JP2015122931A - 系統連系装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 パワーコンディショナにおいて、系統電圧Vs及び入力電圧Viの変動に対する追従性を向上させることを目的とする。【解決手段】 ソーラーパネル100からの直流電力を交流電力へ変換するインバータ回路10と、系統電圧Vsに同期した目標電流IREFを生成する目標値生成部20と、目標電流IREFに対する出力電流Ioの誤差として、第1指令値S1を求める電流誤差演算部21と、入力電圧Viに基づいて系統電圧Vsを変調し、第2指令値S2を生成する系統電圧変調部22と、第1指令値S1に第2指令値S2を加えることにより、第3指令値S3を求める指令値合成部23と、第3指令値S3に基づいて、インバータ回路10を駆動するゲート駆動信号GDを生成するPWM変調部24とを備える。【選択図】 図2

Description

本発明は、系統連系装置に係り、さらに詳しくは、分散型電源を電力系統に連系させる系統連系装置の改良に関する。
太陽光発電装置、風力発電装置、燃料電池などの分散型電源(distributed generator)は、電力会社の系統電源から需要家へ電力を供給する電力系統(power supply system)に対し、パワーコンディショナと呼ばれる系統連系装置を介して接続される。
一般的なパワーコンディショナは、分散型電源から入力される直流電力を定電圧化するチョッパ回路と、チョッパ回路から出力される直流電力を交流電力に変換するインバータ回路を備えている。また、チョッパ回路を省略することにより、小型化、低コスト化したチョッパレス型パワーコンディショナも従来から知られている。
パワーコンディショナは、系統電圧に影響を与えることなく、電力系統へ電流を出力することが要求される。このため、電流を制御して電圧を出力する電圧型電流制御が行われている。具体的には、系統電圧に同期した目標電流に対する出力電流の誤差を求め、当該誤差を指令値とするフィードバック制御を行うことにより、電圧型インバータ回路が系統電圧に同期した電圧波形を生成する。
しかしながら、系統電圧が変動した場合、特に、系統電圧の実効値が変動した場合、上述したフィードバック制御のみで、系統電圧の変動に迅速に追従させることは容易ではない。特に、出力電流がゼロの場合、系統電圧の変動に迅速に追従させることが容易ではないという問題があった。
そこで、上記フィードバック制御に加えて、系統電圧に基づくフィードフォワード制御を行うことが考えられる。つまり、フィードバック制御の指令値に対し、系統電圧に応じた指令値を加え、系統電圧のフィードフォワード制御を新たに導入することにより、系統電圧の変動に対し迅速に追従させることが考えられる。
このような構成を採用することにより、系統電圧の変動に対する追従性を向上させることができるが、系統電圧の変動に対する追従性を向上させることができない。インバータ回路は、入力電圧の変動に応じて出力電圧の実効値が変動する。このため、パワーコンディショナは、入力電圧の変動に対しても迅速に追従する必要がある。特に、チョッパレス型パワーコンディショナの場合、分散型電源の電圧変動がパワーコンディショナの入力電圧の変動となるため、入力電圧の変動に対する追従性を向上させる必要がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、電圧型電流制御を行う系統連系装置において、系統電圧及び入力電圧の変動に対する追従性を向上させることを目的とする。特に、チョッパレス型の系統連系装置において、系統電圧及び入力電圧の変動に対する追従性を向上させることを目的とする。
第1の本発明による系統連系装置は、分散型電源を電力系統に連系させる系統連系装置であって、上記分散型電源から供給される直流電力を交流電力へ変換する電圧型のインバータ回路と、上記電力系統の系統電圧を検出する系統電圧検出手段と、上記電力系統への出力電流を検出する出力電流検出手段と、上記分散型電源からの入力電圧を検出する入力電圧検出手段と、上記系統電圧に同期した目標電流を生成する目標値生成手段と、上記目標電流に対する上記出力電流の誤差として、第1指令値を求める電流誤差演算手段と、上記入力電圧に基づいて上記系統電圧を変調することにより、第2指令値を生成する系統電圧変調手段と、第1指令値に第2指令値を加えることにより、第3指令値を求める指令値合成手段と、第3指令値に基づいて、上記インバータ回路に供給するPWM変調信号を生成するPWM変調手段とを備えて構成される。
第1指令値は、系統電圧に同期した目標電流に対する出力電流の誤差として求められる指令値であり、インバータ回路のフィードバック制御に用いられる。一方、第2指令値は、入力電圧に基づいて系統電圧を変調することにより生成される指令値であり、インバータ回路のフィードフォワード制御に用いられる。そして、第1指令値及び第2指令値の和からなる第3指令値に基づいて、インバータ回路を制御することにより、目標電流に基づくフィードバック制御に加えて、入力電圧及び系統電圧に基づくフィードフォワード制御も行うことができる。
従って、入力電圧又は系統電圧の変動に対する追従性を向上させることができる。特に、出力電流がゼロの場合であっても、入力電圧又は出力電圧の変動に迅速に追従させることができる。また、入力電圧の変動に対する追従性を向上させることにより、チョッパ回路を備えていない系統連系装置に好適である。
第2の本発明による系統連系装置は、上記構成に加えて、第2指令値が上記入力電圧に反比例する値となるように構成される。
第2指令値を入力電圧に反比例する値にすることにより、第2指令値に基づくフィードフォワード制御により、入力電圧の変動が出力電圧に与える影響を迅速に補償することができる。
第3の本発明による系統連系装置は、上記構成に加えて、上記系統電圧変調手段が、上記入力電圧に反比例する変調率を生成する変調率生成手段と、上記系統電圧及び上記変調率の積を求める変調手段とを備え、上記変調率生成手段が、上記入力電圧を上記変調率に対応づけた変調率テーブルを有する。
入力電圧に反比例する第2指令値を演算で求めようとすれば、処理負荷が大きい除算処理を行う必要がある。このため、変調率テーブルを用いて、入力電圧に反比例する変調率を求め、当該変調率と系統電圧との積を求めることにより、除算演算を行うことなく、第2指令値を求めることができる。
第4の本発明による系統連系装置は、上記構成に加えて、上記分散型電源が、太陽電池であり、上記目標値生成手段が、上記太陽電池の最大電力点追従制御により目標電圧を求める目標電圧生成手段と、上記目標電圧に対する上記入力電圧の誤差を求める電圧誤差演算手段とを有し、上記電圧誤差に基づいて、上記目標電流の振幅を決定するように構成される。
本発明による系統連系装置は、入力電圧に基づいて系統電圧を変調することにより第2指令値を生成し、第2指令値に基づくフィードフォワード制御を行っている。このため、系統電圧の変動に対する追従性を向上させるとともに、入力電圧の変動に対する追従性も向上させることができる。つまり、チョッパレス型の系統連系装置において、入力電圧の変動に対する追従性を向上させることができる。従って、出力電圧が顕著に変動する分散型電源を電力系統と連系させることができるチョッパレス型の系統電源装置を提供することができる。
本発明の実施の形態によるパワーコンディショナ101を含む系統連系システム1の一構成例を示したブロック図である。 図1のインバータ制御部11の詳細構成の一例を示した図である。 図2の系統電圧変調部22の一構成例を示した図である。 図4は、図3の変調率テーブル220の一例を示した図である。
図1は、本発明の実施の形態によるパワーコンディショナ101を含む系統連系システム1の一構成例を示したブロック図である。この系統連系システム1は、ソーラーパネル100、パワーコンディショナ101及び電力系統102、分電盤103及び負荷104により構成される。
ソーラーパネル100は、太陽光のエネルギーを電力に変換する太陽光発電装置であり、日射量に応じた直流電力を生成し、パワーコンディショナ101を介して、電力系統102へ供給する。つまり、ソーラーパネル100は、電力系統102と連系する分散型電源の一例である。
電力系統102は、電力会社の系統電源から送電される系統電力を需要家の負荷104に供給するためのシステムであり、ここでは、需要家内に設置された分電盤103や、当該分電盤103に系統電力を供給する引き込み線を含む配線網を電力系統102と呼んでいる。負荷104は、ソーラーパネル100又は電力系統102から供給される電力を消費する電力消費装置、例えば、住宅内に設置された1又は2以上の電気機器であり、分電盤103に接続されている。
パワーコンディショナ101は、ソーラーパネル100から入力される直流電力を単相の交流電力に変換し、電力系統102へ供給する系統連系装置である。パワーコンディショナ101は、電圧型電流制御を行うことにより、系統電圧Vsに影響を与えることなく、電力系統102に対し出力電力Poを供給することができる。また、最大電力点追従制御(MPPT:Maximum Power Point Tracking)を行うことにより、ソーラーパネル100からの入力電力Piを最大化することができる。
パワーコンディショナ101は、スイッチング素子を含むインバータ回路10と、スイッチング制御を行うインバータ制御部11、平滑用インダクタLと、平滑用キャパシタC1,C2と、遮断器12とを備えている。また、入力電圧Viを検出する入力電圧検出器Dviと、入力電流Iiを検出する入力電流検出器Diiと、出力電流Ioを検出する出力電流検出器Dioと、系統電圧Vsを検出する系統電圧検出器Dvsとを備えている。
インバータ回路10は、スイッチング素子及びフライホイールダイオードを並列接続して構成される電圧型インバータ回路である。スイッチング素子は、インバータ制御部11からのゲート駆動信号GDに基づいてスイッチングを行う半導体素子、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が用いられる。従って、インバータ回路10によって生成される出力パルスは、入力電圧Viに応じたパルス高さと、ゲート駆動信号GDに対応するパルス幅とを有する。フライホイールダイオードは、スイッチング時に平滑用インダクタLに生じる起電力を解放することにより、スイッチング素子を保護する。
インバータ回路10の出力端子には、平滑用インダクタL及び平滑用キャパシタC2が接続されている。インバータ回路10の出力パルスは、平滑用インダクタL及び平滑用キャパシタC2によって高周波成分が除去され、正弦波信号となる。また、インバータ回路10の入力端子には、平滑用キャパシタC1が設けられ、平滑化された入力電圧Viがインバータ回路10に入力される。
インバータ制御部11は、インバータ回路10のスイッチング素子を駆動するためのゲート駆動信号GDを生成することにより、インバータ回路10のスイッチング動作を制御する。ゲート駆動信号GDは、入力電圧Vi、入力電流Ii、出力電流Io及び系統電圧Vsに基づいて生成されるPWM信号であり、スイッチング素子のゲート端子に入力される。
遮断器12は、出力電流Ioを遮断するスイッチング素子であり、インバータ回路10の出力端子に設けられている。つまり、遮断器12を閉状態にすれば、ソーラーパネル100を電力系統102に並列させることができ、開状態にすれば、ソーラーパネル100を電力系統102から解列させることができる。
入力電圧検出器Dvi及び入力電流検出器Diiは、いずれもインバータ回路10の入力端子に設けられ、ソーラーパネル100からの入力電圧Vi及び入力電流Iiをそれぞれ検出する。
出力電流検出器Dio及び系統電圧検出器Dvsは、いずれもインバータ回路10の出力端子に設けられている。出力電流検出器Dioは、平滑用インダクタLよりも電力系統102側に設けられ、電力系統102に対する出力電流Ioを検出する。また、系統電圧検出器Dvsは、電力系統102の電圧である系統電圧Vsを検出する。系統電圧検出器Dvsは、遮断器12よりも電力系統102側に設けられ、遮断器12の開閉状態にかかわらず、系統電圧Vsを検出することができる。
図2は、図1のインバータ制御部11の詳細構成の一例を示した図である。インバータ制御部11は、目標電流IREFを生成する目標値生成部20と、第1指令値S1を求める電流誤差演算部21と、第2指令値S2を求める系統電圧変調部22と、第3指令値S3を求める指令値合成部23と、ゲート駆動信号GDを生成するPWM変調部24とにより構成される。なお、インバータ制御部11の一部又は全部は、マイクロプロセッサにより実行されるコンピュータプログラムとして実現することができる。
目標値生成部20は、入力電圧Vi及び入力電流Iiに基づいて、目標電流IREFを生成する。目標電流IREFは、出力電流Ioのフィードバック制御に用いられる目標値であり、系統電圧Vsに同期した正弦波信号である。また、目標電流IREFの実効値は、ソーラーパネル100の最大電力点追従制御によって求められる。
目標値生成部20は、MPPT部201、電圧誤差演算部202、目標電流生成部203及び基準信号生成部204により構成される。
MPPT部201は、入力電圧Viの目標値である目標電圧VREFを求める。目標電圧VREFは、ソーラーパネル100の最大電力点における入力電圧Viであり、最大電力点追従制御を行うことにより求められる。なお、ソーラーパネル100からの入力電力Piは、入力電圧Vi及び入力電流Iiの積として求められる。また、ソーラーパネル100の最大電力点は、入力電力Piが最大となるP−V特性上の動作点である。
最大電力点追従制御は、目標電圧VREFを変化させ、目標電圧VREFの変化前後における入力電力Piの増減を判別し、この判別結果に基づいて目標電圧VREFを更に変化させる周知の探索処理である。このような探索処理を繰り返すことにより、ソーラーパネル100の最大電力点を求めることができ、当該最大電力点における入力電圧Viとして、目標電圧VREFが求められる。従って、日射量、環境温度などの変化に伴ってソーラーパネル100のP−V特性が変化した場合であっても、常に最大電力点においてソーラーパネル100を動作させることができる。
電圧誤差演算部202は、目標電圧VREFに対する入力電圧Viの誤差として、電圧誤差VERRを求める演算手段である。具体的には、MPPT部201により求められた目標電圧VREFから、入力電圧検出器Dviにより検出された入力電圧Viを減算することにより、電圧誤差VERRが求められる。
目標電流生成部203は、出力電流Ioの目標値である目標電流IREFを求める演算手段である。目標電流IREFは、周波数及び位相が系統電圧Vsと一致する正弦波信号であり、その振幅は電圧誤差VERRに基づいて決定される。具体的には、基準信号生成部204からの基準信号WSYNと、電圧誤差演算部202で求められた電圧誤差VERRとの乗算を行うことにより、目標電流IREFが求められる。
基準信号生成部204は、基準信号WSYNを生成する手段である。基準信号WSYNは、周波数及び位相が系統電圧Vsと同期した正弦波信号であり、系統電圧検出器Dvsにより検出された系統電圧Vsに基づいて生成される。
電流誤差演算部21は、第1指令値S1として、目標電流IREFに対する出力電流Ioの誤差を求める演算手段である。つまり、第1指令値S1は、出力電流Ioをフィードバック制御するための指令値である。具体的には、目標値生成部20で求められた目標電流IREFから、出力電流検出器Dioで検出された出力電流Ioを減算することにより、第1指令値S1が求められる。
系統電圧変調部22は、入力電圧Vi及び系統電圧Vsに基づいて、第2指令値S2を求める。第2指令値S2は、パワーコンディショナ101の出力電圧をフィードフォワード制御するための指令値である。具体的には、入力電圧Viに基づいて系統電圧Vsを変調することにより、系統電圧Vsに比例し、入力電圧Viに反比例する第2指令値S2が求められる。
指令値合成部23は、第1指令値S1及び第2指令値S2に基づいて、パルス幅変調に用いる第3指令値S3を求める演算手段である。具体的には、電流誤差演算部21で求められた電流誤差を示す第1指令値S1と、系統電圧変調部22で生成された変調後の系統電圧を示す第2指令値S2とを加算することにより、第3指令値S3が求められる。
PWM変調部24は、第3指令値S3に基づいて、パルス幅変調を行って、PWM信号からなるゲート駆動信号GDを生成するパルス幅変調手段である。PWM変調部24は、三角波からなるキャリア信号を生成する搬送波生成部240と、キャリア信号と第3指令値S3とを比較するコンパレータ241とを備え、コンパレータ241の比較結果として、ゲート駆動信号GDが生成される。
図3は、図2の系統電圧変調部22の一構成例を示した図である。また、図4は、図3の変調率テーブル220の一例を示した図である。系統電圧変調部22は、変調率テーブル220及び変調部221により構成される。
変調率テーブル220は、入力電圧Viに対し、変調率Kが対応づけられたデータテーブルである。変調率Kは、入力電圧Viに反比例する値であり、入力電圧Viを用いた演算によって求めることもできる。ただし、入力電圧Viから変調率Kを求める演算処理には除算が含まれることから、演算処理の負荷が大きい。このため、本実施の形態では、予め与えられた変調率テーブル220を用いて、入力電圧Viに対応する変調率Kを求めている。
変調部221は、変調率テーブル220から読み出された変調率Kと、系統電圧Vsとの乗算を行って、第2指令値S2を求める演算手段である。つまり、第2指令値S2は、入力電圧Viに対する系統電圧Vsの比に相当する値であって、入力電圧Viに反比例し、系統電圧Vsに比例する。
なお、本実施の形態では、変調率テーブル220を用いることにより、入力電圧Viから変調率Kを求める場合の例について説明したが、変調率テーブル220を用いることなく、演算手段のみで構成することもできる。
次に、パワーコンディショナ101の動作について詳細に説明する。
<フィードバック制御>
パワーコンディショナ101は、系統電圧Vsに影響を与えることなく、電力系統102に対し電流を供給するために、電流制御により電圧波形を生成する電圧型電流制御を行っている。具体的には、周波数及び位相が系統電圧Vsと一致する目標電流IREFを生成し、目標電流IREFに対する出力電流Ioの誤差を指令値とするフィードバック制御を行っている。
目標電流IREFの振幅は、ソーラーパネル100を最大電力点で動作させるように決定される。具体的には、ソーラーパネル100の最大電力点追従制御により、入力電力Piが最大になるときの入力電圧Viが目標電圧VREFとして求められる。このようにして求められた目標電圧VREFに対する入力電圧Viの誤差を求め、当該誤差に基づいて目標電流IREFの振幅が決定される。
このようなフィードバック制御を行うことにより、系統電圧Vsに影響を与えることなく、ソーラーパネル100を最大電力点で動作させ、その電力を電力系統102へ供給することができる。
<フィードフォワード制御>
また、入力電圧Vi及び系統電圧Vsの変動に対する追従性を向上させるため、入力電圧Vi及び系統電圧Vsに基づくフィードフォワード制御を行っている。具体的には、入力電圧Viに基づいて系統電圧Vsを変調することにより、入力電圧Viに反比例し、系統電圧Vsに比例する第2指令値S2を生成する。第2指令値S2は、第1指令値S1に加算され、第3指令値S3としてパルス幅変調で使用される。
このようなフィードフォワード制御を行うことにより、系統電圧Vsの変動に対する追従性を向上させることができる。特に、出力電流Ioがゼロであっても、系統電圧Vsの変動に対し迅速に追従し、系統電圧Vsに顕著な影響を与えないように動作させることができる。
上述したフィードバック制御のみで、系統電圧Vsの変動に迅速に追従させることは難しく、制御系が安定せず、乱調に至る可能性もある。それを回避しようとすれば、制御ゲインを大きくすることができないという問題が生じる。これに対し、本実施の形態によるパワーコンディショナ101は、系統電圧Vsに基づいて第2指令値S2を生成し、第2指令値S2に基づくフィードフォワード制御を行っている。このため、系統電圧Vsの変動に対し迅速に追従させることができる。
また、上述したフィードフォワード制御を行うことにより、入力電圧Viの変動に対する追従性を向上させることができる。特に、出力電流Ioがゼロであっても、入力電圧Viの変動に対し迅速に追従し、系統電圧Vsに顕著な影響を与えないように動作させることができる。
ソーラーパネル100の出力電圧は、日射量、環境温度によって顕著に変化する。また、最大電力点追従制御により、P−V特性上における動作点が移動した場合にも変化する。このため、チョッパレス型パワーコンディショナに、ソーラーパネル100を接続した場合、インバータ回路10の入力電圧Viは大きく変化する。これに対し、本実施の形態によるパワーコンディショナ101は、入力電圧Viに基づいて系統電圧Vsを変調し、入力電圧Viに反比例する第2指令値S2を生成し、第2指令値S2に基づくフィードフォワード制御を行っている。このため、系統電圧Vsの変動だけでなく、入力電圧Viの変動に対しても迅速に追従することができる。
なお、本実施の形態では、分散型電源がソーラーパネル100の場合の例について説明したが、本発明によるパワーコンディショナは、ソーラーパネル100用の系統連系装置のみに限定されない。例えば、風力発電装置や燃料電池を電力系統に連系させるための装置であってもよい。
1 系統連系システム
100 ソーラーパネル(分散型電源)
101 パワーコンディショナ(系統連系装置)
102 電力系統
10 インバータ回路
11 インバータ制御部
12 遮断器
20 目標値生成部
201 MPPT部
202 電圧誤差演算部
203 目標電流生成部
204 基準信号生成部
21 電流誤差演算部
22 系統電圧変調部
220 変調率テーブル
221 変調部
23 指令値合成部
24 PWM変調部
240 搬送波生成部
241 コンパレータ
C1,C2 平滑用キャパシタ
Dii 入力電流検出器
Dio 出力電流検出器
Dvi 入力電圧検出器
Dvs 系統電圧検出器
GD ゲート駆動信号
Ii 入力電流
Io 出力電流
REF 目標電流
K 変調率
L 平滑用インダクタ
Pi 入力電力
Po 出力電力
S1 第1指令値
S2 第2指令値
S3 第3指令値
Vi 入力電圧
Vs 系統電圧
REF 目標電圧
ERR 電圧誤差
SYN 基準信号

Claims (4)

  1. 分散型電源を電力系統に連系させる系統連系装置において、
    上記分散型電源から供給される直流電力を交流電力へ変換する電圧型のインバータ回路と、
    上記電力系統の系統電圧を検出する系統電圧検出手段と、
    上記電力系統への出力電流を検出する出力電流検出手段と、
    上記分散型電源からの入力電圧を検出する入力電圧検出手段と、
    上記系統電圧に同期した目標電流を生成する目標値生成手段と、
    上記目標電流に対する上記出力電流の誤差として、第1指令値を求める電流誤差演算部と、
    上記入力電圧に基づいて上記系統電圧を変調することにより、第2指令値を生成する系統電圧変調手段と、
    第1指令値に第2指令値を加えることにより、第3指令値を求める指令値合成手段と、
    第3指令値に基づいて、上記インバータ回路を駆動するPWM変調信号を生成するPWM変調手段とを備えたことを特徴とする系統連系装置。
  2. 第2指令値は、上記入力電圧に反比例する値であることを特徴とする請求項1に記載の系統連系装置。
  3. 上記系統電圧変調手段は、上記入力電圧に反比例する変調率を生成する変調率生成手段と、
    上記系統電圧及び上記変調率の積を求める変調手段とを備え、
    上記変調率生成手段は、上記入力電圧を上記変調率に対応づけたデータテーブルを有することを特徴とする請求項2に記載の系統連系装置。
  4. 上記分散型電源は、太陽電池であり、
    上記目標値生成手段は、上記太陽電池の最大電力点追従制御により目標電圧を求める目標電圧生成手段と、
    上記目標電圧に対する上記入力電圧の誤差を求める電圧誤差演算手段とを有し、
    上記電圧誤差に基づいて、上記目標電流の振幅を決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の系統連系装置。
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