JP2011106572A - 分岐管接続装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】弁構造をコンパクトに構成できる分岐管接続装置を提供すること。
【解決手段】流体管Kを取り囲んで装着され、流体管Kの周方向で複数に分割された分岐ケース1と、分岐ケース1の分割面に端部を挟み込んで接続される短管2と、分岐ケース1と短管2との内部連通を遮断する閉位置と、分岐ケース1と短管2との内部連通を許容する開位置との間で変位する仕切弁体3と、を備える。仕切弁体3は、分岐ケース1に貫通形成された弁体挿通口16を通じて、分岐ケース1の内外を往来可能に構成され、閉位置にある仕切弁体3が、分割面に挟み込まれた短管2の端部を閉塞する。
【選択図】図4

Description

本発明は、流体管に分岐管を接続可能にする分岐管接続装置に関する。
近年、水道管などの既設流体管の途中に分岐管を設ける分岐管接続工事では、管路を上流側で止水することなく不断水の状態を維持したまま、流体管の周壁を穿孔し、分岐管を接続する工法が採用されている。かかる工法では、下記特許文献1に記載されているように、流体管を取り囲んで水密に装着される分岐ケースと、仕切弁体を内蔵した仕切弁が使用される。分岐ケースは、流体管の周方向で複数に分割され、その分岐ケースに仕切弁を介在させて分岐管が接続される。
図15,16は、従来の分岐管接続装置を示す正面図である。この装置は、左右二つ割りの分岐ケース51と、分岐ケース51にフランジ接続された仕切弁52とを備える。施工の際には、まず、図15に示すように、分岐ケース51を流体管Kに外嵌し、分割面をフランジ接続して水密に装着する。続いて、分岐ケース51のフランジ51aに仕切弁52のフランジ52aを接続し、仕切弁52のフランジ52bに穿孔装置53のフランジ53aを接続する。これらのフランジは、ボルトやナットからなる締結具により締め付けられる。
次に、仕切弁52が内蔵する仕切弁体を上方に退避させ、仕切弁52の内部を連通状態に開放する。そして、穿孔装置53に内蔵してある円筒形のカッターを回転し、そのカッターを送りハンドル54によって前進させて、流体管Kの周壁を穿孔する。穿孔が完了したら、カッターの回転を停止し、送りハンドル54を逆回転させてカッターを後退させる。このとき、切り取られた流体管Kの周壁の欠片は、カッターの中心位置から突出したドリルにより引っ掛けられて回収される。
カッターを十分に後退させたら、上方に退避させていた仕切弁体を下降させ、仕切弁52の内部連通を遮断する。その後、図16に示すように、仕切弁52のフランジ52bに、穿孔装置53に代えて分岐管55を接続する。この例では、仕切弁52のフランジ52bに接続アダプタ56のフランジ56aを接続し、その接続アダプタ56の受口に分岐管55の端部を挿し込んで接続している。このような分岐管接続工法によれば、断水することなく分岐管を接続できるため、利便性に優れる。
一方、本出願人による下記特許文献2に記載の分岐管接続装置では、図17に示すように、分岐ケース61が上下二つ割りに構成され、その分割面に仕切弁62の端部を挟み込んで接続している。かかる構成では、図16の装置とは異なり、フランジ接続された分岐ケース61の分割面や、分岐ケース61と仕切弁62との接続箇所が、分岐管の軸方向に対して直角方向に位置しない。そのため、地盤変動や経年変化などによる大負荷が発生した場合に、締結具のボルトが伸長する方向に負荷が作用しにくく、分岐ケース61の分割面の開口を抑えて、流体管K内の流体の漏出を効果的に防止できる。
ところで、上述した分岐管接続装置は、何れも分岐ケースに別体の仕切弁を接続する構造であり、その仕切弁の長さ(図17の長さL)に対応したスペースを確保しなければならない。このため、穿孔時のカッターのストロークが長くなり、穿孔装置の大型化を招来して、場合によっては穿孔装置を特別にあつらえる必要があった。また、このような仕切弁は、大型で重量物であることから取り扱いが難しく、作業効率の低下やコストアップの要因にもなっており、本発明者は、弁構造をコンパクトに構成することで、これらの不具合を解消することを考えた。
特許文献2は、図18に示すように、分岐ケース61に形成した凹部65に、仕切弁62の外周面に設けた突起66を嵌め込み、拡径状に傾斜して外側に開いた凹部65の傾斜面65aで突起66の傾斜面66aを押圧して、分岐ケース61から仕切弁62を遠ざけつつ固定する手法を開示しているが、これを実行するうえでも、仕切弁62の重さが難点となりやすい。かかる観点からも、弁構造をコンパクトに構成することが望ましい。
特開2002−154004号公報 特開2007−309474号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、弁構造をコンパクトに構成できる分岐管接続装置を提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。即ち、本発明に係る分岐管接続装置は、流体管を取り囲んで装着され、前記流体管の周方向で複数に分割された分岐ケースと、前記分岐ケースの分割面に端部を挟み込んで接続される接続管と、前記分岐ケースと前記接続管との内部連通を遮断する閉位置と、前記分岐ケースと前記接続管との内部連通を許容する開位置との間で変位する仕切弁体と、を備え、前記仕切弁体は、前記分岐ケースに貫通形成された弁体挿通口を通じて、前記分岐ケースの内外を往来可能に構成され、閉位置にある前記仕切弁体が、前記分割面に挟み込まれた前記接続管の端部を閉塞するものである。
この分岐管接続装置では、分岐ケースの分割面に、仕切弁ではなく接続管が端部を挟み込んで接続される。分岐ケースと接続管との内部連通は、弁体挿通口を通じて分岐ケースの内外を往来する仕切弁体の変位によって切り換えられ、閉位置にある仕切弁体は、分割面に挟み込まれた接続管の端部を閉塞する。このように、本発明の分岐管接続装置では、分岐ケースと接続管との接続箇所に弁構造を設けており、図16や図17で示したような仕切弁は不要であることから、弁構造をコンパクトに構成することができる。
本発明の分岐管接続装置では、閉位置にある前記仕切弁体と前記接続管との間を、前記接続管の軸方向に圧縮されるシール材により密封するものが好ましい。かかる構成によれば、図16や図17で示したようなソフトシール仕切弁とは異なり、閉位置にある仕切弁体を弁箱(分岐ケース又は接続管)の内面に強く押し当てなくても密封状態が得られる。そのため、分岐ケースと接続管との内部連通を遮断するときのトルクを軽減して、コンパクトな弁構造の実効性を高めることができる。
本発明の分岐管接続装置では、閉位置に変位する前記仕切弁体が、前記接続管の端部の周壁に貫通形成された挿入口に進入し、前記接続管の内部を閉塞するものが好ましい。接続管の内部に仕切弁体を挿入することで、流体が流れる方向に関係なく、分岐ケースと接続管との内部連通を適切に遮断することができる。
本発明の分岐管接続装置では、前記仕切弁体が、側方に延出したアームを有し、そのアームに連結された弁棒を介して前記仕切弁体の変位を操作できるものが好ましい。かかる構成によれば、弁棒の高さを抑えて、弁構造を一層コンパクトに構成することができる。その結果、更なる軽量化を達成できるとともに、流体管が浅層埋設される場合であっても土被り量を確保しやすくなる。
本発明の分岐管接続装置では、前記仕切弁体の変位方向に沿って前記接続管の軸方向に傾斜したガイド面が、前記接続管と前記仕切弁体との接触部位に形成されているものが好ましい。かかる構成によれば、仕切弁体を閉位置に変位させる際に、ガイド面により仕切弁体を案内して適切に位置決めできるとともに、接続管の閉塞完了を感知することができる。
本発明の第1実施形態に係る分岐管接続装置を示す斜視図 図1のA−A矢視断面図 仕切弁体と弁蓋を取り外した状態における分岐ケースと短管の平面図 閉位置にある仕切弁体を示す要部断面図 短管の斜視図 短管と仕切弁体の位置関係を説明する図 仕切弁体の(a)平面図、(b)正面図、及び、(c)B−B矢視断面図 分岐ケースの装着途中の状態を示す断面図 短管に穿孔装置を接続した状態を示す図 短管に分岐管を接続した状態を示す図 本発明の第2実施形態に係る分岐管接続装置を示す斜視図 仕切弁体と弁棒の位置関係を比較するための図 本発明の第3実施形態における短管と仕切弁体を示す断面図 図13に示した短管の斜視図 従来の分岐管接続装置を示す正面図 従来の分岐管接続装置を示す正面図 従来の分岐管接続装置を示す断面図 上記特許文献2記載の分岐管接続装置の一例における要部斜視図、(b)その要部を右方向から見た図、及び、(c)その要部の縦断面図
以下、本発明に係る分岐管接続装置の実施形態について、既設の水道管(流体管の一例)に分岐管を接続する場合を例に挙げ、図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1,2に示した分岐管接続装置は、既設管である水道管Kを取り囲んで装着され、その水道管Kの周方向で複数に分割された分岐ケース1と、分岐ケース1の分割面10に端部を挟み込んで接続される短管2(接続管に相当)と、分岐ケース1と短管2との内部連通を切り換える仕切弁体3とを備える。更に、この分岐管接続装置は、仕切弁体3の変位を操作可能に構成された弁棒4と、開位置にある仕切弁体3を収容する弁蓋5を有している。
分岐ケース1は、水道管Kに水密に装着可能な分割体1A,1Bにより構成され、図2にて上下2つ割となる割T字管形状をしている。分岐ケース1の分割面10では、分割体1A,1Bのフランジ同士が、ボルトとナットで構成した締結具11により締結される。この締結具11の締め付けにより、パッキン12,13を介して分割面10が水密に閉じられ、分岐ケース1に短管2が接続される。分岐ケース1の外周面には、接合時のフランジの撓みを抑制するために、締結具11のボルトの軸線に沿ってリブ14を設けている。
この分岐管接続装置では、分岐ケース1の分割面10が略水平方向に位置するため、地盤変動や経年変化などによる大負荷が発生しても、締結具11のボルトが伸長する方向に負荷が作用しにくく、分割面10の不意の開口を抑えて漏水を効果的に防止できる。分岐ケース1の短管2側の端面には、拡径状の凹部を内側に有する延出部15が形成されており、後述するように分岐ケース1に短管2を固定するのに使用される。
図3に示すように、分岐ケース1に貫通形成された弁体挿通口16は、分岐ケース1の短管2側の端面の近傍に形成され、仕切弁体3に対応した形状を有している。仕切弁体3は、この弁体挿通口16を通じて昇降し、分岐ケース1の内外を往来できる。図2では、仕切弁体3が上昇して開位置にある状態を示しており、この仕切弁体3が下降すると、図4に示した閉位置に移行して、短管2の端部を閉塞する。このように、仕切弁体3は、分岐ケース1と短管2との内部連通を遮断する閉位置と、分岐ケース1と短管2との内部連通を許容する開位置との間で変位する。
この分岐管接続装置では、分岐ケース1と短管2との接続箇所に弁構造を設けているため、従来で使用されていた規格品の仕切弁(図16,17参照)は不要であり、弁構造をコンパクトに構成することができ、コストダウンにも寄与しうる。また、短管2は、規格品の仕切弁に比べて短小であるため、水道管Kを穿孔する際のカッターのストロークが短くて済み、小型の穿孔装置の使用が可能となる。更に、短管2は小型で軽量であるために取り扱いが容易であり、作業効率の向上を図ることができる。
本実施形態では、図5に示すように、短管2が、分割面10に挟み込まれる側とは反対側の端部にフランジ21を有しており、このフランジ21に穿孔装置や分岐管を直接的又は間接的に接続できる。この短管2の端部は、フランジ形状に制約されず、例えば分岐管の挿口端部を挿入可能な受口形状にすることも可能であり、更にはフランジ付き受口など他の形状であっても構わない。
短管2の分割面10に挟み込まれる側の端部では、上部の周壁に挿入口22が貫通形成されている。この挿入口22は、周方向に沿って溝状に切欠され、仕切弁体3の上方からの進入を許容する形状を有する。分岐ケース1に短管2を接続した状態では、弁体挿通口16の内側に挿入口22が配置され、弁体挿通口16を経由して閉位置に変位する仕切弁体3が、挿入口22に進入して短管2の内部を閉塞する。図6は、図2の右方向から短管2と仕切弁体3を見た図であり、短管2については挿入口22で切断した断面を描いている。短管2の下部の周壁には、挿入口22に対向して切粉排出口23が貫通形成されている。
本実施形態では、短管2の外周面に突起25を形成しており、これを分岐ケース1に形成した延出部15の凹部に嵌め込むことで、短管2が周方向に位置決めされる。また、締結具11を締め付けて分割体同士の間隔を狭めると、図18で説明したように、延出部15の凹部が突起25を押圧し、短管2が分岐ケース1から遠ざけられる。その動作に伴って、張出部26が分岐ケース1の内面に係合し、短管2が軸方向に位置決めされる。短管2は、規格品の仕切弁に比べて格段に軽量であり、かかる作業を比較的容易に行える。
仕切弁体3は、図7に示すように、円板状のボディ31と、ボディ31から上方に突出したヘッド32と、ボディ31から側方に延出した一対のアーム33とを有し、例えば鋼板などの芯金部品の全面にゴムライニングを施すことにより作製できる。ボディ31の両面には、環状のシールゴム34(シール材に相当)が形成されている。本実施形態では、シールゴム34がライニングゴムと一体的に設けられ、該ライニングゴムの局所的な隆起部分をシールゴム34にしている。
シールゴム34は、ボディ31の両面に対向して配置される環状のシール面27(図6参照)に密着し、図4に示すように閉位置にある仕切弁体3と短管2との間を密封する。短管2の軸方向に沿った流水の圧力がボディ31に作用すると、シールゴム34が短管2の軸方向に圧縮され、止水性が高められる。本実施形態では、短管2の内部に仕切弁体3を挿入しているため、水の流れる向きに関係なく、シール機能を確実に発揮できる。かかるシールゴムは、短管2に装着しても構わない。
この装置では、仕切弁体3を閉位置に変位させさえすれば、仕切弁体3と短管2との間の隙間を密封して、分岐ケース1と短管2との内部連通を確実に遮断できる。したがって、仕切弁体3を短管2の内面に強く押し当ててシール材を圧縮する構造ではなく、それ故に閉塞時のトルクを軽減できる。これに対して、上述した規格品のソフトシール仕切弁では、仕切弁体を弁箱に強く押し当ててシール材を圧縮するため、トルクが高くなる傾向にある。但し、本発明は、そのようなシール構造の採用を除外するものではない。
仕切弁体3のヘッド32には弁棒4が連結され、本実施形態では仕切弁体3の中心位置に弁棒4を配置している。ヘッド32に形成された空間部36には、弁棒4に螺合されたネジこま37が遊びをもった状態で嵌め込まれ、これによって弁棒4に対して仕切弁体3が短管2の軸方向に移動できる遊びが設けられる。その結果、水の流れる向きに応じた仕切弁体3のスライドが可能になり、シールゴム34を効率的に圧縮して止水性を高めることができる。
短管2との接触部位となるヘッド32の下部には、仕切弁体3の変位方向に沿って短管2の軸方向に傾斜したガイド面35が形成されている。一方、短管2には、仕切弁体3との接触部位に、ガイド面35と合致した傾斜を持つガイド面24が形成されている。仕切弁体3を閉位置に変位する際には、これらのガイド面24,35の接触により仕切弁体3を案内して適切に位置決めできるとともに、短管2の閉塞完了を感知できる。一対のアーム33は、仕切弁体3の回転防止用のガイドとして機能する。
弁棒4は、仕切弁体3の変位方向に沿って延在した雄ねじ部材であり、頂部41を外部に突出させて弁蓋5に固定されている。弁棒4の頂部41には、ハンドルなどの治具(図示略)が取り付けられ、その治具を介して弁棒4を回転させると、ネジこま37の上下動に連動して仕切弁体3が昇降する。即ち、この弁棒4を介して、仕切弁体3の変位を操作することができる。弁蓋5は、弁棒4を内蔵し、弁体挿通口16を覆うようにして分岐ケース1に立設されている。
この分岐管接続装置を用いて既設の水道管Kに分岐管を接続する方法について、一例を挙げて説明する。まず、図8に示すように、水道管Kの傍らに短管2を仮置きし、分岐ケース1を水道管Kに外嵌して装着する。分岐ケース1の分割面10には短管2の端部を挟み込み、締結具11を締め付けて水密に接続する。このとき、少しだけ下降させた仕切弁体3の先端部を短管2の挿入口22に挿入し、その状態で分岐ケース1を接合することで、短管2の芯出しが簡便に行われる。
次に、図1,2に示した状態から、図9に示すように短管2に穿孔装置45を接続し、カッター46で水道管Kの周壁を穿孔する。規格品の仕切弁を使用した場合に比べて、カッター46のストロークは短くて済むため、小型の穿孔装置45を利用可能である。穿孔が完了したら、カッター46の回転を停止し、カッター46を十分に後退させた後に、図4に示すように仕切弁体3を閉位置に変位させる。仕切弁体3は、ガイド面35が短管2のガイド面24に当接するまで下降させればよい。
分岐ケース1の分割体1Bには、図3に示すようにボール弁17を有する排出ホース18が接続されており、穿孔時に発生した切粉は、分岐ケース1内に流入した水と共に外部に排出できる。このとき、短管2の内面に落ちている切粉は、切粉排出口23を通じて分岐ケース1の下部に流れ込み、排出ホース18を通じて排出される。
続いて、図10に示すように、短管2から穿孔装置45を取り外し、代わりに分岐管47を接続する。その後、仕切弁体3を開位置に変位させれば、水道管Kから分岐管47への分水が行われる。
[第2実施形態]
第2実施形態は、以下に説明する構成の他は、第1実施形態と同様の構成・作用であるので、共通点を省略して主に相違点について説明する。第1実施形態で説明した部材と同一の部材には、同一の符号を付しており、重複した説明は省略している。
図11,12に示すように、本実施形態では、仕切弁体7がボディ71から側方に延出した一対のアーム73a,73bを有し、そのうちの一方のアーム73bに弁棒4を連結している。弁棒4は、アーム73bに嵌め込んだネジこま、或いはアーム73b自体に螺合されており、この弁棒4を介して仕切弁体7の変位を操作できるようになっている。もう一方のアーム73aは、仕切弁体7の回転防止用のガイドとして機能する。分岐ケース1には、この仕切弁体7に対応した形状の弁体挿通口が貫通形成されている。
前述の第1実施形態で示した仕切弁体3では、弁棒4をヘッド32に取り付けていたのに対し、本実施形態の仕切弁体7では、弁棒4をアーム73bに取り付けているため、弁棒4の高さが抑えられ、弁構造を一層コンパクトに構成できている。弁棒4の突出高さH2は突出高さH1よりも低く、弁蓋6は弁蓋5よりも分岐ケース1からの立ち上がりが小さい。図12(b)に示すように、弁棒4は仕切弁体7の中心位置からずらして配置され、弁棒4の延長方向に短管2が干渉しない。
[第3実施形態]
第3実施形態は、以下に説明する構成の他は、第1実施形態と同様の構成・作用であるので、共通点を省略して主に相違点について説明する。第1実施形態で説明した部材と同一の部材には、同一の符号を付しており、重複した説明は省略している。
前述した第1実施形態では、閉位置に変位する仕切弁体3を、短管2の内部に挿入する例を示したが、本実施形態では、図13に示すように、短管8の端面に仕切弁体9を密着させて、短管8の端部を閉塞する。短管8には、挿入口が貫通形成されていないため、短管2よりも簡単に製作できる。仕切弁体9には、短管8の端面に対向する位置に環状のシールゴム94(シール材に相当)が形成され、これが水道管Kからの水圧により短管2の軸方向に圧縮されることで、閉位置にある仕切弁体9と短管8との間を密封できる。
図14に示すように、短管8の端面には一対の弁体保持突起88が設けられ、その突起88に、仕切弁体9の変位方向に沿って短管8の軸方向に傾斜したガイド面84が形成されている。また、仕切弁体9では、水道管側の面が局所的に隆起し、ガイド面84と合致した傾斜を持つガイド面95が形成されている。仕切弁体9を閉位置に変位する際には、ガイド面84,95の接触により仕切弁体9が適切に位置決めされ、くさび作用によって仕切弁体9が短管8の端面に密着するとともに、短管8の閉塞完了を感知できる。
〔別実施の形態〕
(1)本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。したがって、例えば分岐ケースを3つ割に構成してもよく、その場合には、接続管の端部を挟み込む分割面を略水平方向に配置し、その接続管とは反対側に、残り2つの分割面を上下に離して配置することが好適である。
(2)前述の実施形態では、接続管である短管2を分岐ケース1に接続する際に、延出部15の凹部に突起25を嵌め込んで固定する例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、分岐ケースの延出部に先細りの周壁面を持つ突起を形成し、その突起を接続管の外周面の凹部に嵌め込んでもよい。この場合、突起の周壁面と凹部の壁面との面接触を利用して、分岐ケースの分割面をガイドしながら円滑に閉じることができる。この突起の形状としては円錐状や半球状、凹部の形状としては円錐状やV溝状が例示される。
(3)本発明において、分岐ケースを装着する流体管は、水道管に限定されるものではなく、各種の液体や気体が流れる流体管であってよい。
1 分岐ケース
2,8 短管(接続管)
3,7,9 仕切弁体
4 弁棒
5,6 弁蓋
10 分割面
16 弁体挿通口
22 挿入口
24,35,84,95 ガイド面
33,73a,73b アーム
34,94 シールゴム(シール材に相当)
45 穿孔装置
47 分岐管
K 水道管(流体管)

Claims (5)

  1. 流体管を取り囲んで装着され、前記流体管の周方向で複数に分割された分岐ケースと、
    前記分岐ケースの分割面に端部を挟み込んで接続される接続管と、
    前記分岐ケースと前記接続管との内部連通を遮断する閉位置と、前記分岐ケースと前記接続管との内部連通を許容する開位置との間で変位する仕切弁体と、を備え、
    前記仕切弁体は、前記分岐ケースに貫通形成された弁体挿通口を通じて、前記分岐ケースの内外を往来可能に構成され、閉位置にある前記仕切弁体が、前記分割面に挟み込まれた前記接続管の端部を閉塞する分岐管接続装置。
  2. 閉位置にある前記仕切弁体と前記接続管との間を、前記接続管の軸方向に圧縮されるシール材により密封する請求項1に記載の分岐管接続装置。
  3. 閉位置に変位する前記仕切弁体が、前記接続管の端部の周壁に貫通形成された挿入口に進入し、前記接続管の内部を閉塞する請求項1又は2に記載の分岐管接続装置。
  4. 前記仕切弁体が、側方に延出したアームを有し、そのアームに連結された弁棒を介して前記仕切弁体の変位を操作できる請求項1〜3いずれか1項に記載の分岐管接続装置。
  5. 前記仕切弁体の変位方向に沿って前記接続管の軸方向に傾斜したガイド面が、前記接続管と前記仕切弁体との接触部位に形成されている請求項1〜4いずれか1項に記載の分岐管接続装置。
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