JP2011106393A - 内燃機関の冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シリンダ列線方向に並置された複数のシリンダボアの温度をウオータジャケットの内部に配置したスペーサにより均一化する。
【解決手段】 内燃機関のシリンダブロックのシリンダボアの周囲を囲むように形成されたウオータジャケットの内部に配置されるスペーサ14の高さHを、シリンダ列線L1方向中間部で段差t分だけ低くすることで、シリンダ列線L1方向両端部に位置する比較的に低温の端部シリンダボアと、端部シリンダボアを除く比較的に高温の中間シリンダボアとのうち、中間シリンダボアの冷却性能が端部シリンダボアの冷却性能よりも高くなり、中間シリンダボア冷却効果を高めて全てのシリンダボアの温度を均一化することができる。スペーサ14の厚さT1を、中間シリンダボアに臨む部分で薄くして端部シリンダボアに臨む部分で厚くしても、同様の作用効果を奏することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内燃機関のシリンダブロックのシリンダ列線上に並置された3個以上のシリンダボアの周囲を囲むように形成されたウオータジャケットの内部にスペーサを装着し、前記スペーサで前記ウオータジャケット内の冷却水の流れを規制して前記シリンダボアの冷却状態を調整する内燃機関の冷却構造に関する。
かかる内燃機関の冷却構造において、ウオータジャケットの内部に装着されるスペーサの熱伝達率を、シリンダボアのスラスト・反スラスト側(シリンダ列線から離れた部分)と、シリンダボアのボア間(シリンダ列線に近い部分)とで異ならせることで、シリンダボアを全周に亙って均等に冷却するものが、下記特許文献1により公知である。
特許第3596438号公報
ところで、シリンダ列線に沿って3個以上のシリンダボアを並置したシリンダブロックでは、シリンダ列線方向両端の2個のシリンダボア(端部シリンダボア)は隣接するシリンダボアが1個しか存在しないため、隣接するシリンダボアから受ける熱量が小さくなって比較的に低温になる一方、前記端部シリンダボアを除く他のシリンダボア(中間シリンダボア)は隣接するシリンダボアが2個存在するため、隣接するシリンダボアから受ける熱量が大きくなって比較的に高温になる。
このように、端部シリンダボアおよび中間シリンダボア間には温度差が発生するが、それら端部シリンダボアおよび中間シリンダボアをスペーサによって均等に保温するだけでは全てのシリンダボアの温度を均一化することができず、ピストンおよびシリンダボア間の隙間が不均一になってしまう問題がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、シリンダ列線方向に並置された複数のシリンダボアの温度をウオータジャケットの内部に配置したスペーサにより均一化することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、内燃機関のシリンダブロックのシリンダ列線上に並置された3個以上のシリンダボアの周囲を囲むように形成されたウオータジャケットの内部にスペーサを装着し、前記スペーサで前記ウオータジャケット内の冷却水の流れを規制して前記シリンダボアの冷却状態を調整する内燃機関の冷却構造において、前記シリンダボアはシリンダ列線方向両端部に位置する端部シリンダボアと、前記端部シリンダボアを除く中間シリンダボアとからなり、前記スペーサは前記中間シリンダボアの冷却性能を前記端部シリンダボアの冷却性能よりも高くするように構成されることを特徴とする内燃機関の冷却構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記スペーサは前記ウオータジャケットに内部に上側の上部冷却水通路および下側の下部冷却水通路を区画するスペーサ本体部を備え、前記スペーサ本体部の上下方向の高さは、前記中間シリンダボアに臨む部分で前記端部シリンダボアに臨む部分よりも小さいことを特徴とする内燃機関の冷却構造が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記スペーサは前記ウオータジャケット内の冷却水の流れを規制するスペーサ本体部を備え、前記スペーサ本体部の径方向の厚さは、前記中間シリンダボアに臨む部分で前記端部シリンダボアに臨む部分よりも小さいことを特徴とする内燃機関の冷却構造が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記スペーサは前記ウオータジャケット内の冷却水の流れを規制するスペーサ本体部を備え、前記スペーサ本体部の内周面と前記ウオータジャケットの内側壁面とに挟まれた冷却水の流路断面積は、前記中間シリンダボアに臨む部分で前記端部シリンダボアに臨む部分よりも大きいことを特徴とする内燃機関の冷却構造が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、前記スペーサ本体部のシリンダ列線方向両端部と前記ウオータジャケットの外側壁面との間に、前記スペーサ本体部のシリンダ列線方向両端部を前記ウオータジャケットの内側壁面に向けて付勢する付勢手段を設けたことを特徴とするの内燃機関の冷却構造が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項5の構成に加えて、前記付勢手段は前記スペーサを前記ウオータジャケットの内部に固定する固定部材であることを特徴とする内燃機関の冷却構造が提案される。
尚、実施の形態の端部シリンダボア12および中間シリンダボア12a′は本発明のシリンダボアに対応し、実施の形態の固定部材22′は本発明の付勢手段に対応する。
請求項1の構成によれば、内燃機関のシリンダブロックのシリンダボアの周囲を囲むように形成されたウオータジャケットの内部にスペーサを装着したので、スペーサでウオータジャケット内の冷却水の流れを規制してシリンダボアを保温することで、シリンダボアを熱膨張させてピストンとの間のフリクションを低減することができる。スペーサは、シリンダ列線方向両端部に位置する比較的に低温の端部シリンダボアと、端部シリンダボアを除く比較的に高温の中間シリンダボアとのうち、中間シリンダボアの冷却性能をシリンダボアの冷却性能よりも高くするように構成されるので、比較的に高温になる中間シリンダボアの冷却効果を高めて全てのシリンダボアの温度を均一化することができる。
また請求項2の構成によれば、スペーサはウオータジャケットに内部に上側の上部冷却水通路および下側の下部冷却水通路を区画するスペーサ本体部を備えており、スペーサ本体部の上下方向の高さが中間シリンダボアに臨む部分で端部シリンダボアに臨む部分よりも小さいので、端部シリンダボアに比べて高温になる中間シリンダボアに上部冷却水通路および下部冷却水通路をより広い面積で臨ませることで、中間シリンダボアの冷却効果を高めて全てのシリンダボアの温度を均一化することができる。
また請求項3の構成によれば、ウオータジャケット内の冷却水の流れを規制するスペーサ本体部の径方向の厚さが、中間シリンダボアに臨む部分で端部シリンダボアに臨む部分よりも小さいので、端部シリンダボアに比べて高温になる中間シリンダボアにスペーサ本体部の薄い部分を臨ませて冷却水への放熱を促進することで、中間シリンダボアの冷却効果を高めて全てのシリンダボアの温度を均一化することができる。
また請求項4の構成によれば、ウオータジャケット内の冷却水の流れを規制するスペーサ本体部の内周面とウオータジャケットの内側壁面とに挟まれた冷却水の流路断面積が、中間シリンダボアに臨む部分で端部シリンダボアに臨む部分よりも大きいので、端部シリンダボアに比べて高温になる中間シリンダボアの冷却効果を高めて全てのシリンダボアの温度を均一化することができる。
また請求項5の構成によれば、スペーサ本体部のシリンダ列線方向両端部とウオータジャケットの外側壁面との間に設けた付勢手段でスペーサ本体部の前記両端部をウオータジャケットの内側壁面に向けて付勢するので、スペーサの吸気側および排気側の側面をウオータジャケットの外側壁面に向けて変形させ、スペーサ本体部の内周面とウオータジャケットの内側壁面とに挟まれた冷却水の流路断面積を、中間シリンダボアに臨む部分で端部シリンダボアに臨む部分よりも大きくすることができる。
また請求項6の構成によれば、スペーサをウオータジャケットの内部に固定する固定部材を付勢手段として利用するので、特別の付勢手段を設ける場合に比べて部品点数を削減することができる。
直列4気筒内燃機関のシリンダブロックの斜視図。(第1の実施の形態) スペーサの斜視図。(第1の実施の形態) 図1の3方向矢視図。(第1の実施の形態) 図3の4方向矢視図。(第1の実施の形態) 図3の5−5線断面図。(第1の実施の形態) 図5の6部拡大図。(第1の実施の形態) 図3の7−7線断面図。(第1の実施の形態) 図3の8−8線断面図。(第1の実施の形態) 図3の9−9線断面図。(第1の実施の形態) 図3の10−10線断面図。(第1の実施の形態) 図3の11−11線断面図(図11(A))と、図11(A)のB−B線断面図(図11(B))と、図11(B)のC−C線断面図(図11(C))。(第1の実施の形態) 図3の12−12線断面図(図12(A))と、図12(A)のB−B線断面図(図12(B))と、図12(B)のC−C線断面図(図12(C))。(第1の実施の形態) 前記図3に対応する図(第2の実施の形態) 前記図3に対応する図(第3の実施の形態) 前記図3に対応する図(第4の実施の形態)
以下、図1〜図12に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1に示すように、直列4気筒内燃機関のシリンダブロック11にはシリンダ列線L1に沿って4個のシリンダスリーブ12…が埋設されており、それらのシリンダスリーブ12…の外周面を囲むようにウオータジャケット13が形成される。本実施の形態のシリンダブロック11はサイアミーズ型であって隣接するシリンダスリーブ12…間にはウオータジャケット13が形成されておらず、これにより内燃機関のシリンダ列線L1方向の寸法の短縮が図られる。シリンダブロック11のデッキ面11aに開口するウオータジャケット13は、そこからクランクケース側に向けて一定の深さで下向きに延びており、そのウオータジャケット13の内側壁面13aおよび外側壁面13b間にシリンダブロック11のデッキ面11aの開口側から挿入された合成樹脂製のスペーサ14が配置される。
尚、本明細書において「上下方向」とは、シリンダ軸線L2方向のシリンダヘッド側が「上」と定義され、シリンダ軸線L2方向のクランクケース側が「下」と定義される。
図1〜図5から明らかなように、スペーサ14はスペーサ本体部14a、冷却水入口部14bおよび冷却水出口部14cを備えており、それらによってシリンダブロック11の4個のシリンダボア12a,12a;12a′,12a′の周囲を全周に亙って取り囲んでいる。冷却水入口部14bはシリンダ列線L1方向一端側(タイミングトレーン側)に位置する1個のシリンダボア12aの吸気側を囲んでおり、冷却水出口部14cは前記シリンダボア12aシリンダ列線L1方向一端側および排気側を囲んでいる。スペーサ14のシリンダ列線L1方向一端側から吸気側に僅かにずれた位置であって冷却水入口部14bおよび冷却水出口部14cに挟まれた位置に、スペーサ本体部14aよりも厚く形成され、かつ冷却水入口部14bおよび冷却水出口部14cの上縁および下縁から上下に突出する仕切壁14dが一体に設けられる。
ウオータジャケット13の内部には、スペーサ本体部14aの上縁とシリンダヘッド15の下面との間に、4個のシリンダボア12a,12a;12a′,12a′の周囲を取り囲む上部冷却水通路13cが形成されるとともに、スペーサ本体部14aの下縁とウオータジャケット13の底部との間に、4個のシリンダボア12a,12a;12a′,12a′の周囲を取り囲む下部冷却水通路13dが形成される。
シリンダ列線L1が一端側において冷却水出口部14cと交差する位置から、上部支持脚14eおよび下部支持脚14fがそれぞれ上部冷却水通路13cおよび下部冷却水通路13d内に突出するとともに、シリンダ列線L1が他端側(トランスミッション側)においてスペーサ本体部14aと交差する位置から、上部支持脚14gおよび下部支持脚14hがそれぞれ上部冷却水通路13cおよび下部冷却水通路13d内に突出する。従って、スペーサ14をウオータジャケット13の内部に装着すると、スペーサ14のシリンダ列線L1方向の両端部において、一対の下部支持脚14f,14hの下端がウオータジャケット13の底部に接触し、一対の上部支持脚14e,14gの上端がシリンダヘッド15との間に挟持されたガスケット16の下面に接触することで、スペーサ14が上下方向に位置決めされる。
各シリンダボア12a,12a;12a′,12a′にはクランクシャフト17に連結されたピストン18,18;18′,18′(図3参照)が摺動自在に嵌合しており、ピストン18,18;18′,18′の頂部18a…側にはトップリング19…、セカンドリング20…およびオイルリング21…が装着される。
以下、スペーサ14の細部の構造を順次説明する。
図2〜図4から明らかなように、スペーサ14のスペーサ本体部14a、冷却水入口部14bおよび冷却水出口部14cのシリンダ軸線L2方向の高さHは不均一であり、シリンダ列線L1方向両端部の端部シリンダボア12a,12aに臨む部分では高さHが高く、シリンダ列線L1方向中間部の中間シリンダボア12a′,12a′に臨む部分では高さHが段差t分だけ低くなっている。
図2および図3から明らかなように、スペーサ本体部14aの厚さT1は基本的に一定であるが、冷却水入口部14bの厚さT2はスペーサ本体部14aの厚さT1よりも薄く、冷却水出口部14cの厚さT3はスペーサ本体部14aの厚さT1よりも薄くなっており、また仕切壁14dの厚さT4はスペーサ本体部14aの厚さT1よりも厚くなっている。冷却水入口部14bの内周面はスペーサ本体部14aの内周面と面一であり、冷却水入口部14bの外周面はスペーサ本体部14aの外周面に対して段差を介して径方向内側に偏倚している。また冷却水出口部14cの外周面はスペーサ本体部14aの外周面と面一であり、冷却水出口部14cの内周面はスペーサ本体部14aの内周面に対して段差を介して径方向外側に偏倚している。
図5から明らかなように、クランクシャフト17の回転に伴ってピストン18,18;18′,18′がシリンダボア12a,12a;12a′,12a′内を上下動するとき、ピストン18,18;18′,18′およびシリンダボア12a,12a;12a′,12a′間に作用するサイドスラストは周期的に変化し、実線で示す膨張行程におけるピストン18,18;18′,18′の位置(例えば、圧縮上死点後のクランクアングル15°の位置)でサイドスラストが最大になる。このサイドスラストが最大になる位置で、ピストン18,18;18′,18′のトップリング19…、セカンドリング20…およびオイルリング21…がスペーサ14の上縁よりも上方に位置し、かつピストン18,18;18′,18′のスカート部18b…がスペーサ14の上縁よりも下方に位置するように、ウオータジャケット13の内部におけるスペーサ14の上下位置が設定される。また鎖線で示すピストン18,18;18′,18′の下死点位置において、ピストン18,18;18′,18′のトップリング19…、セカンドリング20…およびオイルリング21…がスペーサ14の下縁よりも下方に位置するように、ウオータジャケット13の内部におけるスペーサ14の上下位置が設定される。
図6から明らかなように、スペーサ本体部14aの厚さT1は、それが嵌合するウオータジャケット13の幅Wよりも若干小さく設定される。その理由は、鋳放しのウオータジャケット13の内側壁面13aおよび外側壁面13bの寸法精度は高くないため、スペーサ14がウオータジャケット13の内側壁面13aおよび外側壁面13bに擦れて組付性が低下するのを防止するためである。よって、スペーサ14をウオータジャケット13の内部に組み付けたとき、スペーサ本体部14aの内周面とウオータジャケット13の内側壁面13aとの間に隙間αが形成され、スペーサ本体部14aの外周面とウオータジャケット13の外側壁面13bとの間に隙間βが形成されるが、隙間αは隙間βよりも小さくなるように、つまりスペーサ本体部14aはウオータジャケット13の外側壁面13bよりも内側壁面13aに接近するように配置される。
図3および図7から明らかなように、二つのシリンダスリーブ12,12が接近する位置であるシリンダブロック11のボア間では、各々のシリンダスリーブ12,12の周囲を囲むウオータジャケット13が相互に鋭角で交差するため、シリンダ列線L1に直交する方向のウオータジャケット13の幅W′はその他の部分のウオータジャケット13の幅Wよりも広くなっている。一方、ボア間におけるスペーサ本体部14aの厚さは、その他の部分のスペーサ本体部14aの厚さと同じT1であるため、ボア間におけるスペーサ本体部14aの内周面とウオータジャケット13の内側壁面13aとの間の隙間α′は、その他の部分における隙間αよりも例外的に大きくなっている。
但し、二つのシリンダスリーブ12,12が接近するボア間では、スペーサ本体部14aの上端に径方向内向きの凸部14i…が形成されており、これらの凸部14i…の先端部分では、ウオータジャケット13の内側壁面13aとの間の隙間α″が前記隙間αよりも小さくなるように設定される。
図1〜図3、図8および図9から明らかなように、シリンダブロック11のタイミングトレーン側の端面からトランスミッション側に向けて冷却水供給通路11bが延びており、この冷却水供給通路11bの下流端に連なる冷却水供給チャンバ11cがウオータジャケット13に収納されたスペーサ14の冷却水入口部14bに臨んでいる。
図1〜図3および図9から明らかなように、シリンダヘッド15に形成されたウオータジャケット(図示せず)の下面に開口する4個の連通孔15a…が、ウオータジャケット13に収納されたスペーサ14の冷却水出口部14cの上方に臨んでいる。冷却水出口部14cの位置は、スペーサ本体部14aを冷却水出口部14cの位置へと延長した場合に、その延長したスペーサ本体部14aに概ね重なっている。
図1〜図3および図10から明らかなように、スペーサ14の冷却水入口部14bおよび冷却水出口部14cに挟まれた仕切壁14dは、ウオータジャケット13の内側壁面13aおよび外側壁面13bとの間に、スペーサ14の組み付けを可能にする最小限の微小な隙間γ(図10参照)を有する。仕切壁14dの下端部とウオータジャケット13の外側壁面13bとの間には、冷却水が通過可能な微小な隙間δが形成される。仕切壁14dの上端部および下端部は、前記上部支持脚14e,14gおよび前記下部支持脚14f,14hと同様に、ウオータジャケット13の内部でスペーサ14を上下方向に位置決めする機能を有する。
図2および図11から明らかなように、スペーサ14のタイミングトレーン側の端部(冷却水出口部14cの部分)における上部支持脚14eおよび下部支持脚14fに挟まれた部分は、スペーサ本体部14aと同じ厚さの厚肉部14mになっている。下部支持脚14fの下端から厚肉部14mの上端にかけて上下方向に延びるスリット14nが形成されており、このスリット14nに水平断面がH形のゴムよりなる固定部材22のスリット22aが嵌合して装着される。固定部材22はスペーサ本体部14aの上下方向高さの範囲内に装着されており、その外周面はスペーサ14の外周面に露出しないが、その内周面がスペーサ14の内周面に露出してウオータジャケット13の内側壁面13aに弾発的に当接する。スリット14nのうちの下部支持脚14fに露出する一部は、固定部材22の圧入抵抗を減少させて組付性を高めるためのものである。
図2および図12から明らかなように、スペーサ本体部14aのトランスミッション側の端部において、下部支持脚14hの下端から上部支持脚14gの下端までの間に上下方向に延びるスリット14oが形成されており、このスリット14oに水平断面がH形のゴムよりなる固定部材22が装着される。固定部材22はスペーサ本体部14aの上下方向高さの範囲内に装着されており、その外周面はスペーサ14の外周面に露出しないが、その内周面がウオータジャケット13はスペーサ14の内周面に露出してウオータジャケット13の内側壁面13aに弾発的に当接する。スリット14nのうちの下部支持脚14oに露出する一部は、固定部材22の圧入抵抗を減少させて組付性を高めるためのものである。
二つの固定部材22,22は共にシリンダ列線L1上に配置されており、従って二つの固定部材22,22を結ぶ線(つまりシリンダ列線L1)に関して、スペーサ14の吸気側部分と排気側部分とは基本的に対称な形状となる。
前記スリット14n,14oは下向きに開口しており、そこに固定部材22,22が上向きに嵌合するため、固定部材22,22を取り付けたスペーサ14をウオータジャケット13の内部に挿入するとき、ウオータジャケット13の内側壁面13aとの間に作用する摩擦力で固定部材22,22が上向きに押されても、固定部材22,22がスリット14n,14oから脱落する虞はない。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
シリンダブロック11のデッキ面11aにシリンダヘッド15を組み付ける前の状態では、デッキ面11aに露出する4個のシリンダスリーブ12…のシリンダボア12a,12a;12a′,12a′の外周を囲むようにウオータジャケット13が開口しており、その開口からウオータジャケット13の内部にスペーサ14が挿入される。その後に、シリンダブロック11のデッキ面11aにガスケット16を重ね合わせた状態でシリンダヘッド15が締結される。
このスペーサ14の組付状態において、下部支持脚14f,14hの下端と仕切壁14dの下端とがウオータジャケット13の底部に接触し、上部支持脚14e,14gの上端と仕切壁14dの上端とがガスケット16の下面に接触することで、スペーサ14がシリンダ軸線L2方向に位置決めされる。このとき、スペーサ14のスペーサ本体部14aの内周面はウオータジャケット13の内側壁面13aに近接するように配置されるが、鋳放しのウオータジャケット13の内側壁面13aの寸法精度は高くないため、スペーサ14がウオータジャケット13の内側壁面13aに擦れて組付性が低下するのを防止すべく、スペーサ本体部14aの内周面とウオータジャケット13の内側壁面13aとの間には若干の隙間α(図6参照)が形成される。
内燃機関の運転時の振動等によりウオータジャケット13の内部でスペーサ14が上下方向に移動すると、上部支持脚14e,14gや仕切壁14dの上端がガスケット16の下面を傷付ける虞があるが、シリンダ列線L1方向両端に設けられた2個の固定部材22,22がスペーサ14をウオータジャケット13に対して移動不能に固定することで、スペーサ14の妄動によるガスケット16の損傷を防止することができる。
このとき、固定部材22,22は剛性が高いスペーサ14のシリンダ列線L1方向両端部に設けられているため、スペーサ14をウオータジャケット13の内部に強固に固定することができるだけでなく、シリンダブロック11のシリンダ列線L1方向両端部は吸気側および排気側の側面に比べて温度が低いため、そこに装着されたゴム製の固定部材22,22への熱の影響を最小限に抑えることができる。
また固定部材22,22はスペーサ14のシリンダ軸線L2方向中間部、つまりスペーサ本体部14aの高さの範囲内に設けられているので、固定部材22,22が上部冷却水通路13cおよび下部冷却水通路13dの冷却水の流れを阻害するのを防止することができる。しかもスペーサ14のタイミングトレーン側の固定部材22は冷却水出口部14cに設けられているので、その固定部材22が上部冷却水通路13cおよび下部冷却水通路13dにおける冷却水の流れに影響を及ぼすことがない。またウオータジャケット13のトランスミッション側の端部では冷却水がUターンすることで流速が低下するため、そこにトランスミッション側の固定部材22を設けることで、その固定部材22をウオータジャケット13の吸気側および排気側の側面に設ける場合に比べて、冷却水の流れに及ぼす影響を小さくすることができる。
スペーサ14のタイミングトレーン側の上部支持脚14eおよび下部支持脚14fはスペーサ本体部14aの厚さT1よりも径方向に薄く形成されており、かつ上部冷却水通路13cおよび下部冷却水通路13dの内部でウオータジャケット13の外側壁面13b側に偏倚して配置される。またスペーサ14のトランスミッション側の上部支持脚14gおよび下部支持脚14hはスペーサ本体部14aの厚さT1よりも径方向に薄く形成されており、かつ上部冷却水通路13cおよび下部冷却水通路13dの内部でウオータジャケット13の内側壁面13a側に偏倚して配置される。これにより、上部支持脚14e,14gおよび下部支持脚14f,14hが上部冷却水通路13cおよび下部冷却水通路13dの冷却水の流れに与える影響を最小限に抑えることができ、しかも上部支持脚14e,14gおよび下部支持脚14f,14hはウオータジャケット13の内側壁面13aおよび外側壁面13bの形状に倣うように円弧状に湾曲しているので、冷却水の流れに与える影響を更に小さくすることができる。
また4個のシリンダボア12a,12a;12a′,12a′のうちシリンダ列線L1方向の最も外側に位置する部分は、他のシリンダボア12a′,12a′からの熱を受け難いため、その部分の温度は比較的に低くなる。一方、4個のシリンダボア12a,12a;12a′,12a′のうちシリンダ列線L1の吸気側および排気側に位置する部分は、隣接するシリンダボア12a,12a;12a′,12a′からの熱を受け易いため、その部分の温度は比較的に高くなる。本実施の形態では、上部支持脚14e,14gおよび下部支持脚14f,14hを、シリンダボア12a,12aの温度が比較的に低くなるシリンダ列線L1方向の最も外側位置に設けたので.上部支持脚14e,14gおよび下部支持脚14f,14hによってウオータジャケット13の冷却水の流れが多少阻害されても、その影響を最小限に抑えて各シリンダボア12a,12a;12a′,12a′の温度を均一化することができる。
特に、トランスミッション側の上部支持脚14gおよび下部支持脚14hは、トランスミッション側のシリンダボア12aの低温部に臨むウオータジャケット13の内側壁面13aに沿うように配置されるため、上部支持脚14gおよび下部支持脚14hで冷却水がウオータジャケット13の内側壁面13aに接触し難くし、上記比較的に低温のシリンダボア12aを保温することができ、これにより各シリンダボア12a,12a;12a′,12a′の温度をより一層均一化することができる。
固定部材22,22はゴムで構成されており、スペーサ14のスリット14n,14oに嵌合して固定されるので、ボルトのような特別の部材を必要とせずにスペーサ14に固定することができる。また固定部材22,22が設けられる位置が下部支持脚14f,14hの直上方であるため、固定部材22,22をウオータジャケット13の内側壁面13aに圧接しながらスペーサ14をウオータジャケット13内に下向きに押し込み、下部支持脚14f,14hの下端がウオータジャケット13の底部に当接して上向きの反力を受けたとき、スペーサ14が捩じれるように変形するのを防止することができる。
内燃機関の運転時には、シリンダブロック11に設けられた図示せぬウォータポンプから供給された冷却水が、シリンダブロック11のタイミングトレーン側の端部に設けられた冷却水供給通路11bから冷却水供給チャンバ11cを経てウオータジャケット13に流入する。ウオータジャケット13の内部にはスペーサ14が配置されており、冷却水供給チャンバ11cに臨むスペーサ14の冷却水入口部14bの厚さT2はスペーサ本体部14aの厚さT1に比べて薄く、かつ径方向内側に偏倚しているため、冷却水は冷却水入口部14bの径方向外側表面に沿って上下に分流してウオータジャケット13の上部冷却水通路13cおよび下部冷却水通路13dにスムーズに流入する。
ウオータジャケット13の上部冷却水通路13cおよび下部冷却水通路13dに流入した冷却水は左右方向に分岐しようとするが、冷却水入口部14bの左側に存在する仕切壁14dによって流れを阻止されるため、右側に向きを変えて上部冷却水通路13cおよび下部冷却水通路13dの略全長を反時計方向に流れ、冷却水入口部14bから見て仕切壁14dの反対側に位置する冷却水出口部14cからシリンダヘッド15の連通孔15a…に排出される。冷却水がウオータジャケット13を流れるとき、上部冷却水通路13cおよび下部冷却水通路13dはウオータジャケット13の幅Wよりも僅かに薄い厚さT1のスペーサ本体部14aによって上下に仕切られているため、上部冷却水通路13cおよび下部冷却水通路13dを流れる冷却水は殆ど混合することはない。
ウオータジャケット13を流れる冷却水がシリンダヘッド15の下面に開口する連通孔15a…を介してシリンダヘッド15のウオータジャケット(図示せず)に排出されるとき、下部冷却水通路13dを流れる冷却水はスペーサ14の冷却水出口部14cを下から上に通過して上部冷却水通路13cを流れる冷却水に合流した後、シリンダヘッド15の連通孔15a…に流入する。
このとき、冷却水出口部14cの厚さT3はスペーサ本体部14aの厚さT1よりも小さく、かつ冷却水出口部14cの外周面はスペーサ本体部14aの外周面と面一になってウオータジャケット13の外側壁面13bに沿うように偏倚しているので、冷却水出口部14cを上向きに通過する冷却水の圧損を最小限に抑えることができるだけでなく、冷却水の流速が低下して冷却効果が減少する冷却水出口部14cの近傍であっても、冷却水出口部14cとウオータジャケット13の内側壁面13aとの間にできるだけ多くの冷却水を介在させて冷却効果を確保することができる。
また下部冷却水通路13dの下流端を出て上向きに流れの方向を変えた冷却水に、上部冷却水通路13cの下流端を出た冷却水が合流するので、上部冷却水通路13cからの冷却水を下部冷却水通路13dからの冷却水で上方に偏向させ、連通孔15a…にスムーズに流入させることができる。
上部冷却水通路13cおよび下部冷却水通路13dを流れた冷却水が冷却水出口部14cで上向きに方向を変えて連通孔15a…から排出されるとき、渦が発生してスムーズな方向転換ができなくなる可能性があるが、冷却水入口部14b側の冷却水の一部が仕切壁14dの下端部の隙間δ(図10参照)を通過して冷却水出口部14c側に流入することで、前記渦の発生を防止して冷却水の連通孔15a…へのスムーズな流入を可能にすることができる。
ウオータジャケット13のシリンダ軸線L2方向の中間部の内側壁面13aにはスペーサ14のスペーサ本体部14aの内周面が近接しているため、その内側壁面13aに冷却水が接触し難くなって冷却が抑制される。その結果、スペーサ本体部14aに対向するシリンダボア12a,12a;12a′,12a′のシリンダ軸線L2方向の中間部が他の部分よりも高温になり、熱膨張してピストン18,18;18′,18′との間のクリアランスが増加する。その結果、特に圧縮行程や膨張行程でピストン18,18;18′,18′に大きなサイドスラスト加わるときに、ピストン18,18;18′,18′およびシリンダボア12a,12a;12a′,12a′間のフリクションを低減して内燃機関の燃費向上に寄与することができる。またシリンダボア12a,12a;12a′,12a′のシリンダ軸線L2方向中間部が他の部分よりも高温になることで、その部分を潤滑するオイルが温度上昇して粘性が低下するため、フリクションの低減効果が更に高められる。
一方、シリンダボア12a,12a;12a′,12a′のシリンダ軸線L2方向上部および下部は、スペーサ14の上下の上部冷却水通路13cおよび下部冷却水通路13dを流れる冷却水によって充分に冷却されるため、シリンダボア12a,12a;12a′,12a′に摺動自在に嵌合するピストン18,18;18′,18′の高温になり易い頂部18a…およびスカート部18b…の冷却性能を確保して過熱を防止することができる。またシリンダボア12a,12a;12a′,12a′の上部は、燃焼室の熱を直接受けるだけでなく、移動方向が変化するために上死点付近に留まる時間が長くなる高温のピストン18,18;18′,18′からトップリング19…、セカンドリング20…およびオイルリング21…を介して熱が伝達されて高温になり易いが、そのシリンダボア12a,12a;12a′,12a′の上部にスペーサ14を臨ませないことで冷却性能を確保することができる。更に、ピストン18,18;18′,18′のスカート部18b…はシリンダボア12a,12a;12a′,12a′に最も強く摺接してフリクションを発生する場所であるが、そのスカート部18b…が摺接するシリンダボア12a,12a;12a′,12a′をスペーサ14で覆って熱膨張により拡径することで、フリクションを低減することができる。
図5に実線で示すように、膨張行程においてピストン18,18;18′,18′のサイドスラストが最大になるとき、つまりピストン18,18;18′,18′およびシリンダボア12a,12a;12a′,12a′間のフリクションが最大になるとき、トップリング19…、セカンドリング20…およびオイルリング21…がスペーサ本体部14aの上縁よりも上方に位置するようにスペーサ14の上下位置が設定されるので、スペーサ14によってシリンダボア12a,12a;12a′,12a′の内径を増加させて前記フリクションを減少させながら、高温になるピストン18,18;18′,18′の頂部18a…の熱を伝熱性の高いトップリング19…、セカンドリング20…およびオイルリング21…からシリンダボア12a,12a;12a′,12a′を介してウオータジャケット13の上部冷却水通路13cに逃がし、ピストン18,18;18′,18′の冷却性能を確保することができる。
このとき、スペーサ14のスペーサ本体部14aはウオータジャケット13の内側壁面13aとの間に最小限の隙間αを介して接近しているので、スペーサ本体部14aとウオータジャケット13の内側壁面13aとの間に介在する冷却水の量を最小限に抑え、シリンダボア12a,12a;12a′,12a′の上下方向中間部を効果的に保温して拡径することができる。
また図5に鎖線で示す下死点位置ではピストン18,18;18′,18′の移動速度が低くなるため、ピストン18,18;18′,18′からトップリング19…、セカンドリング20…およびオイルリング21…を介してシリンダボア12a,12a;12a′,12a′に伝わる熱量が大きくなるが、下死点位置においてトップリング19…、セカンドリング20…およびオイルリング21…がスペーサ本体部14aの下縁よりも下方に位置するので、ピストン18,18;18′,18′の熱をスペーサ14に遮られずにシリンダボア12a,12a;12a′,12a′に逃がすことが可能になり、ピストン18,18;18′,18′の冷却性能を確保することができる。
またスペーサ14をウオータジャケット13の内部に組み付けたとき、スペーサ本体部14aの内周面とウオータジャケット13の内側壁面13aとの間の隙間αは、スペーサ本体部14aの外周面とウオータジャケット13の外側壁面13bとの間の隙間βよりも小さく設定されている。従って、スペーサ14が組付誤差や変形によって径方向に偏倚し、スペーサ本体部14aの内周面がウオータジャケット13の内側壁面13aに接触しても、スペーサ本体部14aの外周面はウオータジャケット13の外側壁面13bに接触しないようになっている。
このように、スペーサ本体部14aの外周面とウオータジャケット13の外側壁面13bとの間に必ず隙間を確保することで、以下のような作用効果が発揮される。即ち、仮に本実施の形態とは逆にスペーサ本体部14aの外周面がウオータジャケット13の外側壁面13bに接触する場合には、スペーサ14の下部支持脚14f,14hがウオータジャケット13の底部に接触しているため、ピストン18,18;18′,18′の打音はシリンダボア12a,12a;12a′,12a′→ウオータジャケット13の底部→スペーサ14の下部支持脚14f,14h→スペーサ本体部14a→ウオータジャケット13の外側壁面13bの経路で伝播し、騒音の原因となってしまう。一方、本実施の形態によれば、ピストン18,18;18′,18′の打音はシリンダボア12a,12a;12a′,12a′からスペーサ本体部14aに伝播するが、スペーサ本体部14aはウオータジャケット13の外側壁面13bに当接することがないため、そこで打音が遮断されて騒音が低減する。
スペーサ14が冷却水との接触による膨潤や熱膨張で変形すると、その内周面がウオータジャケット13の内側壁面13aに締まり嵌めしてしまう可能性があるが、スペーサ本体部14aの内周面に設けた凸部14i…をウオータジャケット13の内側壁面13aに当接可能に対向させたので、スペーサ本体部14aの内周面とウオータジャケット13の内側壁面13aとが全面に亙って密着してしまうのを防止することができる。尚、凸部14i…がウオータジャケット13の内側壁面13aに当接すると、その凸部14i…を介して打音が伝播する可能性があるが、そもそも打音はシリンダ列線L1から遠く離れたピストン18,18;18′,18′の吸気側および排気側の外周面で大きく発生するもので、前記凸部14i…が設けられたシリンダ列線L1に近い部分では殆ど発生しないため、凸部14i…を介して打音の伝播は実質的に問題になることはない。
また図2に示すように、スペーサ14のシリンダ列線L1方向両端部に設けられた固定部材22,22はウオータジャケット13の内側壁面13aに弾性的に接触するので、その反力F1,F1によってスペーサ14はシリンダ列線L1方向に引き伸ばされる。その結果、スペーサ本体部14aの吸気側および排気側の側面は相互に接近する方向の荷重F2,F2を受けて変形することで、スペーサ本体部14aの内周面がウオータジャケット13の内側壁面13aに接近し、スペーサ本体部14aの内周面およびウオータジャケット13の内側壁面13a間の隙間αが減少する。これにより、スペーサ本体部14aとウオータジャケット13の内側壁面13aとの間に介在する冷却水の量を更に減少させ、シリンダボア12a,12a;12a′,12a′の上下方向中間部を一層効果的に保温して拡径することができる。
このとき、二つの固定部材22,22は共にシリンダ列線L1上に配置されており、かつスペーサ14の吸気側部分と排気側部分とはシリンダ列線L1に関して基本的に対称な形状であるため、スペーサ本体部14aの吸気側および排気側の側面を相互に接近させる前記荷重F2,F2を等しくし、スペーサ14の吸気側部分および排気側部分の変形量を均一化することができる。
しかも固定部材22,22は上部冷却水通路13cおよび下部冷却水通路13dにかからないようにスペーサ本体部14aに取り付けられるので、冷却水の流れを妨げることがなく、しかもスペーサ14の上部支持脚14e,14gおよび下部支持脚14f,14hにかからないようにスペーサ本体部14aに取り付けられるので、固定部材22,22の弾発力でスペーサ本体部14aを効率よく変形させることができる。
さて、端部シリンダボア12aは1個の中間シリンダボア12a′だけに対向するのに対し、中間シリンダボア12a′は1個の端部シリンダボア12aと他の1個の中間シリンダボア12a′とに対向するため、中間シリンダボア12a′の方が端部シリンダボア12aよりも高温になる傾向がある。
しかしながら本実施の形態では、スペーサ14のスペーサ本体部14aの高さHが中間シリンダボア12a′,12a′に臨む部分で端部シリンダボア12a,12aに臨む部分よりも段差tだけ低くなっているため、その分だけ中間シリンダボア12a′,12a′に臨む上部冷却水通路13cの高さが高くなり、中間シリンダボア12a′,12a′の冷却効果が端部シリンダボア12a,12aの冷却効果に比べて高くなる。よって、端部シリンダボア12a,12aよりも高温になり易い中間シリンダボア12a′,12a′を強く冷却し、全てのシリンダボア12a,12a;12a′,12a′の温度を均一化することで、スペーサ14によるフリクションの低減効果を有効に発揮させることができる。
次に、図13に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態ではスペーサ本体部14aの高さHを端部シリンダボア12a,12aに臨む部分で高くして中間シリンダボア12a′,12a′に臨む部分で低くしているが、第2の実施の形態ではスペーサ本体部14aの厚さT1を端部シリンダボア12a,12aに臨む部分で厚くして中間シリンダボア12a′,12a′に臨む部分で薄くしている。
その結果、スペーサ本体部14aの内周面とウオータジャケット13の内側壁面13aとの間に形成される隙間α(図6参照)が、中間シリンダボア12a′,12a′に臨む部分で大きくなり、その分だけ隙間αにおける冷却水の流路断面積が増加して中間シリンダボア12a′,12a′の冷却性能が増加し、第1の実施の形態と同様に全てのシリンダボア12a,12a;12a′,12a′の温度を均一化することができる。また合成樹脂製のスペーサ14は冷却水よりも熱伝導率が低いため、そのスペーサ本体部14aを薄くしたことで、中間シリンダボア12a′,12a′の熱がスペーサ本体部14aを通過してシリンダブロック11の外壁面側に逃げ易くなり、中間シリンダボア12a′,12a′の冷却性能が一層効果的に高められる。更に、スペーサ本体部14aが中間シリンダボア12a′,12a′に臨む部分での厚さT1を、その内周面を径方向外側に移動させることで薄くしたので、スペーサ本体部14aの内周面とウオータジャケット13の内側壁面13aとの間の隙間αにおける冷却水の流路断面積を効果的に増加させることができる。
またスペーサ本体部14aの厚さT1を全てのシリンダボア12a,12a;12a′,12a′に臨む部分で一定にし、中間シリンダボア12a′,12a′に臨む部分でスペーサ本体部14aを径方向外側に移動させることで、スペーサ本体部14aの内周面とウオータジャケット13と内側壁面13aとの間の隙間αを増加させても良い。このようにしても、中間シリンダボア12a′,12a′に臨むウオータジャケット13の内側壁面13aに沿ってより多くの冷却水を流し、中間シリンダボア12a′,12a′の冷却性能を高めることができる。
次に、図14に基づいて本発明の第3の実施の形態を説明する。
第3の実施の形態は第2の実施の形態の変形であり、第2の実施の形態では中間シリンダボア12a′,12a′に臨む部分でスペーサ本体部14aの内周面の位置を径方向外側に移動させることで厚さT1を薄くしているが、第3の実施の形態では中間シリンダボア12a′,12a′に臨む部分でスペーサ本体部14aの外周面の位置を径方向内側に移動させることで厚さT1を薄くしている。
第3の実施の形態によれば、スペーサ本体部14aの内周面とウオータジャケット13の内側壁面13aとの間に形成される隙間α(図6参照)の大きさは変化しないが、中間シリンダボア12a′,12a′に臨むスペーサ本体部14aが薄くなるので、中間シリンダボア12a′,12a′の熱がスペーサ本体部14aを通過してウオータジャケット13の径方向外側の隙間β(図6参照)およびシリンダブロック11の外壁面側に逃げ易くなり、これにより中間シリンダボア12a′,12a′の冷却性能を高めることができる。
次に、図15に基づいて本発明の第4の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態ではスペーサ14のシリンダ列線L1方向両端部に設けた固定部材22,22がウオータジャケット13の内側壁面13aに弾発的に当接しているが、第4の実施の形態では固定部材22′,22′が径方向内外を反転して取り付けられてウオータジャケット13の外側壁面13bに弾発的に当接している。第4の実施の形態の固定部材22′,22′の構造は、第1の実施の形態の固定部材22,22の構造と実質的に同じである。
これにより、スペーサ14のシリンダ列線L1方向両端部が固定部材22′,22′の弾発力による荷重F1′,F1′で相互に接近する方向に付勢されるため、スペーサ本体部14aの吸気側および排気側の側面は相互に離反する方向の荷重F2′,F2′を受けて径方向外側に変形する。その結果、スペーサ本体部14aの内周面がウオータジャケット13の内側壁面13aから離反し、スペーサ本体部14aの内周面およびウオータジャケット13の内側壁面13a間の隙間αが増加することで、隙間αによる冷却水の流路断面積が増加して中間シリンダボア12a′,12a′の冷却性能が増加し、第2の実施の形態と同様に全てのシリンダボア12a,12a;12a′,12a′の温度を均一化することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では直列4気筒内燃機関を例示したが、本発明はシリンダボア12a,12a′が3個以上並置された3気筒以上の任意の形式の内燃機関に対して適用することができる。
また第1の実施の形態ではスペーサ本体部14aの上縁の高さを中間シリンダボア12a′に臨む部分で低くしているが、スペーサ本体部14aの下縁の高さを中間シリンダボア12a′に臨む部分で高くしても良く、その両方を併用しても良い。
また本発明はシリンダ列線L1の一端側から供給した冷却水を吸気側側面および排気側側面に二股に分岐させ、シリンダ列線L1の他端側で集合させて排出する内燃機関に対しても適用することができる。
11 シリンダブロック
12a 端部シリンダボア(シリンダボア)
12a′ 中間シリンダボア(シリンダボア)
13 ウオータジャケット
13a 内側壁面
13b 外側壁面
13c 上部冷却水通路
13d 下部冷却水通路
14 スペーサ
14a スペーサ本体部
22′ 付勢手段(固定部材)
H スペーサ本体部の上下方向の高さ
L1 シリンダ列線
T1 スペーサ本体部の径方向の厚さ

Claims (6)

  1. 内燃機関のシリンダブロック(11)のシリンダ列線(L1)上に並置された3個以上のシリンダボア(12a,12a′)の周囲を囲むように形成されたウオータジャケット(13)の内部にスペーサ(14)を装着し、前記スペーサ(14)で前記ウオータジャケット(13)内の冷却水の流れを規制して前記シリンダボア(12a,12a′)の冷却状態を調整する内燃機関の冷却構造において、
    前記シリンダボア(12a,12a′)はシリンダ列線(L1)方向両端部に位置する端部シリンダボア(12a)と、前記端部シリンダボア(12a)を除く中間シリンダボア(12a′)とからなり、
    前記スペーサ(14)は前記中間シリンダボア(12a′)の冷却性能を前記端部シリンダボア(12a)の冷却性能よりも高くするように構成されることを特徴とする内燃機関の冷却構造。
  2. 前記スペーサ(14)は前記ウオータジャケット(13)に内部に上側の上部冷却水通路(13c)および下側の下部冷却水通路(13d)を区画するスペーサ本体部(14a)を備え、
    前記スペーサ本体部(14a)の上下方向の高さ(H)は、前記中間シリンダボア(12a′)に臨む部分で前記端部シリンダボア(12a)に臨む部分よりも小さいことを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の冷却構造。
  3. 前記スペーサ(14)は前記ウオータジャケット(13)内の冷却水の流れを規制するスペーサ本体部(14a)を備え、
    前記スペーサ本体部(14a)の径方向の厚さ(T1)は、前記中間シリンダボア(12a′)に臨む部分で前記端部シリンダボア(12a)に臨む部分よりも小さいことを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の冷却構造。
  4. 前記スペーサ(14)は前記ウオータジャケット(13)内の冷却水の流れを規制するスペーサ本体部(14a)を備え、
    前記スペーサ本体部(14a)の内周面と前記ウオータジャケット(13)の内側壁面(13a)とに挟まれた冷却水の流路断面積は、前記中間シリンダボア(12a′)に臨む部分で前記端部シリンダボア(12a)に臨む部分よりも大きいことを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の冷却構造。
  5. 前記スペーサ本体部(14a)のシリンダ列線(L1)方向両端部と前記ウオータジャケット(13)の外側壁面(13b)との間に、前記スペーサ本体部(14a)のシリンダ列線(L1)方向両端部を前記ウオータジャケット(13)の内側壁面(13a)に向けて付勢する付勢手段(22′)を設けたことを特徴とする、請求項4に記載の内燃機関の冷却構造。
  6. 前記付勢手段は前記スペーサ(14)を前記ウオータジャケット(13)の内部に固定する固定部材(22′)であることを特徴とする、請求項5に記載の内燃機関の冷却構造。
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