JP2011111261A - エレベータのガイド装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、永久磁石を備える場合であっても、労することなくガイドレールに対して十分な精度で位置決め及び微調整できるエレベータのガイド装置を提供する。
【解決手段】ガイド装置10は、一対のガイドレール2と磁石ユニット11と台座12とアジャストベース15と第1の係合部(121)と第2の係合部(16)とを備える。アジャストベース15は、ガイドレール2に沿って移動する乗籠4に対して、ガイドレール2を基準に取り付けられる。第1の係合部は、磁石ユニット11の磁極11C,11S1,11S2を基準に台座12に設けられる。第2の係合部(16)は、ガイドレール2を基準にアジャストベース15に設けられ、第1の係合部(121)と嵌合することで台座12を位置決めする。
【選択図】 図6
【解決手段】ガイド装置10は、一対のガイドレール2と磁石ユニット11と台座12とアジャストベース15と第1の係合部(121)と第2の係合部(16)とを備える。アジャストベース15は、ガイドレール2に沿って移動する乗籠4に対して、ガイドレール2を基準に取り付けられる。第1の係合部は、磁石ユニット11の磁極11C,11S1,11S2を基準に台座12に設けられる。第2の係合部(16)は、ガイドレール2を基準にアジャストベース15に設けられ、第1の係合部(121)と嵌合することで台座12を位置決めする。
【選択図】 図6
Description
本発明は、ガイドレールに対して非接触に乗籠を案内するエレベータのガイド装置に関する。
エレベータの乗籠は、昇降路内に鉛直に敷設されたガイドレールに沿って走行する。このとき乗籠は、乗客が乗籠内で移動するなどによって負荷荷重に不均衡が生じると、走行方向以外の方向にも力を受ける。乗籠に対して走行方向以外の方向に作用する力は、ガイドレールと嵌合するガイド装置によって支持される。
ガイド装置は、ローラやシューがガイドレールの刃面に直接接触する接触式のガイド装置と、ガイドレールに対して磁力による吸引力で隙間を有した状態に保持する非接触式のガイド装置とがある。非接触式のガイド装置として、磁力式のガイド装置が特許文献1に記載されている。このガイド装置は、永久磁石と電磁石とを備えている。このガイド装置は、走行方向以外の方向に乗籠に作用する力やガイドレールとの間の隙間の大きさの変動に対して、永久磁石の磁力を電磁石で調整することによって平衡を維持する。
特許文献1に記載されているガイド装置は、永久磁石の磁力が常に作用している。したがって、ガイド装置を最初に設置する場合や、保守メンテナンスにおいてガイド装置を動かす必要がある場合、永久磁石の磁路を短絡する強磁性体を磁極間に装着して、ガイド装置とガイドレールとの間に作用する磁力を減少させることによって、作業性を改善している。
しかしながら、特許文献1に記載された方法で永久磁石の磁力を抑制する場合でも、その構造上、ガイド装置としてガイドレールに対して作用する磁力を完全に封じ込めることができない。そのため、ガイドレールに対するガイド装置の位置決めや微調整の作業を磁力が作用している状態で行わなければならない。また、永久磁石の磁路を短絡させるために装着した強磁性体は、強い力で吸着されているので、作業完了後に簡単に取り外すことができない。さらに、磁力式のガイド装置は、電磁石を装備するため重量が重い。そしてこれらの作業は、昇降路の中で行わなければならない。以上のことから、永久磁石を備えるガイド装置は、ガイドレールに対してガイド装置の位置を微調整することが難しい。
そこで、本発明は、永久磁石を備える場合であっても、労することなくガイドレールに対して十分な精度で位置決め及び設置できるエレベータのガイド装置を提供する。
本発明に係るガイド装置は、エレベータの乗籠に組み付けられてこの乗籠をガイドレールに対して磁力で非接触に保持し案内する。このガイド装置は、一対のガイドレールと、磁石ユニットと、台座と、アジャストベースと第1の係合部と、第2の係合部とを備える。ガイドレールは、昇降路に鉛直方向へ敷設され、磁性体で構成される。磁石ユニットは、電磁石および永久磁石を有し、ガイドレールの刃に対して三方から空隙を空けて磁極を対峙させる。台座は、この磁石ユニットを保持する。アジャストベースは、ガイドレールに沿って移動する乗籠に対して、ガイドレールを基準に取り付けられる。第1の係合部は、磁石ユニットの磁極を基準に台座に設けられる。第2の係合部は、ガイドレールを基準にアジャストベースに設けられ、第1の係合部と嵌合することで台座を位置決めする。
この場合、第1の係合部は、ガイドレールの延びる方向に沿って開口した少なくとも2つの穴とし、前記第2の係合部はこの少なくとも2つの穴にそれぞれ嵌る凸部とする。そして、第1の係合部と第2の係合部とが合わさることによって、ガイドレールを横切る面に沿う第1の方向、およびガイドレールの延びる方向に対して平行な軸を中心に回転する第2の方向について、台座が拘束される。
このとき、第1の係合部は、ガイドレールの延びる方向に沿って開口した支点孔およびカム孔とし、第2の係合部は、支点孔に嵌る第1の支持ピンおよびカム孔に嵌る第2の支持ピンとする。カム孔は、支点孔に対して離れて配置され、この支点孔に向かう方向に長さを有している長孔とし、第1の支持ピンおよび第2の支持ピンの少なくとも一方は、偏心ピンとする。
または、第1の係合部は、磁石ユニットの磁極を基準に加工された台座の底部とし、第2の係合部は、この底部を構成する面のうち互いに交差する少なくとも3つの面に当接する座部とする。
また、アジャストベースは、ガイドレールの延びる方向に垂直な面に対して台座を傾斜させる調整具を備える。または、アジャストベースは、第1側面と第2側面と第3側面とを備える。第1側面は、ガイドレールの刃の先端面に対して一定の空隙を空けて配置される。第2側面および第3側面は、ガイドレールの刃の両側面に対して一定の空隙を空けて配置される。そして、アジャストベースは、第1の補助ピースと第2の補助ピースとを備えることも好ましい。第1の補助ピースは、ガイドレールの延びる方向に沿って第1側面と平行に延びている。第2の補助ピースは、ガイドレールの延びる方向に沿って第2側面または第3側面と平行に延びている。
アジャストベースは、第1側面、第2側面、第3側面に装着される拘束部材を備えてもよい。この拘束部材は、磁石ユニットの磁極とガイドレールの刃との間の空隙よりも狭い空隙に、ガイドレールとアジャストベースとの距離を規制する。拘束部材は、ガイドレールに対して十分に摩擦抵抗の小さいパッドか、転動体であればよい。
本発明によるガイド装置は、台座に設けられた第1の係合部とアジャストベースに設けられた第2の係合部とを組み合わせることによって、磁石ユニットをガイドレールに対して位置決めする。ガイドレールに対してアジャストベースを精度よく取り付けることで、磁石ユニットをガイドレールに対して精度よく位置決めすることができる。したがって、現地でのエレベータの据付工事や保守メンテナンス工事の際、磁石ユニットの永久磁石の磁力の影響を受けることなく、ガイドレールに対してガイド装置を容易に精度よく設置できる。
第1の係合部をガイドレールの延びる方向に沿って開口する少なくとも2つの穴で構成し、第2の係合部をこの穴にそれぞれ嵌合する凸部で構成する。第1の係合部と第2の係合部とを組み合わせることによって、ガイドレールを横切る面に沿う第1の方向、およびガイドレールの延びる方向に対して平行な軸を中心に回転する第2の方向について、台座が拘束される。つまり、ガイドレールに対して精度よくアジャストベースを乗籠に組み立てておけば、アジャストベースに台座を組み付けるだけで、磁石ユニットの磁極をガイドレールの刃に対して予め設定された相対位置に位置決めできるだけでなく、磁力によって磁石ユニットがガイドレールに引っ付いてしまうことを防止できる。
また、第1の係合部を支点孔とカム孔で構成し、第2の係合部をこれらに嵌合する第1の支持ピンおよび第2の支持ピンで構成し、第1の支持ピンと第2の支持ピンの少なくとも一方を偏心ピンとする発明によれば、偏心ピンを回動させることによって、アジャストベースに台座を組みつけた後でも磁石ユニットの磁極とガイドレールの刃との相対位置を微調整することができる。したがって、ガイドレールに対するアジャストベースの位置決め精度を粗くしても、最終的なガイドレールに対する磁石ユニットの位置は、保証される。位置決め作業に時間を浪費することなく磁石ユニットをガイドレールに対して精度よく位置決めできる。また、偏心ピンを回すだけでガイドレールに対する磁石ユニットの磁極の位置を微調整できるので、エレベータを設置するときのみならず、保守メンテナンスの際にも、ガイド装置の位置の調整を容易に行える。
第1の係合部を台座の底部全体とし、第2の係合部を底部の互いに交差する少なくとも3つの面に当接する座部とする場合、座部に底部を組み合わせることによって、一箇所に台座の位置が定まる。つまり、アジャストベースをガイドレールに対して精度よく位置決めしておけば、磁石ユニットは、ガイドレールに対して精度よく位置決めされる。
また、アジャストベースの角度を調整する調整具を備える場合、籠枠に対してアジャストベースの取付け角度を簡単な機構で修正することができる。または、アジャストベースは、ガイドレールの刃に対して一定の距離を開けて第1側面と第2側面と第3側面とを備える場合、組み立てる際にこれらの面を利用することで、アジャストベースをガイドレールに対して簡単に位置決めできる。そして、アジャストベースが、第1の補助ピースと第2の補助ピースとを備える場合、ガイドレールに垂直な面に対してアジャストベースを合わせやすい。
アジャストベースが、第1側面、第2側面、第3側面に装着される拘束部材を備える場合、磁石ユニットの磁極とガイドレールの刃とが磁力によって引っ付いてしまうことを拘束部材は、防止する。拘束部材がガイドレールに対して十分に摩擦抵抗の小さいパッドか転動体で構成されている場合、磁力によって拘束部材がガイドレールに押し当てられている状態でも、ガイドレールに対して台座および磁石ユニットをガイドレールに対して動かして微調整することができる。
本発明の第1の実施形態のガイド装置10は、図1から図9を参照して説明する。このガイド装置10は、図1に示すように、エレベータ1の乗籠4に設けられている。エレベータ1は、乗籠4の乗口41側から見て両側部に、強磁性体である鉄製のガイドレール2を一対に配置している。ガイド装置10は、ガイドレール2に対応して、乗籠4の籠枠42の上部梁421および下部梁422のそれぞれ両端部の合計4箇所に装備されている。乗籠4は、巻上機に掛けられたメインロープ3に吊り下げられている。各ガイド装置10は、ガイドレール2の刃21との間に磁力を生じさせ、乗籠4を非接触に保持する。巻上機が駆動することによって、乗籠4はガイドレール2に沿って昇降路6を移動する。
この明細書における説明の都合上、図1に示した乗籠4の床43の中央部を基準に、乗籠4の乗口41側から乗籠4を覗くように見て右方向を「+X側」、左方向を「−X側」、奥側を「+Y側」、基準よりも乗口41側を「−Y側」、上方向を「+Z側」、下方向を「−Z側」と定義する。
このエレベータ1は、4つのガイド装置10を統合的に制御することによって、乗籠4の姿勢を安定させ、ガイドレール2に対して非接触に乗籠4を保持する。それぞれのガイド装置10は、同じ構成を有している。そこで、図1において+Xで+Zの位置、乗口41から見て右上のガイド装置10を例に以下に説明する。
ガイド装置10は、図2に示すように、磁石ユニット11と、台座12と、センサ部13と、磁気ガイド制御装置14とアジャストベース15とを備える。磁石ユニット11は、図3に示すように、コア110と第1のコイル111と第2のコイル112とによって構成されている。コア110は、第1の永久磁石11M1と、第2の永久磁石11M2と、中央継鉄11FCと、第1の側部継鉄11F1と、第2の側部継鉄11F2とを有している。中央継鉄11FCは、第1の永久磁石11M1と第2の永久磁石11M2との同じ磁極どうし、例えばN極どうし又はS極どうしを連結する。第1の側部継鉄11F1は、中央継鉄11FCが接続されている磁極と反対の第1の永久磁石11M1の磁極に連結される。第2の側部継鉄11F2は、中央継鉄11FCが接続されている磁極と反対の第2の永久磁石11M2の磁極に連結される。
中央継鉄11FCは、ガイドレール2の刃21の先端面21aに向かって延びる中央磁極11Cを有している。第1の側部継鉄11F1は、ガイドレール2の刃21の−Y側の側面21bに向かって延びる第1の磁極11S1を有している。第2の側部継鉄11F2は、ガイドレール2の刃21の+Y側の側面21cに向かって延びる第2の磁極11S2を有している。つまり第1の磁極11S1と第2の磁極11S2とは、ガイドレール2の刃21をその厚み方向に挟む両側に、互いに対向させて、中央磁極11Cと直交する向きに配置される。そして、第1の磁極11S1と第2の磁極11S2とは、同じ極性になり、中央磁極11Cと逆極性になる。
また、図3に示すように、第1のコイル111は、中央磁極11Cと第1の永久磁石11M1との間の中央継鉄11FC、および、第1の永久磁石11M1と第1の磁極11S1との間の第1の側部継鉄11F1にそれぞれ装着されている。第1のコイル111は、中央継鉄11FCおよび第1の側部継鉄11F1とともに第1の電磁石11E1を構成する。第1の電磁石11E1は、第1の永久磁石11M1を通る第1の磁気回路11H1の第1の主磁束11B1を変化させる磁場を発生する。第2のコイル112は、中央磁極11Cと第2の永久磁石11M2との間の中央継鉄11FC、および、第2の永久磁石11M2と第2の磁極11S2との間の第2の側部継鉄11F2にそれぞれ装着されている。第2のコイル112は、中央継鉄11FCおよび第2の側部継鉄11F2とともに第2の電磁石11E2を構成する。第2の電磁石11E2は、第2の永久磁石11M2を通る第2の磁気回路11H2の第2の主磁束11B2を変化させる磁場を発生する。
図4に示すように、台座12は、磁石ユニット11を支持している。この台座12は、各磁極11C,11S1,11S2を基準に台座12に設けられる第1の係合部として、嵌合孔121を有している。この嵌合孔121は、磁石ユニット11の各磁極11C,11S1,11S2の端面の位置に対して相対位置が精度よく加工されている。本実施形態では、図6に示すように、ガイドレール2の刃21の厚み方向、つまりY方向に2つ並べて設けられている。
センサ部13は、磁石ユニット11およびガイドレール2によって形成される第1の磁気回路11H1および第2の磁気回路11H2に関係する物理量を検出するために設けられる。このセンサ部13は、図4に示すようにギャップセンサ131x,131yと電流検出器132とで構成されている。ギャップセンサ131xは、ガイドレール2の刃21の先端面21aに対向して配置されるように台座12に固定されている。ギャップセンサ131yは、ガイドレール2の刃の+Y側の側面21cに対向して配置されるように台座12に固定されている。ギャップセンサ131yは、ガイドレール2の刃21に対して第1の磁極11S1および第2の磁極11S2が刃21の厚み方向へどの程度変位したかを検出するためのものである。したがって、ギャップセンサ131yは、刃21の−Y側の側面21bに面して配置されていてもよいし、刃21の両側面21b,21cに配置されていてもよい。
磁気ガイド制御装置14は、乗籠4をガイドレール2に対して非接触で支持するための制御部であって、センサ部13で検出される物理量に基づいて各電磁石11E1,11E2に励磁する電圧を制御する。磁気ガイド制御装置14は、制御演算器141と、第1のドライバ1421および第2のドライバ1422とで構成される。制御演算器141は、センサ部13から得られる信号を基に、乗籠4をガイドレール2に対して非接触に支持するために、各コイル111,112に必要となる印加電圧を計算する。第1のドライバ1421は、第1のコイル111のそれぞれに接続され、制御演算器141の出力に基づいて、各コイル111に電力を供給する。第2のドライバ1422は、第2のコイル112のそれぞれに接続され、制御演算器141の出力に基づいて、各コイル111,112に電力を供給する。
本実施形態において、センサ部13となるギャップセンサ131x、ギャップセンサ131yおよび電流検出器132で検出される第1の磁気回路11H1および第2の磁気回路11H2に関連する物理量とは、中央磁極11Cの突出部とガイドレール2の刃21の先端面21aとの距離、第1又は第2の磁極11S1,11S2とガイドレール2の刃21との距離、第1のコイル111および第2のコイル112のそれぞれに流れる電流値のことである。したがって、制御演算器141は、ギャップセンサ131x,131yで検出された距離、および供給された電力にしたがって電流検出器132で検出された電流値を基にフィードバック制御し、第1のドライバ1421および第2のドライバ1422で第1のコイル111および第2のコイル112を励磁する。こうすることで、中央磁極11C、第1の磁極11S1、第2の磁極11S2のそれぞれに作用する磁力を調整し、ガイドレール2とガイド装置10の隙間を維持する。この結果、乗籠4は、ガイドレール2に対して非接触に保持される。
磁気ガイド制御装置14は、ギャップセンサ131x,131yで検出される信号の変化がほとんど無い場合、非接触な磁力支持状態を維持したまま、電流検出値がゼロに収束するように積分器を介してフィードバック制御することによって、各コイル111,112の電流を徐々に小さくする。外力を受けることなく乗籠4がガイドレール2に対して安定していれば、各コイル111,112に流れる電流をゼロにまで収束させることで、非接触な状態に維持するために必要な磁力は、すべて、第1の永久磁石11M1および第2の永久磁石11M2でまかなうことができる。このとき、エレベータ1は、いわゆる「ゼロパワー制御」で乗籠4をガイドレール2に対して非接触に維持することができる。
乗客が乗籠4の床43の上を移動する、新たに乗客が乗り込む、または乗客が降りるなど、乗籠4の姿勢を変化させる外力が加わると、ギャップセンサ131x,131yおよび電流検出器132の検出信号に変化が生じる。したがって、磁気ガイド制御装置14は、この変化を検出すると、各コイル111,112に電力を供給し、外力と磁力とがバランスする位置まで乗籠4の姿勢をわずかに変位させる。この変位量は、極めて小さいので、乗客が感知することはほとんどない。そして、乗籠4の姿勢が再び安定したら、コイル111,112に流す電流をゼロに収束させる。この結果、乗籠4に作用する外力とガイド装置10の磁力とが釣り合い、乗籠4は、姿勢を変化させた状態で保持される。
アジャストベース15は、図2および図6に示すように、乗籠4の籠枠42の角部と台座12との間に挿入されている。このアジャストベース15は、図5に示すように、籠枠42の角部に対してボルトで固定される。このボルトは、籠枠42に設けられたボルト孔に通され、アジャストベース15に設けられた雌ネジに締結される。ボルト孔は、ボルトのネジ部に対して十分な隙間を有している。アジャストベース15は、凹部151と、2つのピン16と、4つの調整具17とを備えている。
凹部151は、ガイドレール2の刃21の先端面21aおよび側面21b,21cを囲む第1側面151aと第2側面151bと第3側面151cとを備える。第1側面151a、第2側面151b、第3側面151cは、アジャストベース15の上面15aに対して垂直に形成される。また、第1側面151aは、刃21の先端面21aに対して隙間を有して平行に対峙する。第2側面151bおよび第3側面151cは、刃21の−Y側の側面21bおよび+Y側の側面21cに対して隙間を有して平行に対峙する。
ピン16は、第1の係合部と嵌合する第2の係合部である。このピン16は、ガイドレール2を基準にアジャストベース15に設けられている。ピン16は、ガイドレール2に沿う方向へ、図5では+Z側へ、突出している。ピン16は、基部161から先端162に向かって先細りに設けられたテーパーピンである。ピン16の基部161の外径は、台座12の嵌合孔121と隙間無く嵌りあう大きさに設けられている。このピン16は、凹部151に対して精度よく位置決めされている。凹部151がガイドレール2の刃21に対して予め設定された隙間で位置決めされたアジャストベース15のピン16に、台座12に設けられた第1の係合部である嵌合孔121を合わせることによって、磁石ユニット11の中央磁極11C、第1の磁極11S1、第2の磁極11S2とガイドレール2の刃21との隙間がそれぞれ予め設定された寸法になるように、ピン16の位置は凹部151に対して決定されている。
なお、ピン16の先端162は、磁石ユニット11が組み込まれた台座12をガイドレール2の刃21に対して装着する際に、台座12に設けられた嵌合孔121に嵌りやすいように設けられていればよい。したがって、ピン16の頂部がガイドレール2の刃21に向かうにしたがって低くなる、つまり+X方向へ傾斜していてもよい。
調整具17は、+Y側および−Y側にそれぞれ2つずつX方向に間隔を空けて配置されている。各調整具17は、籠枠42の角部に対してアジャストベース15の高さを+Z方向へ調節するために設けられている。調整具17は、アジャストベース15の板厚方向に貫通する雌ネジ171と、この雌ネジに挿着される止めネジ172、例えば六角穴付止めネジとで構成される。止めネジ172は、アジャストベース15の板厚方向に突出しない長さのものが採用される。
以上のように構成されたエレベータ1のガイド装置10は、以下の手順で籠枠42に組みつけられる。まず、図5に示すようにアジャストベース15をボルトで籠枠42に仮固定する。次に、ガイドレール2の刃21の先端面21aおよび側面21b,21cに対して凹部151の第1側面151a、第2側面151b、第3側面151cがそれぞれ予め設定された図8に示す位置になるように調整する。X方向およびY方向の位置は、ブロックゲージや隙間ゲージをガイドレール2の刃21とアジャストベース15の凹部151との間に挟むなどによって、確認する。また、アジャストベース15の上面15aの向きは、ガイドレール2に対して垂直になるように、調整具17で角度を調整する。調整具17は、アジャストベース15の上面15aの角度をガイドレール2に対して調整するものであるから、少なくとも3箇所に設けられていればよい。
ガイドレール2に対するアジャストベース15の相対位置が決定されると、アジャストベース15は、籠枠42に対してボルトでしっかりと固定される。なお、アジャストベース15と籠枠42との接合面は、工場で仮組みしたときに調整されているので、現地でシムプレートを挟むことはほとんどない。調整された結果、アジャストベース15と籠枠42との間に隙間ができる場合は、その寸法に応じたシムプレートを挟む。アジャストベース15が籠枠42に固定された後、調整具17はそのまま残しても取り外してもよい。
アジャストベース15が固定されると、次に、アジャストベース15のピン16に対して図6に示すようにガイドレール2に沿って台座12の嵌合孔121を嵌め合わせる。磁石ユニット11が組み合わされた台座12は、アジャストベース15を介して籠枠42にボルトで締結する。この結果、ガイド装置10は、籠枠42に対して図7および図9に示すように位置決め固定される。磁石ユニット11がその磁力によってガイドレール2に吸い寄せられても、台座12をボルトで締結すると、ピン16によって設置位置が矯正される。
このガイド装置10は、アジャストベース15を先に籠枠42に位置決め固定し、アジャストベース15のピン16と台座12の嵌合孔121を併せることで、磁石ユニット11をガイドレール2に対して設置すると同時に位置決めも完了する。アジャストベース15をガイドレール2に対して位置決めする間、磁石ユニット11を同時に取り扱わないので、磁石ユニット11の磁力の影響を受けることなく、アジャストベース15をガイドレール2に対して相対角度および相対位置を精度よく調整することができる。さらに、アジャストベース15のみをガイドレール2および籠枠42に対して調整および位置決めするので、取り扱うワークの重量が軽く、作業性がよい。
また、アジャストベース15のピン16に台座12の嵌合孔121を嵌めることによって、磁石ユニット11をガイドレール2に対して位置決めするので、第1の永久磁石11M1および第2の永久磁石11M2の磁力によって、磁石ユニット11がガイドレール2に引き寄せられることなく、ガイド装置10を籠枠42に設置することができる。
さらに、この実施形態のガイド装置10は、図2に示すように、ガイドレール2に対するアジャストベース15の角度調整を容易にするために、第1の補助ピース152と第2の補助ピース153とを図2に示すように備える。第1の補助ピース152は、凹部151の第1側面151aと平行にガイドレール2に沿って−Z方向へ延びている。第2の補助ピース153は、凹部151の第3側面151cと平行にガイドレール2に沿って−Z方向へ延びている。第1の補助ピース152をガイドレール2の刃21の先端面21aに平行に合わせることによって、Y軸と平行な軸を中心とするアジャストベース15の角度が決定される。また、第2の補助ピース153をガイドレール2の刃21の側面21cに平行に合わせることによって、X軸と平行な軸を中心とするアジャストベース15の角度が決定される。
なお、第2の補助ピース153は、凹部151の第2側面151bと平行に延びていてもよい。また、第1の補助ピース152および第2の補助ピース153は、乗籠4の運行の邪魔にならないようであればアジャストベース15に恒久的に取り付けられるものであってもよいし、必要に応じて取り外せるものであってもよい。
本発明の第2の実施形態のガイド装置10は、図10から図14を参照して説明する。第1の実施形態と同じ機能を有する構成は、各図中において同一の符号を付して第1の実施形態における記載を参酌するものとし、ここでの説明を省略する。
第2の実施形態のガイド装置10において、第1の係合部は、支点孔122とカム孔123とで構成され、第2の係合部は、第1の支持ピン16Aおよび第2の支持ピン16Bで構成される。図10および図12に示すように、第1の支持ピン16Aは、第1の実施形態と同様の位置決め用のピンであり、第2の支持ピン16Bは、回動させることのできる偏心ピンである。第1の支持ピン16Aおよび第2の支持ピン16Bは、ガイドレール2の刃21の延びる方向、X方向に並べて配置されている。第1の支持ピン16Aは、乗籠4の中心寄りに設けられ、第2の支持ピン16Bは、ガイドレール2と第1の支持ピン16Aとの間に配置される。第1の支持ピン16Aおよび第2の支持ピン16Bは、支点孔122およびカム孔123に対して挿入しやすいように、いずれも先端162A,162Bが細く形成されている。
第2の支持ピン16Bは、回動中心16B1から一定距離だけ離れた位置をカム中心16B2とするカム面16B3を有している。第2の支持ピン16Bの回動中心16B1の軸線上には、この第2の支持ピン16Bを回動させるための治工具を装着するための嵌合穴16B4、本実施形態では六角穴が設けられている。第2の支持ピン16Bの嵌合穴16B4は、治工具を装着してこの第2の支持ピン16Bを回動させることができればよいので、六角穴に限らず、四角穴、すり割りのほか、六角や四角の凸部、平行な二面であってもよい。
台座12は、図11に示すように、第1の支持ピン16Aに対応する位置に支点孔122を有し、第2の支持ピン16Bに対応する位置にカム孔123を有している。カム孔123は、第2の支持ピン16Bのカム面16B3の直径と同じ幅で第1の支持ピン16Aと第2の支持ピン16Bとが並ぶX方向に長い長孔である。このほかの構成は、第1の実施形態のガイド装置10と同じである。
上記構成を有している第2の実施形態のガイド装置10において、ガイドレール2を基準に位置決めされてアジャストベース15が乗籠4の籠枠42に固定された後、第1の支持ピン16Aおよび第2の支持ピン16Bに支点孔122およびカム孔123を嵌合させることで台座12をアジャストベース15に設置する。このとき、第2の支持ピン16Bのカム面16B3は、図12に示すように、第1の支持ピン16Aの中心と第2の支持ピン16Bの回動中心16B1とを結ぶ線分に対して、第2の支持ピン16Bの回動中心16B1とカム中心16B2とを結ぶ線分が一直線になるように、配置される。つまり、第2の支持ピン16Bの回動中心16B1とカム中心16B2とを結ぶ線分が、カム孔123の長径方向にほぼ平行にした状態である。
このように設置することで、ガイド装置10は、磁石ユニット11の各磁極11C,11S1,11S2とガイドレール2の刃21との間の隙間が、予め予定されている寸法になるよう、工場から出荷される前に設定されている。ガイドレール2に対する乗籠4の組立精度や、昇降路6に対するガイドレール2の敷設の精度に起因して、ガイドレール2の刃21に対する磁石ユニット11の各磁極11C,11S1,11S2の距離が、工場から出荷する前の条件と異なる場合がある。
出荷前の状態に合わせてエレベータ1を現地で組み立ても、磁石ユニット11の磁極11C,11S1,11S2とガイドレール2の刃21との隙間が、許容較差以内に納まらない場合、第2の支持ピン16Bを時計回りまたは反時計回りに回動させる。例えば、図13に示すように、ガイドレール2に対して磁石ユニット11が−Y方向に偏っている場合、図14に示すように、第2の支持ピン16Bを反時計方向に回動させる。その結果、第1の磁極11S1がガイドレール2の刃21に接近し、第2の磁極11S2がガイドレール2の刃21から離れる。
中央磁極11Cは、第1の支持ピン16Aと第2の支持ピン16Bが並ぶ方向の延長上に位置している。したがって、第2の支持ピン16Bを回動させた程度では、ガイドレール2との距離がほとんど変化しない。また、磁石ユニット11は、ガイドレール2に対して第1の支持ピン16Aを中心に回動させられる。したがって、第1の磁極11S1および第2の磁極11S2の端面は、ガイドレール2の刃21の側面21b,21cに対して厳密には平行ではなくなる。しかし、もともとガイドレール2の刃21と磁石ユニット11の磁極11C,11S1,11S2との隙間は、数mm程度であり、微調整によって変化する距離は0.1〜0.5mm程度である。したがって、このときの磁石ユニット11の角度変化は、無視できる程度の角度変化であって、乗籠4の運行に影響しない。
このように、エレベータ1を現地で組み立てる際に、第2の支持ピン16Bを回動させることで、第1の磁極11S1および第2の磁極11S2とガイドレール2の刃21との隙間を微調整することができる。また、台座12をアジャストベース15に設置した後に台座12ごと磁石ユニット11を微調整することができるので、アジャストベース15を籠枠42に取り付ける際の位置決め精度を低くして、現地据付工事の作業効率を良くすることができる。ガイドレール2の刃21をY方向に挟むように第1の磁極11S1と第2の磁極11S2とが配置されているので、ガイド装置10の位置決めにおいて、Y方向の位置を調整する方がX方向の位置を調整するよりも困難である。本実施形態では、第2の支持ピン16Bを回動させることによって少しずつ変位させることができるので、Y方向の微調整に適している。また、偏心ピンを回すだけでガイドレール2に対する磁石ユニット11の磁極11C,11S1,11S2の位置を微調整できるので、エレベータ1を設置するときのみならず、保守メンテナンスの際にも、ガイド装置10の位置の調整を容易に行える。
本実施形態では第2の支持ピン16Bが偏心ピンであるのに代えて、第1の支持ピン16Aを偏心ピンとしてもよい。この場合、偏心ピンである第1の支持ピン16Aに対応する第1の係合部をカム孔123とする。また、第1の支持ピン16Aおよび第2の支持ピン16Bの両方を偏心ピンにしてもよい。ただし、第1の係合部は、どちらか一方が支点孔122で、他方がカム孔123である必要がある。第1の支持ピン16Aおよび第2の支持ピン16Bを同じ角度だけ回動させることによって、ガイドレール2の刃21の側面21b,21cと平行な状態を維持したまま、第1の磁極11S1および第2の磁極11S2とガイドレール2の刃21の表面との距離を調整することができる。
本発明の第3の実施形態のガイド装置10は、図15および図16を参照して説明する。第1の実施形態と同じ機能を有する構成は、各図中において同一の符号を付して第1の実施形態における記載を参酌するものとし、ここでの説明を省略する。
第3の実施形態のガイド装置10において、第1の係合部は、台座12の底部12aによって構成される。台座12の底部12aは、磁石ユニット11の中央磁極11C、第1の磁極11S1、および第2の磁極11S2を基準に機械加工されている。第2の係合部は、アジャストベース15に設けられ、台座12の底部12aが嵌り込む座部15bである。この座部15bは、台座12の底部12aを構成する外周側面のうち互いに交差する少なくとも3つの面に当接する。本実施形態において、台座12の3つの面は、底面12a1と+X側の側面12a2との2面に、−Y側の側面12a3または+Y側の側面12a4の少なくとも一方を加えた合計3つの面である。また、図15および図16に示すように調整具17は、座部15bの外周囲に配置されている。つまり、台座12を取り付けた後でも、調整具17を操作することができる。
なお、X方向、Y方向、およびZ方向に平行な軸を中心とする回転方向のそれぞれについて、台座12がガイドレール2に対して位置決めされればよい。したがって、台座12の底面12a1が動かないように、その縁が拘束されればよい。
上記構成を備える第3の実施形態のガイド装置10は、台座12の底部12aの形状に合わせて、アジャストベース15の座部15bの寸法を決定すればよい。台座12側に特別な加工を要することなく、アジャストベース15の座部15bの加工精度を確保すればよい。したがって、製造コストを安く押さえることができる。また、調整具17を座部15bの外側に配置しているので、台座12をアジャストベース15に設置した後でも、ガイドレール2に対してアジャストベース15ごとガイド装置10の角度を調整することができる。
本発明の第4の実施形態のガイド装置10は、図17を参照して説明する。第1の実施形態のガイド装置10と同じ機能を有する構成は、図中に同一の符号を付して第1の実施形態における該当する記載を参酌するものとし、ここでの説明を省略する。
第4の実施形態のガイド装置10は、アジャストベース15の凹部151に拘束部材18が装着されている。この拘束部材18は、第1側面151a、第2側面151b、第3側面151cのそれぞれを覆っている。拘束部材18は、中央磁極11Cとガイドレール2の刃21の先端面21aとの間の空隙、第1の磁極11S1とガイドレール2の刃21の−Y側の側面21bとの間の空隙、第2の磁極11S2とガイドレール2の刃21の+Y側の側面21cとの間の空隙、のそれぞれよりも狭い空隙に、ガイドレール2の刃21とアジャストベース15との間の隙間を規制する。
この第4の実施形態において、拘束部材18は、ガイドレール2の刃21に対向して摩擦係数の小さい合成樹脂材で形成されている。拘束部材18は、ガイドレールに接触したときに引っかからないようにガイドレール2に対する潤滑性を有していればよいので、ガイドレール2の刃21に対面する範囲に定摩擦係数の合成樹脂材でできたパッドを少なくとも備えていればよい。また、この第4の実施形態では、第2の補助ピース153は、アジャストベース15の凹部151の第2面151bと平行に配置されている。
拘束部材18を備えるので、何らかの要因によって乗籠4が想定された以上に揺れた場合でも、中央磁極11C、第1の磁極11S1または第2の磁極11S2の端部がガイドレール2の刃21に接触する前に、この拘束部材18がガイドレール2の刃21に接触する。つまり、中央磁極11C、第1の磁極11S1、第2の磁極11S2の端部がガイドレール2に接触することを防止できる。
本発明の第5の実施形態のガイド装置10は、図18を参照して説明する。第1の実施形態のガイド装置10と同じ機能を有する構成は、図中に同一の符号を付して第1の実施形態において該当する記載を参酌するものとし、ここでの説明を省略する。
第5の実施形態のガイド装置10は、図18に示すように、アジャストベース15の凹部151に拘束部材18として第1ローラ181、第2ローラ182、第3ローラ183を有している。第1ローラ181は、第1側面151aと平行に、第2ローラ182は、第2側面151bと平行に、第3ローラ183は、第3側面151cと平行にそれぞれは位置されている。各ローラ181,182,183は、ガイド装置10が正しく機能し、乗籠4が安定して走行している状態では、ガイドレール2に非接触な状態である。乗籠4が想定された以上に揺れた場合、中央磁極11C、第1の磁極11S1、第2の磁極11S2がガイドレール2の刃21に接する前に、第1から第3のローラ181,182,183がガイドレール2の刃21に接する。
ガイド装置10に電力が供給されなくなり、第1の永久磁石11M1および第2の永久磁石11M2の磁力によってガイドレール2に対してガイド装置10が偏ってしまった場合でも、ガイドレール2に対してローラ181,182,183で接触することによって、各磁極11C,11S1,11S2がガイドレール2に直接接触することを防止する。走行中にガイド装置10に電力が供給されなくなった場合でも、急速な減速を避けることができる。また、新規設置工事や、保守メンテナンス工事において、ガイド装置10に電力が供給されていない場合でも、乗籠4を安全に走行させることができる。
1…エレベータ、2…ガイドレール、21…刃、21a…(刃の)先端面、21b,21c…(刃の)側面、4…乗籠、6…昇降路、10…ガイド装置、11…磁石ユニット、11E1…第1の電磁石、11E2…第2の電磁石、11M1…第1の永久磁石、11M2…第2の永久磁石、11C…中央磁極、11S1…第1の磁極、11S2…第2の磁極、12…台座、12a…底部(第1の係合部)、121…嵌合孔(第1の係合部)、122…支点孔(第1の係合部)、123…カム孔(第1の係合部)、15…アジャストベース、15b…座部(第2の係合部)、151a…第1側面、151b…第2側面、151c…第3側面、152…第1の補助ピース、153…第2の補助ピース、16…ピン(第2の係合部)、16A…第1の支持ピン(第2の係合部)、16B…第2の支持ピン(偏心ピン(第2の係合部))、17…調整具、18…拘束部材、181…第1ローラ(拘束部材)、182…第2ローラ(拘束部材)、183…第3ローラ(拘束部材)。
Claims (10)
- 昇降路に鉛直方向へ敷設され磁性体からなる一対のガイドレールと、
電磁石および永久磁石を有し前記ガイドレールの刃に対して三方から空隙を空けて磁極を対峙させる磁石ユニットと、
前記磁石ユニットを保持する台座と、
前記ガイドレールに沿って移動する乗籠に対して前記ガイドレールを基準に取り付けられるアジャストベースと、
前記磁極を基準に前記台座に設けられる第1の係合部と、
前記ガイドレールを基準に前記アジャストベースに設けられて前記第1の係合部と嵌合することで前記台座を位置決めする第2の係合部と
を備えることを特徴とするエレベータのガイド装置。 - 前記第1の係合部は、前記ガイドレールの延びる方向に沿って開口した少なくとも2つの穴であり、
前記第2の係合部は、少なくとも2つの前記穴にそれぞれ嵌る凸部であり、
前記第1の係合部と前記第2の係合部とが合わさることによって、前記ガイドレールを横切る面に沿う第1の方向、および前記ガイドレールの延びる方向に対して平行な軸を中心に回転する第2の方向について、前記台座が拘束される
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータのガイド装置。 - 前記第1の係合部は、前記ガイドレールの延びる方向に沿って開口した支点孔およびカム孔であって、前記カム孔は、前記支点孔に対して離れて配置されこの支点孔に向かう方向に長さを有し、
前記第2の係合部は、前記支点孔に嵌る第1の支持ピンおよび前記カム孔に嵌る第2の支持ピンであって、前記第1の支持ピンおよび前記第2の支持ピンの少なくとも一方は、偏心ピンである
ことを特徴とする請求項2に記載のエレベータのガイド装置。 - 前記第1の係合部は、前記磁石ユニットの磁極を基準に加工された前記台座の底部であって、
前記第2の係合部は、前記底部を構成する面のうち互いに交差する少なくとも3つの面に当接する座部である
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータのガイド装置。 - 前記アジャストベースは、前記ガイドレールの延びる方向に垂直な面に対して前記台座を傾斜させる調整具を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のエレベータのガイド装置。
- 前記アジャストベースは、前記ガイドレールの刃の先端面に対して一定の空隙を空けて配置される第1側面と、前記ガイドレールの刃の両側面に対して一定の空隙を空けて配置される第2側面および第3側面と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のエレベータのガイド装置。
- 前記アジャストベースは、前記ガイドレールの延びる方向へ前記第1側面に平行に延びる第1の補助ピースと、前記ガイドレールの延びる方向へ前記第2側面および前記第3側面の少なくとも一方と平行に延びる第2の補助ピースとを有することを特徴とする請求項6に記載のエレベータのガイド装置。
- 前記アジャストベースは、前記磁極と前記ガイドレールの刃との間の空隙よりも狭い空隙に規制する拘束部材を前記第1側面、前記第2側面、前記第3側面に装着されることを特徴とする請求項6に記載のエレベータのガイド装置。
- 前記拘束部材は、ガイドレールの刃に接する転動体であることを特徴とする請求項8に記載のエレベータのガイド装置。
- 前記拘束部材は、ガイドレールの刃に接するパッドであることを特徴とする請求項8に記載のエレベータのガイド装置。
Priority Applications (1)
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JP2009267871A JP2011111261A (ja) | 2009-11-25 | 2009-11-25 | エレベータのガイド装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102372217A (zh) * | 2011-09-29 | 2012-03-14 | 日立电梯(中国)有限公司 | 一种运动单元的电磁力反向补偿系统 |
CN105438925A (zh) * | 2015-12-17 | 2016-03-30 | 巨立电梯股份有限公司 | 一种电梯用装配工装 |
-
2009
- 2009-11-25 JP JP2009267871A patent/JP2011111261A/ja not_active Withdrawn
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