JP2011111263A - エレベータの案内装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、永久磁石を備える場合でも、労することなくガイドレールに対して十分な精度で位置決めおよび設置できるエレベータの案内装置を提供する。
【解決手段】案内装置10は、磁石ユニット11と台座12とベース15と係止部材19とを備える。磁石ユニット11は、ガイドレール2の刃21に対して三方から空隙を空けて磁極を対峙させ、電磁石および永久磁石を有する。台座12は、磁石ユニット11を保持し、磁極を基準にガイドレール2の刃21に向かって延びる第1の嵌合部126を有する。ベース15は、乗籠4に対してガイドレール2を基準に取り付けられ、ガイドレール2の刃21に向かって台座12を移動可能に第1の嵌合部126と嵌合する第2の嵌合部151を有する。係止部材19は、台座12がガイドレール2に対して位置決めされる据付位置を越えてガイドレール2に向かって移動することを規制する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、乗籠をガイドレールに対して非接触に案内するための磁力を永久磁石と電磁石を併用して創出する非接触式の案内装置に関する。
エレベータの乗籠は、昇降路内に鉛直に敷設されたガイドレールに沿って走行する。このとき乗籠は、乗客が乗籠内で移動するなどによって負荷荷重に不均衡が生じると、走行方向以外の方向にも力を受ける。乗籠に対して走行方向以外の方向に作用する力は、ガイドレールと嵌合する案内装置によって支持される。
案内装置は、ガイドレールの刃に直接ローラやシューが接触する接触式の案内装置と、ガイドレールの刃に対して磁力で隙間を一定に保つ非接触式の案内装置とが提案されている。非接触式の案内装置は、ガイドレールの刃を3方から磁極で囲む磁石ユニットが形成する磁力の吸引力によって、刃と磁極との間を非接触に保つことが特許文献1に記載されている。
この特許文献1において、磁石ユニットの磁力は、永久磁石と電磁石を併用して作り出されている。走行方向以外の方向へ乗籠に対して作用する力や、ガイドレールとの間の隙間の大きさの変動が生じると、この案内装置は、永久磁石の磁力を電磁石の磁力で調整することによって平衡状態を維持する。
特許文献1に記載されている案内装置は、永久磁石の磁力が常に作用している。したがって、案内装置を最初に設置する場合や、保守メンテナンスにおいて案内装置を動かす必要が生じた場合、案内装置の磁極がガイドレールに吸い付かないようにする注意が必要である。特許文献1では、永久磁石の磁路を短絡する強磁性体を磁極間に装着し、案内装置とガイドレールとの間に作用する磁力を減少させることで、設置や微調整の際の作業性を改善している。
特開2001−261261号公報
ところで、非接触式の案内装置の場合、ガイドレールと磁極との空隙の大きさは、磁力で制御される。このとき、磁力は、距離の二乗に反比例する。したがって、ガイドレールに対する案内装置の位置決め精度、つまり乗籠に対する案内装置の据付精度は、重要である。ところが、案内装置を乗籠に取り付けるために案内装置をガイドレールに接近させると、少しでも偏った側へ磁力によって加速的に引っ張られる。この磁力に逆らって位置決めしようとすると、大きな力が必要である。また、磁力が均衡している位置を通り超えると、超える前後で反対向きに磁力が作用することもあるため、最後の微調整ほど難しい。
また、特許文献1に記載された方法で永久磁石の磁力を抑制する場合であっても、ガイドレールに対して作用する磁力を完全に封じ込めているわけではない。そのため、ガイドレールに対する案内装置の位置決めや微調整の作業を磁力が作用している状況で行わなければならない。また、永久磁石の磁力は強いので、永久磁石の磁路を短絡させるために装着した磁性体は、作業完了後に取り外すことが困難である。そして磁力式の案内装置は、電磁石を装備するため、総重量が重い。また、案内装置を据え付ける作業はすべて昇降路中で行わなければならない。
さらに、磁極がガイドレールに引っ付いてしまわないように、ガイドレールの刃を囲う形に形成した非磁性体のスペーサを磁極とガイドレールとの間に挟み込むことが想定される。しかし、ガイドレールの刃と接するスペーサの寸法は、案内装置全体の大きさに比べて小さい。そのため、ガイドレールとスペーサとの接触面によって案内装置の角度を決めると、接点を中心とする位置決め角度誤差が生じやすい。
そこで、本発明は、永久磁石を備える場合であっても、労することなくガイドレールに対して十分な精度で位置決めおよび設置できるエレベータの案内装置を提供する。
本発明の一実施形態の案内装置は、磁石ユニットと台座とベースと係止部材とを備える。磁石ユニットは、昇降路に鉛直方向へ敷設される磁性体のガイドレールの刃に対して三方から空隙を空けて磁極を対峙させ、電磁石および永久磁石を有する。台座は、磁石ユニットを保持し、磁極を基準にガイドレールの刃に向かって延びる第1の嵌合部を有する。ベースは、ガイドレールに沿って移動する乗籠に対してガイドレールを基準に取り付けられ、ガイドレールの刃に向かって台座を移動可能に第1の嵌合部と嵌合する第2の嵌合部を有する。係止部材は、台座がガイドレールに対して位置決めされる据付位置を越えてガイドレールに向かって移動することを規制する。
この場合、ベースは、ガイドレールの刃に対して一定の隙間を有して嵌り込む切欠部を有している。第1の嵌合部は、ガイドレールの刃の厚み方向に対して直角に延びる溝形に形成し、第2の嵌合部は、ガイドレールの刃の厚み方向に対して直角に延びる凸条形に形成する。または、第1の嵌合部は、ガイドレールの刃の厚み方向に対して直角に延びる溝形に形成し、第2の嵌合部は、ガイドレールの刃の厚み方向に対して直角に少なくとも2つ並べて配置される凸形に形成する。または、第1の嵌合部は、ガイドレールの刃の厚み方向に対して直角に延び底部が上部よりも幅広なあり溝形に形成し、第2の嵌合部は、ガイドレールの刃の厚み方向に対して直角に延びて第1の嵌合部にはまるあり形の凸条に形成する。
第1の嵌合部と第2の嵌合部は、台座ごと磁石ユニットをガイドレールの刃に向かって移動させることができ、かつ、ガイドレールの刃の厚み方向にずれないように拘束する機能を有していればよい。したがって、第1の嵌合部が凸で第2の嵌合部が凹であるか、第1の嵌合部が凹で第2の嵌合部が凸であるか、どちらであってもよい。
また、係止部材は、ガイドレールと反対側の台座の外周側部に取り付ける。係止部材は、磁石ユニットを保持する台座がガイドレールに対して据付位置を越えて接近しないようにする機能を備えれていればよい。したがって、台座が移動する方向に沿うベースの側面に突起を設け、この突起に係止する爪を台座に設けてもよい。また、ガイドレールに近い側のベースの端部に当止めを設けてもよい。
この案内装置は、台座が移動する方向に係止部材を貫通し、ベースに当接する調整ボルトをさらに備えてもよい。また、台座が移動する方向に沿うベースの側面に装着されて台座がベースから離れる方向へ浮き上がることを係止する把持部材をさらに備えることも好ましい。
把持部材は、ベースに取付けられる以外に、台座側に固定されていてもよい。この場合、ベースの縁は、把持部材の爪が台座と反対側の面まで回り込むように形成されるか、把持部材の爪が嵌合する溝が形成される。
籠枠に対するベースの取付位置は、ガイドレールとの間に挿入される専用治具によって決定する。このとき、専用治具は、ガイドレールの刃の線端面および両側面に当接するガイドレール側固定部と、ベースに対して一対一に嵌合するベース接合部とを有する。または、ベースがガイドレールの刃に対して一定の隙間を有して嵌り込む切欠部を有する場合、専用治具は、ガイドレールの先端面および少なくとも一方の側面とベースの切欠部との間に挿入される。つまり、ガイドレールの刃を囲むように刃の先端面および両側面とベースの切欠部との間に挿入されてもよい。
本発明の一実施形態のエレベータの案内装置の据付方法は、非接触に乗籠を案内するエレベータの案内装置の据付方法である。この案内装置は、昇降路に鉛直方向へ敷設されたガイドレールに対して、磁石ユニットが創出する磁力によってガイドレールの刃と磁石ユニットの磁極との間に空隙を維持する。磁石ユニットは、永久磁石および電磁石を有する。磁石ユニットを保持する台座に、磁極を基準にガイドレールに向かって延びる第1の嵌合部を設ける。乗籠の籠枠に固定されるベースに、ガイドレールの刃に向かって延びて第1の嵌合部と嵌合する第2の嵌合部を設ける。そして、ガイドレールを基準に、ベースを籠枠に固定する。ガイドレールに遠い側の第2の嵌合部から、第1の嵌合部を嵌合させ、ガイドレールに近づく方向へ第2の嵌合部に沿って台座を滑らせる。そして、ガイドレールの刃に対して磁石ユニットの磁極が三方から対峙する据付位置で、台座を固定する。
この据付方法において、ガイドレールから遠い側の台座の側部に係止部材を取り付け、この係止部材がベースの側面に当接することで、台座が据付位置に位置決めされるようにしてもよい。台座が第2の嵌合部に沿って移動する方向に、この係止部材を貫通してベースに当接する調整ボルトを装着し、この調整ボルトを操作することで、台座の据付位置をガイドレールから離れる方向に調節できるようにしてもよい。
本発明のエレベータの案内装置によれば、ベースは、磁石ユニットと分離された状態で、ガイドレールを基準に乗籠に位置決め固定することができる。ベースだけであれば、重量も軽く取り扱いやすい。したがって、ベースの位置決めおよび設置作業は、磁石ユニットの磁力に妨げられないので、据付精度が向上する。そして、この案内装置は、台座とベースとの間に、互いに嵌合する第1の嵌合部と第2の嵌合部とを有している。これらの嵌合部は、ガイドレールに対して位置決めされる据付位置に磁石ユニットごと台座を誘導する。台座側に設けられる第1の嵌合部は、磁極を基準に設けられている。したがって、ガイドレールを基準に位置決めされたベースの第2の嵌合部に対して第1の嵌合部を合わせるだけで、ガイドレールと磁極との間の空隙の寸法が決まる。つまり、この案内装置は、磁石ユニットに永久磁石を備える場合であっても、労することなくガイドレールに対して十分な精度で位置決めおよび据付を行える。
また、第1の嵌合部を溝形とし、第2の嵌合部を凸条形とした発明、または、第1の嵌合部を溝形とし、第2の嵌合部を少なくとも2つの凸形とした発明によれば、先の効果に加え、嵌合部として簡単な形状で十分な位置決め精度を得ることができる。さらに、第1の嵌合部をあり溝形とし、第2の嵌合部をこれに対応するあり形とした発明によれば、ガイドレールに磁石ユニットが磁力で吸い寄せられることによってベースから台座が浮き上がってしまうことを防止できる。
係止部材がガイドレールと反対側の台座の外周側部に取り付けられている発明によれば、ガイドレールの刃の先端面に対する磁石ユニットの距離を微調整しやすい。調整にあたっては、スペーサを入れたりベースの側面との当接面を削ったりする。また、係止部材を貫通する調整ボルトを備える発明によれば、この調整ボルトを操作することによって、スペーサを入れたりベースの側面との当接面を削ったりする必要なく、微調整ができる。
さらに、ベースに把持部材が装着された発明によれば、ガイドレールに磁石ユニットの磁力で吸い寄せられることによってベースから台座が浮き上がってしまうことを防止できる。また把持部材は、装着されているものであるから、ベースに台座を乗せた後、取り付けることもできる。
ベースとガイドレールの間に専用治具を挿入してベースの位置決めをする発明によれば、ガイドレールに対するベースの位置決めが簡単になるので、さらに案内装置の据付作業を簡単に勝つ迅速に行える。ベースに特別な加工を施さない場合、専用治具の形状は、ガイドレールの刃の線端面および両側面に当接するガイドレール側固定部とベースに対して一対一で嵌合するベース接合部とを有したものとする。ガイドレールの刃に対して一定の隙間を有して嵌り込む切欠部をベースに設ける場合、専用治具の形状は、ガイドレールの刃の先端面および一方の側面とベースの切欠部との間に挿入するいわゆる「L字形状」のスペーサとするか、ガイドレールの先端面および両方の側面とベースの切欠部の内面との間に挿入する溝形のスペーサとする。
本発明のエレベータの案内装置の据付方法によれば、案内装置を磁石ユニットを保持する台座と、これとは別体に設けられるベースとで構成している。ベースは、ガイドレールを基準に籠枠に固定される。第1の嵌合部を第2の嵌合部に合わせ、ガイドレールに近づく方向へ台座をベースに沿って滑らせる。このとき、ガイドレールの刃に向かって延びる第1の嵌合部および第2の嵌合部が互いに嵌合しているので、台座がベースに対してガイドレールの刃の厚み方向に動かない。
したがって、据付位置で台座を固定するだけで、案内装置の位置決めも含めた据付作業が完了する。ベースを籠枠に対して位置決め固定する際には、磁石ユニットの磁力に妨げられることが無い。また、ベースに沿って台座をスライドさせるだけで、ガイドレールの刃に対して磁石ユニットの磁極が三方から対峙する据付位置に配置することができる。つまり、この据付方法によれば、永久磁石を備える案内装置を労することなくガイドレールに対して十分な精度で位置決めおよび設置できる。また、係止部材や調整ボルトを備えていることで、さらに案内装置の位置決めおよび設置作業を簡単にかつ迅速に行うことができるようになる。
本発明の第1の実施形態の案内装置を備えるエレベータを示す斜視図。 図1に示した案内装置の斜視図。 図1に示した案内装置の斜視図。 図1に示した案内装置の斜視図。 図2に示した案内装置の断面図。 図1に示した案内装置のベースの斜視図。 図6に示したベースをガイドレールに対して専用治具を用いて位置決めする状態の平面図。 図6に示したベースをガイドレールに対して位置決めし、籠枠に固定した状態の斜視図。 図8に示したベースの端に図2に示した案内装置を乗せた状態の斜視図。 図9に示した案内装置をベースに沿って据付位置まで移動させた状態の斜視図。 本発明の第2の実施形態の案内装置を示す斜視図。 図11に示した案内装置を座板側から見た斜視図。 図11に示したベースの斜視図。 図11に示したベースをガイドレールに対して専用治具を用いて位置決めする状態の平面図。 本発明の第3の実施形態の案内装置を籠枠の下梁に取付ける第1段階を示す斜視図。 図15に示した案内装置を籠枠の下梁に取付ける第2段階を示す斜視図。 図15に示した案内装置のベースを示す斜視図。 本発明の第4の実施形態の案内装置のベースを示す斜視図。 本発明の第5の実施形態の案内装置とベースの接合部の断面図。 本発明の第6の実施形態の案内装置のベースとこれをガイドレールに対して位置決めする専用治具を示す平面図。
本発明の第1の実施形態の案内装置10およびその据付方法は、図1から図10を参照して説明する。この案内装置10は、図1に示すように、エレベータ1の乗籠4に設けられている。エレベータ1は、乗籠4の乗口41側から見て両側部に、強磁性体である鉄製のガイドレール2を一対に配置している。案内装置10は、ガイドレール2に対応して、乗籠4の籠枠42の上梁421および下梁422のそれぞれ両端部の合計4箇所に装備されている。乗籠4は、巻上機に掛けられたメインロープ3に吊下げられている。各案内装置10は、ガイドレール2の刃21との間に磁力を生じさせ、乗籠4を非接触に保持する。巻上機が駆動されることによって、乗籠4は、ガイドレール2に沿って昇降路6を移動する。
この明細書における説明の都合上、図1に示した乗籠4の床43の中央部を基準に、乗籠4の乗口41側から乗籠4を覗くように見て右方向を「+X」、左方向を「−X」、奥側を「+Y」、基準よりも乗口41側を「−Y」、上方向を「+Z」、下方向を「−Z」と定義する。
このエレベータ1は、4つの案内装置10を統合的に制御することによって、乗籠4の姿勢を安定させ、ガイドレール2に対して非接触に乗籠4を保持する。それぞれの案内装置10は、同じ構成を有している。そこで、図1において乗口41から見て右上(+X,+Z)の位置の案内装置10を一例に以下に説明する。案内装置10は、磁石ユニット11と、台座12と、センサ部13と、ベース15とを備えている。磁石ユニット11は、台座12に保持されている。台座12は、ベース15を介して籠枠42の角部に取り付けられる。
この台座12は、非磁性体の材料で作られており、図2に示すように、座板121と背板122とを備えている。座板121は、ガイドレール2に対峙する側に、隙間を空けて刃21を囲うように凹部123が形成されている。背板122は、ガイドレール2の刃21の先端面21aと平行な面に沿って、座板121に対してほぼ垂直に取り付けられており、ガイドレール2に対して反対側の面で図3に示すように座板121との間にわたされたリブ124によって支えられている。図2から図4に示すように背板122は、座板121からガイドレール2に沿って離れた位置に磁石ユニット11を支持している。磁石ユニット11は、図3に示すように背板122を貫通するボルトによって、背板122に固定される。つまり、台座12は、いわゆる「イケール」が片持ちでワークを保持するように、磁石ユニット11を保持する。また、磁石ユニット11は、図4に示すように磁石ユニット11と背板122との間にわたされたリブ125によっても支持されている。
図2及び図4に示すように磁石ユニット11は、ガイドレール2の刃21が隙間を有して挿入されるスリット11Aを備える。ガイドレール2が延びる方向、つまりZ方向にこのスリット11Aの両側に、センサ部13が配置されている。センサ部13は、図2及び図4に示されたギャップセンサ131x,131yで構成される。ギャップセンサ131xは、ガイドレール2の刃21の先端面21aに対向して配置されるように固定されている。ギャップセンサ131yは、ガイドレール2の刃21の側面、この場合は+Y側の側面21cに対向して配置されるように固定されている。このセンサ部13は、ギャップセンサ131x,131yとガイドレール2との間で形成する磁場の変化から、ギャップセンサとガイドレール2との隙間の大きさを検出する。これを基に、磁石ユニット11とガイドレール2との空隙の大きさの変化を検知することができる。したがって、ギャップセンサ131yは、ガイドレール2の刃21の−Y側の側面21bに対向させて配置してもよい。
磁石ユニット11は、図5に示すように、コア110と第1のコイルと第2のコイルとによって構成されている。コア110は、第1の永久磁石11M1、第2の永久磁石11M2と、中央継鉄11FC、第1の側部継鉄11F1、第2の側部継鉄11F2、を有しており、ガイドレール2の刃21を三方から囲むE字形に構成されているいる。中央継鉄11FCは、第1の永久磁石11M1と第2の永久磁石11M2との同じ磁極どうし、たとえばN極どうしまたはS極どうしを連結する。第1の側部継鉄11F1は、中央継鉄11FCが接続されている磁極と反対の第1の永久磁石11M1の磁極に連結される。第2の側部継鉄11F2は、中央継鉄11FCが接続されている磁極と反対の第2の永久磁石11M2の磁極に連結される。
中央継鉄11FCは、ガイドレール2の刃21の先端面21aに向かって延びる中央磁極11Cを有している。第1の側部継鉄11F1は、ガイドレール2の刃21の−Y側の側面21bに向かって延びる第1の磁極11S1を有している。第2の側部継鉄11F2は、ガイドレール2の刃21の+Y側の側面21cに向かって延びる第2の磁極11S2を有している。第1の磁極11S1と第2の磁極11S2とは、ガイドレール2の刃21をその厚み方向に挟む両側に、互いに対向させて、中央磁極11Cと直交する向きに配置される。そして、第1の磁極11S1と第2の磁極11S2とは、同じ極性になり、中央磁極11Cと逆極性になる。
図5に示すように、第1のコイル111は、中央磁極11Cと第1の永久磁石11M1との間の中央継鉄11FC、及び、第1の永久磁石11M1と第1の磁極11S1との間の第1の側部継鉄11F1にそれぞれ装着されている。第1のコイル111は、中央継鉄11FC及び第1の側部継鉄11F1とともに第1の電磁石11E1を構成する。第1の電磁石11E1は、第1の永久磁石11M1を通る第1の磁気回路の第1の主磁束を変化させる磁場を発生する。第2のコイル112は、中央磁極11Cと第2の永久磁石11M2との間の中央継鉄11FC、及び、第2の永久磁石11M2と第2の磁極11S2との間の第2の側部継鉄11F2にそれぞれ装着されている。第2のコイル112は、中央継鉄11FC及び第2の側部継鉄11F2とともに第2の電磁石11E2を構成する。第2の電磁石11E2は、第2の永久磁石11M2を通る第2の磁気回路の第2の主磁束を変化させる磁場を発生する。
また、図4に示すように、台座12は、ガイドレール2の刃21の厚み方向に対して直角にガイドレール2に向かって延びる溝形の第1の嵌合部126を座板121の底部に備える。この第1の嵌合部126は、中央磁極11C、第1の磁極11S1、第2の磁極11S2を基準に設けられている。この第1の嵌合部126は、台座12が保持している磁石ユニット11のスリット11Aがガイドレール2の刃21と嵌合するように、台座12をガイドレール2に向けて誘導するために設けられている。したがって、座板121の中央部に設けられていなくてもよい。第1の嵌合部126は、磁石ユニット11のスリット11Aの深さ方向と平行に、X方向に沿って延びていればよいし、複数設けられていてもよい。
図6に示すベース15は、図1に示したように、乗籠4の籠枠42の4つの角部に、ガイドレール2を基準に取り付けられる。ベース15は、第1の嵌合部126に対応する第2の嵌合部151を備えている。ベース15は、台座12の座板121とほぼ同じ外形を有しており、ガイドレール2の刃21を囲むように形成された切欠部152を有している。第2の嵌合部151は、ガイドレール2の刃21の厚み方向に対して直角にガイドレール2に向かって延びるX方向に沿って、ベース15の中央部に配置されている。第2の嵌合部151は、第1の嵌合部126の溝形状に合致する凸条形状に形成されている。
ベース15は、このベース15を籠枠42に固定するためのボルト孔153が設けられている。このボルト孔153は、ボルトの頭が台座12と干渉しないように、平ざぐりが形成されている。また、ベース15は、台座12が据付位置P1にあるときに台座12の座板121に設けられたボルト孔127に対応する位置にネジ孔154を備えている。
ベース15の第2の嵌合部151に台座12の第1の嵌合部126を嵌合させることで、磁石ユニット11ごと台座12を、ガイドレール2の刃21の厚み方向つまりY方向にぶれることなく、ガイドレール2の刃21に向かって移動させることができる。
本実施形態において案内装置10は、図3に示すようにさらに係止部材19を備えている。係止部材19は、図3及び図4に示すように、ガイドレール2と反対側の台座12の座板121の外周側部(法線が−Xに向いた面)に取り付けられている。係止部材19は、台座12がガイドレール2に対して位置決めされた据付位置P1にあるときに、ガイドレール2と反対側のベース15の側面15aに当接する。この係止部材19は、いわゆる当り止めであって、台座12が据付位置P1を越えてガイドレール2に向かって移動することを規制する。
以上のように構成された案内装置10は、以下の手順によって乗籠4の籠枠42に設置される。まず、図7及び図8に示すように、籠枠42の角部にベース15をボルトで固定する。このとき図7に示すようにガイドレール2の刃21の先端面21a及び側面21b,21cと切欠部152との間に、ガイドレール2に対してベース15の位置決めをするための専用治具7が挿入される。ベース15は、この専用治具7を装着することによって、籠枠42に対する取付位置がガイドレール2を基準に決定される。専用治具7を用いることで、ベース15の取付作業は直ぐに完了する。ベース15が固定されれば、専用治具7は取り外される。
次に、図9に示すように、凹部123の−Y側及び+Y側の部分をベース15に載せ、ガイドレール2に遠い側の第2の嵌合部151の端に台座12の座板121に設けられた第1の嵌合部126を嵌合させる。このとき、磁石ユニット11は、ガイドレール2から離れているので、磁力はまだガイドレール2に作用しない。なお、図9において、案内装置10を見えやすくするため、ガイドレール2を図示していない。台座12は、第1の嵌合部126と第2の嵌合部151に沿って+X側へガイドレールに向かって滑らされる。
ガイドレール2に磁石ユニット11が近づくと、第1の永久磁石11M1及び第2の永久磁石11M2の磁力によって、第1の磁極11S1及び第2の磁極11S2がガイドレール2に引き寄せられる力を受ける。しかし、第1の嵌合部126と第2の嵌合部151とが嵌合しているので、磁力に多少の偏りが生じていても台座12が傾かない。
図10に示すように、磁石ユニット11の中央磁極11C、第1の磁極11S1、第2の磁極11S2がガイドレール2の刃21に対して三方から対峙する据付位置P1に、台座12が達すると、係止部材19がベース15の縁に当接する。したがって、それ以上、台座12及び磁石ユニット11がガイドレール2に接近しない。最後に、台座12の座板121をベース15のネジ孔154にボルトで固定する。これによって、案内装置10の据付作業が完了する。
このようにすることで、ガイドレール2に対する案内装置10の据付作業における心出し作業は、ベース15をガイドレール2に対して心出しするだけでよい。特に、専用治具7を用いる場合は、この心出し作業も専用治具7を挟むだけに簡略される。ベース15は、磁石ユニット11を保持する台座12と別体に設けられたことによって、軽量であり、かつ、磁力の影響を受けない。さらにガイドレール2に対する台座12の位置決めは、磁石ユニット11の中央磁極11Cとガイドレール2の刃21の先端面21aとの空隙の寸法のみを調整すればよい。したがって、目標寸法を有した非磁性体のスペーサを中央磁極11Cにあてがっておけば、簡単に台座12を位置決めできる。このとき、係止部材19を有していることで、このスペーサも不要となる。この結果、案内装置10を据え付けるための作業は、据付精度を維持したまま、大巾に作業時間を短縮できる。
以上のように、ベース15がガイドレール2に対して位置決め固定され、ガイドレール2を基準に設けられた第2の嵌合部151に各磁極を基準に設けられた第1の嵌合部126を合致させるので、各磁極とガイドレール2の刃21との空隙は、案内装置10を据え付けるだけで、目標寸法に設定される。つまり、この案内装置10であれば、磁石ユニット11が第1の永久磁石11M1及び第2の永久磁石11M2を備えている場合でも、労することなくガイドレール2に対して十分な精度で位置決めおよび据付を行える。
以下に本発明の第2から第6の実施形態の案内装置10を説明する。各実施形態において、第1の実施形態の案内装置10と同じ機能を有する構成は、各図中において同じ符号を付してその説明を省略する。また、案内装置10が乗籠4の籠枠42に対して取り付けられる部位は、第1の実施形態と同じであるので、それらの説明は、第1の実施形態における説明および該当する図面を参酌するものとする。
本発明の第2の実施形態の案内装置10は、図11から図14を参照して説明する。第2の実施形態の案内装置10は、図11に示す調整ボルト191と把持部材155をさらに備えている点が第1の実施形態と異なる。調整ボルト191は、図12に示すように第1の嵌合部126及び第2の嵌合部151に沿って台座12が移動する+X方向に係止部材19を貫通している。係止部材19を貫通した先端は、ガイドレール2と反対側のベース15の側面15aに当接する。
把持部材155は、図13に示すように台座12が移動するX方向に沿うベース15の両側の側面15bに装着されている。ベース15から台座12側に向かって+Z方向へ延びた把持部材155は、台座12の座板121を抱えるように座板121に向かって折れ曲がっている。また、図11および図14に示すように、台座12を据付位置P1に固定するためのボルトと干渉しないように、把持部材155の一部は切り欠かれている。この把持部材155は、磁石ユニット11が磁力によってガイドレール2に引っ張られた場合、台座12がベース15から離れる方向へ浮き上がってしまうことを係止するために設けられている。したがって、把持部材155は、台座12がガイドレール2に向かって移動することを妨げない。
この案内装置10のベース15は、ガイドレール2に対して図14に示す専用治具7を挟んで、籠枠42に位置決め固定される。このとき使用される専用治具7は、ガイドレール2の刃21の先端面21a及び+Y側の側面21cと切欠部152との間に挿入される。なお、第1の実施形態において使用された専用治具7を使用することもできる。また、案内装置10の台座12の座板121とベース15の外形寸法が同じに形成されているのであれば、把持部材155は、第2の嵌合部としても機能する。このとき第1の嵌合部財は、把持部材155に摺接する座板121の両側部である。
以上のように構成された、案内装置10は、第1の実施形態と同じ手順で籠枠42に据え付けられる。このとき第2の実施形態の案内装置10は、把持部材155を備えている。したがって、磁石ユニット11の磁力で台座12がガイドレール2側に倒れて座板121がベース15から浮き上がってしまうことを防止することができる。
また、この案内装置10は、調整ボルト191を備えている。調整ボルト191は、ボルトの頭部側から見て右回りにまわすことで、ガイドレール2に向かって+X方向へ進む。つまり調整ボルト191を締めこむと調整ボルト191の先端がベース15の側面15aを押すので、台座12は、ガイドレール2から離れる−X方向へ移動する。係止部材19をベース15の側面15aに当接させて位置決めしたとき、磁石ユニット11の中央磁極11Cとガイドレール2の刃21の先端面21aとの距離が近過ぎた場合でも、磁力に抗って台座12ごと磁石ユニット11をガイドレール2から容易に引き離せる。もとから、据付位置P1に対して調整代を設けておいて、調整ボルト191で台座12の最終的な据付位置P1を微調整してもよい。
本発明の第3の実施形態の案内装置10は、図15から図17を参照して説明する。第3の実施形態の案内装置10は、第2の嵌合部16の形状が第1及び第2の実施形態と異なっている。また、据付方法について、乗籠4の下側、籠枠42の右下(+X,−Z)の位置に案内装置10を取り付ける場合を例に説明する。そのため、第2の実施形態で採用された把持部材155に比べて、形状が下部用に合わせて変更されている。乗籠4の下部に配置される案内装置10は、籠枠42の下梁422の両端に取り付けられたセフティ5に取り付けられる。
図15に示すように、ベース15がセフティ5の下方からボルトで固定される。把持部材155は、ベース15の側面15bに取り付けられている。この把持部材155は、乗籠4の中央に向かってベース15の側面15bよりも長く延びている。また、第2の嵌合部16は、図17に示すように、凸形に形成されたピンであって、ガイドレール2の刃21の厚み方向に対して直角にX方向に沿って2つ並べて配置されている。第2の嵌合部16は、下に向けられても脱落しないように、ネジで固定される。
この案内装置10を乗籠4の下部に据え付ける場合の一例を以下に記す。案内装置10は、図15に示すように、下梁422に仮固定された状態で、セフティ5とともに昇降路に搬入される。ベース15は、セフティ5に取り付けられた状態である。下梁422が籠枠42として組み合わされ、セフティ5の位置決めが完了すると、案内装置10は、仮固定を外される。このとき下梁422からの吊下げ距離を調整できるように、チェーンブロックなどの吊具が前もって装着されている。
次に、台座12の座板121が把持部材155に掛かる位置まで、吊具を操作してゆっくりと案内装置10を降ろす。図16に示すように、把持部材155に沿って、台座12をガイドレール2に向けて移動させる。座板121に形成された溝形状の第1の嵌合部126を第2の嵌合部16に嵌める。このとき、磁石ユニット11のスリット11Aにガイドレール2の刃21が入り込む前、つまり磁石ユニット11の磁力がガイドレールに作用する前に、第1の嵌合部126に対して第2の嵌合部16が2つとも嵌合していることが望ましい。
案内装置10は、ガイドレール2の刃21の厚み方向の移動が第1の嵌合部126と第2の嵌合部16とによって拘束され、また、ベース15から台座12が離れる方向の移動が把持部材155によって拘束される。そして、案内装置10は、ガイドレールに向かう+X方向にのみ自由に移動する。磁石ユニット11の磁力によって引き寄せられることなく、案内装置10を据付位置に容易に位置決めできる。また、ガイドレール2と反対方向にベース15よりも長く延びた把持部材155を備えている。乗籠4の下部に案内装置10を取り付ける場合、この把持部材155を利用することで、第1の嵌合部126と第2の嵌合部16を合わせやすい。
本実施形態においても、係止部材19や調整ボルト191を備えていることで、ガイドレール2の刃21の先端面21aと磁石ユニット11の中央磁極11Cとの位置合わせ、および微調整を容易に行えるようになる。
本発明の第4の実施形態の案内装置10は、図18を参照して説明する。この案内装置10のベース15に設けられる第2の嵌合部16は、ガイドレール2の刃21の厚み方向に対して直角な方向、すなわちX方向に沿って配置されたキーである。この第2の嵌合部16は、図18に示すようにベース15に形成されたキー溝156に装着されている。第2の嵌合部16を違う寸法のものに交換することで、ガイドレール2の刃21の厚み方向、つまりY方向の位置を微調整することができる。
本発明の第5の実施形態の案内装置は、図19を参照して説明する。第5の実施形態の案内装置10は、第1の嵌合部126及び第2の嵌合部151の断面形状が第1及び第2の実施形態の案内装置10のそれらと異なっている。第1の嵌合部126は、ガイドレール2の刃21の厚み方向に対して直角に延びた溝であって、底部126aが上部126bよりも幅広のあり溝形に形成されている。また、第2の嵌合部151は、ガイドレール2の刃21の厚み方向に対して直角に延びこの第1の嵌合部126に適合するように造られたあり形の凸条に形成されている。
この第1の嵌合部126と第2の嵌合部151によってベース15と台座12とを嵌合させるので、台座12はベース15に対してY方向に拘束されるだけでなく、Z方向にも拘束される。つまり、この第1の嵌合部126及び第2の嵌合部151は、把持部材としても機能する。磁石ユニット11の磁力によって台座12がガイドレール2側に向う+X方向に力を受けても、ベース15から台座12の座板121が浮き上がらない。なお、第1の嵌合部126があり形で、第2の嵌合部151があり溝形であってもよい。また、台座12がベース15から浮き上がらないように拘束する機能を有していれば、断面形状は、あり溝形とあり形に限らず、Tスロットのような形状でもよい。
本発明の第6の実施形態の案内装置は、図20を参照して説明する。第6の実施形態の案内装置10は、ベース15の形状が他の実施形態と異なる。図20に示すようにこの実施形態のベース15は、切欠部を有していない。したがって、ガイドレール2に対して位置決めされる際、図20に示す専用治具7がガイドレール2とベース15の間に挿入される。この専用治具7は、ガイドレール側固定部71とベース接合部72とを有している。
ガイドレール側固定部71は、ガイドレール2の刃21の先端面21a及び両側の側面21b,21cに当接し、ガイドレール2の刃21を挟むようにボルト73で固定される。ベース接合部72は、ガイドレール2に面した側のベース15の側面15dに当接するとともに、端部721が両側の角部に掛かるように一対一に構成されている。これによって、ベース15をX方向とY方向の位置、およびガイドレールと平行な軸を中心とする回転角度を拘束することができる。ベース15の側面15dの全長にわたって専用治具に接するので、安定した組立制度を得られる。
なお、上記第1から第6の実施形態において、台座12の座板121に設ける第1の嵌合部126を溝形とし、ベース15に設けられる第2の嵌合部151を凸条形、ピンまたはキーなどの凸形状としている。台座12をベース15に位置決めする際に磁石ユニット11の磁力によって台座12がガイドレール2の刃21の厚み方向に偏らないように拘束する機能を有していればよいので、第1の嵌合部126と第2の嵌合部151の形状が逆の関係であってもよい。つまり、第1の嵌合部126が凸形状で、第2の嵌合部151がガイドレールの刃の厚み方向に対して直角な方向に延びる溝形状であってもよい。そして、そのときの断面形状があり形とあり溝形の関係であってもよい。
1…エレベータ、2…ガイドレール、21…刃、21a…(刃の)先端面、21b,21c…(刃の)側面、4…乗籠、6…昇降路、7…専用治具、71…ガイドレール側固定部、72…ベース接合部、10…案内装置、11…磁石ユニット、11C…中央磁極、11S1…第1の磁極、11S2…第2の磁極、11E1…第1の電磁石、11E2…第2の電磁石、11M1…第1の永久磁石、11M2…第2の永久磁石、12…台座、126…第1の嵌合部、126a…底部、126b…上部、15…ベース、151…第2の嵌合部、152…切欠部、155…把持部材、19…係止部材、191…調整ボルト。

Claims (13)

  1. 昇降路に鉛直方向へ敷設される磁性体のガイドレールの刃に対して三方から空隙を空けて磁極を対峙させ電磁石および永久磁石を有する磁石ユニットと、
    前記磁石ユニットを保持し前記磁極を基準に前記ガイドレールの刃に向かって延びる第1の嵌合部を有した台座と、
    前記ガイドレールに沿って移動する乗籠に対して前記ガイドレールを基準に取付けられ前記ガイドレールの刃に向かって前記台座を移動可能に前記第1の嵌合部と嵌合する第2の嵌合部を有するベースと、
    前記台座が前記ガイドレールに対して位置決めされる据付位置を越えて前記ガイドレールに向かって移動することを規制する係止部材と
    を備えることを特徴とするエレベータの案内装置。
  2. 請求項1に記載されたエレベータの案内装置において、
    前記第1の嵌合部は、前記ガイドレールの刃の厚み方向に対して直角に延びる溝形に形成され、
    前記第2の嵌合部は、前記ガイドレールの刃の厚み方向に対して直角に延びる凸条形に形成されていることを特徴とする。
  3. 請求項1に記載されたエレベータの案内装置において、
    前記第1の嵌合部は、前記ガイドレールの刃の厚み方向に対して直角に延びる溝形に形成され、
    前記第2の嵌合部は、前記ガイドレールの刃の厚み方向に対して直角に少なくとも2つ並べて配置される凸形に形成されていることを特徴とする。
  4. 請求項1に記載されたエレベータの案内装置は、
    前記第1の嵌合部は、前記ガイドレールの刃の厚み方向に対して直角に延び底部が上部よりも幅広のあり溝形に形成され、
    前記第2の嵌合部は、前記ガイドレールの刃の厚み方向に対して直角に延びて前記第1の嵌合部に嵌るあり形の凸条に形成されていることを特徴とする。
  5. 請求項1に記載されたエレベータの案内装置において、
    前記係止部材は、前記ガイドレールと反対側の前記台座の外周側部に取付けられていることを特徴とする。
  6. 請求項5に記載されたエレベータの案内装置は、
    前記台座が移動する方向に前記係止部材を貫通し前記ベースに当接する調整ボルトをさらに備えることを特徴とする。
  7. 請求項1に記載されたエレベータの案内装置は、
    前記台座が移動する方向に沿う前記ベースの側面に装着され前記台座が前記ベースから離れる方向に浮き上がることを係止する把持部材をさらに備えることを特徴とする。
  8. 請求項1に記載されたエレベータの案内装置において、
    前記ベースは、前記ガイドレールとの間に挿入される専用治具によって前記籠枠に対する取付位置が決定される。
  9. 請求項8に記載されたエレベータの案内装置において、
    前記専用治具は、前記ガイドレールの刃の先端面および両側面に当接するガイドレール側固定部と、前記ベースに対して一対一に嵌合するベース接合部と、を有していることを特徴とする。
  10. 請求項8に記載されたエレベータの案内装置において、
    前記ベースは、前記ガイドレールの刃に対して一定の隙間を有して嵌り込む切欠部を有し、
    前記専用治具は、前記ガイドレールの刃の先端面および少なくとも一方の側面と前記ベースの前記切欠部との間に挿入されることを特徴とする。
  11. 昇降路に鉛直方向へ敷設されたガイドレールに対し永久磁石および電磁石を有する磁石ユニットが創出する磁力によって前記ガイドレールの刃と前記磁石ユニットの磁極との間に空隙を維持して非接触に乗籠を案内するエレベータの案内装置の据付方法であって、
    前記磁石ユニットを保持する台座に前記磁極を基準に前記ガイドレールに向かって延びる第1の嵌合部を設け、
    前記乗籠の籠枠に固定されるベースに前記ガイドレールの刃に向かって延び前記第1の嵌合部と嵌合する第2の嵌合部を設け、
    前記ガイドレールを基準に前記ベースを前記籠枠に固定し、
    前記ガイドレールに遠い側の前記第2の嵌合部から前記第1の嵌合部を嵌合させ、
    前記ガイドレールに近づく方向へ前記第2の嵌合部に沿って前記台座を滑らせ、
    前記ガイドレールの前記刃に対して前記磁石ユニットの前記磁極が三方から対峙する据付位置で前記台座を固定する
    ことを特徴とするエレベータの案内装置の据付方法。
  12. 請求項11に記載されたエレベータの案内装置の据付方法において、
    前記ガイドレールから遠い側の前記台座の側部に係止部材を取り付け、
    前記係止部材が前記ベースの側面に当接することで、前記台座が前記据付位置に位置決めされることを特徴とする。
  13. 請求項11に記載されたエレベータの案内装置の据付方法において、
    前記ガイドレールから遠い側の前記台座の側部に係止部材を取り付け、
    前記台座が前記第2の嵌合部に沿って移動する方向に前記係止部材を貫通し前記ベースに当接する調整ボルトを装着し、
    前記調整ボルトを操作することで、前記台座の前記据付位置を前記ガイドレールから離れる方向に調節することを特徴とする。
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