JP2011094701A - 直動案内装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この直動案内装置10は、スライダ2の内部からスライダ2の外面に連通形成された塵埃吸引用の吸引穴20を有している。そして、この吸引穴20は、横穴20aと縦穴20bとから構成されており、横穴20aは、スライダ2の外面に形成されてポンプ等の気体吸引手段を接続可能な開口部21に連通するとともに、スライダ本体5の中央の位置まで水平方向に穿孔されており、縦穴20bは、スライダ本体5の中央の位置において案内レール1の側に開口するとともに横穴20aに連通する深さまで垂直方向に穿孔されている。
【選択図】図1
Description
そこで、例えば特許文献1に記載の技術では、塵埃の処理機構として、スライダ端部に側板を取り付け、この側板にレール外周部の空気を吸引する気体吸込口としてスリットを設けている。そして、スライダ側には側板のスリットに連通するように連通孔を設け、この連通孔側にポンプ等の気体吸引手段を接続可能に構成している。
つまり、スライダ側面や反対側の側板から塵埃を吸引する場合、気体吸込口に近い側の側板とこれと反対側の側板とでは相互の距離が離れており非対称となる。そのため、スライダ内部の連通孔の管路内面の摩擦抵抗の分、スライダ側面や反対側の側板からの吸引量(吸引能力)がスリットの形成された側に比べて少なくなり、塵埃の処理機構全体の吸引量が小さい場合には、反対側の側板からは十分に塵埃が吸引されない可能性がある。したがって、スライダ内部で発生する塵埃を確実に吸引する上で検討の余地が残されている。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、スライダ内部で発生する塵埃をより確実に吸引することができる直動案内装置を提供することを目的としている。
このような構成であれば、スライダ内部で発生した塵埃をスライダの外部に漏れだし難くするとともに、シールの隙間部分によって吸引される気体の流速を上げることができる。そのため、より効率的にスライダ外部近傍の塵埃を吸引することができる。したがって、このようなシール部材を有しない場合に比べて、同じ吸引能力であっても発塵量をより低く抑えることができる。
図1に示すように、この直動案内装置10は、案内レール1と、この案内レール1上をスライド移動するスライダ2とを有する。案内レール1には、自身外面の左右側面部に複数の転動体転動溝4が形成されている。スライダ2は、左右に袖部2a,2bを有するコ字状をなしている。そして、そのコ字状の凹部側を案内レール1側に対向させた姿勢で案内レール1に跨設されており、袖部2a,2bには、案内レール1の転動体転動溝4に対向する転動体転動溝6を内面に有している。
詳しくは、図1に示すように、スライダ2の一方(同図での左側)のエンドキャップ7には、案内レール1の長手方向に沿って貫通する開口部21が側面の中央部に形成されている。なお、この開口部21が形成された側とは反対の側のエンドキャップ7には、給脂口25が設けられている。
そして、上記開口部21には、外側面側に雌ねじが加工されており、この雌ねじに配管用の連結継手30が固定されている。さらに、この連結継手30にはチューブ40が連結されており、このチューブ40の他端側が不図示のポンプに繋がっており、これら連結継手30、チューブ40およびポンプによって気体吸引手段が構成されている。
この直動案内装置10は、上述の塵埃の処理機構を備えており、この塵埃処理機構は、スライダ本体5に形成された吸引穴20を有し、この吸引穴20から塵埃を吸引するので、スライダ2の内部の空間から塵埃を吸引することができる。
特に、この吸引穴20は、横穴20aと縦穴20bとから構成され、横穴20aは、スライダ2の外面に形成されてポンプ等の気体吸引手段を接続可能な開口部21に連通するとともに、スライダ本体5の中央の位置まで水平方向に穿孔されており、縦穴20bは、スライダ本体5の中央の位置において案内レール1の側に開口するとともに横穴20aに連通する深さまで垂直方向に穿孔されているため、例えば上述した特許文献1に記載の技術に比べて、吸引口に近い側とそうでない側との吸引能力の差異を小さくすることができる。したがって、塵埃をより確実に吸引することができる。
例えば、上記第一実施形態では、一方のエンドキャップ7側面に開口部21を形成し、吸引穴20の横穴20aをスライド方向に沿って形成して開口部21に連通させ、連結継手30、チューブ40等の気体吸引手段に接続した例で説明したが、これに限定されず、例えば図3に示す第二実施形態のように、吸引穴20の横穴20aを幅方向に沿って形成し、スライダ本体5の側面となる袖部(2aまたは2b)に開口部21を形成してこれに気体吸引手段を接続してもよい。
この袖部用吸引穴22は、転動体3の転動する転動体転動路12(両転動体転動溝4,6)の近傍に開口させた袖部用横穴(溝)22aと、この袖部用横穴22aに連通するとともに、上記の横穴20aにも連通するように形成された袖部用縦穴22bとからなる。このような構成であれば、構成は複雑にはなるものの、塵埃の発生部となる転動体転動路12の近傍からの吸引が可能となるので、塵埃をより確実に吸引する上で好適である。
2 スライダ
3 転動体
4 転動体転動溝
5 スライダ本体
6 転動体転動溝
7 エンドキャップ
8 方向転換路
10 直動案内装置
11 転動体戻し通路
12 転動体転動路
14 ラビリンスシール(シール部材)
16 アンダーシール(シール部材)
20a 横穴
20b 縦穴
20 吸引穴
21 開口部
25 給脂口
22a 袖部用横穴
22b 袖部用縦穴
22 袖部用吸引穴
30 連結継手(気体吸引手段)
40、42 チューブ(気体吸引手段)
50 テーブル部材
Claims (2)
- 案内レールと、該案内レール上に跨設されるスライダとを備え、前記スライダが、スライダ本体と、その両端面部に装着される一対のエンドキャップとを有し、自身左右の袖部に転動体を介して前記案内レール上をスライド移動する直動案内装置であって、
前記スライダ外面に気体吸引手段を接続可能な開口部と、該開口部に連通して前記スライダ本体に形成された吸引穴とを備え、当該吸引穴は、前記スライダ本体にその中央の位置まで穿孔され、その中央の位置において前記案内レールの側に開口されていることを特徴とする直動案内装置。 - 前記スライダのスライド移動方向の端面および袖部下部のスライダと案内レールとの間の隙間ができる部分に、その隙間を小さくするように取り付けられたシール部材を有することを特徴とする請求項1に記載の直動案内装置。
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