JP2011106643A - 直動案内装置用仮軸 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この直動案内装置100用の仮軸20は、仮軸本体22と、この仮軸本体22の上面を覆うようにしてその側面に係止される仮軸カバー24とを備えている。そして、この仮軸カバー24は、レールカバー7の側端部7tに隙間無く突き合わされる突合せ端面24tを有するとともに、仮軸本体22の上面22jを軸方向Sに沿ってスライド移動可能になっている。
【選択図】図1
Description
そこで、本発明は、上述のような問題点に着目してなされたものであって、レールカバー仕様の直動案内装置において、スライダを装着する際に、インナシールの損傷やレールカバーの浮き上がりを防止するとともに、仮軸の材料選択も容易な直動案内装置用仮軸を提供することを目的としている。
そして、仮軸カバーは、レールカバーの側端部に隙間無く突き合わされる突合せ端面を有するので、仮に案内レール側のレールカバーに長手方向での取付け誤差があった場合でも、レールカバーと仮軸カバーとを段差無く簡単に突き合わせることができる。また、同時に案内レールと仮軸本体との間に隙間が生じることもない。
そして、この仮軸は、仮軸本体と、この仮軸本体とは別個の部材である仮軸カバーとから構成されているので、従来同様の樹脂製の仮軸を仮軸本体として用いることができ、また、別個の部材である仮軸カバーを、例えば金属製の薄板等によって容易に作成することができるため、仮軸の材料選択も容易である。
まず、レールカバー仕様の直動案内装置100についてその構成の概要を説明する。
図1に示すように、この直動案内装置100は、案内レール2と、この案内レール2にスライド移動可能に跨設されるスライダ3とを備えている。
案内レール2には、その軸方向に延びる2条の転動体転動溝2aが左右両側面にそれぞれ形成されている。ここで、この案内レール2には、その長手方向に沿って複数の取付け穴2hが形成されているが、この取付け穴2hの上部を塞ぐように、金属製の防塵用レールカバー7が案内レール2の上面を覆うように取り付けられている。
このエンドシール6は、不図示のリップ部以外はエンドキャップ5の外形形状と略相似形状且つ同一の寸法をなし、そのリップ部によって塵埃などの異物が案内レール2とエンドキャップ5との間からスライダ3の内部に侵入するのを防止している。また、これと同様にして、スライダ3の左右の袖部4sの内側には、案内レール2の長手方向に沿ってアンダーシール(不図示)が取り付けられている。
また、一対のエンドキャップ5は、U字状の方向転換路(不図示)をそれぞれ有し、この方向転換路の両端部が、上記転動体戻り路8及び負荷転動路9に対して連通している。そして、これら転動体戻り路8、負荷転動路9及び方向転換路によって、略楕円環状の無限循環路10が形成され、この無限循環路10内に、ころ(ローラ)12が複数の転動体として装填されている。なお、隣り合うころ12間には、セパレータが介装されている。
図1ないし図2に示すように、この仮軸20は、仮軸本体22と、この仮軸本体22の上面22jに装着された金属製の薄板からなる仮軸カバー24とを備えている。仮軸本体22は、案内レール2を模して樹脂材料から成型されており、案内レール2と実質同一形状の横断面を有している。
上述したスライダ3を案内レール2に装着する際には、仮軸20上のスライダ3を案内レール2上に乗り移らせるために、まず、図3に示すように、案内レール2の長手方向の対向面2nに仮軸20端部の対向面22nを対向させた状態で、案内レール2の長手方向に仮軸20を離間配置する。
上述したように、この仮軸20は、仮軸本体22と、これに装着された仮軸カバー24とから構成され、仮軸カバー24が、案内レール2の軸方向S、つまり長手方向に沿ってスライド移動可能なので、仮軸20を案内レール2の端面2nに突き合わせた状態とし、さらに、仮軸カバー24のみを案内レール2側にスライド移動させて長手方向での位置を自在に調整することができる。
したがって、この仮軸20によれば、スライダ3を装着する際にレールカバー7の浮き上がりを確実に防止することができる。これにより、円滑にスライダ3を案内レール2に嵌め込むことができ、スライダ3のインナシール6およびサイドシールが、レールカバー7および案内レール2の端面と干渉することが確実に防止される。
さらに、仮軸カバー24には、レールカバー7に対向する側とは反対側の端面に、面取り24mを設けており、この面取り24mが、仮軸20にスライダ3を嵌め込むときに、当該スライダ3内のインナシールとサイドシールが仮軸本体22の断面形状の外側に向けて広げられるような斜面によって形成されているので、この仮軸カバー24を組み込んだ仮軸20にスライダ3を嵌め込む際に、スライダ3内のインナシールとサイドシールが、この面取り24mによる斜面に沿って緩やかに仮軸本体22の断面形状の外側に向けて広げられつつ仮軸に嵌め込まれる。そのため、仮軸20にスライダ3を嵌め込む際の、仮軸20の端面との干渉時に大きな力を受けることが防止される。したがって、スライダ3のインナシールとサイドシールの損傷をより確実に防止することができる。
例えば、上記実施形態では、案内レール2左右に各2条の無限循環路10を有する例で説明したが、これに限定されず、例えば左右各3条以上や、左右に各1条の無限循環路を有する構成であってもよい。また、転動体についても、ころ(ローラ)を例に説明したが、転動体が球(ボール)であってもよい。
3 スライダ
4 スライダ本体
5 エンドキャップ
6 エンドシール
7 レールカバー
20 仮軸
22 仮軸本体
24 仮軸カバー
100 直動案内装置
Claims (2)
- 案内レールと、該案内レールにスライド移動可能に跨設されるスライダと、前記案内レールの上面を覆うレールカバーとを有する直動案内装置に用いられ、前記スライダを前記案内レール上に乗り移らせる際に前記スライダを仮保持する仮軸であって、
前記案内レールと実質同一形状を有する仮軸本体と、該仮軸本体の上面を覆うようにしてその側面に係止される仮軸カバーとを備え、
前記仮軸カバーは、前記レールカバーの側端部に隙間無く突き合わされる突合せ端面を有するとともに、前記仮軸本体の上面を軸方向に沿ってスライド移動可能になっていることを特徴とする直動案内装置用仮軸。 - 前記仮軸カバーまたは前記仮軸本体は、自身の前記レールカバーに対向する側とは反対側の端面に、前記仮軸に前記スライダを嵌め込むときに、当該スライダ内のインナシールとサイドシールが前記仮軸本体の断面形状の外側に向けて広げられるような斜面が形成された面取りを有することを特徴とする請求項1に記載の直動案内装置用仮軸。
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2009
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