JP6432810B1 - 下水処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 移動体に発電装置とポンプが搭載された下水処理システムを提供する。【解決手段】 下水処理システム10は、車両Mに発電装置100およびポンプ200に搭載する。ポンプ200は、発電装置100の電力によって動作する。ポンプ200は、吸水ホース210および排水ホースとを有し、吸水ホース210は、工事区間Wの上流側のマンホールH1内に挿入され、排水ホース220は、工事区間Wの下流側のマンホールH2内に挿入される。また、車載装置300は、センサ装置400に含まれる水位検出部420の検出結果に基づきポンプ200の吸水/排水の駆動能力を制御する。【選択図】 図1

Description

本発明は、下水管等の工事に利用される下水処理システムに関し、特に、移動体に下水処理機能を搭載した下水処理システムに関する。
下水管には、雨水、汚水、汚泥など様々なものが流される。近年、下水管の経年劣化や、地震等による下水管の破損などから、下水管の修理や取り換えを行う需要が増加している。下水管の工事や点検をする場合、その上流において汚水等をせき止める必要がある。また、せき止められた汚水等が溢れないようにバイパスさせ、下水管の機能が停止するのを防止しなければならない。
下水管の工事方法に関して、従来より様々な方法が開示されている。例えば、特許文献1は、下水管の流れをせき止める栓の内部にポンプを設け、ポンプに接続された排出管から下水を排出する下水管の排水システムを開示している。この排出管は、対象の工事区間をバイパスするように、下水管から一旦地上へ配備され、再度、下水管に案内されている。これにより、下水機能を保持した状態で、工事区間への汚水の流入を防ぎ、対象の下水管の修理や点検を可能にしている。また、特許文献2は、下水管に欠けがあっても、下水を適切に封止することができる下水管用止水プラグを開示している。
特開2016−40431号公報 特開2013−256806号公報
近年、下水管工事の需要が急増しており、それへの対応が逼迫しつつある。しかし、従来の下水処理方法は、工事区間の上流側のマンホールから下水管を止水し、その止水で溜まった下水をポンプでくみ上げ、汲み上げた下水を工事区間の下流側のマンホールから排出させるための設備(例えば、ポンプ、ホース、発電機等)を設置したり、処理後にそれらの設備を撤去しなければならず、非常に膨大な労力を必要とし、また、作業工期も長期化してしまう。それ故、下水処理の作業の効率化が望まれる。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、下水処理の作業効率を改善する下水処理システムを提供することを目的とする。
本発明に係る下水処理を行うための下水処理システムは、少なくとも発電装置および当該発電装置によって発電された電力によって駆動されるポンプとを搭載する移動体と、処理対象の下水管の上流側を止水する止水装置とを有し、前記ポンプは、前記止水装置の上流側のマンホールの下水を汲み上げ、汲み上げた下水を下流側のマンホールから排水する。
ある実施態様では、下水処理システムはさらに、前記上流側のマンホール内の水位または水量を検出する検出手段と、前記検出手段からの検出信号に基づき前記ポンプを制御する機能を備えた車載装置とを含み、前記車載装置は移動体上に搭載される。ある実施態様では、下水処理システムはさらに、工事対象の下水管を止水する止水装置を含み、当該止水装置は、前記上流側のマンホールから挿入され、下水の圧力を利用して工事対象の下水管の開放端に接続される。ある実施態様では、移動体は、内部空間が形成されたハウジングを含み、当該ハウジングは、前記発電装置および前記ポンプを内部空間内に収容し、前記ハウジングには防音機能が施されている。ある実施態様では、前記ハウジング内はさらに、下水を汲み上げるための汲み上げ用ホースと、下水を排水するための排水用ホースとを収容し、汲み上げ用ホースおよび排水用ホースは、使用時に前記ポンプに接続可能であり、前記ハウジングには、汲み上げ用ホースおよび排水用ホースを外部に取り出すための開口部が形成されている。ある実施態様では、前記ハウジングには、内部空間の空気を換気するための換気手段が設けられ、前記車載装置は、前記換気手段の動作を制御する。ある実施態様では、下水処理システムはさらに、前記上流側のマンホール内を撮像する撮像手段を含み、前記車載装置は、前記撮像手段により撮像された画像を表示する表示手段を含む。ある実施態様では、前記車載装置はさらにナビゲーション手段を含み、ナビゲーション手段は、移動体の位置情報を検出する位置検出手段と、工事対象の下水管の位置情報を取得する取得手段と、移動体の現在から処理対象の下水管の位置までの経路を探索し、探索した経路を案内する案内手段とを含む。ある実施態様では、前記車載装置はさらに、外部サーバと通信する機能を備え、前記取得手段は、工事対象の下水管の位置情報およびマンホールの位置情報を外部サーバから取得し、前記案内手段は、前記探索された経路とともにマンホールの位置を表示する。
本発明によれば、移動体に発電装置とポンプをユニット化して搭載するようにしたので、従来の方法と比較して、下水処理のための設備の設置や撤去が容易になり、作業工期の短縮を図ることができる。さらに、下水処理の作業が簡略化されることで、下水処理コストの軽減も図ることができる。
本発明の第1の実施例に係る下水処理システムの全体構成を示す図である 本発明の第1の実施例に係る下水処理システムのブロック図を示す図である。 本発明の第1の実施例に係るポンプ制御プログラムの機能的な構成を示す図である。 本発明の第1の実施例に係る水位の検出方法を例示する図である。 本発明の第1の実施例に係る止水装置の構成を説明する図である。 本発明の第1の実施例に係る下水処理システムの動作を示すフロー図である。 本発明の第2の実施例に係る下水処理システムのブロック図を示す図である。 本発明の第3の実施例に係る下水処理システムのブロック図を示す図である。 本発明の第4の実施例に係る下水処理システムのブロック図を示す図である。 本発明の第4の実施例に係る現場案内プログラムの機能的な構成を示す図である。 本発明の第4の実施例に係る動作例を示す図である
本発明に係る下水処理システムは、ユニット化された下水処理機能を移動体上に搭載するものであり、すなわち、移動体上に下水処理用の発電装置およびポンプを搭載し、移動体を下水管の工事現場に移動させ、そこで、発電装置からの電力によりポンプを駆動し、下水の吸水および排出を行う。ある実施態様では、トラック等の荷台に発電装置およびポンプが搭載され、荷台には、発電装置およびポンプを包囲するハウジングが取り付けられる。ある実施態様では、ハウジングは、ポンプの騒音が外部に漏洩しないようにするための防音機能を備え、また、ある実施態様では、ハウジングは、内燃機関を利用した発電装置から発生されるNOx等を外部に排出するための換気機能を備える。ある実施態様では、ハウジング内には、ポンプに接続される汲み上げ用のホースおよび排水用のホースも収容され、使用時には、これらのホースを外部に取り出すための開口が形成される。また、本発明の下水処理システムは、工事区間の上流で下水をせき止める止水装置、止水された上流の状況を監視するための監視装置を備えており、移動体に備えられた車載装置は、監視装置により監視された状況に応じてポンプの動作等を制御したり、ユーザーに警告を与えることができる。
本発明の実施の形態に係る移動体は、例えば、自動車、大型自動車、大型トラック、軽トラック、業務用車両、その他の車両を含む。本発明の実施の形態に係る車載装置は、例えば、移動体に備えられるナビゲーション機能を備えた電子装置またはコンピュータ装置であり、移動体の位置情報を算出し、下水管の工事現場までの経路案内等を音声または画面表示により行うことができる。
図1は、本発明の第1の実施例に係る下水処理システムの全体構成を示す図である。図1(A)に示すように、本実施例の下水処理システム10は、車両Mに備えられた発電装置100、ポンプ200、車載装置300、センサ装置400、止水装置500を含む。
車両Mには、ハウジング600が設けられる。
図1(B)は、ハウジング600の模式的な構成を示す。ハウジング600の外形形状は任意であるが、図の例では、トラック等の荷台の形状に合わせてハウジング600は、概ね矩形状を有し、内部空間Sも概ね矩形状である。内部空間S内に、下水処理機能をユニット化するための発電装置100およびポンプ200が収容される。
発電装置100は、その構造は特に限定されないが、例えば、内燃機関を利用した発電装置である。燃料には、例えば、ガソリン、軽油等が用いられる。発電装置100は、内燃機関の動作により得られた運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、電気エネルギーをポンプ200へ提供する。また、発電装置100は、電気エネルギーを蓄電するためのバッテリーを備えるものであってもよい。
ポンプ200は、発電装置100によって発電された電力によって駆動され、下水管から下水を汲み上げ、汲み上げた下水を排出する機能を有する。具体的には、ポンプ200は、吸水口に吸水ホース210を接続し、排出口に排水ホース220を接続し、吸水ホース210を工事区間Wの上流側のマンホールH1内に配置し、排水ホース220を工事区間Wの下流側のマンホールH2内に配置する。吸水ホース210および排水ホース220は、不使用時には、ハウジング600の内部空間Sに収容される。吸水ホース210および排水ホース220は、手動によりハウジング600内に収容されても良いし、リールのような巻き取り装置を利用して自動的、または半自動的に巻き取られるようにしてもよい。
ハウジング600には、吸水ホース210および排水ホース220を外部に取り出すための開口部610、612が形成される。開口部610、612の位置は任意であるが、好ましくは、開口部610がハウジング600の道路に面する側の側面に形成され、開口部612がハウジング600の後部側の側面に形成される。これにより、吸水ホース210および排水ホース220のマンホールH1、H2への配備を容易にすることができる。また、ハウジング600を構成する材料は任意であるが、好ましくは、発電装置100の動作音が外部に漏れないようにするためハウジング600は防音機能を備える。防音機能は特に限定されないが、例えば、ハウジング600の内壁に防音シート、防音部材、吸音シート、吸音部材を取付けることができる。さらにハウジング600には、発電装置100の動作により排出されるNOx等のガスを換気するための換気装置620を備えることができる。
止水装置500は、下水管の下水を止水する装置である。図1(A)に示すように、上流側の下水管700の下水が工事区間Wに進入するのを防止する。これにより、工事区間Wの下水管が空洞となり、作業員Uが下水管の点検や修理、取り換え工事などの作業を行うことができる。
図5に、本実施例の止水装置500の一例を示す。図5(A)は、止水装置500の側面図、図5(B)は、その上面図である。同図に示すように、止水装置500は、下水管の開口端に接合される円盤状の蓋部510と、蓋部510の底部近傍に取付けられ、かつ蓋部510から垂直方向に延在する支持部520と、支持部520の両側に取付けられた一対の車輪530と、支持部520の端部に取付けられた一対のストッパー540とを含んで構成される。
止水装置500は、水平方向に可動式であり、車輪530は、止水装置500が水平方向に移動できるような大きさを有する。止水装置500がマンホールH1内に挿入され、下水の圧力を利用して、止水装置500が工事区間Wの下水管に向けて移動されると、蓋部510の接触面512が下水管に当接する。この状態で、ストッパー540を垂直に回転させ、ストッパー540の端部を下水管の底面に接触させることで、止水装置500が固定される。止水装置500は、下水の圧力を利用することで下水管の開口部に密着させることができ、工事区間への下水の侵入を防止する。
図5(C)、(D)は、止水装置の変形例である。図5(C)に示す止水装置500Aは、蓋部510の接触面512にダンパー部材514が取付けられる。ダンパー部材514は、蓋部510と下水管の開放端との間に良好なシーリングを提供するものである。ダンパー部材514は、例えば、下水管の内径により幾分だけ大きな外径を有する弾性変形可能なリング状の部材を含むことができ、当該リング状の部材が下水管の開放端内に挿入される。また、支持部520と蓋部510の裏面との間に強度を補強するための補強部材550を取付けるようにしてもよい。
図5(D)に示す止水装置500Bは、支持部520が蓋部520の底部近傍を支持するのではなく、蓋部520の中央部分を支持する。これにより、蓋部510への局所的な圧力が印加されるのを抑制する。
図2は、第1の実施例に係る下水処理システムの電気的な構成を示すブロック図である。ポンプ200は、発電装置100からの電力PWRを受けてポンプを駆動する駆動装置230を含む。ある実施態様では、ポンプ200の駆動装置230は、車載装置300と接続され、車載装置300からの信号CONに応じて動作することができる。例えば、駆動装置230は、信号CONに応答して起動または停止したり、あるいは信号CONに応答してポンプの回転数を可変し、吸水量・排水量を変化させることができる。また、発電装置100は、ユーザーが起動させてもよいし、車載装置300からの起動信号PWRONに応答して自動的に起動させるようにしてもよい。
車両Mに搭載された車載装置300は、通信部310、位置情報取得部320、記憶部330、CPU340を含む。通信部310は、センサ装置400と無線通信20を確立したり、インターネット等のネットワークに接続し、種々のサーバ等との間でデータ通信を可能にする。通信部310は、センサ装置400で監視された検出を無線により受け取ることができる。但し、通信部310は、センサ装置400と有線により接続されるものであってもよい。位置情報取得部320は、車両MがGPS測位センサを搭載している場合には、GPS測位センサにより車両Mの自車位置を取得する。車両MがGPS測位センサを搭載していない場合には、通信部310を介して外部から車両Mの位置情報を取得するようにしてもよい。
記憶部330は、車載装置300にとって必要な情報を記憶する。例えば、記憶部330には、CPU340が実行するためのソフトウエアや、下水処理に関するデータ(下水処理を行う工期日程、工事の位置など)が記憶される。さらに車載装置300にナビゲーション機能を持たせる場合には、記憶部330には、ナビゲーションのソフトウエアや地図データが記憶されるようにしてもよい。
センサ装置400は、通信部410、水位検出部420、およびバッテリー430を含む。センサ装置400は、工事区間Wの上流側のマンホールH1内の水位を検出する。
図4(A)に示すように、センサ装置400は、上流側のマンホールH1の側壁に取り付けられ、下水の水位が高さL1になると、水位検出部420が下水の高さL1を検出し、その検出信号が通信部410により無線通信20を介して車載装置300に送信される。車載装置300は、当該検出信号に応答してポンプ200の動作を制御することができる。
また、センサ装置400は、複数のセンサ装置であってもよく、図4(B)に示すように、センサ装置400Aが高さL1の水位を検出し、センサ装置400Bが高さL2の水位を検出するようにマンホールH1内に設置される。センサ装置400Aは、高さL1を検出したとき、検出信号を車載装置300に送信し、センサ装置400Bは、高さL2を検出したとき、検出信号を車載装置300に送信する。2つのセンサ装置400A、400BによりマンホールH1内の複数の水位を監視することができ、この監視結果に基づき車載装置300は、ポンプ200の動作を制御することができる。なお、センサ装置400の数は、1または2個に限定されず、3個以上のセンサ装置400を用いてさらに複数段階の水位を検出するようにしてもよい。
本実施例では、CPU340は、センサ装置400の監視結果に基づきポンプを制御するポンプ制御プログラム350を実行する。図3に、ポンプ制御プログラム350の機能的な構成を示す。ポンプ制御プログラム350は、センサ情報受信部352、吸水/排水制御部354を含む。センサ情報受信部352は、通信部310を介して、センサ装置400により検出されたマンホールH1の水位の検出信号を受信する。吸水/排水制御部354は、センサ情報受信部352で受信した検出信号に基づき、信号CONを介してポンプ200の駆動装置230を制御する。
図5に、本実施例に係る下水処理システムの動作を示すフローを示す。下水処理システム10は、図1(A)に示すように、吸水ホース210を上流側のマンホールH1内に、排水ホース220を工事区間Wの下流側のマンホールH2内に配置し、発電装置100の電力に基づきポンプ200を駆動する。これにより、マンホールH1から下水が汲み上げられ、マンホールH2から汲み上げた下水が排出される。
マンホールH1内の水位が一定未満であれば、ポンプ200は、ある駆動能力にて一定水量の下水を汲み上げ、かつこれを排出する。しかし、下水量は、雨等の天候によって増減することがあり、マンホールH1内の水位が一定以上になると、この水位がセンサ装置400によって検出される(S100)。検出結果は、無線信号により車載装置300に送信され(S102)、センサ情報受信部352は、センサ装置400の検出信号を受信し(S104)、吸水/排水制御部354は、検出信号に応答してポンプ200の動作を制御する。つまり、水位が一定以上になったため、吸水/排水制御部354は、ポンプ200の吸水量/排水量が大きくなるように、例えば、ポンプ200のモータの回転速度が大きくなるように、駆動制御信号CONを駆動装置230に出力する(S106)。
このように本実施例によれば、ユニット化された発電装置100およびポンプ200を車両Mに搭載するようにしたので、従来の工法と比較して、設置作業や撤去作業が簡略化され、工期の短縮、工期の費用コストを低減することができる。また、ハウジング600に防音機能を設けることで、ポンプ200や発電装置100の駆動音が外に漏れにくくなり、周囲の住民に対する作業中の騒音を軽減することができる。さらに、センサ装置400を設け、下水の水位を検出することでポンプ200の吸排水量の速度を自動で調整することができる。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。図7は、第2の実施例に係る下水処理システムのブロック図を示す図である。第2の実施例では、センサ装置400が撮像センサ440を含み、車載装置300が表示部360を含み、それ以外の構成は、第1の実施例のときと同様である。撮像センサ440は、上流側のマンホールH1の内部を撮像し、撮像センサ440によって撮像された撮像データは、通信部410によって車載装置300に送信される。表示部360は、撮像データをディスプレイに表示する。作業者等は、表示部360に表示された画像を見て、マンホールH1内の下水の状況等を視認することができる。
このように本実施例によれば、作業者等は、マンホールH1内に入り込むことなく、マンホールH1内の下水の状況を確認することができる。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。図8は、第3の実施例に係る下水処理システムのブロック図を示す図である。第3の実施例では、ハウジング600の換気装置620を制御する機能を備え、それ以外の構成は、第1または第2の実施例と同様である。
ハウジング600は、上記したように防音機能を備えているため、内部空間Sをある程度密閉した状態であることが好ましい。他方、発電装置100を駆動することにより、NOx等の排気ガスがハウジング600内に充満する可能性がある。換気装置620は、発電装置200からの電力によって動作可能であり、車載装置300は、換気装置620の動作を制御するための制御信号CON1を出力する。換気装置620は、例えば、一定時間間隔で換気動作を行ったり、予め決められた時間に換気動作を行う。
次に、本発明の第4の実施例について説明する。図9は、第4の実施例に係る下水処理システムのブロック図を示す図である。第4の実施例では、車載装置300が外部のサーバ800と無線30により通信する機能を備え、それ以外の構成は、第1ないし第3の実施例のときと同様である。外部サーバ800は、車載装置300と無線通信30を確立する通信部810、記憶部820、制御部830を含む。記憶部820には、下水管工事が必要な工事区間Wの位置情報、下水管工事が行われる工期日程などの情報が記憶されている。位置情報には、当該工事地点近傍のマンホールの位置情報、車両Mが停車可能な場所の位置情報等を含めるようにしてもよい。
車載装置300のCPU340は、外部サーバ800と連動した動作を行うため、図10に示すような現場案内プログラム370を実行する。現場案内プログラム370は、自車位置情報取得部372、工事情報要求部374、ルート探索部376、案内部378を含む。自車位置情報取得部372は、位置情報取得部320から車両Mの位置情報を取得する。工事情報要求部374は、外部サーバ800に対して、下水管の工事に関する工事情報を要求する。工事情報の要求には、例えば、車両Mあるいは工事作業者の識別情報が含まれる。外部サーバ800は、工事情報の要求に含まれる識別情報に従い、車載装置300に、工事区間Wの位置情報、工事区間Wの地名、工期などの情報を送信する。
ルート探索部376は、外部サーバ800から取得した工事情報に基づき車両Mの自車位から工事区間Wまでのルートを探索する。当該探索は、車載装置300に搭載されているナビゲーション機能が利用される。案内部378は、車両Mの自車位置から工事区間Wまでの探索された経路を道路地図上に描画し、これを表示部350に表示させる。作業者等は、案内画面を参照して工事区間Wに迅速に到達することができる。
さらに探索部376は、マンホールの位置情報が分かる場合には、吸入ホース210を挿入すべきマンホールH1、排水ホース220を挿入すべきマンホールH2を探索し、案内部378は、探索されたマンホールH1、H2を案内するようにしてもよい。さらに探索部376は、停車可能な道路を識別できる場合には、車両Mを停車させる道路を探索し、案内部378は、探索された道路に駐車すべき提案を行うようにしてもよい。
車両Mは、外部サーバ800に対して特定の工事情報を取得するようにしてもよいし、あるいは、車両Mは、外部サーバ800が選択する工事情報を取得することもできる。図13は、外部サーバが工事情報を選択し、選択した工事情報を車両Mに配信する例を示している。道路R4を走行中の車両M1の自車位置(X1、Y1)が取得されると、工事情報要求部374は、外部サーバ800に対して工事情報の要求を行う。当該要求には、車両M1の位置情報(X1、Y1)が含まれる。外部サーバ800は、車両M1の位置情報(X1、X2)に最も近い工事位置(P1、P2)の工事Aを選択し、工事Aに関する工事情報を車載装置300に送信する。ルート探索部376は、車両M1の自車位置(X1、Y1)から工事Aまでのルートを探索し、案内部378は、探索された経路を表示、案内する。
図13に示すように、下水処理機能を搭載した複数の車両(M1ないしM4)が存在し、かつ複数の工事A〜Dが存在する場合、それぞれの車両を効率よく工事現場へ誘導することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10:下水処理システム 20:無線通信
30:無線通信 100:発電装置
200:ポンプ 210:吸水ホース
220:排水ホース 300:車載装置
400:センサ装置 410:通信部
420:水位検出部 430:バッテリー
440:撮像センサ 500:止水装置
600:ハウジング 610、612:開口部
620:換気装置
M:車両
H1、H2:マンホール

Claims (9)

  1. 下水処理を行うための下水処理システムであって、
    内部空間が形成されたハウジング内に、少なくとも発電装置、当該発電装置によって発電された電力によって駆動されるポンプ、前記ポンプに接続された下水を汲み上げるための汲み上げ用ホース、および前記ポンプに接続された下水を排水するための排水用ホースを収容する移動体と、
    処理対象の下水管の上流側を止水する止水装置とを有し、
    使用時に、前記汲み上げ用ホースは前記ハウジングに形成された第1の開口部を介して外部に取り出され、かつ処理対象の下水管の上流に接続される第1のマンホール内に配置され、前記排水用ホースは、前記ハウジングに形成された第2の開口部を介して外部に取り出され、かつ処理対象の下水管の下流に接続される第2のマンホール内に配置され、
    前記ポンプは、前記汲み上げ用ホースにより第1のマンホールの下水を汲み上げ、前記排水用ホースにより汲み上げた下水を第2のマンホール排水する、下水処理システム。
  2. 前記ハウジングは、概ね矩形状を有し、前記第1の開口部は、前記ハウジングの第1の面に形成され、前記第2の開口部は、前記ハウジングの第2の面に形成される、請求項1に記載の下水処理システム。
  3. 前記第1の面は、前記ハウジングの道路に面する側の側面であり、前記第2の面は、前記ハウジングの後部側の側面である、請求項2に記載の下水処理システム。
  4. 下水処理システムはさらに、第1のマンホール内の水位または水量を検出する検出手段と、
    前記検出手段からの検出信号に基づき前記ポンプを制御する機能を備えた車載装置とを含み、
    前記車載装置は移動体上に搭載され、
    前記止水装置は、第1のマンホールに接続された処理対象の下水管の開放端に取付けられる、請求項1に記載の下水処理システム。
  5. 前記止水装置は、処理対象の下水管の開放端に当接される蓋部と、前記蓋部から垂直方向に延在する支持部と、前記支持部に取付けられた車輪と、前記支持部の端部に回転可能に取付けられたストッパーとを含み、前記止水装置は、下水の圧力を利用して水平方向に移動可能である、請求項1またはに記載の下水処理システム。
  6. 前記ハウジングの内壁には、前記発電装置および前記ポンプの駆動音が外部に漏れ難くするための吸音部材が取付けられる、請求項1ないしいずれか1つに記載の下水処理システム。
  7. 前記ハウジングには、内部空間の空気を換気するための換気手段が設けられ、前記車載装置は、前記換気手段の動作を制御する、請求項に記載の下水処理システム。
  8. 下水処理システムはさらに、前記上流側のマンホール内を撮像する撮像手段を含み、
    前記車載装置は、前記撮像手段により撮像された画像を表示する表示手段を含む、請求項1ないしいずれか1つに記載の下水処理システム。
  9. 前記車載装置はさらにナビゲーション手段を含み、
    ナビゲーション手段は、移動体の位置情報を検出する位置検出手段と、
    工事対象の下水管の位置情報を取得する取得手段と、
    移動体の現在から処理対象の下水管の位置までの経路を探索し、探索した経路を案内する案内手段とを含み、
    前記車載装置はさらに、外部サーバと通信する機能を備え、
    前記取得手段は、工事対象の下水管の位置情報およびマンホールの位置情報を外部サーバから取得し、
    前記案内手段は、前記探索された経路とともにマンホールの位置を表示する、請求項1ないしいずれか1つに記載の下水処理システム。
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