JP2011106231A - 地中連続壁の構築方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】地中連続壁が備える熱交換パイプが損傷し難く、かつ、効率良く短期間にて施工可能な地中連続壁の構築方法を提供する。
【解決手段】ソイルセメントにより構築する地中連続壁の構築方法であって、地盤を削孔しつつセメントミルクを注入するとともに攪拌して前記ソイルセメントを形成するソイルセメント形成工程と、前記ソイルセメントが硬化する前に、当該地中連続壁に備えられる熱交換パイプを囲み上端が開放されたケース体を、前記上端を養生して前記ソイルセメント内に建て込む建込工程と、前記ソイルセメントが硬化した後に、前記ケース体内に前記熱交換パイプを設置する設置工程と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、熱交換パイプを備えた地中連続壁の構築方法に関する。
熱交換パイプを備えた地中連続壁の構築方法としては、例えば、掘削混練機を用いて掘削土とセメントミルクとを混練してソイルセメント体を構築し、ソイルセメント体が硬化する前に、熱交換パイプが固定されたH鋼をソイルセメント体に建て込む地中構造体の施工方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3935887号明細書
上記地中構造体の施工方法にて施工する場合には、設備業者によりH鋼に熱交換パイプが固定され、施工業者にて、地盤が掘削されるとともにソイルセメント体が構築されて熱交換パイプが固定されたH鋼が建て込まれた後に、設備業者にて熱交換パイプと熱交換設備との接続が行われる。このため、施工期間内に施工業者と設備業者とでスケジュールの調整が必要であり、作業効率が低下して施工期間が長くなるという課題がある。
また、上記地中構造体の施工方法では、熱交換パイプが固定されたH鋼がソイルセメント体に建て込まれていくので、熱交換パイプや熱交換パイプとH鋼との接合部分にソイルセメント体に埋もれる際の摩擦負荷が作用し、熱交換パイプや熱交換パイプとH鋼との接合部分が損傷を受ける虞があるという課題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、地中連続壁が備える熱交換パイプが損傷し難く、かつ、効率良く短期間にて構築可能な地中連続壁の構築方法を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の地中連続壁の構築方法は、ソイルセメントからなる地中連続壁の構築方法であって、地盤を削孔しつつセメントミルクを注入するとともに攪拌して前記ソイルセメントを形成するソイルセメント形成工程と、前記ソイルセメントが硬化する前に、当該地中連続壁に備えられる熱交換パイプを囲み上端が開放されたケース体を、前記上端を養生して前記ソイルセメント内に建て込む建込工程と、前記ソイルセメントが硬化した後に、前記ケース体内に前記熱交換パイプを設置する設置工程と、を有することを特徴とする地中連続壁の構築方法である。
このような地中連続壁の構築方法によれば、建込工程により建て込まれたケース体により熱交換パイプが設置される空間が確保される。このため、熱交換パイプが設置される際に、熱交換パイプは予め形成された空間に設置されるだけなので、設置される熱交換パイプに負荷が作用しない。このため熱交換パイプが損傷を受けることを防止することが可能である。
また、熱交換パイプは、ソイルセメントが硬化した後にケース体内に設置されるので、ソイルセメントを形成してケース体を建て込む施工業者と、熱交換パイプを設置する設備業者との作業を各々独立させることが可能である。このため、施工業者及び設備業者の作業効率が向上し、施工期間を短縮することが可能である。
このため、熱交換パイプが損傷し難く、かつ、効率良く短期間にて施工可能な地中連続壁の構築方法を提供することが可能である。
かかる地中連続壁の構築方法であって、前記地中連続壁は応力材を備えており、前記ケース体は、前記応力材に予め取り付けられて、硬化する前の前記ソイルセメントに前記応力材とともに建て込まれることが望ましい。
このような地中連続壁の構築方法によれば、ケース体を剛性が高い応力材に予め取り付けて硬化前のソイルセメントに建て込むので、ケース体が損傷を受けることも防止することが可能である。また、ケース体と応力材とを一体として設置するので、現場での作業工数が削減されることにより工期を短縮することが可能である。
かかる地中連続壁の構築方法であって、前記地中連続壁は応力材を備えており、前記応力材は、前記ケース体が建て込まれる前に建て込まれることが望ましい。
このような地中連続壁の構築方法によれば、ケース体が建て込まれる前に応力材が建て込まれるので、地中連続壁の耐力を高めるための応力材の設置スペースを確保したうえでケース体を備えることが可能である。
かかる地中連続壁の構築方法であって、前記熱交換パイプが設置された前記ケース体内に高熱伝導材を充填する充填工程を有することが望ましい。
このような地中連続壁の構築方法によれば、高熱伝導材がケース体内に充填されるので、熱交換パイプは充填材内に埋設される。このため、高熱伝導材の高い熱伝導性により高い熱交換効率を得ることができるように熱交換パイプを備えることが可能である。
かかる地中連続壁の構築方法であって、前記ケース体は、金属製であり、前記熱交換パイプを前記ケース体に当接させて配置することが望ましい。
このような地中連続壁の構築方法によれば、熱交換パイプが備えられているケース体は金属製なので、熱交換パイプをケース体に当接させて配置することにより、金属の高い熱伝導性により、より高い熱交換効率を得ることができるように熱交換パイプを備えることが可能である。
かかる地中連続壁の構築方法であって、前記応力材は、H形鋼であり、前記ケース体を前記H形鋼に当接させて配置することが望ましい。
このような地中連続壁の構築方法によれば、応力材はH形鋼なので、ケース体を前記H形鋼に当接させて配置することにより、鋼材の熱伝導性により、さらに高い熱交換効率を得ることができるように熱交換パイプを備えることが可能である。
かかる地中連続壁の構築方法であって、前記セメントミルクとともに高熱伝導材を混合することが望ましい。
このような地中連続壁の構築方法によれば、熱交換パイプが収容されているケース体の周りに形成されているソイルセメントにも高熱伝導材が混合されて、ソイルセメントの部分も熱伝導性が高くなるので、より高い熱交換効率を得ることが可能である。
かかる地中連続壁の構築方法であって、前記ソイルセメント内に、前記応力材に当接又は近接させて建て込む前記ケース体と、単独で建て込む前記ケース体とを有することが望ましい。
このような地中連続壁の構築方法によれば、ケース体は応力材とは無関係に単独でも建て込まれるので、応力材の数や配置に制限されることなくケース体を設置し、地中連続壁内に設置される熱交換パイプの長さを自由に確保することが可能である。
本発明によれば、地中連続壁が備える熱交換パイプが損傷し難く、かつ、効率良く短期間にて施工可能な地中連続壁の構築方法を提供することが可能である。
本実施形態に係る地中連続壁の構築方法を説明するための図である。 地中連続壁の構築方法のエレメントが形成される様子を説明するための概念図である。 本実施形態に係る地中連続壁の構築方法を示すフロー図である。 本実施形態に係る地中連続壁の構築方法にて構築された地中連続壁の平面図であり、図4(a)は、竪孔内にソイルセメントが形成された状態を示す平面図、図4(b)は、H形鋼が建て込まれた状態を示す平面図、図4(c)は、ケース体が建て込まれた状態を示す平面図、図4(d)は、ケース体内に熱交換パイプが設置された状態を示す平面図、図4(e)は、ケース体内に高熱伝導材が充填された状態を示す平面図である。
以下、本発明に係る一実施形態について図を用いて詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る地中連続壁の構築方法を説明するための図である。
本実施形態の地中連続壁の構築方法にて構築される地中連続壁は1、土とセメントミルクとを原位置で混合・攪拌して構築する、所謂SMW工法が利用されて構築され、図1に示すように、削孔されてソイルセメント36が形成された竪孔3内に応力材としてのH形鋼8と金属製のケース体30とが建て込まれている。また、建て込まれたケース体30内には熱交換パイプ20が設置されるとともに、充填材が充填されている。
ケース体30は、例えば鋼等の金属製の角パイプであり、角パイプの長手方向が竪孔3の上下方向に沿わされて配置されている。ケース体30の下端は塞がれており、上端は開放されてソイルセメント36の天端より上方に突出している。また、ケース体30は、H形鋼8も建て込まれる竪孔3内に建て込まれ、H形鋼8の対向するフランジ8a間に、ウエブ8bに当接させて配置される場合もある。
熱交換パイプ20は、ポリエチレン等の樹脂製であり、ケース体30内にてU字状に屈曲され、屈曲された部位が下端に位置するように配置される。また、ケース体30内に設置された熱交換パイプ20の両端部20aは、ケース体30内に充填された充填材の天端より上方に突出している。
ケース体30内に充填される充填材は、例えば、炭化珪素などの高熱伝導材35である。
図2は、地中連続壁1の構築方法のエレメントが形成される様子を説明するための概念図である。
本実施形態の地中連続壁1の構築方法では、3本のスクリュー掘削軸5aを有する3軸混練オーガー5にて構築する壁面方向に所定幅ずつ削孔しつつソイルセメント36を形成していく。具体的には、図2に示すように、最初にまず、地中連続壁1を形成する位置に配置した3軸混練オーガー5により地盤Gを掘削しつつ第1エレメント11を造成する。この状態では、ソイルセメント36は硬化していない。このとき形成される第1エレメント11は、3つの丸孔3a、3b、3cが互いの一部が重複する竪孔3がソイルセメントにて満たされている。
次に、連なった3つの丸孔3a、3b、3cの並ぶ方向に沿って、連なった丸孔1個分の間隔を隔てて第2エレメント12を造成する。その後、第1エレメント11の第2エレメント12側の丸孔3cと第2エレメント12の第1エレメント11側の丸孔3dとに、3軸混練オーガー5の両端の2本のスクリュー掘削軸5aを挿入させて第3エレメント13を造成する。次に、第2エレメント12の、第1エレメント11と反対側に丸孔1個分の間隔を隔てて第4エレメント14を造成し、第2エレメント12の第4エレメント14側の丸孔3fと第4エレメント14の第2エレメント12側の丸孔3hとに3軸混練オーガー5の両端の2本のスクリュー掘削軸5aを挿入させて第5エレメント15を造成する。このようにエレメントを造成することにより所定方向に連なった地中連続壁1が構築されていく。
本実施形態の地中連続壁1では、連なる複数の丸孔3a〜3kに1個置きにH形鋼8が1本ずつ設置され、ケース体30は各丸孔3a〜3kに1本ずつ設置されている。このため、構築される地中連続壁1の壁面に沿う方向における異なる部位では、エレメントを造成していく工程と、H形鋼8とケース体30とを建て込む工程とが、同時に行われる。地中連続壁1の壁面に沿う方向における各部位の構築方法は同じなので、ここでは、所定の部位の一例として第1エレメント11の構築方法について説明する。
図3は、本実施形態に係る地中連続壁の構築方法を示すフロー図である。図4は、本実施形態に係る地中連続壁の構築方法にて構築された地中連続壁の平面図である。
地中連続壁1の構築は、まず、図1に示すように、3軸混練オーガー5の3本のスクリュー掘削軸5aを正転させつつセメントミルクとエアーとをスクリュー掘削軸5aの先端側に吐出させて孔内に注入する。このとき、図4(a)に示すように、3つの丸孔3a、3b、3cが互いの一部が重複した断面形状を有する竪孔3が削孔され、内部にソイルセメント36が形成される(ソイルセメント形成工程S1)。
地中連続壁1の高さに相当する深さの竪孔3が削孔された後、3本のスクリュー掘削軸5aの正転と逆転とを交互に繰り返して攪拌しつつ3本のスクリュー掘削軸5aを所定の高さまで引き上げる。所定高さまで3本のスクリュー掘削軸5aを引き上げた後、3本のスクリュー掘削軸5aを逆転させながら竪孔3から引き上げる。このようにして、竪孔3内がソイルセメント36にて満たされる。
次に、ソイルセメント36にて満たされた竪孔3内に、H形鋼8とケース体30とを建て込む(建込工程S2)。このとき、先にH形鋼8が建て込まれ、次にケース体30が建て込まれる。また、H形鋼8は、地中連続壁1に求められる耐力に応じて適宜建て込まれる。このため、必ずしも全ての丸孔3a、3b、3c内に建て込む必要はない。前述したように本実施形態では、図4(b)に示すように、地中連続壁1が形成される複数の丸孔3a、3b、3c部分に対し、1個置きにH形鋼8が建て込まれているので、ここでは、第1エレメント11の3つの丸孔3a、3b、3cのうち両端の2つの丸孔3a、3c内にH形鋼8が建て込まれているものとする。H形鋼8は、ソイルセメント形成工程S1にて、造成されたエレメントが繋がった部位から順次、丸孔1固置きにクレーン6等にて吊り下げてソイルセメント36内に建て込んでいく。
次に、H形鋼8が建て込まれた竪孔3内に、ケース体30を建て込む。ケース体30の配置は、図4(c)の丸孔3aのように、H形鋼8のフランジ8aの外側に、フランジ8aに当接させて設置したり、丸孔3cのように、図4(c)の右の丸孔3cに設けられたケース体30のように、H形鋼8の対向するフランジ8aの間にてウエブ8bに当接させて設置したり、また、図4(c)の中央の丸孔3bのようにH形鋼8のない位置に単独で設置しても良い。ケース体30は、H形鋼8の設置が終了した部位から順次、各丸孔にクレーン6等にて吊り下げてソイルセメント36内に建て込んでいく。
ケース体30は下端が塞がれているので、ソイルセメント36内に上方から降ろして設置してもケース体30内にはソイルセメント36が浸入しない。このため、ソイルセメント36内にケース体30を備えることにより熱交換パイプ20を設置するための空間が確保される。
ソイルセメント36内に、H形鋼8及びケース体30を設置した後に、ソイルセメント36が硬化するまで養生する。
ソイルセメント36が硬化した後に、図4(d)に示すように、ケース体30内に熱交換パイプ20を設置する(設置工程S3)。熱交換パイプ20は、予めU字状に屈曲させておき、屈曲された部位がケース体30の下端に位置するように配置し、両端部20aがケース体30の上方に位置するように設置する。
次に、図4(e)に示すように、熱交換パイプ20が設置されたケース体30内に、高熱伝導材35を充填し(充填工程S4)、地中連続壁1が完成する。
本実施形態の地中連続壁1の構築方法によれば、建込工程S2により建て込まれたケース体30により熱交換パイプ20が設置される空間が確保される。このため、熱交換パイプ20を設置する際には、熱交換パイプ20を予め形成された空間に設置するだけなので、設置される熱交換パイプ20に無用な負荷が作用しない。このため熱交換パイプ20が損傷を受けることを防止することが可能である。
また、熱交換パイプ20は、ソイルセメント36が硬化した後にケース体30内に設置されるので、ソイルセメント36を形成してケース体30を建て込む施工業者と、熱交換パイプ20を設置する設備業者との作業を各々独立させることが可能である。このため、施工業者及び設備業者の作業効率が向上し、施工期間を短縮することが可能である。
すなわち、熱交換パイプ20が損傷し難く、かつ、効率良く短期間にて施工可能な地中連続壁1の構築方法を提供することが可能である。
また、ケース体30が建て込まれる前にH形鋼8が建て込まれるので、地中連続壁1の耐力を高めるためのH形鋼8の設置スペースを確保したうえでケース体30を備えることが可能である。
また、高熱伝導材35がケース体30内に充填されるので、熱交換パイプ20は高熱伝導材35内に埋設される。このため、高熱伝導材35の高い熱伝導性により高い熱交換効率を得ることができるように熱交換パイプ20を備えることが可能である。
また、ケース体30は、金属製なので、熱交換パイプ20をケース体30に当接させて配置することにより、金属の高い熱伝導性により、より高い熱交換効率を得ることができるように熱交換パイプ20を備えることが可能である。
また、応力材はH形鋼8なので、ケース体30をH形鋼8に当接させて配置することにより、鋼材の熱伝導性により、さらに高い熱交換効率を得ることができるように熱交換パイプ20を備えることが可能である。
また、ケース体30はH形鋼8の有無とは無関係に単独でも建て込まれるので、H形鋼8の数や配置に制限されることなくケース体30を設置して、所望の長さの熱交換パイプ20を設置することが可能である。このため、設置する熱交換パイプ20の長さを自由に設定することが可能である。
上記実施形態においては、H形鋼8とケース体30とを各々別個にソイルセメント36内に建て込む例について説明したが、ケース体30をH形鋼8に予め取り付けて硬化前のソイルセメント36に建て込んでもよい。この場合には、剛性が高いH形鋼8に予め取り付けてケース体30をソイルセメント36に建て込むので、ケース体30が損傷を受けることも防止することが可能である。また、ケース体30とH形鋼8とを一体として設置するので、現場における作業工数が削減されることにより工期を短縮することが可能である。
上記実施形態においては、ケース体30内のみに高熱伝導材35を充填したが、セメントミルクに高熱伝導材35を混合してソイルセメント36内に高熱伝導材35を混合しても良い。この場合には、熱交換パイプ20が収容されているケース体30の周りに存在するソイルセメント36にも高熱伝導材35が混合されて、ソイルセメント36も熱伝導性が高くなっているので、より高い熱交換効率を得ることが可能である。
上記実施形態においては、地中連続壁1が、複数の丸孔3a〜3kに1個置きにH形鋼8が、配置された例について説明したが、これに限らず、例えば、丸孔2個以上間隔を隔てたます孔に備えたり、応力が作用する状態に応じて適宜備えられていても良い。また、H形鋼は必ずしも備えていなくともよい。
上記実施形態においては、ケース体30がH形鋼8に当接されている例について説明したが、ケース体30とH形鋼8とは近接させて設置されていても良い。
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 地中連続壁、3 竪孔、3a 丸孔、3b 丸孔、3c 丸孔、3d 丸孔、
3f 丸孔、3h 丸孔、5 3軸混練オーガー、5a スクリュー掘削軸、
6 クレーン、8 H形鋼、8a フランジ、8b ウエブ、
11 第1エレメント、12 第2エレメント、13 第3エレメント、
14 第4エレメント、15 第5エレメント、20 熱交換パイプ、
20a 両端部、30 ケース体、35 高熱伝導材、36 ソイルセメント

Claims (8)

  1. ソイルセメントからなる地中連続壁の構築方法であって、
    地盤を削孔しつつセメントミルクを注入するとともに攪拌して前記ソイルセメントを形成するソイルセメント形成工程と、
    前記ソイルセメントが硬化する前に、当該地中連続壁に備えられる熱交換パイプを囲み上端が開放されたケース体を、前記上端を養生して前記ソイルセメント内に建て込む建込工程と、
    前記ソイルセメントが硬化した後に、前記ケース体内に前記熱交換パイプを設置する設置工程と、
    を有することを特徴とする地中連続壁の構築方法。
  2. 請求項1に記載の地中連続壁の構築方法であって、
    前記地中連続壁は応力材を備えており、
    前記ケース体は、前記応力材に予め取り付けられて、硬化する前の前記ソイルセメントに前記応力材とともに建て込まれることを特徴とする地中連続壁の構築方法。
  3. 請求項1に記載の地中連続壁の構築方法であって、
    前記地中連続壁は応力材を備えており、
    前記応力材は、前記ケース体が建て込まれる前に建て込まれることを特徴とする地中連続壁の構築方法。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の地中連続壁の構築方法であって、
    前記熱交換パイプが設置された前記ケース体内に高熱伝導材を充填する充填工程を有することを特徴とする地中連続壁の構築方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の地中連続壁の構築方法であって、
    前記ケース体は、金属製であり、前記熱交換パイプを前記ケース体に当接させて配置することを特徴とする地中連続壁の構築方法。
  6. 請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の地中連続壁の構築方法であって、
    前記応力材は、H形鋼であり、前記ケース体を前記H形鋼に当接させて配置することを特徴とする地中連続壁の構築方法。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の地中連続壁の構築方法であって、
    前記セメントミルクとともに高熱伝導材を混合することを特徴とする地中連続壁の構築方法。
  8. 請求項2乃至請求項7のいずれかに記載の地中連続壁の構築方法であって、
    前記ソイルセメント内に、前記応力材に当接又は近接させて建て込む前記ケース体と、単独で建て込む前記ケース体とを有することを特徴とする地中連続壁の構築方法。
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