JP2011093583A - シート貼付装置および貼付方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シート搬送手段4におけるサクションベルト45の速度と、押圧手段5における押圧ベルト54の回転速度と、押圧ベルト54の回転方向との少なくとも1つを制御してワークWの回転速度を調節するとともに、繰出手段3による接着シートSの繰り出しタイミングを制御してシート搬送手段4に受け渡すことで、1つのワークWに対して複数の接着シートSを所定の貼付間隔で貼付することができる。従って、接着シートSの貼付枚数ごとの繰出手段3を準備しなくても複数の接着シートSの貼付に容易に対応することができ、シート貼付装置1全体の構造を簡略化かつ小型化して装置コストや設置コストの低減を図ることができる。
【選択図】図1
Description
このラベル貼付装置は、被着体を搬送する搬送コンベヤと、この搬送コンベヤの両側に設けられた一対のラベル供給装置と、これらのラベル供給装置から供給されたラベルを支持して被着体に貼付する一対のラベル支持装置とを有して構成されている。一対のラベル支持装置のうち一方は、一方のラベル供給装置から供給されたラベルを吸着保持する吸引装置で構成され、他方のラベル支持装置は、他方のラベル供給装置から供給されたラベルを吸引する吸引装置と、吸引したラベルを保持しつつ搬送コンベヤに沿って回転する可撓性ベルトとを有して構成されている。そして、他方のラベル支持装置の可撓性ベルトによって被着体を回転させつつ搬送コンベヤによって被着体を搬送することで、被着体の表面における対向位置に一方および他方の2枚のラベルが同時に貼付されるようになっている。
さらに、本発明のシート貼付装置では、前記接着シートの搬送方向長さを検出して前記シート長入力手段に出力するシート長検出手段と、前記被着体の外周長さを検出して前記外周長入力手段に出力する外周長検出手段とを備えることが好ましい。
また、本発明のシート貼付装置では、前記繰出手段は、単数で構成されるとともに、前記シート搬送手段における前記接着シートの支持面に平行で、かつ当該繰出手段における前記接着シートの繰り出し方向に直交する方向に移動可能に支持されていてもよい。
また、本発明のシート貼付装置では、前記繰出手段は、複数で構成されるとともに、前記シート搬送手段における前記接着シートの支持面に平行で、かつ当該繰出手段における前記接着シートの繰り出し方向に直交する方向に並設されていてもよい。
また、単数の繰出手段を移動可能に設けるか、または複数の繰出手段を並設することで、複数の接着シートごとに貼付位置を適宜に変更して被着体に貼付することができる。
なお、第2実施形態以降において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材、および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。
本実施形態のシート貼付装置1は、被着体としてのワークWの外周面W1に接着シートSを貼付するものである。ここで、ワークWは、ビン、缶、ペットボトルなどの容器のように円筒状の胴を有したものが例示できる。また、接着シートSは、基材シートの一方の面に接着剤層が積層されるとともに、所定サイズの外形に予め切断されており、剥離シートRLに仮着された原反Rとして予め準備されている。
制御装置8は、CPUなどの演算手段やメモリなどの記憶手段を内蔵した制御手段81と、CCDカメラ71で撮像した撮像画像データを受信して制御手段81に入力するシート長入力手段82と、押圧手段5の直動モータ57からの位置情報データを受信して制御手段81に入力する外周長入力手段83とを備えて構成されている。そして、制御手段81は、シート長入力手段82から入力された接着シートSの撮像画像データに対して画像処理を実施することで、接着シートSの搬送方向長さDaを算出する。さらに、制御手段81は、オペレータがワークWの直径Dに合わせて図示しない押し釦等を介して直動モータ57を進退させたとき、直動モータ57が発信するパルス信号を外周長入力手段83で直径長さに換算し、そのデータに基づいてワークWの外周長φ(πD)を算出する。
なお、接着シートSの搬送方向長さDaやワークWの外周長φは、適宜な入力手段を介してオペレータが直接数値を入力してもよい。
図4(A)に示すように、回転速度V2=0の場合、ワークWの周長がプーリ42,43およびプーリ52,53の中心間距離Lと等しく、ワークを1周させて接着シートSを複数貼付する場合に適応可能である。
図4(B)に示すように、搬送速度V1≧回転速度V2の場合、ワークWの周長が中心間距離L以下の場合や、ワークWを1回転させなくても接着シートSが複数貼付可能な場合に適応可能である。
図4(C)に示すように、搬送速度V1≧−回転速度V2の場合、ワークWの周長が中心間距離L以上の場合や、ワークWを1回転以上させて接着シートSを複数貼付する場合に適応可能である。
そして、ベルトコンベア2によってワークWが搬送されて来ると、図示しないセンサによってワークWが検出され、繰出手段3が制御手段81で設定した所定の繰り出しタイミングで駆動ローラ36およびモータ38Aを駆動して1枚目の接着シートSをシート搬送手段4に向かって繰り出し、所定の貼付間隔を隔てて2枚目以降の接着シートSもシート搬送手段4に受け渡す。この際、繰出手段3は、搬送速度V1で接着シートSを繰り出す。さらに、変位手段6によって、図2に示すように、直動モータ62を駆動して繰出手段3を上下に移動させ、予め設定した高さで接着シートSをシート搬送手段4に受け渡すようにしてもよい。
Db=(πD−2Da)/2 …(1)
そして、制御手段81は、1枚目の接着シートSをシートサクションベルト45に受け渡した後、貼付間隔Dbを隔てて2枚目の接着シートSをサクションベルト45に受け渡たすように繰出手段3のモータ36A,38Aを駆動制御する。このような接着シートSの貼付パターンの場合、ワークWは、速度差(ΔV)によって1回転未満でサクションベルト45と押圧ベルト54の間を抜け出し、ベルトコンベア2によって後工程に搬送されるように、搬送速度V1と回転速度V2との少なくとも一方を制御すればよい。
Dc=(πD−3Da)/3 …(2)
この場合、図5(A)に示す接着シートSの貼付パターンに比べて速度差(ΔV)を大きくしなければ、プーリ52,53の中心間距離L内でワークWが回転しきれないので、搬送速度V1と回転速度V2との少なくとも一方を制御して速度差(ΔV)を大きくする。ちなみに、4枚以上の接着シートSを等間隔(貼付間隔Dx)でワークWに貼付する場合も、次式(3)に基づいて算出すればよい。
Dx=(πD−nDa)/n …(3) (nは、接着シートSの貼付枚数)
De=(πD−3Da−Dd)/2 …(4)
この場合の、速度差(ΔV)は、図5(A)の場合と図5(B)の場合の中間でよい。
また、ワークWのW1に対して複数段に亘って接着シートSを貼付する場合、速度差(ΔV)によってワークWを1回転以上回転させる必要がある。このような場合、搬送速度V1と回転速度V2とを制御しても、プーリ52,53の中心間距離L内でワークW回転しきれない場合がある。このような場合は、押圧ベルト54の回転方向をサクションベルト45の回転方向と反対になるように制御すればよい。このとき、押圧ベルト54の回転速度V2をサクションベルト45の搬送速度V1と同速(V1=−V2)とした場合、接着シートSの重なりや、その重なり貼付による外径の増加や、接着シートSの供給量等を無視した場合、無限の接着シートSをワークWに貼付することができる。このようにして所定枚数の接着シートSが貼付されたワークWは、例えば、押圧ベルト54の回転方向をサクションベルト45の回転方向と同じになるように制御し、搬送速度V1と回転速度V2とを同速(V1=V2)としてワークWを後工程に搬送するようにすればよい。
すなわち、シート搬送手段4におけるサクションベルト45の速度V1と、押圧手段5における押圧ベルト54の速度V2と、押圧ベルト54の回転方向との少なくとも1つを制御して、1つのワークWに対して複数の接着シートSを所定の貼付間隔で貼付することができる。従って、接着シートSの貼付枚数ごとの繰出手段3を準備しなくても複数の接着シートSの貼付に容易に対応することができ、シート貼付装置1全体の構造を簡略化かつ小型化して装置コストや設置コストの低減を図ることができる。
次に、本発明の第2実施形態を図6および図7に基づいて説明する。
本実施形態のシート貼付装置1は、繰出手段3が複数で構成される点で前記第1実施形態と相違する。すなわち、本実施形態の繰出手段3は、複数(2つ)で構成されるとともに、シート搬送手段4における接着シートSの支持面45Aに平行で、かつ当該繰出手段3における接着シートSの繰り出し方向に直交する方向に並設されている。従って、繰出手段3から繰り出された接着シートSは、サクションベルト45の異なる高さ位置に支持されて搬送され、ワークWの所定高さ位置に貼付されるようになっている。また、各繰出手段3では、図7にも示すように、それぞれ搬送方向長さDa,Dfが異なる接着シートSを繰り出すように設定されており、これらの接着シートSを貼付間隔Db,Dc,Dd,Deでシート搬送手段4に受け渡すように制御装置8が制御する。
Db=(πD−Da−Df)/2 …(5)
そして、制御手段81は、算出した貼付間隔Dbに基づいて設定した繰り出しタイミングで各繰出手段3のモータ36A,38Aを駆動制御し、貼付間隔Dbで接着シートSがシート搬送手段4に受け渡されるようにする。
Dc=(πD−Da−2Df)/3 …(6)
そして、制御手段81は、算出した貼付間隔Dcに基づいて設定した繰り出しタイミングで各繰出手段3のモータ36A,38Aを駆動制御し、貼付間隔Dcで接着シートSがシート搬送手段4に受け渡されるようにする。
De=(πD−Da−2Df−Dd)/2 …(7)
そして、制御手段81は、入力された貼付間隔Ddと算出した貼付間隔Deとに基づいて設定した繰り出しタイミングで各繰出手段3のモータ36A,38Aを駆動制御し、貼付間隔Dd,Deで接着シートSがシート搬送手段4に受け渡されるようにする。
また、前記実施形態で説明した接着シートSの搬送方向長さDa,Dfと貼付間隔Db,Dc,Dd,Deは、例示に過ぎず、接着シートSの貼付パターンは前記実施形態のものに限られない。例えば、異なる高さ位置に貼付される接着シートS同士が周方向に重なるように、つまり貼付間隔がマイナスとなるように複数の接着シートSを貼付することも可能である。
また、前記実施形態では、繰出手段3として剥離シートRLに複数の接着シートSが仮着された原反Rから当該接着シートSを供給するものを例示したが、これに限らず、枚葉の接着シートSを供給するものであってもよい。また、1つの原反Rの剥離シートRLに複数種類の接着シートSが適宜な順序で並んで仮着されていてもよい。
さらに、ワークWを1周させて接着シートを貼付する以外に、1周以上回転させることによって、ワークWの図2中上下方向に複数枚の接着シートSを貼付するようにしてもよい。
3 繰出手段
4 シート搬送手段
5 押圧手段
7 シート長検出手段
45A 支持面
54 押圧ベルト(押圧部材)
57 直動モータ(外周長検出手段)
81 制御手段
82 シート長入力手段
83 外周長入力手段
Da,Df 搬送方向長さ
Db,Dc,Dd,De 貼付間隔
S 接着シート
W ワーク(被着体)
W1 外周面
Claims (6)
- 基材シートの一方の面に接着剤層を有する接着シートを被着体の外周面に貼付するシート貼付装置であって、
前記接着シートを繰り出す単数または複数の繰出手段と、
繰り出された接着シートを基材シートの他方の面側から支持して搬送するとともに、前記被着体の外周面に当接して当該被着体を回転させるシート搬送手段と、
前記シート搬送手段に対向配置されて当該シート搬送手段との間に前記被着体を挟むとともに、前記接着シートに当該被着体を押圧して当該接着シートを貼付する押圧手段と、
前記シート搬送手段による前記接着シートの搬送速度と前記押圧手段の回転速度と前記押圧手段の回転方向との少なくとも1つを制御する制御手段とを備え、
前記制御手段によって前記被着体の回転を調節することで当該1つの被着体に対して複数の前記接着シートを所定の貼付位置に貼付することを特徴とするシート貼付装置。 - 前記接着シートの搬送方向長さを前記制御手段に入力するシート長入力手段と、前記被着体の外周長さを前記制御手段に入力する外周長入力手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載のシート貼付装置。
- 前記接着シートの搬送方向長さを検出して前記シート長入力手段に出力するシート長検出手段と、前記被着体の外周長さを検出して前記外周長入力手段に出力する外周長検出手段とを備えることを特徴とする請求項2に記載のシート貼付装置。
- 前記繰出手段は、単数で構成されるとともに、前記シート搬送手段における前記接着シートの支持面に平行で、かつ当該繰出手段における前記接着シートの繰り出し方向に直交する方向に移動可能に支持されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のシート貼付装置。
- 前記繰出手段は、複数で構成されるとともに、前記シート搬送手段における前記接着シートの支持面に平行で、かつ当該繰出手段における前記接着シートの繰り出し方向に直交する方向に並設されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のシート貼付装置。
- 基材シートの一方の面に接着剤層を有する接着シートを被着体の外周面に貼付するシート貼付方法であって、
前記接着シートを繰り出し、
繰り出された接着シートを基材シートの他方の面側からシート搬送手段で支持して搬送するとともに、当該シート搬送手段を前記被着体の外周面に当接させて当該被着体を回転させ、
前記シート搬送手段に対向配置された押圧手段で当該シート搬送手段との間に前記被着体を挟んで押圧するとともに、前記シート搬送手段による前記接着シートの搬送速度と、前記押圧手段の回転速度と、前記押圧手段の回転方向との少なくとも1つを制御し、前記被着体の回転を調節することで当該1つの被着体に対して複数の前記接着シートを所定の貼付位置に貼付することを特徴とするシート貼付方法。
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