JP2011103723A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】省電力化を図る。
【解決手段】液体を吐出するヘッドと、前記ヘッドを移動方向に移動させるキャリッジと、前記キャリッジに設けられた発電機であって、キャリッジの移動を停止させるときの制動エネルギーで発電を行う発電機と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
液体吐出装置の一例として、インクを吐出して画像を印刷するインクジェットプリンターが知られている。このようなプリンターでは、ヘッドがキャリッジに設けられており、キャリッジが移動方向に移動することによってヘッドも移動する。そして、ヘッドの移動中にノズルからインクが吐出される。
特開2005−219288号公報
上述したようなプリンターでは、キャリッジ(ヘッド)を移動方向に往復移動させている。よって、往路/復路の切り替わりの際に、必ずキャリッジの移動を停止させることになる。このように移動するキャリッジを停止させるにはエネルギー(制動エネルギー)が必要であり、従来、この制動エネルギーのための電力が無駄に消費されていた。
そこで本発明は、省電力化を図ることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、液体を吐出するヘッドと、前記ヘッドを移動方向に移動させるキャリッジと、前記キャリッジに設けられた発電機であって、キャリッジの移動を停止させるときの制動エネルギーで発電を行う発電機と、を備えることを特徴とする液体吐出装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
印刷システムの外観構成を示した説明図である。 プリンターの全体構成のブロック図である。 プリンターの斜視図である。 プリンターの横断面図である。 印刷時の処理のフロー図である。 キャリッジ側の構成を示すブロック図である。 ノズルの配列を示す説明図である。 駆動信号生成部の構成の一例を示す図である。 ヘッド部分の構成の説明図である。 各信号のタイミングの説明図である。 本実施形態の発電部の説明図である。 本実施形態のキャリッジ軸の斜視図である。 印刷領域においてキャリッジが移動する時の説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
液体を吐出するヘッドと、前記ヘッドを移動方向に移動させるキャリッジと、前記キャリッジに設けられた発電機であって、キャリッジの移動を停止させるときの制動エネルギーで発電を行う発電機と、を備えることを特徴とする液体吐出装置が明らかとなる。
このような液体吐出装置によれば、制動エネルギーで発電した電力を用いることができるので、省電力化を図ることができる。
かかる液体吐出装置であって、前記キャリッジに設けられた歯車であって、回転することで前記発電機に発電を行わせる歯車と、前記キャリッジの移動方向に沿って設けられたラック歯車と、を有し、前記キャリッジの移動を停止させるときに前記歯車と前記ラック歯車とを噛み合わせることが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、キャリッジの移動を停止させるときに発電を行い、それ以外では負荷が増加しないようにできる。
かかる液体吐出装置であって、前記発電機が発電した電力を蓄電する蓄電部を前記キャリッジに有し、前記蓄電部に蓄電された電力は、前記ヘッドを駆動させるために用いられることが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、制動エネルギーで発電した電力をヘッドの駆動に用いることができる。
かかる液体吐出装置であって、前記移動方向に沿って固定して配置された複数の一次コイルと、前記キャリッジに設けられた二次コイルと、をさらに有し、前記キャリッジが印刷領域を移動する際には、前記ヘッドを駆動させるための電力を非接触で供給することが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、装置本体側からヘッドに電力を供給する伝送線を設けなくてもよいので、伝送線の数を軽減することができる。
かかる液体吐出装置であって、前記キャリッジの前記移動方向の位置を検出する検出部を有し、前記検出部の検出結果に基づいて、前記複数の一次コイルのうちのいずれかを用いることが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、キャリッジが移動方向に移動中においても電力を供給することができる。
かかる液体吐出装置であって、各画素にドットを形成するか否かを示す画素データを前記ヘッドに無線で送信することが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、伝送線の数を軽減することができる。
以下の実施形態では、インクジェットプリンター(以下、プリンター1ともいう)を例に挙げて説明する。
===印刷システムの構成===
まず、図面を参照しながら印刷システム(コンピュータシステム)について説明する。
図1は、印刷システムの外観構成を示した説明図である。この印刷システム100は、プリンター1と、コンピューター110と、表示装置120と、入力装置130と、記録再生装置140とを備えている。プリンター1は、紙、布、フィルム等の媒体に画像を印刷する印刷装置である。コンピューター110は、プリンター1と電気的に接続されており、プリンター1に画像を印刷させるため、印刷させる画像に応じた印刷データをプリンター1に出力する。表示装置120は、ディスプレイを有し、アプリケーションプログラムやプリンタードライバー等のユーザーインターフェイスを表示する。入力装置130は、例えばキーボード130Aやマウス130Bであり、表示装置120に表示されたユーザーインターフェイスに沿って、アプリケーションプログラムの操作やプリンタードライバーの設定等に用いられる。記録再生装置140は、例えばフレキシブルディスクドライブ装置140AやCD−ROMドライブ装置140Bが用いられる。
コンピューター110にはプリンタードライバーがインストールされている。プリンタードライバーは、表示装置120にユーザーインターフェイスを表示させる機能を実現させるほか、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換する機能を実現させるためのプログラムである。このプリンタードライバーは、フレキシブルディスクFDやCD−ROMなどの記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に記録されている。または、このプリンタードライバーは、インターネットを介してコンピューター110にダウンロードすることも可能である。なお、このプログラムは、各種の機能を実現するためのコードから構成されている。
なお、「印刷装置」とは、狭義にはプリンター1を意味するが、広義にはプリンター1とコンピューター110とのシステムを意味する。
<インクジェットプリンターの構成について>
図2は、本実施形態のプリンター1の全体構成のブロック図である。また、図3は、本実施形態のプリンター1の斜視図である。また、図4は、本実施形態のプリンター1の横断面図である。以下、本実施形態のプリンターの基本的な構成について説明する。
本実施形態のプリンター1は、搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40、センサー群50、コントローラー60、データ送信部70、及び電力ユニット80を有する。外部装置であるコンピューター110から印刷データを受信したプリンター1は、コントローラー60によって各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40、データ送信部70、電力ユニット80)を制御し、紙に画像を印刷する。プリンター1内の状況はセンサー群50によって監視されており、センサー群50は、検出結果をコントローラー60に出力する。コントローラー60は、センサー群50から出力された検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、媒体(例えば、紙Sなど)を所定の方向(以下、搬送方向という)に搬送させるためのものである。この搬送ユニット20は、給紙ローラー21と、搬送モーター22(PFモータとも言う)と、搬送ローラー23と、プラテン24と、排紙ローラー25とを有する。給紙ローラー21は、紙挿入口に挿入された紙をプリンター内に給紙するためのローラーである。搬送ローラー23は、給紙ローラー21によって給紙された紙Sを印刷可能な領域まで搬送するローラーであり、搬送モーター22によって駆動される。プラテン24は、印刷中の紙Sを支持する。排紙ローラー25は、紙Sをプリンターの外部に排出するローラーであり、印刷可能な領域に対して搬送方向下流側に設けられている。
キャリッジユニット30は、ヘッドを所定の方向(以下、移動方向という)に移動(「走査」とも呼ばれる)させるためのものである。キャリッジユニット30は、キャリッジ31と、キャリッジモーター32(CRモーターとも言う)とを有する。キャリッジ31は、移動方向に往復移動可能であり、キャリッジモーター32によって駆動される。また、キャリッジ31には、インク(液体の一種)を収容したインクカートリッジが搭載される。キャリッジモーター32は、キャリッジ31を移動方向に移動させるためのモーターであり、DCモーターにより構成される。なお、キャリッジ31は、搬送方向と交差したキャリッジ軸33(ガイド軸ともいう)に支持された状態でキャリッジモーター32によりキャリッジ軸33に沿って往復移動する。なお、本実施形態のキャリッジ軸33には、後述するように移動方向に沿ってラック歯車が設けられている。
ヘッドユニット40は、紙にインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、複数のノズルを有するヘッド41と、データ受信部42と、駆動信号生成部43とを有する。ヘッドユニット40はキャリッジ31に設けられているため、キャリッジ31が移動方向に移動すると、ヘッドユニット40も移動方向に移動する。そして、ヘッド41が移動方向に移動中にインクを断続的に吐出することによって、移動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が紙に形成される。データ受信部42は、装置本体側のデータ送信部70から送られてくるデータを受信する。駆動信号生成部43は、データ受信部42が受信したデータに基づいて駆動信号COMを生成する。本実施形態では、駆動信号生成部43は、装置本体側ではなくキャリッジ側に設けられている。
なお、ヘッドユニット40の詳細については後述する。
センサー群50には、リニア式エンコーダー51(検出部に相当する)、ロータリー式エンコーダー52、紙検出センサー53、光学センサー54等が含まれる。リニア式エンコーダー51は、キャリッジ31の移動方向の位置を検出する。ロータリー式エンコーダー52は、搬送ローラー23の回転量を検出する。紙検出センサー53は、給紙中の紙の先端の位置を検出する。光学センサー54は、キャリッジ31に取付けられている発光部と受光部により、紙の有無を検出する。そして、光学センサー54は、キャリッジ31によって移動しながら紙の端部の位置を検出し、紙の幅を検出することができる。また、光学センサー54は、状況に応じて、紙の先端(搬送方向下流側の端部であり、上端ともいう)・後端(搬送方向上流側の端部であり、下端ともいう)も検出できる。
コントローラー60は、プリンターの制御を行うための制御ユニットである。コントローラー60は、インターフェイス部61と、CPU62と、メモリー63と、ユニット制御回路64と、駆動信号生成回路65を有する。インターフェイス部61は、外部装置であるコンピューター110とプリンター1との間でデータの送受信を行う。CPU62は、プリンター全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶素子を有する。CPU62は、メモリー63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
データ送信部70は、ヘッドユニット40のデータ受信部42に印刷データなどの各種のデータを無線で送信する。
電力ユニット80は、キャリッジユニット30において必要な電力(例えば、ヘッドユニット40を駆動する電力)を供給するためのものである。本実施形態の電力ユニット80は、複数の一次側モジュール81と、二次側モジュール82と、発電部83と、充電用電池84(蓄電部に相当する)とを有している。
複数の一次側モジュール81は、図3に示すように、キャリッジ31の移動方向に沿って装置本体側に固定して配置されている。なお、本実施形態では、キャリッジ31の移動範囲のうち、印刷領域に対応する部分に一次側モジュール81が複数配置されている。各一次側モジュール81は、それぞれ一次コイルを有する。そして、一次コイルに交流電流を流し、コイル近傍に磁界を発生させる。
二次側モジュール82は、装置本体側の一次側モジュール81と対向するようにキャリッジ側に設けられている。なお、二次側モジュールは二次コイルを有する。
発電部83は、キャリッジ31の移動方向への移動を停止させるときの制動エネルギーで発電を行う。
充電用電池84は、充電用の電池である。なお、本実施形態の充電用電池84は、42Vと、3.3Vの2種類の電圧を発生する。
なお、電力ユニット80の詳細については後述する。
===印刷手順について===
図5は、印刷時の処理のフロー図である。以下に説明される各処理は、コントローラー60が、メモリー63内に格納されたプログラムに従って、各ユニットを制御することにより実行される。このプログラムは、各処理を実行するためのコードを有する。
コントローラー60は、コンピューター110からインターフェイス部61を介して、印刷命令を受信する(S001)。この印刷命令は、コンピューター110から送信される印刷データのヘッダに含まれている。そして、コントローラー60は、受信した印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析し、各ユニットを用いて、以下の給紙処理・搬送処理・インク吐出処理等を行う。
まず、コントローラー60は、給紙処理を行う(S002)。給紙処理とは、印刷すべき紙をプリンター内に供給し、印刷開始位置(頭出し位置とも言う)に紙を位置決めする処理である。コントローラー60は、給紙ローラー21を回転させ、印刷すべき紙を搬送ローラー23まで送る。コントローラー60は、搬送ローラー23を回転させ、給紙ローラー21から送られてきた紙を印刷開始位置に位置決めする。紙が印刷開始位置に位置決めされたとき、ヘッド41の少なくとも一部のノズルは、紙と対向している。
次に、コントローラー60は、ドット形成処理を行う(S003)。ドット形成処理とは、移動方向に沿って移動するヘッドからインクを断続的に吐出させ、紙上にドットを形成する処理である。コントローラー60は、キャリッジモーター32を駆動し、キャリッジ31を移動方向に移動させる。そして、コントローラー60は、キャリッジ31が移動している間に、印刷データに基づいてヘッドからインクを吐出させる。ヘッドから吐出されたインク滴が紙上に着弾すれば、紙上にドットが形成される。
次に、コントローラー60は、搬送処理を行う(S004)。搬送処理とは、紙をヘッドに対して搬送方向に沿って相対的に移動させる処理である。コントローラー60は、搬送モーターを駆動し、搬送ローラーを回転させて紙を搬送方向に搬送する。この搬送処理により、ヘッド41は、先ほどのドット形成処理によって形成されたドットの位置とは異なる位置に、ドットを形成することが可能になる。
次に、コントローラー60は、印刷中の紙の排紙の判断を行う(S005)。印刷中の紙に印刷するためのデータが残っていれば、排紙は行われない。そして、コントローラー60は、印刷するためのデータがなくなるまでドット形成処理と搬送処理とを交互に繰り返し、ドットから構成される画像を徐々に紙に印刷する。印刷中の紙に印刷するためのデータがなくなれば、コントローラー60は、その紙を排紙する。コントローラー60は、排紙ローラーを回転させることにより、印刷した紙を外部に排出する。なお、排紙を行うか否かの判断は、印刷データに含まれる排紙コマンドに基づいても良い。
次に、コントローラー60は、印刷を続行するか否かの判断を行う(S006)。次の紙に印刷を行うのであれば、印刷を続行し、次の紙の給紙処理を開始する。次の紙に印刷を行わないのであれば、印刷動作を終了する。
===キャリッジ側の構成について===
次に、図面を参照しつつ、キャリッジ31に搭載される構成要素について説明する。
図6はキャリッジ側の構成を示すブロック図である。キャリッジ31には、ヘッドユニット40、インクカートリッジ、電力ユニット80の二次側モジュール82、発電部83、充電用電池84が設けられている。
まず、ヘッドユニット40の構成について説明する。前述したように、ヘッドユニット40は、ヘッド41、データ受信部42、駆動信号生成部43を備えている。なお、ヘッド41、データ受信部42、駆動信号生成部43は、充電用電池84から駆動電圧(3.3V)が供給されることによって動作する。
<ノズルについて>
図7は、ヘッド41の下面におけるノズルの配列を示す説明図である。ヘッド41の下面には、ブラックインクノズル群Kと、シアンインクノズル群Cと、マゼンタインクノズル群Mと、イエローインクノズル群Yが形成されている。各ノズル群は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個(本実施形態では180個)備えている。
各ノズル群の複数のノズルは、搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれぞれ整列している。ここで、Dは、搬送方向における最小のドットピッチ(つまり、紙Sに形成されるドットの最高解像度での間隔)である。また、kは、1以上の整数である。例えば、ノズルピッチが180dpi(1/180インチ)であって、搬送方向のドットピッチが720dpi(1/720)である場合、k=4である。
各ノズル群のノズルは、下流側のノズルほど若い番号が付されている(♯1〜♯180)。つまり、ノズル♯1は、ノズル♯180よりも搬送方向の下流側に位置している。各ノズルには、各ノズルを駆動してインク滴を吐出させるための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が設けられている。
<駆動信号生成部について>
図8は図6の駆動信号生成部43の構成の一例を示す図である。
本実施形態の駆動信号生成部43は、図8に示すように、波形設定部431、D/A変換器432、電圧増幅回路433、電流増幅回路434を有している。
波形設定部431は、データ受信部42が装置本体側から受信した駆動波形の設定データ(例えば10ビットのデジタルデータ)が設定される。
D/A変換器432は、波形設定部431から出力されるデジタルデータをアナログ信号に変換する。
電圧増幅回路433は、アナログ信号の電圧をピエゾ素子の動作に適した電圧まで増幅して、原駆動信号を生成する。
電流増幅回路434は、原駆動信号の電流増幅を行ない、駆動信号COMを生成する。なお、図8に示すように電流増幅回路434は、互いのエミッタ端子同士が接続されたNPN型のトランジスタQ1とPNP型のトランジスタQ2のトランジスタ対を有する。NPN型のトランジスタQ1は、原駆動信号の電圧上昇時に動作するトランジスタである。このNPN型のトランジスタQ1は、コレクタが電源(42V)に、エミッタが駆動信号COMの出力信号線に、それぞれ接続されている。PNP型のトランジスタQ2は、電圧降下時に動作するトランジスタである。PNP型のトランジスタQ2は、コレクタが接地(アース)に、エミッタが第1駆動信号COMの出力信号線に、それぞれ接続されている。なお、NPN型のトランジスタQ1とPNP型のトランジスタQ2のベースには電圧増幅回路433からの原駆動信号が印加される。
この電流増幅回路434は、電圧増幅回路433の出力電圧(原駆動信号の電圧)によって動作が制御される。例えば、出力電圧が上昇状態にあると、NPN型のトランジスタQ1がオン状態となる。これに伴い、駆動信号COMの電圧も上昇する。一方、出力電圧が降下状態にあると、PNP型のトランジスタQ2がオン状態となる。これに伴い、駆動信号COMの電圧も降下する。なお、出力電圧が一定である場合、NPN型のトランジスタQ1もPNP型のトランジスタQ2もオフ状態となる。その結果、駆動信号COMは一定電圧となる。
そして、駆動信号生成部43で生成された駆動信号COMは、ヘッド41に出力される。
<ヘッド部分の構成について>
図9は、ヘッド部分の構成の説明図であり、図10は各信号のタイミングの説明図である。ヘッド41は、ヘッドコントローラーHCと複数のピエゾ素子417を有している。
ヘッドコントローラーHCは、データ受信部42が装置本体側から受信した画素データSIなどの制御信号と、駆動信号生成部43で生成された駆動信号COMに基づいて、各ピエゾ素子417を駆動させる。図9に示すように、ヘッドコントローラーHCは、第1シフトレジスタ411Aと、第2シフトレジスタ411Bと、第1ラッチ回路412Aと、第2ラッチ回路412Bと、デコーダ413と、制御ロジック414と、スイッチ416を備えている。そして、制御ロジック414を除いた各部(すなわち、第1シフトレジスタ411A、第2シフトレジスタ411B、第1ラッチ回路412A、第2ラッチ回路412B、デコーダ413、スイッチ416)は、それぞれピエゾ素子417毎に設けられる。なお、ピエゾ素子417は、ノズルからインクを吐出するために駆動される素子であり、ヘッド41においてノズル毎に設けられている。
ヘッドコントローラーHCには、データ受信部42から、ラッチ信号LAT、チェンジ信号CH、画素データSI、クロック信号CLKが入力される。また、駆動信号生成部43から駆動信号COMが入力される。以下、これらの各信号について説明する。
駆動信号COMは、繰り返し周期Tにおける期間T11で生成される第1波形部SS11と、期間T12で生成される第2波形部SS12と、期間T13で生成される第3波形部SS13とを有する。ここで、第1波形部SS11は駆動パルスPS1を有している。また、第2波形部SS12は駆動パルスPS2を、第3波形部SS13は駆動パルスPS3をそれぞれ有している。そして、駆動パルスPS1、駆動パルスPS2及び駆動パルスPS3は、後で詳述する大ドットの形成時にピエゾ素子417へ印加されるものであり、互いに同じ波形をしている。また、駆動パルスPS1と駆動パルスPS2は、後で詳述する中ドットの形成時にも、ピエゾ素子417へ印加されるものである。また、駆動パルスPS1は、後で詳述する小ドットの形成時にも、ピエゾ素子417へ印加されるものである。なお、駆動パルスがピエゾ素子417に印加されない場合は、インクが吐出されない(ドットが形成されない)。
この駆動信号COMは、ピエゾ素子417毎に設けられたスイッチ416にそれぞれ入力されている。スイッチ416は、駆動信号COMをピエゾ素子417に印加するか否かのオン/オフ制御を行う。このオン/オフ制御により、駆動信号COMの一部分を、選択的にピエゾ素子417へ印加させることができ、これにより、ドットの大きさを変更することができる。このように、各波形部は、ピエゾ素子417へ印加される一単位である。なお、各波形部をピエゾ素子417へ印加させるための制御については、後で説明する。
ラッチ信号LATは、繰り返し周期T(1画素の区間をヘッド41が移動する期間)を示す信号である。ラッチ信号LATは、リニア式エンコーダー51の信号に基づいて、コントローラー60によって生成され、制御ロジック414とラッチ回路(第1ラッチ回路412A、第2ラッチ回路412B)に入力される。
チェンジ信号CHは、繰り返し周期Tを3等分した期間を示す信号である。チェンジ信号CHは、リニア式エンコーダー51の信号に基づいてコントローラー60によって生成され、制御ロジック414に入力される。
画素データSIは、画素毎の階調(ドット無し、小ドット、中ドット、大ドット)を示す信号である。この画素データは、1個のノズルに対して2ビットずつで構成されている。例えば、ノズル数が64個の場合、2ビット×64の画素データSIが繰り返し周期T毎に装置本体側から無線で送られてくることになる。なお、画素データSIは、第1シフトレジスタ411A及び第2シフトレジスタ411Bに入力される。
クロック信号CLKは、コントローラー60から送られる画素データSIを、各シフトレジスタ(第1シフトレジスタ411A、第2シフトレジスタ411B)にセットする際に用いられる信号である。
次に、ヘッドコントローラーHCで生成される信号について説明する。ヘッドコントローラーHCでは、選択信号q0〜q3、スイッチ制御信号SW、印加信号が生成される。
選択信号q0〜q3は、ラッチ信号LATとチェンジ信号CHに基づいて、制御ロジック414で生成される。そして生成された選択信号q0〜q3は、ピエゾ素子417毎に設けられたデコーダ413にそれぞれ入力される。
スイッチ制御信号SWは、各ラッチ回路(第1ラッチ回路412A、第2ラッチ回路412B)にラッチされた画素データ(2ビット)に基づいて、選択信号q0〜q3の何れかがデコーダ413によって選択されたものである。各デコーダ413で生成されたスイッチ制御信号SWは、対応するスイッチ416にそれぞれ入力される。
印加信号は、駆動信号COMとスイッチ制御信号に基づいてスイッチ416から出力される。この印加信号は、各スイッチ416と対応するピエゾ素子417にそれぞれ印加される。
<ヘッドコントローラーHCの動作について>
ヘッドコントローラーHCは、データ受信部42からの画素データSIに基づき、インクを吐出させるための制御を行う。すなわち、ヘッドコントローラーHCは、印刷データに基づいてスイッチ416のオン/オフを制御し、駆動信号COMの必要な波形部を選択的にピエゾ素子417へ印加させている。言い換えると、ヘッドコントローラーHCは、各ピエゾ素子417の駆動を制御している。本実施形態では、画素データSIが2ビットで構成されている。そして、転送用クロックCLKに同期して、この画素データSIがヘッド41へ送られてくる。さらに、画素データSIの上位ビット群が各第1シフトレジスタ411Aにセットされ、下位ビット群が各第2シフトレジスタ411Bにセットされる。第1シフトレジスタ411Aには第1ラッチ回路412Aが電気的に接続され、第2シフトレジスタ411Bには第2ラッチ回路412Bが電気的に接続されている。そして、コントローラー60からのラッチ信号LATがHレベルになると、各第1ラッチ回路412Aは対応する画素データSIの上位ビットをラッチし、各第2ラッチ回路412Bは画素データSIの下位ビットをラッチする。第1ラッチ回路412A及び第2ラッチ回路412Bでラッチされた画素データSI(上位ビットと下位ビットの組)はそれぞれ、デコーダ413に入力される。デコーダ413は、第1ラッチ回路412A及び第2ラッチ回路412Bにラッチされた画素データSIに応じて、制御ロジック414から出力される選択信号q0〜q3のうちの一つの選択信号(例えば選択信号q1)を選択し、選択され選択信号をスイッチ制御信号SWとして出力する。各スイッチ416は、スイッチ制御信号に応じてオン/オフされて、駆動信号COMに含まれる波形部を選択的にピエゾ素子417へ印加する。
<画素データとドットの関係について>
まず、ドットの非形成の場合(画素データSIがデータ[00]の場合)について説明する。画素データ[00]がラッチされている場合、スイッチ制御信号SWとして選択信号q0が出力される。これにより、期間Tにおいてスイッチ416がオフ状態になる。この結果、駆動信号COMの駆動パルスはピエゾ素子417へ印加されない。この場合、ノズルからはインク滴は吐出されない。
次に、小ドットの形成の場合(画素データSIがデータ[01]の場合)について説明する。画素データ[01]がラッチされている場合、スイッチ制御信号SWとして選択信号q1が出力される。これにより、期間T11においてスイッチ416がオン状態になり、期間T12及び期間T13においてスイッチ416がオフ状態になる。この結果、駆動信号COMの第1波形部SS11が有する駆動パルスPS1がピエゾ素子417へ印加され、ノズルからは小ドットに対応する量のインク滴が吐出される。
次に、中ドットの形成の場合(画素データSIがデータ[10]の場合)について説明する。画素データ[10]がラッチされている場合、スイッチ制御信号SWとして選択信号q2が出力される。これにより、期間T11及び期間T12においてスイッチ416がオン状態になり、期間T13ではスイッチ416がオフ状態になる。この結果、駆動信号COMの第1波形部SS11が有する駆動パルスPS1と、駆動信号COMの第2波形部SS12が有する駆動パルスPS2がピエゾ素子417へ印加され、ノズルからは中ドットに対応する量のインク滴(中インク滴)が吐出される
次に、大ドットの形成の場合(画素データSIがデータ[11]の場合)について説明する。画素データ[11]がラッチされている場合、スイッチ制御信号SWとして選択信号q3が出力される。これにより、期間T11、期間T12及び期間T13においてスイッチ416はオン状態になる。この結果、駆動信号COMの第1波形部SS11が有する駆動パルスPS1と、駆動信号COMの第2波形部SS12が有する駆動パルスPS2と、駆動信号COMの第3波形部SS13が有する駆動パルスPS3とがピエゾ素子417へ順に印加され、ノズルからは大ドットに対応する量のインク滴(大インク滴)が吐出される。
<電力ユニットについて>
次に、電力ユニット80の構成について説明する。
図6に示すように、電力ユニット80の二次側モジュール82、発電部83、充電用電池84はキャリッジ側(キャリッジ31)に設けられている。また、電力ユニット80の一次側モジュール81は装置本体側に移動方向に沿って複数設けられている。
二次側モジュール82は、二次コイルを有しており、一次側モジュール81の一次コイルとの電磁誘導により、非接触で装置本体側からキャリッジ側に電力が伝送される。例えば図6の場合、複数の一次側モジュール81のうちの左端から3つ目の一次側モジュール81との電磁誘導により、非接触で二次側モジュール82に電力が伝送される。
二次側モジュール82の二次コイルは、一次側モジュールの一次コイルと対向できるようにキャリッジ側に配置されている。
また、キャリッジ側には発電部83が設けられている。
図11は、本実施形態の発電部83の説明図である。発電部83は、キャリッジ31の移動方向への移動を停止させる時の制動エネルギーで発電を行うものであり、歯車831と発電モーター832(発電機に相当する)とAC/DCコンバーター833とを有する。
歯車831は、例えば回転軸を軸支するアーム(不図示)が上下動するようになっており、このアームの上下動に応じて歯車831の位置が上昇又は下降する。そして、歯車831が下降すると、キャリッジ軸33のラック歯車331と噛み合うようになっている。
図12は、本実施形態のキャリッジ軸の斜視図である。図に示すようにキャリッジ軸33の上部には移動方向に沿って直線状に溝33aが形成されており、その溝33a内にラック歯車331が設けられている。なお、ラック歯車331(及び溝33a)は、キャリッジ軸33のうちの少なくとも印刷領域以外にあればよい。本実施形態では、キャリッジ31の歯車831が印刷領域を通過すると、歯車831が下降してキャリッジ軸33のラック歯車331と噛み合わされる。これにより、キャリッジ31の移動方向へ移動する力によって歯車831が回転する。なお、キャリッジ31は往復移動するため、往路と復路では歯車831の回転方向が逆になる。
発電モーター832は、歯車831が回転することに基づいて発電を行う。言い換えると、発電モーター832は、キャリッジ31を停止させるときの制動エネルギーで発電を行う。
AC/DCコンバーター833は、キャリッジ31の往路及び復路への移動を停止させる制動エネルギーにより発電モーター832で発電された電力(交流)を直流電力に変換する。
充電用電池84には、スイッチSWの切り替えに応じて、二次側モジュール82に伝送された電力及び発電部83で発電された電力が充電される。そして、充電用電池84は、42Vの電源電圧を駆動信号生成部43に出力し、また、3.3Vの駆動電圧をキャリッジ側の各部(駆動信号生成部43、ヘッド41、データ受信部42など)に出力する。
===電力ユニット80の動作について===
次に電力ユニット80の動作について説明する。なお、キャリッジ側の電力ユニット80の動作はキャリッジ31に設けられた制御部(不図示)によって制御されている。
<移動の開始時>
キャリッジ31が移動方向(往路あるいは復路)に移動を開始する際(すなわち、キャリッジモーター32が停止状態から動き出すとき)には、発電部83の歯車831を上昇させる。これにより、歯車831は、キャリッジ軸33のラック歯車331から離間した位置に保持される。よって、キャリッジ31が移動方向に移動しても、歯車831は回転せず発電部83による発電は行われないので、キャリッジモーター32の回転の負荷を増やすことなくキャリッジ31の移動を開始することができる。また、このとき図6のスイッチSWは二次側モジュール82側に接続される。
<移動時(印刷領域)>
キャリッジ31が印刷領域を移動する際には、装置本体側の一次側モジュール81からキャリッジ側の二次側モジュール82に電力が供給される。
図12は、印刷領域においてキャリッジ31が移動する時の説明図である。
二次側モジュール82は、キャリッジ31に設けられているので、キャリッジ31が移動方向に移動すると二次側モジュール82も移動方向に移動する。なお、キャリッジ31の移動方向の位置は、リニア式エンコーダー51(図3参照)で検出される。
コントローラー60は、リニア式エンコーダー51の検出結果に基づいて、一次側モジュールを切り替える。例えば図12の場合、リニア式エンコーダー51の検出結果から、キャリッジ31が斜線部分(左から3つめ)の一次側モジュール81と対向する位置にあることがわかる。そこでコントローラー60は、その一次側モジュール81を用いて、二次側モジュール82に電力を伝送させる。
このように、コントローラー60は、キャリッジ31の移動方向へ移動に応じて、二次側モジュール82に電力を供給する一次側モジュール81を切り替える。これにより、キャリッジ31の移動時にキャリッジ31に電力が供給されて、充電用電池84が充電される。また、このとき電力ユニット80は、充電用電池84からヘッドユニット40に電力を供給し、ヘッドユニット40を駆動させる。
<移動の停止時(印刷領域外)>
プリンター1ではキャリッジ31が移動方向に往復移動するので、往路/復路の切り替え時には必ずキャリッジ31の移動を停止させることになる。キャリッジ31の移動方向への移動を停止させるにはエネルギー(制動エネルギー)が必要になるが、本実施形態では、制動エネルギーを用いて発電を行っている。このように、キャリッジ31の移動を停止させる制動エネルギーで発電を行うことで省電力化を図っている。
まず、リニア式エンコーダー51(図3参照)で検出された移動方向の位置が印刷領域外になると、キャリッジ31の制御部(不図示)は、歯車831を下降させて、キャリッジ軸33のラック歯車331と噛み合わせる(図11参照)。なお、リニア式エンコーダー51の検出結果は、コントローラー60によってデータ送信部70からキャリッジ側に送信されている。また、このとき、スイッチSWは発電部83側に切り替えられる。
歯車831がラック歯車331と噛み合わされることにより、キャリッジ31を停止されるための制動エネルギーで、歯車831が回転して発電モーター832で発電が行われる。そして、発電モーター832で発電された電力はAC/DCコンバーター833で直流電力に変換されて充電用電池84に充電される。こうして制動エネルギーで発電された電力は、充電用電池84に充電されてヘッドユニット40の駆動に用いられる。また、例えば、ヘッド41がホームポジションにあるときにフラッシングを行う場合などにも用いられる。
その後、移動方向(往路/復路)を変更し、同じ動作を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態のプリンター1では、キャリッジ31に設けられた発電部83は、キャリッジ31を停止させるための制動エネルギーを用いて発電を行っている。これにより、制動エネルギーを無駄に消費することが無いので省電力化を図ることができる。
また、印刷領域では装置本体側に移動方向に沿って一次側モジュール81が配置されており、一次側モジュール81からキャリッジ側に設けられた二次側モジュール82に非接触で電力が伝送される。これにより、装置本体側からヘッドに電力を供給する伝送線を設けなくてもよいので、伝送線の数を軽減することができる。
また、一次側モジュール81は装置本体側に複数設けられており、リニア式エンコーダー51によるキャリッジ31の移動方向の位置の検出結果に基づいて、二次側モジュール82と対向するものが用いられる。これにより、キャリッジ31が移動方向に移動中においても電力を供給することができる。
===その他の実施形態===
一実施形態としてのプリンター等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<液体吐出装置について>
前述の実施形態では、液体吐出装置の一例としてインクジェットプリンターが説明されている。但し、液体吐出装置はインクジェットプリンターに限られるものではなく、インク以外の液体(液体以外にも、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような液状体も含む)や液体以外の液体(液体として吐出できる固体、例えば粉体)を吐出する液体吐出装置にも適用可能である。例えば、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる液状の色剤や電極材などを吐出する吐出装置や、バイオチップ製造に用いられる液状の生体有機物を吐出する吐出装置に、前述の実施形態を適用しても良い。
<インクについて>
前述の実施形態は、プリンターの実施形態だったので、インクをノズルから吐出しているが、このインクは水性でも良いし、油性でも良い。また、ノズルから吐出する液体は、インクに限られるものではない。例えば、金属材料、有機材料(特に高分子材料)、磁性材料、導電性材料、配線材料、成膜材料、電子インク、加工液、遺伝子溶液などを含む液体(水も含む)をノズルから吐出しても良い。
<ピエゾ素子について>
前述の実施形態では、ピエゾ素子を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
<画像データの送信について>
前述の実施形態では、画素データSIを無線で送信していたが、これに限られるものではない。フレキシブルケーブルを介して装置本体側からキャリッジ側へ画素データSIを伝送しても良い。このような場合であっても、前述の実施形態のようにヘッドの駆動に必要な電力の供給を電力ユニットで行えば、フレキシブルケーブルの信号線の数を減らすことが可能である。
また、前述の実施形態では、インクカートリッジをキャリッジに搭載していたが、これに限られるものではない。チューブを介して装置本体側からキャリッジ側へインクを供給しても良い。このような場合であっても、前述の実施形態のようにヘッドの駆動に必要な電力の供給を電力ユニットで行えば、フレキシブルケーブルの信号線の数を減らすことが可能である。
但し、前述の実施形態のように画素データSIを無線で送信したり、インクカートリッジをキャリッジに搭載したりすれば、装置本体側とキャリッジとの間を物理的に拘束する部材を無くすることができる。
<充電用電池について>
前述の実施形態では、充電用電池84は、42Vと3.3Vの電圧を発生していたが、これには、限られず他の電圧であってもよい。また、42Vと3.3Vの少なくとも一方でもよい。また、装置本体側から供給される電力を42Vの発生に用いてもよいし、3.3Vの発生に用いてもよい。
<電力ユニットについて>
前述の実施形態では、キャリッジ31の移動を停止させるときに歯車831が下降してキャリッジ軸33のラック歯車331と噛み合うようになっていたが、これには限られない。例えば、歯車831が常にキャリッジ軸33のラック歯車331と噛み合っていて、発電を行うとき(すなわち、キャリッジ31を停止させるとき)だけ発電モーター832を動作させるようにしてもよい。こうすることにより、キャリッジ31を停止させるとき以外における負荷を小さくできるので、消費電力を抑えることができる。
なお、前述の実施形態では、キャリッジ軸33にラック歯車331が設けられていたが、これには限れられず、キャリッジ軸33以外の場所にラック歯車が設けられていても良い。例えば、装置本体側の複数の一次側モジュール81と平行にラック歯車が設けられていても良い。この場合、装置本体側のラック歯車と噛み合うように発電部83の歯車831を設けるようにすれば良い。
また、本実施形態では、印刷領域では装置本体側の一次側モジュール81とキャリッジ側の2次側モジュール82とによる無接点での電力供給を行っていたが、フレキシブルケーブル等を用いて装置本体側からキャリッジ側に電力を供給してもよい。この場合においても、キャリッジ31を停止させるときの制動エネルギーで発電することによって、省電力化を図ることができる。
1 プリンター、
20 搬送ユニット、21 給紙ローラー、22 搬送モーター(PFモーター)、
23 搬送ローラー、24 プラテン、25 排紙ローラー、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、
32 キャリッジモーター(CRモーター)、33 キャリッジ軸(ガイド軸)、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、42 データ受信部、43 駆動信号生成部、
50 センサー群、51 リニア式エンコーダー、52 ロータリー式エンコーダー、
53 紙検出センサー、54 光学センサー、
60 コントローラー、61 インターフェイス部、62 CPU、
63 メモリー、64 ユニット制御回路、65 駆動信号生成部、
70 データ送信部、
80 電力ユニット、81 一次側モジュール、82 二次側モジュール、
83 発電部、84 充電用電池、
110 コンピューター、331 ラック歯車、
411A 第1シフトレジスタ、411B 第2シフトレジスタ、
412A 第1ラッチ回路、412B 第2ラッチ回路、
413 デコーダ、414 制御ロジック、416 スイッチ、
417 ピエゾ素子、431 波形設定部、432 D/A変換器、
433 電圧増幅回路、434 電流増幅回路、
831 歯車、832 発電モーター、833 AC/DCコンバーター、
Q1 NPN型トランジスタ、Q2 PNP型トランジスタ

Claims (6)

  1. 液体を吐出するヘッドと、
    前記ヘッドを移動方向に移動させるキャリッジと、
    前記キャリッジに設けられた発電機であって、キャリッジの移動を停止させるときの制動エネルギーで発電を行う発電機と、
    を備えることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
    前記キャリッジに設けられた歯車であって、回転することで前記発電機に発電を行わせる歯車と、
    前記キャリッジの移動方向に沿って設けられたラック歯車と、
    を有し、前記キャリッジの移動を停止させるときに前記歯車と前記ラック歯車とを噛み合わせる、ことを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液体吐出装置であって、
    前記発電機が発電した電力を蓄電する蓄電部を前記キャリッジに有し、
    前記蓄電部に蓄電された電力は、前記ヘッドを駆動させるために用いられる
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の液体吐出装置であって、
    前記移動方向に沿って固定して配置された複数の一次コイルと、
    前記キャリッジに設けられた二次コイルと、
    をさらに有し、前記キャリッジが印刷領域を移動する際には、前記ヘッドを駆動させるための電力を非接触で供給する
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項4に記載の液体吐出装置であって、
    前記キャリッジの前記移動方向の位置を検出する検出部を有し、
    前記検出部の検出結果に基づいて、前記複数の一次コイルのうちのいずれかを用いる、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の液体吐出装置であって、
    各画素にドットを形成するか否かを示す画素データを前記ヘッドに無線で送信する、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
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