JP5292795B2 - 鍵盤蓋の開閉装置 - Google Patents

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この発明は、電子ピアノなどの鍵盤楽器に用いられる鍵盤蓋の開閉装置に関する。
従来、鍵盤楽器においては、特許文献1に記載されているように、楽器ケースのコンパクト化を図るために、鍵盤蓋を前蓋と後蓋とに分割し、この前蓋と後蓋とを連結部によって折り曲げ可能に連結することにより、鍵盤蓋を構成し、この鍵盤蓋で楽器ケース内に設けられた鍵盤部を開閉自在に覆うように構成したものが知られている。すなわち、この鍵盤楽器は、鍵盤蓋を開いて鍵盤部を露呈させる際に、前蓋と後蓋とが連結部で折れ曲がって楽器ケース内に収納され、また鍵盤蓋を閉じて鍵盤部を覆う際に、前蓋と後蓋とが平板状に連続して鍵盤部の上方に配置されるように構成されている。
特開2007−248968
このような鍵盤楽器における鍵盤蓋の開閉装置では、鍵盤蓋を開閉させる際に、前蓋と後蓋とが連結部で折れ曲がるため、前蓋の後部と後蓋の前部との移動軌跡が異なり、これに伴って前蓋の前部をガイドする前側ガイド溝部と後蓋の前部をガイドする後側ガイド溝部との2つのガイド溝部が必要であるほか、鍵盤蓋を楽器ケース内に収納する際、前蓋を鍵盤部の前側から後側に向けて移動させると、後蓋が連結部で折れ曲がりながら鍵盤部の後方に向けて後部下がりに移動し、前蓋が楽器ケース内に収納された際に、後蓋を鍵盤部の後方における楽器ケース内に起立させて収納させるために、後蓋の後部を支持しながらガイドする後蓋支持ガイド部材が必要である。
この後蓋支持ガイド部材は、後蓋を鍵盤部の上方から鍵盤部の後方に向けて斜め下方にガイドする湾曲したラックと、後蓋の後部に回転可能に設けてラックに噛み合って転動するピニオン歯車と、このピニオン歯車の回転軸をラックに沿ってガイドするガイドレールとを備え、鍵盤蓋を開いて楽器ケース内に収納する際に、ピニオン歯車がラックに噛み合って回転しながらピニオン歯車の回転軸がガイドレールでガイドされることにより、ピニオン歯車がラックに沿って上方から後部下側に向けて斜めに移動することにより、後蓋を楽器ケース内に起立させるように構成されている。
このような従来の鍵盤蓋の開閉装置では、後蓋の後部を支持しながらガイドする後蓋支持ガイド部材によって、後蓋を鍵盤部の後方に位置する楽器ケース内に起立させて収納させる際、後蓋の前後方向の長さが長いと、後蓋の下面が鍵盤部の後端上部に接触しやすくなり、円滑に後蓋を鍵盤部の後方に向けて斜め下側にガイドすることができなくなるばかりか、鍵盤部の後方に位置する楽器ケース内における後蓋の収納スペースを十分に広く確保しなければならないため、できる限り後蓋の前後方向の長さを短くする必要がある。
このため、この従来の鍵盤蓋の開閉装置では、前蓋と後蓋とが連結部で折れ曲がることにより、前蓋の前部をガイドする前側ガイド溝部のほかに、後蓋の前部をガイドする後側ガイド溝部と、後蓋の後部をガイドする後蓋支持ガイド部材のガイドレールとが必要であるが、後蓋をガイドする後側ガイド溝部を長く形成すると、後側ガイド溝部が楽器ケースの外部から見えてしまい、外観上、好ましくない。このため、後側ガイド溝部を短く形成する必要が生じるが、後側ガイド溝部を短くして前側ガイド溝部を長く形成すると、前蓋が後蓋よりも長くなり、これに伴って楽器ケースの奥行きが長くなるため、楽器全体が大型化するという問題もある。
この発明が解決しようとする課題は、1本の共通ガイド部と後側支持ガイド部材とで前蓋と後蓋との開閉動作を安定させることができ、且つ前蓋を後蓋よりも短くして楽器全体の小型化を図ることができる鍵盤蓋の開閉装置を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
請求項1に記載の発明は、前蓋と後蓋とを連結部によって折り曲げ可能に連結して鍵盤蓋を構成し、この鍵盤蓋で楽器ケース内に設けられた鍵盤部を開閉自在に覆う鍵盤蓋の開閉装置において、前記鍵盤部の前後方向に沿って前記楽器ケースに設けられた共通ガイド部と、前記前蓋の前部を前記共通ガイド部に沿って前記鍵盤部の前後方向に移動可能に支持する前側支持部材と、前記共通ガイド部に沿って移動する移動体と、この移動体を前記後蓋の下面に接離可能に連結する連結体と、前記移動体を前記後蓋の下面から離れる方向に付勢して前記移動体と前記後蓋の下面との間隔を相対的に変位させる変位部材とを備え、前記前蓋の後部に隣接する前記後蓋の前部を前記共通ガイド部に沿って前記鍵盤部の前後方向に移動可能に支持すると共に前記後蓋の移動に応じて上下方向に変位する中間支持部材と、前記鍵盤蓋を開く際に前記後蓋の後部を前記鍵盤部の後部上方から後方に向けて斜め下側に移動させて前記後蓋を前記楽器ケース内に起立させる後側支持ガイド部材とを備えていることを特徴とする鍵盤蓋の開閉装置である。
請求項2に記載の発明は、前記後側支持ガイド部材が、前記楽器ケース内に設けられた支持軸と、この支持軸に一端部が上下方向に回転自在に取り付けられたアーム部と、このアーム部の他端部と前記後蓋の後部とを上下方向に回転可能に連結する連結軸とを備え、前記支持軸を中心に前記アーム部が上下方向に回転し、このアーム部の回転に伴って前記連結軸が前記支持軸を中心とする円弧状の移動軌跡を描き、この円弧状の移動軌跡に沿って前記後蓋の後部をガイドすることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤蓋の開閉装置である。
請求項3に記載の発明は、前記後側支持ガイド部材が、前記後蓋の後部を常に押し上げる方向に付勢する付勢部材を備えていることを特徴とする請求項2に記載の鍵盤蓋の開閉装置である。
請求項に記載の発明は、前記変位部材は、前記前蓋と前記後蓋とが前記鍵盤部の上方を覆って閉じた際に前記移動体を前記後蓋の下面に弾力的に接近させて前記後蓋の前部を下側に変位させ、前記前蓋と前記後蓋とを開く際に前記移動体を前記後蓋の下面から弾力的に引き離して前記後蓋の前部を徐々に上側に変位させるばね部材であることを特徴とする請求項に記載の鍵盤蓋の開閉装置である。
この発明によれば、鍵盤蓋を楽器ケースの後方に向けて移動させて開く際、前側支持部材と中間支持部材が共通ガイド部でガイドされて前蓋と後蓋とが連結部で折れ曲がりながら後方に移動すると共に、この後蓋の移動に応じて中間支持部材が後蓋の前部を上下方向に変位させながら移動することにより、1本の共通ガイド部によって前蓋と後蓋の前部とを安定させた状態で移動させることができる。また、このときには、後側支持ガイド部材によって後蓋の後部を鍵盤部の後部上方から後方に向けて斜め下側に安定した状態で移動させて後蓋を楽器ケース内に良好に起立させることができる。
このため、鍵盤蓋を開閉する際、前側支持部材、中間支持部材、および後側支持ガイド部材の全てを連動させて、1本の共通ガイド部と後側支持ガイド部材とで前蓋と後蓋とをガイドすることができるので、鍵盤蓋の開閉動作を安定させることができると共に、前蓋の前部と後蓋の前部とを1本の共通ガイド部でガイドすることにより、外観を損なわずに、前蓋を後蓋よりも短く形成することができ、これにより楽器ケースの奥行きを短くすることができるので、楽器全体の小型化を図ることができる。
以下、図1〜図10を参照して、この発明を鍵盤楽器に適用した一実施形態について説明する。
この鍵盤楽器は、図1〜図3に示すように、楽器ケース1内における前側(図1では左側)に鍵盤部2が配置されていると共に、この楽器ケース1内に鍵盤部2の上方を開閉自在に覆う鍵盤蓋3が設けられた構成になっている。
この場合、楽器ケース1は、図1および図3に示すように、底板4を備えている。この底板4の前端部(図1では左端部)には前板5が立設されており、この底板4の後端部(図1では右端部)には後板6が立設されている。また、底板4の両側部(図1では紙面の表裏面側)には側板7がそれぞれ立設されており、これら側板7および後板6の上部には天板8が設けられている。これにより、楽器ケース1は、前板5と天板8との間が上方に開放された構成になっている。
鍵盤部2は、図1および図2に示すように、白鍵および黒鍵などの複数の鍵10と、この複数の鍵10が配列される鍵盤シャーシ11とを備えている。この場合、複数の鍵10は、鍵盤シャーシ11上に上下方向に回動自在に設けられ、押鍵操作によって回動するように構成されている。鍵盤シャーシ11は、楽器ケース1の底板4の上面における前部側(図1では左側)に配置されている。これにより、鍵盤部2は、複数の鍵10が鍵盤シャーシ11上に配置された状態で、前板5と天板8との間に位置して複数の鍵10の上部側が外部に露呈するように構成されている。
また、鍵盤蓋3は、図1および図3に示すように、前蓋12と後蓋13とに分割され、この分割された前蓋12と後蓋13とが連結部である蝶番14によって山形状に折れ曲がり可能に連結され、この状態で楽器ケース1内における鍵盤部2の上部側に前後方向(図1は左右方向)に沿って移動可能に設けられ、鍵盤部2を開閉自在に覆うように構成されている。この場合、前蓋12は、その前後方向の長さが後蓋13よりも短く、例えば後蓋3の前後方向における長さのほぼ半分程度の長さに形成されている。これに伴って、天板8は、その前後方向の長さが前蓋12よりも少し長く且つ後蓋13よりも十分に短く形成されている。
この鍵盤蓋3の開閉装置は、図1〜図3に示すように、鍵盤部2の前後方向に沿って楽器ケース1に設けられた共通ガイド部15と、前蓋12の前部(図1では左側部)を共通ガイド部15に沿って鍵盤部2の前後方向に移動可能に支持する前側支持部材16と、前蓋12の後部に隣接する後蓋13の前部(図1では左側部)を共通ガイド部15に沿って鍵盤部2の前後方向に移動可能に支持すると共に後蓋13の移動に応じて上下方向に変位する中間支持部材17と、鍵盤蓋3を開く際に後蓋13の後部(図1では右側部)を鍵盤部2の後部上方から後方に向けて斜め下側に移動させて後蓋13を楽器ケース1内に起立させる後側支持ガイド部材18とを備えている。
この場合、共通ガイド部15は、図1および図3に示すように、楽器ケース1の両側に位置する各側板7の内面に、その前部(図1では左側)から後部(図1では右側)に亘って連続して設けられた1本の溝部である。すなわち、この共通ガイド部15は、前端部が鍵盤部2の前端部に沿ってほぼ垂直に形成され、この前端部の上部に連続する前部側が鍵盤部2の上部に沿って緩やかに後方に向けて上昇する前側傾斜部に形成され、この前側傾斜部に連続する中間部が鍵盤部2の中間部から後部側に亘ってほぼ水平に形成され、この中間部に連続する後部側が後板6に向けて緩やかに降下する後側傾斜部に形成された構成になっている。
前側支持部材16は、図1および図3に示すように、前蓋12の前端部に取り付けられて前蓋12を移動させるための取手部20と、この取手部20に設けられて前側に向けて斜め下に延びる足部21と、この足部21の下端部に取り付けられて共通ガイド部15に沿って移動する前側軸部22とを備えている。これにより、前側支持部材16は、図3に示すように、鍵盤蓋3を閉じた際に、前側軸部22が共通ガイド部15の前端部の下部に位置し、図1に示すように、鍵盤蓋3を開いた際に、前側軸部22が共通ガイド部15の前端部の下部から前側傾斜部を経て水平な中間部の後部に移動することにより、天板8の下側に前蓋12をガイドして支持するように構成されている。
後側支持ガイド部材18は、図1および図3に示すように、楽器ケース1の底板4上に設けられた支持板23と、この支持板23にそれぞれ設けられた支持軸24と、この支持軸24にそれぞれ一端部が上下方向に回転自在に取り付けられたアーム部25と、このアーム部25における他端部と後蓋13の後部両側とを回転自在に取り付ける連結軸26とを備えている。この場合、支持板23は、図3および図4に示すように、楽器ケース1内に設けられた鍵盤部2の鍵10の後部よりも下側に位置した状態で、両側の各側板7に接近する底板4上の両側に設けられ、その上部に支持軸24がそれぞれ取り付けられている。
アーム部25は、図3に示すように、鍵盤部2の鍵10の後端部に接触しないように鍵10の後端部を避けるために、ほぼコ字形状に形成されている。このアーム部25は、図3および図4に示すように、その下部側の先端部が鍵10の後部よりも下側に位置する支持軸24にそれぞれ上下方向に回転自在に取り付けられている。すなわち、このアーム部25は、図3に示すように、支持軸24を中心に回動して起立したときに、上部側の先端部が鍵10の後端部の上側に位置し、図1に示すように、支持軸24を中心に回動して鍵盤部2の後方に横倒したときに、アーム部25の中間部が楽器ケース1の底板4上に設けられたクッション材4aに当接するように構成されている。
これにより、後側支持ガイド部材18は、図1、図3および図4に示すように、支持軸24を中心にアーム部25が上下方向に回転すると、このアーム部25の回転に伴ってアーム部25の他端部に取り付けられた連結軸26が支持軸24を中心とする円弧状の移動軌跡を描きながら上下方向に移動すると共に、この連結軸26の移動に伴って後蓋13の後部が連結軸26を中心に相対的に回転しながら連結軸26の移動軌跡に沿って上下方向に移動することにより、後蓋13の後部を支持しながら上下方向にガイドするように構成されている。
この場合、支持軸24には、図1、図3および図4に示すように、後蓋13の後部を常に押し上げる方向に付勢する付勢部材であるばね部材27が取り付けられている。このばね部材27は、支持軸24に巻き付けられた状態で、一端部が支持板23に取り付けられ、他端部がアーム部25に取り付けられていることにより、後蓋13の後部を常に押し上げる方向に付勢するように構成されている。すなわち、このばね部材27は、図1および図3に示すように、後蓋13の後部が上側から斜め下側に向けて移動する際、後蓋13がその重量によって急激に降下するのを防ぎ、また後蓋13の後部が下側から斜め上方に向けて移動する際、後蓋13を引き上げるための力を軽くするように構成されている。
一方、中間支持部材17は、図1および図3に示すように、共通ガイド部15に沿って移動する移動体である後側軸部28と、この後側軸部28を後蓋13の前部下面に連結する連結体である連結部材29とを備えている。これにより、中間支持部材17は、図3に示すように、鍵盤蓋3を閉じた際に、後側軸部28が共通ガイド部15の水平な中間部の前部に位置し、図1に示すように、鍵盤蓋3を開いた際に、後側軸部28が共通ガイド部15の水平な中間部を経て共通ガイド部15の後側傾斜部の後端部に移動するように構成されている。
この場合、連結部材29は、図5〜図8に示すように、後蓋13の前部における下面に取り付けられた取付板30と、後側軸部28が回転自在に取り付けられた回動足部31と、この回動足部31を取付板30に回転自在に連結するヒンジ部32と、回動足部31を後蓋13の下面に対して垂直な位置に規制するストッパ部33とを備えている。これにより、連結部材29は、図8(a)および図8(b)に示すように、ヒンジ部32を中心に回動足部31が上下方向に回転して取付板30に対して接離することにより、後蓋13の前部が共通ガイド部15に対して上下方向に移動するように構成されている。
また、この連結部材29は、図3に示すように、前蓋12と後蓋13とが鍵盤部2の上方を覆って閉じた際、図8(b)に示すように、後側軸部28を後蓋13の下面に弾力的に接近させて後蓋13の前部を下側に変位させ、図9および図10に示すように、前蓋12と後蓋13とが後方に向けて移動する際、図8(a)に示すように、後側軸部28を後蓋13の下面から弾力的に離して後蓋13の前部を徐々に上側に変位させる変位部材34を備えている。すなわち、この変位部材34は、ばね部材であり、図5〜図8に示すように、ヒンジ部32の軸32aに巻き付けられ、一端部が取付板30に係止され、他端部が回動足部31に係止され、これにより共通ガイド部15にガイドされる後側軸部28を後蓋13の下面に対して上下方向に弾力的に変位させるように構成されている。
次に、この鍵盤蓋3の開閉動作について説明する。
まず、図3に示すように、鍵盤蓋3を閉じて鍵盤部2を覆った際には、前蓋12と後蓋13とが少し前下がりにほぼ平板状に連続して、前蓋12が鍵盤部2の前側を覆い、後蓋13が鍵盤部2の後側を覆う。このときには、前蓋12の前部に設けられた前側支持部材16の前側軸部22が共通ガイド部15の前端部に位置し、後蓋13の前部に設けられた中間支持部材17の後側軸部28が共通ガイド15の水平な中間部の前部側に位置し、後側支持ガイド部材18のアーム部25が支持軸24を中心に回動して起立し、このアーム部25の他端部に連結軸26によって連結された後蓋13の後部が鍵盤部2の後部上方に位置する。
この場合、中間支持部材17の連結部材29には、鍵盤蓋3が少し前下がりにほぼ平板状に連続していることにより、後蓋13の重量が加わるため、この後蓋13の重量によって変位部材34が弾性変形し、図8(b)に示すように、連結部材29の回動足部31が変位部材34の弾性力に抗してヒンジ部32を中心に反時計回りに回動して、図3に示すように、後側軸部28が後蓋13の下面に弾力的に接近する。これにより、後蓋13が下側に変位して共通ガイド部15に接近し、前蓋12と後蓋13とがほぼ平板状に連続した状態で、少し前下がりに傾斜して配置される。
この状態で、鍵盤蓋3を後方に移動させて開く際には、まず、図9に示すように、前蓋12の取手部20を持ち上げ前蓋12の前部を引き上げる。このときには、後側支持ガイド部材18のアーム部25が支持軸24を中心に回動せず、アーム部25と後蓋13の後部とを連結する連結軸26を中心に回動し、この連結軸26を支点として、前蓋12と後蓋13とが平板状に連続した状態でほぼ水平な状態に引き上げられる。
このため、後蓋13の前部が共通ガイド部15に対して上方に移動し、これに伴って連結部材29の回動足部31が図8(a)に示すように変位部材34の弾性力によってヒンジ部32を中心に時計回りに回動する。これにより、図9に示すように、後蓋13の下面が後側軸部28から弾力的に上側に離れ、連結部材29の回動足部31が後蓋13の下側に起立してストッパ部33に当接して位置規制される。
この後、鍵盤蓋3が後方に向けて移動すると、図10に示すように、前蓋12の前部に設けられた前側支持部材16の前側軸部22が共通ガイド部15に沿って後方に移動すると共に、後蓋13の前部に設けられた中間支持部材17の後側軸部28が共通ガイド部15に沿って後方に移動する。このとき、後蓋13の後部は後側支持ガイド部材18によってガイドされて、鍵盤部2の後部上方から鍵盤部2の後方に向けて斜め下方に移動する。これにより、後蓋13が蝶番14を中心に前蓋12に対して後部下がりに徐々に折れ曲がる。
すなわち、後側支持ガイド部材18は、図10に示すように、後蓋13の後方への移動に伴ってアーム部15が支持軸24を中心に時計回りに回動し、このアーム部25の回転動作に伴ってアーム部25と後蓋13の後部とを連結する連結軸26が支持軸24を中心とする円弧状の移動軌跡を描きながら上方から下方に向けて斜めに移動し、この連結軸26の移動に伴って後蓋13の後部が鍵盤部2の後部上方から鍵盤部2の後方に向けて斜め下方に連結軸26の移動軌跡に沿って移動する。
このときには、後蓋13の重量がアーム部25に加わるが、支持軸24に設けられたばね部材27のばね力によって後蓋13の後部が常に押し上げられているので、後蓋13の後部をゆっくり降下させる。また、このときには、中間支持部材17の後側軸部28に後蓋13の重量による大きな負荷が加わらないため、中間支持部材17における連結部材29の回動足部31が後蓋13の下側に起立して後側軸部28が後蓋13の下面から離れた状態で、共通ガイド部15に沿って移動することにより、前蓋12の後部が下がらないように、前蓋12の後部を支持している。
そして、鍵盤蓋3が完全に開いたときには、図1に示すように、後蓋13が鍵盤部2の後方に位置する楽器ケース1内にほぼ垂直に起立し、前蓋12が天板8の下側にほぼ水平に配置される。すなわち、後側支持ガイド部材18のアーム部25が支持軸24を中心に時計回りに回転し、アーム部25の中間部が楽器ケース1の底板4上のクッション材4aに当接して、アーム部25の他端部と後蓋13の後部とを連結する連結軸26が楽器ケース1内の後側下部に移動する。これにより、後蓋13が楽器ケース1の後板6とほぼ平行な垂直状態で起立する。
このため、後蓋13の前部に蝶番14によって連結された前蓋12の後部は、図1に示すように、起立した後蓋13の前部(図1では上部)によって支持されることにより、前蓋12が蝶番14を中心に後蓋13に対してほぼ直角に折れ曲がった状態になる。また、この前蓋12の前部は前側支持部材16の前側軸部22が共通ガイド部15の水平な中間部の後部に位置した状態で前側支持部材16によって支持されている。これにより、前蓋12は楽器ケース1内における天板8の下側にほぼ水平な状態で支持される。
また、後蓋13が楽器ケース1内に起立するときには、図1に示すように、中間支持部材17の後側軸部28が共通ガイド部15の後端部に移動する。このときに、前蓋12の後部が共通ガイド部15から徐々に上側に離れるので、中間支持部材17の後側軸部28を蝶番14から離すために、中間支持部材17における連結部材29の回動足部31がヒンジ部32を中心に変位部材34のばね力に抗して後蓋13に接近する方向に回動する。これにより、後蓋13が楽器ケース1内にほぼ垂直状態で起立すると共に、前蓋12は楽器ケース1内における天板8の下側にほぼ水平に支持され、鍵盤部2を上側外部に露呈させる。
一方、鍵盤蓋3が楽器ケース1内に収納されて開いた状態で、鍵盤蓋3を前側に移動させて閉じる場合には、図1に示す状態で、前蓋12の取手部20を手前側(図1では左側)に引出す。このときには、前蓋12の前部に設けられた前側支持部材16の前側軸部22と、後蓋13の前部に設けられた中間支持部材17の後側軸部28とが、共通ガイド部15にガイドされて、前蓋12と後蓋13とが蝶番14で徐々に広がる方向に折れ曲がりながら前側に移動する。
また、このときには後蓋13の移動に伴って後蓋13の後部が引き上げられるので、アーム部25が支持軸24を中心に反時計回りに回動し、後蓋13の後部が上方に移動する。このとき、後側支持ガイド部材18の支持軸24に取り付けられたばね部材27のばね力によってアーム部25が支持軸24を中心に反時計回りに付勢されているため、後蓋13が鍵盤部2の後方にほぼ垂直に起立して、アーム部25と後蓋13の後部を連結する連結部26に後蓋13の全重量が加わっていても、軽い力で後蓋13を引き上げることができる。これにより、鍵盤蓋3を容易に前側に移動させて閉じることができる。
このように、この鍵盤楽器における鍵盤蓋3の開閉装置によれば、鍵盤部2の前後方向に沿って楽器ケース1に設けられた共通ガイド部15と、前蓋12の前部を共通ガイド部15に沿って鍵盤部2の前後方向に移動可能に支持する前側支持部材16と、前蓋12の後部に隣接する後蓋13の前部を共通ガイド部15に沿って鍵盤部2の前後方向に移動可能に支持すると共に後蓋13の移動に応じて上下方向に変位する中間支持部材17と、鍵盤蓋3を開く際に後蓋13の後部を鍵盤部2の後部上方から後方に向けて斜め下側に移動させて後蓋13を楽器ケース1内に起立させる後側支持ガイド部材18とを備えているので、鍵盤蓋3の開閉動作を安定させることができると共に、前蓋12を後蓋13よりも短く形成して楽器全体の小型化を図ることができる。
すなわち、この鍵盤蓋3の開閉装置によれば、鍵盤蓋3を楽器ケース1の後方に向けて移動させて開く際、前側支持部材16の前側軸部22と中間支持部材17の後側軸部28とが共通ガイド部15でガイドされて前蓋12と後蓋13とが蝶番14で折れ曲がりながら後方に移動すると共に、後蓋13の移動に応じて中間支持部材17が後蓋13の前部を上下方向に変位させながら移動することにより、前蓋12と後蓋13の前部とを安定させた状態で移動させることができる。また、このときには、後側支持ガイド部材18によって後蓋13の後部を鍵盤部2の後部上方から後方に向けて斜め下側に安定した状態で移動させて後蓋13を楽器ケース1内に良好に起立させることができる。
このため、鍵盤蓋3を開閉する際、前側支持部材16、中間支持部材17、および後側支持ガイド部材18の全てを連動させて、1本の共通ガイド部15と後側支持ガイド部材18とで前蓋12と後蓋13とをガイドすることができるので、鍵盤蓋3の開閉動作を安定させることができると共に、前蓋12の前部と後蓋13の前部とが1本の共通ガイド部15でガイドされていることにより、外観を損なわずに、前蓋12を後蓋13よりも短く形成することができ、これにより楽器ケース1の奥行きを短くすることができるので、楽器全体の小型化を図ることができる。
この場合、後側支持ガイド部材18は、楽器ケース1内の支持板23に設けられた支持軸24と、この支持軸24に一端部が上下方向に回転自在に取り付けられたアーム部25と、このアーム部25の他端部と後蓋13の後部とを上下方向に回転可能に連結する連結軸26とを備え、支持軸24を中心にアーム部25が上下方向に回転し、このアーム部25の回転に伴って連結軸26が支持軸24を中心とする円弧状の移動軌跡を描き、この連結軸26の移動軌跡に沿って後蓋13の後部をガイドすることにより、後蓋13を安定した状態で鍵盤部2の後部上方から後方に向けて斜め下側に移動させることができ、これにより後蓋13を良好に楽器ケース1内に起立させることができる。
すなわち、この後側支持ガイド部材18は、支持板23の支持軸24を中心に上下方向に回転するアーム部25の回転に伴って連結軸26が支持軸24を中心とする円弧状の移動軌跡を描き、この連結軸26の移動軌跡に沿って後蓋13の後部をガイドするリンク機構であるから、後蓋13の後部を均一の移動軌跡に沿って移動させることができ、これにより開閉動作の不安定要因を解消することができると共に、従来例のようなラックやピニオン歯車などを用いた場合に比べて、構造が簡単で、低価格なものを提供することができる。
また、この後側支持ガイド部材18は、後蓋13の後部を常に押し上げる方向に付勢する付勢部材であるばね部材27を備えているので、このばね部材27のばね力によって後蓋13の開閉動作を常に連続して安定させることができ、これにより前蓋12と後蓋13とをスムーズに移動させることができるので、鍵盤蓋3を安全に且つ良好に開閉させることができる。
すなわち、鍵盤蓋3を後方に移動させて開く際、後蓋13が鍵盤部2の後部上方から後方に向けて斜め下側に移動して起立するときに、ばね部材27のばね力が後蓋13の後部に加わることにより、後蓋13がその重量で急激に降下するのを防ぐことができる。また、鍵盤蓋3を前方に移動させて閉じる際、起立した状態の後蓋13を引き上げるときに、後蓋13の重量がアーム部25に加わっていても、ばね部材27のばね力が後蓋13の後部を押し上げるように加わることにより、軽い力で後蓋13を引き上げることができる。
また、中間支持部材17は、共通ガイド部15に沿って移動する移動体である後側軸部28と、この後側軸部28を後蓋13の下面に接離可能に連結する連結体である連結部材29と、後側軸部28を後蓋13の下面から離れる方向に付勢して後側軸部28と後蓋13の下面との間隔を相対的に変位させる変位部材34とを備えているので、前蓋12と後蓋13とが蝶番14で折れ曲がり可能に連結されていても、前蓋12に設けられた前側支持部材16の前側軸部22と後蓋13に設けられた中間支持部材17の後側軸部28とを1本の共通ガイド部15で良好にガイドすることができる。
すなわち、鍵盤蓋3を開く際、前蓋12と後蓋13とがほぼ平板状に連続して少し前下がりに傾斜した状態からほぼ水平な状態に引き上げるときに、変位部材34によって後側軸部28を後蓋13の下面から離れる方向に変位させるので、前蓋12の後部と後蓋13の前部とを蝶番14で折り曲げることなく共通ガイド部15の上側に移動させることができ、これにより前蓋12の前側軸部22と後蓋13の後側軸部28とを1本の共通ガイド部15によって良好にガイドすることができ、前蓋12と後蓋13とを安定して移動させることができる。
このため、前蓋12の前後方向の長さを後蓋13の前後方向の長さよりも短くしても、前蓋12の前側軸部22と後蓋13の後側軸部28とを1本の共通ガイド部15によって良好にガイドすることができると共に、後側支持ガイド部材18によって後蓋13を小回りで回転移動させることができるので、前蓋12を楽器ケース1内にほぼ水平な状態で収納しても、鍵盤部2の後方に位置する楽器ケース1内における前後方向の収納スペースを前蓋12の前後方向の長さとほぼ同じ程度に十分に小さくすることができ、これにより楽器ケース1の奥行きを短くすることができ、楽器全体の小型化を図ることができる。
また、中間支持部材17の変位部材34は、前蓋12と後蓋13とが鍵盤部2の上方を覆って閉じた際に移動体である後側軸部28を後蓋13の下面に弾力的に接近させて後蓋13の前部を下側に変位させ、前蓋12と後蓋13とを開く際に後側軸部28を後蓋13の下面から弾力的に引き離して後蓋13の前部を徐々に上側に変位させるばね部材であるので、鍵盤蓋3を閉じたときに、前蓋12と後蓋13とをほぼ平板状に連続させて少し前下がりに傾斜させることができ、これにより鍵盤部2を良好に覆うことができ、また鍵盤蓋3を開くときに、前蓋12と後蓋13との移動軌跡が異なっていても、前側軸部22と後側軸部28とを共通ガイド部15によって良好にガイドしながら、中間支持部材17によって後蓋13の前部を支持して前蓋12の後部を良好に支持することができる。
なお、上記実施形態では、後蓋13の後部を後側支持ガイド部材18のみで支持しながらガイドするように構成した場合について述べたが、これに限らず、例えば図11に示す第1変形例のように構成しても良い。すなわち、この第1変形例は、後側支持ガイド部材18のアーム部25の中間部にピニオン歯車40を回転自在に取り付け、鍵盤部2の後側上部から鍵盤部2の後側下部に亘って半円弧状のラック41を設け、このラック41にピニオン歯車40を噛み合わせた構成になっている。
このように構成すれば、アーム部25が支持軸24を中心に回動する際に、アーム部25と共にピニオン歯車40がラック41に噛み合って転動するので、後蓋13の後部をアーム部25でガイドすることができると共にピニオン歯車40とラック41とによっても後蓋13の後部をガイドすることができ、これにより、より一層、後蓋13を安定させて上下方向に移動させることができる。
この場合、ピニオン歯車40は、その軸40aにダンパ部材42が設けられ、このダンパ部材42によってピニオン歯車40の回転に負荷を与えてピニオン歯車40の回転を制動するように構成されていることが望ましい。このように構成すれば、アーム部25の回転動作と共にピニオン歯車40がラック41に噛み合って転動する際、ダンパ部材42によってピニオン歯車40の回転が制動されるので、鍵盤蓋3を開閉する際、鍵盤蓋3が急激に動作するのを防ぐことができる。
また、上記実施形態およびその第1変形例では、鍵盤蓋3を閉じた状態から開く際に、中間支持部材17の後側軸部28が共通ガイド部15に沿って移動しながら変位部材34によって後蓋13の下面に対して接離する方向に変位することにより、前蓋12と後蓋13とを一体的に移動させてガイドするように構成した場合について述べたが、これに限らず、例えば図12に示す第2変形例のように構成しても良い。
この第2変形例は、鍵盤蓋3を開閉する際に、後蓋13の前部をガイドするガイド支持部45を備えた構成になっている。このガイド支持部45は、鍵盤蓋3を閉じたときに後蓋13を少し前下がりに傾けて支持する前側支持傾斜部46と、鍵盤蓋3が蝶番14で折れ曲がりながら開閉するときに後蓋13を少し後下がりに傾けて支持する後側支持傾斜部47とを備え、この前側支持傾斜46と後側支持傾斜部47とを山形状に連続させた構成になっている。
このように構成すれば、鍵盤蓋3を閉じた状態から開く際に、中間支持部材17の後側軸部28が共通ガイド部15に沿って移動しながら変位部材34によって後蓋13の下面に対して接離する方向に変位すると共に、後蓋13がガイド支持部45によってガイドされるので、蝶番14に加わる負荷を軽減することができると共に、鍵盤蓋3を円滑に且つ良好に移動させることができる。
この発明を鍵盤楽器に適用した一実施形態において鍵盤蓋を開いた状態を示した断面図である。 図1の鍵盤部の一側部における鍵盤楽器の要部を示した拡大平面図である。 図1の鍵盤蓋を閉じた状態を示した鍵盤楽器の断面図である。 図3のA−A矢視における要部を示した断面図である。 図3の鍵盤蓋を示した側面図である。 図5の鍵盤蓋を示した要部の裏面図である。 図6の中間支持部材を示した拡大裏面図である。 図7のB−B矢視における中間支持部材の各断面を示し、(a)は変位部材のばね力によって回動足部がヒンジ部を中心に回動して取付板に対し直角に開いた状態を示した拡大断面図、(b)は変位部材のばね力に抗して回動足部がヒンジ部を中心に回動して取付板に接近した状態を示した拡大断面図である。 図3の状態で前蓋の前部を引き上げた状態を示した鍵盤楽器の断面図である。 図9の状態で鍵盤蓋を後方に移動させてほぼ半分程度開いた状態を示した鍵盤楽器の断面図である。 後側支持ガイド部材にラックとピニオン歯車とを設けた第1変形例を示した鍵盤楽器の断面図である。 中間支持部材にガイド支持部を設けた第2変形例を示した鍵盤楽器の断面図である。
符号の説明
1 楽器ケース
2 鍵盤部
3 鍵盤蓋
12 前蓋
13 後蓋
14 蝶番
15 共通ガイド部
16 前側支持部材
17 中間支持部材
18 後側支持ガイド部材
22 前側軸部
24 支持軸
25 アーム部
26 連結軸
27 ばね部材
28 後側軸部
29 連結部材
30 取付板
31 回動足部
32 ヒンジ部
34 変位部材

Claims (4)

  1. 前蓋と後蓋とを連結部によって折り曲げ可能に連結して鍵盤蓋を構成し、この鍵盤蓋で楽器ケース内に設けられた鍵盤部を開閉自在に覆う鍵盤蓋の開閉装置において、
    前記鍵盤部の前後方向に沿って前記楽器ケースに設けられた共通ガイド部と、
    前記前蓋の前部を前記共通ガイド部に沿って前記鍵盤部の前後方向に移動可能に支持する前側支持部材と、
    前記共通ガイド部に沿って移動する移動体と、この移動体を前記後蓋の下面に接離可能に連結する連結体と、前記移動体を前記後蓋の下面から離れる方向に付勢して前記移動体と前記後蓋の下面との間隔を相対的に変位させる変位部材とを備え、前記前蓋の後部に隣接する前記後蓋の前部を前記共通ガイド部に沿って前記鍵盤部の前後方向に移動可能に支持すると共に前記後蓋の移動に応じて上下方向に変位する中間支持部材と、
    前記鍵盤蓋を開く際に前記後蓋の後部を前記鍵盤部の後部上方から後方に向けて斜め下側に移動させて前記後蓋を前記楽器ケース内に起立させる後側支持ガイド部材と
    を備えていることを特徴とする鍵盤蓋の開閉装置。
  2. 前記後側支持ガイド部材は、前記楽器ケース内に設けられた支持軸と、この支持軸に一端部が上下方向に回転自在に取り付けられたアーム部と、このアーム部の他端部と前記後蓋の後部とを上下方向に回転可能に連結する連結軸とを備え、前記支持軸を中心に前記アーム部が上下方向に回転し、このアーム部の回転に伴って前記連結軸が前記支持軸を中心とする円弧状の移動軌跡を描き、この円弧状の移動軌跡に沿って前記後蓋の後部をガイドすることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤蓋の開閉装置。
  3. 前記後側支持ガイド部材は、前記後蓋の後部を常に押し上げる方向に付勢する付勢部材を備えていることを特徴とする請求項2に記載の鍵盤蓋の開閉装置。
  4. 前記変位部材は、前記前蓋と前記後蓋とが前記鍵盤部の上方を覆って閉じた際に前記移動体を前記後蓋の下面に弾力的に接近させて前記後蓋の前部を下側に変位させ、前記前蓋と前記後蓋とを開く際に前記移動体を前記後蓋の下面から弾力的に引き離して前記後蓋の前部を徐々に上側に変位させるばね部材であることを特徴とする請求項に記載の鍵盤蓋の開閉装置。
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