JP2011097786A - 系統連系インバータ装置及び系統連系システム - Google Patents

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Abstract

【課題】部分PAM方式において制御を簡素化しつつ昇圧動作と降圧動作との切り替えをスムーズに行うことができる系統連系インバータ装置を提供する。
【解決手段】系統連系インバータ装置は、昇圧コンバータ2Aを駆動するゲート信号G1を用いて昇圧動作を制御し、フルブリッジインバータ3Aを駆動するゲート信号G2,G3を用いて降圧動作を制御する制御回路120を備える。制御回路120は、ゲート信号G2,G3のデューティー比を操作する操作信号MV2の基準となる基準操作信号MVを用いて、ゲート信号G1のデューティー比を操作する操作信号MV1を生成する操作信号演算回路124を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流電源からの直流の入力を商用周波数の交流電力に変換し、当該交流電力を電力系統に連系可能な系統連系インバータ装置及び系統連系システムに関する。
従来、太陽電池又は燃料電池等の直流電源からの直流電力を商用周波数の交流電力に変換し、当該交流電力を電力系統に連系可能な系統連系インバータ装置が広く用いられている。
系統連系インバータ装置は、高周波スイッチングにより系統電圧よりも高い電圧まで入力電圧を常時昇圧して中間電圧を生成する電圧変換回路と、中間電圧を高周波スイッチングにより交流電力に変換する波形変換回路と、電圧変換回路及び波形変換回路それぞれの動作を制御する制御回路とを有し、交流電力を電力系統に出力する。
近年では、交流電力に対応する正弦波波形の一部の成形を電圧変換回路が行うことで、高周波スイッチングを一部省略可能とし、高周波スイッチングに伴うスイッチング損失を低減させた部分PAM(Pulse Amplitude Modulation)方式の系統連系インバータ装置が提案されている(特許文献1及び2参照)。
部分PAM方式において、電圧変換回路は、入力電圧が系統電圧の絶対値よりも低い期間において、入力電圧を昇圧するとともに交流電力に対応する波形を形成する昇圧動作を行う。波形変換回路は、入力電圧が系統電圧の絶対値よりも高い期間において、電圧変換回路が出力する電圧を降圧するとともに交流電力に対応する波形を形成する降圧動作を行う。
特許文献1に記載の制御回路は、電圧変換回路内に流れる電流(昇圧電流又はリアクタ電流)をモニタし、モニタ結果に応じて電圧変換回路の昇圧動作を制御する。また、特許文献2に記載の制御回路は、系統連系インバータ装置の出力電流波形と理想の電流波形との誤差が小さくなるように、昇圧動作と降圧動作との切り替えを行う。
特開2000−152651号公報 特開2000−333471号公報
従来の部分PAM方式の系統連系インバータ装置においては、制御回路は、昇圧動作の制御と降圧動作の制御とを別個独立に行っている。よって、従来では、入力電圧が系統電圧よりも低い状態から高い状態に切り替わる際、及び、高い状態から低い状態に切り替わる際に、昇圧動作と降圧動作との切り替えがスムーズに行われず、出力電流波形が乱れるという問題があった。
また、従来では、昇圧動作の制御と降圧動作の制御とを別個独立に行うため、制御回路による制御が複雑化するという問題があった。
そこで、本発明は、部分PAM方式において制御を簡素化しつつ昇圧動作と降圧動作との切り替えをスムーズに行うことができる系統連系インバータ装置及び系統連系システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。まず、本発明に係る系統連系インバータ装置の特徴は、直流電源(直流電源1)からの直流電力を交流電力に変換して、前記直流電源を交流の電力系統(電力系統10)に連系可能な系統連系インバータ装置(系統連系インバータ装置100A又は100B)であって、前記直流電源からの入力電圧(入力電圧Vi)を昇圧するとともに前記交流電力に対応する波形を形成する昇圧動作を行う電圧変換回路(昇圧コンバータ2A又は2B)と、前記電圧変換回路が出力する電圧を降圧するとともに前記交流電力に対応する波形を形成する降圧動作を行う波形変換回路(フルブリッジインバータ3A又は3B)と、前記電圧変換回路を駆動する昇圧制御パルス(ゲート信号G1)を用いて前記昇圧動作を制御し、前記波形変換回路を駆動する降圧制御パルス(ゲート信号G2及びゲート信号G3)を用いて前記降圧動作を制御する制御回路(制御回路120)とを備え、前記制御回路は、前記降圧制御パルスのデューティー比を操作する降圧操作信号(操作信号MV2)の基準となる基準操作信号(基準操作信号MV)を用いて、前記昇圧制御パルスのデューティー比を操作する昇圧操作信号(操作信号MV1)を生成する昇圧操作信号生成回路(操作信号演算回路124)を備えることを要旨とする。
このような系統連系インバータ装置によれば、降圧制御パルスのデューティー比を操作する降圧操作信号の基準となる基準操作信号を用いて、昇圧制御パルスのデューティー比を操作する昇圧操作信号を生成する。これにより、昇圧動作の制御と降圧動作の制御とが一体的に行われるため、昇圧動作と降圧動作との切り替えをスムーズに行うことができる。また、共通の基準操作信号に応じて昇圧動作と降圧動作とが制御されるため、制御を簡素化することができる。
上記の特徴に係る系統連系インバータ装置において、前記昇圧操作信号生成回路は、前記降圧操作信号に対応する前記降圧制御パルスのデューティー比が、前記降圧動作を制御可能な限界値を超過している場合において、前記昇圧制御パルスを前記超過の量に応じたデューティー比とするように前記昇圧操作信号を生成する。
このような特徴によれば、降圧制御パルスのデューティー比と昇圧制御パルスのデューティー比とを一体的且つ連続的に操作することができ、昇圧動作と降圧動作との切り替えをスムーズに行うことができる。また、従来技術のような、電圧変換回路内に流れる電流(昇圧電流又はリアクタ電流)をモニタする手段を要しないため、制御を簡素化できるとともに、コストを削減できる。
上記の特徴に係る系統連系インバータ装置において、前記昇圧操作信号生成回路は、前記降圧操作信号に対応する前記降圧制御パルスのデューティー比が前記限界値を超過している期間において、前記昇圧制御パルスを前記超過の量に応じたデューティー比とするように前記昇圧操作信号を生成し、前記降圧操作信号に対応する前記降圧制御パルスのデューティー比が前記限界値を下回っている期間において、前記昇圧動作を停止させるように前記昇圧操作信号を生成する。
このような特徴によれば、基準操作信号を用いて昇圧動作を実行又は停止させることができるため、昇圧動作の開始及び終了を適切に制御できる。
上記の特徴に係る系統連系インバータ装置において、前記昇圧操作信号生成回路は、前記超過の量を、前記入力電圧に対する前記電力系統の電圧の比で除した結果を前記昇圧操作信号として生成する。
このような特徴によれば、昇圧操作信号を適切に生成することができる。
上記の特徴に係る系統連系インバータ装置において、前記制御回路は、前記入力電圧に対する前記電力系統の電圧の比を示すフィードフォワード信号(フィードフォワード信号FF)と、前記系統連系インバータ装置の出力電流(出力電流Io)と前記出力電流の理想波形(基準電流Ir)との差を示すフィードバック信号(フィードバック信号FB)とを加算することで、前記基準操作信号を生成する基準操作信号生成回路(除算器122、減算器128a、エラーアンプ121b、加算器128b)を備える。
このような特徴によれば、操作信号を適切に生成することができる。
本発明に係る系統連系システムの特徴は、直流電源(直流電源1)と、上記の特徴に係る系統連系インバータ装置とを備えることを要旨とする。
このような特徴によれば、昇圧動作と降圧動作との切り替えをスムーズに行うことができる系統連系インバータ装置を用いて系統連系システムが構成されるため、出力電流波形の乱れが抑制された系統連系システムを提供できる。また、制御が簡素化された系統連系インバータ装置を用いて系統連系システムが構成されるため、小型かつ安価な系統連系システムを提供できる。
本発明によれば、部分PAM方式において制御を簡素化しつつ昇圧動作と降圧動作との切り替えをスムーズに行うことができる系統連系インバータ装置及び系統連系システムを提供できる。
本発明の実施形態に係る系統連系インバータ装置を含む系統連系システムの回路構成を示す回路図である。 本発明の実施形態に係る制御回路の回路構成を示す回路図である。 本発明の実施形態に係る系統連系インバータ装置の動作を説明するための波形図である。 本発明の実施形態の変更例に係る系統連系インバータ装置の回路構成を示す回路図である。
次に、図面を参照して、本発明の系統連系インバータ装置の実施形態を説明する。具体的には、(1)概略構成、(2)主回路、(3)制御回路、(4)作用・効果、(5)その他の実施形態について説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(1)概略構成
図1は、本実施形態に係る系統連系インバータ装置100Aを含む系統連系システムの回路構成を示す回路図である。
図1に示す系統連系システムは、直流電源1、系統連系インバータ装置100A、及び電力系統10を有する。直流電源1は、発電により直流電力を出力する分散型電源である。以下においては、直流電源1として太陽電池を例示する。
系統連系インバータ装置100Aは、直流電源1からの直流電力を商用周波数(例えば50又は60Hz)の交流電力に変換する。系統連系インバータ装置100Aと電力系統10との間には、需要家に設置された負荷(不図示)が接続されている。系統連系インバータ装置100Aは、系統連系インバータ装置100A及び電力系統10(例えば商用電力系統)の両方から負荷に交流電力を供給する連系運転を行う。
系統連系インバータ装置100Aは、部分PAM方式であって、主回路110Aと、主回路110Aを制御する制御回路120とを有する。主回路110Aは、昇圧コンバータ2A、フルブリッジインバータ3A、及びフィルタ回路4Aを有する。
昇圧コンバータ2Aは、直流電源1からの入力電圧Viが系統電圧Vsの絶対値よりも低い期間において、高周波スイッチングにより入力電圧Viを昇圧するとともに交流電力に対応する波形を形成する昇圧動作を行う。本実施形態において昇圧コンバータ2Aは、電圧変換回路を構成する。なお、系統電圧Vsとは、電力系統10の電圧である。
フルブリッジインバータ3Aは、入力電圧Viが系統電圧の絶対値よりも高い期間において、高周波スイッチングにより電圧変換回路が出力する電圧を降圧するとともに交流電力に対応する波形を形成する降圧動作を行う。本実施形態においてフルブリッジインバータ3Aは、波形変換回路を構成する。
フィルタ回路4Aは、フルブリッジインバータ3Aが出力する交流電力の高周波成分を除去して電力系統10(及び負荷)に出力する。
制御回路120は、昇圧コンバータ2Aを駆動するゲート信号G1を用いて昇圧動作を制御し、フルブリッジインバータ3Aを駆動するゲート信号G2,G3を用いて降圧動作を制御する。また、制御回路120は、ゲート信号G4,G5を用いてフルブリッジインバータ3Aによる極性切り替え動作を制御する。
(2)主回路
引き続き図1を参照して、主回路110Aについて説明する。なお、主回路110Aは、部分PAM方式に従った回路構成である。
昇圧コンバータ2Aは、入力段コンデンサ21、リアクトル22、スイッチング素子23、ダイオード24、ダイオード25、及び中間段コンデンサ26を有する。本実施形態ではスイッチング素子23として絶縁ゲートバイポーラトランジスタIGBTを例示しているが、パワーMOS FET等でもよい。入力段コンデンサ21は、直流電源1からの直流電力を平滑する。
スイッチング素子23は、制御回路120からのゲート信号G1(図3(a)参照)に応じて高周波スイッチングする。なお、図3において、ハッチングで示す区間は高周波スイッチングの区間を表している。スイッチング素子23は、このような高周波スイッチング動作により直流電圧を昇圧し、制御回路120がゲート信号G1のパルス幅を変調(PWM制御)することで、リアクトル22に流れる電流波形の振幅を制御する。
図3(a)及び(e)に示すように、昇圧コンバータ2Aは、系統電圧Vsのピーク電圧の時点を中心として一定期間は昇圧を行い、それ以外の期間、具体的には、系統電圧Vsの絶対値が入力電圧Viよりも小さい期間では昇圧を行わない。
図3(f)は、昇圧コンバータ2Aから出力される中間電圧Vdの波形を示している。中間電圧Vdは、昇圧された区間が部分的に凸状となった波形になる。残りの部分の正弦波波形についてはフルブリッジインバータ3Aが成形することになる。中間電圧Vdには、スイッチング素子23の動作周波数に対応する高周波成分が重畳されている。
中間段コンデンサ26は、中間電圧Vdに含まれる高周波成分を除去する。中間段コンデンサ26は、例えば数十μF以下であり、小容量である。
フルブリッジインバータ3Aは、フルブリッジ接続されたスイッチング素子31a〜31dを有する。第1実施形態ではスイッチング素子31a〜31dとしてIGBTを例示しているが、パワーMOS FET等でもよい。スイッチング素子31a〜31dには、ダイオード32a〜32dがそれぞれ逆並列接続されている。
スイッチング素子31aは、制御回路120からのゲート信号G2(図3(b)参照)に応じて高周波スイッチングする。スイッチング素子31bは、制御回路120からのゲート信号G3(図3(b)参照)に応じて高周波スイッチングする。
また、スイッチング素子31cは、制御回路120からのゲート信号G4(図3(c)参照)に応じてスイッチングする。スイッチング素子31dは、制御回路120からのゲート信号G5(図3(c)参照)に応じてスイッチングする。スイッチング素子31c及びスイッチング素子31dそれぞれの動作周波数は、系統電圧Vsの周波数と同等である。
図3(a)及び(b)に示すように、昇圧コンバータ2Aとフルブリッジインバータ3Aとが交互に高周波スイッチングを行い、昇圧コンバータ2Aとフルブリッジインバータ3Aとで正弦波波形の形成を行う。そして、正弦波波形の形成は高周波スイッチングを行っている回路によって行われることになる。
また、昇圧コンバータ2Aが高周波スイッチングを行っている場合(正弦波波形の形成を行っている場合)は、図3(c)に示すように、フルブリッジインバータ3Aは必要に応じて極性の切り替えを行う。
図3(a)及び(b)に示すように、フルブリッジインバータ3Aが高周波スイッチングを行っている場合(正弦波波形の形成を行っている場合)は、昇圧コンバータ2Aは昇圧動作を停止する(スイッチング素子23をオフにする)。
図3(g)は、フルブリッジインバータ3Aが出力する出力電圧Voの波形を示している。出力電圧Voには、フルブリッジインバータ3Aによる高周波スイッチングに対応する高周波成分が重畳されている。
フルブリッジインバータ3Aの後段には、フィルタ回路4Aが接続されている。フィルタ回路4Aは、フルブリッジインバータ3Aからの出力(出力電圧Vo)に含まれる高周波成分を除去して出力する。フィルタ回路4Aは、リアクトル41及びコンデンサ42を有する。
(3)制御回路
次に、制御回路120について説明する。図2は、制御回路120の構成を示す回路図である。
制御回路120は、アンプ21a、エラーアンプ121b、除算器122、零クロス検出回路123、操作信号演算回路124、反転回路125、PWM(Pulse Width Modulation)コンパレータ126a,126b、論理回路127a,127b、減算器128a、加算器128b,128c、駆動回路129a〜129eを有する。
アンプ21aには、系統電圧Vsが入力される。アンプ21aは、系統電圧Vsを増幅する。零クロス検出回路123は、アンプ21aによって増幅された系統電圧Vsの零クロス点を検出し、零を超える場合にはハイレベル、零を下回る場合にはロウレベルの零クロス信号ZEROを出力する。反転回路125は、零クロス信号ZEROを反転する。駆動回路129aは、零クロス信号ZEROを増幅し、ゲート信号G5として出力する。駆動回路129bは、零クロス信号ZEROを反転した後に増幅し、ゲート信号G4として出力する。
除算器122には、入力電圧Vi及び系統電圧Vsが入力される。除算器122は、系統電圧Vsを入力電圧Viで除算した結果をフィードフォワード信号FF(図3(d)参照)として出力する。
減算器128aには、出力電流Io及び基準電流Irが入力される。ここで、基準電流Irは、図示を省略する基準電流生成回路によって生成され、出力電流Ioの理想波形を表している。減算器128aは、出力電流Ioと基準電流Irとの差を誤差信号として出力する。エラーアンプ121bは、当該誤差信号を増幅した結果をフィードバック信号FBとして出力する。
加算器128bには、フィードバック信号FB及びフィードフォワード信号FFが入力される。加算器128bは、フィードバック信号FBとフィードフォワード信号FFとを加算した結果を基準操作信号MV(図3(d)参照)として出力する。
本実施形態において、除算器122、減算器128a、エラーアンプ121b、及び加算器128bは、入力電圧Viに対する系統電圧の比を示すフィードフォワード信号FFと、出力電流Ioと出力電流の理想波形(基準電流Ir)との差を示すフィードバック信号FBとを加算することで、基準操作信号MVを生成する基準操作信号生成回路を構成する。
加算器128cには、基準操作信号MV、及び、反転された零クロス信号ZEROが入力される。加算器128cは、基準操作信号MV、及び、反転された零クロス信号ZEROを加算した結果を操作信号MV2として出力する。操作信号MV2は、ゲート信号G2,G3(降圧制御パルス)のデューティー比を操作する降圧操作信号に相当する。
PWMコンパレータ126bには、操作信号MV2及び三角波信号TRIが入力される。三角波信号TRIは、フルブリッジインバータ3Aによる高周波スイッチングの動作周波数を定めるものであり、図示を省略する三角波生成回路によって生成される。三角波信号TRIの振幅は、零から1の範囲に設定されている。PWMコンパレータ126bは、操作信号MV2と三角波信号TRIとを比較し、三角波信号TRIよりも操作信号MV2が大きければハイレベル、三角波信号TRIよりも操作信号MV2が小さければロウレベルのPWM信号を出力する。
論理回路127aには、PWM信号及び零クロス信号ZEROが入力される。論理回路127aは、PWM信号及び零クロス信号ZEROを論理積(AND)演算する。駆動回路129dは、論理回路127aの出力信号を増幅し、ゲート信号G2として出力する。
論理回路127bには、PWM信号及び零クロス信号ZEROが入力される。論理回路127bは、PWM信号及び零クロス信号ZEROそれぞれを反転した後、論理積(AND)演算する。駆動回路129eは、論理回路127bの出力信号を増幅し、ゲート信号G3として出力する。
操作信号演算回路124(昇圧操作信号生成回路)には、基準操作信号MV及びフィードフォワード信号FFが入力される。操作信号演算回路124は、基準操作信号MVに対応するゲート信号G2,G3(降圧制御パルス)のデューティー比が限界値を超過している期間において、ゲート信号G1を超過の量に応じたデューティー比とするように操作信号MV1(図3(d)参照)を生成し、基準操作信号MVに対応する降圧制御パルスのデューティー比が限界値を下回っている期間において、昇圧動作を停止させるように操作信号MV1を生成する。操作信号MV1は、ゲート信号G1(昇圧制御パルス)のデューティー比を操作する昇圧操作信号に相当する。
具体的には、操作信号演算回路124は、基準操作信号MVの絶対値から1を減算した値を、フィードフォワード信号FFの絶対値で除算し、除算結果を操作信号MV1として出力する。
PWMコンパレータ126aには、操作信号MV1及び三角波信号TRIが入力される。上記のように、三角波信号TRIの振幅は、零から1の範囲に設定されている。PWMコンパレータ126aは、操作信号MV1と三角波信号TRIとを比較し、三角波信号TRIよりも操作信号MV2が大きければハイレベル、三角波信号TRIよりも操作信号MV2が小さければロウレベルのPWM信号を出力する。
論理回路127aには、PWM信号及び零クロス信号ZEROが入力される。論理回路127aは、PWM信号及び零クロス信号ZEROを論理積(AND)演算する。駆動回路129dは、論理回路127aの出力信号を増幅し、ゲート信号G2として出力する。
次に、図3を参照して、上記のように構成された制御回路120の動作について説明する。
フルブリッジインバータ3Aの制御は、フィードフォワード/フィードバック制御で、フィードフォワード信号は、FF=Vs/Vi、フィードバック信号は、FB=(Io(ref)-Io)・Kとし、それらを加算したものを基準操作量、MV=FB+FFとしている。そのため、制御が良好な場合、Io =Io(ref)、すなわち、FB=0、MV=FF=Vs/Viとなる。
フルブリッジインバータ3Aの動作範囲は、系統電圧|Vs|が、入力電圧Viよりも低い時、すなわち、-1<MV<1の範囲となる。また、一方、系統電圧|Vs|が、入力電圧Viよりも高い時、すなわち、-1>MV>1の範囲では、フルブリッジインバータ3Aは制御範囲を超え、昇圧コンバータ2Aの昇圧動作が必要になる。
フルブリッジインバータ3Aの制御範囲を超えた値、すなわち、(|MV|-1)を昇圧比|Vs/Vi| で割ることで、(|MV|-1) を1に正規化し、その値を昇圧コンバータ2Aの操作量MV1とする。
また、PWMコンパレータの基準三角波TRIの振幅を0から1に設定し、操作量 MV1、MV2が演算上、0から1の範囲を超え場合に、その高周波スイッチングを休止するようにする。
制御回路120をこのように構成することにより、図3に示すように、系統電圧Vsに対して入力電圧Viが不足している場合、フルブリッジインバータ3Aは、必然的に過変調になり、フルブリッジインバータ3Aの制御出力がフルブリッジインバータ3Aの制御範囲を超えて、フルブリッジインバータ3Aは、高周波のスイッチングを休止し、PWM制御からPAM制御に移行する。
一方、昇圧コンバータ2Aは、フルブリッジインバータ3Aの制御範囲を超えた部分(フルブリッジインバータ3Aが過変調になった部分)を操作量 MV1=(|MV|-1)/|Vs/Vi|としているため、フルブリッジインバータ3Aが休止している期間、すなわち、系統電圧Vsに対して入力電圧Viが不足している期間だけ、高周波でスイッチングし、また、それによって、入力電圧Viの不足分だけ昇圧して、波形成形動作を行う。
(4)作用・効果
以上説明したように、本実施形態によれば、ゲート信号G2,G3のデューティー比を操作する操作信号MV2の基準となる基準操作信号MVを用いて、ゲート信号G1のデューティー比を操作する操作信号MV1を生成する。これにより、昇圧動作の制御と降圧動作の制御とが一体的に行われるため、昇圧動作と降圧動作との切り替えをスムーズに行うことができる。また、共通の基準操作信号MVに応じて昇圧動作と降圧動作とが制御されるため、制御を簡素化することができる。
昇圧動作と降圧動作との切り替えをスムーズに行うことができる系統連系インバータ装置100Aを用いて系統連系システムが構成されるため、出力電流波形の乱れが抑制された系統連系システムを提供できる。また、制御が簡素化された系統連系インバータ装置100Aを用いて系統連系システムが構成されるため、小型かつ安価な系統連系システムを提供できる。
本実施形態では、操作信号演算回路124は、基準操作信号MVに対応するゲート信号G2,G3のデューティー比が、降圧動作を制御可能な限界値を超過している場合(すなわち過変調の状態)において、ゲート信号G1を当該超過の量に応じたデューティー比とするように操作信号MV1を生成する。
これにより、ゲート信号G2,G3のデューティー比とゲート信号G1のデューティー比とを一体的且つ連続的に操作することができ、昇圧動作と降圧動作との切り替えをスムーズに行うことができる。また、従来技術のような、昇圧コンバータ2A内に流れる電流(昇圧電流又はリアクタ電流)をモニタする手段を要しないため、制御を簡素化できるとともに、コストを削減できる。
(5)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
上述した実施形態においては、直流電源1として太陽電池を例示したが、太陽電池に限らず、燃料電池等を直流電源1として使用してもよい。
以下において、上述した実施形態の変更例を説明する。図4は、本変更例に係る系統連系インバータ装置100Bの回路構成を示す回路図である。
部分PAM方式の系統連系インバータ装置100Bでは、昇圧コンバータ2Bが一部の正弦波波形の成形を行うことによって、直流電源1と昇圧コンバータ2Bとの間の正側線路Lp及び負側線路Lnそれぞれの対地電圧が変動する。
ここで、太陽電池等の直流電源1と大地との間には、対地静電容量Cpvが存在する。トランスレス方式の系統連系インバータ装置100Bは、入出力が電気的に絶縁分離されていないため、正側線路Lp及び負側線路Lnそれぞれの対地電圧が変動すると、対地静電容量Cpvを介して漏洩電流が流れる問題がある。
そこで、本変更例では、昇圧コンバータ2Bは、正側線路Lp上に設けられた正側回路(リアクトル22a、ダイオード25a)と、負側線路Ln上に設けられた負側回路(リアクトル22b、ダイオード25b)とを備え、正側回路及び負側回路を互いに対称な回路構成としている。これにより、互いに対称な回路構成の正側回路及び負側回路により、対地電圧の変動を正負で打ち消し合い、直流電源1と昇圧コンバータ2Bとの間の正側線路Lp及び負側線路Lnそれぞれの対地電圧が一定に保たれる。これにより、対地静電容量Cpvを介して流れる漏洩電流を抑制できる。
正側回路及び負側回路は、同一特性の回路素子を用いて構成されている。リアクトル22aの回路特性(インダクタンス)と、リアクトル22bの回路特性(インダクタンス)とは等しい。ダイオード25aの回路特性と、ダイオード25bの回路特性とは等しい。リアクトル22a,22bは、小型化のため、コアを共通とし、リアクトル22a,22bそれぞれに対応する巻線を共通のコアに巻く方法で構成してもよい。
フルブリッジインバータ3Bは、スイッチング素子31a〜31dとしてIGBTを使用している点以外は、第1実施形態と同様の回路構成である。ただし、IGBTに限らず、パワーMOS FET等を使用してもよい。フルブリッジインバータ3Bの後段には、フィルタ回路4Bが接続されている。フィルタ回路4Bは、スイッチング素子43a、ダイオード44a、スイッチング素子43b、ダイオード44b、リアクトル45a、リアクトル45b、及びコンデンサ46を有する。フィルタ回路4Bは、フルブリッジインバータ3Bからの出力(出力電圧Vo)に含まれる高周波成分を除去して出力する。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
1…直流電源、2A,2B…昇圧コンバータ、3A,3B…フルブリッジインバータ、4A、4B…フィルタ回路、10…電力系統、21…入力段コンデンサ、21a…アンプ、22,22a,22b…リアクトル、23…スイッチング素子、24…ダイオード、25,25a,25b…ダイオード、26…中間段コンデンサ、31a〜31d…スイッチング素子、32a〜32d…ダイオード、41…リアクトル、42…コンデンサ、43a,43b…スイッチング素子、44a,44b…ダイオード、45a,45b…リアクトル、46…コンデンサ、100A,100B…系統連系インバータ装置、110A,110B…主回路、120…制御回路、121b…エラーアンプ、122…除算器、123…零クロス検出回路、124…操作信号演算回路、125…反転回路、126a,126b…PWMコンパレータ、127a…論理回路、127a,127b…論理回路、127b…論理回路、128a…減算器、128b,128c…加算器、129a〜129e…駆動回路

Claims (6)

  1. 直流電源からの直流電力を交流電力に変換して、前記直流電源を交流の電力系統に連系可能な系統連系インバータ装置であって、
    前記直流電源からの入力電圧を昇圧するとともに前記交流電力に対応する波形を形成する昇圧動作を行う電圧変換回路と、
    前記電圧変換回路が出力する電圧を降圧するとともに前記交流電力に対応する波形を形成する降圧動作を行う波形変換回路と、
    前記電圧変換回路を駆動する昇圧制御パルスを用いて前記昇圧動作を制御し、前記波形変換回路を駆動する降圧制御パルスを用いて前記降圧動作を制御する制御回路と
    を備え、
    前記制御回路は、前記降圧制御パルスのデューティー比を操作する降圧操作信号の基準となる基準操作信号を用いて、前記昇圧制御パルスのデューティー比を操作する昇圧操作信号を生成する昇圧操作信号生成回路を備えることを特徴とする系統連系インバータ装置。
  2. 前記昇圧操作信号生成回路は、前記降圧操作信号に対応する前記降圧制御パルスのデューティー比が、前記降圧動作を制御可能な限界値を超過している場合において、前記昇圧制御パルスを前記超過の量に応じたデューティー比とするように前記昇圧操作信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の系統連系インバータ装置。
  3. 前記昇圧操作信号生成回路は、
    前記降圧操作信号に対応する前記降圧制御パルスのデューティー比が前記限界値を超過している期間において、前記昇圧制御パルスを前記超過の量に応じたデューティー比とするように前記昇圧操作信号を生成し、
    前記降圧操作信号に対応する前記降圧制御パルスのデューティー比が前記限界値を下回っている期間において、前記昇圧動作を停止させるように前記昇圧操作信号を生成することを特徴とする請求項2に記載の系統連系インバータ装置。
  4. 前記昇圧操作信号生成回路は、前記超過の量を、前記入力電圧に対する前記電力系統の電圧の比で除した結果を前記昇圧操作信号として生成することを特徴とする請求項2又は3に記載の系統連系インバータ装置。
  5. 前記制御回路は、前記入力電圧に対する前記電力系統の電圧の比を示すフィードフォワード信号と、前記系統連系インバータ装置の出力電流と前記出力電流の理想波形との差を示すフィードバック信号とを加算することで、前記基準操作信号を生成する基準操作信号生成回路を備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の系統連系インバータ装置。
  6. 直流電源と、
    請求項1〜5の何れか一項に記載の系統連系インバータ装置と
    を備えることを特徴とする系統連系システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015122931A (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 株式会社三社電機製作所 系統連系装置
JPWO2014199795A1 (ja) * 2013-06-11 2017-02-23 住友電気工業株式会社 インバータ装置
JP2019004585A (ja) * 2017-06-14 2019-01-10 住友電気工業株式会社 電力変換装置及びその制御方法

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