JP2006328758A - 排水装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ゴミ収納部から床立ち上げ管への連通接続を、ナットによる締め付け箇所をなくすることで、完全な漏水防止を達成することができ、しかも、日本住宅性能表示基準に適合し、床立ち上げ管との芯ズレを容易に合致させることができる、排水施工が非常に簡単で余計なコストが掛からない排水装置を提供する。
【解決手段】 シンクや洗い場の底部に取り付けられるゴミ収納部と、該ゴミ収納部に連通接続される排水トラップ部と、を一体形成すると共に、前記排水トラップ部の終端部と下水管とを、軟質部と硬質部を有する内面が平滑な可撓管で連通接続して排水装置を構成した。
【選択図】図1
【解決手段】 シンクや洗い場の底部に取り付けられるゴミ収納部と、該ゴミ収納部に連通接続される排水トラップ部と、を一体形成すると共に、前記排水トラップ部の終端部と下水管とを、軟質部と硬質部を有する内面が平滑な可撓管で連通接続して排水装置を構成した。
【選択図】図1
Description
この発明は、浴槽、流し台、洗面台、手洗い器に連通接続されるゴミ収納部と、該ゴミ収納部に連通接続される排水トラップ部と、該排水トラップ部の終端部と下水管とを連通接続する排水装置に係り、特に、漏水防止と接続時の芯ズレを防止することができる排水装置に関する。
従来のこの種の排水装置としては、例えば、図4と図5に示すように、ゴミ収納部Pと排水トラップQとが別体成形されていたため、ゴミ収納部Pから床立ち上げ管Kへの排水を行うためには、締め付け箇所A,B,C,D,Eの五箇所をナットで締め付けなければならなかった。尚、図中符号Jは、蛇腹接続管である。
このため、現場の施工時における締め付けが不十分であったり、入居後の高圧洗浄の為にナットを取り外した後の締め付けが不十分であると、漏水する虞があった。
さらに、従来の排水装置にあっては、排水トラップの下流側に、鉄線に軟質塩化ビニール(PVC)を巻いたシャバラホースを接続すると共に、該ジャバラホースの終端部を床立ち上げ管に連通接続していた。
ところで、平成11年に「住宅の品質確保の促進等に関する法律」が施行され、その第3条第1項に、日本住宅性能表示基準に従って表示すべき住宅の性能に関する評価の方法の基準が定められており、これには、排水導管の内面が平滑であることが求められていることから、この評価基準に適合させるため、近年では、ジャバラホースに代えて、塩化ビニールの直管で接続するケースが増加しているのが現状である。
しかしながら、直管を用いた場合、床立ち上げ管と排水トラップとの接続における芯合わせが非常に難しいため、例えば、エルボ管や特許文献1に示すような「直管用偏心アダプタ」を用いて接続しているため、かかる施工が非常に煩雑であり、また、余分なコストが掛かるという問題を有していた。
この発明は、かかる現状に鑑み創案されたものであって、その目的とするところは、ゴミ収納部から床立ち上げ管への連通接続を、ナットによる締め付け箇所をなくすることで、完全な漏水防止を達成することができ、しかも、日本住宅性能表示基準に適合し、床立ち上げ管との芯ズレを容易に合致させることができる、排水施工が非常に簡単で余計なコストが掛からない排水装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の排水装置にあっては、シンクや洗い場の底部に取り付けられるゴミ収納部と、該ゴミ収納部に連通接続される排水トラップ部と、を一体形成又は溶着形成したことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明にあっては、排水トラップ部の終端部と床立ち上げ管とを連通接続する排水導管として、軟質部と硬質部を有する内面が平滑な可撓管を用いたことを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明にあっては、シンクや洗い場の底部に取り付けられるゴミ収納部と、該ゴミ収納部に連通接続される排水トラップ部と、を一体形成すると共に、前記排水トラップ部の終端部と床立ち上げ管とを、軟質部と硬質部を有する内面が平滑な可撓管で連通接続したことを特徴とする。
以上説明したように、請求項1に記載の発明にあっては、シンクや洗い場の底部に取り付けられるゴミ収納部と、該ゴミ収納部に連通接続される排水トラップ部と、を一体成形又は溶着形成したので、ゴミ収納部から床立ち上げ管への連通接続を、ナットによる締め付け箇所をなくすることができ、完全な漏水防止を達成することができる。
また、請求項2に記載の発明にあっては、排水トラップ部の終端部と下水管とを連通接続する排水床立ち上げ管として、軟質部と硬質部を有する内面が平滑な可撓管を用いたので、日本住宅性能表示基準に適合し、床立ち上げ管との芯ズレを容易に合致させることができ、この種の排水施工を大幅に簡略化することができ、余計なコストが掛からない排水装置を提供することができる。
さらに、請求項3に記載の発明にあっては、シンクや洗い場の底部に取り付けられるゴミ収納部と、該ゴミ収納部に連通接続される排水トラップ部と、を一体形成すると共に、前記排水トラップ部の終端部と下水管とを、軟質部と硬質部を有する内面が平滑な可撓管で連通接続したので、ゴミ収納部から床立ち上げ管への連通接続を、ナットによる締め付け箇所をなくすることができ、完全な漏水防止を達成することができると共に、日本住宅性能表示基準に適合し、床立ち上げ管との芯ズレを容易に合致させることができ、この種の排水施工を大幅に簡略化することができ、余計なコストが掛からない排水装置を提供することができる、という優れた効果を得ることができる。
以下、添付図面に示す発明の実施例に基づき、この発明を詳細に説明する。
図1は、この発明の実施例1に係る排水装置の縦断面図を、図2は同排水装置の排水トラップ部の構成を示す断面図を、図3は同排水装置に用いられる接続管の一部断面図を夫々示している。
即ち、この実施例1に係る排水装置10は、流し台や洗面台等のシンク1の底部2に連設されたゴミ収納部12と、このゴミ収納部12の底部13に上端が連通する断面略U字状の排水トラップ部15と、この排水トラップ部15をS字状に画成する隔壁部21と、が一体成形されて構成されていると共に、上記排水トラップ部15の終端部23と、下水管に連通接続された床立ち上げ部16との間は、軟質部18Bと硬質部18Aを有する内面が平滑な可撓管18で連通接続されて構成されている。
即ち、上記ゴミ収納部12は、上記排水穴の1段落とし込まれた段部に嵌合係止されるフランジ部11を有する断面略凹状に形成されており、このゴミ収納部12の底部13には、上記隔壁部21によって断面略U字状の排水トラップ部15がS字状に画成された排水流路の上端排水口部19が連通接続されている。尚、この実施例1では、高圧洗浄を容易に行うことができるように、図2に示すように、S字流路の途中の壁面部22(ゴミ収納部12の内周壁面の一部)をキャップ17等で開閉自在に構成した場合を例にとり説明しているが、この発明にあっては必ずしもこの構成に限定されるものではなく、ゴミ収納部12と排水トラップ部15とが一体成形され、或は、溶着や接着等の手段で一体化されているものであれば、全て本発明の技術的範囲に包含される。
また、上記可撓管18は、図3に示すように、軟質部18Bと硬質部18Aを有する内面が平滑なポリ塩化ビニル(PVC)製のものを用いるが、この実施例1では、可撓管18の許容曲げ半径が、常温で200〜300mmのものを用いることで、S字の排水トラップ部15の終端部23と、床立ち上げ管16のと芯ズレを容易に調整して接続することができる。また、このような内面が平滑な可撓管18によれば、日本住宅性能表示基準にも適合する性能も得ることができる。
このように、この実施例1に係る排水装置10にあっては、シンク1や洗い場の底部2に取り付けられるゴミ収納部12と、該ゴミ収納部12に連通接続される排水トラップ部15と、を一体形成すると共に、前記排水トラップ部15の終端部23と床立ち上げ管16とを、軟質部18Bと硬質部18Aを有する内面が平滑な可撓管18で連通接続したので、ゴミ収納部12から床立ち上げ管16への連通接続を、ナットを用いることなく組み立てることができ、その結果、完全な漏水防止を達成することができると共に、日本住宅性能表示基準に適合し、床立ち上げ管との芯ズレを容易に合致させることもでき、この種の排水施工を大幅に簡略化することができ、施工コストを低減させることができる。
1 シンク
2 シンクの底部
10 排水装置
12 ゴミ収納部
13 ゴミ収納部の底部
15 排水トラップ部
16 床立ち上げ部
17 キャップ
18 可撓管
18A 硬質部
18B 軟質部
19 上端排水口部
21 隔壁部
23 排水トラップ部の終端部
2 シンクの底部
10 排水装置
12 ゴミ収納部
13 ゴミ収納部の底部
15 排水トラップ部
16 床立ち上げ部
17 キャップ
18 可撓管
18A 硬質部
18B 軟質部
19 上端排水口部
21 隔壁部
23 排水トラップ部の終端部
Claims (3)
- シンクや洗い場の底部に取り付けられるゴミ収納部と、該ゴミ収納部に連通接続される排水トラップ部と、を一体形成又は溶着形成したことを特徴とする排水装置。
- 排水トラップ部の終端部と床立ち上げ管とを連通接続する排水導管として、軟質部と硬質部を有する内面が平滑な可撓管を用いたことを特徴とする排水装置。
- シンクや洗い場の底部に取り付けられるゴミ収納部と、該ゴミ収納部に連通接続される排水トラップ部と、を一体形成すると共に、前記排水トラップ部の終端部と床立ち上げ管とを、軟質部と硬質部を有する内面が平滑な可撓管で連通接続したことを特徴とする排水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005152666A JP2006328758A (ja) | 2005-05-25 | 2005-05-25 | 排水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005152666A JP2006328758A (ja) | 2005-05-25 | 2005-05-25 | 排水装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006328758A true JP2006328758A (ja) | 2006-12-07 |
Family
ID=37550724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005152666A Pending JP2006328758A (ja) | 2005-05-25 | 2005-05-25 | 排水装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006328758A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10822780B2 (en) | 2013-05-09 | 2020-11-03 | Lake Products Limited | Plumbing assembly |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5414747U (ja) * | 1977-07-01 | 1979-01-30 | ||
JP2003113638A (ja) * | 2001-10-03 | 2003-04-18 | San-Ei Faucet Mfg Co Ltd | 簡易トラップ |
-
2005
- 2005-05-25 JP JP2005152666A patent/JP2006328758A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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