JP2011094408A - 建築用電動開閉装置の遠隔操作装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遠隔操作具7の開放、閉鎖、停止の各操作スイッチPBU、PBD、PBSの押し操作に基づく操作信号が入力される制御部6は、開放、閉鎖のデータコードを含む操作信号の入力では、同一の操作信号の予め設定される複数のワード数の連続入力に伴い対応する指令信号を開閉機3に出力し、停止のデータコードを含む操作信号の入力では、一ワードの操作信号の入力に伴い停止の指令信号を開閉機3に出力するように構成する。
【選択図】図7
Description
そこで、従来、遠隔操作具からの操作信号に基づいて開閉機を制御する制御部を、操作信号の入力があった場合に、該操作信号が寸動的な信号であるか否かを判断するよう構成し、寸動的な信号ではないと判断したときに、該操作信号に対応する指令信号を開閉機に対して出力するようにして、操作者が意図する操作に基づいてシャッターカーテンを作動させるようにしたものが提唱されている。
請求項2の発明において、遠隔操作具は、開放、閉鎖のデータコードを含む操作信号の出力強度を、停止のデータコードを含む操作信号の出力強度より小さくしたことを特徴とする請求項1に記載の建築用電動開閉装置の遠隔操作装置である。
請求項3の発明において、受信部は、開閉体の開閉移動を案内するガイドレールに設けられるものとし、受信部近傍には受信部の受信状態を表示する表示ランプが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の建築用電動開閉装置の遠隔操作装置である。
請求項2の発明とすることにより、誤作動防止が一層確実になり、躯体壁面に設けられる操作装置と同様の感覚で操作することができる。
請求項3の発明とすることにより、操作性の優れた遠隔操作装置とすることができる。
図面において、1は通路、出入り口等の開口部に建付けられる建築用電動開閉装置としての防火シャッター装置であって、該防火シャッター装置1を構成するシャッターカーテン2は、開口部上方に配される図示しない巻取りドラムに巻装されており、通常の使用状態では、開口部上方に配設される開閉機3の正逆駆動(開閉駆動)に基づいて巻取りドラムが正逆回転することにより、シャッターカーテン2が巻取り、巻出しされ、シャッターカーテン2の両側部が開口部の左右両側に立設されたガイドレール4に移動案内される状態で開口部を上下動し、開口部を開放する全開姿勢と開口部を閉鎖する全閉姿勢との間を開閉作動するように構成されており、これらの構成は何れも従来通りの構成となっている。
7は本発明が実施された遠隔操作装置を構成する遠隔操作具であって、該遠隔操作具7は、指向性の高い赤外線式に構成されている。前記遠隔操作具7には開放、閉鎖、停止用スイッチPBU、PBD、PBSが設けられており、これら各スイッチPBU、PBD、PBSを選択的に押し操作することにより、対応する開放、閉鎖、停止の各操作信号が出力されるように構成されており、これら操作信号は、ガイドレール4に配された操作ユニット8に設けられる受信部9を介して前記制御部6に入力されるように構成されている。
さらに、制御部6には、開閉機3に設けられシャッターカーテン2の全閉姿勢、全開姿勢を検知するリミットスイッチ10からの上、下限検知信号、シャッターカーテン2の下端部に設けられる障害物検知スイッチ11からの障害物検知信号等、必要なスイッチ類やセンサ類からの信号が入力されるように構成されており、制御部6は、これら入力された各信号に基づいて対応する駆動指令をシャッター制御盤3aに対して出力して開閉機3の駆動制御を行なうように設定されている。
また、シャッターカーテン2の開閉作動(開放、閉鎖駆動制御)の過程で障害物検知スイッチ11からの障害物検知信号の入力がなされると、制御部6は、シャッター制御盤3aに対して電動モータ5の駆動停止指令を出力するとともに、ブレーキ装置の制動指令を出力してシャッターカーテン2を緊急停止する等の障害物検知制御を行うように構成されており、このようにして、制御部6によるシャッターカーテン2の開閉制御がなされるが、これらの制御構成は何れも従来通りであるのでその詳細については省略するが、遠隔操作具7を用いてシャッターカーテン2の開閉制御をすることにより、従来の鍵付のスイッチボックス内に設けられた操作スイッチ(操作装置)と同様に防犯性の優れた防火シャッター装置1とすることができる。
尚、制御部6の制動解除指令に基づくブレーキ装置の制動解除手段は、例えば、電磁ソレノイド(図示せず)の励磁鉄心(図示せず)を励磁せしめることによる付勢弾機に抗した変位作動により電気的になされるように構成されている。
前記自動閉鎖装置13は、図2に示すように、箱形のケーシング13aを備えて構成されており、該ケーシング13a内には、電動モータ13b、該電動モータ13bの駆動力に連動連結されるブレーキ装置13c、ブレーキ装置13cから出力する出力軸13dに一体的に設けられるピニオン13e、該ピニオン13eに噛合して直線状の往復変位をするラック13f、該ラック13fと一体的に変位してブレーキ解除レバー12に干渉するアーム体13g、該アーム体13gの変位に伴いスイッチ切換えされるマイクロスイッチ13h、前記アーム体13gを元位置に復帰させるための弾機13i等の部材が設けられている。そして、自動閉鎖装置13に電源供給がなされると、電動モータ13bが駆動するとともにブレーキ装置13cを制動解除状態とするように構成されており、この状態になると、電動モータ13bの駆動に伴い回転するブレーキ装置13cの出力軸13dがピニオン13eを回転し、ラック13fと一体変位するアーム体13gを弾機13iの付勢力に抗して変位させ、ケーシング13a内に突出するブレーキ解除レバー12を弾機に抗して制動解除姿勢に変姿せしめるように構成されており、この状態になると、シャッターカーテン2が自重降下するように構成されている。そして、アーム体13gは、ブレーキ解除レバー12を制動解除姿勢とする変位をすることに伴い、マイクロスイッチ13hをスイッチ切換えするように構成されており、この状態になると、電動モータ13b、ブレーキ装置13cへの電源供給が停止される一方で、ブレーキ装置13cが制動状態となってアーム体13gを前記変位した姿勢に保持して、ブレーキ解除レバー12を制動解除姿勢に保持(シャッターカーテン2の自重降下)するように構成されており、これによって、電源(バッテリ電源)の消耗を抑制することができるように構成されている。
一方、前記アーム体13gが変位している状態において、ブレーキ装置13cに電源供給がなされて制動解除状態となると、ブレーキ装置13cが制動解除状態となってピニオン13eがフリーとなり、ブレーキ解除レバー12を制動解除姿勢に保持しているアーム体13gが弾機13iの付勢力を受けて元位置に復帰して、ブレーキ解除レバー12を制動姿勢とするように構成されている。
そして、制御部6は、煙感知器14からの異常検知信号、または、煙感知器14による検知に先行して非常閉鎖用スイッチ16が押し操作されて非常閉鎖信号が入力された場合に、通常動作モードから非常時に対応する非常閉鎖モードに切換わるとともに、前記自動閉鎖装置13を駆動してシャッターカーテン2を自重降下させる非常閉鎖制御を行うように構成されている。このとき、制御部6は主電源の他にバッテリ電源を備えて構成されており、自動閉鎖装置13はバッテリ電源からの電源供給を受けて作動するように構成され、これによって、停電時であってもシャッターカーテン2の自重降下がなされるように構成されている。
尚、この非常閉鎖制御の過程において、制御部6は遠隔操作具7から信号が入力されても無視するように構成されており、シャッターカーテン2が自重降下している状態では、遠隔操作具7の停止用スイッチPBSを押し操作してもシャッターカーテン2の閉鎖を停止させることができないように構成されている。そして、制御部6は、非常解消後において、操作ユニット8に設けられた復帰スイッチ17の押し操作がなされて復帰信号の入力がなされることにより、異常検知信号、非常閉鎖信号の入力がないことに基づいて非常閉鎖モードから通常動作モードに切換わり、遠隔操作具7からの信号に基づくシャッターカーテン2の開閉制御を行うように構成されている。
前記ケース体19は、上下方向長尺状で前後端部に開口が形成された角筒形状に形成されており、前方の開口端に取付けプレート20が突き当て状に固定され、後方の開口端に奥側カバー体21が固定されており、該奥側カバー21の前面には基板21aが固定されており、該基板21aの前面に、上側から順に非常閉鎖用スイッチ16、表示ランプ22、受信部9、復帰スイッチ17、補助停止用スイッチ18とが制御部6との間に設けられる必要な配線8a、8bとともに設けられている。
尚、前記表示ランプ22は、受信部9の受信状態を表示するように構成されており、遠隔操作具7からの信号受信時、非常閉鎖用スイッチ16のスイッチ切換え時には連続的に点灯する一方、他の機器からの信号受信時には点滅点灯するように構成されている。これによって、表示ランプ22の点灯状態により受信状態を確認することができ、例えば、シャッターカーテン2を開閉作動させるべく遠隔操作具7を操作しているにもかかわらず、シャッターカーテン2が作動しないような場合に、表示ランプが点滅点灯している状態であれば、他の機器を操作するために出力されている信号が受信されてしまい、遠隔操作具7からの操作信号を受信不能状態となっていると判断することができ、このような不具合が発生したことに対し速やかに対応できるように構成されている。
尚、表示ランプ22の導光部材22aは、ケース体19奥側の表示ランプ22からの光をケース体19前方に向けて導光することで、操作ユニット8から前方への発光状態を顕著にする効果を有し、受信部9の導光部材9aは信号受信精度を高める効果を有するように構成されている。
さらに、表示ランプ22、受光部9前方の取付けプレート20に形成される第二貫通孔20bは、取付けプレート20の後面に導光部材で形成されたカバー体20eを宛てがうことで覆蓋されており、表示ランプ22の光、遠隔操作具7からの信号はカバー体20eを透過して、それぞれ外部、または、受光部9に至るように構成されている。
また、復帰スイッチ17前方の取付けプレート20に形成される第三貫通孔20cにはスイッチ窓24が上下方向移動自在に設けられており、前記スイッチ窓24を押し下げて下方に変位させることにより第三貫通孔20cが開放されて、第三貫通孔20cから臨まれる復帰スイッチ17のスイッチ切換えができるように構成されている。そして、スイッチ窓24の下端部には弾機24aが設けられているが、該弾機24aは、スイッチ窓24の閉鎖状態では閉鎖方向に向けて付勢し、弾機24aに抗してスイッチ窓24が第三貫通孔20cを開放した状態では、該開放状態を保持するように構成されている。因みに、開放状態のスイッチ窓24は、弾機24aの付勢力に抗して上動させることにより、円滑に閉鎖状態にすることができるように構成されている。
尚、補助停止用スイッチ18は、前述したように遠隔操作具7の停止用スイッチPBSと同様であり、制御部6が非常閉鎖モードである場合では仮令スイッチ切換えされてもシャッターカーテン2の閉鎖作動を停止することがないように構成されている。
因みに、スイッチカバー作動手段について、ここでの詳細な説明は省略する。
つまり、前記ガイドレール4は金属材により構成されており、シャッターカーテン2の表裏面をガイドする表裏方向一対のガイド片4aと溝底片4bとにより構成されるガイド溝4cに、シャッターカーテン2の左右側部が遊嵌状に嵌挿する構成となっている。前記各ガイド片4aの溝開口側端部には、それぞれ表裏方向に延出する見込み面である支持片4dが一体形成されており、これら支持片4dが、躯体に固定された断面コ字形の下地材26の表裏一対の脚片26aに固定されるように構成されている。そして、ガイドレール4の表裏方向一方であって、本実施の形態では、図3(B)において下側に位置する部位には、ガイド片4aと、支持片4dと、下地材脚片26aとにより囲繞される空隙部Sが形成されている。前記空隙部Sを構成する支持片4dには切欠き孔4eが開設され、該切欠き孔4eを介して空隙部Sに操作ユニット8のケース体19部位が内装されており、取付けプレート20の上下端部を螺子20fを用いて支持片4dに固定することにより、操作ユニット8がガイドレール4に支持されている。
そして、操作ユニット8の非常閉鎖用スイッチ16と復帰スイッチ17とから引出される配線8a、そして、補助停止用スイッチ18から引出される配線8bは、それぞれガイドレール4の空隙部S内を経由して制御部6に接続されるように構成されており、これによって、火災対策のための配線用の金属パイプを別途設けることなく制御部6との間を配線することができて、部材の兼用化を果せるように構成されている。
そして、遠隔操作具7は、開放、閉鎖、停止用スイッチPBU、PBD、PBSの操作に対応して、制御対象となる防火シャッター装置1を特定する暗号化されたデバイスコードと、シャッターカーテン2の動作(開放、閉鎖、停止)を指定するデータコードとにより一ワードを構成する操作信号を出力するように構成されており、各スイッチPBU、PBD、PBSを選択的に押し操作されている間、前記一ワード単位の操作信号を所定間隙を存して連続して出力するように構成されている。
尚、デバイスコードは、遠隔操作具7に固有に設定されるものであり、防火シャッター装置1の設置時に、前記固有のデバイスコードを被制御体となる特定される開閉機3の制御部6に対して登録する必要がある。本実施の形態では、前記設置時における登録作業は、遠隔操作具7の停止用スイッチPBSと、操作ユニット8に設けられる補助停止用スイッチ18とを同時に押し操作することで、制御部6を登録モードに切換えてデバイスコードを設定できるように構成されている。これによって、高所作業をすることなく登録作業ができて作業性が向上するように配慮されている。
電源投入に伴いシステムスタートして初期設定がなされると、制御部6は、異常検知信号、または、非常閉鎖信号の入力があるか否かを判断し、異常検知信号、または非常閉鎖信号の入力がある場合は、制御部6を非常閉鎖モードとするとともに、前述の非常閉鎖制御を実行するように構成されており、この状態になると、復帰信号の入力がなされた場合のみ初期状態にリターンするように設定されている。
一方、異常検知信号、または、非常閉鎖信号の入力がない場合では、制御部6は通常動作モードとなっており、遠隔操作具7からの操作信号の入力を待機し、操作信号の入力がない場合では初期状態にリターンするように設定されている。これに対し、操作信号の入力がなされた場合では、入力された操作信号がデータコードに基づいて開放操作信号であるか否かを判断し、開放操作信号である場合、連続して四ワードの開放操作信号の入力があるか否かを判断し、連続して四ワードの入力があると判断した場合に、前述した開放駆動制御を行い、連続三ワード以下の場合では誤信号と判断して初期状態にリターンするように構成されている。また、入力された操作信号が開放操作信号ではないと判断された場合、制御部6は、データコードに基づいて入力された操作信号が閉鎖操作信号であるか否かを判断し、閉鎖操作信号であると判断した場合、連続して四ワードの閉鎖操作信号の入力があるか否かを判断し、連続して四ワードの入力があると判断した場合に、前述した閉鎖駆動制御を行い、連続三ワード以下の場合では誤信号と判断して初期状態にリターンするように構成されている。さらに、入力された操作信号が閉鎖操作信号ではないと判断された場合、制御部6は、データコードに基づいて入力された操作信号が停止操作信号であるか否かを判断し、停止操作信号である場合、直ちに前述した停止制御を行うように構成されている。これによって、開放、閉鎖の操作に対しては、操作者が意図した操作を行わない限り、シャッターカーテン2を動作させることはできない一方で、シャッターカーテン2の停止操作は直ちになされるように構成されている。
2 シャッターカーテン
3 開閉機
3a シャッター制御盤
4 ガイドレール
5 電動モータ
6 制御部
7 遠隔操作具
7a ケーシング
8 操作ユニット
9 受信部
11 障害物検知スイッチ
12 ブレーキ解除レバー
13 自動閉鎖装置
14 煙感知器
16 非常閉鎖用スイッチ
17 復帰スイッチ
18 補助停止用スイッチ
19 ケース体
20 取付けプレート
22 表示ランプ
23 スイッチカバー
24 スイッチ窓
25 停止用スイッチカバー
Claims (3)
- 開口部に設けられる建築用電動開閉装置の開閉体を開閉制御する遠隔操作装置を、開放、閉鎖、停止の各操作スイッチの押し操作に伴い、制御対象の電動開閉装置を特定する暗号化されたデバイスコードと開閉体の動作を指定するデータコードとにより一ワードを構成する操作信号を所定間隙を存して連続出力する赤外線式の遠隔操作具と、該遠隔操作具からの操作信号を受信する受信部と、該受信部により受信した操作信号に基づいて対応する指令信号を開閉機に出力する制御部とにより構成するにあたり、前記制御部は、開放、閉鎖のデータコードを含む操作信号については、予め設定される複数のワード数の操作信号が連続して入力されることに伴い対応する指令信号を出力し、停止のデータコードを含む操作信号については、一ワードの操作信号の入力に伴い停止の指令信号を出力するように構成されていることを特徴とする建築用電動開閉装置の遠隔操作装置。
- 遠隔操作具は、開放、閉鎖のデータコードを含む操作信号の出力強度を、停止のデータコードを含む操作信号の出力強度より小さくしたことを特徴とする請求項1に記載の建築用電動開閉装置の遠隔操作装置。
- 受信部は、開閉体の開閉移動を案内するガイドレールに設けられるものとし、受信部近傍には受信部の受信状態を表示する表示ランプが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の建築用電動開閉装置の遠隔操作装置。
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