JP2011102505A - 真空弁付き汚水ますの配管構造 - Google Patents

真空弁付き汚水ますの配管構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ます本体を貫通する流出管の軸方向へのずれや径方向への歪みの発生を防止することができる真空弁付き汚水ますの配管構造を提供すること。
【解決手段】本発明の真空弁付き汚水ますUでは、真空弁装置2を内蔵したます本体1と、ます本体1の側壁1aをマンホール継手41を介して貫通して汚水が排出される流出管4と、を備えている。
この真空弁付き汚水ますUにおいて、マンホール継手41は、ます本体1の側壁1aを貫通すると共に側壁1aに固定し、流出管4の外周面4aには、マンホール継手41の両端部の軸方向外側に位置する一対の補強リング44,45を設けた。
【選択図】図3

Description

本発明は、真空式下水道システムに使用される真空弁付き汚水ますの配管構造に関するものである。
従来、真空弁付き汚水ますを地下に設け、この真空弁付き汚水ますに溜まった汚水を真空圧によって収集する真空式下水道システムがある。この真空式下水道システムに使用される真空弁付き汚水ますは、真空弁装置を内蔵したます本体に、流入管と流出管を差し込むと共に、流出管の一端を真空弁装置に接続したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4088113号公報
ところで、従来の真空弁付き汚水ますの配管構造にあっては、流出管は、環状パッキンを内蔵した外筒(マンホール継手)を介してます本体に差し込まれている。
このため、地震等によって流出管にます本体の外側に引っ張られる荷重が作用すると、流出管と真空弁装置の間の接続部分に軸方向のずれが生じ、管路の気密性を悪化させたり、接続が外れたりするおそれがあった。また、流出管に対して径方向の荷重が作用した場合では、流出管が径方向に曲がって扁平し、環状パッキンとの間のシール性が悪化して、ます本体内に地下水が浸入するおそれもあった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、ます本体を貫通する流出管の軸方向へのずれや径方向への歪みの発生を防止することができる真空弁付き汚水ますの配管構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の真空弁付き汚水ますでは、真空弁装置を内蔵したます本体と、ます本体の側壁を外筒を介して貫通して汚水が排出される流出管と、を備えている真空弁付き汚水ますにおいて、外筒は、ます本体の側壁を貫通すると共に側壁に固定し、流出管の外周面には、外筒の両端部の軸方向外側に位置する一対の補強リングを設けた。
よって、本発明の真空弁付き汚水ますの配管構造では、外筒がます本体の側壁を貫通すると共にこの側壁に固定され、流出管の外周面には、外筒の両端部の軸方向外側に位置する一対の補強リングが設けられる。
したがって、流出管に軸方向の荷重が作用して軸方向にずれた際に、外筒の端部に補強リングが干渉する。このため、流出管の軸方向への大きなずれを防止することができる。また、補強リングを設けることで、この補強リング周辺の流出管の強度を向上することができ、流出管の径方向の歪みを防止することができる。
実施例1の配管構造を適用した真空弁付き汚水ますの縦断面図である。 実施例1の配管構造を適用した真空弁付き汚水ますの横断面図である。 実施例1の配管構造の拡大横断面図である。 実施例1の配管構造における補強リングの斜視図である。 実施例1の配管構造における流出管の取付方法を示す説明図であり、(a)はます本体加工工程を示し、(b)は継手組立工程を示し、(c)は第一補強リング取付工程を示し、(d)は流出管組立工程を示し、(e)は第二補強リング取付工程を示し、(f)は流出管取付工程を示す。 真空下水道システムの全体構成を説明する説明図である。 (a)は実施例2の配管構造を適用した真空弁付き汚水ますの縦断面図であり、(b)は実施例2の配管構造を適用した真空弁付き汚水ますの横断面図である。 実施例2の配管構造の拡大横断面図である。 補強リングの変形例を示す斜視図である。
以下、本発明の真空弁付き汚水ますを実現する最良の形態を、図面に示す実施例1及び実施例2に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、実施例1の配管構造を適用した真空弁付き汚水ますの縦断面図である。図2は、実施例1の配管構造を適用した真空弁付き汚水ますの横断面図である。図3は、実施例1の配管構造の拡大横断面図である。図4は、実施例1の配管構造における補強リングの斜視図である。
実施例1の真空弁付き汚水ますの配管構造(以下、単に配管構造という)を適用した真空弁付き汚水ますUは、図1及び図2に示すように、ます本体1と、真空弁装置2と、流入管3と、流出管4と、を備えている。
ます本体1は、家庭91(図6参照)等から排出された汚水を一時的に貯留するものであり、FRP又は塩化ビニル樹脂により形成した有底の円筒である。このます本体1は地下に埋設され、上部の開口はマンホール蓋11によって開閉可能に閉鎖される。
真空弁装置2は、ます本体1に内蔵され、このます本体1内の汚水の水位が一定値に達すると、真空弁21が開弁して下流側に位置する真空ステーション96(図6参照)と連通し、ます本体1に貯留された汚水を搬送するものである。この真空弁装置2は、真空弁21と、ます本体1内の水位を検知する検知管22と、ます本体1内に貯留された汚水を流出管4に排出する吸込管23と、真空弁21の動作を制御する真空弁コントローラ24と、を備えている。
流入管3は、家庭91等からの汚水が流れる自然流下管路92(図6参照)に連通し、排出された汚水をます本体1内に流す汚水管であり、ます本体1の側壁1aのやや下側位置を貫通している。この流入管3は、ます本体1から突出した位置の環状パッキン31が内蔵されたマンホール継手32に接続される。このマンホール継手32は、ます本体1の側壁1aの外面に接着剤等により固定している。
流出管4は、真空ステーション96に連通する真空下水管路93,94(図6参照)と、真空弁装置2とを連通し、ます本体1から真空ステーション96へ汚水を流す汚水管である。この流出管4は、ます本体1の側壁1aのやや上側位置を、水平且つます本体1の径方向に沿って貫通している。このため、ます本体1の径方向と流出管4の軸方向とが一致する。また、流出管4のます本体1を貫通する部分には、マンホール継手(外筒)41を被嵌しており、流出管4は、ます本体1の側壁1aにマンホール継手41を介して貫通することとなる。
そして、この流出管4のます本体1内に挿入した一端には、鍔状のフランジ42が形成されている。このフランジ42は、真空弁装置2の真空弁21に設けられた接続口21aのフランジ21bに突き合い当接し、ヘルール継手43によって締結されている。ここで、フランジ42とフランジ21bの間には図示しないOリングを挟み込み、気密性を担保している。
さらに、流出管4の外周面4aには、マンホール継手41の両端部の軸方向外側に位置する一対の補強リングである第一,第二補強リング44,45を設けている。
第一,第二補強リング44,45は、図4に示すように、流出管4の全周を取り囲むリング形状を呈しており、流出管4を挟み込めるように切込み44a,45aを有している。また、第一,第二補強リング44,45の高さは、マンホール継手41の後述する筒部41aの厚みよりも大きくなっている。
そして、この第一,第二補強リング44,45は、流出管4の軸方向の側面が、全周にわたってそれぞれ隅肉溶接されて流出管4に一体固定されている。ここでは、第一補強リング44がます本体1の内側に位置し、第二補強リング45がます本体1の外側に位置している。また、第一,第二補強リング44,45とマンホール継手41の両端部との間には、僅かな隙間が設けられている。
一方、マンホール継手41は、ます本体1を貫通する筒部41aと、筒部41aの外周面とます本体1の側壁1aの外面とを固定する鞍部41bと、を有している。
筒部41aは、両端が開放した円筒形状を呈し、ます本体1を貫通した際にます本体1の外側に位置する部分に凸条溝41cを有している。この凸条溝41c内には、環状パッキン41dを配置している。この環状パッキン41dは、流出管4と筒部41aとの間を水密にし、ます本体1内への地下水の浸入を防止する。
鞍部41bは、筒部41aの外周全体から鍔状に広がり、鍔状に広がった部分がます本体1の側壁1aに沿って湾曲している。この鞍部41bは、筒部41aが貫通すると共に、この筒部41aの外周面に接着固定することで一体化されている。また、ます本体1へは、接着剤によって固定している。
なお、上述の流入管3及び流出管4は、可撓性・伸縮性・耐久性を有する下水道用ポリエチレン管や硬質塩化ビニル管等によって形成する。また、第一,第二補強リング44,45は、流出管4と同質の材料によって形成する。
次に、実施例1の流出管4の取付方法について説明する。
図5は、実施例1の配管構造における流出管の取付方法を示す説明図であり、(a)はます本体加工工程を示し、(b)は継手組立工程を示し、(c)は第一補強リング取付工程を示し、(d)は流出管組立工程を示し、(e)は第二補強リング取付工程を示し、(f)は流出管取付工程を示す。
実施例1の流出管4は、予め工場においてマンホール継手41と一体に組み立てておき、真空弁付き汚水ますUの施工現場において、ます本体1に取付けるようになっている。
ます本体加工工程では、図5(a)に示すように、ます本体1の側壁1aの所定位置に、流出管4及びマンホール継手41が貫通する貫通孔1bを切削加工し、ます本体1を地下に埋設する。この貫通孔1bの径は、流出管4の一端に形成されたフランジ42、第一補強リング44、マンホール継手41の筒部41aを挿入可能な大きさである。なお、このます本体加工工程は、真空弁付き汚水ますUの施工現場にて行う。
継手組立工程では、図5(b)に示すように、マンホール継手41の筒部41aを鞍部41bをに差し込み、接着によって一体化する。このとき、鞍部41bは、筒部41aの凸条溝41cと干渉しない位置に固定される。
第一補強リング取付工程では、図5(c)に示すように、流出管4の外周面4aに第一補強リング44を溶接により固定する。このとき、切込み44aから第一補強リング44を押し広げて流出管4の外周面4aに嵌め込んだ後、軸方向の真空弁21側の側面を溶接する。なお、第一補強リング44はます本体1の内側に位置するため、流出管4のフランジ42が形成された一端側近傍に固定する。
流出管組立工程では、図5(d)に示すように、第一補強リング取付工程において第一補強リング44を取付けた流出管4を、マンホール継手41の筒部41aに挿入する。このとき、流出管4は、フランジ42が形成されていない他端側から筒部41aに挿入すると共に、第一補強リング44と筒部41aとの間の隙間の大きさによってマンホール継手41の位置決めを行う。なお、筒部41aの凸条溝41cの内側には、予め環状パッキン41dを配置しておく。
第二補強リング取付工程では、図5(e)に示すように、流出管組立工程においてマンホール継手41に挿入された流出管4の外周面4aに、第二補強リング45を溶接により固定する。このとき、切込み45aから第二補強リング45を押し広げて流出管4の外周面4aに嵌め込んだ後、軸方向の両側面をそれぞれ溶接する。なお、第二補強リング45は筒部41aの端部近傍に固定するが、このとき筒部41aとの間の隙間の大きさによって位置決めする。また、上述の継手組立工程、第一補強リング取付工程、流出管組立工程、第二補強リング取付工程は、予め流出管製造工場によって行う。
流出管取付工程では、図5(f)に示すように、ます本体加工工程において形成された貫通孔1bに流出管4を挿入し、マンホール継手41の鞍部41bをます本体1の側壁1aの外面に接着剤にて固定する。このとき、流出管4は、フランジ42が形成された一端からます本体1内に、鞍部41bが側壁1aに当接するまで挿入される。なお、鞍部41bのます本体対向面には、流出管4の挿入前に接着剤を塗布しておく。また、この流出管取付工程は、真空弁付き汚水ますUの施工現場にて行う。
その後、ます本体1内に真空弁装置2を配置し、真空弁21に設けられた接続口21aのフランジ21bと流出管4のフランジ42を突き合い当接してヘルール継手43によって締結する。また、流出管4のフランジ42が形成されていない他端には、図示しない真空下水管路を接続する。
次に、作用を説明する。
まず、「真空弁付き汚水ますの特性」の説明を行い、続いて、実施例1の真空弁付き汚水ますの配管構造における作用を、「軸方向へのずれ防止作用」、「径方向への歪み防止作用」に分けて説明する。
[真空弁付き汚水ますの特性]
図6は、真空下水道システムの全体構成を説明する説明図である。
まず、図6を用いて図1及び図2に示す真空弁付き汚水ますUを備える真空式下水道システムSの全体構成を説明する。
この真空式下水道システムSでは、家庭91等から排出された汚水(排出水)は、まず自然流下管路92を流れ、流入管3を介して真空弁付き汚水ますUに流入して一時的に貯留される。そして、真空弁付き汚水ますUに貯留した汚水が一定量に達すると真空弁21が開き、真空弁付き汚水ますUと真空ステーション96とが連通する。これにより、汚水は、真空ステーション96の汚水循環ポンプ96aによって発生した真空圧(大気圧よりも低くなった圧力)によって、真空下水管路としての流下部93やリフト部94を逐次通過するように気液混送流となり、真空ステーション96まで搬送される。このようにして真空ステーション96まで到達した汚水は、圧送ポンプ96bによって下水処理施設(図示せず)に圧送される。
この真空ステーション96では、汚水循環ポンプ96aによって受槽内の汚水をエジェクタに供給し、真空弁付き汚水ますUと真空ステーション96との間の真空下水管路93,94の内部を0.4気圧程度(真空状態)に保持することで、各家庭91等から汚水を吸引して集めている。なお、この真空を発生させる汚水循環ポンプ(真空圧発生装置)96aは、エジェクタを用いたエジェクタ式のものに限定されるものではなく、真空ポンプを用いた真空ポンプ式のものを適用することもできる。
そして、この真空式下水道システムSは、大気圧と真空圧の差圧によって汚水を強制的に収集・搬送するシステムであり、真空下水管路93,94の埋設深度が浅くても適用可能、埋設物の回避が容易、真空弁付き汚水ますUに電源が不要、汚水の漏れがない、管路の清掃が不要、スカムが発生し難い、等の特徴を備えている。
そして、真空弁付き汚水ますUは、次のように動作する。
すなわち、ます本体1に貯留した汚水の水位が上昇し、検知管22内の空気圧が増加して所定の圧力になると、真空弁コントローラ24によって真空弁21が開かれ、真空圧が吸込管23に伝達される。
これにより、ます本体1内の汚水は、大気圧と真空圧の差圧によって押し出されるように吸込管23に吸い込まれる。そして、吸込管23に吸い込まれた汚水は、真空弁21の接続口21aから流出管4を流れ、真空下水管路93,94へと排出される。
そして、汚水が排出されることでます本体1内の水位が低下すると、吸込管23を通じて空気が不図示のます本体内と地上の大気を連通する通気管を介して吸い込まれるようになり、一定時間経過後に真空弁21がバネの力によって閉じられる。
このように、ます本体1内の水位上昇と汚水吸込による水位低下という上記の動作を繰り返すことによって、汚水を逐次処理的に真空ステーション96まで搬送する。
[軸方向へのずれ防止作用]
地震や地盤沈下等が発生し、実施例1の配管構造を適用した真空弁付き汚水ますUに流出管4の軸方向に沿う荷重が作用し、流出管4がます本体1の外側に向かって引っ張られることがある。
この場合、流出管4がます本体1の外側に引っ張られるのに対し、マンホール継手41はます本体1の側壁1aに固定されているため移動しない。これにより、流出管4の外周面4aに設けられた第一補強リング44がマンホール継手41の筒部41aの端部に干渉し、流出管4に作用する荷重をマンホール継手41の鞍部41bで受けることができる。この結果、流出管4がます本体1の外側に向かって引っ張られても、流出管4の軸方向への位置ずれを防止できる。
また、流出管4がます本体1の内側に向かって押し込まれる場合であっても、マンホール継手41は流出管4に作用する荷重に拘らず移動しない。これにより、流出管4の外周面4aに設けられた第二補強リング45がマンホール継手41の筒部41aの端部に干渉し、流出管4に作用する荷重をマンホール継手41の鞍部41bで受けることができる。この結果、流出管4がます本体1の内側に向かって押し込まれても、流出管4の軸方向への位置ずれを防止できる。
このように、流出管4に軸方向に移動する荷重が作用しても、第一,第二補強リング44,45のいずれかがます本体1に固定したマンホール継手41の筒部41aに干渉し、荷重をマンホール継手41で受けることができる。このため、流出管4の軸方向へのずれを防止することができる。
さらに、実施例1の配管構造では、第一,第二補強リング44,45は、ます本体1に挿入した一端を真空弁装置2に接続され、ます本体1から排出される汚水が流れる流出管4に設けられている。
このため、流出管4の軸方向へのずれを防止することで、真空弁装置2との接続不良や、真空弁装置2の破損をも防止することができる。
[径方向への歪み防止作用]
地震や地盤沈下等が発生し、実施例1の配管構造を適用した真空弁付き汚水ますUに流出管4の径方向に沿う荷重が作用し、ます本体1から突出した部分の流出管4が上方や下方等に撓むことがある。
ここで、流出管4は、第一,第二補強リング44,45を設けたことで、この第一,第二補強リング44,45が設けられた部分が肉厚になり、強度が向上している。そのため、径方向の荷重が作用しても、流出管4がこの荷重によって径方向に撓んだり歪んだりすることを防止できる。
特に、第一,第二補強リング44,45で挟まれた部分、すなわちマンホール継手41の筒部41aが被嵌した部分の強度は高くなるので、この間の流出管4の変形が防止され、筒部41aの凸条溝41c内に配置された環状パッキン41dと流出管4の間に隙間が生じることがない。この結果、環状パッキン41dのシール性の低下を防止でき、地下水の浸入を防止することができる。
実施例2は、真空弁付き汚水ますのます本体の側壁に、一対の補強リングの少なくとも一部を埋設して固定する例である。
まず、構成を説明する。
図7(a)は実施例2の配管構造を適用した真空弁付き汚水ますの縦断面図であり、図7(b)は実施例2の配管構造を適用した真空弁付き汚水ますの横断面図である。図8は、実施例2の配管構造の拡大横断面図である。
この実施例2の配管構造を適用した真空弁付き汚水ますのU1は、図7及び図8に示すように、ます本体5と、真空弁装置6と、流入管7と、流出管8と、を備えている。
ます本体5は、例えば200mm程度の厚みを有するコンクリートにより形成した有底の円筒である。
真空弁装置6は、実施例1の真空弁装置2とほぼ同じ構成であり、流入管7は、実施例1の流入管3とほぼ同じ構成であるので、ここではそれぞれ説明を省略する。
流出管8は、ます本体5の側壁5aのやや上側位置を、水平且つます本体5の径方向に対して偏位した状態で貫通している(図7(b)参照)。そして、流出管8がます本体5を貫通する部分にマンホール継手(外筒)81を被嵌すると共に、流出管8の外周面8aには、マンホール継手81の両端部の軸方向外側に位置する一対の補強リングである第一,第二補強リング84,85を設けている。
第一,第二補強リング84,85は、流出管8の全周を取り囲むリング形状を呈し、流出管8の軸方向の前後面が、全周にわたってそれぞれ隅肉溶接されて流出管8に一体固定されている。そして、この第一,第二補強リング84,85は、流出管8をます本体5内に挿入した際に、ます本体5の側壁5aに少なくとも一部が埋設する。すなわち、各補強リング84,85は、ます本体5の側壁5aに形成する流出管貫通孔5b内に、少なくとも一部を配置可能な位置に設けている。
一方、マンホール継手81は、両端が開放した筒形状を呈し、中間部に凸条溝81cを有している。この凸条溝81c内には、環状パッキン81dを配置している。そして、マンホール継手81の全長は、ます本体5の側壁5aに埋設可能な長さであり、その表面には砂付加工を施している。
このように、第一,第二補強リング84,85のそれぞれ少なくとも一部をます本体5の側壁5aに埋設することで、流出管8に軸方向の荷重が作用した場合であっても、第一,第二補強リング84,85がマンホール継手81又は側壁5aと干渉してます本体5に荷重を伝達でき、軸方向のずれを防止することができる。
また、マンホール継手81に鞍部が不要となり、単純な形状にすることができて製造コストの低減を図ることができる。
特に、実施例2の流出管8においては、ます本体5の径方向に対して偏位した状態で貫通しているが、この場合であっても流出管8に作用した荷重をます本体5に確実に伝達することができ、流出管8のずれや歪みを防止できる。
以上、本発明の真空弁付き汚水ますの配管構造を実施例1及び実施例2に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、第一,第二補強リング44,45を、流出管4と同じ材質によって形成し、側面を全周隅肉溶接することで流出管4に固定しているが、例えば図9に示す補強リング100であってもよい。
この補強リング100は、ステンレス等の金属からなる2つ割りリングによって構成されている。そして、ボルトNで2つ割りリングを互いに固定することで、流出管4の外周面4aにこの補強リング100を固定するようになっている。この場合では、ボルトNを緩めれば簡単に補強リング100を外すことができ、取付位置の微調整を容易に行うことができる。
また、補強リング100の内側面100a、すなわち流出管4に接触する面に摩擦力を高めるための滑り防止用しぼ加工を形成してもよい。
さらに、実施例1及び実施例2では、流出管4,8に第一,第二補強リング44,45,84,85を設けたが、これに限らず、流入管に補強リングを設ける例であってもよい。
U 真空弁付き汚水ます
1 ます本体
1a 側壁
2 真空弁装置
3 流入管
4 流出管
4a 外周面
41 マンホール継手(外筒)
44 第一補強リング(補強リング)
45 第二補強リング(補強リング)

Claims (2)

  1. 真空弁装置を内蔵したます本体と、該ます本体の側壁に外筒を介して貫通して汚水が排出される流出管と、を備えた真空弁付き汚水ますにおいて、
    前記外筒は、前記ます本体の側壁を貫通すると共に、該側壁に固定し、
    前記流出管の外周面には、前記外筒の両端部の軸方向外側に位置する一対の補強リングを設けたことを特徴とする真空弁付き汚水ますの配管構造。
  2. 請求項1に記載された真空弁付き汚水ますの配管構造において、
    前記一対の補強リングは、それぞれ少なくとも一部を前記ます本体の側壁に埋設することを特徴とする真空弁付き汚水ますの配管構造。

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