JP2011102630A - 磁気支持機構、露光装置、およびデバイス製造方法 - Google Patents

磁気支持機構、露光装置、およびデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被支持体の可動範囲における支持力の変化を低減できる磁気支持機構を実現する。
【解決手段】第1の磁石22aと、当該第1の磁石22aに対向配置される第2の磁石22bと、前記第1、第2の磁石22a、22bの磁極と同極となるよう配置される第3の磁石12とを備え、同極同士が対面するように前記第1,第2の磁石22a、22bの間の隙間に前記第3の磁石12の一部分を挿入し、前記第1及び第2の磁石22a、22bの組と前記第3の磁石12のいずれか一方を固定部、いずれか他方を可動部として、当該可動部に接続された被支持体を、前記第3の磁石12が挿入されるZ方向に移動可能に支持する磁気支持機構であって、前記第3の磁石12は、Y方向における磁力が作用する実効的な幅が、前記第1、第2の磁石22a、22bの間に挿入される端部より反対側の端部の方が狭くなるように形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、互いに対面する磁石の磁気反発力により被支持体を支持する技術に関する。
近年、半導体デバイスの更なるパターン微細化、高スループット化の要求に対応するために、ウエハサイズの大型化、露光光学系のNAの増大、露光装置の高スループット化等によって、露光装置自体のサイズが大型化している。また、近年の露光装置では、スリット形状の照明光を用いて、レチクルとウエハを同期させながら走査して露光する走査露光方式が主流である。
この露光装置の大型化に伴って、ステージその他の駆動機構を構成するアクチュエータも大型化してきており、アクチュエータから発生する熱やその変動によって構造体が変形し、半導体デバイスのパターン微細化を阻害する要因となっている。このため、熱の発生を抑えながら、大型且つ高重量のアクチュエータの可動要素を可動範囲内で一定の支持力で支持する支持機構が望まれている。ところが、熱の発生を抑えるように支持機構を構成しても、可動要素の可動範囲内において支持力が大きく変動してしまうという不都合がある。
特許文献1には、浮上部2(可動部)と固定部1に吸引力が働くように磁石が配置された磁気支持機構が記載されている。この磁気支持機構は、空隙の幅の増加に起因する漏れ磁束の増加を抑制するための磁気手段21を備え、漏れ磁束の増加を抑制することにより、空隙の幅が変化した場合においても、支持力の変化を低減する効果を得ている。
また、特許文献2には、可動部31と固定部32の磁石が同極で対面となるように配置され、反発力を利用して浮上させる磁気支持機構が記載されている。固定部32は、磁石が平行に配置されており、この平行に配置された磁石間に同極が対面となるように、可動部の磁石31が押し込まれている。この磁気支持機構では、可動磁石を固定磁石の間に押し込んでいくと所定の位置まで支持力が増加するが、ある領域で可動磁石の位置と支持力がほぼ一定となる領域が存在する。
特開2001−284438号公報 特開2003−343559号公報
特許文献1では、可動部の位置によって補極を含む可動部と固定部の磁極間距離が変化するため、磁気吸引力が変化してしまう。すなわち、可動部の位置の変化は、磁極間の変化に相当し、これにより磁力の変化が大きくなってしまう。したがって、可動位置に応じた支持力の変化を低減する効果が小さく、大きな支持力が必要な場合、可動位置によって支持力の差が大きくなってしまう。
特許文献2では、特許文献2の図4に磁石の浮上位置と浮上力の関係が示されているが、ある領域で浮上力が一定になるのではなく、浮上力が増加から減少に変わる曲線の一部分を利用している。このため、浮上力の変化が小さい領域を移動させること及びその領域を広げることが困難である。すなわち、浮上力の変化を低減する範囲が小さく、可動範囲が狭い領域に限られてしまうため、可動範囲が広い場合、可動位置によって支持力の差が大きくなってしまう。
このように、従来の磁気支持機構では、大きな支持力が必要な場合や広い可動範囲が必要な場合に、可動位置に応じた支持力の差分を調整するアクチュエータが必要であり、その調整する力を発生させるためにアクチュエータから熱が発生してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、被支持体の可動範囲における支持力の変化を低減できる磁気支持機構を実現することである。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明の磁気支持機構は、第1の磁極を有する第1の磁石と、当該第1の磁極に対して対向配置される第2の磁極を有する第2の磁石と、前記第1の磁極と同極の第3の磁極と前記第2の磁極と同極の第4の磁極とを有する第3の磁石とを備え、前記第1の磁極と前記第3の磁極とが対面すると共に、前記第2の磁極と前記第4の磁極とが対面するように前記第1の磁石と前記第2の磁石の間の隙間に前記第3の磁石の一部分を挿入し、前記第1及び第2の磁石の組と前記第3の磁石とのいずれか一方を固定部、前記第1及び第2の磁石の組と前記第3の磁石とのいずれか他方を可動部として、当該可動部に接続された被支持体を、前記第1の磁極と前記第2の磁極とが対面する第1の方向と直交する2つの方向のうち、前記第3の磁石が挿入される第2の方向に移動可能に支持する磁気支持機構であって、前記第3の磁石は、前記第1及び第2の方向と直交する第3の方向における磁力が作用する実効的な幅が、前記第1の磁石及び前記第2の磁石の間に挿入される側の第1の端部より当該第1の端部とは反対側の第2の端部が狭くなるように形成されている。
本発明によれば、被支持体の可動範囲における支持力の変化を低減できる。
本発明に係る実施形態の磁気支持機構を示す図である。 従来の磁気支持機構の効果を説明する図である。 本発明に係る磁気支持機構の効果を説明する図である。 従来の磁気支持機構の作用と本発明に係る磁気支持機構の作用とを比較して示す図である。 本発明に係る実施形態2の磁気支持機構を示す図である。 本発明に係る実施形態3の磁気支持機構を示す図である。 本発明の磁気支持機構を適用した遮光装置を示す図である。 本発明に係る実施形態の磁気支持機構を適用した遮光装置を露光装置に適用した一例を示す概略構成図である。
以下に、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、本発明を実現するための一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
[磁気支持機構の構成]図7は、本発明に係る実施形態の磁気支持機構を適用した遮光装置の構成を示す図である。以下では、本発明の磁気支持機構を、ウエハにパターンを焼き付けて半導体デバイスを製造するための露光装置に搭載される遮光装置200に適用した例について説明する。図7において、遮光装置200は、不要な露光領域に照明光が照射されないように、遮光部を不図示のレチクル(原版)およびウエハ(基板)と同期走査させる。遮光部としてのブレードは、矩形の照射領域110を画定するために、水平方向(X方向)に移動するXブレード131A,131Bと、鉛直方向(Z方向)に移動するZブレード121A,121Bを有する。これらのブレードのうち、レチクルおよびウエハと同期走査させるのは、Zブレード121A,121Bである。Zブレード121A,121Bを移動させた場合、リニアモータ123で構成されるブレード駆動部124では駆動反力が発生し、ブレード支持部としての照明支持部101に振動外乱として加わってしまう。この駆動反力を打ち消す方法として、カウンタマス、あるいはカウンタウェイトと呼ばれる機構がある。カウンタマスとは、移動体の移動方向と反対方向に質量体を移動することによって移動体の移動による反力の影響を相殺する機構である。
本例の遮光装置200の場合、リニアモータ123によってZブレードの可動子121A,121Bを移動させ、リニアモータ133によってXブレード131A,131Bを移動させる。Zブレード121A,121Bが−Z方向に移動した場合、その駆動反力によって、ブレード駆動部124は、スライダ126に沿って+Z方向に移動することによって、Zブレード121A,121Bの駆動反力を打ち消している。同様に、Zブレード121A,121Bが+Z方向に移動した場合、ブレード駆動部124は−Z方向に移動し、駆動反力を打ち消すことができる。しかし、この方法では、ブレード駆動部124の自重による力が、常に−Z方向に生じているため、ブレード駆動部124がZ方向へ移動する妨げとなるおそれがある。このため、この自重による力を相殺するために、自重補償を行う磁気支持機構100によりブレード駆動部124を支持している。磁気支持機構100は、ブレード駆動部124の自重に相当する力をその可動範囲内で一定の磁気反発力で支持する。そして、磁気支持機構100の支持力が、被支持体としてのブレード駆動部124の可動範囲内で変動したとしても、アクチュエータ125により力を制御することが可能である。
[実施形態1]図1は本発明に係る実施形態1の磁気支持機構100を異なる方向から見た斜視図である。磁気支持機構100は、第1の磁極面(S極)を有する第1の磁石22aが第1のヨーク23aに固定された第1の固定部21aを有する。また、磁気支持機構100は、第1の磁極(S極)に対してX方向の間隔が一定になるように平行に対向配置される第2の磁極(N極)を有する第2の磁石22bが第2のヨーク23bに固定された第2の固定部21bを有する。更に、磁気支持機構100は、第1の磁極と同極の第3の磁極(S極)と第2の磁極と同極の第4の磁極(N極)とを有する第3の磁石12を有する。そして、第1の磁極と第3の磁極とが対面すると共に、第2の磁極と第4の磁極とが対面するように第1の磁石22aと第2の磁石22bの間の隙間に第3の磁石12の一部分を移動可能に挿入する。上記構成で、第1及び第2の磁石22a,22bの組と第3の磁石12とのいずれか一方を固定部、第1及び第2の磁石22a,22bの組と第3の磁石12とのいずれか他方を可動部とする。このようにして、上記可動部に接続された被支持体を、第1の磁極と第2の磁極とが対面する第1の方向(X方向)と直交する2つの方向(Y方向及びZ方向)のうち、第3の磁石12が挿入される第2の方向(Z方向)に移動可能に支持する。即ち、磁気支持機構100は、第1の磁石22aの第1の磁極と第2の磁石22bの第2の磁極とが第3の磁石12における各同極の磁極が対面することにより発生するZ方向の磁気反発力を利用して第3の磁石12を非接触で支持する。
以下では、第1及び第2の磁石22a,22bを固定部、第3の磁石12を可動部として説明するが、第3の磁石12を固定部、第1及び第2の磁石22a,22bを可動部としても、同等の効果を奏することは言うまでもない。これは、一方の磁石の実効幅が変化していくのに対して、他方の磁石の実効幅が変化しないためである。
第3の磁石12は、第3の方向(Y方向)における磁力が作用する実効的な幅wが、第1の磁石22a及び第2の磁石22bの間に挿入される側の第1の端部12bより当該第1の端部12bと反対側の第2の端部12aが狭くなるように形成されている。換言すると、第3の磁石12の磁極面の形状は、第1の端部12bから+Z方向に向かうほど磁力が作用する実効的な幅又は面積が狭くなるように形成されている。更に換言すると第3の磁石12を挿入していく際、磁石22a,22bの磁極面と重なる面積の増加量が小さくなるように磁力が作用する実効的な幅又は面積が形成されている。つまり、第1の方向(X方向)から見たとき、第3の磁石を第2の方向(−Z方向)に挿入するにつれて第1の磁石と第3の磁石とが重なる面積の増加率が低減するように形成されている。
本実施形態では、第3の磁石12のY方向の両端部に傾斜部13が形成されている。傾斜部13は、第3の磁石12のY方向の幅wが、第1及び第2の磁石22a,22bの間に挿入される側の第1の端部12bより第1の端部12bとは反対側の第2の端部12aがより狭くなるように形成されている。この傾斜部13は、少なくとも一部又は全体的に形成され、直線状でも湾曲した形状でもよい。
なお、実効的な幅とは、互いに対面する磁極からの磁力が作用する実効的な長さ又は面積を意味し、実施形態1では、Y方向の幅wである。
なお、第1のヨーク23aと第2のヨーク23bと、これらヨーク23a,23bを接続するX方向に延びるヨーク24は、本実施形態の磁気支持機構100に必須の構成ではない。本実施形態として適用する場合、第1の磁石22aの第1の磁極と第3の磁石12の第3の磁極と、第2の磁石22bの第2の磁極と第3の磁石12の第4の磁極の間の間隔を一定に保持する必要がある。このため、Z方向にのみ移動可能なガイド機構等を配置することで、X−Y方向への変位を規制することが望ましい。また、第1及び第2の磁石22a,22bと第3の磁石12とが互いに同極の磁極が対面するように配置されていれば、磁極の配列は図1と同様でなくともよい。以上の条件を満たしていれば、第1及び第2の磁石22a,22bと第3の磁石12は、単一でも複数で構成してもよい。
次に、本発明に係る作用を、図2から図4を参照して説明する。図2(a)、(b)は従来の磁気支持機構を簡易的に示した正面図及び側面図である。図3(a)、(b)は本発明に係る磁気支持機構を簡易的に示した正面図及び側面図である。図4は従来の磁気支持機構と本発明に係る磁気支持機構の可動部の磁石の位置Zと支持力Fzの関係を例示し、曲線41および曲線42は、従来の磁気支持機構の特性、曲線43は本発明に係る磁気支持機構の特性をそれぞれ示している。曲線41と曲線42は、図2に示す従来の磁気支持機構の可動磁石31の幅wが異なっている。曲線42は、図3に示す本例の第3の磁石12の幅w1より小さく、曲線41は、図3に示す本例の第3の磁石12の幅w2より大きい場合をそれぞれ示している。なお、図2では、図1と同様の構成には同一の符号を付して示している。
図4の曲線41または42に示すように、可動磁石31を図2に示す挿入位置z1から−Z方向に移動させると、位置z2まで支持力が増加していき、更に可動磁石31を−Z方向に移動させると、支持力Fzは略一定になった後に急減する。
一方、図4の曲線43に示すように、本実施形態では、図3に示す位置z1からz2まで第3の磁石12を挿入していくときの支持力の変化の傾きが低減されている。本実施形態では、第3の磁石12が−Z方向に移動した場合、その端面に形成された傾斜部13によって、一定の幅w2の長方形磁石を−Z方向に移動させた場合と比較して磁場から力を受ける実効的な幅又は面積が減少している。これにより、−Z方向に移動したときの支持力の増加を抑えることができる。よって、本発明は、従来の構造で−Z方向に移動させた場合に所定の位置まで支持力が増加する領域、即ち特許文献2(図4)のような支持力が略一定となる狭い領域でなく、より広い範囲に対して適用可能である。また、電力を供給して駆動されるアクチュエータを使用しないため、電力に起因する熱を発生させることもなくなる。また、アクチュエータを使用した場合においても、本発明により支持力の変化が低減しているため、アクチュエータによる調整分の力が小さくなり、熱の発生を抑えることができる。
また、−Z方向に移動した際の支持力の増加を抑える効果は、図3に示す第3の磁石12の傾斜部13の角度θが小さい程、大きくなる。角度θを小さくする場合、図4に示す曲線41と曲線42の差が大きくなることに相当するため、曲線43のZ2からZ1の範囲での傾きは、傾斜角度θを小さくしていくと、いずれ図4に示す方向とは逆になる。
本実施形態の磁気支持機構100は、図7で述べた遮光装置200のように自重補償を行う装置に搭載することが望ましいが、他の自重補償を必要とする装置に適用してもよい。例えば、本実施形態の磁気支持機構100を、半導体製造装置におけるウエハ(基板)及びレチクル(原版)を相対的に移動可能に保持するステージ装置等の非接触で磁気反発力を利用して被支持体を支持する装置に適用することもできる。
[実施形態2]次に、図5を参照して、実施形態2の磁気支持機構について説明する。なお、以下では、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略する。図5は実施形態2の磁気支持機構の構成を示す斜視図(a)、正面図(b)及び側面図(c)である。実施形態1との違いは、可動部としての第3の磁石12に傾斜部ではなく一部を切り欠いた穴部51が形成されている点である。この穴部51の形状は、三角形、四角形、その他の多角形、円形、楕円形等あらゆる形状が適用可能である。また、穴部と傾斜部とを組み合わせてもよい。また、単一でも複数で構成してもよい。
実施形態1と同様に、第3の磁石12が−Z方向に移動した場合、穴部51によって実効的な幅w3の磁石を−Z方向に移動させた場合と比較して磁場から力を受ける実効的な幅又は面積が−Z方向に移動する方向ほど減少する。これにより、−Z方向に移動した際、支持力の増加を抑えることができる。
なお、実効的な幅とは、互いに対面する磁極からの磁力が作用する実効的な長さ又は面積を意味し、上記実施形態2では穴部を除いたY方向の長さの総和{w3−(w2ーw1)}を意味する。
[実施形態3]次に、図6を参照して、実施形態3の磁気支持機構について説明する。以下では、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略する。図6は実施形態3の磁気支持機構の構成を示す斜視図(a)、正面図(b)及び側面図(c)である。実施形態1との違いは、第3の磁石65は傾斜部や穴部のない長方形とし、第1及び第2の磁石62a,62bに傾斜部64を形成している点である。
第1及び第2の磁石62a,62bのY方向の両端部には傾斜部64が形成されている。この傾斜部64は、Y方向の磁力が作用する実効的な幅が、第1及び第2の磁石62a,62bの間に挿入される第3の磁石65の端部65bの側の第1の端部62a−1,62b−1が、第1の端部62a−1,62b−1とは反対側の第2の端部62a−2,62b−2より狭くなるように形成されている。換言すると、傾斜部64は、第3の磁石65が+Z方向ほど磁力が作用する実効的な幅又は面積が広くなるように形成されている。更に換言すると、傾斜部64は、第3の磁石65を挿入していく際、第1及び第2の磁石62a,62bの磁極面と重なる面積の増加量が小さくなるように磁力が作用する実効的な幅又は面積が狭くなるように形成されている。この傾斜部64は直線状でも湾曲した形状でもよい。また、実施形態2のように穴部を形成したり、傾斜部と穴部とを組み合わせてもよい。但し、第1及び第2の磁石62a,62bが共に等しい形状である必要がある。
実施形態3では、第3の磁石65が−Z方向に移動した場合、第1及び第2の磁石62a,62bの傾斜部64によって、第1及び第2の磁石62a,62bが幅w2の長方形磁石であった場合と比較して実効的な幅又は面積が減少する。これにより、−Z方向に移動した際、支持力の増加を抑えることができる。
なお、実効的な幅とは、互いに対面する磁極からの磁力が作用する実効的な長さ又は面積を意味し、実施形態3では、Y方向の幅w1<w<w2である。
図8は、本発明に係る実施形態の磁気支持機構を適用した遮光装置を露光装置に適用した一例を示す概略構成図である。光源であるエキシマレーザ201から出射された光は、光路調整光学系202及び照明形状調整光学系203、オプティカルインテグレータ204、開口絞り205に導かれる。開口絞り205を透過した光はレンズ206によって遮光装置200上に結像し、遮光装置200によって形成された開口エリアを透過した光が結像光学系207へ導かれる。そして、結像光学系207を透過した光は、レチクルステージ209上に載置されたレチクル208に照射される。レチクル208を透過した光は投影光学系210によって、ウエハステージ212上に載置されたウエハ211上に投影される。本発明に係る実施形態の磁気支持機構を適用した遮光装置は、一括露光型の露光装置であっても走査露型の露光装置であっても適用可能である。
なお、デバイス(半導体集積回路素子、液晶表示素子等)は、上述の実施形態の露光装置を用いて感光剤を塗布した基板を露光する工程と、その感光剤を現像する現像工程と、他の周知の工程と、を経ることにより製造される。

Claims (7)

  1. 第1の磁極を有する第1の磁石と、当該第1の磁極に対して対向配置される第2の磁極を有する第2の磁石と、前記第1の磁極と同極の第3の磁極と前記第2の磁極と同極の第4の磁極とを有する第3の磁石とを備え、前記第1の磁極と前記第3の磁極とが対面すると共に、前記第2の磁極と前記第4の磁極とが対面するように前記第1の磁石と前記第2の磁石の間の隙間に前記第3の磁石の一部分を挿入し、前記第1及び第2の磁石の組と前記第3の磁石とのいずれか一方を固定部、前記第1及び第2の磁石の組と前記第3の磁石とのいずれか他方を可動部として、当該可動部に接続された被支持体を、前記第1の磁極と前記第2の磁極とが対面する第1の方向と直交する2つの方向のうち、前記第3の磁石が挿入される第2の方向に移動可能に支持する磁気支持機構であって、
    前記第3の磁石は、前記第1及び第2の方向と直交する第3の方向における磁力が作用する実効的な幅が、前記第1の磁石及び前記第2の磁石の間に挿入される側の第1の端部より当該第1の端部とは反対側の第2の端部が狭くなるように形成されていることを特徴とする磁気支持機構。
  2. 前記第3の磁石は、前記第1及び第2の方向と直交する第3の方向における磁力が作用する実効的な幅が、前記第1の磁石及び前記第2の磁石の間に挿入される側の第1の端部より当該第1の端部とは反対側の第2の端部がより狭くなるように傾斜した形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気支持機構。
  3. 前記第3の磁石は、前記第1及び第2の方向と直交する第3の方向における磁力が作用する実効的な幅が、前記第1の磁石及び前記第2の磁石の間に挿入される側の第1の端部より当該第1の端部とは反対側の第2の端部がより狭くなるように切り欠いた穴部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気支持機構。
  4. 第1の磁極を有する第1の磁石と、当該第1の磁極に対して対向配置される第2の磁極を有する第2の磁石と、前記第1の磁極と同極の第3の磁極と前記第2の磁極と同極の第4の磁極とを有する第3の磁石とを備え、前記第1の磁極と前記第3の磁極とが対面すると共に、前記第2の磁極と前記第4の磁極とが対面するように前記第1の磁石と前記第2の磁石の間の隙間に前記第3の磁石の一部分を挿入し、前記第1及び第2の磁石の組と前記第3の磁石とのいずれか一方を固定部、前記第1及び第2の磁石の組と前記第3の磁石とのいずれか他方を可動部として、当該可動部に接続された被支持体を、前記第1の磁極と前記第2の磁極とが対面する第1の方向と直交する2つの方向のうち、前記第3の磁石が挿入される第2の方向に移動可能に支持する磁気支持機構であって、
    前記第1及び第2の磁石の組は、前記第1及び第2の方向と直交する第3の方向における磁力が作用する実効的な幅が、前記第3の磁石が挿入される側の前記第1及び第2の磁石の第1の端部から当該反対側の第2の端部にいくにつれて狭くなるように形成されていることを特徴とする磁気支持機構。
  5. 第1の磁極を有する第1の磁石と、当該第1の磁極に対して対向配置される第2の磁極を有する第2の磁石と、前記第1の磁極と同極の第3の磁極と前記第2の磁極と同極の第4の磁極とを有する第3の磁石とを備え、前記第1の磁極と前記第3の磁極とが対面すると共に、前記第2の磁極と前記第4の磁極とが対面するように前記第1の磁石と前記第2の磁石の間の隙間に前記第3の磁石の一部分を挿入し、前記第1及び第2の磁石の組と前記第3の磁石とのいずれか一方を固定部、前記第1及び第2の磁石の組と前記第3の磁石とのいずれか他方を可動部として、当該可動部に接続された被支持体を、前記第1の磁極と前記第2の磁極とが対面する第1の方向と直交する2つの方向のうち、前記第3の磁石が挿入される第2の方向に移動可能に支持する磁気支持機構であって、
    前記第1の方向から見たとき、前記第3の磁石を前記第2の方向に挿入するにつれて前記第1の磁石と前記第3の磁石とが重なる面積の増加率が低減することを特徴とする磁気支持機構。
  6. 基板及び原版を相対的に移動可能に保持するステージ装置と、
    前記原版のパターンを前記基板に露光するための照明光を形成する照明装置と、を備える露光装置であって、
    前記照明装置の遮光部を駆動するための駆動部を、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の磁気支持機構により支持したことを特徴とする露光装置。
  7. 請求項6に記載の露光装置を用いて基板を露光するステップと、
    露光された前記基板を現像するステップと、を有することを特徴とするデバイスの製造方法。
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