JP6889655B2 - 貯留槽 - Google Patents

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本発明は、雨水貯留槽や貯留浸透槽など、地中に埋設した状態で使用される貯留槽に関する。
従来、下記特許文献1に開示されている雨水貯留/貯留浸透槽や、特許文献2の浸透システムのように、地中に埋設した状態で使用される槽状のものが提供されている。特許文献1の雨水貯留/貯留浸透槽は、組み立て状態において立方体あるいは直方体の外観形状となるように形成された中空の槽の内部に、支持部材Sを設けることにより機械的強度の向上を図り、地中に埋設された際に周囲の土砂等から受ける圧力(以下、「土圧」とも称す)に耐えうる構造としている。また、特許文献2の浸透システムは、雨水浸透のための構造体内に板状部材を設けた構造とされている。
特開2005−16084号公報 特開2008−285927
ここで、上述した雨水貯留/貯留浸透槽や浸透システム等においては、日頃、槽内の維持管理を行うために、地上から槽内を覗いたり、維持管理器具を挿入して作業を行う必要がある。しかしながら、上記特許文献1の雨水貯留/貯留浸透槽においては、槽内に立設された支持部材が邪魔になり、槽内の視認性が十分確保出来なかったり、維持管理器具が引っかかってしまったりするなど、槽内の維持管理に関する作業性の面において更なる改善が求められる。
また、特許文献2の浸透システムは、槽内に設けられた板状部材に開口部が設けられているものの、地上から槽内を視認する際の視認性にまで配慮がなされたものではない。そのため、特許文献2の浸透システムは、地上から槽内の一部しか見渡すことができず、槽内の維持管理に関する作業性の面において更なる改善が求められる構造となっている。
そこで本発明は、土圧に対抗可能なように十分な強度を有しつつ、貯留空間に連通するように設けられた連通口を介して底部の略全体を見渡せる貯留槽の提供を目的とした。
上述した課題を解決すべく提供される本発明の貯留槽は、中空の貯留空間を有し、地中に埋設して使用されるものであって、前記貯留空間に連通する連通口を備えた天面と、前記天面に対向した底面と、対向する第一周面構成部及び第二周面構成部の組み合わせを一又は複数備えており、前記貯留空間を取り囲む周面と、前記貯留空間内において前記天面及び前記底面に対して沿う方向に広がり、前記第一周面構成部から前記第二周面構成部に到達するように配置された支持部材と、有し、前記支持部材に開口が設けられており、前記開口の開口領域が、前記連通口の開口縁と、前記周面及び前記底面が交差して形成される角部とを繋ぐ仮想線と、前記支持部材とが交差して形成される仮想領域と同一、あるいは前記仮想領域が包含される領域となるように形成されていることを特徴とするものである。
本発明の貯留槽は、周面をなす第一周面構成部から、これに対向する第二周面構成部に到達するように配置された支持部材により、土圧に対抗できるように周面が補強されている。また、支持部材は、貯留空間内において天面及び底面に沿う方向に広がるように設けられているものの、開口が設けられたものとされている。そのため、開口を介して貯留空間の底面側まで維持管理器具を到達させて作業を行うことができる。
さらに、本発明の貯留槽では、支持部材に設けられた開口の開口領域が、連通口を介して貯留空間内を視認する際の視認性を考慮したものとされている。具体的には、支持部材に設けられた開口の開口領域は、連通口の開口縁と、周面及び底面が交差して形成される角部とを繋ぐ仮想線と、支持部材とが交差して形成される仮想領域と同一、あるいは仮想領域が包含される領域とされている。そのため、本発明の貯留槽は、連通口を介して貯留空間の底面側にある角部まで視認できる。
ここで、上述したように貯留空間内に支持部材を設ける場合には、周面を効果的に支持可能な位置に設けることが好ましい。また、周面において土圧の作用により影響を受けやすいのは、天面と底面との中間、すなわち高さ方向中央部であると想定される。
かかる知見に基づけば、本発明の貯留槽は、前記支持部材が、高さ方向中央部に設けられたものであることが望ましい。
かかる構成によれば、土圧の影響を受けやすいと想定される高さ方向中央部において、支持部材により周面を支持することができる。これにより、土圧に対して対抗可能なように十分な強度を有する貯留槽を提供できる。
ここで、上述したように貯留空間内に支持部材を配置しつつ、開口を介して貯留空間の各部を視認可能とするためには、開口が想定通りの位置に到来するように支持部材を位置決め精度よく配置できるようにすることが望ましい。また、支持部材による周面の支持強度を想定通り発揮させるためにも、支持部材を位置決め精度良く配置できるようにすることが望ましい。
かかる知見に基づけば、本発明の貯留槽は、前記周面の一部又は全部が、前記貯留空間の外側に向けて突出するように形成された凸状部と、前記貯留空間の内側に向けて突出するように形成された凹状部とが周方向に交互に連続することにより断面形状が凹凸状となるように形成された周面側凹凸部を有するものであり、前記支持部材が、前記周面側凹凸部に沿う形状に形成された支持側凹凸部を有し、前記周面側凹凸部に対して前記支持側凹凸部が嵌め込まれた状態で設置されるものであることが好ましい。
かかる構成によれば、周面側凹凸部に支持側凹凸部が嵌め込まれることにより、支持部材を位置決め精度良く配置できる。そのため、本発明によれば、支持部材により十分な支持強度が得られつつ、開口を介して貯留空間の各部を視認可能な貯留槽を提供できる。
ここで、本発明のように支持部材を設ける場合には、支持部材を容易に設置可能であることが望ましい。
かかる知見に基づけば、上述した本発明の貯留槽は、前記凹状部、及び前記凸状部が、前記周面の高さ方向に延びるように形成されたものであることが望ましい。
かかる構成によれば、周面に設けられた凹状部及び凸状部を、支持部材の設置時にガイドとして機能させることができる。すなわち、本発明の貯留槽は、周面に設けられた凹状部及び凸状部に対し、支持部材に設けられた支持側凹凸部を嵌め込み、凹状部及び凸状部に沿って周面の高さ方向にスライドさせることで支持部材を高さ方向の所定位置まで移動させて設置することができる。従って、本発明によれば、支持部材を容易に設置可能な貯留槽を提供できる。
上述した本発明の貯留槽は、前記周面に対して前記貯留空間の内側に向けて突出するように立設された立設部を有し、前記立設部により前記支持部材が支持されることを特徴とするものであることが好ましい。
かかる構成によれば、立設部により支持部材をしっかりと支持し、支持部材を位置決め精度良く、所望の位置に配置することができる。
本発明によれば、土圧に対抗可能なように十分な強度を有しつつ、貯留空間に連通するように設けられた連通口を介して底部の略全体を見渡せる貯留槽を提供できる。
本発明の一実施形態である貯留浸透槽を採用した貯留施設の一例を示した斜視図である。 本発明の一実施形態に係る貯留浸透槽の断面図である。 図3に示した貯留浸透槽の分解斜視図である。 図3に示した貯留浸透槽に用いられる支持部材を示す平面図である。 図3に示した貯留浸透槽における周壁と支持部材の関係を説明する説明図である。
以下、本発明に係る貯留槽の一実施形態である貯留浸透槽10について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明においては、特に断りのない限り、図3において矢印A方向から視認した状態を基準として手前側、奥側、左側、右側をそれぞれ前側、後側、左側、右側として説明する。
図1に示すように、貯留浸透槽10は、地中に埋設され、雨水を一時的に貯留してから地中に浸透させるためのである。貯留浸透槽10は、複数連結されることにより貯留施設1を構成するものである。貯留施設1は、地面を掘って形成された溝状のピット(図示せず)に透水性のシート(図示せず)を敷き、そのシートの上に複数の貯留浸透槽10を設置した後、それらの貯留浸透槽10の上にシートを被せることによって構成される。
図1に示すように、多数連結される貯留浸透槽10のうちの一部のものには、マス3が取り付けられている。マス3の上側開口には蓋5が嵌め込まれている。マス3は、下側開口が貯留浸透槽10の内部に形成される中空の貯留空間12に対して連通している。また、マス3には、雨水を導入する管7が接続されている。
図2や図3に示すように、貯留浸透槽10は、本体20と、支持部材50とを備えている。本体20は、縦長の略直方体形状に形成されている。本体20は、内部に貯留空間12が形成された形状を有していればよく、例えば横長の略直方体形状のものや、略立方体形状のもの、略円筒状のもの等、適宜の形状のものとすることができる。
本体20は、天面22と、底面24と、周面26とを有し、周面26等に内外を貫く透水孔28(図5参照)が形成されたものである(図1〜図3においては透水孔28を図示せず省略)。天面22及び底面24は、それぞれ貯留空間12に対して上方及び下方に位置しており、互いに対向した面である。また、周面26は、貯留空間12の周囲を取り囲む面である。天面22及び底面24は、それぞれ主要部が天板22a及び底板24aにより構成されている。また、周面26は、前板26a、後板26b、左板26c、及び右板26dの組み合わせにより主要部が構成されている。
本実施形態では、図3に示すように、底板24a及び天板22aをそれぞれ別体として準備すると共に、前板26aと右板26dとを一体的に形成した状態のもの、後板26bと左板26cとを一体的に形成した状態のものがそれぞれ別々に準備され、事後的にこれらの部材を組み立てることにより本体20が形成されている。本体20は、上述したようにして組み立てたものに限定されず、天板22a、底板24a、前板26a、後板26b、左板26c、及び右板26dからなる6枚の板体(以下、これらの板体を総称して「板体26p」とも称す)を適宜組み立てて構成したものとすることができる。すなわち、天板22a、底板24a、前板26a、後板26b、左板26c、及び右板26dは適宜に一体化または別体化することができ、それらの組立構造は何ら限定される訳ではない。本体20は一体物であってもよく、本実施形態のように、複数の部材が組み立てられることによって形成されていてもよい。
本体20をなす6枚の板体26pは、いずれも樹脂により形成されている。すなわち、貯留浸透槽10(本体20)は樹脂製である。ただし、貯留浸透槽10の素材は樹脂に限らず、貯留浸透槽10の一部または全部が樹脂以外の材料から構成されていてもよい。
図3等に示すように、天面22をなす天板22aは、上方から見た状態(平面視)で略矩形状になるように形成されている。天面22は、例えば長方形状等の形状であっても良いが、本実施形態では略正方形状に形成されている。天面22の略中央部には、本体20の内部に形成される貯留空間12に連通する連通口22bが設けられている。連通口22bは、略円形の開口形状とされている。連通口22bには、上述したマス3の下側部が接続されている。そのため、本体20は、マス3及び連通口22bを介して、内部を視認可能とされている。
天板22aの裏面(設置時に底面24側に向く面)には、天板22aの外縁に沿うように形成された挿入溝22cが設けられている。挿入溝22cは、本体20の組み立て時に周面26をなす前板26a、後板26b、左板26c、及び右板26dの上端部を差し込んで接続する部分である。
図3等に示すように、底面24をなす底板24aは、上方から見て略矩形状の形状に形成されている。本実施形態では底板24aが略正方形状とされているが、底板24aの形状はこれに限定されず、略長方形状等の適宜の形状とすることができる。底板24aの表側(設置状態において天面22側を向く部分)には、溝24bが、左右方向の略中央において前後に延びるように形成されている。溝24bは、底板24aの前端から後端にわたって延びている。
また、底板24aの表側には、溝24b及びこの近傍部分を除いて、底板24aの外周に沿って挿入溝24c,24dが形成されている。挿入溝24c,24dは、それぞれ平面視で略「コ」字状となるように形成されている。挿入溝24cは、前板26aの左半部の下端部と、左板26cの下端部と、後板26bの左半部の下端部とが挿入されるように構成されている。挿入溝24dは、前板26aの右半部の下端部と、右板26dの下端部と、後板26bの右半部の下端部とが挿入されるように構成されている。また、底板24aの裏面には、剛性向上等のために複数のリブ24e(図2参照)が設けられている。
図3に示すように、周面26は、貯留空間12を介して対向する前板26a及び後板26bの組み合わせと、左板26c及び右板26dの組み合わせを備えている。すなわち、対向する板体26p,26pのうち一方を第一周面構成部、他方を第二周面構成部とした場合、第一周面構成部をなす前板26a及び左板26cと、第二周面構成部をなす後板26b及び右板26dを備えている。
図3に示すように、周面26をなす前板26a、後板26b、左板26c、及び右板26dは、それぞれ横断面形状が波形状とされた板体26pにより構成されている。すなわち、図5に示すように、周面26をなす板体26pには、貯留空間12の外側に向けて突出するように形成された凸状部26xと、貯留空間12の内側に向けて突出するように形成された凹状部26yとが、貯留空間12の周方向に交互に連続するように形成されている。これにより、周面26は、その一部又は全部(本実施形態では略全体)において、断面形状が凹凸状となるように形成されている(周面側凹凸部26z)。凸状部26x及び凹状部26yは、それぞれ上下方向(天面22から底面24に至る方向)に向けて延びるように形成されている。周面側凹凸部26zは、周面26の一部にのみ形成されていても良いが、本実施形態では貯留空間12の周方向及び上下方向の略全域に亘って形成されている。また、周面側凹凸部26zは、上下方向に略直線的に延びるように形成されている。周面26をなす板体26pは、周面側凹凸部26zを設けることにより、地中に埋設された貯留浸透槽10(本体20)に対して周囲から作用する土圧に耐えうる剛性が付与されている。
また、図5に示すように、板体26pには、周面側凹凸部26zの長手方向の中途にリブ26qが設けられている。リブ26qは、凸状部26x及び凹状部26yのいずれか一方、あるいは双方に設けられていても良いが、本実施形態では凹状部26yに設けられている。リブ26qは、貯留空間12の内側方向に突出するように形成されている。リブ26qは、凹状部26yの長手方向(上下方向)に所定の間隔毎に、竹の節の如く設けられている。このようなリブ26qを設けることにより、板体26pがより一層補強されている。また、板体26pには、本体20の内部に貯留された雨水を地中へ排出するための複数の透水孔28が設けられている。
また、板体26pのうち、前板26a及び後板26bには、メンテナンス孔26eが形成されている。メンテナンス孔26eは、メンテナンス用の機器(例えば、貯留浸透槽10の内部を観察するための自走式カメラ、貯留浸透槽10の底部に溜まった泥を洗浄するジェットノズル等)を貯留浸透槽10の外部から内部に導入し、また、内部から外部に導出する役割を果たす。メンテナンス孔26eは、底板24aに設けられた溝24bの一端部と他端部との上方に形成されている。言い換えると、底板24aの溝24bは、前板26aのメンテナンス孔26eの下方から後板26bのメンテナンス孔26eの下方に亘って延びている。メンテナンス孔26eは、前板26aを正面視した状態において底板24aの溝24bの上方に位置するように、前板26aおよび後板26bの中央の下部に形成されている。メンテナンス孔26eは、底板24aに向けて下方に開いた孔とされている。本実施形態では、メンテナンス孔26eの形状は半円状であるが、その形状は特に限定される訳ではない。メンテナンス孔26eの幅は、溝24bの幅よりも大きくなっている。
図1〜図3に示すように、支持部材50は、貯留空間12内に配置され、周面26をなす板体26pを本体20の内側からサポートする部材である。支持部材50は、貯留空間12内において天面22及び底面24に沿う方向(本実施形態では略平行)に広がるように配置される板状の部材である。言い換えれば、支持部材50は、貯留空間12を上下に分けるように配置された部材である。また、支持部材50は、本体20の高さ方向略中央部に設けられている。また、支持部材50は、周面26をなす第一周面構成部から第二周面構成部に到達するように配置されている。本実施形態では、第一周面構成部をなす前板26aから第二周面構成部をなす後板26bに到達すると共に、第一周面構成部をなす左板26cから第二周面構成部をなす右板26dに到達するように配置されている。
ここで、図4や図5に示すように、支持部材50には、開口52と支持側凹凸部54,54とが設けられている。開口52は、本体20に設けられた連通口22bやマス3を介して、貯留空間12のうち支持部材50よりも下方側の部分を見渡せるようにすることを考慮して位置や大きさが設定されている。具体的には、図2に示すように、開口52の開口領域Xは、本体20の天面22に設けられた連通口22bの開口縁αと、底面24及び周面26が交差して形成される角部βとを繋ぐ仮想線γと、支持部材50とが交差して形成される仮想領域Yと同一、あるいは仮想領域Yが包含される領域(本実施形態では略同一の領域)となるように形成されている。
また、支持側凹凸部54,54は、支持部材50をなす略矩形の板体をなす四辺の縁のうち、対向する一対の縁に形成されている。支持側凹凸部54,54は、本体20の周面側凹凸部26zに沿うように凹凸状に形成されたものである。そのため、支持部材50は、支持側凹凸部54,54のうち一方を、第一周面構成部をなす前板26aあるいは左板26cのいずれかに設けられた周面側凹凸部26zに係合させると共に、支持側凹凸部54,54の他方を第二周面構成部をなす後板26bあるいは右板26dのいずれかに設けられた周面側凹凸部26zに係合させた状態で設置される。本実施形態では、支持部材50の一方側の支持側凹凸部54を、第一周面構成部をなす左板26cの周面側凹凸部26zに係合させると共に、他方側の支持側凹凸部54を第二周面構成部をなす右板26dの周面側凹凸部26zに係合させた状態で設置される。これにより、支持部材50が本体20内において水平方向に位置決めされた状態になる。また、周面側凹凸部26zをなす凹状部26yに設けられたリブ26qの上に支持側凹凸部54をなす凸状の部分を乗せることにより、支持部材50を下方から支持し、上下方向に位置決めすることができる。
上述した貯留浸透槽10は、例えば次のようにして施工することができる。先ず、シート(図示せず)が敷かれたピット(図示せず)の底に底板24aを設置していく。この際、図示しない連結部材等により、隣接配置される各貯留浸透槽10の底板24a同士を連結していく。次に、前板26a及び右板26dを一体化したL字型の部材と、後板26b及び左板26cを一体化したL字型の部材とを準備し、これらの部材の下端部を底板24aの表側に設けられた挿入溝24c,24dに差し込む。また、支持部材50の支持側凹凸部54を周面側凹凸部26zに係合させ、支持部材50を設置する。さらに、前板26a、後板26b、左板26c、及び右板26dの上端部を天板22aに設けられた挿入溝22cに差し込んで天板22aを取り付ける。これにより、複数の貯留浸透槽10が互いに連結された状態でピット内に配列された状態になる。貯留浸透槽10の設置完了後は、貯留浸透槽10のシート(図示せず)を被せ、その上に土を被せる。これにより、貯留浸透槽10(貯留施設1)の施工が完了する。
上述したように、本実施形態の貯留浸透槽10では、支持部材50が、周面26の第一周面構成部をなす前板26aから第二周面構成部をなす後板26bに到達すると共に、第一周面構成部をなす左板26cから第二周面構成部をなす右板26dに到達するように配置されている。これにより、周面26が、土圧に対抗できるように補強されている。また、支持部材50には、開口52が設けられている。そのため、貯留浸透槽10は、マス3や連通口22bを介して維持管理器具を挿入し、貯留空間12の底面24側まで到達させて作業を行うことができる。
また、上述した貯留浸透槽10では、支持部材50に設けられた開口52の開口領域Xが、マス3や連通口22bを介して点検等する際の視認性を考慮したものとされている。具体的には、開口52の開口領域Xが、連通口22bの開口縁αと本体20の底面24側に形成される角部βとを繋ぐ仮想線γとを規定し、仮想線γと支持部材50とが交差して形成される領域を仮想領域Yと規定した場合に、仮想領域Yに開口領域Xが少なくとも包含されるように開口52が形成されている。そのため、貯留浸透槽10は、連通口22bを介して貯留空間12の底面24側にある角部βまでしっかりと視認し、点検等を行うことができる。
なお、本実施形態では、略直方体状あるいは略立方体状の本体20を備えた貯留浸透槽10を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば円筒状など適宜の形状であっても良い。また、本実施形態では、開口形状が略円形の開口52を設けた例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、多角形や楕円形の開口形状を有するものなどであっても良い。
本実施形態では、第一周面構成部及び第二周面構成部の組み合わせを二組(前板26aと後板26bとの組み合わせ、及び左板26cと右板26dとの組み合わせの二組)備えた例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、第一周面構成部及び第二周面構成部の組み合わせが一組だけのものや、三組以上あるものであっても良い。さらに詳細には、例えば本体20が円筒状のものであり、断面視した状態において半周分の部分を第一周面構成部、残りの半周分の部分を第二周面構成部と捉えた場合、第一周面構成部及び第二周面構成部の組み合わせが一組だけのものとなる。この場合も、第一周面構成部及び第二周面構成部に亘って支持部材50を配置することで、同様の効果が得られる。また、第一周面構成部及び第二周面構成部の組み合わせが三組以上ある場合についても、第一周面構成部及び第二周面構成部に亘って支持部材50を配置することで、同様の効果が得られる。
また、本実施形態では、支持部材50が天面22や底面24に対して略平行に配置された例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、支持部材50が天面22や底面24に対して沿う方向に拡がるものであれば良く、支持部材50としての機能を損なわない範囲において、支持部材50の一部又は全部において、天面22や底面24に対して傾斜したものであっても良い。
また、本実施形態の貯留浸透槽10では、土圧が本体20に対して与える影響が高いと想定される高さ方向中央部あるいはこの近傍において、支持部材50によって本体20の周面26をサポートできる構成とされている。そのため、上述した構成によれば、土圧に対抗するのに十分な強度を貯留浸透槽10に持たせることができる。なお、本実施形態では、本体20の高さ方向略中央位置において、貯留浸透槽10に土圧が作用することによる影響が最も高くなるとの想定に基づき、この位置に支持部材50を設けた構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、本体20の上下方向中央を外れた位置において周面26のサポートが必要であると想定される場合には、この位置に支持部材50を設けるようにしても良い。また、本体20の高さ方向略中央委位置に加えて、他の部位にも支持部材50を設けるなど、複数の支持部材50を設けた構成としても良い。
また、上述したように、貯留浸透槽10は、本体20の周面26に周面側凹凸部26zを設けると共に、支持部材50側に周面側凹凸部26zに沿う形状に形成された支持側凹凸部54を設けたものとされている。そのため、周面側凹凸部26zに対して支持側凹凸部54を嵌め込むことにより、支持部材50を貯留空間12内において位置決め精度良く配置できる。そのため、貯留浸透槽10は、支持部材50により十分な支持強度を得ることができる。また、支持部材50の位置決め精度が高いため、自ずと開口52の位置決め精度も高くなる。そのため、上述した構成によれば、開口52を介した視認性も十分確保できる。
また上述したように、貯留浸透槽10においては、凹状部26y、及び凸状部26xが、周面26の高さ方向に延びるように形成されている。そのため、貯留浸透槽10では、周面26に設けられた凹状部26y及び凸状部26xに対し、支持部材50に設けられた支持側凹凸部54を嵌め込み、凹状部26y及び凸状部26xに沿って周面26の高さ方向にスライドさせることで支持部材50を高さ方向の所定位置まで移動させて設置することができる。従って、貯留浸透槽10は、支持部材50の設置に際して凹状部26y及び凸状部26xをガイドとして機能させることができ、支持部材50の設置作業をより一層簡便なものとすることができる。
なお、本実施形態では、凹状部26y及び凸状部26xを周面26の高さ方向に延びるように形成した例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、凹状部26yや凸状部26xを設けない構成としても良い。
また、本実施形態の貯留浸透槽10では、周面26から内側(貯留空間12側)に向けて突出するように立設されたリブ26qを設け、リブ26qにより支持部材50を支持する構成としている。そのため、リブ26qにより支持部材50をしっかりと支持し、支持部材50を位置決め精度良く、所望の位置に配置することができる。また、本実施形態では、リブ26qが凹状部26yに設けられたものであり、周面26の補強材としても機能している。そのため、貯留浸透槽10では、リブ26qを周面26の補強及び支持部材50の支持のために併用しており、構成の簡略化が図られている。なお、本実施形態では。リブ26qを周面26の補強用のものと併用した例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、支持部材50の支持用としてリブ26qに相当するものを別途設けた構成としても良い。
本発明は、上述した実施形態、及び各実施形態についての変形例として示したものに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲でその教示及び精神から他の実施形態があり得ることは当業者に容易に理解できよう。
本発明は、いわゆる雨水貯留槽や貯留浸透槽など、地中に埋設した状態で使用される貯留槽全般において好適に利用できる。
10 :貯留浸透槽(貯留槽)
12 :貯留空間
22 :天面
22b :連通口
24 :底面
26 :周面
26q :リブ(立設部)
26x :凸状部
26y :凹状部
26z :周面側凹凸部
50 :支持部材
52 :開口
54 :支持側凹凸部
X :開口領域
Y :仮想領域
α :開口縁
β :角部
γ :仮想線

Claims (5)

  1. 中空の貯留空間を有し、地中に埋設して使用される貯留槽であって、
    前記貯留空間に連通する連通口を備えた天面と、
    前記天面に対向した底面と、
    対向する第一周面構成部及び第二周面構成部の組み合わせを一又は複数備えており、前記貯留空間を取り囲む周面と、
    前記貯留空間内において前記天面及び前記底面に対して沿う方向に広がり、前記第一周面構成部から前記第二周面構成部に到達するように配置された支持部材と、
    を有し、
    前記支持部材に開口が設けられており、
    前記開口の開口領域が、前記連通口の開口縁と、前記周面及び前記底面が交差して形成される角部とを繋ぐ仮想線と、前記支持部材とが交差して形成される仮想領域と同一、あるいは前記仮想領域が包含される領域となるように形成されていることを特徴とする貯留槽。
  2. 前記支持部材が、高さ方向中央部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の貯留槽。
  3. 前記周面の一部又は全部が、前記貯留空間の外側に向けて突出するように形成された凸状部と、前記貯留空間の内側に向けて突出するように形成された凹状部とが周方向に交互に連続することにより断面形状が凹凸状となるように形成された周面側凹凸部を有するものであり、
    前記支持部材が、前記周面側凹凸部に沿う形状に形成された支持側凹凸部を有し、前記周面側凹凸部に対して前記支持側凹凸部が嵌め込まれた状態で設置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の貯留槽。
  4. 前記凹状部、及び前記凸状部が、前記周面の高さ方向に延びるように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の貯留槽。
  5. 前記周面に対して前記貯留空間の内側に向けて突出するように立設された立設部を有し、
    前記立設部により前記支持部材が支持されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の貯留槽。
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