JP2009067396A - シート貼付装置及び貼付方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】凹形状を有する被着体の内底面に正確に位置合わせして接着シートを貼付可能なシート貼付装置とその方法を提供すること。
【解決手段】シート繰出手段20から繰り出された接着シートLを押圧面32Dの後端E2を基準として押圧面32Dに保持し、押圧面32Dの後端E2側から接着シートLを被着体70の内底面71に貼付する。
【選択図】図1
【解決手段】シート繰出手段20から繰り出された接着シートLを押圧面32Dの後端E2を基準として押圧面32Dに保持し、押圧面32Dの後端E2側から接着シートLを被着体70の内底面71に貼付する。
【選択図】図1
Description
本発明は、剥離シート上に所定間隔を隔てて仮着された接着シートを被着体に貼付するシート貼付装置及び貼付方法に関し、更に詳しくは、凹形状を有する被着体の内底面に接着シートを貼付するシート貼付装置及び貼付方法に関する。
従来より、剥離シートから接着シートを1枚ずつ剥離し、被着体に対して自動的に貼付するシート貼付装置が知られている。例えば、特許文献1には、剥離エッジで台紙から剥離されたシート材を剥離エッジと被着体との間を移動可能な貼付ヘッドによって保持し、当該貼付ヘッドを被着体に押し当ててシート材を被着体の所定位置に貼付するシート材貼付装置が開示されている。
しかしながら、このようなシート材貼付装置で、例えば容器のような凹形状を有する被着体の内底面にシート材を貼付する場合、貼付ヘッドでシート材を保持するときにその位置合わせや位置認識が行われていないため、貼付精度がばらついたり、凹形状の内底面の側壁付近や、内底面全体にシート材を貼付することが出来ないという不都合がある。
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、凹形状の内底面に接着シートを貼付する際に、正確に位置合わせして貼付可能であるとともに、内底面の側壁近傍に接着シートを貼付可能なシート貼付装置及び貼付方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、剥離シート上に所定間隔を隔てて仮着された接着シートを被着体に貼付するシート貼付装置であって、前記接着シートを繰り出すシート繰出手段と、前記接着シートの繰出方向長さを測長する測長手段と、前記繰り出された接着シートを押圧面により非接着剤層側から保持するとともに、当該接着シートを前記被着体に押圧しながら貼付する正面視略円弧形状を有する押圧手段と、からなり、前記押圧手段は、前記測長手段による測長データを基に、前記押圧面の後端を基準として前記接着シートを保持するとともに、当該接着シートを前記押圧面の後端側から前記被着体に貼付することを特徴とする。
また、前記被着体は凹形状を有し、前記接着シートは前記被着体の内底面に貼付するものであり、前記押圧面の展開形状は、前記被着体の内底面形状と略一致若しくは相似関係であってもよい。
前記目的を達成するため、本発明は、剥離シート上に所定間隔を隔てて仮着された接着シートを被着体に貼付するシート貼付方法であって、前記接着シートを繰り出すシート繰出工程と、前記接着シートを繰り出す際に前記接着シートの繰出方向長さを測長する測長工程と、前記繰り出された接着シートを押圧面により非接着剤層側から保持するとともに、当該接着シートを正面視において略円弧形状を描くように前記被着体に押圧して貼付する押圧工程と、からなり、前記押圧工程においては、前記測長工程における測長データを基に、前記押圧面の後端を基準として前記接着シートを保持するとともに、当該接着シートを前記押圧面の後端側から前記被着体に貼付することを特徴とする。
本発明によれば、押圧面の後端を基準として接着シートを押圧面に保持し、押圧面の後端から接着シートを被着体の内底面に貼付するように構成した。これにより、例えば、接着シートの後端と、押圧面の後端とを一致させて接着シートを保持した場合、内底面の側壁近傍から接着シートを貼付開始可能となる。
また、接着シートを押圧面の後端側から被着体に貼付するようにしたことで、円弧状の押圧手段が接着シートを受け取った姿勢のままで被着体へ接近して貼付動作に入れるため、押圧面の先端から貼付する場合に比べて貼り付け動作が1工程減る分処理能力を向上させることができる。
本発明における「内底面形状と略一致若しくは相似関係」とは、本来ならば、押圧面の展開形状は内底面に完全一致した形状が望まれる。しかしながら、凹形状を有する内底面に押圧手段を挿入する場合、非常に高い位置決め精度が要求されるため、略一致としたことで、位置決めに多少のばらつきがあっても対応が可能となる。また、このような凹形状を有する構造物には、その内底面と側壁とが交わる部分に一律の円弧曲面加工が施される場合が多い、そのため内底面形状と相似関係にある押圧面の展開形状とすることで、前記円弧曲面加工部分を避けて接着シートの貼付が行えるようになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1には本実施形態に係るシート貼付装置を適用したシート貼付システムの概略正面図
、図2には押圧手段30の概略側面図と図1のD矢視図が示されている。図1に示すように、シート貼付システム1は、シート繰出手段20、測長手段29及び押圧手段30からなるシート貼付装置10と、被着体70を搬送する搬送手段50と、前記シート貼付装置10と搬送手段50とを一体的に制御する制御装置40とからなる。本実施形態における被着体70は凹形状を有する方形状の箱体である。
、図2には押圧手段30の概略側面図と図1のD矢視図が示されている。図1に示すように、シート貼付システム1は、シート繰出手段20、測長手段29及び押圧手段30からなるシート貼付装置10と、被着体70を搬送する搬送手段50と、前記シート貼付装置10と搬送手段50とを一体的に制御する制御装置40とからなる。本実施形態における被着体70は凹形状を有する方形状の箱体である。
前記シート繰出手段20は、剥離シートRLとその一方の面に所定間隔を隔てて仮着された接着シートLからなる原反Rをロール状に巻回して回転可能に支持する支持軸21と、支持軸21から繰り出された原反Rを案内するガイドローラ22A、22Bと、原反Rを急激に折り曲げることで剥離シートRLから接着シートLを剥離するピールプレート24と、モータM1によって回転駆動されるドライブローラ26と、当該ドライブローラ26とで剥離シートRLを挟み込むピンチローラ27と、前記モータM1と同期して回転駆動することにより前記剥離シートRLを巻き取る巻取ローラ28とを備えて構成されている。
前記測長手段29は、ガイドローラ22A、22B間の近傍に配置され、接着シートLの繰出方向の長さ(以下単に「長さ」と言う)を測長する第1のセンサ23により構成されている。
前記押圧手段30は、直動モータ31と、モータM2と、直動モータ31によりZ軸方向に昇降可能でモータM2により回動可能な押圧部材32とを備えて構成されている。
前記直動モータ31は、トルク制御と位置制御が可能なモータによって構成され、被着体70に接着シートLを貼付する際の押圧部材32の押圧力を所定値に保つように制御される。モータM2もまた、トルク制御と位置制御が可能なモータであり、直動モータ31のスライダ33に固定された側面視L字状の可動フレーム34に固定されているとともに、出力軸35にはプーリ36Aが取り付けられている。
前記押圧部材32は、正面視扇形状のフレーム32Aと、その自由端側に設けられた正面視円弧状の押圧体32Bとからなり、フレーム32Aの固定端側は、前記可動フレーム34に回転可能に支持された回転軸32Cに固定されている。押圧体32Bの表面である押圧面32Dは接着性のあるシリコーンで形成されており、シート繰出手段20から繰り出された接着シートLを、その接着面L2を表出させるように非接着剤層面L1側から保持可能に構成されている。なお、回転軸32Cにはプーリ36Bが取り付けられており、前記プーリ36Aとベルト37で連結されている。
前記搬送手段50は、Y軸方向に所定の間隙gを隔てて並列配置されるとともに、モータM3によって搬送される2本のベルト51A、51Bと、モータM4によって駆動されるベルト52によって構成され、これらベルト51A、51Bとベルト52とで被着体70を挟み込んで矢印F方向へ搬送するようになっている。この搬送の際、被着体70は、その内底面71を下方に向けてベルト51A、51Bの間隙gから内底面71を露出させるようにして搬送される。
前記制御装置40は、シート貼付システム1の全体動作を統括制御する装置であり、第1のセンサ23等から信号を受け取り、モータM1、M2、M3、M4、直動モータ31等のトルク、回転角度、回転速度等を制御するように構成されている。制御装置40には、図3に示すように、押圧面32Dの長さSが予め記憶されており、センサ23によって測長された接着シートLの長さを差し引くことによって、差S1を求め接着シートLの保持開始位置PS1を決める、これにより、接着シートLの後端E4と押圧面32Dの後端E2とを一致させて当該接着シートLを保持可能となっている。
次に、前記シート貼付システム1の全体的な動作について説明する。図3には押圧部材による被着体の保持工程を時系列的に示した模式図、図4には押圧部材による被着体の貼付工程を時系列的に示した模式図がそれぞれ示されている。
まず初期状態において、制御装置40の制御のもと押圧部材32の押圧面32Dが図3(a)で示すように、押圧面32Dの先端E1がピールプレート24の先端近傍に位置するようにセットされる。次に、原反Rの接着シートLの長さを測長するために、シート繰出手段20のモータM1を駆動させ接着シートLを2、3枚空送りする(繰り出す)。この動作により、第1のセンサ23がその前方を通り過ぎる接着シートLの先端E3と後端E4の検知を行い、接着シートLの長さを特定する。そして、長さが特定された接着シートLは、その先端E3が第2のセンサ25に検知され、ピールプレート24の先端の所定位置で一旦停止して待機状態となる(図3(a)参照)。なお、この空送りによってピールプレート24によって剥離された接着シートLは、図示しない除去手段によって除去され、測長された接着シートLの長さは、制御装置40に記憶される。
制御装置40では、測長された接着シートLの長さと押圧部材32の弧の長さSとからその差S1が算出され、この差S1分モータM2を駆動させ押圧部材32を回転させる(図3(b)参照)。
押圧部材32が前記差S1分移動すると、接着シートLの先端E3が保持開始位置PS1に位置する。そして、図3(c)に示すように、モータM2の回転に同期してモータM1が駆動されると、接着シートLは、押圧面32Dの接着力によりその非接着剤層面L1側から保持が開始される。更に、モータM1とモータM2との同期駆動が進むと、接着シートLとその後端E4とが一致した状態で押圧面32Dに保持されることとなる。
前記保持が完了すると、制御装置40はモータM2を更に回転させ、図1に示すように、押圧面32Dの後端E2(接着シートLの後端E4)が最上位となる位置でモータM2の駆動を停止し待機状態となる。そして、図示しないセンサが搬送手段50上を搬送されてきた被着体70を検出すると、当該被着体70は、所定位置に停止される。その後、直動モータ31が駆動されて被着体70に向けて押圧部材32をZ軸方向に上昇させることにより、接着シートLが被着体70に初期貼付される(図4(a)参照)。
前記初期貼付が行われると、図4(b)に示すように、モータM2、M3及びM4が同期回転されて被着体70が搬送されながら、押圧部材32によって接着シートLが被着体70の内底面71に貼付されることとなる。この際、接着シートLは、直動モータ31によって所定の押圧力で貼付されるように制御される。
このように、本実施形態においては、押圧面32Dの後端E2を基準として接着シートLを押圧面32Dに保持し、当該押圧面32Dの後端E2、すなわち、接着シートLの後端E4から接着シートLを被着体70の内底面71に貼付するように構成した。これにより、被着体70の内底面71に対する接着シートLの位置合わせが正確にできるばかりでなく、内底面71の側壁72近傍から接着シートLを貼付可能となる。
次に、押圧部材32及び被着体70の他の実施形態を図5に示す。図5(a)は、内底面71’が長方形状で、押圧面32D’の展開形状もこれに略一致若しくは相似形状の長方形状で形成された場合であり、(b)は、内底面71”が円形状で、押圧面32D”の展開形状もこれに略一致若しくは相似形状の円形状で形成された場合である。このように略一致若しくは相似形にすることにより、接着シートLを内底面71’、71”のほぼ全面若しくはどの位置にでも貼付することが可能となる。なお、押圧部材32の展開形状は上記に限定されるものではなく、例えば、楕円形状、正方形状など貼付面の形状に対応するように決めればよい。
また、前記実施形態においては、押圧面32Dは接着性のあるシリコーンで形成したが、接着シートLを非接着剤層面L1から保持可能であればよいことから、バキュームによって吸引して保持する手法なども保持手段として適用可能である。
更に、押圧部材32を直動モータ31によりZ軸方向のみに移動するように構成したが、被着体70のY方向のずれを検知するセンサ等を設けるとともに、Y方向にもスライド可能な移動機構を設けてもよい。このように構成すると、ベルトコンベア50により搬送される被着体70がY方向にずれて搬送されてきた場合でも、押圧部材32をY方向に調整して接着シートLを被着体70の内底面71に貼付可能となり、より正確に接着シートLを貼付可能となる。
また、前記実施例では、接着シートLの後端E4と押圧面32Dの後端E2とを一致させて貼付する場合を図示して説明したが、必ずしも一致させる必要はない。つまり、押圧面32Dが内底面71に当接した位置から所定距離離れた位置から接着シートLを貼付する場合、押圧部材32の弧の長さSと接着シートLの長さとの差から、更にその所定距離分差し引いてPS1を求めるようにすればよい。
更に、内底面よりも小面積となる接着シートLを当該内底面の所定位置に貼付する場合、押圧面形状が内底面形状と略一致した押圧部材32を使用することで、内底面のどの位置にでも接着シートLを貼付することができる。つまり、接着シートLのX軸方向への変移は、上述のように、押圧部材32の弧の長さSと接着シートLの長さとの差から算出し、接着シートLのY方向への変位は、シート繰出手段20を押圧部材32に対してその変移量分移動させればよい。この場合、シート繰出手段20のY軸方向への移動手段を設ける必要がある。
1 シート貼付システム
10 シート貼付装置
20 シート繰出手段
23 第1のセンサ
29 測長手段
30 押圧手段
32D、32D’、32D” 押圧面
E2 後端
70、70’、70” 被着体
71、71’、71” 内底面
L 接着シート
L1 非接着剤層面
E2 押圧面の後端
RL 剥離シート
10 シート貼付装置
20 シート繰出手段
23 第1のセンサ
29 測長手段
30 押圧手段
32D、32D’、32D” 押圧面
E2 後端
70、70’、70” 被着体
71、71’、71” 内底面
L 接着シート
L1 非接着剤層面
E2 押圧面の後端
RL 剥離シート
Claims (3)
- 剥離シート上に所定間隔を隔てて仮着された接着シートを被着体に貼付するシート貼付装置であって、
前記接着シートを繰り出すシート繰出手段と、
前記接着シートの繰出方向長さを測長する測長手段と、
前記繰り出された接着シートを押圧面により非接着剤層側から保持するとともに、当該接着シートを前記被着体に押圧しながら貼付する正面視略円弧形状を有する押圧手段と、からなり、
前記押圧手段は、
前記測長手段による測長データを基に、前記押圧面の後端を基準として前記接着シートを保持するとともに、当該接着シートを前記押圧面の後端側から前記被着体に貼付すること
を特徴とするシート貼付装置。 - 前記被着体は凹形状を有し、前記接着シートは前記被着体の内底面に貼付するものであり、前記押圧面の展開形状は、前記被着体の内底面形状と略一致若しくは相似関係にあることを特徴とする請求項1に記載のシート貼付装置。
- 剥離シート上に所定間隔を隔てて仮着された接着シートを被着体に貼付するシート貼付方法であって、
前記接着シートを繰り出すシート繰出工程と、
前記接着シートを繰り出す際に前記接着シートの繰出方向長さを測長する測長工程と、
前記繰り出された接着シートを押圧面により非接着剤層側から保持するとともに、当該接着シートを正面視において略円弧形状を描くように前記被着体に押圧して貼付する押圧工程と、からなり、
前記押圧工程においては、
前記測長工程における測長データを基に、前記押圧面の後端を基準として前記接着シートを保持するとともに、当該接着シートを前記押圧面の後端側から前記被着体に貼付すること
を特徴とするシート貼付方法。
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---|---|---|---|
JP2007234525A JP2009067396A (ja) | 2007-09-10 | 2007-09-10 | シート貼付装置及び貼付方法 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009179386A (ja) * | 2008-01-31 | 2009-08-13 | Sato Knowledge & Intellectual Property Institute | ラベル貼付装置 |
JP2011016562A (ja) * | 2009-07-10 | 2011-01-27 | Lintec Corp | シート貼付装置 |
JP2012074476A (ja) * | 2010-09-28 | 2012-04-12 | Lintec Corp | シート貼付装置および貼付方法 |
JP2013133168A (ja) * | 2011-12-27 | 2013-07-08 | Jptec Kk | シート材の貼付装置 |
JP2020037154A (ja) * | 2018-09-04 | 2020-03-12 | キヤノン株式会社 | 自動加工装置、および物品の加工方法 |
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2007
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JP7102295B2 (ja) | 2018-09-04 | 2022-07-19 | キヤノン株式会社 | 自動加工装置、および物品の製造方法 |
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