JP2011103723A - 液体吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】液体を吐出するヘッドと、前記ヘッドを移動方向に移動させるキャリッジと、前記キャリッジに設けられた発電機であって、キャリッジの移動を停止させるときの制動エネルギーで発電を行う発電機と、を備える。
【選択図】図6
Description
このような液体吐出装置によれば、制動エネルギーで発電した電力を用いることができるので、省電力化を図ることができる。
このような液体吐出装置によれば、キャリッジの移動を停止させるときに発電を行い、それ以外では負荷が増加しないようにできる。
このような液体吐出装置によれば、制動エネルギーで発電した電力をヘッドの駆動に用いることができる。
このような液体吐出装置によれば、装置本体側からヘッドに電力を供給する伝送線を設けなくてもよいので、伝送線の数を軽減することができる。
このような液体吐出装置によれば、キャリッジが移動方向に移動中においても電力を供給することができる。
このような液体吐出装置によれば、伝送線の数を軽減することができる。
まず、図面を参照しながら印刷システム(コンピュータシステム)について説明する。
図2は、本実施形態のプリンター1の全体構成のブロック図である。また、図3は、本実施形態のプリンター1の斜視図である。また、図4は、本実施形態のプリンター1の横断面図である。以下、本実施形態のプリンターの基本的な構成について説明する。
なお、ヘッドユニット40の詳細については後述する。
二次側モジュール82は、装置本体側の一次側モジュール81と対向するようにキャリッジ側に設けられている。なお、二次側モジュールは二次コイルを有する。
発電部83は、キャリッジ31の移動方向への移動を停止させるときの制動エネルギーで発電を行う。
充電用電池84は、充電用の電池である。なお、本実施形態の充電用電池84は、42Vと、3.3Vの2種類の電圧を発生する。
なお、電力ユニット80の詳細については後述する。
図5は、印刷時の処理のフロー図である。以下に説明される各処理は、コントローラー60が、メモリー63内に格納されたプログラムに従って、各ユニットを制御することにより実行される。このプログラムは、各処理を実行するためのコードを有する。
コントローラー60は、コンピューター110からインターフェイス部61を介して、印刷命令を受信する(S001)。この印刷命令は、コンピューター110から送信される印刷データのヘッダに含まれている。そして、コントローラー60は、受信した印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析し、各ユニットを用いて、以下の給紙処理・搬送処理・インク吐出処理等を行う。
次に、図面を参照しつつ、キャリッジ31に搭載される構成要素について説明する。
図6はキャリッジ側の構成を示すブロック図である。キャリッジ31には、ヘッドユニット40、インクカートリッジ、電力ユニット80の二次側モジュール82、発電部83、充電用電池84が設けられている。
まず、ヘッドユニット40の構成について説明する。前述したように、ヘッドユニット40は、ヘッド41、データ受信部42、駆動信号生成部43を備えている。なお、ヘッド41、データ受信部42、駆動信号生成部43は、充電用電池84から駆動電圧(3.3V)が供給されることによって動作する。
図7は、ヘッド41の下面におけるノズルの配列を示す説明図である。ヘッド41の下面には、ブラックインクノズル群Kと、シアンインクノズル群Cと、マゼンタインクノズル群Mと、イエローインクノズル群Yが形成されている。各ノズル群は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個(本実施形態では180個)備えている。
図8は図6の駆動信号生成部43の構成の一例を示す図である。
本実施形態の駆動信号生成部43は、図8に示すように、波形設定部431、D/A変換器432、電圧増幅回路433、電流増幅回路434を有している。
D/A変換器432は、波形設定部431から出力されるデジタルデータをアナログ信号に変換する。
電圧増幅回路433は、アナログ信号の電圧をピエゾ素子の動作に適した電圧まで増幅して、原駆動信号を生成する。
そして、駆動信号生成部43で生成された駆動信号COMは、ヘッド41に出力される。
図9は、ヘッド部分の構成の説明図であり、図10は各信号のタイミングの説明図である。ヘッド41は、ヘッドコントローラーHCと複数のピエゾ素子417を有している。
ヘッドコントローラーHCは、データ受信部42からの画素データSIに基づき、インクを吐出させるための制御を行う。すなわち、ヘッドコントローラーHCは、印刷データに基づいてスイッチ416のオン/オフを制御し、駆動信号COMの必要な波形部を選択的にピエゾ素子417へ印加させている。言い換えると、ヘッドコントローラーHCは、各ピエゾ素子417の駆動を制御している。本実施形態では、画素データSIが2ビットで構成されている。そして、転送用クロックCLKに同期して、この画素データSIがヘッド41へ送られてくる。さらに、画素データSIの上位ビット群が各第1シフトレジスタ411Aにセットされ、下位ビット群が各第2シフトレジスタ411Bにセットされる。第1シフトレジスタ411Aには第1ラッチ回路412Aが電気的に接続され、第2シフトレジスタ411Bには第2ラッチ回路412Bが電気的に接続されている。そして、コントローラー60からのラッチ信号LATがHレベルになると、各第1ラッチ回路412Aは対応する画素データSIの上位ビットをラッチし、各第2ラッチ回路412Bは画素データSIの下位ビットをラッチする。第1ラッチ回路412A及び第2ラッチ回路412Bでラッチされた画素データSI(上位ビットと下位ビットの組)はそれぞれ、デコーダ413に入力される。デコーダ413は、第1ラッチ回路412A及び第2ラッチ回路412Bにラッチされた画素データSIに応じて、制御ロジック414から出力される選択信号q0〜q3のうちの一つの選択信号(例えば選択信号q1)を選択し、選択され選択信号をスイッチ制御信号SWとして出力する。各スイッチ416は、スイッチ制御信号に応じてオン/オフされて、駆動信号COMに含まれる波形部を選択的にピエゾ素子417へ印加する。
まず、ドットの非形成の場合(画素データSIがデータ[00]の場合)について説明する。画素データ[00]がラッチされている場合、スイッチ制御信号SWとして選択信号q0が出力される。これにより、期間Tにおいてスイッチ416がオフ状態になる。この結果、駆動信号COMの駆動パルスはピエゾ素子417へ印加されない。この場合、ノズルからはインク滴は吐出されない。
次に、大ドットの形成の場合(画素データSIがデータ[11]の場合)について説明する。画素データ[11]がラッチされている場合、スイッチ制御信号SWとして選択信号q3が出力される。これにより、期間T11、期間T12及び期間T13においてスイッチ416はオン状態になる。この結果、駆動信号COMの第1波形部SS11が有する駆動パルスPS1と、駆動信号COMの第2波形部SS12が有する駆動パルスPS2と、駆動信号COMの第3波形部SS13が有する駆動パルスPS3とがピエゾ素子417へ順に印加され、ノズルからは大ドットに対応する量のインク滴(大インク滴)が吐出される。
次に、電力ユニット80の構成について説明する。
図6に示すように、電力ユニット80の二次側モジュール82、発電部83、充電用電池84はキャリッジ側(キャリッジ31)に設けられている。また、電力ユニット80の一次側モジュール81は装置本体側に移動方向に沿って複数設けられている。
二次側モジュール82は、二次コイルを有しており、一次側モジュール81の一次コイルとの電磁誘導により、非接触で装置本体側からキャリッジ側に電力が伝送される。例えば図6の場合、複数の一次側モジュール81のうちの左端から3つ目の一次側モジュール81との電磁誘導により、非接触で二次側モジュール82に電力が伝送される。
二次側モジュール82の二次コイルは、一次側モジュールの一次コイルと対向できるようにキャリッジ側に配置されている。
図11は、本実施形態の発電部83の説明図である。発電部83は、キャリッジ31の移動方向への移動を停止させる時の制動エネルギーで発電を行うものであり、歯車831と発電モーター832(発電機に相当する)とAC/DCコンバーター833とを有する。
歯車831は、例えば回転軸を軸支するアーム(不図示)が上下動するようになっており、このアームの上下動に応じて歯車831の位置が上昇又は下降する。そして、歯車831が下降すると、キャリッジ軸33のラック歯車331と噛み合うようになっている。
AC/DCコンバーター833は、キャリッジ31の往路及び復路への移動を停止させる制動エネルギーにより発電モーター832で発電された電力(交流)を直流電力に変換する。
次に電力ユニット80の動作について説明する。なお、キャリッジ側の電力ユニット80の動作はキャリッジ31に設けられた制御部(不図示)によって制御されている。
キャリッジ31が移動方向(往路あるいは復路)に移動を開始する際(すなわち、キャリッジモーター32が停止状態から動き出すとき)には、発電部83の歯車831を上昇させる。これにより、歯車831は、キャリッジ軸33のラック歯車331から離間した位置に保持される。よって、キャリッジ31が移動方向に移動しても、歯車831は回転せず発電部83による発電は行われないので、キャリッジモーター32の回転の負荷を増やすことなくキャリッジ31の移動を開始することができる。また、このとき図6のスイッチSWは二次側モジュール82側に接続される。
キャリッジ31が印刷領域を移動する際には、装置本体側の一次側モジュール81からキャリッジ側の二次側モジュール82に電力が供給される。
図12は、印刷領域においてキャリッジ31が移動する時の説明図である。
二次側モジュール82は、キャリッジ31に設けられているので、キャリッジ31が移動方向に移動すると二次側モジュール82も移動方向に移動する。なお、キャリッジ31の移動方向の位置は、リニア式エンコーダー51(図3参照)で検出される。
プリンター1ではキャリッジ31が移動方向に往復移動するので、往路/復路の切り替え時には必ずキャリッジ31の移動を停止させることになる。キャリッジ31の移動方向への移動を停止させるにはエネルギー(制動エネルギー)が必要になるが、本実施形態では、制動エネルギーを用いて発電を行っている。このように、キャリッジ31の移動を停止させる制動エネルギーで発電を行うことで省電力化を図っている。
その後、移動方向(往路/復路)を変更し、同じ動作を繰り返す。
一実施形態としてのプリンター等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
前述の実施形態では、液体吐出装置の一例としてインクジェットプリンターが説明されている。但し、液体吐出装置はインクジェットプリンターに限られるものではなく、インク以外の液体(液体以外にも、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような液状体も含む)や液体以外の液体(液体として吐出できる固体、例えば粉体)を吐出する液体吐出装置にも適用可能である。例えば、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる液状の色剤や電極材などを吐出する吐出装置や、バイオチップ製造に用いられる液状の生体有機物を吐出する吐出装置に、前述の実施形態を適用しても良い。
前述の実施形態は、プリンターの実施形態だったので、インクをノズルから吐出しているが、このインクは水性でも良いし、油性でも良い。また、ノズルから吐出する液体は、インクに限られるものではない。例えば、金属材料、有機材料(特に高分子材料)、磁性材料、導電性材料、配線材料、成膜材料、電子インク、加工液、遺伝子溶液などを含む液体(水も含む)をノズルから吐出しても良い。
前述の実施形態では、ピエゾ素子を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
前述の実施形態では、画素データSIを無線で送信していたが、これに限られるものではない。フレキシブルケーブルを介して装置本体側からキャリッジ側へ画素データSIを伝送しても良い。このような場合であっても、前述の実施形態のようにヘッドの駆動に必要な電力の供給を電力ユニットで行えば、フレキシブルケーブルの信号線の数を減らすことが可能である。
また、前述の実施形態では、インクカートリッジをキャリッジに搭載していたが、これに限られるものではない。チューブを介して装置本体側からキャリッジ側へインクを供給しても良い。このような場合であっても、前述の実施形態のようにヘッドの駆動に必要な電力の供給を電力ユニットで行えば、フレキシブルケーブルの信号線の数を減らすことが可能である。
但し、前述の実施形態のように画素データSIを無線で送信したり、インクカートリッジをキャリッジに搭載したりすれば、装置本体側とキャリッジとの間を物理的に拘束する部材を無くすることができる。
前述の実施形態では、充電用電池84は、42Vと3.3Vの電圧を発生していたが、これには、限られず他の電圧であってもよい。また、42Vと3.3Vの少なくとも一方でもよい。また、装置本体側から供給される電力を42Vの発生に用いてもよいし、3.3Vの発生に用いてもよい。
前述の実施形態では、キャリッジ31の移動を停止させるときに歯車831が下降してキャリッジ軸33のラック歯車331と噛み合うようになっていたが、これには限られない。例えば、歯車831が常にキャリッジ軸33のラック歯車331と噛み合っていて、発電を行うとき(すなわち、キャリッジ31を停止させるとき)だけ発電モーター832を動作させるようにしてもよい。こうすることにより、キャリッジ31を停止させるとき以外における負荷を小さくできるので、消費電力を抑えることができる。
20 搬送ユニット、21 給紙ローラー、22 搬送モーター(PFモーター)、
23 搬送ローラー、24 プラテン、25 排紙ローラー、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、
32 キャリッジモーター(CRモーター)、33 キャリッジ軸(ガイド軸)、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、42 データ受信部、43 駆動信号生成部、
50 センサー群、51 リニア式エンコーダー、52 ロータリー式エンコーダー、
53 紙検出センサー、54 光学センサー、
60 コントローラー、61 インターフェイス部、62 CPU、
63 メモリー、64 ユニット制御回路、65 駆動信号生成部、
70 データ送信部、
80 電力ユニット、81 一次側モジュール、82 二次側モジュール、
83 発電部、84 充電用電池、
110 コンピューター、331 ラック歯車、
411A 第1シフトレジスタ、411B 第2シフトレジスタ、
412A 第1ラッチ回路、412B 第2ラッチ回路、
413 デコーダ、414 制御ロジック、416 スイッチ、
417 ピエゾ素子、431 波形設定部、432 D/A変換器、
433 電圧増幅回路、434 電流増幅回路、
831 歯車、832 発電モーター、833 AC/DCコンバーター、
Q1 NPN型トランジスタ、Q2 PNP型トランジスタ
Claims (6)
- 液体を吐出するヘッドと、
前記ヘッドを移動方向に移動させるキャリッジと、
前記キャリッジに設けられた発電機であって、キャリッジの移動を停止させるときの制動エネルギーで発電を行う発電機と、
を備えることを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
前記キャリッジに設けられた歯車であって、回転することで前記発電機に発電を行わせる歯車と、
前記キャリッジの移動方向に沿って設けられたラック歯車と、
を有し、前記キャリッジの移動を停止させるときに前記歯車と前記ラック歯車とを噛み合わせる、ことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1又は2に記載の液体吐出装置であって、
前記発電機が発電した電力を蓄電する蓄電部を前記キャリッジに有し、
前記蓄電部に蓄電された電力は、前記ヘッドを駆動させるために用いられる
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1〜3の何れかに記載の液体吐出装置であって、
前記移動方向に沿って固定して配置された複数の一次コイルと、
前記キャリッジに設けられた二次コイルと、
をさらに有し、前記キャリッジが印刷領域を移動する際には、前記ヘッドを駆動させるための電力を非接触で供給する
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項4に記載の液体吐出装置であって、
前記キャリッジの前記移動方向の位置を検出する検出部を有し、
前記検出部の検出結果に基づいて、前記複数の一次コイルのうちのいずれかを用いる、
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1〜5の何れかに記載の液体吐出装置であって、
各画素にドットを形成するか否かを示す画素データを前記ヘッドに無線で送信する、
ことを特徴とする液体吐出装置。
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