JP2011090303A - 画像読取り装置における原稿カバーの開閉装置および画像読取り装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像読取り装置において原稿カバーが水平を保ちつつ昇降し、上昇位置では後退して原稿台の面を大きく開けることができること。
【解決手段】筐体上面の原稿台5に設置された原稿を走査してディジタル画像を作成する画像読取り装置において、一端を筐体3の側部及び原稿カバー7の側部にピン31,35を介して回動可能に連結し、他端をヒンジピン39を介して互いにく字形に屈曲可能に連結した上下のリンクを前後に配列するとともに、前後のヒンジピン間を連結した連結板41とを備え、原稿カバー7に形成されたピン孔を前後方向に伸びる長孔43とし、各リンクの立上げ状態で前記ピンを長孔に沿って移動可能とすることで、原稿カバーは後部側に平行移動可能に構成されている。更に原稿カバーの後部側への移動位置では下降動作を規制する下降規制片47が設けられている。
【選択図】図4
【解決手段】筐体上面の原稿台5に設置された原稿を走査してディジタル画像を作成する画像読取り装置において、一端を筐体3の側部及び原稿カバー7の側部にピン31,35を介して回動可能に連結し、他端をヒンジピン39を介して互いにく字形に屈曲可能に連結した上下のリンクを前後に配列するとともに、前後のヒンジピン間を連結した連結板41とを備え、原稿カバー7に形成されたピン孔を前後方向に伸びる長孔43とし、各リンクの立上げ状態で前記ピンを長孔に沿って移動可能とすることで、原稿カバーは後部側に平行移動可能に構成されている。更に原稿カバーの後部側への移動位置では下降動作を規制する下降規制片47が設けられている。
【選択図】図4
Description
本発明は、画像読取り装置における原稿カバーの開閉装置に関し、特に筐体上面に設けた原稿台の上方空間が十分にない場合であっても、原稿カバーを開けて原稿台に対して原稿をセット可能にした構造に関する。
スキャナー、複写機あるいはこれらとプリンタとの複合機器のように、原稿に印刷された画像を光学系及びその走査系によって読取り、その読取り画像をディジタルデータ化してパソコンに取り込んだり、用紙にプリントアウトしたりするための装置として、筐体最上面に形成された読取り対象となる原稿を設置するための原稿台と、原稿台の上面を覆う原稿カバーを備えた所謂フラットベッド型の画像読取り装置がある。
このフラットベッド型の画像読取り装置における原稿カバーは、一般に操作者側から見て筐体の後端に回動可能にヒンジされている。また、単なるヒンジだけではなく、厚手の本などに対応して原稿カバー自体を中折れ式としたものや、下記特許文献に示すように、原稿カバーを回動可能にヒンジする支持部材に対して脱着可能とし、かつ支持部材の傾動角度を所定角度に位置決め可能として、原稿カバーの脱着を容易にしたものもある。
以上のフラットベッド型の画像読取り装置における問題点は、原稿が設置される原稿台を露出するためには、ヒンジ部を基点として原稿カバーを30°〜最大90°までの開度で開け、原稿をその版に応じて原稿台のコンタクトガラス周縁に刻印された目盛に合わせて位置決めし、次いで原稿カバーを閉じることにより原稿のセッティングを行うようになっているため、原稿カバーの開放時には、原稿カバーによって原稿台の上方空間を大きく占有することにある。
例えば、A4版原稿対応のスキャナーの場合には、ほぼA4の縦方向長さに等しい上方空間が必要であり、例えばラックタイプのパソコンデスクに設置する場合には、そのスペース上、パソコンデスクの最上部に設置する必要があり、使用者は読取り操作毎に立上がって前記セッティング操作を行わなければならない。また、この際に原稿カバー上に本やその他の物をおいてある場合には、そのまま開けたのでは傾くので原稿カバー上から脱落してしまい、使い勝手が悪かった。
本発明は以上の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、原稿カバーが筐体に対して水平を保ちつつ昇降し、かつ上昇位置では後退して原稿台の面を大きく開き、原稿のセットを容易に行えるようにした画像読取り装置における原稿カバーの開閉装置および前記原稿カバーの開閉装置を備えた画像読み取り装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明の第1の態様は、原稿カバーを開閉可能に備え、筐体上面の原稿台に設置された原稿を走査してディジタル画像を作成する画像読取り装置における原稿カバーの開閉装置であって、一端を前記筐体の側部に回動可能に連結し、他端を前記原稿台の上面に設置されて該原稿台を覆う原稿カバーの側部に回動可能に連結した前後一対のリンクを備え、前記原稿カバーの開き操作より、前記リンクを回動させて、前記原稿カバーを水平に保ちつつ上昇させて原稿台面を露出させた状態で上部位置に保持され、閉じ操作により前記原稿カバーを水平に保ちつつ下降させて原稿台の上面を覆った状態に設置されるように構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第1の態様によれば、原稿カバーの開放時においては、リンクのレバー比に応じた高さで原稿台の面全体を開放することができるので、上方空間を大きく取ることがなく、かつ開閉動作時においては、水平を保ちつつ原稿カバーの開閉を行うことができるため、原稿カバーの上面に本その他のものをおいている場合でも脱落のおそれがない。特に水平度が保たれているため、原稿が厚い本であってもずれることなく一様に押えることができる。
本発明の第2の態様は、前記第1の態様において、一端を前記筐体の側部及び原稿カバーの側部にピンを介して回動可能に連結し、他端をヒンジピンを介して互いに、く字形に屈曲可能に連結した上下のリンクを前後に配列するとともに、前後のヒンジピン間を連結した連動板とを備え、前記原稿カバーに形成されたピン孔を前後方向に伸びる長孔とし、前記各リンクの立上げ状態で前記ピンを長孔に沿って移動可能とすることで、前記原稿カバーは後部側に平行移動可能に構成されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、第1の態様による作用効果に加え、原稿台の開閉時においては原稿カバーは、水平度を保ちつつ垂直に昇降するため、下降時には原稿台に置いた原稿位置を開閉時の風圧によりずらすおそれがない。また、上昇位置で原稿カバーを原稿台の奥行方向に移動させることにより原稿台面を大きく開けることができる。
本発明の第3の態様は、前記第2の態様において、前記原稿カバーの後部側への移動位置で、下降動作を規制する下降規制手段が設けられていることを特徴とするものである。
本態様によれば、第2の態様による作用効果に加え、原稿カバーが後部側へスライドした位置では下降動作ができないように構成されているので、すなわち原稿カバーが原稿台の直上に位置した状態でないと、下降動作が出来ないので、原稿台むき出しのまま、画像読取りされることを未然に防止できる。
本発明の第4の態様は、前記第1の態様から第3の態様のいずれかにおいて、前記原稿カバーの上昇位置で、前記リンクの所定の立上げ位置でそれ以上の回動を規制する回動規制手段が設けられていることを特徴とするものである。
本態様によれば、第1の態様から第3の態様のいずれかによる作用効果に加え、前記リンクの無制限回動による原稿カバーの高さ位置の不定化を防止することができる。
本態様によれば、第1の態様から第3の態様のいずれかによる作用効果に加え、前記リンクの無制限回動による原稿カバーの高さ位置の不定化を防止することができる。
本発明の第5の態様は、第1の態様から第4の態様のいずれかにおいて、前記原稿カバーの下降位置及び上昇位置の双方で前記リンクに対する回動付勢方向を反転させるバネ付勢手段が設けられていることを特徴とするものである。
本態様によれば、第1の態様から第4の態様のいずれかによる作用効果に加え、第1の安定点である閉鎖位置から原稿カバーの開放動作を行うと、初めは閉鎖位置に戻す付勢力が加わるが、中立点を超えると第2の安定点である上昇位置側に移動させるための付勢力に変わるため、上昇位置でも安定状態となる。従って、原稿カバーを閉鎖位置及び上昇位置の両位置において安定保持できる。
本態様によれば、第1の態様から第4の態様のいずれかによる作用効果に加え、第1の安定点である閉鎖位置から原稿カバーの開放動作を行うと、初めは閉鎖位置に戻す付勢力が加わるが、中立点を超えると第2の安定点である上昇位置側に移動させるための付勢力に変わるため、上昇位置でも安定状態となる。従って、原稿カバーを閉鎖位置及び上昇位置の両位置において安定保持できる。
本発明の第6の態様は、原稿カバーを開閉可能に備え、筐体上面の原稿台に設置された原稿を走査してディジタル画像を作成する画像読取り装置であって、前記第1の態様から第5の態様のいずれかの原稿カバーの開閉装置を備えていることを特徴とするものである。これにより、画像読取り装置として、上記各態様の作用効果を得ることができる。
以下、本発明の最良の形態を添付図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1、図2は本発明を単純化した第1実施形態を示し、図1は原稿カバーの開放状態を示す斜視図、図2(a)(b)は同原稿カバーの閉止及び開放状態を示す側面図である。図2(a)には一部の拡大図が併記されている。なお、図1はフラットベッド型スキャナー単体を示すものであるが、これとプリンタとを組み合わせて、スキャナー機能、複写機能、プリンタ機能を併用した複合機器であっても良い。
[第1実施形態]
図1、図2は本発明を単純化した第1実施形態を示し、図1は原稿カバーの開放状態を示す斜視図、図2(a)(b)は同原稿カバーの閉止及び開放状態を示す側面図である。図2(a)には一部の拡大図が併記されている。なお、図1はフラットベッド型スキャナー単体を示すものであるが、これとプリンタとを組み合わせて、スキャナー機能、複写機能、プリンタ機能を併用した複合機器であっても良い。
図1において、スキャナー1は、SCSIケーブル、ネットワークケーブルなどのデータ伝送ケーブル2を介して図示しないパソコンに接続したもので、例えばA4版などの原稿に対応した縦横寸法であって、所定高さのフラットベッド型の筐体3と、筐体3の上面に形成された原稿台5と、原稿台5の上面全体を覆う原稿カバー7とを備えている。
前記筐体3の前面における一側部の下部には電源ボタン、リセットボタンなどの操作ボタン11が配置されているとともに、前面上部の他側部には各種表示ランプ13が配置され、さらに前面上部の中央には前記原稿カバー7の持上げ用の手がかりとなる引手凹部3aが形成されている。
前記原稿台5は、その内側開口部にコンタクトガラス15をはめ込むとともに、コンタクトガラス15の周囲に目盛17を刻印したものである。コンタクトガラス15の下面にあって、筐体3の内部には、図示しないが、CCDなどの光学読取り系及びその走査系などの各種スキャナー構成要素が内蔵され、コンタクトガラス15上に設置される原稿Aを前記パソコンからの指令に基づいて読取り、その読取りデータを前記ケーブル2を通じてパソコン側に転送するようになっている。
前記原稿カバー7は平坦なプレート状をなし、その底面には図示しないが、前記コンタクトガラス15に接するパッド及びこれの外面を覆うホワイトシートなどが配置されている。そして、この原稿カバー7と前記筐体3間はそれぞれ前後一対の平リンク19を介して連結されている。
各平リンク19は、その下端をピン21を介して筐体3の側面に回動可能に連結され、上端を同じくピンを21を介して原稿カバー7の側面に回動可能に連結されたものであり、原稿カバー7を閉じた状態では、各平リンク19は前傾し、図2(a)に示すように、原稿カバー7は原稿台5の上面全体を覆うようになっている。また、引手凹部3aに手を差込んで原稿カバー7を持上げれば、原稿カバー7は水平を保ちつつ奥部側に移動しながら上昇し、これと同時に平リンク19は起きあがり、図1及び図2(b)に示すように、90°起立位置からやや後傾位置に位置するようになっている。
各図に示すように、前部側の平リンク19の背面には筐体3の側面に突出した回動規制手段としてのストッパブロック23が位置し、平リンク19の起立位置からはそれ以上の後傾側への回動を規制するようになっている(図1及び図2(b))。
また、筐体3の内側には、特に図2(a)の一部に拡大して示すように、一端を前部側の平リンク19に連結し、他端を筐体3の内側部に設けた支持部に連結した引張りバネ25が設けられている。この引張りバネ25は、原稿カバー7の閉止位置及び上昇位置で縮んだ状態で、それぞれの位置を安定点とし、開閉の中間位置で最もテンションがかかった状態にあり、このテンション最大位置Fmaxを境に、平リンク19を前傾方向及び後傾方向へとその付勢力を反転させるものである。従って、Fmax位置の手前側で原稿カバー7を離すことで、原稿カバー7は閉鎖側に下降し、Fmax位置を越えた時点で原稿カバー7を離すことにより、原稿カバー7は上昇側に移動し、前部側の平リンク19がストッパブロック23に度当りして上昇位置に安定して保持されることになる。
なお、図2(b)には、前記原稿カバー7が従来のヒンジ開閉式である場合の開閉時の状態を同時に破線で説明している。例えば使用者の目線で原稿台5の全体が見渡せる程度の高さがヒンジ開閉方式で30°程度とした場合に、前記リンク板開閉式のものはその見通しを得るための最低高さHminより、さらに低い最大高さ位置Hmaxで同等に見えることになる。これは高さが低くても、開放状態では原稿カバー7が後方に移動し、原稿台5の面を大きく開けるからである。
また、図示しないが、従来のヒンジ開閉方式で最大90°まで明けた場合には、原稿カバー7の先端は極めて高くなり、前述のごとくスキャナー1の上部空間を大きく占有することになることは言うまでもない。
本実施形態では、前述のごとく従来のヒンジ支持方式に比べて、原稿台5の面を開けた状態で、その上方空間を大きく占有することがなく、原稿カバー7が水平を保ちつつ上下するため、原稿カバー7上にものをおいてある場合であっても、脱落する可能性が低く、さらには原稿が厚手の本であっても、支障を生ずることなく原稿台5上を原稿カバー7で覆うことができる。
[第2実施形態]
次に、図3〜図5は本発明の第2実施形態を示し、図3は原稿カバーの完全開放状態の斜視図、図4(a)(b)(c)は原稿カバーの閉止状態から完全開放状態までの各過程を示す側面図、図5は図4のV−V線における一部拡大部分を含む断面図である。なお、各図において前記第1実施形態と同一箇所には同一符号を付してその説明を省略し、異なる箇所あるいは新たに付加された箇所にのみ異なる符号を用いて説明する。
次に、図3〜図5は本発明の第2実施形態を示し、図3は原稿カバーの完全開放状態の斜視図、図4(a)(b)(c)は原稿カバーの閉止状態から完全開放状態までの各過程を示す側面図、図5は図4のV−V線における一部拡大部分を含む断面図である。なお、各図において前記第1実施形態と同一箇所には同一符号を付してその説明を省略し、異なる箇所あるいは新たに付加された箇所にのみ異なる符号を用いて説明する。
各図において、このスキャナー1は、筐体3の側部に下端をピン31を介して回動可能に支持された前後一対の下部平リンク33と、原稿カバー7の側部に上端をピン35を介して回動、かつ摺動可能に支持された前後一対の上部平リンク37と、上下の各平リンク37、33の接合端の内側にあってその長手方向両端にヒンジピン39を介して連結した連結板41とを備えている。
前記原稿カバー7の側面には、前後方向に沿って摺動ガイド用の前後一対の長孔43が形成されているとともに、図5の一部に拡大して示すように、前記ピン35の長孔挿通位置にはローラ部35aが設けられ、該原稿カバー7は長孔43に沿って奥行き方向に摺動可能となっている。
さらには、筐体3の側面には、前部側の下部平リンク33の前縁に当接して、それ以上の回動を規制するストッパブロック45が突設されている。そして、前部側の長孔43近傍のカバー側面には前記連結板41に上方から当接して下降する動作を規制する下降規制手段としての下降規制片47が垂設されている。
なお、図示はしないが、筐体3の内部には原稿カバー7の閉止位置及び上昇位置の双方に付勢力が反転していずれかの位置に保持するための引張りバネ25が内蔵されていることは、第1実施形態と同様であり、第1の安定点である閉鎖位置から、原稿カバー7の開放動作を行うと、閉鎖位置に戻す付勢力が加わり、中立点を超えると第2の安定点である上昇位置側に移動させるための付勢力となり、上昇位置で安定点となるため、原稿カバー7を閉鎖位置及び上昇位置の双方に安定保持できるようになっている。
以上において、図4(a)に示す原稿カバー7の閉止状態から、引手凹部3aに手を差入れて原稿カバー7を持上げれば、図4(b)に示すように連結板41で連結された各平リンク33,37のパンタグラフ状の伸張により、原稿カバー7は垂直に上昇し、最上昇位置Hmaxで平リンク33がストッパブロック45に度当りすることで、それ以上の上昇が規制され、その位置に保持される。なお、この状態から原稿カバー7を引下げれば、垂直に下降し、原稿台5の全面を覆う初期位置に戻る。
次に、この状態から原稿台5の面に対する視界をさらに十分に確保する場合には、図4(b)の上昇位置で、原稿カバー7を後方に向けて押せば、図4(c)及び図3に示すごとく、原稿カバー7は後退し、原稿台5の面を大きく開き、原稿台5の全体を見通した状態で原稿Aをコンタクトガラス15上に設置することができるようになる。
原稿カバー7が後退している状態で該原稿カバー7を下降させようとして原稿カバー7を押下げると、下降規制片47が連結板41の上部に直ぐに度当りするので、後退位置では原稿カバー7の下降が規制され、原稿台5の面を露出したまま原稿カバー7が下がり、更にはその状態でスキャニング動作がなされることが未然に防止される。
従って、再度原稿カバー7を前部側に移動させた後、原稿カバー7を押下げれば、この位置(図4(b))では下降規制片47が連結板41の上部に度当りしないので、図4(a)に示すごとく、原稿台5の全面を覆うことができる位置まで下がることができる。
本実施形態では、原稿カバー7の上昇位置でこれを垂直に下降させることで原稿台5の面を覆うことができるため、従来のヒンジ方式や第1実施形態に比べて、閉じたときの前後方向の風圧偏差による原稿のずれがなく、当初位置決めの通りに正しく原稿台上にセットした後にスキャニング動作を行うことができ、また原稿が厚手の本などであっても支障なく原稿台上を覆うことができる。
また本実施形態では、第1実施形態に比べて個々のリンク板の長さが短くても原稿カバー7を所望高さ位置に持上げて原稿台5の面を露出させることができる。
[第3実施形態]
次に、図6(a)(b)(c)は前記第2実施形態の変形例となる第3実施形態を示すものであり、要部以外は第2実施形態と同様である。その相違点として、本実施形態では、後部側の上部平リンク37の上部に切欠き37aを形成する一方、原稿カバー7の側部であって、後部側長孔43の前部側近傍には、原稿カバー7の後退位置でこの切欠き37aに係合する係合片51が突設され、図6(a)に示す閉鎖状態から原稿カバー7を持上げると水平を維持しつつ垂直に上昇し、図6(b)に示す原稿カバー7の上昇位置でこれを後方に押して原稿台5の面を大きく開くと、図6(c)に示すように、係合片51が切欠き37aに係合し、これによって平リンク37を含むリンク機構の閉鎖側への動作がロックされて下降が規制されるものとなる。本実施形態では、第2実施形態に比べて下降規制手段としての係合片51を小型化および簡素化できる。
次に、図6(a)(b)(c)は前記第2実施形態の変形例となる第3実施形態を示すものであり、要部以外は第2実施形態と同様である。その相違点として、本実施形態では、後部側の上部平リンク37の上部に切欠き37aを形成する一方、原稿カバー7の側部であって、後部側長孔43の前部側近傍には、原稿カバー7の後退位置でこの切欠き37aに係合する係合片51が突設され、図6(a)に示す閉鎖状態から原稿カバー7を持上げると水平を維持しつつ垂直に上昇し、図6(b)に示す原稿カバー7の上昇位置でこれを後方に押して原稿台5の面を大きく開くと、図6(c)に示すように、係合片51が切欠き37aに係合し、これによって平リンク37を含むリンク機構の閉鎖側への動作がロックされて下降が規制されるものとなる。本実施形態では、第2実施形態に比べて下降規制手段としての係合片51を小型化および簡素化できる。
なお、前記各実施形態では、筐体3及び原稿カバー7の両側面に前述のごときリンク機構を設けたが、原稿カバーそのものの重さは軽いので、片側だけにリンク機構を設けることも可能である。また、前記第2実施形態と第3実施形態では原稿カバー7の側面に摺動ガイド用の長孔43を設けたが、筐体3の側面に設けても良いことは勿論である。
1 スキャナー、2 データ電送ケーブル、3 筐体、3a 引手凹部、5 原稿台、7 原稿カバー、 11 操作ボタン、13 表示ランプ、 15 コンタクトガラス、
17 スケール表示部、19 平リンク、21,31,35 ピン、 23,45 ストッパブロック(回動規制手段)、25 引張りバネ、33 下部平リンク、35a ローラ部、 37 上部平リンク、37a 切欠き、39 ヒンジピン、41 連結板、43 長孔、47 下降規制片(下降規制手段)、51 係合片(下降規制手段)
17 スケール表示部、19 平リンク、21,31,35 ピン、 23,45 ストッパブロック(回動規制手段)、25 引張りバネ、33 下部平リンク、35a ローラ部、 37 上部平リンク、37a 切欠き、39 ヒンジピン、41 連結板、43 長孔、47 下降規制片(下降規制手段)、51 係合片(下降規制手段)
Claims (6)
- 原稿カバーを開閉可能に備え、筐体上面の原稿台に設置された原稿を走査してディジタル画像を作成する画像読取り装置における原稿カバーの開閉装置であって、
一端を前記筐体の側部に回動可能に連結し、他端を前記原稿台の上面に設置されて該原稿台を覆う原稿カバーの側部に回動可能に連結した前後一対のリンクを備え、前記原稿カバーの開き操作より、前記リンクを回動させて、前記原稿カバーを水平に保ちつつ上昇させて原稿台面を露出させた状態で上部位置に保持され、閉じ操作により前記原稿カバーを水平に保ちつつ下降させて原稿台の上面を覆った状態に設置されるように構成されていることを特徴とする画像読取り装置における原稿カバーの開閉装置。 - 請求項1記載の画像読取り装置における原稿カバーの開閉装置において、一端を前記筐体の側部及び原稿カバーの側部にピンを介して回動可能に連結し、他端をヒンジピンを介して互いにく字形に屈曲可能に連結した上下のリンクを前後に配列するとともに、前後のヒンジピン間を連結した連結体とを備え、前記原稿カバーに形成されたピン孔を前後方向に伸びる長孔とし、
前記各リンクの立上げ状態で前記ピンを長孔に沿って移動可能とすることで、前記原稿カバーは後部側に平行移動可能に構成されていることを特徴とする画像読取り装置における原稿カバーの開閉装置。 - 請求項2記載の画像読取り装置における原稿カバーの開閉装置において、前記原稿カバーの後部側への移動位置で、下降動作を規制する下降規制手段が設けられていることを特徴とする画像読取り装置における原稿カバーの開閉装置。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載の画像読取り装置における原稿カバーの開閉装置において、前記原稿カバーの上昇位置で、前記リンクの所定の立上げ位置でそれ以上の回動を規制する回動規制手段が設けられていることを特徴とする画像読取り装置における原稿カバーの開閉装置。
- 請求項1から4いずれか1項に記載の画像読取り装置における原稿カバーの開閉装置において、前記原稿カバーの下降位置及び上昇位置の双方で前記リンクに対する回動付勢方向を反転させるバネ付勢手段が設けられていることを特徴とする画像読取り装置における原稿カバーの開閉装置
- 原稿カバーを開閉可能に備え、筐体上面の原稿台に設置された原稿を走査してディジタル画像を作成する画像読取り装置であって、請求項1から5のいずれか1項に記載の原稿カバーの開閉装置を備えていることを特徴とする画像読取り装置。
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2010
- 2010-10-18 JP JP2010233839A patent/JP2011090303A/ja not_active Withdrawn
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