JP2011107624A - 光コネクタの組立方法及び光コネクタ - Google Patents

光コネクタの組立方法及び光コネクタ Download PDF

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Abstract

【課題】透明体フィルムの損傷を防止できる光コネクタの組立方法及び光コネクタを提供する。
【解決手段】フェルール15に貫通形成され先端開口が透明体フィルム29で塞がれた光ファイバ保持孔13に光ファイバ21を挿入し、光ファイバ保持孔13の後部より導出される光ファイバ11を固定手段にて撓み形状に固定する光コネクタ100の組立方法であって、光ファイバ保持孔13に対向して凹部35が形成された当て板31をフェルール15の先端面33に当接し、透明体フィルム29を介して当て板31にファイバ先端を押し付け、ファイバ先端をフェルール端面より飛び出させて組み立てるに際し、当て板31に設けた応力解放手段37により、透明体フィルム29が弾性変形して単位面積当たりに発生する変形量を小さくするようファイバ先端を押し付ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、ファイバ先端をフェルール端面より僅かに飛び出させて組み立てる光コネクタの組立方法及び光コネクタに関する。
光コネクタの接続部に、光損失を低減するための屈折率整合材を介在させる方法が知られている。この方法は、光ファイバ保持孔の貫通形成されたフェルール端面に屈折率整合材を設け、光ファイバ保持孔に挿入したファイバ先端をこの屈折率整合材に接触させることにより、相手方光ファイバと接続する際に、屈折率整合材を介して突き合わせ、接続端面間で生じるフレネル反射を回避し、光結合ロスを低減できる(例えば特許文献1参照)。
また、被覆付き光ファイバに撓みを持たせて固定することで、被覆付き光ファイバの後方側から常に押圧力を付与し、ファイバ先端における確実な接合状態を維持できるようにした光コネクタが知られている(例えば特許文献2参照)。
特開2005−351998号公報 特開2005−345753号公報
ところで、予めフェルール端面に屈折率整合材であるフィルムが貼り付けられている光コネクタでは、組立の際、挿入されたファイバ先端がフィルムに押し付けられることでフィルムに接着する。具体的には、凹部の形成された当て板をフェルールの先端面に当接し、フィルムを介して当て板にファイバ先端を押し付け、ファイバ先端をフェルール端面より飛び出させて組み立てる。しかし、ファイバをフィルムに押し付ける際、フィルムは弾性変形するが、局所的に変形すると、フィルムに大きな歪が生じ(内部応力の集中が生じ)、フィルム損傷を引き起こす虞があった。フィルム損傷はロス高や反射不良といった光学特性不良を起こす要因となった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、透明体フィルムの損傷を防止できる光コネクタの組立方法及び光コネクタを提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) フェルールに貫通形成され先端開口が透明体フィルムで塞がれた光ファイバ保持孔に光ファイバを挿入し、前記光ファイバ保持孔の後部より導出される前記光ファイバを固定手段にて撓み形状に固定する光コネクタの組立方法であって、
前記光ファイバ保持孔に対向して凹部が形成された当て板を前記フェルールの先端面に当接し、前記透明体フィルムを介して前記当て板にファイバ先端を押し付け、前記ファイバ先端をフェルール端面より飛び出させて組み立てるに際し、前記当て板に設けた応力解放手段により、前記透明体フィルムが弾性変形して単位面積当たりに発生する変形量を小さくするよう前記ファイバ先端を押し付けることを特徴とする光コネクタの組立方法。
この光コネクタの組立方法によれば、光ファイバ保持孔に挿入された光ファイバのファイバ先端が、フェルール端面から突出し、透明体フィルムを介して当て板に押し付けられる。その際、ファイバ先端に突き当てられ、弾性変形して凹部内へ膨出する透明体フィルムは、応力解放手段によって単位面積当たりに発生する変形量が小さくなる。
(2) (1)の光コネクタの組立方法であって、
前記凹部の開口形状が円形とされ、
前記応力解放手段が、前記光ファイバ保持孔より大きい1mm以上の外径に設定される環状空間であることを特徴とする光コネクタの組立方法。
この光コネクタの組立方法によれば、凹部内に膨出した透明体フィルムの外周に、応力解放手段である環状空間が形成されることで、透明体フィルムの膨出部が径方向に拘束されなくなり(つまり、拡径方向へ解放可能となり)、単位面積当たりに発生する変形量が小さくなる。
(3) (1)の光コネクタの組立方法であって、
前記応力解放手段が、前記光ファイバ保持孔に臨んで前記凹部内に突出され、少なくとも前記透明体フィルムを前記光ファイバ保持孔の外周囲で3点支持する複数リブを有することを特徴とする光コネクタの組立方法。
この光コネクタの組立方法によれば、凹部内に膨出した透明体フィルムの当て板に対向する側の面が、リブによって光ファイバ保持孔の外周囲で3点支持され、拘束の生じないリブ間で透明体フィルムが変形自在となり(内部応力の集中が解放可能となり)、透明体フィルムの単位面積当たりに発生する変形量が小さくなる。
(4) フェルールに貫通形成され先端開口が透明体フィルムで塞がれた光ファイバ保持孔に光ファイバを挿入し、前記光ファイバ保持孔の後部より導出される前記光ファイバを固定手段にて撓み形状に固定する光コネクタであって、
前記光ファイバ保持孔に対向する凹部の形成された当て板を有してフェルール先端に嵌合されるキャップを備え、
前記ファイバ先端が前記透明体フィルムを介して前記当て板に押し付けられてフェルール端面より飛び出し、
前記透明体フィルムが弾性変形して単位面積当たりに発生する変形量を小さくする応力解放手段が前記当て板に設けられたことを特徴とする光コネクタ。
この光コネクタによれば、光ファイバ保持孔に挿入された光ファイバのファイバ先端が、フェルール端面から突出し、透明体フィルムを介して当て板に押し付けられる。その際、ファイバ先端に突き当てられ、弾性変形して凹部内へ膨出する透明体フィルムは、応力解放手段によって単位面積当たりに発生する変形量が小さくなる。
本発明に係る光コネクタの組立方法によれば、透明体フィルムが弾性変形して単位面積当たりに発生する変形量を小さくするようファイバ先端を当て板に押し付けるので、透明体フィルムの損傷を防止することができる。
本発明に係る光コネクタによれば、透明体フィルムが弾性変形して単位面積当たりに発生する変形量を小さくする応力解放手段を当て板に設けたので、透明体フィルムに損傷を与えずにファイバ先端を押し付けることができる。
実施の形態による光コネクタの概略構成を表した断面図である。 (a)は実施の形態による光コネクタの凹部を通る軸線直交面から透明体フィルムを見た当て板断面図、(b)はキャップ及びフェルールの軸線を含む面による断面図である。 (a)は比較例による光コネクタの凹部を通る軸線直交面から透明体フィルムを見たキャップ断面図、(b)はキャップ及びフェルールの軸線を含む面による断面図である。 比較例による光コネクタの組立手順を(a)〜(d)で示した工程図である。 (a)は比較例による光コネクタの凹部内フィルム状態を示す断面図、(b)は実施の形態による光コネクタの凹部内フィルム状態を示す断面図である。 第2の実施の形態による光コネクタの凹部を通る軸線直交面から透明体フィルムを見た当て板断面図、(b)はキャップの斜視図である。 第3の実施の形態による光コネクタの凹部を通る軸線直交面から透明体フィルムを見た当て板断面図、(b)はキャップの斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る光コネクタの概略構成を表した断面図、図2(a)は実施の形態による光コネクタの凹部を通る軸線直交面から透明体フィルムを見た当て板断面図、図2(b)はキャップ及びフェルールの軸線を含む面による断面図である。
光コネクタ100は、被覆付き光ファイバ11に装着される光コネクタであって、被覆付き光ファイバ11を挿通し固定する本体部51と、この本体部51に嵌合すると共に、本体部51と同軸の光ファイバ保持孔13を連通させたフェルール15と、本体部51及び該本体部51から突出しているフェルール15の一部を覆うハウジング53と、フェルール15の先端に装着されるキャップ17とに大別して構成される。
光コネクタ100は、例えば角柱形状の本体部51の先端側に、円柱形状のフェルール15を同軸に固定してなる。本体部51の中央部には上半分を切り欠いた切欠部55が設けられ、切欠部55はその底部に中間平面57を形成する。中間平面57の中央には、被覆付き光ファイバ11の挿入方向に沿って位置決めを行うファイバ挿通孔59が形成される。中間平面57には、撓み部61を形成するための蓋部材63と、蓋部材クランパ65とが取り付けられる。
本体部51の後端部にはファイバ固定手段である固定部67が設けられ、固定部67は固定部クランパ69によって本体部51の中間平面57に押し付けられることで被覆付き光ファイバ11を固定する。固定部67及び本体部51はハウジング53に収容される。
本体部51の前端部には、フェルール取り付け穴71が形成され、フェルール取り付け穴71はフェルール15の基端を固定する。
フェルール15の光ファイバ保持孔13は、被覆付き光ファイバ11の外径より僅かに大きい内径の第1孔部19と、被覆付き光ファイバ11の被覆を剥がした裸光ファイバ21の外径より僅かに大きい内径の第2孔部23と、第1孔部19と第2孔部23との間に位置して被覆付き光ファイバ11の先端部で剥がした被覆11aを収容する空間である被覆受け部25とを備えている。被覆受け部25は、第1孔部19よりも広い空間に形成されている。
また、被覆受け部25に臨む第2孔部23の端部は、第1孔部19側より挿入される被覆付き光ファイバ11の被覆11aが当接し、当該被覆11aを剥がす被覆除去部27を形成している。被覆除去部27は、軸線に第2孔部23を貫通させた例えば円錐状に形成され、図2(b)の右端が鋭角状に形成されている。
裸光ファイバ21の端面が露出するフェルール15の先端面33には、相手方コネクタ等との接合時における伝送特性の低下を防止するために、透明体フィルムである屈折率整合フィルム29が貼付される。屈折率整合フィルム29は、厚みが、20μm以下であり、結合ファイバ同士の間隙を20μm以下にし、ファイバ先端面の凹凸を吸収して、損失の増大を抑止する。
光コネクタ100は、固定部67と被覆除去部27の間に、被覆付き光ファイバ11を撓ませた状態で収容可能な撓み部61を備える。フェルール15に挿入した裸光ファイバ21の後方で被覆付き光ファイバ11を撓み部61で撓ませ、固定部67で被覆付き光ファイバ11を固定することにより、裸光ファイバ21の先端面に前側に向かう弾性付勢力が付与される。これにより、裸光ファイバ21と屈折率整合フィルム29の接続状態が安定して維持されるようになっている。
撓み部61は、本体部51を切り欠いて形成された中間平面57に、蓋部材63を取り付けて形成することができる。蓋部材63は全体略直方体形状のブロック部材であり、下面中央部から上方へ向かう凹部47が本体部51の長手方向に沿って形成され、挿通されている被覆付き光ファイバ11が上方へ所定形状に撓むことができるようになされている。凹部47は、前後両端部では高さが低く、中央部で高くなっている。蓋部材63は、蓋部材クランパ65によって本体部51と共に挟まれる。蓋部材63と中間平面57の間である撓み部61には、本体部51の側方から組立部材であるファイバ撓み規制楔(図示せず)が挿抜可能に装着される。
被覆付き光ファイバ11は、フェルール15に挿入されると、被覆が被覆除去部27にて除去されながら前進し、裸光ファイバ21の先端がフェルール先端33より飛び出す。その際、屈折率整合フィルム29は弾性変形する。被覆付き光ファイバ11は、被覆11aが被覆除去部27に当たるため、被覆除去力以上の押圧力が加わることで被覆が剥がされて裸光ファイバ21が前進する。
一方、被覆付き光ファイバ11は、既述したように、フェルール15の後方で撓みを持たせて固定されている。これにより、被覆付き光ファイバ11の後方側から常に押圧力を付与し、ファイバ先端における確実な接合状態を維持できるようになされている。なお、被覆付き光ファイバ11は、相手方光ファイバと接続した際、後方へ撓むのでフェルール15内へ引き込むことは可能となる。
光コネクタ100は、裸光ファイバ21の飛び出し量が、当て板31をフェルール15の先端面33に当接することで制御される。当て板31は、フェルール15の先端に装着されるキャップ17に内接される。当て板31には、第2孔部23に対向する凹部35が形成される。裸光ファイバ21先端は、屈折率整合フィルム29を介して当て板31に押し付けられて、フェルール先端面33より僅かに飛び出す。
光コネクタ100は、裸光ファイバ21がフェルール先端面33より数十μm突き出るよう、凹部35が形成されている。キャップ17が装着された状態で、先端面33と屈折率整合フィルム29の先端面(すなわち、凹部35の底面)との距離は50μm程度に設定される。キャップ17が外されると、屈折率整合フィルム29の先端面は、常に押圧力が付与された光ファイバ11の作用により、フェルール先端面33から50μmよりも突出することとなる。当て板31には応力解放手段37が設けられている。応力解放手段37は、裸光ファイバ21の突き出しにより、屈折率整合フィルム29が弾性変形した際、屈折率整合フィルム29の単位面積当たりに発生する変形量を小さくするよう働く。
凹部35は、開口形状が直径0.5〜0.7mm程度の円形とされる。本実施の形態において、応力解放手段37は、光ファイバ保持孔13の第2孔部23より大きい1mm以上の外径に設定される環状空間となっている。つまり、応力解放手段37は、円柱状空間となった凹部35の外側を同軸状に包囲した環状空間となっている(図5(b)参照)。
次に、上記構成を有する光コネクタの組立方法及び作用を、比較例の光コネクタの組立方法及び作用と対比して説明する。
本実施の形態による組立方法の説明に先立ち比較例による光コネクタ500の構成及び組立方法を説明する。
図3(a)は比較例による光コネクタの凹部を通る軸線直交面から透明体フィルムを見たキャップ断面図、(b)はキャップ及びフェルールの軸線を含む面による断面図、図4は比較例による光コネクタの組立手順を(a)〜(d)で示した工程図である。
比較例による光コネクタ500は、図3に示すように、キャップ17に当て板501を備え、当て板501には凹部35が形成されている。この凹部35には応力解放手段37が設けられていない。他の構成は、光コネクタ100と同様である。
光コネクタ500の組立は、図4(a)に示すように、先ず、フェルール先端面33に屈折率整合フィルム29を貼る。次に、図4(b)に示すように、屈折率整合フィルム29を貼着したフェルール15の先端部をキャップ17にセットし、屈折率整合フィルム29を介して先端面33を当て板501に当てる。次に、図4(c)に示すように、第1孔部19から被覆付き光ファイバ11を挿入する。
被覆付き光ファイバ11が被覆除去部27に到達した後、さらに被覆付き光ファイバ11を押し込むことで、被覆11aが被覆除去部27にて除去され、裸光ファイバ21のみが第2孔部23に挿入されて行く。被覆付き光ファイバ11がさらに押し込まれることで、第2孔部23を前進した裸光ファイバ21は、屈折率整合フィルム29に当接し、図4(d)に示すように、屈折率整合フィルム29を膨出させて凹部35の底面に当たる。これより、裸光ファイバ21の飛び出し量が制御され、光コネクタ500の被覆付き光ファイバ11に対する組立が完了する。
図5(a)は比較例による光コネクタの凹部内フィルム状態を示す断面図、(b)は実施の形態による光コネクタの凹部内フィルム状態を示す断面図である。
実施の形態による光コネクタ100は、光コネクタ500と同様の図4に示した手順で組立がなされるが、応力解放手段37にて屈折率整合フィルム29の応力を解放する点で組立方法が異なる。光コネクタ500では、図5(a)に示すように、裸光ファイバ21に押し付けられることで屈折率整合フィルム29が凹部35に押し込まれるが、凹部35の形状によっては図例のように歪が局所的に集中し、屈折率整合フィルム29の損傷を引き起こす。
これに対し、光コネクタ100の組立方法では、図5(b)に示すように、第2孔部23に対向して凹部35が形成された当て板31を、フェルール先端面33に当接し、屈折率整合フィルム29を介して当て板31に裸光ファイバ21を押し付ける。ファイバ先端をフェルール先端面33より飛び出させると、当て板31に設けた応力解放手段37により、屈折率整合フィルム29の膨出部が径方向に拘束されなくなり、拡径方向へ解放可能となる。
つまり、凹部35内に膨出した屈折率整合フィルム29の外周に、応力解放手段37である環状空間が形成されることで、歪みが緩和され、単位面積当たりに発生する変形量が小さくなる。なお、図5(b)中の破線35aは凹部35と応力解放手段37との境界線を示す。
したがって、上記光コネクタ100の組立方法によれば、屈折率整合フィルム29が弾性変形して単位面積当たりに発生する変形量を小さくするよう裸光ファイバ21の先端を当て板31に押し付けるので、屈折率整合フィルム29の損傷を防止することができる。
また、上記光コネクタ100によれば、屈折率整合フィルム29が弾性変形して単位面積当たりに発生する変形量を小さくする応力解放手段37を当て板31に設けたので、屈折率整合フィルム29に損傷を与えずに裸光ファイバ21の先端を当て板31に押し付けることができる。
次に、本発明に係る組立方法及び光コネクタの第2の実施の形態を説明する。
図6は第2の実施の形態による光コネクタの凹部を通る軸線直交面から透明体フィルムを見た当て板断面図、(b)はキャップの斜視図である。なお、以下の実施の形態において、図1〜図5に示した部材と同等の部材には同一の符号を付し重複する説明は省略する。
本実施の形態の組立方法に使用される光コネクタ100Aは、キャップ17に当て板31Aが内設される。当て板31Aには応力解放手段37Aが設けられ、応力解放手段37Aは第2孔部23に臨んで凹部35内に突出され、少なくとも屈折率整合フィルム29を第2孔部23の外周囲で3点支持する複数のリブ39を有する。リブ39は、円周方向に等間隔で3つ設けられるが、3つ以上であってもよい。
この組立方法及び光コネクタ100Aによれば、凹部35内に膨出した屈折率整合フィルム29の当て板31Aに対向する側の面が、リブ39によって第2孔部23の外周囲で3点支持される。これにより、拘束の生じないリブ39間で屈折率整合フィルム29が変形自在となり(内部応力の集中が解放可能となり)、図中矢印方向に歪みを緩和させることができる。この結果、屈折率整合フィルム29の単位面積当たりに発生する変形量を小さくし、屈折率整合フィルム29の損傷を防止することができる。
次に、本発明に係る組立方法及び光コネクタの第3の実施の形態を説明する。
図7は第3の実施の形態による光コネクタの凹部を通る軸線直交面から透明体フィルムを見た当て板断面図、(b)はキャップの斜視図である。
この本実施の形態の組立方法に使用される光コネクタ100Bは、キャップ17に当て板31Bが内設される。当て板31Bには応力解放手段37Bが設けられ、応力解放手段37Bは凹部35を直径方向に横断する溝部41を有する。
この組立方法及び光コネクタ100Bによれば、凹部35内に膨出した屈折率整合フィルム29が、溝部41の延在方向へはみ出し可能となり、この溝方向には屈折率整合フィルム29が変形自在となって(内部応力の集中が解放可能となって)、図中矢印方向に歪みを緩和させることができる。この結果、屈折率整合フィルム29の単位面積当たりに発生する変形量を小さくし、屈折率整合フィルム29の損傷を防止することができる。
なお、上記の各実施の形態では、当て板31は、キャップ17に内接される別部材としたが、キャップ17と一体成形した単一部材として形成することもできる。
11 被覆付き光ファイバ(光ファイバ)
13 光ファイバ保持孔
15 フェルール
17 キャップ
29 屈折率整合フィルム(透明体フィルム)
31 当て板
33 先端面(フェルール端面)
35 凹部
37 応力解放手段
39 リブ
51 本体部
55 切欠部
61 撓み部
63 蓋部材
67 固定部
100 光コネクタ

Claims (4)

  1. フェルールに貫通形成され先端開口が透明体フィルムで塞がれた光ファイバ保持孔に光ファイバを挿入し、前記光ファイバ保持孔の後部より導出される前記光ファイバを固定手段にて撓み形状に固定する光コネクタの組立方法であって、
    前記光ファイバ保持孔に対向して凹部が形成された当て板を前記フェルールの先端面に当接し、前記透明体フィルムを介して前記当て板にファイバ先端を押し付け、前記ファイバ先端をフェルール端面より飛び出させて組み立てるに際し、前記当て板に設けた応力解放手段により、前記透明体フィルムが弾性変形して単位面積当たりに発生する変形量を小さくするよう前記ファイバ先端を押し付けることを特徴とする光コネクタの組立方法。
  2. 請求項1記載の光コネクタの組立方法であって、
    前記凹部の開口形状が円形とされ、
    前記応力解放手段が、前記光ファイバ保持孔より大きい1mm以上の外径に設定される環状空間であることを特徴とする光コネクタの組立方法。
  3. 請求項1記載の光コネクタの組立方法であって、
    前記応力解放手段が、前記光ファイバ保持孔に臨んで前記凹部内に突出され、少なくとも前記透明体フィルムを前記光ファイバ保持孔の外周囲で3点支持する複数リブを有することを特徴とする光コネクタの組立方法。
  4. フェルールに貫通形成され先端開口が透明体フィルムで塞がれた光ファイバ保持孔に光ファイバを挿入し、前記光ファイバ保持孔の後部より導出される前記光ファイバを固定手段にて撓み形状に固定する光コネクタであって、
    前記光ファイバ保持孔に対向する凹部の形成された当て板を有してフェルール先端に嵌合されるキャップを備え、
    前記ファイバ先端が前記透明体フィルムを介して前記当て板に押し付けられてフェルール端面より飛び出し、
    前記透明体フィルムが弾性変形して単位面積当たりに発生する変形量を小さくする応力解放手段が前記当て板に設けられたことを特徴とする光コネクタ。
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