,電極端子4の幅寸法が0.4〜0.6mmの範囲にある場合には,g1:g2=3.0〜12.5:1の範囲に選ばれる。この比が3.0未満であれ
ば配線接続部の信頼性が低下し,17.2を超えると裏面基板2の強度が低下する。また,溝部3の端部2b及び2cの傾斜部における傾斜角度θ(図3参照)を,45°を標準として,40°≦θ≦45°の範囲に設定した場合は,金属膜配線形成用の加工用工具の使用が容易になり,45°≦θ≦60°の範囲に設定した場合は,導電ペーストの流動性を利用した金属膜配線の形成が可能となる。さらに,図5に示すように,溝部3の上部のエッジ部分にR面3dを形成することにより,信号用金属膜配線5a及び放熱用金属膜配線5bへのダメージを軽減し,信頼性を一層高めることができる。
なお,前記の例では,裏面基板2の分割部分に,上部が底部より幅広のV字状を有する溝部3を形成する場合を示したが,この溝部3は図4に示すように,階段状であっても良い。このような階段状の溝部の場合も,金属膜配線が当接するエッジ部分にR面を形成することが有効である。また,本実施の形態1では,一例として裏面基板2が中央部で2分割されているものを示しているが,分割数と分割位置はこれに限定されるものではない。裏面基板2を3分割以上にしても良く,分割する位置も,隣接する画素の間であれば他の位置であっても良く,例えば,図5に示すように,裏面基板2を十文字状の溝部3により4分割して,画像表示素子1の中央から十文字状に配線を接続する中央引出し方式の構造にも適用できる。図5は,信号用金属膜配線が形成される前のパネルを示しており,図中Pは縦横に配列された画素を示している。
以上のように本実施の形態1によれば,前面基板1と裏面基板2が画素及び電極を挟んで貼り合わされて構成され,電極が信号用金属配線5aを介して駆動制御回路に接続され,裏面基板2は隣り合う複数の画素列の間で電極に繋がる電極端子4が露出するように分割されると共に,この分割部分に前面基板1との対向面の裏側(裏面側)にある上部が底部より幅広の形状を有するように二つの加工面2b,2cにより構成される溝部3が形成され,信号用金属配線5aが溝部3の一方の加工面2bに沿って溝部3に露出した電極端子4に接続されるように形成されると共に,信号用金属配線5aが防湿性コート剤7によって覆われた画像表示素子において,裏面基板2の前面基板1との対向面の裏側(裏面側)に放熱用部材5bを設ける構成にすることによって,画像表示素子の配線接続部における温度上昇とそれに伴う接続抵抗の上昇を抑え,安定した配線接続によって配線接続部の信頼性を向上させることができる。
実施の形態2.
本実施の形態2では,電極端子4と信号用金属膜配線5a及び放熱用金属膜配線5bは,接続されないようにそれぞれを形成しており,放熱用金属膜配線5bは信号用金属膜配線5aに比べて,その面積が大きい形状で形成されている。(図6,図7参照)。放熱用金属膜配線5bは画像表示素子を固定する筐体あるいは枠に接続されており,発生する熱を筐体や枠にも熱伝導させることによって,より放熱性能を向上させている。
このような構成にすることによって,実施の形態1における信号用金属膜配線5aのように放熱用金属膜配線5bの配線間を分離する必要がなく,図7のように放熱用金属膜配線5bの面積を大きくすることが可能であり,より放熱効果を高めることができる。
実施の形態3.
本実施の形態3では,実施の形態2の放熱用金属膜配線5bに代って,図8,図9に示すような,例えば0.2mm厚の金属板8を溝部3に設けている。このとき,金属板8は信号
用金属膜配線5aには接触しない形状に折り曲げ加工されており,溝部3に形成された防湿性コート剤を硬化させることによって固定される。固定された金属板8は,画像表示素子を固定する筐体あるいは枠に接続されており,発生する熱を筐体や枠にも熱伝導させることによって,より放熱性能を向上させている。
なお,金属板8の種類や厚み,サイズ等に制限はなく,材料にステンレスを選択することで耐食性や安定性が得られるため好ましく,より熱伝導率の高いアルマイト処理を施したアルミを選択することで,ステンレスと同様の耐食性や安定性が得られるため好ましい。また,ここでは金属を例にしたが,板の材料は金属に限らず,熱伝導性の良いカーボンを含む材料や樹脂材料であっても良い。
このような構成によっても,実施の形態2と同等の放熱効果を得ることができる。
実施の形態4.
本実施の形態4では,実施の形態3の金属板に変わって,図10に示すような金属製のワイヤ9を溝部3に埋め込むようにして防湿性コート剤7で固定されている。この場合は実施の形態3の金属板の場合と比べて折り曲げ加工等の手間が不要になる。
なお,ワイヤの種類や厚み,サイズ等に制限はなく,材料にステンレスを選択することで耐食性や安定性が得られるため好ましく,より熱伝導率の高いアルマイト処理を施したアルミを選択することで,ステンレスと同様の耐食性や安定性が得られるため好ましい。また,ここでは金属を例にしたが,ワイヤの材料は金属に限らず,熱伝導性の良いカーボンを含む材料や樹脂材料であっても良い。
このような構成によっても,実施の形態2,3と同等の放熱効果を得ることができる。
1:前面基板
2:裏面基板 2a:裏面 2b:加工面 2c:加工面 2d:封止部
3:溝部 3a:R面
4:電極端子
5a:信号用金属膜配線 5b:放熱用金属膜配線
6:コネクタ
7:防湿性コート剤
8:金属板
9:ワイヤ

Claims (9)

  1. 前面基板と,この前面基板に対向する裏面基板と,前記前面基板と前記裏面基板との間にマトリクス状に配置されて表示又は非表示の状態が選択される複数の画素と,これらの画素を制御する複数の電極とを有し,前記前面基板と前記裏面基板が画素及び電極を挟んで貼り合わされて構成され,
    前記電極が信号用金属配線を介して駆動制御回路に接続され,
    前記裏面基板は隣り合う複数の画素列の間で前記電極に繋がる電極端子が露出するように分割されると共に,
    この分割部分に前記前面基板との対向面の裏側(裏面側)にある上部が底部より幅広の形状を有するように二つの加工面により構成される溝部が形成され,
    信号用金属配線が前記溝部の一方の加工面に沿って前記溝部に露出した電極端子に接続されるように形成されると共に,
    前記信号用金属配線が防湿性コート剤によって覆われた画像表示素子において,
    前記裏面基板の前記前面基板との対向面の裏側(裏面側)に放熱用部材を設けたことを特徴とする画像表示素子。
  2. 前記放熱用部材は,前記溝部の他方の加工面に沿って前記信号用金属配線と接続するように形成された放熱用金属配線であることを特徴とする請求項1記載の画像表示素子。
  3. 前記放熱用部材は,前記溝部の他方の加工面に沿って前記信号用金属配線と分離して形成され,前記信号用金属配線よりも大きな面積を有することを特徴とする請求項1記載の画像表示素子。
  4. 前記放熱用部材は,前記溝部に位置する前記信号用金属配線と接触しない形状に折り曲げ加工された金属板で形成され,前記防湿性コート剤で前記溝部に固定されていることを特徴とする請求項1記載の画像表示素子。
  5. 前記放熱用部材は,前記溝部に埋め込まれた金属製のワイヤで形成され,前記防湿性コート剤で前記溝部に固定されていることを特徴とする請求項1記載の画像表示素子。
  6. 前記放熱用部材は,カーボンが含まれる材料または樹脂材料で作製されていることを特徴とする請求項1記載の画像表示素子。
  7. 前面基板と裏面基板との間にマトリクス状に配置されて表示又は非表示の状態が選択される複数の画素と,これらの画素を制御する複数の電極とを挟んで,前記前面基板と前記裏面基板とを貼り合わせる第1の工程と,
    前記裏面基板を,隣り合う前記画素列の間で前記電極に繋がる電極端子が露出するように分割すると共に,この分割部分に前記前面基板との対向面の裏側(裏面側)にある上部が底部より幅広の形状を有するように二つの加工面により溝部を形成する第2の工程と,
    前記裏面基板の裏面に,前記二つの加工面のうちの一方の加工面に沿って前記電極端子と接続されるように信号用金属膜配線を形成すると共に,前記裏面基板の裏面に,前記二つの加工面のうちの他方の加工面に沿って放熱用金属膜配線を形成する第3の工程と,
    前記信号用金属膜配線及び放熱用金属膜配線の露出部を覆うように防水性コート剤を形成する第4の工程とを
    含む画像表示素子の製造方法。
  8. 前記第3の工程において,前記放熱用金属膜配線は,前記信号用金属膜配線と同時に形成され,前記信号用金属膜配線と接続されていることを特徴とする請求項7記載の画像表
    示素子の製造方法。
  9. 前記第3の工程において,前記放熱用金属膜配線は,前記信号用金属膜配線と分離して形成されていることを特徴とする請求項7記載の画像表示素子の製造方法。
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