JP2014020104A - 浸透トレンチ用ユニット体同士の結合構造、浸透トレンチ、側板部材、及び浸透トレンチの施工方法 - Google Patents

浸透トレンチ用ユニット体同士の結合構造、浸透トレンチ、側板部材、及び浸透トレンチの施工方法 Download PDF

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幸徳 大石
Akira Okamoto
晃 岡本
Takafumi Arahara
隆文 荒原
Masahiro Hori
昌広 堀
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Abstract

【課題】現場での施工作業が簡便となり、作業時間が短縮され、また作業中に結合するための部材が紛失してしまうおそれがない浸透トレンチ用ユニット体同士の結合構造を提供する。
【解決手段】隣接する浸透トレンチ用ユニット体10,10のうち、一方の浸透トレンチ用ユニット体10の側縁部21からは結合用舌片30が差し出され、該結合用舌片30には係合部30Bが設けられており、他方の浸透トレンチ用ユニット体10の外周面には、前記結合用舌片30の係合部30Bと係合可能な結合用被係合部31が設けられており、一方の浸透トレンチ用ユニット体10の結合用舌片30の係合部30Bが、他方の浸透トレンチ用ユニット体10の結合用被係合部31と係合することで、隣接する浸透トレンチ用ユニット体10,10同士が結合状態となる。
【選択図】図5

Description

本発明は、雨水を地中に緩やかに浸透させることができる浸透トレンチにあって、浸透トレンチ用ユニット体同士の結合構造、該結合構造を有する浸透トレンチ、前記浸透トレンチ用ユニット体を構成するための側板部材、及び前記浸透トレンチの施工方法に関する。
従来から、水害防止対策の一つとして各家屋からの雨水流出を抑制する浸透トレンチは、既に知られている(例えば、特許文献1参照。)。
例えば、特許文献1に開示された構成は、浸透トレンチを構成するために個々の連結ユニットを結合パーツによって連結し、これにより隣り合う二つのユニットが緊密に連結される。該結合パーツは、第1脚部と第2脚部とを有し、そして、該結合パーツの第1脚部を一方の連結ユニットに配された支持穴に嵌入し、第2脚部を他方の連結ユニットに配された本止め穴に差し込むことにより、隣り合う二つの連結ユニットが緊密に連結される。
特開2004−183294号公報
しかしながら、上記結合パーツは単体部材であって、隣り合う二つの連結ユニットとは別部材であるため、施工現場にて、該結合パーツが連結ユニットの壁から外れてしまって紛失してしまうおそれがあった。特に施工現場は、地面を深く掘削したところであって、落とした結合パーツを容易に取り上げることができない状況も多い。このように結合パーツを紛失してしまうおそれがあると、施工の作業効率が極めて低下してしまうし、施工現場に予備の結合パーツを必ず準備して取り置きしておかなければならなくなり、無駄が多くなる。
そこで本発明は、複数の浸透トレンチ用ユニット体からなる浸透トレンチであって、現場での施工作業が簡便となり、作業時間が短縮され、また結合するための部材が作業中に紛失してしまうおそれがない浸透トレンチ用ユニット体同士の結合構造、該結合構造を有する浸透トレンチ、前記浸透トレンチ用ユニット体を構成する側板部材、及び浸透トレンチの施工方法を提供することを目的とする。
本発明は、浸透トレンチ用ユニット体が複数結合されて浸透トレンチとなる際の該浸透トレンチ用ユニット体同士の結合構造であって、隣接する浸透トレンチ用ユニット体のうち、一方の浸透トレンチ用ユニット体に形成されている側縁部からは結合用舌片が差し出され、該結合用舌片には係合部が設けられており、他方の浸透トレンチ用ユニット体の外周面には、前記結合用舌片の係合部と係合可能な結合用被係合部が設けられており、一方の浸透トレンチ用ユニット体の結合用舌片の係合部が、他方の浸透トレンチ用ユニット体の結合用被係合部と係合することで、隣接する浸透トレンチ用ユニット体同士が結合状態となることを特徴とする浸透トレンチ用ユニット体同士の結合構造である。
かかる構成とすることにより、浸透トレンチ用ユニット体同士を確実に結合させて浸透トレンチとすることが可能となる。ここで、浸透トレンチ用ユニット体同士を結合するための構造は、あらかじめ設けられている結合用舌片を使用する構成であるため、別部材である固定部材を現場で取り付ける等の作業が不要である。したがって、現場での施工作業が簡便となり、作業時間が短縮され、また固定部材を作業中に紛失してしまうおそれがなくなる利点もある。さらに、浸透トレンチ用ユニット体同士を結合させる際に、作業者は結合用舌片を指標として、結合用被係合部の位置や、該浸透トレンチ用ユニット体の正しい向きを容易に把握することができるため、作業効率が飛躍的に向上する利点もある。
また、前記結合用舌片は、前記浸透トレンチ用ユニット体の側縁部と一体成形されて形成されていることが好ましい。
かかる構成とすることにより、浸透トレンチ用ユニット体同士の結合構造が極めて簡便な構造になると共に、必要な部品点数が少なくなるため、製造コストが飛躍的に小さくなる。また、結合に必要な部品を施工現場で紛失してしまうことがなくなるため、予備品を一切準備する必要がなく、無駄が生じない。
また、前記結合用舌片の中間部には、該結合用舌片における他の部位に比して薄肉に形成された折曲部が設けられ、該折曲部よりも先端側に前記係合部が配設されており、該折曲部を基準にして該結合用舌片が折曲自在となっている構成としてもよい。
かかる構成とすることにより、簡易な構造で該結合用舌片を折り曲げ自在とすることができる。したがって、作業者は、浸透トレンチ用ユニット体同士を結合する際に、適宜、該結合用舌片を折り曲げながら結合用舌片の係合部と、結合用被係合部とを位置合わせし、そして係合状態とすることができる。これにより、例えば結合用舌片によって相手部材を傷つけてしまうことなく、容易かつ安全に作業することができる。
また、本発明は、上記の浸透トレンチ用ユニット体同士の結合構造を備える浸透トレンチであって、前記浸透トレンチ用ユニット体の側壁部の下端には、互いに対向する一対の保守管理用開口部が設けられており、さらに、該浸透トレンチ用ユニット体は、前記側壁部の下端に取り付けられたベース部材を備え、該ベース部材の上面に、一端が前記一方の保守管理用開口部に臨み、他端が前記他方の保守管理用開口部に臨む凹溝が、該ベース部材を横断するように設けられており、隣接する浸透トレンチ用ユニット体同士が結合した際に、一方の浸透トレンチ用ユニット体における保守管理用開口部と、他方の浸透トレンチ用ユニット体における保守管理用開口部とが連通してなることを特徴とする浸透トレンチである。
かかる構成にあって、浸透トレンチ用ユニット体内に浸入した雨水は、前記ベース部材の凹溝内に流入し、該雨水に含まれるゴミ等が該凹溝に堆積する。ここで、前記保守管理用開口部は、浸透トレンチ用ユニット体内に浸入したゴミ等を清掃するための清掃具や、浸透トレンチ用ユニット体の内部を点検するためのカメラ等を挿入するために使用される。したがって、例えば長尺のロッドを備える公知の清掃具が、該保守管理用開口部を介して浸透トレンチ用ユニット体の外部から内部に挿入されることで、該浸透トレンチ用ユニット体内の凹溝に蓄積されたゴミ等が捕捉され、そして該清掃具が該保守管理用開口部から引き出されることでゴミ等が適切に回収される。ここで、上記発明は、結合用舌片により浸透トレンチ用ユニット体同士が適切に配置されて結合するため、浸透トレンチ用ユニット体において該ベース部材に形成された凹溝と、側壁部に形成された保守管理用開口部とが位置ずれすることなく互いに正しく配置され、かつ、一方の浸透トレンチ用ユニット体における保守管理用開口部と、他方の浸透トレンチ用ユニット体における保守管理用開口部とが適正に対向配置されて開口部同士が連通する。このように、保守管理用開口部が複数の浸透トレンチ用ユニット体にわたって適切に連通すると、例えば前記清掃具を複数の浸透トレンチ用ユニット体にわたって円滑に挿入したり抜き出したりすることが可能となり、また、前記凹溝の案内作用により、該凹溝の内壁に沿って清掃具等を所望位置まで容易に案内させることができ、浸透トレンチの保守点検作業が極めて効率良く行えるものとなる。
また、前記浸透トレンチ用ユニット体のベース部材に形成された凹溝の両側のベース部材上面が、該凹溝に向かって下方傾斜していることが好ましい。
かかる構成とすることにより、傾斜した上面の案内作用を利用して、ベース部材上面に堆積したゴミ等を効率良く前記凹溝内に集中させることができる。
また、前記他方の浸透トレンチ用ユニット体が浸透トレンチにおける端部に位置している場合にあって、該他方の浸透トレンチ用ユニット体に設けられた結合用舌片の係合部が、該他方の浸透トレンチ用ユニット体の外周面に設けられた仮止め用被係合部と係合している構成としてもよい。
かかる構成とすることにより、浸透トレンチ用ユニット体同士の結合に不要な結合用舌片をそのまま差し出したままにせずに、該結合用舌片をばたつかせることなく固定し、かつ突出長さを可及的に短くしておくことができる。
また、前記浸透トレンチ用ユニット体の側壁部が、互いに同一寸法形状である複数の側板部材によって構成されていてもよい。
かかる構成とすることにより、浸透トレンチを構成するために必要な部品の金型を多数準備する必要がなくなり、製造コストを大幅に抑えることが可能となる。また、使用する側板部材が1種であるため、使用する部材の選定作業が不要となり、現場での施工作業が極めて簡便となる。
また、本発明は、上記の浸透トレンチに用いられる浸透トレンチ用ユニット体の側壁部が複数の側板部材で構成される場合の該側板部材であって、該側板部材の外側面に、前記結合用舌片が配設されていると共に、該側板部材の内側面に、該結合用舌片の係合部が係合可能な収納用被係合部が配設されていることを特徴とする側板部材である。
かかる構成とすることにより、結合用舌片を使用せずに側板部材を運搬・収納するときには、該結合用舌片を収納用被係合部と係合させて、該結合用舌片をばたつかせることなく固定し、かつ突出長さを可及的に短くしておくことができる。これにより、側板部材の運搬・収納作業時に、結合用舌片が邪魔になることがない。
また、前記浸透トレンチ用ユニット体における鉛直方向の軸線に直交する断面においてL字形状であることが好ましい。
かかる構成とすることにより、該側板部材の製造時において、L字形状に曲がった角部にリブなどを設けて、あらかじめ強度を高めておくことができる。また、例えば平板状の側板部材を4枚用いて断面矩形の筒状体を構成するよりも側板部材の結合箇所が少なくなるため強度的に安定し、施工現場等における結合作業の手間も軽減することができる。また、一体成形された筒状体に比べて成形コストを抑えることができるし、製造工場等から運搬する際にも手間がかかりにくい。
さらに、本発明は、上記の浸透トレンチの施工方法であって、一方の浸透トレンチ用ユニット体と、他方の浸透トレンチ用ユニット体とを結合させる際に、該一方の浸透トレンチ用ユニット体の一方の保守管理用開口部と、該他方の浸透トレンチ用ユニット体の一方の保守管理用開口部とを対置させて連通させる工程を含むことを特徴とする浸透トレンチの施工方法である。
かかる構成とすることにより、複数の浸透トレンチ用ユニット体にわたって保守管理用開口部を連通させることが容易に可能となる。また、作業者は、各浸透トレンチ用ユニット体の保守管理用開口部を目で確認しながら該浸透トレンチ用ユニット体の正しい向きを把握して設置作業を行うことができるため、施工作業が大幅に簡素化されて迅速に行える利点がある。
本発明にかかる浸透トレンチ用ユニット体同士の結合構造は、結合のために必要な部材を紛失してしまうことがないため、作業効率が低下してしまうことがない。一方、結合作業時に、結合用舌片を指標として浸透トレンチ用ユニット体の正しい向きが容易に判別可能となるため、作業効率が飛躍的に向上する。
また、本発明に係る浸透トレンチは、簡便な結合作業により、浸透トレンチ用ユニット体同士を複数結合させて構成することできる。また、保守管理用開口部が複数の浸透トレンチ用ユニット体にわたって連通するため、保守管理の作業性に優れている。
また、本発明にかかる側板部材は、結合用舌片を固定して可及的に突出長さを短くしておくことができるため、該結合用舌片が運搬時に邪魔になることがない。
さらに、本発明の浸透トレンチの施工方法は、浸透トレンチ用ユニット体を容易かつ迅速に結合させることができ、結合作業が容易となる効果があると共に、保守管理用開口部が複数の浸透トレンチ用ユニット体にわたって連通するため、保守管理の作業性も向上する効果がある。
浸透トレンチを示す外観斜視図。 浸透トレンチ用ユニット体を示す外観斜視図。 側板部材を示す外観斜視図。 ベース板を示す外観斜視図。 浸透トレンチ用ユニット体同士の結合構造を示す斜視図であって、(a)は結合作業完了前を示し、(b)は結合作業完了後を示す。 浸透トレンチの端部に配された浸透トレンチ用ユニット体の結合用舌片を示す斜視図であって、(a)は結合用舌片の仮止め作業完了前を示し、(b)は仮止め作業完了後を示す。 運搬する際の側板部材の結合用舌片を示す外観斜視図。 他の実施例にかかる浸透トレンチを示す説明図。
以下、本発明を具体化した実施例を詳細に説明する。
(浸透トレンチ1A)
図1に示すように、浸透トレンチ1Aは、複数の浸透トレンチ用ユニット体10が左右方向に連結して構成されている。そして、該浸透トレンチ1Aが、地中に配置されることで、その内部に雨水が一時的に貯留され、かつ一時的に貯留された雨水が外部の地中へ徐々に浸透可能となる。なお、前記浸透トレンチ用ユニット体10同士の結合構造Aについては、後で詳述する。
(浸透トレンチ用ユニット体10)
図1,2に示すように、浸透トレンチ用ユニット体10は、全体として箱状体からなり、横断面矩形状で軸線が鉛直方向に沿った筒体からなる側壁部12と、該側壁部12の下部に取り付けられるベース板(ベース部材)14と、該側壁部12の上部に取り付けられる天板16とにより構成されている。
前記筒状の側壁部12は、図3に示す側板部材120が使用されて構成されている。さらに詳述すると、該側板部材120は、樹脂材料からなり、前記筒状の側壁部12の軸線方向に対して直交する断面がL字形状とされている。そして、この側板部材120が同一の寸法形状で一対準備され、該側板部材120の左右両端に形成された縦長帯状の端部21,22が互いに突き合わされて、さらに該端部21,22に形成された複数の結合手段20を介して互いが結合されることで、前記側壁部12が構成される。なお、該一対の側板部材120,120は、共通の金型で作製されることで互いに同一寸法形状とされる。
なお、前記結合手段20は、図3に示すように、例えば、一方の側板部材120の端部21に設けられている第1係合部21A、及び第2係合部21Bを、他方の側板部材120の端部22に設けられている第1被係合部22A、及び第2被係合部22Bにそれぞれ係合させる構成が採用可能である。ただし、これに限定されるものではない。
また、図1〜3に示すように、前記側板部材120には、雨水を浸透させるための透水孔12Aが多数貫通状に設けられている。
さらに、図1,2に示すように、前記浸透トレンチ用ユニット体10の側壁部12における下端に対応する位置には、アーチ状に切り欠いて形成された一対の保守管理用開口部12B,12Bが互いに対向するようにして設けられている。
また、図4に示す前記浸透トレンチ用ユニット体10のベース板14は、側壁部12の下側の開口を遮蔽できる寸法形状に設定されており、その上面中央に凹溝14Bが形成されている。さらに詳述すると、該凹溝14Bは、該ベース板14を横断するように設けられており、側壁部12に組み付けられたときに該凹溝14Bの一端が前記一対の保守管理用開口部12B,12Bのうち一方の保守管理用開口部12Bに臨み、他端が他方の保守管理用開口部12Bに臨む配置となっている。すなわち、側壁部12にベース板14が取り付けられた際に、凹溝14Bの長軸方向に沿う軸線と、一対の保守管理用開口部12B同士の対向方向に沿う保守管理用開口部12Bの軸線とが一致することになる。さらに、該ベース板14にあって、前記凹溝14Bの両側に配されたベース板上面14Aは、該凹溝14Bに向かって下方傾斜している。
また、図1,2に示すように、複数ある浸透トレンチ用ユニット体10の少なくともいずれかの天板16には、接続口16Aが貫通状に形成されている。該接続口16Aには、天板16の上面に載置された公知の雨水ます(図示省略)の一部が接続され、該接続口16Aを介して該浸透トレンチ用ユニット体10の内部と、該雨水ますの内部とが連通した状態となる。
(結合構造A)
次に、互いに隣接する前記浸透トレンチ用ユニット体10同士の結合構造Aについて詳述する。
図2,3,5等に示すように、浸透トレンチ用ユニット体10における側壁部12に形成された鉛直方向に沿って形成された側縁部(いわゆる出隅)23には、該側縁部23から外方に向かって略水平に差し出された薄板片状の結合用舌片30が設けられている。該結合用舌片30は、側板部材120の製造過程において該側縁部23と一体成形されて形成される。
また、前記結合用舌片30の中間部には、該結合用舌片30における他の部位に比して薄肉に形成された折曲部30Aが設けられている。該折曲部30Aは、結合用舌片30の差出方向(すなわち水平方向)に対して直交する方向(すなわち鉛直方向)に沿って薄肉部が形成されてなり、鉛直方向に沿って形成された折り曲げ線を基準にして、該結合用舌片30が内側(当該側板部材120側)に円弧を描くように折り曲げ可能とされている。さらに、該折曲部30Aよりも先端側に、係合部30Bが内側向きに突設されている。
さらに、隣に配置された際の浸透トレンチ用ユニット体10における前記結合用舌片30に対応する側壁部12の外周面には、矩形状の開口孔で構成された結合用被係合部31が設けられている。該結合用被係合部31は、その開口孔の孔縁に前記結合用舌片30の係合部30Bが係止可能となっており、かかる構成により、隣に配置された際の浸透トレンチ用ユニット体10の前記結合用舌片30と当該浸透トレンチ用ユニット体10の該結合用被係合部31とが係合可能となっている。
具体的には、図2,3に示すように、断面L字状の側板部材120における互いに直交した第1面部αと第2面部βのうち、第1面部αの外周面の一方の側縁部23に結合用舌片30が形成され、他方の側縁部23に結合用被係合部31が形成されている。また、第2面部βの下端中央に保守管理用開口部12Bが一つ形成されている。なお、結合用舌片30の差出長さをできる限り短くするため、該結合用被係合部31は、側壁部12の側縁部23にできる限り近い位置に設けられることが好ましい。
上記構成にあって、浸透トレンチ用ユニット体10同士を結合して浸透トレンチ1Aとする際には、まず、掘削された所定の配置箇所に、一方の浸透トレンチ用ユニット体10と、他方の浸透トレンチ用ユニット体10とを並べて配置する。このとき、一方の浸透トレンチ用ユニット体10の一方の保守管理用開口部12Bと、他方の浸透トレンチ用ユニット体10の一方の保守管理用開口部12Bとを対置するように配置し、該保守管理用開口部12B同士を連通した状態となるように並べ置く。なお、作業者は、外向きに差し出されている結合用舌片30を目で確認しながら、該浸透トレンチ用ユニット体10の正しい向きを把握して作業を行うことができる。
次いで、互いに隣接する浸透トレンチ用ユニット体10,10において、図5aに示すように、一方の浸透トレンチ用ユニット体10の結合用舌片30を、適宜撓ませ、または折曲部30Aにおいて該結合用舌片30を折曲させながら、他方の浸透トレンチ用ユニット体10の結合用被係合部31と係合させる(図5b参照)。これにより、隣接する浸透トレンチ用ユニット体10同士が確実に結合状態となる。なお、この結合状態においては、一方の浸透トレンチ用ユニット体10における保守管理用開口部12Bと、他方の浸透トレンチ用ユニット体10における保守管理用開口部12Bとが整一に連続した状態となり、前記保守管理用開口部12B間に差し渡された凹溝14Bの長手方向の軸線と、一対の保守管理用開口部12Bの対向方向に沿う軸線とが一致して複数の浸透トレンチ用ユニット体10にわたって凹溝14Bと保守管理用開口部12Bとが一直線上に配置されることとなる。
上記構成にあって、浸透トレンチ用ユニット体10同士の結合構造Aは、側板部材120に一体成形されている結合用舌片30を利用するものであるため、現場での施工作業が簡便となって作業時間が短縮されると共に、作業中に該結合用舌片30を紛失してしまうことがない。また、上述のように、浸透トレンチ用ユニット体10同士を結合させる際に、作業者は結合用舌片30を指標として、結合用被係合部31の位置や、該浸透トレンチ用ユニット体10の正しい向きを容易に把握することができるため、作業効率が飛躍的に向上する。
ところで、浸透トレンチ用ユニット体10内に浸入した雨水に含まれるゴミ等は、前記ベース板14のベース板上面14Aの案内作用に従って該ベース板14の凹溝14Bに流入して堆積する。このように凹溝14B内に堆積したゴミ等の回収処理や、あるいは定期的な内部の点検等は、以下のようにして行われる。
例えば浸透トレンチ用ユニット体10内に浸入したゴミ等を清掃するためには、公知の排水管用清掃具Xが、前記天板16の接続口16Aを介して浸透トレンチ用ユニット体10内に挿入される。該清掃具Xとしては、例えば長いロッドの先端に渦巻きバネ状のヘッドが形成された公知の清掃具(例えば、株式会社カンツール社製:配水管清掃機)が好適に使用できる。
さらに、前記清掃具Xのヘッドを、複数の浸透トレンチ用ユニット体10にわたって一直線上となった凹溝14Bを走行させて、該凹溝14Bに蓄積されたゴミ等を捕捉する。該清掃具Xは、該凹溝14Bの案内作用に従って該凹溝14Bの内壁に沿って容易に走行することができる。そして、挿入した該清掃具Xを前記天板16の接続口16Aから引き出すことでゴミ等を回収することができる。このとき、清掃具Xは、前記凹溝14Bの案内作用に従って、隣接する保守管理用開口部12Bと連通する他の保守管理用開口部12Bを介して円滑に浸透トレンチ用ユニット体10内に対して挿入したり抜き出したりすることが可能であるため、保守点検作業が極めて効率良く行える。
ところで、図6に示すように、前記浸透トレンチ1Aにおいて複数連結した浸透トレンチ用ユニット体10のうち、端部に位置している浸透トレンチ用ユニット体10には、その側壁部12に、当該浸透トレンチ用ユニット体10の結合用舌片30の係合部30Bが係合可能な開口孔からなる仮止め用被係合部31Aを配置するようにしてもよい(図6a参照)。
そして、浸透トレンチ用ユニット体10同士の結合に不要な結合用舌片30をそのまま差し出したままにせずに、該仮止め用被係合部31Aの孔縁に該結合用舌片30の係合部30Bを係合させておくことが好ましい(図6b参照)。かかる構成とすることにより、該結合用舌片30をばたつかせることなく固定し、かつ突出長さを可及的に短くしておくことができる。
また、図7に従って、側板部材120の運搬や収納等を容易とする構成について説明する。
前記側板部材120の端部21の内側面(側壁部12の内側となる面)には、該端部21に設けられている結合用舌片30の係合部30Bが係合可能な開口孔を有する収納用被係合部31Bが配設されている。そして、該側板部材120を納品先あるいは施工現場まで運搬する際には、該結合用舌片30を折曲部30Aで折り畳み、該結合用舌片30の係合部30Bを、該結合用舌片30の基端に近い前記収納用被係合部31Bの孔縁に係合させておく。
かかる構成とすることにより、結合用舌片30を実際に使用するまでは、該結合用舌片30を収納用被係合部31Bに係合させて、該結合用舌片30をばたつかせることなく固定し、かつ突出長さを可及的に短くしておくことができる。これにより、側板部材120の運搬・収納作業時に、結合用舌片30が邪魔になることがない。
本発明は、上記実施例に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
例えば、図8に示す浸透トレンチ1Bのように、浸透トレンチ用ユニット体10が一直線上に配列されるだけでなく、適宜、配列方向が変更されていてもよい。
また、前記浸透トレンチ用ユニット体10は、平面視正方形状に限定されず、他の形状であってもよい。要は、浸透トレンチ用ユニット体10同士を左右方向に並べて適切に結合状態とすることができるような形状であれば、五角形、六角形、七角形などであってもよい。また、前記保守管理用開口部12Bは、アーチ状(上に凸の円弧状)に限定されず、その開口縁は多角形状であってもよい。また、前記ベース板14に形成された凹溝14Bは、縦断面が逆台形に限定されず、下に凸の円弧形状であってもよい。
また、前記側板部材120の材料としては、結合用舌片30の一体成形容易性や、運搬・施工作業の容易さを考慮して、ポリプロピレン(PP)等の樹脂製のものが好ましい。また、再生PPや再生PETなどを使用することで、環境への配慮を図ることもできる。
1A,1B 浸透トレンチ
10 浸透トレンチ用ユニット体
12 側壁部
12B 保守管理用開口部
14 ベース板(ベース部材)
14A ベース板上面
14B 凹溝
21 端部
23 側縁部
30 結合用舌片
30A 折曲部
30B 係合部
31 結合用被係合部
31A 仮止め用被係合部
31B 収納用被係合部
120 側板部材
A 浸透トレンチ用ユニット体同士の結合構造

Claims (10)

  1. 浸透トレンチ用ユニット体が複数結合されて浸透トレンチとなる際の該浸透トレンチ用ユニット体同士の結合構造であって、
    隣接する浸透トレンチ用ユニット体のうち、一方の浸透トレンチ用ユニット体に形成されている側縁部からは結合用舌片が差し出され、該結合用舌片には係合部が設けられており、
    他方の浸透トレンチ用ユニット体の外周面には、前記結合用舌片の係合部と係合可能な結合用被係合部が設けられており、
    一方の浸透トレンチ用ユニット体の結合用舌片の係合部が、他方の浸透トレンチ用ユニット体の結合用被係合部と係合することで、隣接する浸透トレンチ用ユニット体同士が結合状態となることを特徴とする浸透トレンチ用ユニット体同士の結合構造。
  2. 前記結合用舌片は、前記浸透トレンチ用ユニット体の側縁部と一体成形されて形成されている請求項1に記載の浸透トレンチ用ユニット体同士の結合構造。
  3. 前記結合用舌片の中間部には、該結合用舌片における他の部位に比して薄肉に形成された折曲部が設けられ、該折曲部よりも先端側に前記係合部が配設されており、
    該折曲部を基準にして該結合用舌片が折曲自在となっている請求項1又は請求項2に記載の浸透トレンチ用ユニット体同士の結合構造。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の浸透トレンチ用ユニット体同士の結合構造を備える浸透トレンチであって、
    前記浸透トレンチ用ユニット体の側壁部の下端には、互いに対向する一対の保守管理用開口部が設けられており、
    さらに、該浸透トレンチ用ユニット体は、前記側壁部の下端に取り付けられたベース部材を備え、該ベース部材の上面に、一端が前記一方の保守管理用開口部に臨み、他端が前記他方の保守管理用開口部に臨む凹溝が、該ベース部材を横断するように設けられており、
    隣接する浸透トレンチ用ユニット体同士が結合した際に、一方の浸透トレンチ用ユニット体における保守管理用開口部と、他方の浸透トレンチ用ユニット体における保守管理用開口部とが連通してなることを特徴とする浸透トレンチ。
  5. 前記浸透トレンチ用ユニット体のベース部材に形成された凹溝の両側のベース部材上面が、該凹溝に向かって下方傾斜している請求項4に記載の浸透トレンチ。
  6. 前記他方の浸透トレンチ用ユニット体が浸透トレンチにおける端部に位置している場合にあって、
    該他方の浸透トレンチ用ユニット体に設けられた結合用舌片の係合部が、該他方の浸透トレンチ用ユニット体の外周面に設けられた仮止め用被係合部と係合している請求項4又は請求項5に記載の浸透トレンチ。
  7. 前記浸透トレンチ用ユニット体の側壁部が、互いに同一寸法形状である複数の側板部材によって構成されている請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の浸透トレンチ。
  8. 請求項4乃至請求項7のいずれか1項に記載の浸透トレンチに用いられる浸透トレンチ用ユニット体の側壁部が複数の側板部材で構成される場合の該側板部材であって、
    該側板部材の外側面に、前記結合用舌片が配設されていると共に、該側板部材の内側面に、該結合用舌片の係合部が係合可能な収納用被係合部が配設されていることを特徴とする側板部材。
  9. 前記浸透トレンチ用ユニット体における鉛直方向の軸線に直交する断面においてL字形状である請求項8に記載の側板部材。
  10. 請求項4乃至請求項7のいずれか1項に記載の浸透トレンチの施工方法であって、
    一方の浸透トレンチ用ユニット体と、他方の浸透トレンチ用ユニット体とを結合させる際に、該一方の浸透トレンチ用ユニット体の一方の保守管理用開口部と、該他方の浸透トレンチ用ユニット体の一方の保守管理用開口部とを対置させて連通させる工程を含むことを特徴とする浸透トレンチの施工方法。
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JP2019100025A (ja) * 2017-11-29 2019-06-24 アロン化成株式会社 貯留槽

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