JP2011099466A - リニアガイド装置の潤滑剤供給体及びリニアガイド装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リニアガイド装置は、エンドキャップ50に対してスライダ本体40が配置される面とは反対側の面に配置され、スライダ30が相対的に移動する方向に対し垂直方向に向く両側面それぞれに設けられて外方から潤滑剤が供給される給油口62aと、各給油口62aを連通する連通路62bと、連通路62bに連通される共に、エンドキャップ50の給油口52aに連通される排出口62cと、を有する潤滑剤供給ユニット60を備える。
【選択図】図5
Description
特許文献1では、エンドキャップの両側面に設けた各供給口を繋ぐ油路と、左右の各転動体循環路を繋ぐ油路とを、エンドキャップの幅方向の中間位置で繋ぎ、各供給口から供給される潤滑剤を左右の各転動体循環路に供給していた。
このように、特許文献1では、2つの油路からなる油路構造が複雑であり、エンドキャップが小さくなると、それら2つの油路を形成するのが困難となる場合もある。
しかし、特許文献2では、エンドキャップの一方の側面の給油口からエンドキャップの他方の側面側に位置する転動体循環路に前記各供給口を繋ぐ油路を介して潤滑剤を供給しようとしても、その油路途中のボルト穴等の構造が邪魔になり、潤滑剤を供給できない恐れがある。すなわち、左右の各転動体循環路に均等に潤滑剤を供給できない恐れがある。
また、本発明に係る請求項3に記載のリニアガイド装置は、スライダ本体の両端にエンドキャップを配置したスライダを備え、前記スライダと案内レールとの間に転動体が介在されて、前記案内レールに沿って前記スライダが相対的に移動するリニアガイド装置において、前記スライダ本体は、前記案内レールの幅方向両側に配置される1対の脚部と各脚部を連結する胴部とを有し、前記エンドキャップは、前記案内レールの幅方向両側に配置される1対の脚部と各脚部を連結する胴部とを有し、前記エンドキャップの各脚部には、前記転動体が循環する循環路の一部を構成し前記転動体が方向転換する方向転換路が形成され、前記エンドキャップの胴部には、前記スライダ本体が配置される面とは反対側の面であり、該反対側の面の幅方向の中央に潤滑剤が供給される供給口であるエンドキャップ供給口と、前記エンドキャップ供給口と前記各脚部の方向転換路とを連通する連通路であるエンドキャップ連通路とが形成されており、前記エンドキャップに対して前記スライダ本体が配置される面とは反対側の面に配置され、前記スライダが相対的に移動する方向に対し垂直方向に向く両側面それぞれに設けられて外方から潤滑剤が供給される供給口である潤滑剤供給体供給口と、前記各潤滑剤供給体供給口を連通する連通路である潤滑剤供給体連通路と、前記潤滑剤供給体連通路に連通される共に、前記エンドキャップ供給口に連通される潤滑剤排出口とを有する潤滑剤供給体を備える。
よって、本発明によれば、エンドキャップの幅方向の中央に潤滑剤が供給されるエンドキャップ供給口を設けることを可能としているため、簡易な形状の流路によりエンドキャップ供給口とエンドキャップの各脚部に形成した方向転換路とを繋ぐことができる。
さらに、本発明によれば、潤滑剤供給体においてスライダが相対的に移動する方向に対し垂直方向に向く両側面それぞれに各潤滑剤供給体供給口を設けているため、該垂直方向からホース等の供給手段により潤滑剤を供給できる。
本実施形態は、本発明を適用したリニアガイド装置である。
図1は、循環経路の内部が分かるように部分的に断面で示したリニアガイド装置の平面図である。
図1に示すように、リニアガイド装置は、案内レール10、スライダ(「ベアリング」とも称される。)20、及び複数個のボール(転動体)30を有する。
スライダ20は、案内レール10の幅方向両側に配置される脚部21と、両脚部21を連結する胴部22とを有する。そして、案内レール10の両側面にスライダ20の各脚部21の内側面が対向するよう、スライダ20を案内レール10に取り付けている。スライダ20は、該スライダ20の直動方向でスライダ本体40、エンドキャップ50、潤滑剤供給ユニット60、及びサイドシール70に分割された構成になっている。
各脚部41の内側面には、案内レール10の各転動溝11と対向する転動溝43を形成している。この転動溝43と案内レール10の転動溝11とで、ボール30の転動通路44を形成している。また、スライダ本体40には、各転動溝43より外側に、直線状の戻し通路45を形成している。具体的には、上下方向に間隔を開けて戻し通路45を二本形成している。
図2及び図3は、エンドキャップ50を示す。図2は、エンドキャップ50とリターンガイド53を示す斜視図である。図3は、エンドキャップ50においてスライダ本体40側の面とは反対側の面を示す背面図である。
各脚部51には、スライダ本体40側の面に、二つの半円弧状の凹部51aと、リターンガイド53を取り付ける溝(リターンガイド用溝)51bとを形成している。また、各脚部51には、スライダ本体40の雌ねじに対応する位置に貫通孔51cを形成している。さらに、各脚部51には、この貫通孔51cを挟むように、上下に凹部51aを形成している。
また、エンドキャップ50には、スライダ本体40側の面に給油溝52bを形成している。給油溝52bは、給油口52aから左右(エンドキャップ50の幅方向外側)に向かい、それから直角に曲がって各脚部51の凹部51aに至るような形成をなしている。
図4は、潤滑剤供給ユニット60の形状を示す。図4(a)は側面図であり、図4(b)はエンドキャップ50側の面を示す正面図である。
胴部62には、直動方向に対して垂直方向に向く両側面に給油口62aを形成している。また、胴部62には、両側面に形成した各給油口62aを連通する連通路(連通孔)62bを形成している。連通路62bは直線形状となっている。さらに、胴部62には、幅方向中央に、正面の側面から連通路62bまで貫通する排出口62cを形成している。これにより、各給油口62aは、連通路62bを介して排出口62cと連通している。また、胴部62には、スライダ本体40の胴部42に雌ねじが形成されている場合等、必要に応じて、貫通孔を形成している。
図5に示すように、潤滑剤供給ユニット60におけるエンドキャップ50側とは反対側の面にサイドシール70を配置している。そして、潤滑剤供給ユニット60の排出口62cとエンドキャップ50の給油口52aとが接合し連通している。例えば、印ろうやOリングにより排出口62cと給油口52aとの接合部の漏れを防止している。これにより、潤滑剤供給ユニット60の排出口62cは、給油口52aを介して給油溝52bに連通した状態になっている。
潤滑剤供給ユニット60の胴部62の各給油口62aが連通路62bを介して排出口62cと連通し、その排出口62cが、エンドキャップ50において給油口52aを介して給油溝52bに連通している。ここで、給油溝52bは、給油口52aから左右(エンドキャップ50の幅方向)に分岐した形状であり、その端部がエンドキャップ50の左右の脚部51において油路55を介して各方向転換路54と連通している。
これにより、左右の脚部51の各方向転換路54にはそれぞれ同量の潤滑油が供給されるようになる。
リニアガイド装置では、潤滑剤供給ユニット60に、幅方向の両側面に外方から潤滑油が供給される給油口62aと、各給油口62aを連通する連通路62bと、連通路62bに連通される共に、エンドキャップ50の給油口52aに連通される排出口62cと、を設けている。
これにより、潤滑剤供給ユニット60からエンドキャップ50の給油口52aに潤滑剤を供給可能にしている。
これにより、エンドキャップ50における潤滑剤供給のための流路構造を簡素化しつつも、エンドキャップ50の各脚部51に形成した方向転換路54それぞれに均等に潤滑油が供給可能になる。
また、連通路62bの形状を直線形状とすることで、潤滑剤供給ユニット60における流路構造も簡素化されたものとなっている。
Claims (3)
- スライダ本体の両端にエンドキャップを配置したスライダを備え、前記スライダと案内レールとの間に転動体が介在されて、前記案内レールに沿って前記スライダが相対的に移動するリニアガイド装置における、前記エンドキャップに対して前記スライダ本体が配置される面とは反対側の面に配置されるリニアガイド装置の潤滑剤供給体であって、
前記エンドキャップは、前記案内レールの幅方向両側に配置される1対の脚部と各脚部を連結する胴部とを有し、
前記エンドキャップの各脚部には、前記転動体が循環する循環路の一部を構成し前記転動体が方向転換する方向転換路が形成され、
前記エンドキャップの胴部には、前記スライダ本体が配置される面とは反対側の面であり、該反対側の面の幅方向の中央に潤滑剤が供給される供給口であるエンドキャップ供給口と、前記エンドキャップ供給口と前記各脚部の方向転換路とを連通する連通路であるエンドキャップ連通路とが形成されており、
前記スライダが相対的に移動する方向に対し垂直方向に向く両側面それぞれに設けられて外方から潤滑剤が供給される供給口である潤滑剤供給体供給口と、
前記各潤滑剤供給体供給口を連通する連通路である潤滑剤供給体連通路と、
前記潤滑剤供給体連通路に連通される共に、前記エンドキャップ供給口に連通される潤滑剤排出口と、
を備えることを特徴とするリニアガイド装置の潤滑剤供給体。 - 前記潤滑剤供給体連通路は、直線形状であることを特徴とする請求項1に記載のリニアガイド装置の潤滑剤供給体。
- スライダ本体の両端にエンドキャップを配置したスライダを備え、前記スライダと案内レールとの間に転動体が介在されて、前記案内レールに沿って前記スライダが相対的に移動するリニアガイド装置において、
前記スライダ本体は、前記案内レールの幅方向両側に配置される1対の脚部と各脚部を連結する胴部とを有し、
前記エンドキャップは、前記案内レールの幅方向両側に配置される1対の脚部と各脚部を連結する胴部とを有し、
前記エンドキャップの各脚部には、前記転動体が循環する循環路の一部を構成し前記転動体が方向転換する方向転換路が形成され、
前記エンドキャップの胴部には、前記スライダ本体が配置される面とは反対側の面であり、該反対側の面の幅方向の中央に潤滑剤が供給される供給口であるエンドキャップ供給口と、前記エンドキャップ供給口と前記各脚部の方向転換路とを連通する連通路であるエンドキャップ連通路とが形成されており、
前記エンドキャップに対して前記スライダ本体が配置される面とは反対側の面に配置され、前記スライダが相対的に移動する方向に対し垂直方向に向く両側面それぞれに設けられて外方から潤滑剤が供給される供給口である潤滑剤供給体供給口と、前記各潤滑剤供給体供給口を連通する連通路である潤滑剤供給体連通路と、前記潤滑剤供給体連通路に連通される共に、前記エンドキャップ供給口に連通される潤滑剤排出口と、を有する潤滑剤供給体を備えること
を特徴とするリニアガイド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009252985A JP2011099466A (ja) | 2009-11-04 | 2009-11-04 | リニアガイド装置の潤滑剤供給体及びリニアガイド装置 |
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JP2011099466A true JP2011099466A (ja) | 2011-05-19 |
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JP2009252985A Pending JP2011099466A (ja) | 2009-11-04 | 2009-11-04 | リニアガイド装置の潤滑剤供給体及びリニアガイド装置 |
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JP (1) | JP2011099466A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10694649B2 (en) * | 2015-01-14 | 2020-06-23 | Fuji Corporation | Feeder maintenance apparatus and control method of feeder maintenance apparatus |
Citations (3)
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JP3132152U (ja) * | 2007-03-19 | 2007-05-31 | Thk株式会社 | 案内装置とその潤滑剤導入部材及び潤滑剤供給構造 |
JP2008240925A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Thk Co Ltd | 案内装置とその潤滑剤導入部材及び潤滑剤供給構造 |
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2009
- 2009-11-04 JP JP2009252985A patent/JP2011099466A/ja active Pending
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