JP2011106536A - スタビライザ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1および第2のプーリ2,3間のチェーン4の弦領域4bの振動を抑制するスタビライザ装置6が、弦領域4bを挿通させた筒状のスタビライザ7と、チェーン4の内周41と対向する内規制部材7と、チェーン4の外周42と対向する外規制部材9とを備える。スタビライザ7は、弦領域4bに沿って延び弦領域4bによって支持される。内規制部材7は、弦領域4bの走行方向Xへの、スタビライザ7の所定範囲の移動を許容する。外規制部材9は、スタビライザ7と接触することにより、走行方向Xとは交差する弦振動方向Yの外方への、弦領域4bの移動範囲を規制する。
【選択図】図1
Description
この種の動力伝達装置では、伝動部材のうちプーリ間にある弦領域(直線領域)は、プーリにより動きを規制されていないので、振動(いわゆる弦振動)を生じ易い。特に、伝動部材がプーリに噛み込むときやプーリから離脱するとき(すなわち伝動部材の拘束状態と非拘束状態とが切り換わるとき)において、伝動部材の姿勢変化が激しく、これにより弦振動を引き起し易い。このような弦振動により、例えば3000〜4000Hzの周波数域の耳障りな音が発生し、騒音の原因となる。
また、伝動部材を挿通させるガイドレールを、ケーシングによって固定された固定ピンによって、旋回可能に且つ伝動部材の走行方向とは直交する弦振動方向に移動可能に支持した無段変速機が提案されている(例えば特許文献2を参照)。
特許文献2では、弦振動は低減するが、ガイドレールに固定されたU字状部の内周が、上記のボスに常時接触しているので、弦振動に伴う音の周波数域はあまり変化せず、したがって、耳障りな音が残るため、騒音特性が悪いという問題がある。また、ガイドレールをボスに嵌め込む作業が必要であるため、組立性が悪く、製造コストが高くなるという問題もある。
本発明は、かかる背景のもとになされたものであり、騒音特性が良く、組立性に優れた安価なスタビライザ装置を提供することを目的とする。
また、上記スタビライザは、上記弦領域を挿通させる挿通路(25)を区画するように筒状をなし、上記外規制部材は、上記スタビライザを介して上記弦振動方向への、上記伝動部材の移動範囲を規制する場合がある(請求項4)。この場合、筒状のスタビライザが弦領域の周囲を取り囲むので、弦振動の抑制効果を高くすることができる。また、外規制部材が、弦領域の弦振動をスタビライザを介して間接的に受けるので、衝突音を低減しつつ弦振動を効果的に抑制することでき、騒音を確実に低減することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るスタビライザ装置を含む、動力伝達装置としての無段変速機の概略構成を示す模式的正面図である。また、図2は、無段変速機1の一部破断模式的下面図である。
図1および図2を参照して、無段変速機1は、自動車等の車両に搭載されるものであり、第1のプーリ2(プライマリープーリ)と、第2のプーリ3(センカダリープーリ)と、両プーリ2,3間に巻き掛けられた無端状の伝動部材としての例えば金属製のチェーン4と、両プーリ2,3およびチェーン4を収容したケーシング5と、チェーン4の弦振動を抑制するためのスタビライザ装置6とを備えている。チェーン4は、直線領域として、例えば上側となる張り側の弦領域4aと、例えば下側となる弛み側の弦領域4bとを備えている。
図2に示すように、第1のプーリ2は、車両の駆動源10に動力伝達可能に連なる入力軸11(第1のプーリ2の中心軸に相当)に同行回転可能に取り付けられている。第1のプーリ2は、シーブ面12aを有する固定シーブ12と、シーブ面13aを有する可動シーブ13とを備えている。一対のシーブ面12a,13aは互いに対向している。これらシーブ面12a,13a間に溝G1が形成されている。チェーン4は、この溝G1内において、一対のシーブ面12a,13a間に強圧に挟まれて保持されている。
駆動源10から入力軸11に回転駆動力が入力されると、入力軸11および第1のプーリ2が同行回転する。そして、この第1のプーリ2の回転は、チェーン4を介して、第2のプーリ3に伝達される。無段変速機1は、第1のプーリ2の有効半径および第2のプーリ3の有効半径を変更させることにより、変速比(第2のプーリ3の回転速度/第1のプーリ2の回転速度)を連続的に変化させることができる。
図3および図3のIV−IV線に沿う断面図である図4を参照して、スタビライザ7は、チェーン4の弦領域4bが若干の遊びを有して挿通可能なように、チェーン4の弦領域4bに沿って延びる例えば断面方形の長尺の筒状のスタビライザ本体70を有している。スタビライザ7は、例えば2つ割り形状とされて、両プーリ2,3間に巻き掛けられた後のチェーン4に取り付けられる。スタビライザ7の材質は金属でもよいし、合成樹脂でもよい。2つ割り形状を一体化するには、嵌め合わせでもよいし、溶接または融着でもよいし、ねじ止めとしてもよい。
リンク35は、互いに平行とされた状態でチェーン4の幅方向Wに並べられている。リンク35は、複数の列を形成している。これらの列は、走行方向Xに並んで配置されている。走行方向Xに隣接するリンク35を幅方向Wから見ると、後方側のリンク35の前貫通孔37と前方側のリンク35の後貫通孔38とは、互いに重なり合っている。各連結部材36は、幅方向Wに重なり合う複数の前貫通孔37および後貫通孔38に嵌合されている。走行方向Xに隣接するリンク35は、連結部材36によって、互いに屈曲可能に連結されている。
図2を参照して、第1のピン39は、一対のシーブ面(シーブ面12aとシーブ面13a、または、シーブ面15aとシーブ面16a)間に挟持される。第2のピン40の一対の端面40a,40bは、図示していないが、各プーリ2,3の対応するシーブ面12a,13a,15a,16aに潤滑油膜を介して摩擦接触(係合)する。
図5において、実線で示されたチェーン4は、無段変速機1の変速比が1であるとき(等速時)のチェーン4の位置を示している。また、二点鎖線で示されたチェーン4は、アンダードライブ時で且つ無段変速機1の減速比が最も高いときのチェーン4の位置を示している。また、破線で示されたチェーン4は、オーバードライブ時で且つ無段変速機1の増速比が最も高いときのチェーン4の位置を示している。
図5の一点鎖線および図6(b)に示されるアンダードライブ時で且つ減速比が最大のときには、第1のプーリ2の有効半径R1が最小とされ、第2のプーリ3の有効半径R2が最大とされる。各弦領域4a,4bにおけるチェーン4の傾斜角は、減速比の変化に伴って変化していき、アンダードライブ時において、減速比が最大のときに最大値となる。
中間点P1,P2は、各プーリ2,3の中心軸線C1,C2と平行な方向に沿ってみた場合に、変速に拘らず位置が概ね変化しない位置となっている。スタビライザ7の走行方向Xへの移動を規制する内規制部材8、およびスタビライザ7の弦振動方向Yの外方への移動を規制する外規制部材9は、図6(a)に示すオーバードライブで且つ増速比が最大のときと図6(b)に示すアンダードライブで減速比が最大のときとの間で、位置が概ね変化しない、弦領域4bの中間点P2を挟んで対向する位置にそれぞれ配置されている。
駆動源10から第1のプーリ2に入力された駆動力は、第1のピン39の一対の端面39a,39bを介して、チェーン4に伝達される。また、チェーン4に伝達された駆動力は、第1のピン39の一対の端面39a,39bを介して、第2のプーリ3に伝達される。
また、内規制部材8および外規制部材9によって、それぞれ、弦振動方向Yの内方および外方へのスタビライザ7の移動範囲を規制することができるので、弦振動の発生をより確実に抑制することができる。
また、内規制部材8および外規制部材9が、変速に拘らず位置が概ね変化しないチェーン4の領域に相当する中間点P2を挟んで対向する位置にそれぞれ配置されているので、ケーシング5に固定される内規制部材8および外規制部材9が、変速に伴うチェーン4やスタビライザ7の姿勢変化を許容することができる。
図7の実施の形態では、円柱状等の棒状の外規制部材9を用いたが、図8に示すように、両プーリ2,3の中心軸線C1,C2(すなわち入力軸11および出力軸14の中心軸線)を含む平面に平行に延びる平板状の外規制部材9Bを用いてスタビライザ装置6Bを構成してもよい。
また、上記各実施の形態では、上側の弦領域が張り側の弦領域4aであり、下側の弦領域が弛み側の弦領域4bであったが、第1および第2のプーリ2,3が図1の回転方向とは逆方向に回転する場合には、上側の弦領域が弛み側の弦領域4bとなり、下側の弦領域が張り側の弦領域4aとなる。
Claims (5)
- ケーシングによって支持された第1および第2のプーリ間に巻き掛けられた伝動部材の弦領域の振動を抑制するスタビライザ装置において、
上記伝動部材の弦領域に沿って延びる長尺の案内面を有して上記弦領域によって支持され、上記弦領域の走行方向への移動に伴って上記走行方向へ移動可能なスタビライザと、 上記伝動部材の内周に対向するように上記ケーシングに固定された内規制部材と、
上記伝動部材の外周に対向するように上記ケーシングに固定された外規制部材と、を備え、
上記内規制部材および上記外規制部材の何れか一方は、スタビライザに設けられた被規制部と当接することにより、上記走行方向への上記スタビライザの移動範囲を規制し、
上記外規制部材は、上記伝動部材の上記外周または上記スタビライザと接触することにより、上記走行方向とは交差する弦振動方向への、上記弦領域の移動範囲を規制することを特徴とするスタビライザ装置。 - 請求項1において、上記スタビライザは、上記伝動部材の上記内周または上記外周に対向する対向壁と、上記対向壁に設けられ、上記内規制部材および上記外規制部材の何れか一方を挟んで上記走行方向に離隔する上記被規制部としての一対の突起を含むことを特徴とするスタビライザ装置。
- 請求項1または2において、上記内規制部材および上記外規制部材は、変速に拘らず位置が概ね変化しない上記伝動部材の領域を挟んで対向する位置にそれぞれ配置されていることを特徴とするスタビライザ装置。
- 請求項1から3の何れか1項において、上記スタビライザは、上記弦領域を挿通させる挿通路を区画するように筒状をなし、
上記外規制部材は、上記スタビライザを介して上記弦振動方向への、上記伝動部材の移動範囲を規制することを特徴とするスタビライザ装置。 - 請求項1から3の何れか1項において、上記スタビライザは、上記伝動部材の上記内周に対向する平板状をなしており、
上記外規制部材は、上記伝動部材の上記外周に接触することにより、上記弦振動方向への、上記伝動部材の移動範囲を規制することを特徴とするスタビライザ装置。
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