JP7263173B2 - 真空式液体搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、真空式液体搬送装置に関する。
従来、多数の家からの汚水を収集する装置の一つとして、真空式汚水収集装置がある。一例として、図7に示すように、真空式汚水収集装置は、主に、各家庭1からの汚水(地中の自然流下管2等を通って各家庭1から流出する)が貯蔵されるように地下に埋設される真空弁ユニット10と、真空弁ユニット10の汚水が真空管路4を通って収集される真空ステーション7と、を備えている。真空ステーション7は、真空管路4からの汚水を受け入れる集水タンク5及び集水タンク5の気相部に負圧を導入する真空ポンプ6を備える。集水タンク5に収集された汚水は、圧送ポンプ8を介して、図示しない排水処理設備に排水される。また、図7中、11は、真空弁ユニット10内に空気を取り入れるための空気取り入れ管である。15は、真空ステーション7の各種設備を制御するための制御盤である。
図8は、地下に埋設される真空弁ユニット10の内部構成を概略的に示す図である。図8に示すように、真空弁ユニット10は、液体貯留槽3を備え、液体貯留槽3に家庭1からの汚水を流入させる配管12と、汚水を液体貯留槽3から流出させる配管14とが、液体貯留槽3の壁部に固定されている。配管12は、自然流下管2の一部を構成し、配管14は、真空管路4の一部を構成することができる。配管14の途中に真空弁9が設けられる。
汚水の水位を検知するセンサ管16内の圧力上昇により液体貯留槽3内の水位が検知される。真空弁9は、センサ管16による汚水の水位の検知結果に基づいて、真空弁コントローラ18によってその開閉が制御されるようになっている。図8に示す埋設型の真空弁ユニット10では、真空弁9を含む配管14の吸込側端部、センサ管16、および真空弁コントローラ18等からなる真空弁9の付属部品が、液体貯留槽3の中に収納配置されてユニット化されている。配管12および配管14は、液体貯留槽3の壁部に形成された貫通穴(符号省略)を通り貫通穴で固定されている。従来の埋設型真空弁ユニットの例は、例えば特許文献1に記載されている。
特開平10-168997号
真空式汚水収集装置は、真空の力を利用して汚水と空気を管路に吸込み、空気の流れと重力で搬送するように構成されている。従って、例えば液体貯留槽の汚水を加圧によって収集する圧力式装置と異なり、圧力による汚水漏れが無い等の点で有利である。従って、従来の下水道だけではなく、ビルなどの建築物内の排水システムとしても真空式汚水収集装置の重要性は高まっている。
しかし、真空式汚水収集装置を基礎免震構造建築物に適用しようとすると、問題が生じ得る。例えば上記のような埋設を前提として設計された真空弁ユニット10を、アイソレータを有する基礎免震構造建築物に適用しようとすると、例えば以下のような問題が生じる。
すなわち、真空式汚水収集装置を基礎免震構造建築物に適応する場合、図9に示すように、汚水が貯留される真空弁ユニット10を1階の床の下の免震層(換言すれば、地下ピット)20内に設置し、集水タンク等を含む真空ステーション13を建築物19内に設置することが考えられる。しかし、従来の埋設型真空弁ユニット10を単に免震層20の床面21に載置した場合、液体貯留槽3の壁部に固定される配管12、14を、免震継手12a、14aを用いたフレキシブルな構造にする必要が生じる。特に配管14については負圧仕様の免震継手14aが必要となる。従って、材料費および施工費が割高になる。また、機器のメンテナンスの際、作業者は地下の免震層20に降りて作業を行う必要がある。従って、装置の維持管理に手間がかかるという問題がある。
本発明の一実施形態は、基礎免震構造建築物に低コストで設置することができる真空式液体搬送装置を提供することを課題とする。また、本発明の一実施形態は、メンテナンスが容易な真空式液体搬送装置を提供することを課題とする。また、本発明の一実施形態は、液体貯留槽からの臭気拡散を防止できる、真空式液体搬送装置を提供することを課題とする。
本発明の一実施形態によれば、液体貯留槽に貯留された液体を、管路内の負圧によって建築物内の集液タンクへ搬送するための真空式液体搬送装置であって、建築物を支持する免震装置が設けられた免震層の壁面に設置される液体貯留槽と、液体貯留槽内で開口する端部を有する複数の配管(換言すれば、管部材)であって、複数の配管のうちの1つに真空弁が設けられる、複数の配管と、複数の配管を支持するように、液体貯留槽の上方で建築物の躯体に固定される少なくとも1つの支持部材と、を含み、液体貯留槽は少なくとも1つの上面開口を有し、複数の配管は、支持部材によって、上面開口を通して液体貯留槽内に吊り下げられる、真空式液体搬送装置が提供される。
また、本発明の一実施形態によれば、液体貯留槽に貯留された液体を、管路内の負圧によって建築物内の集液タンクへ搬送するための真空式液体搬送装置であって、建築物を支持する免震装置が設けられた免震層内に配置される液体貯留槽と、液体貯留槽内で開口する端部を有する複数の配管であって、複数の配管のうちの1つに真空弁が設けられる、複数の配管と、液体貯留槽を吊り下げ支持するように建築物の躯体に固定される少なくとも1つの支持部材と、を含む、真空式液体搬送装置が提供される。
また、本発明の一実施形態によれば、液体貯留槽に貯留された液体を、管路内の負圧によって建築物内の集液タンクへ搬送するための真空式液体搬送装置であって、建築物を支持する免震装置が設けられた免震層内に配置される液体貯留槽と、液体貯留槽内で開口する端部を有する複数の配管であって、複数の配管のうちの1つに真空弁が設けられる、複数の配管と、を含み、液体貯留槽は、建築物の躯体によって形成され、免震層内に吊り下げられた状態で突出する有底筒状部を備えており、有底筒状部は、その内部を、液体を貯留する貯留室と、真空弁が収納される収納室とに仕切る隔壁部を有しており、複数の配管は、それぞれ、有底筒状部の側壁または隔壁部に形成された貫通穴を通って貯留室内に配置される、真空式液体搬送装置が提供される。
本発明の第1実施形態による真空式液体搬送装置の一例を概略的に示す側断面図である。 第1実施形態の変形例を説明する図である。 第1実施形態の変形例を説明する図である。 第1実施形態の変形例を示す概略上面図である。 第1実施形態の変形例を示す概略上面図である。 本発明の第2実施形態による真空式液体搬送装置の一例を概略的に示す側断面図である。 本発明の第3実施形態による真空式液体搬送装置の一例を概略的に示す側断面図である。 従来の真空式液体収集装置を説明する図である。 埋設型真空弁ユニットの内部構成の例を示す図である。 埋設型真空弁ユニットの免震構造建築物への適用例を示す図である。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明はあくまでも一例を示すものであって、本願発明の技術的範囲を以下の実施形態に限定する趣旨ではない。また、図面では、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。尚、以下の説明において、「上」、「下」等の方向を示す用語は、図1等に示す装置の設置状態における方向を意味する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態による真空式液体搬送装置100の構成例を概略的に示す側断面図である。真空式液体搬送装置100は、基礎免震構造を備えた建築物102に対し、建築物102内の設備110から排出される液体(換言すれば、排液)を収集し、図示しない外部の排液処理施設に搬送するために使用されるものである。具体的には、図1に示すように、建築物102は、免震層104内でアイソレータ等の免震装置106により支持されている。免震層104の内部空間は、床面104aおよび側面104bによって画定されている。真空式液体搬送装置100では、免震層104内に配置された液体貯留槽108に建築物102内の設備110からの排液が貯留される。しかし、液体貯留槽108には、建築物102の外部の排液設備からの排液が貯留されてもよい。液体貯留槽108内の排液は、建築物102内に設置された集液タンク112に管路(換言すれば、真空配管)116内の負圧を利用して集められる。
図1に示すように、建築物102内の各設備110からの排液は、液体貯留槽108内で開口する端部を有する排水管(以下、流入管)114を通り、液体貯留槽108に流入する。液体貯留槽108に流入した排液は、所定量に達するまで液体貯留槽108に貯留される。液体貯留槽108の排液が所定量に達すると、真空弁122(後述)が開き、排液は、管路116内の負圧によって液体貯留槽108から集液タンク112へ搬送される。集液タンク112は、建築物102の床面102aに設置されている。集液タンク112の気相部に真空ポンプ118から負圧が導入される。
第1実施形態の真空式液体搬送装置100は、液体貯留槽108と、配管120とを含むことができる。配管120は、液体貯留槽108から集液タンク112までの管路116の少なくとも一部を形成することができる。配管120は、液体貯留槽108内で開口する端部を有している。真空弁122には後述する図示されない真空弁コントローラなどが付属している。
第1実施形態では、液体貯留槽108は、免震層104の床面104aに設置されている。しかし、必要に応じて、液体貯留槽108は、免震層104の側面104bに固定されていてもよい。
図1中、124は、液体貯留槽108内の水位を検知するセンサ管124である。センサ管124は、真空弁122に付属する真空弁コントローラ(図示せず)と、流体的に接続される。センサ管124は、液体貯留槽108内で開口する端部を有している。センサ管124で検知された水位に応じて真空弁コントローラが作動し、真空弁122の開閉が
行われる。真空弁122の開閉はセンサ管124と真空弁コントローラの組み合わせを用いずに、一般的な水位センサと制御装置を電気的に組み合わせてコントロールしてもよい。真空弁122が開くと、集液タンク112の気相部を介して管路116に負圧が導入され、液体貯留槽108内の排液が集液タンク112に向けて吸い込まれる。集液タンク112に収集された排液は、圧送ポンプ126を介し、図示しない管路を通じて建築物102の外部の排液処理設備に搬送される。
真空式液体搬送装置100は、液体貯留槽108内に配置される配管を支持することができる支持部材128を含む。図1に示すように、支持部材128は、液体貯留槽108の上方で建築物102の躯体(換言すれば、床スラブ)に固定され、躯体から免震層104内に突出するように設けられる。支持部材128に配管120およびセンサ管124(以下、まとめて配管120、124とも称する)を固定することによって、配管120、124を免震層104の床面104a(具体的には液体貯留槽108)に向けて吊り下げた状態(換言すれば、液体貯留槽108に対して非固定状態)で設置することができる。
第1実施形態では、支持部材128(図1では側断面図で示される)は、有底筒状の形態を有しており、例えば、アングル材等の適宜の取り付け部材を使用して建築物102の躯体に固定することができる。なお、有底筒状の支持部材128の断面形状は特に限られず、円形、矩形、楕円形等であってよい。この場合、配管120は、支持部材128の筒状の側壁128aおよび底壁128bに形成される貫通穴(符号省略)に通され、センサ管124は、支持部材128の底壁128bに形成される貫通穴(符号省略)に通されて、液体貯留槽108に向けて吊り下げられる(後述するように、液体貯留槽108は、配管120、124を受け入れる上面開口132を有している)。配管120、124は、上記貫通穴で支持部材128に固定され、支持される。特に、支持部材128の有底筒状の形態は、免震層104内の空間に対して閉じられた空間を形成するので、その内部に真空弁122及びその付属部品(以下、真空弁122等)を収納することができる。第1実施形態では、後述する点検穴130を通して、メンテナンスのために作業者が建築物102内から真空弁122等にアクセスすることができる。この場合、有底筒状の支持部材128は、作業者が工具を液体貯留槽108または免震層104の床面104a等に落とすことを防止する。従って、作業者は、メンテナンス作業を効率的かつ容易に行うことができる。
しかし、支持部材128の具体的形状は、上記のものに限られない。例えば、支持部材128は、配管120またはセンサ管124をそれぞれ受け入れることができる吊り輪形状を有していてもよい。また、支持部材128は、フック形状を有していてもよい。また、支持部材128は、例えば、配管120、124が直接または架台等を介して載置される板状の部材と、板状の部材を建築物102の躯体から吊り下げる棒状部材等によって構成されていてもよい。
こうして、第1実施形態では、支持部材128により、配管を、免震層104の床面104aに設置される液体貯留槽108に対して非固定状態で配置することができる。これにより、地震の際には、配管120、124を免震層104の床面104aから絶縁することができるので、地盤側の揺れが配管120、124に直接伝わることがない。配管120、124のうち特に配管120は、建築物102内に設置された集液タンク112に通じる管路116の一部を構成する。従って、図9に参照して説明したように、仮に配管120が免震層104の床面104aに載置された液体貯留槽108に固定されると、地盤側と建築物102側の相対変位を吸収するための免震継手を、配管120に設ける必要がある。しかし、第1実施形態では、配管120、124が地盤側とは縁切りされた状態で建築物102側と一体である。従って、配管120に免震継手を設ける必要がない。これにより、真空式液体搬送装置100を設置する際の材料費および施工費を、埋設型真空
弁ユニット10を使用する場合と比較して低減することができる。
なお、第1実施形態では、配管120およびセンサ管124が、それぞれ、支持部材128に直接支持されている。しかし、センサ管124の具体的構成によっては、支持部材128は、センサ管124を直接支持しなくてもよい。例えば、センサ管124が配管120と一体的に形成されている場合がある。その場合、配管120は、支持部材128によって直接支持され、センサ管124は、配管120を介して支持部材128によって支持される。また、支持部材128は、配管120およびセンサ管124に加えて、流入管114も支持するように構成されていてよい。
第1実施形態の真空式液体搬送装置100は、免震層104の壁面に設置される液体貯留槽108を含む。ここで、「免震層104の壁面」とは、免震層104の床面104aまたは側面104bを意味する。図1の例では、液体貯留槽108は、免震層104の床面104aに設置されている。また、「免震層104の壁面に設置される」とは、必ずしも液体貯留槽108が免震層104の壁面に直接接触することを意味しない。すなわち、免震層104の壁面と液体貯留槽108とを間接的に接触させる部材が存在してよい。図1の例では、液体貯留槽108は、適宜の台座または架台等を介して床面104aに載置されていてもよい。
図1に示すように、液体貯留槽108は、その上方に(換言すれば、建築物102の躯体に向けて)開放された上面開口132を有している。上面開口132は、液体貯留槽108の上方の空間に対して開放されていればよく、その大きさおよび形状は特に限られない。例えば、液体貯留槽108は、円形、矩形、楕円形等の上面開口132を有することができる。図示の例では、液体貯留槽108は、その側壁108aが上下方向に実質的に直線状に延びるように形成されている。しかし、液体貯留槽108の側壁108aは、上壁を形成するように、その上端で内側に屈曲していてもよく、その場合、上面開口132は、屈曲部の内側縁部により画定される。上面開口132を通して、配管120、センサ管124および流入管114を、液体貯留槽108の壁に接触させることなく液体貯留槽108内に受け入れることができる。この場合、配管120と同様に、流入管114もまた、免震継手を必要としない。なお、流入管114は、建築物102の躯体を貫通するように躯体に固定され、免震層104内に延びている。
また、第1実施形態では、上面開口132が免震層104内の空間に対して開放されているので、従来の埋設型真空弁ユニット10に必要とされる空気取り入れ管(図7の空気取り入れ管11を参照)を設ける必要がない。また、上面開口132を設けることによって、液体貯留槽108自体の材料費を低減させることができる。
なお、地震の際、配管120、センサ管124および流入管114は、建築物102と一体になって水平方向に変位する。従って、液体貯留槽108は、地震の際に水平方向に変位するこれらの管と接触することがないように寸法決めされる。
第1実施形態では、液体貯留槽108は、単一の上面開口132を有し、単一の上面開口132内に配管120、センサ管124および流入管114が配置されている。しかし、液体貯留槽108は、複数の上面開口を有することができ、配管120、センサ管124および流入管114が、それぞれ、異なる上面開口内に配置されていてもよい。この場合、液体貯留槽108は、複数の上面開口が形成された上壁を備える。
また、真空式液体搬送装置100は、建築物102の躯体に設けられた開口部(換言すれば、点検穴)130を開閉可能に設けられる点検蓋134を含むことができる。点検穴130は、点検蓋134が開かれたとき、真空弁122等を点検可能な位置に形成される
。第1実施形態では、点検穴130は、有底筒状の支持部材128の内側で開口している。これにより、作業者は、建築物102の内部から真空弁122等にアクセスすることができる。従って、作業者は、免震層104内に降りることなく、容易にメンテナンス作業を行うことができる。また、上記したように、有底筒状の支持部材128は、作業者が落とした工具が免震層104内(具体的には、液体貯留槽108内)に落下することを防止することができる。
第1実施形態では、液体貯留槽108の上面開口132が、免震層104の内部空間で開放されている。しかし、図2A~図4に参照して説明する以下の変形例では、真空式液体搬送装置100は、液体貯留槽の円形の上面開口を覆う円形の外形を有する蓋部材を備えることができる。蓋部材は、上面開口を通る配管を挿通させるための貫通穴(符号省略)を有し、配管は、貫通穴に固定される。
図2Aおよび図2Bは、蓋部材の作用を説明する図であり、それぞれ、上面開口232に蓋部材221が配置された液体貯留槽208の上面図とそのA-A断面を示す図である。液体貯留槽208は、上面開口232を画定する上壁208aを有している。説明の便宜上、図2Aおよび図2Bでは、液体貯留槽208の単一の上面開口232に単一の配管(ここでは図1の配管120)が配置されており、液体貯留槽208は、単一の蓋部材221を有している。しかし、実際には、図3または図4に示すように、液体貯留槽208には、少なくとも、図1に示す配管120、センサ管124および流入管114と、液体貯留槽208内に空気を取り入れるための空気取り入れ管225とが配置されてよい。図3は、液体貯留槽208の上壁208aに形成された4つの上面開口232a、232b、232c、232dに、4つの配管、すなわち、センサ管124、配管120、流入管114および空気取り入れ管215が配置された場合を示す。図3の液体貯留槽208は、センサ管124、配管120、流入管114および空気取り入れ管215にそれぞれ固定された4つの蓋部材221a、221b、221c、221dを有する。図4は、液体貯留槽208の単一の上面開口232に、配管120、センサ管124、流入管114および空気取り入れ管215が配置された場合を示す。図4の液体貯留槽208は、配管120、センサ管124、流入管114および空気取り入れ管215がそれぞれ挿通され固定される別個の貫通穴(符号省略)を有する単一の蓋部材221を有している。なお、図3および図4の上面図において、液体貯留槽208内における配管の位置は図示されるものに限られない。また、必要に応じて、液体貯留槽208に、配管120、センサ管124、流入管114および空気取り入れ管215以外の配管が配置されてもよい。
図2Bに戻ると、配管120は、その開口端部120aが液体貯留槽208の底面から所定の高さに配置されるように、液体貯留槽208に対して位置決めされる。配管120に対する蓋部材221の上下方向位置は、配管120が液体貯留槽208に対して位置決めされたとき、上面開口232を閉鎖する高さ(換言すれば、蓋部材221が液体貯留槽208の上壁208aの上面に接触する高さ)に設定される。蓋部材221は、上面開口232の直径Dより大きい外径を有する円形の外形を有する。蓋部材221は、液体貯留槽208に対して非固定状態で配置される。換言すれば、蓋部材221は、液体貯留槽208の上壁208aの上面上で摺動可能に配置される。
こうして、蓋部材221によって、液体貯留槽208の上面開口232を閉鎖することができる。従って、液体貯留槽208内の排液により発生する臭気が、免震層104の内外へ拡散することを防止することができる。配管120が固定された蓋部材221は、液体貯留槽208に対して非固定状態で配置されるので、地震時には、蓋部材221は、水平面内で全方向に自由に動くことができる。従って、第1実施形態と同様に、配管(ここでは配管120)に免震継手を設ける必要がない。円形の蓋部材221は、円形の上面開口232の直径Dより大きい外径を有するので、地震時に動いても液体貯留槽208内に
落下することがない。
図2Aおよび図2Bでは、配管120は、円形の蓋部材221の実質的に中心に固定され、上面開口232の実質的に中心に位置するように配置されている。この場合、上面開口232の半径(D/2)を基礎免震構造建築物102の設計水平変位量より大きな寸法に設定することにより、地震時に配管120が水平方向に移動しても液体貯留槽208の壁に接触することを防止することができる。これは、特に図3の構成において有利に適用される。
蓋部材221は配管120に固定されるので、配管120に過剰な重量がかからないように軽量な樹脂製であることが好ましい。
[第2実施形態]
次に、図5を参照して、第2実施形態による真空式液体搬送装置300を説明する。第2実施形態の説明では、第1実施形態と共通する構成についての図示および詳しい説明は省略する。第2実施形態は、液体貯留槽が建築物の躯体に吊り下げ支持されている点で、第1実施形態とは異なっている。
第2実施形態の真空式液体搬送装置300は、流入管314を通して建築物302内の設備(図示せず)から排出される液体を貯留する液体貯留槽308を備える。液体貯留槽308は、液体を貯留する貯留空間を画定する有底筒状部308aと、貯留空間を、免震層304内の空間に対して閉鎖する蓋部308bと、を有する。蓋部308bは、有底筒状部308aの上端に固定されている。真空配管316の一部を構成する配管320、センサ管324、流入管314および空気取り入れ管325が、蓋部308bに形成された貫通穴(符号省略)を通って貯留空間内に配置される。真空弁322およびその付属部品(例えば、図示しない真空弁コントローラ)(以下、真空弁322等)は、液体貯留槽308の外側に配置されている。
また、第2実施形態の真空式液体搬送装置300は、液体貯留槽308を吊り下げ支持するように建築物302の躯体に固定される支持部材328を備える。支持部材328は、液体貯留槽308の蓋部308bに固定される。しかし、支持部材328は、液体貯留槽308の有底筒状部308aに固定されてもよい。
また、第1実施形態と同様に、第2実施形態の真空式液体搬送装置300は、建築物302の躯体に設けられた開口部(換言すれば、点検穴)330を開閉可能に設けられる点検蓋334を含むことができる。点検穴330は、点検蓋334が開かれたとき、真空弁322等を点検可能な位置に形成される。これにより、作業者は、建築物302の内部から真空弁322等にアクセスすることができる。従って、作業者は、免震層304内に降りることなく、容易にメンテナンス作業を行うことができる。
図示の例では、支持部材328は、適宜の取り付け部材を介して建築物302の躯体に固定されることができる複数の棒状部材である(図5では2つの棒状部材328a、328bのみ示される)。しかし、支持部材328の具体的形状および数は特に限られない。支持部材328を、例えば、建築物302の躯体と蓋部308bとの間で真空弁322等を取り囲む筒状に形成すれば、点検穴330を通してメンテナンス作業を行う場合に、作業者が工具を免震層304内の床面304aに落とすことを防止することができる。
こうして、第2実施形態では、免震層304内の空間に対して閉じられた液体貯留槽308が、支持部材328によって、建築物302の躯体から免震層304内に吊り下げられる。これにより、地震の際、液体貯留槽308を、免震層304の壁面から絶縁するこ
とができる。従って、配管が液体貯留槽308に固定されても、地盤側の揺れが配管に直接伝わることがない。配管のうち特に配管320は、建築物302内に設置された集液タンク(図5には図示せず)に通じる管路316の一部を構成する。従って、図9に参照して説明したように、仮に配管320が免震層304の床面304aに載置された液体貯留槽308に固定されると、地盤側と建築物302側の相対変位を吸収するための免震継手を配管320に設ける必要がある。しかし、第2実施形態では、液体貯留槽308が地盤側とは縁切りされた状態で建築物302側と一体である。従って、配管320に免震継手を設ける必要がない。また、建築物302内の設備から延びる流入管314についても免震継手が不要になる。これにより、真空式液体搬送装置300を設置する際の材料費および施工費を、埋設型真空弁ユニット10を使用する場合と比較して低減することができる。
また、第2実施形態では、液体貯留槽308は、蓋部308bによって免震層304内の空間に対して閉じられている。従って、液体貯留槽308内の液体の臭気が免震層304の内外へ拡散することがない。
[第3実施形態]
次に、図6を参照して、第3実施形態による真空式液体搬送装置400を説明する。第3実施形態の説明では、第1実施形態と共通する構成についての図示および詳しい説明は省略する。第3実施形態は、液体貯留槽408が建築物402の躯体に吊り下げ支持されている点で、第1実施形態とは異なっている。
また、第3実施形態は、液体貯留槽408が建築物402の躯体によって形成されている(換言すれば、建築物402の躯体の一部を形成している)点で、第2実施形態とは異なっている。第3実施形態の真空式液体搬送装置400は、流入管414を通して建築物402内の設備(図示せず)から排出される液体を貯留する液体貯留槽408を備える。図6に示すように、液体貯留槽408は、建築物402の躯体によって形成され、免震層404内に吊り下げられた状態で突出する有底筒状の形態を有している。具体的には、液体貯留槽408は、免震層404内に突出する筒状の側壁408aと、側壁408aの下端を閉鎖する底壁408bと、を有する。液体貯留槽408は、さらに、隔壁部408cを有する。隔壁部408cによって、液体貯留槽408の内部は、液体を貯留する貯留室410と、真空配管416の一部を構成する配管420に設けられる真空弁422およびその付属部品(例えば、図示しない真空弁コントローラ)(以下、真空弁422等)が収納される収納室412と、に仕切られる。配管420、センサ管424、流入管414および空気取り入れ管425が、貯留室410内に開口する端部を有するように液体貯留槽408内に配置される。配管420、センサ管424、流入管414および空気取り入れ管425は、側壁408aおよび/または隔壁部408cに形成された貫通穴(符号省略)を通って貯留室410内に延在する。

また、第1実施形態と同様に、第3実施形態の真空式液体搬送装置400は、建築物402の躯体に設けられた開口部(換言すれば、点検穴)430を開閉可能に設けられる点検蓋434を含むことができる。点検穴430は、収納室412で開口している。従って、点検蓋434が開かれたとき、作業者は、建築物402内から点検穴430を通して真空弁422等を点検することができる。従って、作業者は、免震層404内に降りることなく、容易にメンテナンス作業を行うことができる。
こうして、第3実施形態では、液体貯留槽408が、建築物402の躯体によって形成されている。液体貯留槽40は、免震層404内に吊り下げられた状態で突出する。これにより、地震の際、液体貯留槽408を、免震層404の壁面から絶縁することができ
る。従って、配管が液体貯留槽408に固定されていても、地盤側の揺れが配管に直接伝わることがない。配管のうち特に配管420は、建築物402内に設置された集液タンク(図6には図示せず)に通じる管路416の一部を構成する。従って、図9に参照して説明したように、仮に配管420が免震層404の床面404aに載置された液体貯留槽408に固定されると、地盤側と建築物402側の相対変位を吸収するための免震継手を配管420に設ける必要がある。しかし、第3実施形態では、液体貯留槽408が地盤側とは縁切りされた状態で建築物420側と一体である。従って、配管420に免震継手を設ける必要がない。また、建築物402内の設備から延びる流入管414についても免震継手が不要になる。これにより、真空式液体搬送装置400を設置する際の材料費および施工費を、埋設型真空弁ユニット10を使用する場合と比較して低減することができる。
また、第3実施形態では、有底筒状の液体貯留槽408は、免震層404内の空間に対して閉じられている。従って、液体貯留槽408内の液体の臭気が免震層404の内外へ拡散することがない。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
本発明は、以下の態様を含む。
1. 液体貯留槽に貯留された液体を、管路内の負圧によって建築物内の集液タンクへ搬送するための真空式液体搬送装置であって、
建築物を支持する免震装置が設けられた免震層の壁面に設置される液体貯留槽と、
液体貯留槽内で開口する端部を有する複数の配管であって、複数の配管のうちの1つに真空弁が設けられる、複数の配管と、
複数の配管を支持するように、液体貯留槽の上方で建築物の躯体に固定される少なくとも1つの支持部材と、
を含み、
液体貯留槽は少なくとも1つの上面開口を有し、複数の配管は、支持部材によって、上面開口を通して液体貯留槽内に吊り下げられる、真空式液体搬送装置。
2. 上記1.に記載の真空式液体搬送装置であって、
複数の配管は、液体貯留槽内の水位を検知するセンサ管を含む、真空式液体搬送装置。3. 上記1.または2.に記載の真空式液体搬送装置であって、
建築物の躯体に設けられた開口部を開閉可能に設けられる点検蓋を備え、開口部は、点検蓋が開かれたとき、真空弁を点検可能な位置に形成されている、真空式液体搬送装置。4. 上記1.~3.のいずれかに記載の真空式搬送装置であって、
支持部材は、吊り輪形状またはフック形状を有する、真空式液体搬送装置。
5. 上記3.に記載の真空式液体搬送装置であって、
支持部材は、真空弁の周りに配置され、複数の配管を支持する壁部を有する有底筒状の形態を有しており、
開口部は、支持部材の内側で開口する、真空式液体搬送装置。
6. 上記1.~5.のいずれかに記載の真空式液体搬送装置であって、
液体貯留槽は単一の上面開口を有しており、
複数の配管は、液体貯留槽の単一の上面開口を通して液体貯留槽内に吊り下げられる、真空式液体搬送装置。
7. 上記1.~5.のいずれかに記載の真空式搬送装置であって、
液体貯留槽は、複数の上面開口を有し、複数の配管は、それぞれ、複数の上面開口を通して液体貯留槽内に吊り下げられる、真空式液体搬送装置。
8. 上記6.に記載の真空式液体搬送装置であって、
上面開口を閉鎖するように液体貯留槽に非固定状態で配置される単一の蓋部材を含み、蓋部材は、複数の配管に固定される複数の貫通穴を有し、
上面開口は円形であり、蓋部材は円形の外形を有し、上面開口の直径より大きい外径を有する、真空式液体搬送装置。
9. 上記7.に記載の真空式搬送装置であって、
複数の上面開口を閉鎖するように液体貯留槽に非固定状態で配置される複数の蓋部材を含み、複数の蓋部材は、それぞれ、対応する上面開口を通る配管に固定される貫通穴を有し、
複数の上面開口の各々は円形であり、複数の蓋部材の各々は円形の外形を有し、対応する上面開口の直径より大きい外径を有する、真空式液体搬送装置。
10. 上記8.または9.に記載の真空式液体搬送装置であって、
蓋部材は樹脂製である、真空式液体搬送装置。
11. 上記8.~10.のいずれかに記載の真空式液体搬送装置であって、
複数の配管は、液体貯留槽内に空気を取り入れる空気取り入れ管を含む、真空式液体搬送装置。
12. 上記8.~11.のいずれかに記載の真空式液体搬送装置であって、
真空弁は、液体貯留槽の外側に配置されている、真空式液体搬送装置。
13. 液体貯留槽に貯留された液体を、管路内の負圧によって建築物内の集液タンクへ搬送するための真空式液体搬送装置であって、
建築物を支持する免震装置が設けられた免震層内に配置される液体貯留槽と、
液体貯留槽内で開口する端部を有する複数の配管であって、複数の配管のうちの1つに真空弁が設けられる、複数の配管と、
液体貯留槽を吊り下げ支持するように建築物の躯体に固定される少なくとも1つの支持部材と、を含む、真空式液体搬送装置。
14. 上記13.に記載の真空式液体搬送装置であって、
複数の配管は、液体貯留槽内の水位を検知するセンサ管を含む、真空式液体搬送装置。15. 上記13.または14.に記載の真空式液体搬送装置であって、
液体貯留槽は、液体の貯留空間を画定する有底筒状部と、有底筒状部の上端を閉鎖する蓋部と、を備え、
複数の配管は、それぞれ、蓋部または有底筒状部に形成された貫通穴を通って液体貯留槽内に配置される、真空式液体搬送装置。
16. 上記15.に記載の真空式液体搬送装置であって、
複数の配管は、液体貯留槽内に空気を取り入れる空気取り入れ管を含む、真空式液体搬送装置。
17. 上記15.または16.に記載の真空式液体搬送装置であって、
真空弁は、液体貯留槽の外側に配置されている、真空式液体搬送装置。
18. 上記17.に記載の真空式液体搬送装置であって、
建築物の躯体に設けられた開口部を開閉可能に設けられる点検蓋を備え、開口部は、点検蓋が開かれたとき、真空弁を点検可能な位置に形成されている、真空式液体搬送装置。19. 上記18.に記載の真空式液体搬送装置であって、
支持部材は、蓋部と建築物の躯体との間に固定される筒状の形態を有しており、
開口部は、支持部材の内側で開口する、真空式液体搬送装置。
20. 液体貯留槽に貯留された液体を、管路内の負圧によって建築物内の集液タンクへ搬送するための真空式液体搬送装置であって、
建築物を支持する免震装置が設けられた免震層内に配置される液体貯留槽と、
液体貯留槽内で開口する端部を有する複数の配管であって、複数の配管のうちの1つに真空弁が設けられる、複数の配管と、
を含み、
液体貯留槽は、建築物の躯体によって形成され、免震層内に吊り下げられた状態で突出
する有底筒状部を備えており、有底筒状部は、その内部を、液体を貯留する貯留室と、真空弁が収納される収納室とに仕切る隔壁部を有しており、複数の配管は、それぞれ、有底筒状部の側壁または隔壁部に形成された貫通穴を通って貯留室内に配置される、真空式液体搬送装置。
21. 上記20.に記載の真空式液体搬送装置であって、
複数の配管は、液体貯留槽内の水位を検知するセンサ管と、液体貯留槽内に空気を取り入れる空気取り入れ管と、を含む、真空式液体搬送装置。
22. 上記20.または21.に記載の真空式液体搬送装置であって、
建築物の躯体に設けられた開口部を開閉可能に設けられる点検蓋を備え、開口部は、収納室内で開口する、真空式液体搬送装置。
23. 上記1.~22.のいずれかに記載の真空式液体搬送装置であって、
真空弁が設けられる配管は、集液タンクの気相部と連通し気相部を介して負圧が導入される真空配管に接続可能であり、
真空式液体搬送装置は、真空配管と、集液タンクと、集液タンクの気相部に負圧を導入する真空ポンプと、を含む、真空式液体搬送装置。
本発明は、基礎免震構造建築物に設けられる真空式液体搬送装置に広く適用することができる。
D 直径
1 家庭
2 自然流下管
3 液体貯留槽
4 真空管路
5 集水タンク
6 真空ポンプ
7 真空ステーション
8 圧送ポンプ
9 真空弁
10 真空弁ユニット
11 空気取り入れ管
12 流入管
12a、14a 免震継手
13 真空ステーション
14 配管
15 制御盤
16 センサ管
18 真空弁コントローラ
19 建築物
20 免震層(地下ピット)
21 床面
100 真空式液体搬送装置
102 建築物
102a 床面
104 免震層
104a 床面
104b 側面
106 免震装置
108 液体貯留槽
108a 側壁
110 設備
112 集液タンク
114 流入管
116 管路
118 圧送ポンプ
120 配管
120a 端部
122 真空弁
124 センサ管
126 真空ポンプ
128 支持部材
128a 側壁
128b 底壁
130 点検穴
132 上面開口
208 液体貯留槽
208a 上壁
221、221a、221b、221c、221d 蓋部材
225 空気取り入れ管
232、232a、232b、232c、232d 上面開口
300 真空式液体搬送装置
302 建築物
304 免震層
304a 床面
308 液体貯留槽
308a 有底筒状部
308b 蓋部
314 流入管
316 管路
320 配管
322 真空弁
324 センサ管
325 空気取り入れ管
328、328a、328b 支持部材
330 点検穴
334 点検蓋
400 真空式液体搬送装置
402 建築物
404 免震層
404a 床面
408 液体貯留槽
408a 側壁
408b 底壁
408c 隔壁部
410 貯留室
412 収納室
414 流入管
416 管路
420 配管
422 真空弁
424 センサ管
425 空気取り入れ管
430 点検穴
434 点検蓋

Claims (23)

  1. 液体貯留槽に貯留された液体を、管路内の負圧によって建築物内の集液タンクへ搬送するための真空式液体搬送装置であって、
    前記建築物を支持する免震装置が設けられた免震層の壁面に設置される液体貯留槽と、
    前記液体貯留槽内で開口する端部を有する複数の配管であって、前記複数の配管のうちの1つに真空弁が設けられる、複数の配管と、
    前記複数の配管を支持するように、前記液体貯留槽の上方で前記建築物の躯体に固定される少なくとも1つの支持部材と、
    を含み、
    前記液体貯留槽は少なくとも1つの上面開口を有し、前記複数の配管は、前記支持部材によって、前記上面開口を通して前記液体貯留槽内に吊り下げられる、真空式液体搬送装置。
  2. 請求項1に記載の真空式液体搬送装置であって、
    前記複数の配管は、前記液体貯留槽内の水位を検知するセンサ管を含む、真空式液体搬送装置。
  3. 請求項1または2に記載の真空式液体搬送装置であって、
    前記建築物の躯体に設けられた開口部を開閉可能に設けられる点検蓋を備え、前記開口部は、前記点検蓋が開かれたとき、前記真空弁を点検可能な位置に形成されている、真空式液体搬送装置。
  4. 請求項1~3のいずれか一項に記載の真空式搬送装置であって、
    前記支持部材は、吊り輪形状またはフック形状を有する、真空式液体搬送装置。
  5. 請求項3に記載の真空式液体搬送装置であって、
    前記支持部材は、前記真空弁の周りに配置され、前記複数の配管を支持する壁部を有する有底筒状の形態を有しており、
    前記開口部は、前記支持部材の内側で開口する、真空式液体搬送装置。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載の真空式液体搬送装置であって、
    前記液体貯留槽は単一の上面開口を有しており、
    前記複数の配管は、前記液体貯留槽の前記単一の上面開口を通して前記液体貯留槽内に吊り下げられる、真空式液体搬送装置。
  7. 請求項1~5のいずれか一項に記載の真空式搬送装置であって、
    前記液体貯留槽は、複数の上面開口を有し、前記複数の配管は、それぞれ、前記複数の上面開口を通して前記液体貯留槽内に吊り下げられる、真空式液体搬送装置。
  8. 請求項6に記載の真空式液体搬送装置であって、
    前記上面開口を閉鎖するように前記液体貯留槽に非固定状態で配置される単一の蓋部材を含み、前記蓋部材は、前記複数の配管に固定される複数の貫通穴を有し、
    前記上面開口は円形であり、前記蓋部材は円形の外形を有し、前記上面開口の直径より大きい外径を有する、真空式液体搬送装置。
  9. 請求項7に記載の真空式搬送装置であって、
    前記複数の上面開口を閉鎖するように前記液体貯留槽に非固定状態で配置される複数の蓋部材を含み、前記複数の蓋部材は、それぞれ、対応する前記上面開口を通る配管に固定される貫通穴を有し、
    前記複数の上面開口の各々は円形であり、前記複数の蓋部材の各々は円形の外形を有し、対応する前記上面開口の直径より大きい外径を有する、真空式液体搬送装置。
  10. 請求項8または9に記載の真空式液体搬送装置であって、
    前記蓋部材は樹脂製である、真空式液体搬送装置。
  11. 請求項8~10のいずれか一項に記載の真空式液体搬送装置であって、
    前記複数の配管は、前記液体貯留槽内に空気を取り入れる空気取り入れ管を含む、真空式液体搬送装置。
  12. 請求項8~11のいずれか一項に記載の真空式液体搬送装置であって、
    前記真空弁は、前記液体貯留槽の外側に配置されている、真空式液体搬送装置。
  13. 液体貯留槽に貯留された液体を、管路内の負圧によって建築物内の集液タンクへ搬送するための真空式液体搬送装置であって、
    前記建築物を支持する免震装置が設けられた免震層内に配置される液体貯留槽と、
    前記液体貯留槽内で開口する端部を有する複数の配管であって、前記複数の配管のうちの1つに真空弁が設けられる、複数の配管と、
    前記液体貯留槽を吊り下げ支持するように前記建築物の躯体に固定される少なくとも1つの支持部材と、を含む、真空式液体搬送装置。
  14. 請求項13に記載の真空式液体搬送装置であって、
    前記複数の配管は、前記液体貯留槽内の水位を検知するセンサ管を含む、真空式液体搬送装置。
  15. 請求項13または14に記載の真空式液体搬送装置であって、
    前記液体貯留槽は、液体の貯留空間を画定する有底筒状部と、有底筒状部の上端を閉鎖する蓋部と、を備え、
    前記複数の配管は、それぞれ、前記蓋部または前記有底筒状部に形成された貫通穴を通って前記液体貯留槽内に配置される、真空式液体搬送装置。
  16. 請求項15に記載の真空式液体搬送装置であって、
    前記複数の配管は、前記液体貯留槽内に空気を取り入れる空気取り入れ管を含む、真空式液体搬送装置。
  17. 請求項15または16に記載の真空式液体搬送装置であって、
    前記真空弁は、前記液体貯留槽の外側に配置されている、真空式液体搬送装置。
  18. 請求項17に記載の真空式液体搬送装置であって、
    前記建築物の躯体に設けられた開口部を開閉可能に設けられる点検蓋を備え、前記開口部は、前記点検蓋が開かれたとき、前記真空弁を点検可能な位置に形成されている、真空式液体搬送装置。
  19. 請求項18に記載の真空式液体搬送装置であって、
    前記支持部材は、前記蓋部と前記建築物の躯体との間に固定される筒状の形態を有しており、
    前記開口部は、前記支持部材の内側で開口する、真空式液体搬送装置。
  20. 液体貯留槽に貯留された液体を、管路内の負圧によって建築物内の集液タンクへ搬送するための真空式液体搬送装置であって、
    前記建築物を支持する免震装置が設けられた免震層内に配置される液体貯留槽と、
    前記液体貯留槽内で開口する端部を有する複数の配管であって、前記複数の配管のうちの1つに真空弁が設けられる、複数の配管と、
    を含み、
    前記液体貯留槽は、前記建築物の躯体によって形成され、前記免震層内に吊り下げられた状態で突出する有底筒状部を備えており、前記有底筒状部は、その内部を、液体を貯留する貯留室と、前記真空弁が収納される収納室とに仕切る隔壁部を有しており、前記複数の配管は、それぞれ、前記有底筒状部の側壁または前記隔壁部に形成された貫通穴を通って前記貯留室内に配置される、真空式液体搬送装置。
  21. 請求項20に記載の真空式液体搬送装置であって、
    前記複数の配管は、前記液体貯留槽内の水位を検知するセンサ管と、前記液体貯留槽内に空気を取り入れる空気取り入れ管と、を含む、真空式液体搬送装置。
  22. 請求項20または21に記載の真空式液体搬送装置であって、
    前記建築物の躯体に設けられた開口部を開閉可能に設けられる点検蓋を備え、前記開口部は、前記収納室内で開口する、真空式液体搬送装置。
  23. 請求項1~22のいずれか一項に記載の真空式液体搬送装置であって、
    前記真空弁が設けられる配管は、前記集液タンクの気相部と連通し前記気相部を介して負圧が導入される真空配管に接続可能であり、
    前記真空式液体搬送装置は、前記真空配管と、前記集液タンクと、前記集液タンクの気相部に負圧を導入する真空ポンプと、を含む、真空式液体搬送装置。

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