JP5694594B1 - 止水栓装置、下水管の排水システム、及び下水の排水方法 - Google Patents

止水栓装置、下水管の排水システム、及び下水の排水方法 Download PDF

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Abstract

【課題】下水管の工事の際に下水を適切に排出できる簡易構成のシステムを提供する。【解決手段】下水管内に設けられ、下水の流れを止める止水栓装置であって、前記下水管の内壁に密着可能な管状の栓本体と、下水が流入する流入口と、前記下水が排出される排出管と接続される接続口と、前記栓本体の内部に設けられ、前記流入口から下水を吸引して前記接続口から排出させるポンプと、を備える、止水栓装置。【選択図】図1

Description

本発明は、下水管の工事の際に下水を排出するための止水栓装置、下水管の排水システム、及び下水の排水方法に関する。
地中に埋設された下水管の内部には長年の使用により、土砂、汚泥等が堆積するので、その堆積した土砂等を除去清掃する必要がある。また、下水管は経時変化等によりクラックや継手部の不良等が発生する。このため、下水管の内部を検査したり、定期的に補修あるいは交換したりする必要がある。
下水管を清掃、点検、補修、交換等するためには、作業区間の下水管内に機器を挿入したり、作業者が入り込んで作業をしたりする。そして、作業期間中に下水の使用を継続するために、例えば下記の特許文献1に記載のように、作業区間の上流側のマンホールの付近の下水管に止水栓を設け、地上に設けたポンプによって汚水を吸引排出するようになっている。
特開2013−189811号公報
ところで、付近に止水栓が設けられたマンホールから工事箇所が離れている場合には、例えばマンホールと工事箇所の間の地点(止水栓よりも下流の地点)で、接続された別の下水管から汚水が流入して、工事箇所に到達することがある。かかる場合には、工事に支障をきたすことになる。
また、地上に設けたポンプで汚水を吸引する構成において、ポンプの汚水を汲み上げる揚高が大きいと、ポンプが汚水を十分に吸引できない。通常下水管は地下深くに埋設されるので、汚水を適切に吸引できない恐れがある。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、下水管の工事の際に下水を適切に排出できる簡易構成のシステムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様においては、下水管内に設けられ、下水の流れを止める止水栓装置であって、前記下水管の内壁に密着可能な管状の栓本体と、下水が流入する流入口と、前記下水が排出される排出管と接続される接続口と、前記栓本体の内部に設けられ、前記流入口から下水を吸引して前記接続口から排出させるポンプと、を備える、止水栓装置を提供する。
上記の止水栓装置において、前記流入口が、前記栓本体の軸方向一端側の第1端面に設けられ、前記接続口が、前記栓本体の軸方向他端側の第2端面に設けられても良い。また、前記ポンプは、前記栓本体の前記第1端面に対向するように設けられ、下水を吸引する吸引口と、前記栓本体の前記第2端面に対向するように設けられ、下水を排出させる排出口と、を有しても良い。
上記の止水栓装置は、前記第1端面側に設けられ、前記流入口の上流側の下水の水位を検出する検出部と、前記検出部が検出した水位が所定水位を超えた場合に、前記ポンプを動作して前記下水を前記接続口から排出させる制御部と、を更に備えても良い。
上記の止水栓装置において、前記栓本体は、空気の供給を受けて半径方向の外側及び内側に膨張する中空部を有し、前記中空部は、前記外側に膨張して前記下水管の内壁に密着し、前記内側に膨張して前記ポンプの位置を固定しても良い。
本発明の第2の態様においては、下水管内に工事箇所の上流側に設けられた止水栓装置と、前記止水栓装置からマンホールを介して地上へ導出された排出管と、を備え、前記止水栓装置は、前記下水管の内壁に密着された管状の栓本体と、下水が流入する流入口と、前記排出管と接続された接続口と、前記栓本体の内部に設けられ、前記流入口から下水を吸引して前記接続口から排出させるポンプと、を有する、下水管の排水システムを提供する。
上記の下水管の排水システムの前記下水管内において、前記止水栓装置と前記工事箇所との間の距離は、前記止水栓装置と前記止水栓装置の上流側のマンホールとの間の距離よりも短くても良い。また、前記排出管は、前記工事箇所の下流側に位置するマンホールを介して地上へ導出されても良い。
本発明の第3の態様においては、下水管内に設けられた止水栓装置の内部のポンプによって、前記止水栓装置の流入口から下水を吸引する吸引ステップと、前記ポンプによって、吸引された下水を前記止水栓装置の接続口と接続された排出管から排出させる排出ステップと、を含む、下水の排水方法を提供する。
上記の下水の排水方法は、前記流入口からの下水の流入を検出部で検出する検出ステップを更に含み、前記吸引ステップにおいて、前記検出ステップで前記下水の流入が検出された場合に、前記流入口から下水を吸引しても良い。
本発明の第4の態様においては、下水管内に設けられ、下水の流れを止める止水栓装置であって、前記下水管の内壁に密着可能な管状の栓本体と、下水が流入する流入口と、前記下水が排出される排出管と接続される接続口と、前記栓本体の、前記流入口が設けられた端面側に設けられ、前記流入口の上流側の下水の水位を検出する検出部と、を備える、止水栓装置を提供する。
本発明によれば、下水管の工事の際に下水を適切に排出できる簡易構成のシステムを提供できるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る下水管の排水システム10の構成を示す模式図である。 第1の実施形態に係る止水栓装置100の構成の一例を示す模式図である。 止水栓装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。 下水管工事の際の排水処理の流れを示すフローチャートである。 比較例に係る下水管の排水システム900の構成を示す模式図である。 第2の実施形態に係る下水管の排水システム200の構成の一部を示す模式図である。 第2の実施形態の係る下水管の排水システム200の構成の変形例を示す模式図である。
<第1の実施形態>
(下水管の排水システムの概要)
図1を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係る下水管の排水システムの概要について説明する。図1は、第1の実施形態に係る下水管の排水システム10の構成を示す模式図である。
一般に、下水管施設は、所定の間隔で設けられた複数のマンホール20(図1では、マンホール20−a、20−b、20−c)と、隣接するマンホール20間に地中に埋設された下水管30(図1では、下水管30−a、30−b、30−c、30−d)とを備える。このような下水管施設において、下水管30は経時変化等によりクラックや継手部の不良等が発生する。このため、下水管30の内部検査や、定期的な補修又は交換等の工事を行う必要がある。
このような工事を行う際に工事箇所に下水が流れ込まないように、本実施形態に係る下水管の排水システム10が用いられている。図1に示すように、排水システム10は、下水管内に取り付けられた止水栓装置100と、止水栓装置100と連結された排出管40とを有する。
止水栓装置100は、下水管30(ここでは、図1に示す下水管30−b)内に工事箇所Cの上流側に設けられ、下水の流れを止める装置である。本実施形態に係る止水栓装置100は、内部にポンプ120を含み、ポンプ120によって下水を吸引して排出管40から排出させる機能も有する。かかる場合には、排出管40の先に別途ポンプを設けなくても、下水を排出させることができる。なお、止水栓装置100の内部構成については、後述する。
本実施形態において、止水栓装置100と工事箇所Cとの間の距離L1は、止水栓装置100と止水栓装置100の上流側のマンホール20−aとの距離L2よりも短い。好ましくは、止水栓装置100は、工事箇所Cの近傍に取り付けられている方が望ましい。かかる場合には、下水管30−b内に他の下水管と連結された連結口34があっても、連結口34と工事箇所Cの間に止水栓装置100が位置するので、連結口34から流入した下水が工事箇所Cに流れ込むことを防止できる。
排出管40は、止水栓装置100から工事箇所Cの下流側に位置するマンホール20−bを介して地上へ導出されている。地上へ導出された排出管40は、マンホール20−cを介して下水管30−dまで案内されている。このため、止水栓装置100が吸引して下水は、排出管40を介して下水管30−dで排出される。
なお、上記では、地上へ導出された排出管40がマンホール20−cを介して下水管30−dまで案内されていることとしたが、これに限定されない。例えば、排出管40が地上に設置されたタンクに接続される構成であっても良い。かかる場合には、タンクに下水が排出されることになる。
また、上記では、排出管40が工事箇所Cの下流側のマンホール20−bから地上へ導出されることとしたが、これに限定されない。例えば、工事箇所Cがマンホール20−aに近い場合には、排出管40が工事箇所Cの上流側のマンホール20−aから地上へ導出されても良い。
(止水栓装置の構成)
図2及び図3を参照しながら、第1の実施形態に係る止水栓装置100の構成について説明する。図2は、止水栓装置100の構成の一例を示す模式図である。図3は、止水栓装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。
止水栓装置100は、下水管30の補修等の工事を行う際に、下水管30内に取り付けられる。止水栓装置100は、図2に示すように、栓本体110と、ポンプ120と、センサ130とを有する。また、図2には示していないが、止水栓装置100は、コンプレッサ134と制御部140を更に有する(図3参照)。
栓本体110は、下水管30の内壁に密着可能に伸縮する管状の部材である。栓本体110は、外周に、例えばゴム等の可撓材により成形された中空部117を有する。中空部117には、空気管42と接続されたノズル118が設けられている。中空部117は、空気管42からノズル118を介して空気が供給されることで、拡張変形して下水管30の内壁に圧着する(図1参照)。これにより、下水を止水する性能が優れたものとなる。
栓本体110には、下水が流入する流入口114と、排出管40と接続される接続口116とが設けられている。流入口114は、栓本体110の軸方向一端側の第1端面111aに設けられ、接続口116は、栓本体110の軸方向他端側の第2端面111bに設けられている。
ポンプ120は、栓本体110の内部に設けられている。ポンプ120は、モータと羽根車等を有し、流入口114から下水を吸引して接続口116から排出させる機能を有する。ポンプ120は、例えば水中ポンプである。このような水中ポンプは、下水を汲み上げる揚程高さが大きい。このため、水中ポンプが下水管30−b内に配置されても、マンホール20−bを介して地上まで送ることが可能となる。
ポンプ120は、下水を吸引する吸引口124と、下水を排出させる排出口126とを有する。吸引口124は、栓本体110の第1端面111aの流入口114に対向するように設けられ、排出口126は、栓本体110の第2端面111bの接続口116に対向するように設けられている。すなわち、ポンプ120は、所謂横型ポンプである。かかる場合には、ポンプ120を栓本体110の内部に配置しやすくなるので、ポンプ120が大型化しても栓本体110の内部に取り付けやすくなる。また、吸引口124は、継手等で流入管119と接続され、排出口126は、継手等で排出管40と接続されている。
ポンプ120は、栓本体110に着脱可能に装着されても良い。すなわち、ポンプ120と栓本体110が、分離可能な構成であっても良い。栓本体110のゴム等で形成された中空部117が損傷(例えばパンク)するケースがあるので、かかる場合には、栓本体110のみを交換すれば良く、ポンプ120は継続して使用できる。
また、ポンプ120は、外径の異なる栓本体110に装着可能であっても良い。かかる場合には、止水する下水管30の内径に応じて外径が異なる栓本体110が用いられても、径が同じポンプ120を使用できるので、様々な径の下水管30の下水を適切に排出できる。
また、ポンプ120は工事の前に予め栓本体110に装着されてもよいが、止水栓装置100を下水管30に取り付ける直前に、マンホール20内にてポンプ120を栓本体110に装着した後に下水管30に取り付けても良い。かかる場合には、ポンプ120及び栓本体110への配管作業が簡易になる。
上記では、栓本体110の中空部117は、空気管42から空気の供給を受けて、半径方向の外側に膨らみ下水管30の内壁に密着するものとしたが、中空部117は、外側だけで無く、ポンプ120が設けられる半径方向の内側にも膨らむこととしても良い。かかる場合には、中空部117が半径方向の内側に膨らむことで、栓本体110に装着されるポンプ120の位置を固定する。これにより、ポンプ120の装着位置を固定するための部材を別途設ける必要が無くなる。
センサ130は、栓本体110の上流側の下水の水位を検出する検出部として機能する。センサ130は、栓本体110の第1端面111a側に設けられており、流入口114に流入する下水の水位を検出する。センサ130としては、例えば水圧センサが用いられる。かかる場合には、水圧を検知することで、下水の水位を精度良く検出できる。ただし、センサ130は、水圧センサに限定されず、例えばフロート式の水位センサであってもよい。かかる場合には、下水の水位に応じて上下動するフロートによって、下水の水位を精度良く検出できる。また、センサ130の取付位置は、図2に示す位置に限定されず、例えば流入管119において流入口114と吸引口124の間であってもよい。
止水栓装置100は、図3に示すように、ポンプ120やセンサ130の動作を制御する制御部140を有する。本実施形態において、制御部140は、センサ130が検出した下水の水位が所定水位を超えた場合に、ポンプ120(具体的には、ポンプ120のモータ)を動作して、下水を吸引して接続口116から排出させる。これにより、例えば下水管30−bに急なタイミングで下水が流入しても、下水を迅速に排出させることができるので、止水栓装置100の上流側に下水が溜まることを抑制できる。
また、制御部140は、コンプレッサ134の動作を制御する。例えば、制御部140は、空気管42に連結されたコンプレッサ134を動作させて、栓本体110の中空部117(図2)に空気管42からノズル118を介して空気を送り込む。これにより、中空部117が膨張し、栓本体110の外周面が下水管30−bの内壁に圧着される。
なお、上記では、空気管42がコンプレッサ134に連結され、コンプレッサ134によって中空部117に空気を送り込むこととしたが、これに限定されない。例えば、空気管42に空気入れを連結し、手動で中空部117に空気を送り込んでもよい。かかる場合には、空気管42に取り付けたバルブ等の栓を閉じることで、空気が漏れることを防止でき、栓本体110の外周面が下水管の内壁に圧着した状態を維持できる。
また、上記では、ポンプ120が水中ポンプであることとしたら、これに限定されない。ポンプ120は、下水管30から排出管40を介して地上へ揚水できる性能を有すれば、他の種類のポンプであっても良い。また、上記では、排出口126が栓本体110の第2端面111bに対向することとしたが、これに限定されない。例えば、排出口126は、栓本体110の外周面に対向するように配置されても良い。
(工事の際の排水処理の流れ)
図4を参照しながら、下水管工事の際の排水処理の流れの一例について説明する。図4は、下水管工事の際の排水処理の流れを示すフローチャートである。図4に示すフローチャートは、工事の作業者が、下水管30において工事箇所の上流側にマンホール20を介して止水栓装置100を取り付けた状態から開始される。
まず、止水栓装置100の制御部140は、コンプレッサ134を動作させて、栓本体110の中空部117に空気管42から空気を供給させる(ステップS102)。これにより、中空部117は、拡張変形して下水管30の内壁に密着するので、下水の流れが止まる。
次に、制御部140は、センサ130が検出した栓本体110の流入口114の上流側の下水の水位が所定水位を超えたか否かを判定する(ステップS104)。例えば、工事の際にトイレが使用されて下水管30内を下水が流れ込んだ場合には、センサ130が検出した下水の水位が所定水位を超える(ステップS104:Yes)。
すると、制御部140は、止水栓装置100の内部のポンプ120を動作させて、流入口114から下水を吸引させる(ステップS106)。そして、制御部140は、ポンプ120によって、吸引された下水を接続口116と接続された排出管40から排出させる(ステップS108)。
その後、例えばポンプ120の動作開始から所定時間経過後、又はセンサ130が検出した水位が所定水位よりも低くなった場合に、制御部140は、ポンプ120の動作を停止させる(ステップS110)。このように、本実施形態では、止水栓装置100への下水の流入状態に応じて、自動的に下水を吸引排出させている。この結果、工事の際に、止水栓装置100の上流側に下水が溜まることを防止できる。
(第1の実施形態における有効性)
上述した第1の実施形態に係る下水管の排水システム10の有効性について、図5に示す比較例と対比しながら説明する。図5は、比較例に係る下水管の排水システム900の構成を示す模式図である。
比較例においては、工事箇所Cのある下水管30−bの上流側の下水管30−aに止水栓910が取り付けられ、下水管30−bの下流側の下水管30−cに止水栓920が取り付けられている。止水栓910は排出管940と接続されており、排出管940は、マンホール20−a経由で地上へ導出された後に、マンホール20−b経由で止水栓920まで案内されている。そして、比較例においては、止水栓910、920の内部にポンプが設けられておらず、地上に陸上ポンプ930が設置されている。陸上ポンプ930は、止水栓910から排出管940を介して下水を吸引して、止水栓920を介して下水管30−cに下水を排出させる。
比較例の場合には、止水栓910が工事箇所Cから離れることになり、下水管30−b内に他の下水管と連結された連結口34から下水が流入して、工事箇所Cに下水が流れ込む恐れがある。かかる場合には、作業者の工事作業に支障をきたすことになる。また、陸上に設けられる陸上ポンプ930の場合には、下水を汲み上げる揚高が大きいと、ポンプが汚水を十分に吸引できない。通常下水管は地下深くに埋設されるので、下水を適切に吸引できない恐れがある。
これに対して、本実施形態では、図1に示すように工事箇所Cの上流側近傍に配置された止水栓装置100の内部に設けられたポンプ120が、流入口114から下水を吸引して接続口116から排出させる。
かかる場合には、止水栓装置100が工事箇所Cの上流側近傍(連結口34の下流側)に配置されているので、連結口34から下水が流入しても下水が工事箇所Cに流れ込むことを防止できる。また、止水栓装置100の内部のポンプ120は、下水を汲み上げる揚程高さが大きい水中ポンプであるため、下水を地上まで送ることが可能となる。更に、ポンプ120が止水栓装置100内に設けられることで、地上にポンプを設ける必要がなくなり、またポンプの動作音が騒音となることを防止できる。
また、本実施形態の場合には、比較例とは異なり、工事箇所Cの上流側のマンホール20−aと下流側のマンホール20−bとのうちの工事箇所Cから近い下流側のマンホール20−bから排出管40を導出させている。このため、工事箇所Cから遠いマンホール20−aを閉鎖する必要がなくなる。また、工事箇所Cから近いマンホール20−bから止水栓装置100を下水管内に取り付けられるので、作業性が向上する。
<第2の実施形態>
図6を参照しながら、本発明の第2の実施形態に係る下水管の排水システムについて説明する。図6は、第2の実施形態に係る下水管の排水システム200の構成の一部を示す模式図である。以下では、主に第1の実施形態の排水システム10(図1参照)の構成と異なる排水システム200の構成について説明し、第1の実施形態と同じ構成については、説明を省略する。
第2の実施形態では、下水管30−aの内径が第1の実施形態に示す下水管の内径よりも小さいため、小型の止水栓装置210が下水管30−aに取り付けられている。このため、図6に示すように、ポンプ220が止水栓装置210の内部に設けられておらず、工事箇所Cの下流側の空間が広いマンホール20−aの底部に設けられている。ポンプ220は、工事箇所Cの上流側に取り付けられた止水栓装置210と排出管240で連結されている。排出管240は、マンホール20−aから地上へ導出されてタンク250と連結されている。そして、ポンプ220は、例えば水中ポンプであり、止水栓装置210から下水を吸引して、タンク250へ排出する。
第2の実施形態でも、止水栓装置210の下水の流入口214側に、下水の水位を検出するセンサ230が設けられている。そして、検出された水位が所定水位を超えると、制御部(図3に示す制御部140)が、ポンプ220を動作させて、下水を吸引して排出する。止水栓装置210に水位を検出するセンサを設けることで、例えば連結口34から下水管30−aに急なタイミングで下水が流入しても、下水を迅速に排出させることができるので、止水栓装置210の上流側に下水が溜まることを抑制できる。
なお、図6では、排出管240が地上に設置されたタンク250と連結されていることとしたが、これに限定されない。例えば、排出管240が、マンホール20−aの下流側の下水管30−bに導出されてもよい。かかる場合には、ポンプ220が吸引した下水が、下水管30−bに排出される。
また、図6では、工事箇所Cが下水管30−aであることとしたが、これに限定されない。例えば、工事箇所Cがマンホール20−aであってもよい。マンホール部分が浮き上がったり、陥没したりして、マンホールを工事するケースが発生しうる。かかる場合に、図6に示すように止水栓装置210をマンホール20−aの上流の下水管30−aに取り付けることで、マンホール20−aに下水が流れ込むことを防止できる。
図6では、マンホール20−aの上流側には一つの下水管30−aが配置されていることとしたが、これに限定されない。例えば、図7に示すように、上流側の複数の下水管が、マンホール20−aと接続されている構成であってもよい。
図7は、第2の実施形態の係る下水管の排水システム200の構成の変形例を示す模式図である。変形例では、3つの下水管30−a、30−b、30−cが、マンホール20−aと接続され、下水管30−a〜30−bには、それぞれ止水栓装置210−a〜210−cが取り付けられている。3つの止水栓装置210−a〜210−cは、それぞれ排出管240−a、240−b、240−cによって、マンホール20−aに配置されたポンプ220と連結されている。なお、図7では排出管240−b、240−cが排出管240−aに合流しているが、3つの排出管が独立してポンプ220と連結されてもよい。ポンプ220は、止水栓装置210−a〜210−cから下水を吸引して、排出管240−aを介して下水管30−bに排出する。
また、3つの止水栓装置210−a〜210−cには、それぞれ流入口側に下水の水位を検出するセンサ230−a〜230−cが設けられている。3つのセンサ230−a〜230−cのうちいずれかのセンサが検出した下水の水位が所定水位を超えた場合には、制御部(図3に示す制御部140)は、ポンプ220を動作させて、3つの止水栓装置210−a〜210−cから下水を吸引して下水管30−bに排出する。なお、制御部は、水位が所定水位を超えた下水管内の下水のみを吸引してもよい。
変形例の場合には、マンホール20−aに接続された各下水管30−a〜30−cにセンサ230−a〜230−cを有する止水栓装置210−a〜210−cを設けたことによって、下水管内の下水の水位を管理でき、ポンプ220を適切なタイミングで動作させることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 排水システム
40 排出管
100 止水栓装置
110 栓本体
111a 第1端面
111b 第2端面
114 流入口
116 接続口
117 中空部
120 ポンプ
130 センサ
140 制御部
200 排水システム
210 止水栓装置
220 ポンプ
230 センサ
240 排出管

Claims (8)

  1. 下水管内に設けられ、下水の流れを止める止水栓装置であって、
    前記下水管の内壁に密着可能な管状の栓本体と、
    前記栓本体の軸方向一端側の第1端面に設けられ、下水が流入する流入口と、
    前記栓本体の軸方向他端側の第2端面に設けられ、前記下水が排出される排出管と接続される接続口と、
    前記栓本体の内部に設けられ、前記流入口から下水を吸引して前記接続口から排出させるポンプと、
    を備え
    前記ポンプは、
    前記栓本体の前記第1端面に対向する第1側面に設けられ、前記流入口から流入した前記下水を吸引する吸引口と、
    前記栓本体の前記第2端面に対向する第2側面に設けられ、前記吸引口から吸引した前記下水を、前記接続口を介して排出させる排出口と、を有する、止水栓装置。
  2. 前記第1端面側に設けられ、前記流入口の上流側の下水の水位を検出する検出部と、
    前記検出部が検出した水位が所定水位を超えた場合に、前記ポンプを動作して前記下水を前記接続口から排出させる制御部と、を更に備える、
    請求項に記載の止水栓装置。
  3. 前記栓本体は、空気の供給を受けて半径方向の外側及び内側に膨張する中空部を有し、
    前記中空部は、前記外側に膨張して前記下水管の内壁に密着し、前記内側に膨張して前記ポンプの位置を固定する、
    請求項1又は2に記載の止水栓装置。
  4. 下水管内に工事箇所の上流側に設けられた止水栓装置と、
    前記止水栓装置からマンホールを介して地上へ導出された排出管と、
    を備え、
    前記止水栓装置は、
    前記下水管の内壁に密着された管状の栓本体と、
    前記栓本体の軸方向一端側の第1端面に設けられ、下水が流入する流入口と、
    前記栓本体の軸方向他端側の第2端面に設けられ、前記排出管と接続された接続口と、
    前記栓本体の内部に設けられ、前記流入口から下水を吸引して前記接続口から排出させるポンプと、
    を有し、
    前記ポンプは、
    前記栓本体の前記第1端面に対向する第1側面に設けられ、前記流入口から流入した前記下水を吸引する吸引口と、
    前記栓本体の前記第2端面に対向する第2側面に設けられ、前記吸引口から吸引した前記下水を、前記接続口を介して排出させる排出口と、を有する、下水管の排水システム。
  5. 前記下水管内において、前記止水栓装置と前記工事箇所との間の距離は、前記止水栓装置と前記止水栓装置の上流側のマンホールとの間の距離よりも短い、
    請求項に記載の下水管の排水システム。
  6. 前記排出管は、前記工事箇所の下流側に位置するマンホールを介して地上へ導出されている、
    請求項又はに記載の下水管の排水システム。
  7. 下水管内に設けられた止水栓装置の内部に設けられたポンプの、前記止水栓装置の軸方向一端側の流入口が設けられた第1端面に対向する第1側面に設けられた吸引口によって、前記流入口から下水を吸引する吸引ステップと、
    前記ポンプの、前記止水栓装置の軸方向他端側の接続口が設けられた第2端面に対向する第2側面に設けられた排出口によって、吸引された下水を前記接続口と接続された排出管から排出させる排出ステップと、
    を含む、下水の排水方法。
  8. 前記流入口からの下水の流入を検出部で検出する検出ステップを更に含み、
    前記吸引ステップにおいて、前記検出ステップで前記下水の流入が検出された場合に、前記流入口から下水を吸引する、
    請求項に記載の下水の排水方法。

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