JP2011107553A - 事務機用定着ロール又はベルト用高熱伝導性シリコーンゴム組成物並びに定着ロール及び定着ベルト - Google Patents

事務機用定着ロール又はベルト用高熱伝導性シリコーンゴム組成物並びに定着ロール及び定着ベルト Download PDF

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Abstract

【課題】熱伝導性が高い、即ちフィラー高充填系のシリコーンゴム組成物において、ポリマーと高熱伝導性粉末の界面架橋を向上させ、高耐久性に優れた熱定着ロール、定着ベルトを可能にする事務機用定着ロール又は定着ベルト用高熱伝導性シリコーンゴム組成物、及び定着ロール、定着ベルトを提供する。
【解決手段】シリコーンポリマーと熱伝導性フィラーの界面親和性を向上させるために、主シリコーンポリマーに非相溶性のHシロキサン(SiH基を有するシロキサン)を分子内にもつ構造を有する成分を配合する。
【選択図】なし

Description

本発明は、熱伝導性粉末を高充填配合する熱伝導性シリコーンゴム組成物において、熱伝導性フィラーとシリコーンポリマーの界面架橋性を向上させ、事務機用定着ロール又は定着ベルトとして使用した場合にゴム破壊しにくい、即ちロールやベルトの耐久性向上を目的としたゴム組成物に関する。詳しくはアルミナ、金属珪素、炭化珪素等の熱伝導性粉末が配合された高熱伝導性シリコーンゴム組成物を使用した定着ロール、定着ベルトの耐久性の向上(ロール及びベルトのゴム破壊防止)に関するものである。
シリコーンゴムは、電気絶縁性、耐熱性、耐候性、難燃性に優れているため、家電・コンピューターなどの電気電子用、輸送機部品、OA機器や建築用途など、様々な分野で使用されている。特に、近年では、その耐熱性を生かしてコンピューターの放熱部品、複写機やレーザービームプリンターのヒーターロール、加圧ロールなどの定着ロールの被覆材として用いられてきた。最近では、コピーの高速化、カラーコピーの普及に伴い、定着ロールにも低硬度化が求められ、従来の金属又は金属表面のフッ素樹脂加工では対応しきれなくなり、高熱伝導性のシリコーンゴムの上にフッ素樹脂を被覆するタイプが多く採用されている。特に、ここで用いられるヒートロール用のゴムには、機械立ち上げ時の待ち時間を短くするため、及び機械自体の省エネルギーの観点から、高熱伝導が要求され、更には常時150〜250℃の高温にさらされるため耐熱性が要求される。しかしながら、シリコーンゴム自体の熱伝導性は高くないため、高い熱伝導性を有するフィラーを添加する方法が一般的に行われている。
このようなシリコーンゴムとしては、特開昭58−219259号公報(アルミナ配合)、特開平3−221982号公報(酸化マグネシウム配合)、特開2003−208052号公報(炭化珪素配合)、特開2007−171946号公報(金属珪素配合):特許文献1〜4などで提案されているものが用いられてきた。これらは、従来から用いられてきたシリコーンゴムに熱伝導性フィラーが配合されているものである。しかしながら、熱伝導性を向上させるために多量の充填剤を配合することが必要になり、その結果、ゴムロールやベルトとして必要なゴム強度の低下、ゴム圧縮永久歪の悪化、耐熱性の低下などに結びつき、複写機やプリンターとして使用中にゴム破壊しやすくなり、ロールやベルトの耐久性が低下してしまうという弊害も発生するようになった。
特開昭58−219259号公報 特開平3−221982号公報 特開2003−208052号公報 特開2007−171946号公報 特開2000−256558号公報 特開2001−139815号公報 特開2003−213133号公報 特開平6−95545号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、熱伝導性が高い、即ちフィラー高充填系のシリコーンゴム組成物において、ポリマーと高熱伝導性粉末の界面架橋を向上させ、高耐久性に優れた熱定着ロール、定着ベルトを可能にする事務機用定着ロール又は定着ベルト用高熱伝導性シリコーンゴム組成物、及び定着ロール、定着ベルトを提供することを目的とする。
本発明者らは、熱伝導性フィラーの高充填系シリコーンゴム組成物において、ロールやベルトの熱時耐久性向上に結びつく因子を種々検討した結果、シリコーンポリマーと熱伝導性フィラーの界面親和性を向上させるために、主シリコーンポリマーに非相溶性のHシロキサン(SiH基を有するシロキサン)を分子内にもつ構造を有する成分を配合することにより、熱伝導性粉末周辺に該成分が集まりやすくなり、該組成物を加熱、硬化させることで熱伝導性粉末周辺のポリマーの架橋効率を意図的に増やすことができ、これにより熱伝導性粉末周辺のゴム破壊を防止し、ロールやベルト耐久性を向上させることができ、各種複写機やプリンターの定着ロール及び定着ベルトのゴム層として有用であることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
なお、高熱伝導性シリコーンゴム組成物においては、熱伝導性充填剤を多量に安定して添加するために表面処理剤として珪素原子結合加水分解性基を有するオルガノポリシロキサンを使用する特開2000−256558号公報及び特開2001−139815号公報(特許文献5,6)などが報告されているが、フィラーとポリマーの界面から発生するゴム破壊についての防止策とはなり得ず、逆にポリマーとフィラー間の水素結合等を断ち切る方法であり、ロールやベルトの耐久性向上とならない。更に特開2003−213133号公報(特許文献7)では、熱伝導性充填剤の表面処理剤として、ビニル基と珪素原子結合加水分解性基を有するオルガノポリシロキサンを使用して粉体表面にビニル基を導入する方法が述べられているが、粉体表面にビニル基が多量に導入されることによりゴム硬度の低い材料とならず、また伸び物性も低下するためゴムが割れやすくなったりする弊害がある。
また、特開平6−95545号公報(特許文献8)では、フッ素樹脂への接着力向上を目的として(メタ)アクリロキシ基をもつシランカップリング剤を添加した方法が提案されているが、熱伝導性充填材に対する接着効果に言及はなく、定着ロールや定着ベルトのゴム成分の破壊防止効果を提案しているものではない。
従って、本発明は、下記の事務機用定着ロール又はベルト用高熱伝導性シリコーンゴム組成物並びに定着ロール及び定着ベルトを提供する。
〔請求項1〕
(A)下記平均組成式(1)
1 aSiO(4-a)/2 (1)
(但し、式中R1は同一又は異種の非置換もしくはハロゲン置換の一価炭化水素基であり、aは1.8≦a≦2.205の正数である。)
で示され、一分子中に脂肪族不飽和基を少なくとも2個有する25℃における粘度が100〜10,000,000mPa・sであるジオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)下記平均組成式(2)
2 bcSiO(4-b-c)/2 (2)
(但し、式中R2は同一又は異種の非置換もしくはハロゲン置換の一価脂肪族飽和炭化水素基であり、b、cはそれぞれ0.8≦b≦2.2、0.002≦c≦1.0、0.802≦b+c≦3.0を満たす正数である。)
で示され、一分子中に少なくとも3個の珪素原子に結合した水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:0〜20質量部、
(C)下記(a)及び(b)から選択される化合物:0.01〜5質量部、
(a)下記平均組成式(3)
d3 efSiZ(4-d-e-f)/2 (3)
(但し、式中Qは芳香環を1個以上有する一価の有機基、R3は非置換又はハロゲン置換の一価炭化水素基であり、Zは酸素原子又は二価炭化水素基から選ばれる基であり、少なくとも一つが酸素原子である。d、e、fはそれぞれ0<d≦2、0≦e≦2、0<f≦1、0.8≦d+e+f≦3.0を満たす0又は正数である。)
で示され、一分子中に少なくとも2個の珪素原子に結合した水素原子を有し、かつ珪素原子に結合した一価有機基のうち芳香環を有する一価有機基の含有量が12モル%以上であり、一分子中に少なくとも1個の下記式で示される基から選ばれる一価の基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン
Figure 2011107553

(b)一分子中に少なくとも1個の珪素原子に結合した水素原子を有し、かつ下記一般式(4)又は(5)で示される一価又は二価の芳香環含有有機基を有する有機化合物
Figure 2011107553

[但し、式中R4〜R12はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、非置換もしくはハロゲン置換の一価炭化水素基、又はアルコキシ基であり、Xは下記の基から選ばれる基である。
Figure 2011107553

(R13、R14はそれぞれ非置換又はハロゲン置換の一価炭化水素基である。)]
(D)平均粒子径が0.5〜50μmの熱伝導性粉末:80〜2,000質量部、及び
(E)白金又は白金系化合物:触媒量
を配合してなることを特徴とする事務機用定着ロール又はベルト用高熱伝導性シリコーンゴム組成物。
〔請求項2〕
熱伝導性粉末が、アルミナ、金属珪素及び炭化珪素から選択される少なくとも一種であり、付加硬化型シリコーンゴム組成物が、熱伝導率0.5W/m・k以上の硬化物を与えるものである請求項1記載のシリコーンゴム組成物。
〔請求項3〕
芯金の外周面にシリコーンゴム層が形成されてなる定着ロールにおいて、シリコーンゴム層が請求項1又は2記載のシリコーンゴム組成物の硬化物であることを特徴とする定着ロール。
〔請求項4〕
芯金の外周面にシリコーンゴム層を介してフッ素系樹脂層が形成されてなる定着ロールにおいて、シリコーンゴム層が請求項1又は2記載のシリコーンゴム組成物の硬化物であることを特徴とするフッ素系樹脂被覆定着ロール。
〔請求項5〕
耐熱性樹脂又は金属からなる基板の表裏面上にシリコーンゴム層が形成されてなる定着ベルトにおいて、シリコーンゴム層が請求項1又は2記載のシリコーンゴム組成物の硬化物であることを特徴とする定着ベルト。
〔請求項6〕
耐熱性樹脂又は金属からなる基板の表裏面上にシリコーンゴム層を介してフッ素系樹脂層が形成されてなる定着ベルトにおいて、シリコーンゴム層が請求項1又は2記載のシリコーンゴム組成物の硬化物であることを特徴とするフッ素系樹脂被覆定着ベルト。
本発明によれば、(C)成分の非相溶性Hシロキサンが(D)成分の熱伝導性フィラーの周辺に集まりやすくなることによって、フィラー界面の(A)成分の主ポリマーの架橋効率が特異的に上がり、高熱伝導性粉末の高充填系材料において粉末界面から起きやすいフィラー−ゴム間の疲労破壊を防止することにより事務機用定着ロール及び定着ベルトの耐久性を向上させ得る。
本発明の高熱伝導性シリコーンゴム組成物によれば、主ポリマーと熱伝導性粉末の界面親和性を向上させ、熱伝導性粉末周辺の架橋密度を上げることで、フィラー界面付近からのゴム破壊を防止し、耐久性に優れた高熱伝導性の定着ロール又は定着ベルトを提供することができる。本発明の定着ロール、定着ベルトを使用することで、熱定着ロール又は定着ベルトの破壊による複写機及びプリンターの故障、停止リスクを低減できるものである。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のシリコーンゴム組成物の(A)成分は、下記平均組成式(1)
1 aSiO(4-a)/2 (1)
(但し、式中R1は同一又は異種の非置換もしくはハロゲン置換の一価炭化水素基であり、aは1.8≦a≦2.205の正数である。)
で示され、一分子中に脂肪族不飽和基を少なくとも2個有するジオルガノポリシロキサンであり、この成分は通常付加硬化型シリコーンゴム組成物の主原料として使用されている公知のオルガノポリシロキサンである。
ここで、上記式中R1としては、好ましくは炭素数2〜8のビニル基、アリル基、プロペニル基、ブテニル基等のアルケニル基などの脂肪族不飽和基、炭素数1〜10のメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基等のアラルキル基など、及びこれらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部又は全部をハロゲン原子で置換した3,3,3−トリフルオロプロピル基、クロロメチル基などが挙げられる。なお、各置換基R1は異なっていても同一であってもよい。
上記式(1)のオルガノポリシロキサンは、脂肪族不飽和基を少なくとも2個有していることが必要であり、脂肪族不飽和基としては、特にビニル基、アリル基等のアルケニル基が好適であり、その他の置換基としては、特にメチル基、フェニル基が望ましい。なお、R1中の脂肪族不飽和基の含有量は、置換基R1全体の0.001〜20モル%、特に0.025〜5モル%であることが好ましい。また、この脂肪族不飽和基は分子鎖末端の珪素原子に結合したものでも分子鎖途中の珪素原子に結合したものであってもよい。
また、aは上記の通り1.8≦a≦2.205の正数であり、より好ましくは1.9≦a≦2.2である。
上記式(1)のオルガノポリシロキサンは、直鎖状であってもR1SiO3/2単位又はSiO4/2単位を含んだ分枝状であってもよいが、基本的には、主鎖がジオルガノシロキサン単位の繰返しからなり、分子鎖両末端がトリオルガノシロキシ基で封鎖された直鎖状のジオルガノポリシロキサンであることが好ましく、平均重合度が100〜10,000、特に200〜5,000の範囲であることが好ましく、また、25℃における粘度が100〜10,000,000mPa・s、好ましくは600〜200,000mPa・sの範囲であることが必要である。
なお、この重合度(又は分子中の珪素原子数)は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)分析によるポリスチレン換算の数平均値として求めることができ、粘度は、回転粘度計により測定することができる(以下、同じ)。
このようなジオルガノポリシロキサンは、公知の方法により製造することができ、例えばオルガノシクロポリシロキサンとヘキサオルガノジシロキサンとをアルカリ又は酸触媒の存在下に平衡化重合反応を行うことにより得ることができる。
次いで、必要に応じて任意的に使用される(B)成分としてのオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、架橋剤として作用し得るもので、下記平均組成式(2)
2 bcSiO(4-b-c)/2 (2)
(但し、式中R2は同一又は異種の非置換もしくはハロゲン置換の一価脂肪族飽和炭化水素基であり、b、cはそれぞれ0.8≦b≦2.2、0.002≦c≦1.0、0.802≦b+c≦3.0を満たす正数である。)
で示され、一分子中に少なくとも3個の珪素原子に結合した水素原子を有するものである。
ここで、上記式(2)中のR2は、同一又は異種の非置換もしくはハロゲン置換の一価脂肪族飽和炭化水素基であり、具体的には上記式(1)中のR1におけるアルキル基、ハロゲン置換アルキル基と同様の基が例示される。また、b、cは上記の通りの正数であるが、より好ましくは1≦b≦2、0.01≦c≦0.5、1.01≦b+c≦2.5を満たす正数である。
上記式(2)のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、その分子構造に特に制限はなく、直鎖状、分枝鎖状、環状構造、三次元網状構造等の各種のものが使用可能であるが、平均重合度(又は分子中の珪素原子数)が300以下(通常、3〜300)、特に4〜200、更に4〜100程度であることが好ましく、25℃における粘度が0.5〜5,000mPa・s、特に1〜3,000mPa・sの範囲であることが好ましい。また、一分子中の珪素原子結合水素原子(即ち、SiHで示されるヒドロシリル基)の数は、通常、3〜300個、好ましくは4〜200個、より好ましくは4〜100個程度であればよい。特に、後述する(C)(a)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサン中に必須に含有される分岐状のトリス(ジメチルハイドロジェンシロキシ)シリル基や環状の1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキシ基を含まない、直鎖状構造又は三次元網状構造のオルガノハイドロジェンポリシロキサンであることが好ましい。
このような上記式(2)のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、公知の方法により製造することができ、例えばオクタメチルシクロテトラシロキサン及び1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサンから選ばれる化合物と末端基となり得るヘキサメチルジシロキサン又は1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン単位を含む化合物とを硫酸、トリフルオロメタンスルホン酸、メタンスルホン酸等の触媒の存在下に−10〜+40℃程度の温度で平衡化させることにより容易に得ることができる。
上記式(2)のオルガノハイドロジェンポリシロキサンとして具体的には、例えば、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、(CH32HSiO1/2単位と(CH33SiO1/2単位とSiO4/2単位とからなる共重合体、(CH32HSiO1/2単位とSiO4/2単位とからなる共重合体などが挙げられる。
上記(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンの配合量は、(A)成分のジオルガノポリシロキサン100質量部に対して0〜20質量部とすることが好ましく、より好ましくは0.1〜10質量部である。(B)成分の配合量がこの範囲であると組成物を容易にゴム状に硬化させることが可能となり、特に架橋後のゴム硬度を好適な範囲(例えば、デュロメータタイプAで1〜90)に設定できる自由度が高まることから好ましい。
本発明では、(C)成分として、下記(a)及び(b)成分から選択される化合物を配合する。この(C)成分を添加することにより、本発明組成物に配合される熱伝導性粉末が多量配合されていても熱伝導性粉末の周辺の架橋密度を特異的に上げることができ、これによりロール耐久性に優れる組成物とすることができる。
(a)下記平均組成式(3)
d3 efSiZ(4-d-e-f)/2 (3)
(但し、式中Qは芳香環を1個以上有する一価の有機基、R3は非置換又はハロゲン置換の一価炭化水素基であり、Zは酸素原子又は二価炭化水素基から選ばれる基であり、少なくとも一つが酸素原子である。d、e、fはそれぞれ0<d≦2、0≦e≦2、0<f≦1、0.8≦d+e+f≦3.0を満たす0又は正数である。)
で示され、一分子中に少なくとも2個の珪素原子に結合した水素原子を有し、かつ珪素原子に結合した一価有機基(即ち、Q及びR3)のうち芳香環を有する一価有機基の含有量が12モル%以上であり、一分子中に少なくとも1個、好ましくは1〜6個、より好ましくは2〜4個の下記式(i)〜(iii)で示される基から選ばれる一価の基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン。
Figure 2011107553
(b)一分子中に少なくとも1個の珪素原子に結合した水素原子を有し、かつ下記一般式(4)又は(5)で示される一価又は二価の芳香環含有有機基を有する有機化合物。
Figure 2011107553

[但し、式中R4〜R12はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、非置換もしくはハロゲン置換の一価炭化水素基、又はアルコキシ基であり、Xは下記の基から選ばれる基である。
Figure 2011107553

(R13、R14はそれぞれ非置換又はハロゲン置換の一価炭化水素基である。)]
上記(a)成分の式(3)において、Qは芳香環を1個以上、好ましくは1〜3個有する一価の有機基である。Qで示される一価有機基において芳香環が3個を超えると、シロキサンとの相溶性が全くなくなったり、ゴム物性の伸びがなくなる場合がある。置換基Qとして具体的には、下記の基を例示することができる。
Figure 2011107553

(但し、Rは前記したR1と同様の非置換又はハロゲン置換の一価炭化水素基、R’は水素原子又は前記R1と同様の非置換もしくはハロゲン置換の一価炭化水素基である。)
また、式(3)中のR3は非置換又はハロゲン置換一価炭化水素基、特には芳香族炭化水素基を除く非置換又はハロゲン置換の一価脂肪族炭化水素基であり、好ましくは炭素数2〜8のビニル基、アリル基、プロペニル基、ブテニル基等の脂肪族不飽和基、炭素数1〜10のメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基等のアルキル基、これらの基の一部又は全部の水素原子をハロゲン原子で置換したクロロメチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、C49CH2CH2−、C817CH2CH2−等が挙げられる。
また、Zは酸素原子又は二価炭化水素基から選ばれる基であり、そのうち少なくとも一つは酸素原子である。この二価炭化水素基としては炭素数2〜8のものが好適に使用され、例えばエチレン基、プロピレン基、テトラメチレン基、ヘキサメチレン基、メチルエチレン基等のアルキレン基などが例示される。
d、e、fはそれぞれ0<d≦2、0≦e≦2、0<f≦1、0.8≦d+e+f≦3.0を満たす0又は正数である。
上記式(3)のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、一分子中に少なくとも2個、好ましくは3個以上50個以下、より好ましくは4個以上20個以下の珪素原子に直接結合した水素原子を有することが必要であると共に、分子中の珪素原子に結合した一価有機基のうち芳香環を有する一価有機基の含有量が12モル%以上、好ましくは15〜80モル%、より好ましくは20〜60モル%であることが必要である。この含有量が12モル%に満たないと満足な接着性を得ることができない。
なお、本発明組成物に(B)成分である平均組成式(2)で示される3官能性以上のオルガノハイドロジェンポリシロキサンが配合されない場合には、(C)成分としての上記式(3)で示されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン(a)並びに後述する一般式(4)又は(5)で示される基を有する化合物(b)のいずれか又はそれぞれにおいて一分子中の珪素原子に結合した水素原子(SiH基)の数は、(A)成分における一分子中の脂肪族不飽和基の数との合計が5以上となるように適宜選択されるものである。即ち、(B)成分を配合せず、かつ(A)成分が2官能性のジオルガノポリシロキサン(一分子中の脂肪族不飽和基が2個のジオルガノポリシロキサン)である場合には、(C)成分としての化合物(a)、化合物(b)のいずれか又はそれぞれが3官能性以上(一分子中のSiH基が3個以上)であるように選択することによって、良好にシリコーンゴム硬化物を得ることができる。
上記式(3)のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、その分子構造に特に制限はなく、線状、環状、分枝状等各種の構造のものが使用可能であるが、25℃における粘度は1〜1,000,000mPa・sの範囲であることが好適である。
この式(3)のオルガノハイドロジェンポリシロキサン(a)としては、これに限定されるものではないが、下記のものを例示することができる。
Figure 2011107553
Figure 2011107553

(但し、Rは前記したR1と同様の非置換又はハロゲン置換の一価炭化水素基、R’は水素原子又は前記R1と同様の非置換又はハロゲン置換の一価炭化水素基であり、Yは下記式
Figure 2011107553

で示されるものから選ばれる一価の基である。)
一方、(b)成分の一分子中に少なくとも1個の珪素原子に結合した水素原子を有し、かつ上記式(4)又は(5)で示される一価又は二価の芳香環含有有機基を有する有機化合物において、R4〜R12、R13、R14、並びにその他の分子中に含まれる珪素原子に結合した非置換又はハロゲン置換の一価炭化水素基としては、前記した(A)成分におけるR1で説明したものと同様の炭素数1〜10のものが挙げられ、またR4〜R12におけるアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等の炭素数1〜10、好ましくは1〜6のものが、またハロゲン原子としては、フッ素、塩素、ヨウ素などが挙げられる。
なお、この化合物(b)としては、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)におけるポリスチレン換算の数平均分子量が400〜100,000、特に400〜50,000のものが好ましく、また一分子中の珪素原子に結合した水素原子(SiH基)はより好ましくは2個以上、更に好ましくは3個以上、特に3〜50個、とりわけ4〜20個であり、一分子中の珪素原子の数は3〜100、特に5〜50であることが好ましい。更に、この化合物において、このようなSiH基を含む基として、下記の基を有していることが好ましい。
Figure 2011107553

(但し、R15は水素原子又は炭素数1〜8の非置換もしくはハロゲン置換の一価炭化水素基を示す。nは1〜3である。)
上記の基中、R15の非置換もしくはハロゲン置換の一価炭化水素基としては、前記した(A)成分におけるR1で説明したものと同様の炭素数1〜8のものが挙げられる。
このような化合物として具体的には、下記のようなオルガノハイドロジェンポリシロキサン化合物を例示することができる。
Figure 2011107553
Figure 2011107553
本発明において、(C)成分の配合量は、(A)成分のジオルガノポリシロキサン100質量部に対して0.01〜5質量部の範囲であり、0.05〜3質量部の範囲が好ましい。0.01質量部より少ないと実用に耐え得るだけの架橋効果に劣り、5質量部より多いとゴム破断伸びが小さくなりゴムが割れ、裂け易くなり、物理的特性が損なわれる。
この場合、組成物全体に含まれる脂肪族不飽和基1個に対して(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサン及び(C)成分中の珪素原子に結合した水素原子(SiH基)の合計が0.3〜10個、特に0.5〜5個となる範囲が好適である。この場合、(C)成分のSiH基は(B)、(C)成分のSiH基全体の0.5〜100%、特に5〜75%の個数であることが好ましい。添加量が上記値に満たないと硬化が不十分であったり、また硬化しても硬化物の物理特性に劣る場合があり、上記値を超えると硬化が不十分であったり、また硬化しても硬化物の物理特性が経時で変動する場合がある。
(D)成分は、本発明の組成物に熱伝導性を付与するための熱伝導性粉末であり、本発明のシリコーンゴム組成物の熱伝導性は、熱伝導性粉末(D)を配合することにより得られる。
熱伝導性粉末としては既知の物質が利用可能で、特に限定されるものではないが、具体的には、結晶性シリカ、アルミナ、アルミニウム、炭化珪素、窒化珪素、金属珪素、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、窒化アルミニウム、グラファイト、繊維状グラファイト等が挙げられる。
上記熱伝導性粉末のなかでも、特にアルミナ、金属珪素、炭化珪素を用いることがより好適である。熱伝導性粉末の選択は、ゴムロールやベルトとして必要な硬度、耐熱性、ゴム圧縮永久歪や充填剤の充填量によって適宜選択されるが、アルミナは球状粉末が得やすく充填率を上げやすいため好適であり、金属珪素は沈殿しにくく耐熱性に優れるため好適であり、また炭化珪素は熱伝導性やポリマー配合性がよいため特に好適に使用できる。
本発明に使用する熱伝導性粉末の形状は特に限定されるものではなく、球状、粉砕状、繊維状、針状等様々な形状の熱伝導性粉末を使用することが可能である。
本発明に使用する熱伝導性粉末の平均粒子径は0.5〜50μm以下であり、好ましくは1〜30μm、より好ましくは1〜15μm、特に2〜10μmであるものを使用する。平均粒子径が0.5μm未満の粒子は、製造が困難であると共に、多量に配合するのが困難となる場合があり、50μmを超えるとゴム硬化物の機械的強度が損なわれる場合があるだけでなく、ロールやベルト等の表面に凹凸が残り性能に問題が生じるおそれがある。
なお、平均粒子径は、レーザー光回折法等による粒度分布測定装置を用いて、累積重量平均値D50(又はメジアン径)として求めることができる。
更に、熱伝導性粉末は、単一粒子径(狭い粒度分布を表す)のものを複数組み合わせて使用してもよい。
また、(D)成分の熱伝導性粉末は、シリコーンゴム組成物の熱安定性や粉体の配合性の向上を目的として、シラン系カップリング剤又はその部分加水分解物、アルキルアルコキシシラン又はその部分加水分解物、有機シラザン類、チタネート系カップリング剤、オルガノポリシロキサンオイル、加水分解性官能基含有オルガノポリシロキサン等により表面処理されたものであってもよい。これら処理は、無機粉体自体を予め処理しても、あるいは(A)成分との混合時に処理を行ってもよい。
(D)成分の熱伝導性粉末の配合量は、配合する熱伝導性粉末の密度にもよるが、(A)成分100質量部に対し、80〜2,000質量部、好ましくは100〜1,500質量部である。80質量部未満では、必要な熱伝導性が得られず、2,000質量部を超えると、ゴム強度等の物性も著しく低下してしまう。
また、用途的に高熱伝導性ロールやベルトが必要なことから、本発明のシリコーンゴム組成物の熱伝導率は0.5W/m・k以上とすることが好ましく、より好ましくは1.0W/m・k以上であることが昨今の複写機のスピードアップの観点から望ましい。(A)成分のオルガノポリシロキサンに(D)成分の熱伝導性粉末を配合して熱伝導率を0.5W/m・kとする粉体配合量の目安としては、粉体単独系として、アルミナであれば180質量部以上、金属珪素であれば80質量部以上、炭化珪素であれば130質量部以上の配合量が望ましい。
なお、熱伝導率は、Anter社製UNITHERM2021等による円板熱流計法(ASTM E1530準拠)や、京都電子工業社製の迅速熱伝導率計QTM−D3等によるホットワイヤー式熱伝導率計などにより測定できるが、特にホットワイヤー式熱伝導率計は、測定時間が短いため広く利用されており、本発明においても、ホットワイヤー式熱伝導率計による測定値を採用する。
更に、(E)成分の白金又は白金系化合物は、(A)成分と(B)、(C)成分との付加硬化反応(ハイドロサイレーション)を促進させるための触媒として使用されるものである。白金又は白金系化合物としては、公知のものが使用でき、具体的には白金元素単体、白金ブラック、塩化白金酸、塩化白金酸のアルコール変性物、塩化白金酸とオレフィン、アルデヒド、ビニルシロキサン、アセチレンアルコール類等との錯体等が例示される。
なお、白金又は白金系化合物の添加量は、触媒量で、希望する硬化速度に応じて適宜増減することができるが、通常は白金金属質量で1〜2,000ppm、特に1〜200ppmの範囲とすることが好ましい。
また、本発明組成物に強度を付与することが必要な場合には、BET法による比表面積が50m2/g以上の微粉末状シリカを添加することが有効である。この微粉末状シリカとして具体的には、親水性のシリカとしてAerosil 130、200、300(日本アエロジル社製、デグッサ(Degussa)社製)、Cabosil MS−5、MS−7(キャボット(Cabot)社製)、Rheorosil QS−102、103(徳山曹達社製)、Nipsil LP(日本シリカ社製)等、疎水性シリカとしてAerosil R−812、R−812S、R−972、R−974(日本アエロジル社製、デグッサ(Degussa)社製)、Rheorosil MT−10(徳山曹達社製)、Nipsil SSシリーズ(日本シリカ社製)等が例示される。
これら微粉末シリカの添加量は、硬化物の特性を向上させる目的で(A)成分のジオルガノポリシロキサン100質量部当り0.2〜100質量部、特に0.5〜50質量部とすることが好適である。
本発明組成物においては、実用に供するために硬化時間の調整を行う必要がある場合には、制御剤として1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシロキサン等の通常、珪素原子数4〜8程度のビニル基含有低分子環状オルガノポリシロキサン、トリアリルイソシアヌレート、アルキルマレエート、アセチレンアルコール類又はそのシラン、シロキサン変性物、ハイドロパーオキサイド、テトラメチルエチレンジアミン、ベンゾトリアゾール又はこれらの混合物などを添加しても差し支えない。なお、これら制御剤の添加量は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができる。
本発明においては、導電性材料を添加して導電性シリコーンゴム組成物とすることは任意である。導電性材料の種類、配合量は制限されないが、導電性カーボンブラック、導電性亜鉛華、導電性酸化チタン等の導電性金属酸化物粉、銅粉、銀粉、金粉等の金属粉などが使用でき、また導電性材料は1種又は2種以上を併用してもよい。
カーボンブラックとしては、通常、導電性ゴム組成物に常用されているものが使用し得、例えばアセチレンブラック、コンダクティブファーネスブラック(CF)、スーパーコンダクティブファーネスブラック(SCF)、エクストラコンダクティブファーネスブラック(XCF)、コンダクティブチャンネルブラック(CC)、1,500〜3,000℃程度の高温で熱処理されたファーネスブラックやチャンネルブラック等を挙げることができる。具体的には、アセチレンブラックとしては、デンカブラック(電気化学工業社製)、シャウニガンアセチレンブラック(シャウニガンケミカル社製)等が、コンダクティブファーネスブラックとしては、コンチネックスCF(コンチネンタルカーボン社製)、バルカンC(キャボット社製)等が、スーパーコンダクティブファーネスブラックとしては、コンチネックスSCF(コンチネンタルカーボン社製)、バルカンSC(キャボット社製)等が、エクストラコンダクティブファーネスブラックとしては、旭HS−500(旭カーボン社製)、バルカンXC−72(キャボット社製)等が、コンダクティブチャンネルブラックとしては、コウラックスL(デグッサ社製)等が例示され、またファーネスブラックの一種であるケッチェンブラックEC及びケッチェンブラックEC−600JD(ケッチェンブラックインターナショナル社製)を用いることもできる。ファーネスブラックは不純物、特に硫黄や硫黄化合物の量が硫黄元素の濃度で6,000ppm以下、より好ましくは3,000ppm以下が望ましい。なお、これらのうちでは、アセチレンブラックは不純物含有率が少ない上、発達した2次ストラクチャー構造を有することから導電性に優れており、本発明において特に好適に用いられる。
上記導電性材料の添加量は、導電性シリコーンゴム組成物の硬化物が導電となる抵抗値、即ち体積抵抗率が1014Ω・m以下となる量であればよいが、上述した(A)成分100質量部に対して1〜50質量部、特に5〜20質量部とすることが好ましい。添加量が1質量部未満では所望の導電性を得ることができない場合があり、50質量部を超えると物理的混合が難しくなったり、機械的強度が低下したりする可能性があり、目的とするゴム弾性を得られないことがある。
更に、本発明では、その他の成分として、石英粉末、珪藻土、炭酸カルシウム等の準補強性の充填剤、コバルトブルー等の無機顔料、有機染料などの着色剤、酸化セリウム、炭酸亜鉛、炭酸マンガン、ベンガラ、酸化チタン、カーボンブラック等の耐熱性、難燃性向上剤などの添加も可能であり、これらの添加量は本発明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができる。
本発明の高熱伝導性シリコーンゴム組成物の調製方法としては特に限定されないが、熱伝導性粉末(D)の混合方法は、常温でプラネタリーミキサーやニーダーなどの機器を用いて(A),(B)成分と混合してもよいし、あるいは100〜200℃の高温で混合してもよい。
熱処理を行う場合、例えば(A),(D)成分及び微粉状シリカ系充填剤等を予め混合してベースコンパウンドを調製しておき、これに各種添加剤、カーボンブラック粉などを同様に混練機で混合して調製してもよく、更には硬化剤を添加、混合しても差し支えない。
このようにして得られた高熱伝導性シリコーンゴム組成物は、LIM射出成形、金型加圧成形など、通常シリコーンゴム組成物を成形する種々の成形法によって必要とされる用途に成形することができ、その成形条件は別に限定されないが、80〜400℃で数秒〜1時間の範囲が好ましい。また、成形後に2次加硫する場合においては、150〜250℃で1〜30時間の範囲で2次加硫することが好ましい。
本発明の定着ロール及び定着ベルトは、芯金の外周面、あるいは耐熱性樹脂又は金属からなる基板(ベルト基材)の表裏面上に上記シリコーンゴム組成物の高熱伝導性硬化物層を形成するものであり、この場合、芯金やベルト基材の材質、寸法等は製品の種類に応じて適宜選定し得るが、例えば、芯金としては、鉄、ステンレス鋼(SUS)、アルミニウム、ニッケル電鋳等が挙げられ、ベルト基材としては、芯金と同様の金属のほか、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂等が挙げられる。また、シリコーンゴム組成物の成形、硬化法も適宜選定し得、例えば注入成形、移送成形、射出成形、コーティング等の方法によって成形でき、加熱により硬化される。この場合、望ましいロール肉厚(シリコーンゴム弾性層の厚さ)は0.2〜50mm程度、望ましいベルト肉厚(シリコーンゴム弾性層の厚さ)は50μm〜5mm程度である。
本発明の定着ロール及び定着ベルトは、シリコーンゴム層の外周に、更にフッ素樹脂もしくはフッ素ゴム層を設けてもよい。この場合、フッ素樹脂もしくはフッ素ゴム層は、フッ素系樹脂コーティング材やフッ素系樹脂チューブなどにより形成され、上記シリコーンゴム層を被覆する。ここで、フッ素系樹脂コーティング材としては、例えばポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)のラテックスや、ダイエルラテックス(ダイキン工業社製、フッ素系ラテックス)等が挙げられ、またフッ素系樹脂チューブとしては、市販品を使用し得、例えばポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)、フッ化エチレン−ポリプロピレン共重合体樹脂(FEP)、ポリフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)、ポリフッ化ビニル樹脂などが挙げられるが、これらのうちで特にPFA、PTFEラテックスが好ましい。このフッ素樹脂もしくはフッ素ゴム層の厚みは、定着ロール、定着ベルトのいずれの場合も、通常1〜300μmが望ましく、より望ましくは3〜150μm程度である。
以下、実施例と比較例を示し(各主配合を表1に示す)、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、各例中の部はいずれも質量部である。
[実施例1,2]
両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(重合度500)60部、BET法による比表面積が110m2/gである疎水化処理されたヒュームドシリカ(日本アエロジル(株)製R−972)1部、平均粒子径0.10μmの酸化鉄(Fe23)2部、平均粒子径が10μmの球状アルミナ粉末280部をプラネタリーミキサーに入れ、室温(23℃)で2時間撹拌を行った。この混合物を3本ロールにかけて充填剤の分散を行った後、再びプラネタリーミキサーに戻し、両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖され、側鎖にビニル基を持つジメチルポリシロキサン(重合度300、ビニル価0.000075モル/g)40部、下記の化合物Aで示されるハイドロジェンメチルポリシロキサンを表1に示す量、下記の化合物Bで示される芳香環を有するハイドロジェンポリシロキサンを表1に示す量添加し、更にシランカップリング剤として3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製商品名:KBM403)0.5部、3−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製商品名:KBM903)0.2部及び反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05部、白金のビニルシロキサン錯体を白金原子として50ppm添加し、15分撹拌を続けて高熱伝導性シリコーンゴム組成物を調製した。
このシリコーンゴム組成物を120℃で10分間プレスキュアし、更に200℃で4時間オーブンキュアを行った後、JIS K6249に従い、硬さ、引張強さ、切断時伸び及び180℃/22時間後の圧縮永久歪を測定した。また、厚さ12mmのシートについて、熱伝導率を迅速熱伝導計(QTM−D3、京都電子工業社製、ホットワイヤー方式)で測定した。
Figure 2011107553
[比較例1]
比較のため、実施例1に添加した上記構造の化合物Bを添加していない液状付加硬化型シリコーンゴム組成物を同様に評価した。
[比較例2]
比較のため、実施例2に添加した上記構造の化合物Bを表1に示されるように多量添加した液状付加硬化型シリコーンゴム組成物を同様に評価した。
[実施例3,4]
両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(重合度500)60部、比表面積が110m2/gである疎水化処理されたヒュームドシリカ(日本アエロジル(株)製R−972)1部、平均粒子径0.10μmの酸化鉄(Fe23)2部、平均粒子径が5μmの粉砕形状の金属珪素粉末160部をプラネタリーミキサーに入れ、室温(23℃)で2時間撹拌を行った。この混合物を3本ロールにかけて充填剤の分散を行った後、再びプラネタリーミキサーに戻し、両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖され、側鎖にビニル基を持つジメチルポリシロキサン(重合度300、ビニル価0.000075モル/g)40部、上記化合物Aで示されるハイドロジェンメチルポリシロキサンを3.0部、下記の化合物Cで示される芳香環を有するハイドロジェンポリシロキサンを表1に示す量添加した以外は、実施例1と同様に液状付加硬化型シリコーンゴム組成物を作製し、同様に評価した。
Figure 2011107553
[比較例3]
比較のため、実施例4に添加した上記構造の化合物Cを添加していない液状付加硬化型シリコーンゴム組成物を同様に評価した。
[比較例4]
比較のため、実施例4に添加した上記構造の化合物Cを表1に示されるように多量添加した液状付加硬化型シリコーンゴム組成物を同様に評価した。
[実施例5]
両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(重合度500)60部、比表面積が110m2/gである疎水化処理されたヒュームドシリカ(日本アエロジル(株)製R−972)1部、平均粒子径0.10μmの酸化鉄(Fe23)2部、平均粒子径が5μmの粉砕形状の金属珪素粉末160部をプラネタリーミキサーに入れ、室温(23℃)で2時間撹拌を行った。この混合物を3本ロールにかけて充填剤の分散を行った後、再びプラネタリーミキサーに戻し、両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖され、側鎖にビニル基を持つジメチルポリシロキサン(重合度300、ビニル価0.000075モル/g)40部、上記化合物Cで示される芳香環を有するハイドロジェンポリシロキサンを4.0部とした以外は、実施例1と同様に液状付加硬化型シリコーンゴム組成物を作製し、同様に評価した。
[実施例6,7]
両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(重合度500)60部、比表面積が110m2/gである疎水化処理されたヒュームドシリカ(日本アエロジル(株)製R−972)1部、平均粒子径0.10μmの酸化鉄(Fe23)2部、予めメチルトリメトキシシラン処理を施した平均粒子径が5μmの粉砕形状の炭化珪素粉末220部をプラネタリーミキサーに入れ、室温(23℃)で2時間撹拌を行った。この混合物を3本ロールにかけて充填剤の分散を行った後、再びプラネタリーミキサーに戻し、両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖され、側鎖にビニル基を持つジメチルポリシロキサン(重合度300、ビニル価0.000075モル/g)40部、上記化合物Aで示されるハイドロジェンメチルポリシロキサンを表1に示す量、下記の化合物Dで示される芳香環を有するハイドロジェンポリシロキサンを表1に示す量添加し、更にシランカップリング剤として3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(KBM403、前出)を0.5部添加した以外は、実施例1と同様に液状付加硬化型シリコーンゴム組成物を作製し、同様に評価した。なお、上記のメチルトリメトキシシラン処理炭化珪素粉末は、下記の方法により作製した。
1.炭化珪素粉末100部に対してメチルトリメトキシシラン2.0部を室温(23℃)においてスプレーにて噴霧した。
2.上記粉末を撹拌機中で20分間撹拌した後、静置状態で200℃/1時間昇温熱処理した後、室温まで冷却して目的の粉末を得た。
Figure 2011107553
[比較例5]
比較のため、実施例6に添加した上記構造の化合物Dを添加していない液状付加硬化型シリコーンゴム組成物を同様に評価した。
[比較例6]
比較のため、実施例7に添加した上記構造の化合物Dを表1に示されるように多量添加した液状付加硬化型シリコーンゴム組成物を同様に評価した。
[比較例7]
両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(重合度500)60部、比表面積が110m2/gである疎水化処理されたヒュームドシリカ(日本アエロジル(株)製R−972)1部、平均粒子径0.10μmの酸化鉄(Fe23)2部、平均粒子径が5μmの粉砕形状の金属珪素粉末60部をプラネタリーミキサーに入れ、室温(23℃)で2時間撹拌を行った。この混合物を3本ロールにかけて充填剤の分散を行った後、再びプラネタリーミキサーに戻し、両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖され、側鎖にビニル基を持つジメチルポリシロキサン(重合度300、ビニル価0.000075モル/g)40部、上記化合物Aで示されるハイドロジェンメチルポリシロキサンを3.0部添加し、更に反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05部、白金のビニルシロキサン錯体を白金原子として50ppm添加し、15分撹拌を続けて高熱伝導性シリコーンゴム組成物を調製した。このシリコーンゴム組成物を実施例1と同様に硬化させ、同様に物性、熱伝導性を調査した。
ロール耐久性の評価(実施例1〜7、比較例1〜7)
直径12mm×長さ300mmのアルミニウムシャフトの表面に付加反応型液状シリコーンゴム用プライマーNo.101A/B(信越化学工業(株)製)を塗付し、乾燥後、焼き付け(150℃×15分)を行った。このアルミニウムシャフトを金型内に固定し、実施例、比較例のシリコーンゴム組成物を金型内に10kgf/cm2の圧力で充填し、150℃で30分加熱硬化し、更に200℃で4時間ポストキュアし、肉厚2mmで直径16mmのシリコーンゴムロールを得た。このロールを200℃雰囲気下において直径16mmのアルミニウムドラムにゴム肉厚1mm(50%圧縮)となるように圧縮して、1回転/秒の速度にて同方向に連れ周り回転させ、ロール破壊までの時間を調査した。
ベルト耐久性の評価(実施例3〜5、比較例3,4,7)
[実施例3]
ニッケル製のベルト基材(厚さ50μm、形状:内径φ25mm、幅235mm)の外周面に付加反応型液状シリコーンゴム用プライマーNo.101A/B(信越化学工業(株)製)を塗付し、乾燥後、焼き付け(150℃×15分)を行った。この上に実施例3のシリコーンゴム組成物をコーティングし(厚さ約300μm)、150℃×15分加熱し、更に200℃で2時間ポストキュアを行った。この硬化物表面にダイエルラテックスとシリコーンゴム用プライマーGLP−103SR(ダイキン工業社製)を均一に塗布し、80℃×10分加熱し、更にダイエルラテックスGLS−213を均一にスプレー塗布し、300℃で1時間加熱焼成し、フッ素樹脂層の厚さが5μmのフッ素樹脂コーティングシリコーンゴム製定着ベルトを作製した。この定着ベルトをモノクロページプリンタ沖データ製MICROLINE620CLのアルミニウムヒーターロール(直径φ19.6mm)とφ6mm金属棒とアルミニウムヒーターロール間で上記ベルトを張った状態とし、連れ周りのベルト定着機構とした。この複写機にてA4サイズの複写紙を60,000枚連続複写したが、紙しわや紙づまりなどなく、複写された画像はすべて鮮明であった。
[実施例4,5]
実施例3で、シリコーンゴム組成物(実施例3)に替えて実施例4又は5のシリコーンゴム組成物を使用した以外は同様に定着ベルトを作製し、電子複写機に装着してA4サイズの複写紙を連続通紙したところ、60,000枚連続複写したが、紙しわや紙づまりなどなく、複写された画像はすべて鮮明であった。
[比較例3]
実施例3で、シリコーンゴム組成物(実施例3)に替えて比較例3のシリコーンゴム組成物を使用した以外は同様に定着ベルトを作製し、電子複写機に装着してA4サイズの複写紙を連続通紙したところ、1,000枚目から画像が不鮮明になり、1,200枚から紙しわが発生し、実験を停止した。定着ベルトを確認したところ、ゴム層破壊による「ベルトふくれ」が発生していた。
[比較例4]
実施例3で、シリコーンゴム組成物(実施例3)に替えて比較例4のシリコーンゴム組成物を使用した以外は同様に定着ベルトを作製し、電子複写機に装着してA4サイズの複写紙を連続通紙したところ、2,200枚目から画像が不鮮明になり、2,500枚から紙しわが発生し、実験を停止した。定着ベルトを確認したところ、ゴム層破壊による「ベルトふくれ」が発生していた。
[比較例7]
実施例3で、シリコーンゴム組成物(実施例3)に替えて比較例7のシリコーンゴム組成物を使用した以外は同様に定着ベルトを作製し、電子複写機に装着してA4サイズの複写紙を連続通紙したところ、印刷初期より「印字かすれ」が発生した。印刷面を調査したところ、ゴム熱伝導性不足によるトナー溶融温度不足により定着不足が発生し、トナーがはがれていることが判明したため実験を中止した。
Figure 2011107553
Figure 2011107553
以上の結果より、本発明のシリコーンゴム組成物(実施例)は、熱伝導性及び耐熱性に優れ、また圧縮永久歪が低く、定着ロールや定着ベルト用の高熱伝導性シリコーンゴムとして優れた特徴をもつことがわかる。

Claims (6)

  1. (A)下記平均組成式(1)
    1 aSiO(4-a)/2 (1)
    (但し、式中R1は同一又は異種の非置換もしくはハロゲン置換の一価炭化水素基であり、aは1.8≦a≦2.205の正数である。)
    で示され、一分子中に脂肪族不飽和基を少なくとも2個有する25℃における粘度が100〜10,000,000mPa・sであるジオルガノポリシロキサン:100質量部、
    (B)下記平均組成式(2)
    2 bcSiO(4-b-c)/2 (2)
    (但し、式中R2は同一又は異種の非置換もしくはハロゲン置換の一価脂肪族飽和炭化水素基であり、b、cはそれぞれ0.8≦b≦2.2、0.002≦c≦1.0、0.802≦b+c≦3.0を満たす正数である。)
    で示され、一分子中に少なくとも3個の珪素原子に結合した水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:0〜20質量部、
    (C)下記(a)及び(b)から選択される化合物:0.01〜5質量部、
    (a)下記平均組成式(3)
    d3 efSiZ(4-d-e-f)/2 (3)
    (但し、式中Qは芳香環を1個以上有する一価の有機基、R3は非置換又はハロゲン置換の一価炭化水素基であり、Zは酸素原子又は二価炭化水素基から選ばれる基であり、少なくとも一つが酸素原子である。d、e、fはそれぞれ0<d≦2、0≦e≦2、0<f≦1、0.8≦d+e+f≦3.0を満たす0又は正数である。)
    で示され、一分子中に少なくとも2個の珪素原子に結合した水素原子を有し、かつ珪素原子に結合した一価有機基のうち芳香環を有する一価有機基の含有量が12モル%以上であり、一分子中に少なくとも1個の下記式で示される基から選ばれる一価の基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン
    Figure 2011107553

    (b)一分子中に少なくとも1個の珪素原子に結合した水素原子を有し、かつ下記一般式(4)又は(5)で示される一価又は二価の芳香環含有有機基を有する有機化合物
    Figure 2011107553

    [但し、式中R4〜R12はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、非置換もしくはハロゲン置換の一価炭化水素基、又はアルコキシ基であり、Xは下記の基から選ばれる基である。
    Figure 2011107553

    (R13、R14はそれぞれ非置換又はハロゲン置換の一価炭化水素基である。)]
    (D)平均粒子径が0.5〜50μmの熱伝導性粉末:80〜2,000質量部、及び
    (E)白金又は白金系化合物:触媒量
    を配合してなることを特徴とする事務機用定着ロール又はベルト用高熱伝導性シリコーンゴム組成物。
  2. 熱伝導性粉末が、アルミナ、金属珪素及び炭化珪素から選択される少なくとも一種であり、付加硬化型シリコーンゴム組成物が、熱伝導率0.5W/m・k以上の硬化物を与えるものである請求項1記載のシリコーンゴム組成物。
  3. 芯金の外周面にシリコーンゴム層が形成されてなる定着ロールにおいて、シリコーンゴム層が請求項1又は2記載のシリコーンゴム組成物の硬化物であることを特徴とする定着ロール。
  4. 芯金の外周面にシリコーンゴム層を介してフッ素系樹脂層が形成されてなる定着ロールにおいて、シリコーンゴム層が請求項1又は2記載のシリコーンゴム組成物の硬化物であることを特徴とするフッ素系樹脂被覆定着ロール。
  5. 耐熱性樹脂又は金属からなる基板の表裏面上にシリコーンゴム層が形成されてなる定着ベルトにおいて、シリコーンゴム層が請求項1又は2記載のシリコーンゴム組成物の硬化物であることを特徴とする定着ベルト。
  6. 耐熱性樹脂又は金属からなる基板の表裏面上にシリコーンゴム層を介してフッ素系樹脂層が形成されてなる定着ベルトにおいて、シリコーンゴム層が請求項1又は2記載のシリコーンゴム組成物の硬化物であることを特徴とするフッ素系樹脂被覆定着ベルト。
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