JP2011106144A - 雨水貯留浸透施設 - Google Patents

雨水貯留浸透施設 Download PDF

Info

Publication number
JP2011106144A
JP2011106144A JP2009261195A JP2009261195A JP2011106144A JP 2011106144 A JP2011106144 A JP 2011106144A JP 2009261195 A JP2009261195 A JP 2009261195A JP 2009261195 A JP2009261195 A JP 2009261195A JP 2011106144 A JP2011106144 A JP 2011106144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rainwater storage
engagement
joint
adjacent
engagement hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009261195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5341722B2 (ja
Inventor
Hiroshi Fujimoto
博 藤本
Mitsuhiro Yamaguchi
光浩 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYOWA SEIKEI KK
Original Assignee
KYOWA SEIKEI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYOWA SEIKEI KK filed Critical KYOWA SEIKEI KK
Priority to JP2009261195A priority Critical patent/JP5341722B2/ja
Publication of JP2011106144A publication Critical patent/JP2011106144A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5341722B2 publication Critical patent/JP5341722B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/108Rainwater harvesting

Abstract

【課題】地震の大きな揺れで雨水貯留浸透施設の変形が大きくなっても、単位部材を連結する継手が破断したり、継手が単位部材から外れないようにする。
【解決手段】雨水貯留浸透施設4に地震の大きな揺れが伝わると、雨水貯留浸透施設4の上端と下端との間に水平方向の変位δ2が生じ、雨水貯留浸透施設4が、鉛直方向に対して角度θ2だけ傾く。隣接する単位部材5の間に、鉛直方向と水平方向の相対的なずれが生じると、継手61、62の弾性変形部613が弾性変形して、隣接する係合軸611が鉛直方向及び水平方向にずれ、係合軸611と係合孔541との嵌合を維持する。
【選択図】図9

Description

本発明は、多数の単位部材を、三次元的に継手によって連結した雨水貯留浸透施設、特に、地震の揺れによって雨水貯留浸透施設が変形した時に、単位部材と継手との連結が外れないようにした雨水貯留浸透施設に関する。
雨水の流出を抑制して都市型水害の発生を防止するために、テーブル状、容器状、あるいはパイプ状などの多数の単位部材を、継手によって連結して組み立てた構造体として、たとえば、道路、公園、駐車場などの公共施設の地下の空間に設けられる雨水貯留浸透施設が知られている。この雨水貯留浸透施設は、主として鉛直方向の荷重を支える単位部材を、プラスチックなどの軽量な材料で形成し、この単位部材を、継手を用いて、鉛直方向及び水平方向に三次元的に連結したものである。
雨水貯留浸透施設は、この構造体の外側を、透水性または遮水性のシート類、透水性及び遮水性のシート類で包み込む。それによって、構造体の内部空間に雨水を貯留する雨水貯留施設としたり、雨水を浸透させる雨水浸透施設としたり、雨水を貯留及び浸透させる雨水貯留浸透施設としたりするものである。本発明の明細書及び特許請求の範囲では、雨水貯留施設、雨水浸透施設、雨水貯留浸透施設を総称して雨水貯留浸透施設と称する。
プラスチックなどの軽量な材料の単位部材で形成した雨水貯留浸透施設は、継手を用いた組み立て式であるので、設置後に条件の変化のために変更をしなければならないときでも、比較的変更が容易である。これに対して、コンクリート製の構造体では、一度設置すると変更が困難である。さらに、継手を用いた組み立て式であるので、施工に熟練を要さず、かつ、施工期間が短いという利点がある。
従来の継手を用いた組み立て式の雨水貯留浸透施設は、鉛直方向の荷重に対しては十分な耐荷重特性を有している。しかし、地震の大きな揺れによって、雨水貯留浸透施設の変形が大きくなり、隣接する単位部材の相対的なずれが大きくなると、継手と単位部材の連結が外れてしまう恐れがあった。
特許文献1、特許文献2に記載された従来の雨水貯留浸透施設、及び、その継手を、図13〜図22に示す。すなわち、図13は従来の雨水貯留浸透施設を地下の空間に配置した状態を示す側面図、図14は図13のC−C断面図、図15(a)及び(b)は従来の雨水貯留浸透施設の単位部材を示す部品図であり、図15(a)は単位部材の平面図、図15(b)は図15(a)の一部を断面した側面図である。図16(a)及び(b)は、従来の雨水貯留浸透施設の継手31を示す部品図であり、図16(a)は継手の平面図、図16(b)は図16(a)の側面図である。
図17(a)及び(b)は、図13のR部拡大図であり、図17(a)はR部拡大縦断面図、図17(b)は図17(a)の平面図であって、従来の継手によって連結される上下一対の単位部材のうち、上方の単位部材を取り外した状態を示す。図18(a)及び(b)は、従来の雨水貯留浸透施設の継手32を示す部品図であり、図18(a)は継手の平面図、図18(b)は図18(a)の側面図である。図19(a)及び(b)は、従来の雨水貯留浸透施設の継手33を示す部品図であり、図19(a)は継手の平面図、図19(b)は図19(a)の側面図である。
図20(a)及び(b)は、従来の雨水貯留浸透施設の継手34を示す部品図であり、図20(a)は継手の平面図、図20(b)は図20(a)の側面図である。図21は従来の雨水貯留浸透施設に地震の揺れが伝わり、雨水貯留浸透施設が変形した状態を示す側面図、図22は図21のS部拡大縦断面図である。図13、図14に示すように、従来の雨水貯留浸透施設1は、単位部材2を積み重ねて、3次元的な構造体を形成している。ここで、3次元的とは、単位部材2を水平方向の直交する2方向に連結し、さらに鉛直方向に多段的に積み重ねることである。
雨水貯留浸透施設1の単位部材2は、水平方向の2方向には4列×4列で、鉛直方向には4段に積み重ねられている。図15(a)及び(b)に示す単位部材2は、図15(b)の中心軸線21の左側に側面図を、右側に断面図を示す。単位部材2は、ポリプロピレンで形成され、水に対する耐腐食性、荷重、振動などに対する耐久性を有している。単位部材2は、図15(b)の上方側に形成された基盤22と、この基盤22から下方に延びる脚23とを有する。
基盤22は、図15(a)に示すように、上からみた形状が略正方形で、基盤22の四隅には、基盤22の平坦な面223から窪ませた正方形の窪み24が設けられる。さらに、基盤22の外周縁部には、図15(b)の下方に延びる縁枠221が形成されている。縁枠221と脚23の外周との間には、補強用のリブ222が格子状に設けられる。
各正方形の窪み24には、基盤22の中心軸線21に平行に延びる一個の係合孔241が設けられる。係合孔241は、単位部材2を図13に示すように積み重ねると、鉛直方向に延びることになる。この係合孔241に内嵌可能な係合軸311を有する継手31、32、33、34(図16(a)及び(b)、図18(a)及び(b)、図19(a)及び(b)、図20(a)及び(b))を介して、同じ形状、大きさの単位部材2を連結する。
脚23は、基盤22の中心軸線21と同芯上に位置し、その形状は、截頭円錐筒状であり、その下端231に向かって縮径する筒状の截頭円錐状である。基盤の平坦な面223には、脚23の上端232の円形の開口232Aが形成される。円形の開口232Aの中心は、中心軸線21と同芯である。また、脚の下端231には、中心軸線21を中心にした円形の開口231Aが形成される。截頭円錐筒状に形成された脚23は、軽量であり、かつ剛性があり耐荷重性に優れる。
基盤22は、一方の側と他方の側とを通じさせる図示していない孔を有すると良い。孔の大きさは雨水貯留浸透施設1の使用目的、用途によって適宜の大きさとする。たとえば、基盤22および脚23に充填材を収納ないし充填する場合には、この充填材が抜け落ちない大きさとする。さらに、水を貯留するときには、水がこの孔を通して上下、左右方向に移動し易い大きさとする。このように基盤22に孔を設けることにより雨水貯留浸透施設1の用途の巾を広げている。
図16(a)及び(b)は、継手31を示し、基盤22が鉛直方向に重ね合わされる図13のR部の基盤22同士を連結するものであり、雨水貯留浸透施設1の内側寄りに位置する基盤22同士を連結するものである。継手31には、板状部材312の両面の隅に片面四つ、両面で合計八つの係合軸311が形成されている。係合軸311の先端側は、テーパー状に形成されていて、基盤22の係合孔241に挿入し易くしている。板状部材312の厚みT1は、基盤22の正方形の窪み24の深さS2の2倍である。継手31は、剛性のある合成樹脂などで形成される。
図18(a)及び(b)は、継手32を示し、継手31と同様に、基盤22が鉛直方向に重ね合わされる図13のR部の基盤22同士を連結するものであるが、雨水貯留浸透施設1の外側寄りに位置する基盤22同士を連結する。継手32に設けられる係合軸311は、板状部材322の両面に片面二つ、合計四つ設けられる。図18(a)及び(b)におけるその他の部分の構造と作用は、図16(a)及び(b)の継手31と同じであるのでその説明を省略する。
図19(a)及び(b)は、継手33を示し、継手31と同様に、隣接する単位部材2の基盤22同士を連結するものであるが、連結する位置は、雨水貯留浸透施設1の最上段または最下段に位置する単位部材2の基盤22同士である。継手33に設けられる係合軸311は、板状部材332の片面の隅に四つ設けられる。板状部材332の厚みT2は、基盤22の正方形の窪み24の深さS2と同一である。図19(a)及び(b)におけるその他の部分の構造と作用は、図16(a)及び(b)の継手31と同じであるのでその説明を省略する。
図20(a)及び(b)は、継手34を示し、継手31と同様に、隣接する単位部材2の基盤22同士を連結するものであるが、連結する位置は、雨水貯留浸透施設1の最上段または最下段に位置する単位部材2の基盤22同士である。継手34は、雨水貯留浸透施設1の外側寄りに位置する基盤22同士を連結するためだけに使用される。継手34に設けられる係合軸311は、板状部材342の片面の隅に二つ設けられる。板状部材342の厚みT2は、基盤22の正方形の窪み24の深さS2と同一である。図20(a)及び(b)におけるその他の部分の構造と作用は、図16(a)及び(b)の継手31と同じであるのでその説明を省略する。
単位部材2は、その基盤22の略平坦な面223が上または下に向けられて配置される。このとき、単位部材2の基盤22に設けられた正方形の窪み24に、継手31、32、33、34のうちの一つが連結される。すなわち、正方形の窪み24の係合孔241に、継手31、32、33、34のうちの一つの係合軸311を内嵌し連結する。これにより複数の単位部材2が連結される。この場合、上下関係にある単位部材2は、その基盤22同士、または、脚23の下端231同士が合わされ、積み重ねられる。
図17(a)及び(b)は、単位部材2の基盤22に設けられた正方形の窪み24に、継手31を連結した状態を示す。単位部材2の基盤22が矩形に形成されるので、継手31は、隣接する八つの単位部材2の基盤22を連結する。このようにして、単位部材2を継手31、32、33、34で連結したときに、単位部材2の脚23の内部、および、隣接する単位部材2の間に空間を形成する。この空間を水を貯留する空間として利用する。
このように構成された従来の雨水貯留浸透施設1に地震の大きな揺れ(例えば、図21の黒塗り矢印11で示した水平方向の地震の揺れ)が伝わると、図21に示すように、雨水貯留浸透施設1の上端と下端との間に水平方向の変位δ1が生じ、雨水貯留浸透施設1が、鉛直方向に対して角度θ1だけ傾く。
その結果、図22に示すように、隣接する単位部材2の間の、鉛直方向と水平方向の相対的なずれが大きくなると、継手31、32の板状部材312、322が破断して、継手31、32と単位部材2との連結が外れてしまうことがあった。また、板状部材312、322の剛性が大きくて、板状部材312、322が破断しない場合であっても、継手31、32の係合軸311が、単位部材2の係合孔241から抜け出してしまい、結果的に継手31、32と単位部材2との連結が外れてしまうことがあった。
その結果、雨水貯留浸透施設1の水平方向の強度不足が生じたり、地震の揺れが治まった後に、雨水貯留浸透施設1の形状が元に戻らなかったりして、雨水貯留浸透施設1の耐久性が低下する恐れがあった。
特開2002−309658号公報 特許第4153600号公報
本発明の目的は、地震の大きな揺れで雨水貯留浸透施設の変形が大きくなっても、単位部材を連結する継手が破断したり、継手が単位部材から外れないようにした雨水貯留浸透施設を提供することにある。
前記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明の雨水貯留浸透施設は、地下の空間に、鉛直方向及び水平方向に隣接して配置可能な複数の単位部材と、前記隣接する単位部材が水平方向に相対的にずれるのを防止するために、隣接する単位部材を連結する継手とから構成される雨水貯留浸透施設において、前記単位部材の周縁に、前記単位部材に隣接する複数の単位部材に対応して各々形成され、鉛直方向に延びる複数の係合孔と、前記継手に形成され、前記隣接する単位部材の係合孔に各々内嵌可能で、鉛直方向に延びる複数の係合軸と、前記継手に形成され、前記隣接する係合軸同士を接続し、隣接する係合軸が鉛直方向及び/又は水平方向に相対的にずれることを可能にする弾性変形部とからなり、地震の揺れによって、前記隣接する単位部材が相対的にずれた時に、前記継手の弾性変形部が弾性変形して、前記隣接する係合軸が鉛直方向及び/又は水平方向に相対的にずれ、前記係合軸と前記係合孔との嵌合を維持することを特徴とする。
第2番目の発明の雨水貯留浸透施設は、第1番目の発明の雨水貯留浸透施設において、
前記弾性変形部は、前記隣接する係合軸の中心軸線を通る平面に平行な面内で曲線的に折り曲げて形成されていることを特徴とする。
第3番目の発明の雨水貯留浸透施設は、第1番目の発明の雨水貯留浸透施設において、前記係合軸を前記係合孔に一旦内嵌すると、前記係合軸が係合孔から抜け出すのを阻止する抜け止め部が前記係合軸と係合孔に形成されていることを特徴とする。
第4番目の発明の雨水貯留浸透施設は、第3番目の発明の雨水貯留浸透施設において、
前記抜け止め部は、前記係合軸の先端側に形成され前記係合孔にしまりばめで嵌合する大径部と、前記係合軸の後端側に形成され前記係合孔にすきまばめで嵌合する小径部と、前記係合軸に前記大径部と小径部との接続部に形成された段差部とからなり、前記段差部が前記係合孔の反開口側の端面に係合して、前記係合軸が係合孔から抜け出すのを阻止することを特徴とする。
第5番目の発明の雨水貯留浸透施設は、第4番目の発明の雨水貯留浸透施設において、前記大径部の外周面の円周上、または前記係合孔の内周面の円周上には、線接触してしまりばめ嵌合する複数の小突起が形成されていることを特徴とする。
本発明の雨水貯留浸透施設は、単位部材の周縁に、単位部材に隣接する複数の単位部材に対応して各々形成され、鉛直方向に延びる複数の係合孔と、継手に形成され、隣接する単位部材の係合孔に各々内嵌可能で、鉛直方向に延びる複数の係合軸と、継手に形成され、隣接する係合軸同士を接続し、隣接する係合軸が鉛直方向及び水平方向に相対的にずれることを可能にする弾性変形部とから構成される。従って、地震の揺れによって、隣接する単位部材が相対的にずれると、継手の弾性変形部が弾性変形して、隣接する係合軸が鉛直方向及び水平方向に相対的にずれ、係合軸と係合孔との嵌合を維持する。従って、地震の大きな揺れで雨水貯留浸透施設の変形が大きくなっても、単位部材を連結する継手が破断したり、継手が単位部材から外れない。
また、本発明の雨水貯留浸透施設は、係合軸を係合孔に一旦内嵌すると、係合軸が係合孔から抜け出すのを阻止する抜け止め部が、係合軸と係合孔に形成されている。従って、地震の大きな揺れで雨水貯留浸透施設の変形が大きくなっても、継手の係合軸が単位部材の係合孔からを抜け出さない。
また、本発明の雨水貯留浸透施設は、大径部の外周面の円周上、または係合孔の内周面の円周上に、線接触してしまりばめ嵌合する複数の小突起が形成されている。従って、大径部の外径寸法、係合孔の内径寸法の製造誤差が多少有っても、係合軸の大径部を係合孔にしまりばめで嵌合することができるため、製造コストを低減することが可能となる。
図1(a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態の雨水貯留浸透施設の継手を示す部品図であり、図1(a)は継手の平面図、図1(b)は図1(a)の側面図である。 図2は、図1(a)のA−A断面図である。 図3(a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態の雨水貯留浸透施設の他の継手を示す部品図であり、図3(a)は継手の平面図、図3(b)は図3(a)の側面図である。 図4(a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態の雨水貯留浸透施設の単位部材を示す部品図であり、図4(a)は単位部材の平面図、図4(b)は図4(a)の一部を断面した側面図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態の雨水貯留浸透施設を地下の空間に配置した状態を示す側面図である。 図6は、図5のB−B断面図である。 図7(a)及び(b)は、図5のP部拡大図であり、図7(a)はP部拡大縦断面図、図7(b)は図7(a)の平面図であって、第1の実施の形態の継手によって連結される上下一対の単位部材のうち、上方の単位部材を取り外した状態を示すものである。 図8は、本発明の第1の実施の形態の雨水貯留浸透施設に地震の揺れが伝わり、雨水貯留浸透施設が変形した状態を示す側面図である。 図9は、図8のQ部拡大縦断面図である。 図10(a)及び(b)は、本発明の第2の実施の形態を示す図7(a)及び(b)に相当する図であり、図10(a)は拡大縦断面図、図10(b)は図10(a)の平面図であって、第2の実施の形態の継手によって連結される上下一対の単位部材のうち、上方の単位部材を取り外した状態を示すものである。 図11(a)及び(b)は、本発明の第2の実施の形態の単位部材の要部を示し、図11(a)は拡大縦断面図、図11(b)は図11(a)の平面図であって、第2の実施の形態の継手によって連結される上下一対の8個の単位部材のうち、上方の4個の単位部材を取り外した状態を示すものである。 図12は、本発明の第2の実施の形態の雨水貯留浸透施設に地震の揺れが伝わり、雨水貯留浸透施設が変形した状態を示す図9相当図である。 図13は、従来の雨水貯留浸透施設を地下の空間に配置した状態を示す側面図である。 図14は、図13のC−C断面図である。 図15(a)及び(b)は、従来の雨水貯留浸透施設の単位部材を示す部品図であり、図15(a)は単位部材の平面図、図15(b)は図15(a)の一部を断面した側面図である。 図16(a)及び(b)は、従来の雨水貯留浸透施設の継手31を示す部品図であり、図16(a)は継手の平面図、図16(b)は図16(a)の側面図である。 図17(a)及び(b)は、図13のR部拡大図であり、図17(a)はR部拡大縦断面図、図17(b)は図17(a)の平面図であって、従来の継手によって連結される上下一対の単位部材のうち、上方の単位部材を取り外した状態を示す。 図18(a)及び(b)は、従来の雨水貯留浸透施設の継手32を示す部品図であり、図18(a)は継手の平面図、図18(b)は図18(a)の側面図である。 図19(a)及び(b)は、従来の雨水貯留浸透施設の継手33を示す部品図であり、図19(a)は継手の平面図、図19(b)は図19(a)の側面図である。 図20(a)及び(b)は、従来の雨水貯留浸透施設の継手34を示す部品図であり、図20(a)は継手の平面図、図20(b)は図20(a)の側面図である。 図21は、従来の雨水貯留浸透施設に地震の揺れが伝わり、雨水貯留浸透施設が変形した状態を示す側面図である。 図22は、図21のS部拡大縦断面図である。
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。図4(a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態の雨水貯留浸透施設4の単位部材5を示す部品図であり、図4(a)は単位部材5の平面図、図4(b)は図4(a)の一部を断面した側面図である。図5は本発明の第1の実施の形態の雨水貯留浸透施設4を地下の空間に配置した状態を示す側面図、図6は図5のB−B断面図である。図5、図6に示すように、本発明の第1の実施の形態の雨水貯留浸透施設4は、従来の雨水貯留浸透施設1と同様に、単位部材5を水平方向の直交する2方向に連結し、さらに鉛直方向に多段的に積み重ねて、3次元的な構造体を形成している。
雨水貯留浸透施設4の単位部材5は、従来の雨水貯留浸透施設1と同様に、水平方向の2方向には4列×4列で、鉛直方向には4段に積み重ねられている。単位部材5の形状は、図4(b)の中心軸線51の左側にその側面図を、右側にその断面図を示す。単位部材5は、従来の単位部材2と同様に、ポリプロピレンで形成され、水に対する耐腐食性、荷重、振動などに対する耐久性を有している。単位部材5は、図4(b)に示すように上方側に形成された基盤52と、この基盤52から下方に延びる脚53とを有する。
脚53は、基盤52の中心軸線51と同芯上に位置し、その形状は、截頭円錐筒状であり、その下端531に向かって縮径する筒状の截頭円錐状である。基盤52の平坦な面523には、脚53の上端532の円形の開口532Aが形成される。円形の開口532Aの中心は、中心軸線51と同芯である。また、脚53の下端531には、中心軸線51を中心にした円形の開口531Aが形成される。截頭円錐筒状に形成された脚53は、軽量であり、かつ剛性があり耐荷重性に優れる。
基盤52は、一方の側と他方の側とを通じさせる図示していない孔を有すると良い。孔の大きさは雨水貯留浸透施設4の使用目的、用途によって適宜の大きさとする。たとえば、基盤52および脚53に充填材を収納ないし充填する場合には、この充填材が抜け落ちない大きさとする。さらに、水を貯留するときには、水がこの孔を通して上下、左右方向に移動し易い大きさとする。このように基盤52に孔を設けることにより雨水貯留浸透施設4の用途の巾を広げることができる。
基盤52は、図4(a)に示すように、上からみた形状が略正方形で、基盤52の四隅には、基盤52の平坦な面523から窪ませた正方形の窪み54が設けられる。さらに、基盤52の外周縁部には、図4(b)の下方に延びる縁枠521が形成されている。縁枠521と脚53の外周との間には、補強用のリブ522が格子状に設けられる。
各正方形の窪み54には、基盤52の中心軸線51に平行に延びる一個の係合孔541が設けられる。係合孔541は、単位部材5を図5に示すように積み重ねると、鉛直方向に延びることになる。本発明の雨水貯留浸透施設4の最上段、または、最下段に位置する単位部材5の基盤52同士の連結は、従来の継手33、34(図19(a)及び(b)、図20(a)及び(b))を介して行われる。従来の継手33、34は、この係合孔541に内嵌可能な係合軸311を有する。
継手33の板状部材332の厚みT2は、基盤52の正方形の窪み54の深さS2と同一である。継手34の板状部材342の厚みT2は、基盤52の正方形の窪み54の深さS2と同一である。また、継手34は、雨水貯留浸透施設4の外側寄りに位置する基盤52同士を連結するためだけに使用される。
図1(a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態の雨水貯留浸透施設4の継手61を示す部品図であり、図1(a)は継手61の平面図、図1(b)は図1(a)の側面図である。図2は、図1(a)のA−A断面図である。図7(a)及び(b)は図5のP部拡大図であり、図7(a)はP部拡大縦断面図、図7(b)は図7(a)の平面図であって、継手61によって連結される上下一対の単位部材5のうち、上方の単位部材5を取り外した状態を示す。継手61は、基盤52が鉛直方向に積み重ね合わされる図5のP部の基盤52同士を連結するものであり、雨水貯留浸透施設4の内側寄りに位置する基盤52同士を連結するものである。
継手61には、略矩形の4つの板状部材612が点対称に配置され、各板状部材612の両面に片面一つ、両面で合計二つの円柱状の係合軸611が形成されている。従って、継手61としては、片面四つ、両面で合計八つの係合軸611が形成されている。係合軸611の先端側は、テーパー状に形成されていて、基盤52の係合孔541に挿入し易くしている。板状部材612の厚みT3は、基盤52の正方形の窪み54の深さS2よりも若干小さい。継手61は、折り曲げに対して非常に強いポリプロピレン(PP)や、引っ張りや圧縮強さが大きく、強い耐衝撃性を持つポリカーボネート(PC)などで形成される。
隣接する板状部材612の間には、弾性変形部613が板状部材612と一体的に形成されている。弾性変形部613の厚みT4は、板状部材612の厚みT3よりも若干小さい。弾性変形部613は、隣接する係合軸611、611の中心軸線614、614を通る平面に平行な面内で曲線的(図1(b)で見て、上側に凸の円弧状)に折り曲げて形成されている。従って、地震の揺れによって、隣接する単位部材5が相対的にずれた時に、弾性変形部613が弾性変形して、隣接する係合軸611が鉛直方向及び水平方向に相対的にずれること可能にしている。四つの弾性変形部613の交点には、円形の貫通孔619が形成されている。貫通孔619は、図1(a)で紙面に直交する方向に孔明けされている。
係合軸611には、係合軸611の先端側から順に、大径部615、段差部616、小径部617が形成されている。大径部615は、係合軸611の先端側に形成され、基盤52の係合孔541にしまりばめで嵌合する外径寸法を有している。大径部615の外周面には、四つの小突起615Aが形成されている。小突起615Aは、大径部615の円周上に90度間隔に形成され、係合軸611の中心軸線614に平行に、大径部615の軸方向の略全長にわたって形成されている。
小突起615Aは、継手61の製造を容易にして製造コストを低減するための構造である。すなわち、小突起615Aの先端が係合孔541の内周面に線接触するため、大径部615の外径寸法の製造誤差が多少有っても、係合軸611の大径部615を係合孔541に、適度なしまりばめで挿入し易くしている。小径部617は、係合軸611の後端側に形成され、基盤52の係合孔541にすきまばめで嵌合する外径寸法を有している。段差部616は、大径部615と小径部617との接続部に形成されている。
また、図2に示すように、係合軸611の軸心には、係合軸611の先端側に開口し、係合軸611の後端側まで延びる止まり孔618が形成されている。従って、継手61の係合軸611を基盤52の係合孔541に挿入すると、大径部615が容易に弾性変形して縮径し、係合軸611を係合孔541に挿入し易くしている。また、地震の揺れによって、隣接する単位部材5が相対的にずれた時に、段差部616が係合孔541の反開口側の端面542に係合して、係合軸611が係合孔541から抜け出すのを阻止する。
図3(a)及び(b)は、継手62を示し、継手61と同様に、基盤52鉛直方向に積み重ね合わされる図5のP部の基盤52同士を連結するものであるが、雨水貯留浸透施設4の外側寄りに位置する基盤52同士を連結するのに使用する。継手62には、継手61と同様に、略矩形の二つの板状部材612が点対称に配置され、各板状部材612の両面に片面一つ、両面で合計二つの係合軸611が形成されている。従って、継手62としては、片面二つ、両面で合計四つの係合軸611が形成されている。
係合軸611の先端側は、テーパー状に形成されていて、基盤52の係合孔541に挿入し易くしている。板状部材612の厚みT3は、基盤52の正方形の窪み54の深さS2よりも若干小さい。継手62は、折り曲げに対して非常に強いポリプロピレン(PP)や、引っ張りや圧縮強さが大きく、強い耐衝撃性を持つポリカーボネート(PC)などで形成される。
隣接する板状部材612の間には、継手61と同様に、弾性変形部613が板状部材612と一体的に形成されている。弾性変形部613の厚みT4は、板状部材612の厚みT3よりも若干小さい。弾性変形部613は、隣接する係合軸611、611の中心軸線614、614を通る平面に平行な面内で曲線的(図3(b)で見て、上側に凸の円弧状)に折り曲げて形成されている。従って、地震の揺れによって、隣接する単位部材5が相対的にずれた時に、弾性変形部613が弾性変形して、隣接する係合軸611が鉛直方向及び水平方向に相対的にずれること可能にしている。
係合軸611の形状は、継手61と全く同一で、係合軸611の先端側から順に、大径部615、段差部616、小径部617が形成されている。従って、継手62の係合軸611を基盤52の係合孔541に挿入すると、大径部615が容易に弾性変形して縮径し、係合軸611を係合孔541に挿入し易くしている。また、地震の揺れによって、隣接する単位部材5が相対的にずれた時に、段差部616が係合孔541の反開口側の端面542に係合して、係合軸611が係合孔541から抜け出すのを阻止する。図3(a)及び(b)におけるその他の部分の構造と作用は、図1(a)及び(b)、図2の継手61と同じであるのでその説明を省略する。
図7(a)及び(b)は、単位部材5の基盤52に設けられた正方形の窪み54に、継手61を連結した状態を示す。単位部材5の基盤52が矩形に形成されるので、継手61は、隣接する八つの単位部材5の基盤52を連結する。また、図示しないが、継手62は、隣接する四つの単位部材5の基盤52を連結する。
このように構成された本発明の第1の実施の形態の雨水貯留浸透施設4に地震の大きな揺れ(例えば、図8の黒塗り矢印41で示した水平方向の地震の揺れ)が伝わると、図8に示すように、雨水貯留浸透施設4の上端と下端との間に水平方向の変位δ2が生じ、雨水貯留浸透施設4が、鉛直方向に対して角度θ2だけ傾く。
その結果、図9に示すように、隣接する単位部材5の間に、鉛直方向と水平方向の相対的なずれが生じると、継手61、62の弾性変形部613が弾性変形して、隣接する係合軸611が鉛直方向及び水平方向にずれ、係合軸611と係合孔541との嵌合を維持する。
また、地震の揺れによって、隣接する単位部材5が相対的にずれた時に、継手61、62の係合軸611の段差部616が係合孔541の反開口側の端面542に係合して、係合軸611が係合孔541から抜け出すのを阻止する。従って、地震の大きな揺れによって、隣接する単位部材5の間に、鉛直方向と水平方向に大きなずれが生じても、継手61、62と単位部材5との連結が外れることがない。その結果、地震の揺れが治まった後には、雨水貯留浸透施設4の形状が元に戻り、雨水貯留浸透施設4の耐久性が維持される。
次に、第2の実施の形態の継手63について説明する。図10(a)及び(b)は、本発明の第2の実施の形態を示す図7(a)及び(b)に相当する図であり、図7(a)は拡大縦断面図、図7(b)は図7(a)の平面図であって、第2の実施の形態の継手63によって連結される上下一対の単位部材5′のうち、上方の単位部材5′を取り外した状態を示す。図11(a)及び(b)は、本発明の第2の実施の形態の単位部材5′の要部を示し、図11(a)は拡大縦断面図、図11(b)は図11(a)の平面図であって、第2の実施の形態の継手63によって連結される上下一対の8個の単位部材5′のうち、上方の4個の単位部材5′を取り外した状態を示す。図12は、本発明の第2の実施の形態の雨水貯留浸透施設に地震の揺れが伝わり、雨水貯留浸透施設が変形した状態を示す図9相当図である。
第2の実施の形態は、係合軸を係合孔に挿入し易くするための小突起を係合孔に形成するとともに、弾性変形部の弾性変形量を大きくした例である。図10(a)及び(b)から図12に示す継手63は、第1の実施の形態の継手61に相当する継手であり、継手61が使用される箇所と同一箇所に使用される。第2の実施の形態の説明では、第1の実施の形態の継手62に相当する継手の図示と説明は省略する。
継手63には、略矩形の4つの板状部材632が点対称に配置され、各板状部材632の両面に片面一つ、両面で合計二つの円柱状の係合軸631が形成されている。従って、継手63としては、片面四つ、両面で合計八つの係合軸631が形成されている。係合軸631の先端側は、テーパー状に形成されていて、基盤52の係合孔541に挿入し易くしている。板状部材632の厚みT5は、第1の実施の形態の継手61の厚みT3と同一で、基盤52の正方形の窪み54の深さS2よりも若干小さい。継手63は、折り曲げに対して非常に強いポリプロピレン(PP)や、引っ張りや圧縮強さが大きく、強い耐衝撃性を持つポリカーボネート(PC)などで形成される。
隣接する板状部材632の間には、弾性変形部633が板状部材632と一体的に形成されている。弾性変形部633の厚みT6は、第1の実施の形態の継手61の弾性変形部613の厚みT4よりも小さく、板状部材632の厚みT5よりも小さい。弾性変形部633は、隣接する係合軸631、631の中心軸線634、634を通る平面に平行な面内で曲線的(図10(a)で見て、水平方向の両側が下側に凸の円弧状に折り曲げられ、その中央部が上側に凸の円弧状)に折り曲げて形成されている。四つの弾性変形部633の交点には、円形の貫通孔639が形成されている。貫通孔639は、図10(b)で紙面に直交する方向に孔明けされている。従って、地震の揺れによって、隣接する単位部材5′が相対的にずれた時に、弾性変形部633が弾性変形し、弾性変形部633の弾性変形量が、第1の実施の形態の継手61よりも大きくできるため、隣接する係合軸631が鉛直方向及び水平方向に相対的にずれる量を大きく確保することを可能にしている。
係合軸631には、係合軸631の先端側から順に、大径部635、段差部636、小径部637が形成されている。大径部635は、係合軸631の先端側に形成され、基盤52の係合孔541にしまりばめで嵌合する外径寸法を有している。図11(a)及び(b)に示すように、基盤52の係合孔541の内周面には、四つの小突起541Aが形成されている。小突起541Aは、係合孔541の内周面の円周上に90度間隔に形成され、係合孔541の軸線に平行に、係合孔541の軸方向の略全長にわたって形成されている。
小突起541Aは、継手63、単位部材5′の製造を容易にして製造コストを低減するための構造である。すなわち、小突起541Aの先端が大径部635の外周面に線接触するため、大径部635の外径寸法、係合孔541の内径寸法の製造誤差が多少有っても、係合軸631の大径部635を係合孔541に挿入し易くしている。小径部637は、係合軸631の後端側に形成され、基盤52の係合孔541にすきまばめで嵌合する外径寸法を有している。段差部636は、大径部635と小径部637との接続部に形成されている。
また、係合軸631の軸心には、係合軸631の先端側に開口し、係合軸631の後端側まで延びる止まり孔638が形成されている。従って、継手63の係合軸631を基盤52の係合孔541に挿入すると、大径部635が容易に弾性変形して縮径し、係合軸631を係合孔541に挿入し易くしている。また、地震の揺れによって、隣接する単位部材5′が相対的にずれた時に、段差部636が係合孔541の反開口側の端面542に係合して、係合軸631が係合孔541から抜け出すのを阻止する。図10(a)及び(b)、図11(a)及び(b)におけるその他の部分の構造と作用は、第1の実施の形態の継手61と同じであるので詳細な説明を省略する。
このように構成された本発明の第2の実施の形態の継手63を使用して連結された雨水貯留浸透施設に地震の大きな揺れが伝わると、第1の実施の形態の図8と同様に、雨水貯留浸透施設が、鉛直方向に対して傾く。
その結果、図12に示すように、隣接する単位部材5′の間に、鉛直方向と水平方向の相対的なずれが生じると、継手63の弾性変形部633が弾性変形して、隣接する係合軸631が鉛直方向及び水平方向にずれ、係合軸631と係合孔541との嵌合を維持する。本発明の第2の実施の形態の継手63は、弾性変形部633の弾性変形量を大きく確保できるため、隣接する係合軸631が鉛直方向及び水平方向に大きくずれても、継手63が破断せず、継手63と単位部材5′との連結が外れることがない。
また、地震の揺れによって、隣接する単位部材5′が相対的にずれた時に、継手63の係合軸631の段差部636が係合孔541の反開口側の端面542に係合して、係合軸631が係合孔541から抜け出すのを阻止する。従って、地震の大きな揺れによって、隣接する単位部材5′の間に、鉛直方向と水平方向に大きなずれが生じても、継手63と単位部材5′との連結が外れることがない。その結果、地震の揺れが治まった後には、雨水貯留浸透施設の形状が元に戻り、雨水貯留浸透施設の耐久性が維持される。
本発明の実施の形態の継手61、62、63は、単位部材の基盤52の四隅を連結しているが、単位部材の基盤52の各辺の中央部同士を連結するようにしてもよい。また、本発明の実施の形態の単位部材5、5′は、1個の脚53を有するものであるが、複数の脚を有するものでもよい。本発明の実施の形態で説明した継手61、62、63は、単位部材の基盤52が鉛直方向に重ね合わされる箇所の連結に適用した例について説明したが、雨水貯留浸透施設の最上段、または、最下段に位置する単位部材の基盤52同士の連結に適用してもよい。
1…雨水貯留浸透施設
11…地震の揺れ
2…単位部材
21…中心軸線
22…基盤
221…縁枠
222…リブ
223…平坦な面
23…脚
231…下端
231A…円形の開口
232…上端
232A…円形の開口
24…正方形の窪み
241…係合孔
31、32、33、34…継手
311…係合軸
312…板状部材
322…板状部材
332…板状部材
342…板状部材
4…雨水貯留浸透施設
41…地震の揺れ
5、5′…単位部材
51…中心軸線
52…基盤
521…縁枠
522…リブ
523…平坦な面
53…脚
531…下端
531A…円形の開口
532…上端
532A…円形の開口
54…正方形の窪み
541…係合孔
541A…小突起
542…反開口側の端面
61、62、63…継手
611…係合軸
612…板状部材
613…弾性変形部
614…中心軸線
615…大径部
615A…小突起
616…段差部
617…小径部
618…止まり孔
619…貫通孔
631…係合軸
632…板状部材
633…弾性変形部
634…中心軸線
635…大径部
636…段差部
637…小径部
638…止まり孔
639…貫通孔

Claims (5)

  1. 地下の空間に、鉛直方向及び水平方向に隣接して配置可能な複数の単位部材と、
    前記隣接する単位部材が水平方向に相対的にずれるのを防止するために、隣接する単位部材を連結する継手とから構成される雨水貯留浸透施設において、
    前記単位部材の周縁に、前記単位部材に隣接する複数の単位部材に対応して各々形成され、鉛直方向に延びる複数の係合孔と、
    前記継手に形成され、前記隣接する単位部材の係合孔に各々内嵌可能で、鉛直方向に延びる複数の係合軸と、
    前記継手に形成され、前記隣接する係合軸同士を接続し、隣接する係合軸が鉛直方向及び/又は水平方向に相対的にずれることを可能にする弾性変形部とからなり、
    地震の揺れによって、前記隣接する単位部材が相対的にずれた時に、前記継手の弾性変形部が弾性変形して、前記隣接する係合軸が鉛直方向及び/又は水平方向に相対的にずれ、前記係合軸と前記係合孔との嵌合を維持する
    ことを特徴とする雨水貯留浸透施設。
  2. 請求項1に記載された雨水貯留浸透施設において、
    前記弾性変形部は、
    前記隣接する係合軸の中心軸線を通る平面に平行な面内で曲線的に折り曲げて形成されている
    ものであることを特徴とする雨水貯留浸透施設。
  3. 請求項1に記載された雨水貯留浸透施設において、
    前記係合軸を前記係合孔に一旦内嵌すると、前記係合軸が係合孔から抜け出すのを阻止する抜け止め部が前記係合軸と係合孔に形成されている
    ものであることを特徴とする雨水貯留浸透施設。
  4. 請求項3に記載された雨水貯留浸透施設において、
    前記抜け止め部は、
    前記係合軸の先端側に形成され前記係合孔にしまりばめで嵌合する大径部と、
    前記係合軸の後端側に形成され前記係合孔にすきまばめで嵌合する小径部と、
    前記係合軸に前記大径部と小径部との接続部に形成された段差部とからなり、
    前記段差部が前記係合孔の反開口側の端面に係合して、前記係合軸が係合孔から抜け出すのを阻止する
    ものであることを特徴とする雨水貯留浸透施設。
  5. 請求項4に記載された雨水貯留浸透施設において、
    前記大径部の外周面の円周上、または前記係合孔の内周面の円周上には、線接触してしまりばめ嵌合する複数の小突起が形成されている
    ものであることを特徴とする雨水貯留浸透施設。
JP2009261195A 2009-11-16 2009-11-16 雨水貯留浸透施設 Expired - Fee Related JP5341722B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009261195A JP5341722B2 (ja) 2009-11-16 2009-11-16 雨水貯留浸透施設

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009261195A JP5341722B2 (ja) 2009-11-16 2009-11-16 雨水貯留浸透施設

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011106144A true JP2011106144A (ja) 2011-06-02
JP5341722B2 JP5341722B2 (ja) 2013-11-13

Family

ID=44229921

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009261195A Expired - Fee Related JP5341722B2 (ja) 2009-11-16 2009-11-16 雨水貯留浸透施設

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5341722B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011132723A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Hayashi Bussan Hatsumei Kenkyusho:Kk オスメス継手
JP2013209835A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Ihi Infrastructure Systems Co Ltd 貯水空間形成ブロック
JP2014070386A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Sekisui Chem Co Ltd 集砂受枠の取付部材
JP2019138080A (ja) * 2018-02-13 2019-08-22 株式会社 林物産発明研究所 雨水の流出抑制用施設の貯留槽構築用の貯留空間

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10264136A (ja) * 1997-03-26 1998-10-06 Fukui Tekkosho:Kk 可撓性ファスナーを用いるコンクリートブロックの成形型枠及び成形方法
JP2004285754A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Atei:Kk 雨水貯水槽及び雨水貯水槽を形成するための支持構造体。
JP2006233743A (ja) * 2005-01-27 2006-09-07 Shibata Ind Co Ltd 目地用止水材及びその製造方法
JP2006257712A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Seibu Polymer Corp 構造物の目地止水継手
JP2008138374A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Sekisui Chem Co Ltd 雨水流出抑制施設

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10264136A (ja) * 1997-03-26 1998-10-06 Fukui Tekkosho:Kk 可撓性ファスナーを用いるコンクリートブロックの成形型枠及び成形方法
JP2004285754A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Atei:Kk 雨水貯水槽及び雨水貯水槽を形成するための支持構造体。
JP2006233743A (ja) * 2005-01-27 2006-09-07 Shibata Ind Co Ltd 目地用止水材及びその製造方法
JP2006257712A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Seibu Polymer Corp 構造物の目地止水継手
JP2008138374A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Sekisui Chem Co Ltd 雨水流出抑制施設

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011132723A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Hayashi Bussan Hatsumei Kenkyusho:Kk オスメス継手
JP2013209835A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Ihi Infrastructure Systems Co Ltd 貯水空間形成ブロック
JP2014070386A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Sekisui Chem Co Ltd 集砂受枠の取付部材
JP2019138080A (ja) * 2018-02-13 2019-08-22 株式会社 林物産発明研究所 雨水の流出抑制用施設の貯留槽構築用の貯留空間
JP7083076B2 (ja) 2018-02-13 2022-06-10 株式会社 林物産発明研究所 雨水の流出抑制用施設の貯留槽構築用の貯留空間

Also Published As

Publication number Publication date
JP5341722B2 (ja) 2013-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5341722B2 (ja) 雨水貯留浸透施設
KR101365485B1 (ko) 내진용 조립식 블록유닛 구조 및 이를 이용한 내진벽체의 시공방법
JP5496121B2 (ja) 貯水空間形成ブロック
TW201734281A (zh) 蓄積單元
JP4369930B2 (ja) 骨格ブロック、骨格ブロック構造体、骨格ブロック構造体の構築方法および雨水の貯水施設
JP5759343B2 (ja) 貯水槽用壁ユニット
JP6220581B2 (ja) 壁体、壁体の施工方法
JPWO2013136630A1 (ja) 雨水貯留積層構造体に用いる構造部材
JP2007016555A (ja) 雨水貯留浸透槽用の構成部材及び雨水貯留浸透槽
KR20190006651A (ko) 방파제 구조물 및 그 시공방법
JP2011106101A (ja) 雨水貯留施設用の補強部材および補強部材と骨格ブロックとの嵌合構造
WO2009133526A2 (es) Elemento de union entre modulos para construcciones
JP2010101099A (ja) 柱脚金物
WO2013151020A1 (ja) 雨水貯留積層構造体に用いる構造部材
KR101015569B1 (ko) 다기능 연결구
JP4695449B2 (ja) 地下水槽充填材及び充填構造
JP4800855B2 (ja) 雨水貯留浸透槽用の構成部材及び雨水貯留浸透槽
JP5946678B2 (ja) 貯水空間形成ブロック
JP2019167773A (ja) 組立フェンス
JP6091933B2 (ja) 貯水槽用壁ユニット
JP6113415B2 (ja) 免震装置を鉄筋コンクリート造構造物に接合するための接合構造
JP2007085115A (ja) 強度を有する材質で構成された側壁を有する槽
JP2023066302A (ja) 空間構築ブロック、空間構築ブロック連結体及び貯留空間構造体
JP6644235B2 (ja) ユニット部材
JP4264309B2 (ja) 雨水等貯留浸透施設用面板部材、雨水等貯留浸透施設用構造体、及び、雨水等貯留浸透施設

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130716

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5341722

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees