JP2023066302A - 空間構築ブロック、空間構築ブロック連結体及び貯留空間構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】寸法の小さい基盤を用いても、組み立ての際に空間構築ブロックを容易に大きな構造体のものにすることができ、従って、基盤を保管、運搬する上で不便さはなく、また取り扱い上も容易となり施工現場での組み立て作業を容易に行うことができる空間構築ブロックを提供する。【解決手段】基盤2と基盤2に取り付けられる柱体3とからなる空間構築ブロック1であって、柱体3は一端部が開口した中空構造を有し、開口縁に沿って鍔部21が形成され、柱体3の他端部は天板部を有し、天板部に嵌合用突起部25及び嵌合用穴部26が設けられ、基盤2は角隅部を有する方形状に形成され、柱3体の鍔部21と嵌合可能な柱体取付凹部を備え、基盤2の角隅部には、柱体3の鍔部21の一部と嵌合可能な柱体取付凹部分割部が設けられ、基盤2の柱体取付凹部に柱体3の鍔部21を嵌合して、基盤2に柱体3を固定してなる構造を有する。【選択図】図10

Description

本発明は、雨水貯留浸透施設を構築するために用いられる空間構築ブロック、空間構築ブロック連結体及び貯留空間構造体に関する。
近年、集中豪雨による家屋の浸水や河川の氾濫などの自然災害が多発しており、下水道による浸水対策では十分に対応できない状況になってきている。浸水対策の一環として、地盤の下部領域を掘って地下に空間を作り、該空間内にブロック体を多数組み合わせてなる空間構造体を構築し、該空間構造体に地上の雨水を導いて流入させ、雨水を貯留させる雨水貯留浸透施設を設けることが従来から行われている。本出願人は、雨水貯留浸透施設に使用するための空間構築ブロックとして、平板状の基盤と、該基盤とは別体に設けた柱体とからなり、柱体の一端部に設けた鍔部を、基盤に設けた被嵌合部に嵌合させて基盤上に柱体を立設してなる空間構築ブロックを提案している(特許文献1)。
特開2019-143429号公報
上記特許文献1において、1個の基盤に取り付ける柱体の数を多くする場合には、基盤の寸法を大きくする必要があった。しかし、寸法の大きな基盤は保管、運搬に不便でありまた、施工現場での組み立て作業において取り扱い上の面倒さが生じるという問題がある。寸法の小さい基盤を用いる場合は取り扱い上の面倒さは解消されるが、基盤相互を連結して所定の大きさの空間構築ブロックを形成するためには連結のための作業が煩雑となり、また多くの連結具が必要となり、コスト高となる不利があった。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、寸法の小さい基盤を用いても、組み立ての際に空間構築ブロックを容易に大きな構造体のものにすることができ、従って、基盤を保管、運搬する上で不便さはなく、また取り扱い上も簡便となり施工現場での組み立て作業を容易に行うことができる空間構築ブロックを提供することを目的とする。また本発明は、かかる空間構築ブロックの複数を組み立ててなる空間構築ブロック連結体を提供することを目的とする。さらに本発明の今一つの目的は、空間構築ブロック連結体を用いて多数段構造体に形成した貯留空間構造体を提供することにある。
本発明は、
(1)基盤と前記基盤に取り付けられる柱体とからなる空間構築ブロックであって、前記柱体は一端部が開口した中空構造を有し、開口縁に沿って鍔部が形成され、前記柱体の他端部は天板部を有し、前記天板部に嵌合用突起部及び嵌合用穴部が設けられ、
前記基盤は角隅部を有する方形状に形成され、前記柱体の鍔部と嵌合可能な柱体取付凹部を備え、前記基盤の前記角隅部には、前記柱体の鍔部の一部と嵌合可能な柱体取付凹部分割部が設けられ、
前記基盤の柱体取付凹部に前記柱体の鍔部を嵌合して、前記基盤に前記柱体を固定してなることを特徴とする空間構築ブロック、
(2)前記基盤は四角形状を有し、底板部と前記底板部に沿って四周を囲む側板部を備え、前記底板部には、相互に直角方向に交叉する複数のリブが設けられている前記(1)に記載の空間構築ブロック、
(3)前記基盤における柱体取付凹部は、直角方向に交叉する四辺のリブにより囲まれて形成されている四角形状の凹部であり、前記柱体取付凹部を形成するリブに、前記柱体の鍔部を係止するための爪部が設けられている前記(1)又は(2)に記載の空間構築ブロック、
(4)前記基盤における柱体取付凹部分割部は、前記基盤の角隅部における前記側板部と、前記角隅部における前記底板部に設けられた直角方向に交叉する2つのリブにより囲まれて形成されている四角形状の凹部である前記(1)~(3)のいずれかに記載の空間構築ブロック、
(5)前記柱体の鍔部は側壁が四周に設けられた四角形状を有し、前記側壁には、前記基盤に設けた前記爪部に係止する凹部が設けられている前記(1)~(4)のいずれかに記載の空間構築ブロック、
(6)前記柱体は、前記一端部から前記他端部にかけて幅狭となる先細り形状に形成されている前記(1)~(5)のいずれかに記載の空間構築ブロック、
(7)前記(1)~(6)のいずれかに記載の空間構築ブロックを4個組み合わせてなる空間構築ブロック連結体であって、それぞれの前記空間構築ブロックにおける前記基盤の側板部相互を当接させて、前記各基盤の前記角隅部相互を突き合わせ、前記柱体取付凹部分割部が4つ組み合わさった連結用凹部を形成し、前記連結用凹部に、前記柱体の鍔部を嵌合して固定することにより、4個の空間構築ブロックを連結してなることを特徴とする空間構築ブロック連結体、
(8)前記(7)に記載の空間構築ブロック連結体における複数の前記柱体の各天板部に、他の柱体の天板部を固定して上下に柱体相互が連結した複数の柱体連結体を形成し、前記複数の柱体連結体の上部に他の基盤を固定して組み立て体を形成し、前記組み立て体を縦方向に複数段積み重ね形成してなることを特徴とする貯留空間構造体を要旨とする。
本発明の空間構築ブロックによれば、寸法の小さい基盤を用いても、組み立ての際に大きな寸法の空間構築ブロックを容易に形成することができ、このように寸法の小さい基盤を用いることができるので、保管上、運搬上の不便さはなく、また施工現場での組み立て作業を容易に行うことができる効果がある。また本発明の空間構築ブロック連結体によれば、複数の空間構築ブロックを水平方向に連結する際に、連結具による連結が不要となり、空間構築ブロック相互の連結が容易となる効果がある。更に本発明の貯留空間構造体によれば、空間構築ブロック連結体上に柱体及び基盤を順次鉛直方向に連結して多数段構造体を容易に形成することができる効果がある。
本実施形態における空間構築ブロックを形成するための基盤を示す平面図である。 図1のa-a線に沿う縦断面図である。 空間構築ブロックを示す部分縦断面図である。 空間構築ブロックを形成するための柱体を示す一部切欠正面図である。 柱体を示す平面図である。 柱体の天板部に設けた嵌合用突起部及び嵌合用穴部を示す拡大平面図である。 基盤におけるリブに設けた爪部を示す要部縦断面図である。 柱体の鍔部に、爪部に係止する凹部を設けた態様を示す要部縦断面図である。 柱体の鍔部が爪部に係止固定される態様を示す要部縦断面図である。 本実施形態における空間構築ブロック連結体を示す平面略図である。 基盤の角隅部相互を完全に突き合わせる直前の状態を示す要部拡大平面図である。 基盤の角隅部相互を完全に突き合わせた状態を示す要部拡大平面図である。 本実施形態における貯留空間構造体を示す正面略図である。 2個の柱体を上下に連結する連結構造を示す要部縦断面図である。 空間構築ブロック連結体に複数の柱体連結体が形成されている態様を示す平面略図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。図1は本実施形態における空間構築ブロックを形成するための基盤を示す平面図であり、図2は図1のa-a線に沿う縦断面図であり、図3は空間構築ブロックを示す部分断面図である。図3に示すように、本発明の空間構築ブロック1は、基盤2と基盤2に取り付けられる柱体3とからなる。基盤2は図1に示すように、角隅部を有する方形状に形成されており、具体的には基盤2は四角形状に形成されている。図1及び図2に示すように、基盤2は底板部4と、底板部4に沿って四周を囲む縦方向の側板部5と横方向の側板部6を備え、底板部4には、側板部5に平行な複数のリブ7が設けられると共に、側板部6に平行な複数のリブ8が設けられており、これらのリブ7とリブ8は相互に直角方向に交叉している。
基盤2の中央部には複数の円形リブ9と、これらの円形リブ9を囲む四辺状のリブ10が設けられている。また基盤2の4つの角隅部11には、円形リブ12とこの円形リブ12から直線状に伸びている直線リブ13、14がそれぞれ設けられている。直線リブ13は側板部5に平行であり、直線リブ14は側板部6に平行である。上記したリブ7、8、9、10、12、13、14は、いずれも上方に突出した形状のリブである。底板部4には軽量化のために、多数の抜き穴15が設けられている。抜き穴15は、底板部4の全面に亘って設けられているが、図1にはその図示を省略して、一部の抜き穴15のみを図示している。
図4、図5に、基盤2に取り付けられる柱体3が示されている。柱体3は、その一端部、即ち本実施形態において下端部16が開口した中空構造を有する円筒状体として形成されている。17は柱体3の内部空間部を示す。柱体3の他端部、即ち本実施形態において上端部18には天板部19が設けられている。柱体3は、下端部16から上端部18にかけて幅狭となる先細り形状に形成されている。柱体3の側面には、上端部18から下端部16にかけて連続して膨出部20が形成されている。膨出部20は図5に示すように、外方に突出する形状を有し、周面に沿って複数形成されている。
柱体3の下端部16には、その開口縁に沿って鍔部21が一体的に形成されている。鍔部21は、底板22と側壁23を備え、側壁23が四周に設けられた四角形状を有し、底板22には、複数のリブ24が設けられている。柱体3の上端部18に設けた天板部19には、2つの嵌合用突起部25、25(2つの嵌合用突起部25、25は共に、同形状、同寸法のものである)及び2つの嵌合用穴部26、26(2つの嵌合用穴部26、26は共に、同形状、同寸法のものである)が設けられている。
前記嵌合用突起部25、25及び嵌合用穴部26、26は、後述するように、2つの柱体3、3同士を連結する際の連結用の突起及び穴部である。即ち、2つの柱体3、3の上端面相互を突き合わせ、一方の柱体3の嵌合用突起部25を他方の柱体3の嵌合用穴部26に嵌合し、また他方の柱体3の嵌合用突起部25を一方の柱体3の嵌合用穴部26に嵌合することにより、2つの柱体3、3同士を連結するものである。嵌合用突起部25は、図4に示すように嵌合用穴部26に挿入し易いように先細り状に形成されている。
嵌合用突起部25及び嵌合用穴部26の拡大図を図6に示す。同図に示すように、嵌合用穴部26は、中央穴部26aと、この中央穴部26aを挟んでそれぞれ反対側に連続して延長形成された延長穴部26b、26bとを有し、全体として変形楕円形状に形成されている。延長穴部26bと26bは、同一線上で相互に反対方向に突出するように延長形成されている。上記したように、一方の柱体3の嵌合用突起部25を他方の柱体3の嵌合用穴部26に嵌合し、また他方の柱体3の嵌合用突起部25を一方の柱体3の嵌合用穴部26に嵌合することにより、2つの柱体3、3同士を連結する際、嵌合用突起部25は嵌合用穴部26の中央穴部26aに嵌合される。従って、嵌合用突起部25が嵌合用穴部26に嵌合されても嵌合用穴部26の内の延長穴部26bは塞がれず、空間が保持される。この保持される空間(延長穴部26b)は雨水の流通孔として機能する。
中央穴部26aは、人間の指一本を挿入できる程度の穴径を有している。そして中央穴部26aに連続して延長穴部26bが形成されているので、中央穴部26aのみの場合(即ち、延長穴部26bがない場合)に比べて指の抜き差しが容易である。従って、柱体3を持ち運ぶ際に、嵌合用穴部26に指を差し入れて柱体3を容易に持ち運ぶことができる利点がある。尚、嵌合用突起部25及び嵌合用穴部26の数は、それぞれ2つに限定されるものではなく、任意の数設けることができる。
上記したように、基盤2は縦方向の側板部5と横方向の側板部6を有し、図1において、縦方向の側板部5に平行なA-A線及びB-B線の2つの線と、横方向の側板部6に平行なC-C線及びD-Dの2つの線とによって囲まれる四角形状の領域に柱体取付凹部27が形成されている。柱体取付凹部27は基盤2の中央部に位置し、側板部5に平行なリブ7、7と、側板部6に平行なリブ8、8とによって四周が囲まれることによって形成されている凹部である。即ち、柱体取付凹部27は、直角方向に交叉する四辺のリブ7,7,8,8により囲まれて形成されている四角形状の凹部である。
この柱体取付凹部27内には、交叉状に横切るリブ7、8が存在し且つ複数の円形リブ9と、これらの円形リブ9を囲む四辺状のリブ10が存在する。柱体取付凹部27は
柱体3の鍔部21と嵌合可能となるように設けられており、図3に示すように、基盤2の柱体取付凹部27に柱体3の鍔部21を嵌合して、基盤2に柱体3を固定することができるように構成されている。前記の如く柱体取付凹部27内には、交叉状に横切るリブ7、8が存在するが(図1)、これらのリブ7、8によって柱体取付凹部27への鍔部21の嵌合が妨げられないように、鍔部21に、柱体取付凹部27における前記リブ7、8に嵌入することができる凹欠溝28が設けられている。即ち、図4、図5に示すように、鍔部21の底板22から側壁23にかけて連続した切欠きが設けられ、この切欠きが凹欠溝28として構成されている。凹欠溝28は前記の交叉状態に横切るリブ7、8と対応する位置に設けられ、そのため凹欠溝28は鍔部21の四辺の各辺に設けられている。
このような構成により、柱体3の鍔部21を基盤2の柱体取付凹部27に嵌合する際、鍔部21の凹欠溝28によって、前記の交叉状態に横切るリブ7、8を跨ぐことができるので、鍔部21の柱体取付凹部27への嵌合を支障なく行うことができる。ここにおいて、柱体取付凹部27内には、前記した複数の円形リブ9と、これらの円形リブ9を囲む四辺状のリブ10も存在するが(図1)、これらの円形リブ9及び四辺状のリブ10は、鍔部21の嵌合の際、柱体3の下端開口部内に収納されるので、鍔部21の嵌合が妨げられることはない。
柱体取付凹部27を形成する四辺のリブ7,7、8、8のそれぞれに、柱体3の鍔部21を係止するための爪部29が設けられている。爪部29は、図1に示すように、柱体取付凹部27を形成する四辺のリブ7,7、8、8のそれぞれに、各2個ずつ設けられている。図7に示すように、爪部29は柱体取付凹部27の内側に向かって突出する突起状爪であり、リブ7,7、8、8と一体的に設けられている。一方、柱体3の鍔部21の側壁23には、図4、図8に示すように、前記柱体取付凹部27を形成する四辺のリブ7,7、8、8に設けた爪部29に係止する凹部30が設けられている。凹部30は、爪部29の位置に対応するように設けられ、また爪部29に対応して鍔部21の四辺の各辺にそれぞれ2か所ずつ設けられている。
基盤2は後述するように合成樹脂材料にて形成することが好ましく、基盤2を合成樹脂材料にて形成した場合には、可撓性を有し従って、爪部29に外力が加わると、爪部29は撓む性質を持っている。上記構成において、柱体3の鍔部21を基盤2の柱体取付凹部27に嵌合する際、鍔部21の側壁23は爪部29に当接しつつ下方に挿入される。この時の力で爪部29は外方に撓み、鍔部21の挿入が可能となり、鍔部21の挿入後に爪部29は弾性的に元の姿勢に復帰する。このとき爪部29は図9に示すように、鍔部21の側壁23の凹部30内に入り込み、これにより凹部30は爪部29に係止され、以って鍔部21が爪部29に係止固定され、その結果、柱体3が基盤2の柱体取付凹部27に嵌合固定される。このようにして、図3に示す如き空間構築ブロック1が構成される。
基盤2及び柱体3の材料としては、いずれも合成樹脂材料を用いることが好ましく、合成樹脂成形品として形成することが好ましい。基盤2及び柱体3の材料として用いられる合成樹脂材料としては、例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂等を用いることができ、基盤2及び柱体3の強度及び成形のしやすさ等の観点から適宜選択して用いることができる。基盤2と柱体3の材料樹脂はそれぞれ同一でも或いは異なっていてもよい。
基盤2の角隅部には、柱体3の鍔部21の一部と嵌合可能な柱体取付凹部分割部31が設けられている(図1)。柱体取付凹部分割部31は、角隅部における縦方向の側板部5と、横方向の側板部6と、角隅部における底板部4に設けられた直角方向に交叉する2つのリブ7,8により囲まれて形成されている四角形状の凹部である。ここにおいて、図1に示す基盤2の右側上部角部に形成されている柱体取付凹部分割部31について説明すれば、角隅部における縦方向の側板部5と、横方向の側板部6と、角隅部における底板部4に設けられた直角方向に交叉する2つのリブ7,8により囲まれて形成されている四角形状の凹部が、柱体取付凹部分割部31を構成する。同様に、基盤2の右側下部角部、左側上部角部及び左側下部角部にも柱体取付凹部分割部31が形成されている。柱体取付凹部分割部31を形成する2つのリブ7,8のそれぞれに、爪部29が各1個ずつ設けられており、これらの爪部29は柱体取付凹部27におけるリブ7,8のそれぞれに設けた爪部29と同一の形状(即ち、図7に示す爪部29と同一の形状)を有している。柱体取付凹部分割部31には、前記した円形リブ12及び直線リブ13,14が形成されている。
柱体3を基盤2の柱体取付凹部27に嵌合固定して形成される図3に示す如き空間構築ブロック1を4個組み合わせて連結することにより、図10に示す如き空間構築ブロック連結体32が構成される。空間構築ブロック連結体32を構成するには、それぞれの空間構築ブロック1における基盤2の側板部5,6相互を当接させて、各基盤2の角隅部11相互を突き合わせる。図11は、角隅部11相互を完全に突き合わせる直前の状態を示す要部拡大平面図である。基盤2の角隅部11には柱体取付凹部分割部31が形成されているので、4つの柱体取付凹部分割部31が付き合わされることになる。図12は、角隅部11相互を完全に突き合わせた状態を示す要部拡大平面図である。
このようにして、図12に示すように柱体取付凹部分割部31が4つ組み合わさった連結用凹部33が形成される。この連結用凹部33に、柱体3の鍔部21を嵌合して固定することにより、柱体3を介して4個の空間構築ブロック1が連結される。それにより、図10に示すように4個の空間構築ブロック1を連結してなる空間構築ブロック連結体32が構成される。この空間構築ブロック連結体32は、5個の柱体3が取り付けられた構造を有している。図12に示すように、連結用凹部33内には、側板部5同士の付き合わせ体及び側板部6同士の付き合わせ体が存在する。これらは側板部なので底板部4より上方に突出している。このように上方突出状の側板部5,6の付き合わせ体が連結用凹部33内に存在するが、柱体3の鍔部21に設けた凹欠溝28は、柱体取付凹部27におけるリブ7,8に嵌入することができる他に、側板部5,6の付き合わせ体にも嵌入することができる溝幅及び溝高さを有しているので、連結用凹部33に、柱体3の鍔部21を嵌合するに当たり、凹欠溝28が側板部5,6の付き合わせ体に嵌入することができ、従って、側板部5,6の付き合わせ体の出っ張りによって鍔部21の嵌合が妨げられるということはない。
前記したように、基盤2の4つの角隅部11には、円形リブ12とこの円形リブ12から直線状に伸びている直線リブ13、14がそれぞれ設けられている。従って、連結用凹部33内には図12に示すように、4つの円形リブ12と、4つの直線リブ13と、4つの直線リブ14も存在するが、これらの円形リブ12及び直線リブ13、14は、鍔部21の嵌合の際、柱体3の下端開口部内に収納されるので、鍔部21の嵌合が妨げられることはない。
また、連結用凹部33に、柱体3の鍔部21を嵌合する際、連結用凹部33内に形成されている爪部29が図9に示すように、鍔部21の側壁23の凹部30内に入り込み、これにより凹部30は爪部29に係止され、以って鍔部21が爪部29に係止固定され、その結果、柱体3が連結用凹部33に嵌合固定される。それにより、4個の空間構築ブロック1相互が確実に連結される。
空間構築ブロック連結体32における複数の柱体3のそれぞれに、基盤2の柱体取付凹部27に嵌合固定した前記柱体3と同一の形状、構造を有する他の柱体3(即ち、図4に示す形状、構造を有する他の柱体3)を連結する。この場合、図14に示すように、柱体3,3における天板部19、19同士を突き合わせ、一方の柱体3の天板部19に設けた嵌合用突起部25を他方の柱体3の天板部19に設けた嵌合用穴部26に嵌合し、他方の柱体3の天板部19に設けた嵌合用突起部25を一方の柱体3の天板部19に設けた嵌合用穴部26に嵌合して柱体3,3相互を連結固定する。このようにして、図13に示すような上下に柱体3,3相互が連結した複数の柱体連結体34が形成される。
図13に示すように、複数の柱体連結体34の上部に、前記基盤2と同一の形状、構造を有する他の基盤2(即ち、図1に示す形状、構造を有する他の基盤2)が連結される。柱体連結体34の上部に他の基盤2を連結する構造を図15に基づき説明する。図15は、空間構築ブロック連結体32に複数の柱体連結体34が形成されている態様を示す平面図であり、本実施形態においては、同図に示すように5個の柱体連結体34a、34b、34c、34d、34eが形成されている。同図には、柱体連結体を構成する2個の柱体のうちの上方の柱体における鍔部(以下、「上方鍔部」という。)が上を向いた姿勢となっている形態が描かれている。柱体連結体34a、34b、34c、34d、34eにおける上方鍔部をそれぞれ、符号21a、21b、21c、21d、21eで示す。
まず、柱体連結体34aの上部に1枚の基盤2(以下、「第1の基盤」という。)を載置し固定する。この場合、第1の基盤2に形成されている柱体取付凹部27に、柱体連結体34aにおける上方鍔部21aを嵌合する。また、第1の基盤2の角隅部に形成されている柱体取付凹部分割部31に、柱体連結体34eにおける上方鍔部21eの一部を嵌合する。即ち、上方鍔部21eの四分の一の面積相当部分が、第1の基盤2の柱体取付凹部分割部31に嵌合される。図15において、1点鎖線を引いた領域が前記四分の一の面積相当部分である。このようにして、第1の基盤2の中央部が柱体連結体34aに固定されると共に、当該基盤2の角隅部が柱体連結体34eに固定される。
次いで、第2の基盤2を柱体連結体34bの上部に載置し、第2の基盤2の柱体取付凹部27に柱体連結体34bにおける上方鍔部21bを嵌合すると共に、第2の基盤2の角隅部の柱体取付凹部分割部31に、柱体連結体34eにおける上方鍔部21eの一部を嵌合する。これにより、柱体連結体34eにおける上方鍔部21eの二分の一の面積相当部分が、第1と第2の基盤2により覆われた状態となる。
更に、第3の基盤2を柱体連結体34cの上部に載置し、第3の基盤2の柱体取付凹部27に柱体連結体34cにおける上方鍔部21cを嵌合すると共に、第3の基盤2の角隅部の柱体取付凹部分割部31に、柱体連結体34eにおける上方鍔部21eの一部を嵌合する。これにより、柱体連結体34eにおける上方鍔部21eの四分の三の面積相当部分が、第1、第2及び第3の基盤2により覆われた状態となる。
同様に、第4の基盤2を柱体連結体34dの上部に載置し、第4の基盤2の柱体取付凹部27に柱体連結体34dにおける上方鍔部21dを嵌合すると共に、第4の基盤2の角隅部の柱体取付凹部分割部31に、柱体連結体34eにおける上方鍔部21eの一部を嵌合する。これにより、柱体連結体34eにおける上方鍔部21eの全面積相当部分が、第1、第2、第3及び第4の基盤2により覆われた状態となる。
かくして、5個の柱体連結体34a、34b、34c、34d、34eの上部に4個の基盤2が固定され、これにより図13に示す如き組み立て体35が形成される。この組み立て体35における基盤2の上面に図13に示すように、他の基盤2が載置固定され、この載置固定された基盤2上に前述したと同様な手順により柱体連結体34を形成し且つ当該柱体連結体34の上部に他の基盤2を嵌合固定して第2の組み立て体35を形成する。このようにして、組み立て体35を縦方向に複数段積み重ね形成することにより、貯留空間構造体36が形成される。
本実施形態における貯留空間構造体36は、雨水貯留浸透施設の構築に用いることができる。即ち、貯留空間構造体36を地下空間に水平方向及び鉛直方向に連続して配置することにより、雨水の貯留空間を有する雨水貯留浸透施設を形成することができる。貯留空間構造体36の敷設により形成される貯留空間内に雨水が流入すると共に、貯留空間構造体36を構成している柱体連結体34の柱体3内部にも雨水が流入する。基盤2には多数の抜き穴15が設けられており且つ柱体3の下端部は開口しているので、柱体連結体34における下方の柱体3内に雨水が流入できる構造となっている。柱体連結体34における下方の柱体3内に流入した雨水が、柱体3の内部空間部17を通って柱体3の天板部19に到達したとき、雨水は天板部19に形成した嵌合用穴部26の延長穴部26bを通って、上方の柱体3内に流入する。前記したように、天板部19に形成した嵌合用穴部26には嵌合用突起部25が嵌合されるが、この嵌合時に嵌合用穴部26の延長穴部26bは塞がれず、空間が保持されるので、延長穴部26bは雨水の流通孔として機能する。
上方の柱体3に流入した雨水は、基盤2及び当該基盤2の上部に重なっている基盤2を通って、第2の組み立て体35における柱体連結体34の柱体3内に流入する。このようにして、雨水は貯留空間内及び柱体連結体34の柱体3内部に流入して貯留される。
上記のように、本実施形態によれば最初から寸法の大きな基盤2を用意する必要がなく、小さな寸法の基盤2を用いて施工現場で容易に寸法の大きな空間構築ブロック1を制作することができる。例えば前述したように、1個の空間構築ブロック1を用いて、これを4個組み合わせて寸法の大きな空間構築ブロック連結体32を容易に制作できる。しかも4個の空間構築ブロック1を組み立てる際、4個の空間構築ブロック1を連結するための連結具は不要であり、連結用凹部33に嵌合固定される柱体3によって4個の空間構築ブロック1相互が連結されるのであり、連結用凹部33に嵌合固定される柱体3が連結具としても機能している。このように本実施形態における空間構築ブロック連結体32によれば、複数の空間構築ブロック1を水平方向に連結する際に、連結具による連結が不要となり、空間構築ブロック1相互の連結が容易となる効果がある。
そして、本実施形態において、連結のための柱体3を含めると、計5個の柱体3が空間構築ブロック連結体32に固定されることになり、連結具を用いて4個の空間構築ブロック1を連結する場合に比べて柱体3の数を増やすことができる。本実施形態によれば柱体3の嵌合固定だけで簡単に空間構築ブロック1相互を連結することができるので、連結具を用いて空間構築ブロック1相互を連結する場合に比べて、連結が容易となり作業性を向上することができると共に、構造も簡単となり且つ全体的に用いる連結具の数を減らすことができるのでコスト的にも有利となる。このように本実施形態によれば、小さな寸法の基盤2を用いて施工現場で組み立て施工することができるので、保管上、運搬上容易であるのみならず、施工現場での作業上も取り扱いが容易であり、空間構築ブロック1を用いて貯留空間構造体36を構築するに当たって、作業効率を一段と向上することができる利点がある。更に本実施形態における貯留空間構造体36によれば、空間構築ブロック連結体32上に柱体3及び基盤2を順次鉛直方向に連結して多数段構造体を容易に形成することができる効果がある。
1 空間構築ブロック
2 基盤
3 柱体
19 天板部
21 鍔部
25 嵌合用突起部
26 嵌合用穴部
27 柱体取付凹部
31 柱体取付凹部分割部



Claims (8)

  1. 基盤と前記基盤に取り付けられる柱体とからなる空間構築ブロックであって、前記柱体は一端部が開口した中空構造を有し、開口縁に沿って鍔部が形成され、前記柱体の他端部は天板部を有し、前記天板部に嵌合用突起部及び嵌合用穴部が設けられ、
    前記基盤は角隅部を有する方形状に形成され、前記柱体の鍔部と嵌合可能な柱体取付凹部を備え、前記基盤の前記角隅部には、前記柱体の鍔部の一部と嵌合可能な柱体取付凹部分割部が設けられ、
    前記基盤の柱体取付凹部に前記柱体の鍔部を嵌合して、前記基盤に前記柱体を固定してなることを特徴とする空間構築ブロック。
  2. 前記基盤は四角形状を有し、底板部と前記底板部に沿って四周を囲む側板部を備え、前記底板部には、相互に直角方向に交叉する複数のリブが設けられている請求項1に記載の空間構築ブロック。
  3. 前記基盤における柱体取付凹部は、直角方向に交叉する四辺のリブにより囲まれて形成されている四角形状の凹部であり、前記柱体取付凹部を形成するリブに、前記柱体の鍔部を係止するための爪部が設けられている請求項1又は2に記載の空間構築ブロック。
  4. 前記基盤における柱体取付凹部分割部は、前記基盤の角隅部における前記側板部と、前記角隅部における前記底板部に設けられた直角方向に交叉する2つのリブにより囲まれて形成されている四角形状の凹部である請求項1~3のいずれかに記載の空間構築ブロック。
  5. 前記柱体の鍔部は側壁が四周に設けられた四角形状を有し、前記側壁には、前記基盤に設けた前記爪部に係止する凹部が設けられている請求項1~4のいずれかに記載の空間構築ブロック。
  6. 前記柱体は、前記一端部から前記他端部にかけて幅狭となる先細り形状に形成されている請求項1~5のいずれかに記載の空間構築ブロック。
  7. 請求項1~6のいずれかに記載の空間構築ブロックを4個組み合わせてなる空間構築ブロック連結体であって、それぞれの前記空間構築ブロックにおける前記基盤の側板部相互を当接させて、前記各基盤の前記角隅部相互を突き合わせ、前記柱体取付凹部分割部が4つ組み合わさった連結用凹部を形成し、前記連結用凹部に、前記柱体の鍔部を嵌合して固定することにより、4個の空間構築ブロックを連結してなることを特徴とする空間構築ブロック連結体。
  8. 請求項7に記載の空間構築ブロック連結体における複数の前記柱体の各天板部に、他の柱体の天板部を固定して上下に柱体相互が連結した複数の柱体連結体を形成し、前記複数の柱体連結体の上部に他の基盤を固定して組み立て体を形成し、前記組み立て体を縦方向に複数段積み重ね形成してなることを特徴とする貯留空間構造体。






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