JP4325768B2 - 作業管部の蓋体の取付装置および取り付け方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば水道管やガス管等の流体管の流れを止めずに、その任意の個所に遮断弁や切換弁装置、あるいは伸縮可撓性継手を設置する不断水工事において使用されるケース体における開口部を密閉する蓋体の取付装置および取り付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の不断水工事に用いられる従来の工法のひとつとして、地中に埋設された流体管に、不断水の状態で流体管を切断し、伸縮可撓性継手を取り付ける方法として特公昭60−35594号公報に開示されているものがある。
この従来の伸縮可撓性継手の取り付け方法は、上部に開口し、既設の流体管の外径よりも大きい内径に形成された作業管部と、作業管部の上辺部周囲に作業管部内に進退自在に配置された複数の係止ボルトと、端部に受口部が形成され、作業管部側に向かって拡径した側筒と、作業管部の開口部を塞ぐ蓋体とからなる伸縮可撓継手(ケース体)を、流体管を不断水状態で切断して取り付けるものである。
取り付けは下記の工程で行われる。
(a)流体管に伸縮可撓継手を水密に取り付ける工程。
(b)上部開口部に作業用仕切弁および内部にカッターを有する切断機を水密に取り付ける工程。
(c)作業用仕切弁を開け、切断機のカッターで流体管を切断したのち、カッターを引き上げ、切片を回収し、作業用仕切弁を閉じる工程。
(d)作業用仕切弁より切断機を取り外し、作業管部の内周壁に密着する蓋体の挿入機を水密に取り付ける工程。
(e)作業用仕切弁を開け、蓋体を開口部に挿入し、係止ボルトの螺合で固定して設置する工程。
(f)蓋体を残したまま、挿入機を作業用仕切弁より取り外し、作業用仕切弁を開口部より取り外す工程。
(g)外蓋を蓋体に係合させて作業管部の上端に固定する工程。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように不断水工事において使用されるケース体では、作業管部の開口部を閉塞するのに、開口部の上辺周囲に複数の係止ボルトを進退自在に設け、開口部内周面に密着する蓋体を、開口部内周に突出させた係止ボルトにより仮固定したのち、外蓋を蓋体と係合させて作業管部の上端に固定することにより行われていた。
【0004】
したがって、ケース体の作業管部の上部には蓋体を仮固定するための複数の係止ボルトと、外蓋を固定するためのフランジが設けられており、製品のコスト高の要因となっており、特に、係止ボルトは、水密性を確保しながらの進退機構を有する構造であるため特にコスト高の要因であった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、上記問題を解決するためになされたもので、不断水工事のケース体における製作コストを低くした作業管部の蓋体の取付装置および取り付け方法を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の蓋体の取付装置は、切断装置が出入りする開口部が設けられた作業管部を有し、流体管の外周部に密閉状に外嵌するケース体における前記開口部を閉塞する蓋体の取付装置であって、
前記開口部に装着されるとともに前記ケース体外部からの操作によって蓋体を仮固定し、蓋体が固定されたのちにこの仮固定を解除して撤去される仮固定手段と、開口部と蓋体とに跨って取り付けられて蓋体を固定する固定部材と、で構成されることを特徴としている。
上記構成の本発明の装置によれば、不断水工事で使用されるケース体における切断装置が出入りする作業管部の開口部を蓋体で閉塞するにあたって、蓋体の仮固定手段を開口部に装着して、開口部に挿入された蓋体を仮固定し、固定部材を開口部と蓋体とに跨って取り付けて蓋体を固定したのちに仮固定手段による仮固定を解除して仮固定手段を撤去することにより蓋体の取り付を行なうことができる。したがって、仮固定手段をケース体とは別体として設けて、工事の一期間に使用する作業工具とすることができるので、従来のようにケース体に一体に設ける必要がなくなり製品コストを低減することができる。
【0007】
前記仮固定手段は、開口部の上方で作業弁との間に水密に装着されるリング状の部材を有し、かつ蓋体に形成された係合部と係合するための係合部材が前記リング状の部材を貫通して開口部の中心方向に進退自在に設けられているのが好ましい。
このようにすると、開口部の中心方向に対して進退自在の係合部材が設けられているので、常時は係合部材を後退させておくことにより開口部の内径よりも大きい径を確保し、切断装置や蓋体の通過を阻害することがなく、蓋体の仮固定時には係合部材を前進させて開口部の内径よりも小径の位置まで配置することができるので蓋体に形成された係合部に係合し、蓋体を確実に仮固定することができる。
また、仮固定手段が開口部と作業弁との間に装着されるので、蓋体を仮固定した後に作業弁を取り外すことができる。したがって、蓋体を固定する作業空間を大きく確保することができるので、蓋体の固定の作業効率が良くなり、取り付け工事のコストを低減することができる。
【0008】
前記固定部材は、一方の端部が開口部の内周面に設けられた溝部に係合するとともに、他端部は蓋体に固定されるようになっているのが好ましい。
このようにすると、開口部の内周面に形成された溝部に固定部材の一方の端部を係合することにより固定部材の動きを制御することができるので、固定部材を開口部に固定するためのボルト等の部品を使用する必要がなくなり、製品コストを下げることができる。
【0009】
前記固定部材は、蓋体に対して前記開口部の溝部方向へ進退が許容されるように蓋体に設置されているのが好ましい。
このようにすると、蓋体が仮固定されたのちに、固定部材を開口部の内周面に形成された溝部の方向に突出させるだけで蓋体を固定することができるので作業性が良くなり、取付工事のコストを低減することができる。
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の蓋体の取り付け方法は、切断装置が出入りする開口部が設けられた作業管部を有するケース体を、流体管の外周部に密閉状に外嵌し、開放した作業弁を介して前記開口部よりケース体内に挿入された切断装置によって流体管を切断、または、貫通孔を穿設するとともに、前記作業弁の開放によって作業管部より切断装置を撤去したのちに前記開口部を密閉する蓋体の取り付け方法であって、
前記開口部と作業弁との間に仮固定手段を装着し、蓋体を開口部に密閉状に取り付けて仮固定するとともに、少なくとも切断装置を外して開口部と蓋体とに跨って固定部材を取り付けて蓋体を固定したのち、前記仮固定手段、他不要な部材、装置を撤去することを特徴としている。
上記構成の本発明の方法によれば、不断水工事で使用されるケース体における作業管部の開口部を蓋体で閉塞するにあたって、蓋体の仮固定手段を開口部に装着して蓋体を仮固定し、固定部材により蓋体を固定したのちに前記仮固定手段を撤去することにより蓋体を取り付けるので、仮固定手段はケース体とは別体に設けられて、工事中の一期間使用される作業工具とすることができ、従来のようにケース体に一体に設ける必要がないので製品コストを低減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1ないし図4は、本発明の第1実施を示すもので、1は流体管7の外周に取り付けられる伸縮可撓性継手としてのケース体、2は切断装置が出入りする作業管部、3は作業管部の開口部、4は作業管部の開口部を閉塞する蓋体、5は蓋体を仮固定する仮固定部材、6は切断装置が取り付けられて不断水で作業を行なうための作業弁を示している。なお、図1は後述する固定部材8(この図では見えていない)で蓋体4が固定され、作業が完了している状態の断面図である。
【0012】
図1に示されるケース体1は、流体管7を切断する図示されていない切断装置のカッターが出入りする開口部3が上部に設けられた円筒状の作業管部2と、作業管部2の管軸方向両側で作業管部2に向かって拡径した円錐形状の袖管部1aとにより構成されている。
【0013】
作業管部2は、その内径が流体管7の外径よりも大きな内径の円筒状に形成され、開口部3の周囲には外径方向に突出したフランジ部3bが設けられるとともに、開口部3の内周には図4に示される固定部材8が係合する溝部3aが全周にわたって形成されており、開口部3の反対側には底板が設けられ密閉されている。また、袖管部1aの端部には受口部1bが形成されて、押輪1dにより押し込まれたパッキン1cが前記受口部1bに配置されている。
【0014】
ケース体1は、上下に2分割されており、流体管7に外嵌されたのち溶接接合されて一体化されている。分割されたケース体1は、対向する面にフランジを形成し、パッキンを介して前記フランジ同士をボルトで水密に接合する場合もある。
蓋体4は、作業管部2の内径よりも若干小径の外径の円盤状に形成され、その外周には作業管部2の内周面とを水密に接合するパッキン4aが取り付けられており、上面の所定位置には図3、図4に示される上部に突出した仮固定部材5の係合部材5aと係合する係合部4bが設けられ、係合部4bの上部外周部には、係合部材5bと当接するテーパ面が形成されている。蓋体4は、流体管7の内圧による作業管部2の外部への移動を係合部材5aが係合部4bと係合することによって防止されるようになっている。
仮固定部材5は、外径が開口部3のフランジ部3bの外径とほほ同じで、内径が開口部3の内径よりも若干大きいリング状に形成され、図4に示されるように上下の外面に形成されたパッキン溝5bにパッキンを配置してフランジ部3bおよび作業弁6のフランジ部6aに水密に取りつけられる。
【0015】
図4に示されるように、係合部材5aは、その一方の端部にテーパ状部5cが形成され、また連続してパッキン5hと水密に摺動する平滑外周面部5dが設けられ、他端部には雄ねじ部5eが形成されており、このリング状の仮固定部材5の6箇所に、外周部から水密に進退が可能な状態で均等間隔で取り付けられている。
【0016】
固定部材8は、図2に示されるように一端部が開口部3の溝部3aの径とほぼ同じ曲率の外径の円弧状に形成された板状であり、図2および図4(a)に示されるように溝部3に係合させた後、蓋体4にボルト8aで固定される。
【0017】
開口部3のフランジ部3bと仮固定部材5との取付面、および、仮固定部材5と作業弁6との取付面には、それぞれに中心を一致させて取り付けるための位置合せ部が形成されている。
【0018】
次に、本発明の第1実施例における蓋体の取り付け方法について説明する。
(a)従来同様に流体管7に分割されているケース体1を外嵌し、溶接してケース体1を一体化させ、受口部1bにパッキン1cを押し込むように押輪1dを装着してケース体を水密に取り付ける。
(b)図3および図4(b)に示すように、仮固定部材5をパッキン溝5bにパッキンを装着して開口部3のフランジ部3bの上部に設置し、次に作業弁6およびその上に図示していない切断装置を水密でそれぞれの中心を一致させて取り付ける。
(c)切断装置により流体管7を切断し、流体管7の切断片を回収したのちに、作業弁6を閉じて流体を遮断する。
(d)切断装置を作業弁6より取り外し、代わりに図示されていない弁蓋4が進退自在に内部に設置された挿入機を取り付ける。
(e)作業弁6を開放して、蓋体4を挿入機から流体管7方向に送り出し、開口部3の所定の位置に配置する。次に、係合部材5aを外周部から操作し開口部3の内径方向に進出させて蓋体4の係合部4bにその先端を当接させて蓋体4を開口部3に仮固定する(図3、図4(b)参照)。
(f)挿入機を作業弁6から取り外し、図2、図4(a)に示すように蓋体4の上部の係合部4bと係合部4bの間より固定部材8の円弧状部を開口部3方向に突出させて溝部3aに係合させ、他端部を蓋体4にボルト8aで設置して、蓋体4の固定を完了する。
(g)最後に、係合部材5aを操作して開口部3の外径方向に後退させ、蓋体4の係合部4bとの係合を解除することにより蓋体4の仮固定を開放し、作業弁6および仮固定部材5をケース体1の開口部3より取り外して、図1に示されるように蓋体の取り付けを終了する。
【0019】
このように、蓋体4の仮固定手段が仮固定部材5としてケース体1とは独立した部材で形成されているので、蓋体4を取り付けた後に撤去することができ、他の工事にの仮固定手段として再度使用することができる。ケース体と一体仮固定手段を設けていないので製品コストを低減することができる。
【0020】
図5ないし図8は、本発明の第2実施例を示すもので、第1実施例とほぼ同様に構成され、蓋体4を固定したのちに開口部3と蓋体4とのシール部を保護するカバー体9を取り付ける例を示している。
【0021】
図8(b)に示すように開口部3の溝部3aの下方には、蓋体4に当接して位置を決める段部3cが形成されており、蓋体4は、作業管部2の内径よりも若干大径の外径で前記段部3cに載る円盤状に形成され、その外周下面には、段部3cの上面と水密に接合するパッキン4aが取り付けられており、上面の所定位置には上部に突出した仮固定部材5の係合部材5aと係合する着脱型係合部4cがボルトで着脱可能に設けられている。
【0022】
着脱型係合部4cの外周方向には、係合部材5aが嵌入する蓋体4の中心方向に先細りテーパ面が形成された溝部4dが形成されている。この溝部4dに係合部材5aが係合することにより蓋体4の上下方向への移動が防止されて仮固定される。
【0023】
仮固定部材5は、下部に外径が開口部3のフランジ部3bの外径よりも大きい取付フランジ部5fが形成されて、フランジ部3bを挟み込むように補助部材5gを介して水密に取りつけられ、仮固定部材5の上部に形成されたフランジ部に作業弁6がボルトで着脱自在かつ水密に取りつけられる。
【0024】
固定部材8は、一端部が開口部3の溝部3aの径とほぼ同じ曲率の外径の円弧状に形成された板状に形成されるとともに、他端部寄りの中心位置には蓋体4の半径方向に長いボルト穴10が設けられて設置ボルト8bで半径方向に移動可能に取り付けられており、開口部3に挿入されるときには固定部材8を蓋体4の内側に配置して固定し、仮固定終了後に設置ボルト8bを緩めて蓋体4の外径方向に突出するように移動させ、溝部3aに係合させて前記設置ボルト8bおよびその両側のボルト8aを締め付けて蓋体4に固定する。
【0025】
カバー体9は、外径が開口部3のフランジ部3bの外径とほぼ同じで、内径が固定部材8の取り付け位置よりも中心よりに設定されたリング状に形成され、フランジ部3bおよび蓋体4の所定の位置に設けられた雌ねじ部と合致する位置にボルト挿通孔9aが設けられており、蓋体4の取り付けの最終段階でボルトで取り付けられる。
【0026】
開口部3のフランジ部3bと仮固定部材5の取付フランジ部5fとの取付面、および、仮固定部材5の上部のフランジ部と作業弁6との取付面には、第1実施例と同様に、中心を一致させて取り付けるための位置合せ部が形成されている。次に、第2実施例の蓋体の取り付け方法について説明する。
(a)従来同様に流体管7に分割されているケース体1を外嵌し、溶接してケース体1を一体化させ、受口部1bにパッキン1cを押し込むように押輪1dを装着してケース体を水密に取り付ける。
(b)図7および図8(b)に示すように、仮固定部材5をパッキン溝5bにパッキンを装着して、取付フランジ部5fと補助部材5gでフランジ部3bを挟み込んで設置し、次に作業弁6およびその上に図示していない切断装置を水密に取り付ける。
(c)切断装置により流体管7を切断し、流体管7の切断片を回収したのちに、作業弁6を閉じて流体を遮断する。
(d)切断装置を作業弁6より取り外し、代わりに図示されていない弁蓋4が進退自在に内部に設置された挿入機を取り付ける。
(e)作業弁6を開放して、蓋体4を挿入機から流体管7方向に送り出し、開口部3の段部3cに当接させて配置する。次に、係合部材5aを外周部から操作し開口部3の内径方向に進出させて蓋体4の着脱型係合部4cの溝部4dにその先端を当接させて蓋体4を開口部3に仮固定する(図7、図8(b)参照)。
(f)挿入機および作業弁6を仮固定部材5から取り外し、蓋体4の上部の設置ボルト8bを緩め、図8(a)に示すように固定されていた固定部材8を開口部3方向に突出させて溝部3aに係合させ、前記設置ボルト8bおよびその両側をボルトで蓋体4に固定して、蓋体4の固定を完了する。
(g)係合部材5aを操作して開口部3の外径方向に後退させ、蓋体4の着脱型係合部4cとの係合を解除することにより蓋体4の仮固定を開放し、仮固定部材5をケース体1の開口部3より取り外す。
(h)最後に、図8(a)に示すように蓋体4の上部より着脱型係合部4cを取り外し、カバー体9を開口部3と蓋体9の間隙を塞ぐように設置して蓋体4の取り付けを終了する。
第2実施例によれば、蓋体4の仮固定後に作業弁を取り外すことができるので、その後の蓋体の固定作業を効率良く行なうことができる。
【0027】
また、固定部材8が蓋体4に設置されているので、固定部材8の位置を合わせる作業を省略することができ作業能率が上がる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明の具体的な構成はこれに限定されるものではない。
【0028】
実施例では不断水工事として伸縮可撓性継手の取り付けについて記述してあるが、流体管を切断後に弁体を挿入して作業管部に蓋体を設置する不断水弁設置工事であってもよい。
【0029】
また、仮固定手段としては、先端が円錐形に形成された係合部材が示されているが、ボルトの操作で補助板が中心方向に突出して係合部と係合するようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、不断水工事で使用されるケース体における切断装置が出入りする作業管部の開口部を蓋体で閉塞するにあたって、蓋体の仮固定手段を開口部に装着して、開口部に挿入された蓋体を仮固定し、固定部材を開口部と蓋体とに跨って取り付けて蓋体を固定したのちに仮固定手段による仮固定を解除して仮固定手段を撤去することにより蓋体の取り付を行なうことができる。したがって、仮固定手段をケース体とは別体として設けて、工事の一期間に使用する作業工具とすることができるので、従来のようにケース体に一体に設ける必要がなくなり製品コストを低減することができる。
【0031】
請求項2の発明によれば、開口部の中心方向に対して進退自在の係合部材が設けられているので、常時は係合部材を後退させておくことにより開口部の内径よりも大きい径を確保し、切断装置や蓋体の通過を阻害することがなく、蓋体の仮固定時には係合部材を前進させて開口部の内径よりも小径の位置まで配置することができるので蓋体に形成された係合部に係合し、蓋体を確実に仮固定することができる。また、仮固定手段が開口部と作業弁との間に装着されるので、蓋体を仮固定した後に作業弁を取り外すことができる。したがって、蓋体を固定する作業空間を大きく確保することができるので、蓋体の固定の作業効率が良くなり、取り付け工事のコストを低減することができる。
【0032】
請求項3の発明によれば、開口部の内周面に形成された溝部に固定部材の一方の端部を係合することにより固定部材の動きを制御することができるので、固定部材を開口部に固定するためのボルト等の部品を使用する必要がなくなり、製品コストを下げることができる。
【0033】
請求項4の発明によれば、蓋体が仮固定されたのちに、固定部材を開口部の内周面に形成された溝部の方向に突出させるだけで蓋体を固定することができるので作業性が良くなり、取付工事のコストを低減することができる。
【0034】
請求項5の発明によれば、不断水工事で使用されるケース体における作業管部の開口部を蓋体で閉塞するにあたって、蓋体の仮固定手段を開口部に装着して蓋体を仮固定し、固定部材により蓋体を固定したのちに前記仮固定手段を撤去することにより蓋体を取り付けるので、仮固定手段はケース体とは別体に設けられて、工事中の一期間使用される作業工具とすることができ、従来のようにケース体に一体に設ける必要がないので製品コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蓋体の取付装置の第1実施例を示す断面図である。
【図2】同じく、平面図である。
【図3】同じく、蓋体を仮固定した状態を示す断面図である。
【図4】同じく、(a)は固定部材の使用部の部分拡大断面図、(b)は仮固定部材による仮固定部の部分拡大断面図である。
【図5】本発明の蓋体の取付装置の第2実施例を示す断面図である。
【図6】同じく、平面図である。
【図7】同じく、蓋体を仮固定した状態を示す断面図である。
【図8】同じく、(a)は固定部材の使用部の部分拡大断面図、(b)は仮固定部材による仮固定部の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ケース体
1a 袖管部
1b 受口部
1c パッキン
1d 押輪
2 作業管部
3 開口部
3a 溝部
3b フランジ部
3c 段部
4 蓋体
4a パッキン
4b 係合部
4c 着脱型係合部
4d 溝部
5 仮固定部材
5a 係合部材
5b パッキン溝
5c テーパ状部
5d 平滑外周面部
5e 雄ねじ部
5f 取付フランジ部
5g 補助部材
6 作業弁
6a フランジ部
7 流体管
8 固定部材
8b 設置ボルト
9 カバー体
9a ボルト挿通孔
10 ボルト穴
Claims (5)
- 切断装置が出入りする開口部が設けられた作業管部を有し、流体管の外周部に密閉状に外嵌するケース体における前記開口部を閉塞する蓋体の取付装置であって、
前記開口部に装着されるとともに前記ケース体外部からの操作によって蓋体を仮固定し、蓋体が固定されたのちにこの仮固定を解除して撤去される仮固定手段と、開口部と蓋体とに跨って取り付けられて蓋体を固定する固定部材と、で構成されることを特徴とする蓋体の取付装置。 - 前記仮固定手段は、開口部の上方で作業弁との間に水密に装着されるリング状の部材を有し、かつ蓋体に形成された係合部と係合するための係合部材が前記リング状の部材を貫通して開口部の中心方向に進退自在に設けられている請求項1に記載の蓋体の取付装置。
- 前記固定部材は、一方の端部が開口部の内周面に設けられた溝部に係合するとともに、他端部は蓋体に固定されるようになっている請求項1または2に記載の蓋体の取付装置。
- 前記固定部材は、蓋体に対して前記開口部の溝部方向へ進退が許容されるように蓋体に設置されている請求項3に記載の蓋体の取付装置。
- 切断装置が出入りする開口部が設けられた作業管部を有するケース体を、流体管の外周部に密閉状に外嵌し、開放した作業弁を介して前記開口部よりケース体内に挿入された切断装置によって流体管を切断、または、貫通孔を穿設するとともに、前記作業弁の開放によって作業管部より切断装置を撤去したのちに前記開口部を密閉する蓋体の取り付け方法であって、
前記開口部と作業弁との間に仮固定手段を装着し、蓋体を開口部に密閉状に取り付けて仮固定するとともに、少なくとも切断装置を外して開口部と蓋体とに跨って固定部材を取り付けて蓋体を固定したのち、前記仮固定手段、他不要な部材、装置を撤去することを特徴とする蓋体の取り付け方法。
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